JP4872071B2 - ガス発生方法及びガス発生装置 - Google Patents

ガス発生方法及びガス発生装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4872071B2
JP4872071B2 JP34108499A JP34108499A JP4872071B2 JP 4872071 B2 JP4872071 B2 JP 4872071B2 JP 34108499 A JP34108499 A JP 34108499A JP 34108499 A JP34108499 A JP 34108499A JP 4872071 B2 JP4872071 B2 JP 4872071B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
flow path
movable member
blocking plate
explosive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP34108499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001158686A (ja
Inventor
隆二 西内
一夫 片山
昭夫 稲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Corp filed Critical Daicel Corp
Priority to JP34108499A priority Critical patent/JP4872071B2/ja
Publication of JP2001158686A publication Critical patent/JP2001158686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4872071B2 publication Critical patent/JP4872071B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば無人飛行体着地用又は着水用エアバッグへ高圧ガスを供給するためのガス発生方法及びガス発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図14から図16は、例えば惑星探査等の任務を終えて宇宙から帰還した無人飛行体の着地(あるいは着水)過程を示している。大気圏を突入し終えた飛行体Fは(図14A)、所定の高度でパラシュートPを開いて降下し(図14B)、更に高度1km付近でエアバッグBを飛行体Fの腹部から出した後(図15A)、作動ガスを導入して膨らませ(図15B)、このエアバッグBを介して大地Gへ着地する(図16A、B)。なお着地の瞬間、エアバッグBは内部のガスを孔Hから外部へ排出して萎むことにより、着地時の衝撃を吸収し、飛行体Fに搭載されている精密機器等を保護する。
【0003】
図17及び図18は、この種の従来のエアバッグ作動用のガスを発生させるためのガス発生装置を示している。従来のガス発生装置1は、圧力ガス源となる圧力容器2と、この圧力容器2と図示しないエアバッグとの間の流路を遮断する流路遮断板7と、この流路遮断板7を突き破って開口を形成するための可動部材8と、火薬13の爆発によって可動部材8を流路遮断板7へ向けて移動させる起爆部12とを有する。
【0004】
流路遮断板7は薄板状の金属(例えば銅板)で成り、その周縁部が2部材でなる流路形成部材3、4の間に挟持されて圧力容器の開口部2Aに取り付けられており、これにより圧力容器2の内部空間2Bには高圧の作動ガスが蓄えられる。可動部材8は、筒状のケーシング部材5の内部に軸方向に摺動自在に収容され、流路遮断板7を貫通可能な穿孔部10を先端部に形成した軸部9を有する。非作動時、可動部材8は復帰用ばね11のばね力を受けて図示する非作動位置に待機している。
【0005】
エアバッグ作動時、起爆部12において火薬13が爆発し、これを受けて可動部材8が復帰用ばね11のばね力に抗して図中左方へ移動する。これにより流路遮断板7が可動部材7の穿孔部10により突き破られ、図18に示すように流路遮断板7に対して開口14が形成される。可動部材8は流路遮断板7を貫通後、復帰用ばね11のばね力により再び図示する非作動位置へ戻り、これと同時に、圧力容器2の内部空間2Bから高圧の作動ガスが、開放された流路6を介して図示しないエアバッグの内部へ導入される。
【0006】
なお、上述の図17及び図18に示した装置は「火薬類取締法令の解説」(通商産業省立地公害局保安課監修日本火薬工業会資料編集部編:平成4年5月日本火薬工業会資料編集部発行)の第593頁に記載の消火器起動装置の構成を、そのまま適用したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように構成される従来のガス発生装置1においては、以下に述べるような問題を有している。
【0008】
すなわち従来のガス発生装置1においては、流路遮断板7に対して開口14を形成した後、可動部材8を非作動位置へ戻すための復帰用ばね11が必要であるという点で、部品点数及び組立コストを増大させ、又、復帰用ばね11を設置するためのスペースを確保しなければならないという問題がある。
【0009】
更に、火薬13の爆発作用によって復帰用ばね11が損傷し、可動部材8を非作動位置へ戻せなくなると、可動部材8の軸部9が流路遮断板7に形成した開口14を塞いでガスの流出を妨げ、エアバッグへ作動ガスを導入することができなくなるおそれがある、又はエアバッグへ作動ガスの導入を迅速に行うことができなくなるおそれがある。
【0010】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、可動部材を非作動位置へ戻す復帰用ばねを不要としながら、作動ガスの流出を迅速かつ確実に行うことができるガス発生方法及びガス発生装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の課題は、一端が圧力ガス源に連絡し他端がガス受容体に連絡する流路を遮断する薄板状の流路遮断板に対し、火薬の爆発を受けて駆動される可動部材の先端部で開口を形成することにより、前記圧力ガス源から前記ガス受容体へ向かうガスを発生させるガス発生方法において、前記可動部材の先端部を前記流路遮断板に貫通させた状態で、前記圧力ガス源からのガスを、前記先端部の内部を介して、前記ガス受容体へ向けて流出させるようにしたことを特徴とするガス発生方法、によって解決される。
【0012】
すなわち本発明に係るガス発生方法では、可動部材の先端部が流路遮断板に貫通した状態で、圧力ガス源とガス受容体(例えばエアバッグ)との間の流路を確保するようにしており、これにより可動部材を非作動位置へ戻すための復帰用ばねを不要とし、部品点数及び組立コストの低減、及びガス受容体へのガス供給を迅速かつ確実に行わしめる。
【0013】
そのためのガス発生装置として、請求項3に係る発明では、高圧ガスが蓄えられる圧力ガス源に連絡し薄板状の流路遮断板により流路が遮断された流路形成部材と、前記流路遮断板に対向するように前記流路内に一端が臨み、他端は火薬が充填された起爆部に面して配置される可動部材と、前記流路形成部材に接続され前記起爆部の爆発により前記可動部材を前記流路遮断板側へ移動可能に収容するケーシング部材と、前記可動部材の一端側先端に設けられ前記可動部材の移動時に前記流路遮断板を突き破る穿孔手段とを備えたガス発生装置において、前記穿孔手段は、その最大外径が前記可動部材の一端側の外径よりも大きく、且つ、外周面が波形を呈する錐体形状であることを特徴としている。これにより、可動部材の先端部に設けた穿孔手段を流路遮断板に貫通させた状態で、穿孔手段の外周部を介して作動ガスを下流側へ流出させることができる。
【0014】
又、本発明の請求項5に係るガス発生装置では、前記穿孔手段は、一部に切欠きを有する環状の刃部が端部に形成された筒状部材からなり、且つ、その側周面の少なくとも一部に前記筒状部材の内外を連通させる通路が形成されることを特徴としており、これにより、穿孔手段を流路遮断板に貫通させた状態で、穿孔手段の内部を介して作動ガスを下流側へ流出させることができる。
【0015】
更に、本発明の請求項6に係るガス発生装置では、前記可動部材の移動時に前記可動部材を軸心のまわりに回転させる回転機構を備えるとともに、前記穿孔手段は、その最大外径が前記可動部材の一端側の外径よりも大きく、且つ、前記可動部材の軸心に関して対称な位置に配置され軸方向に突出する少なくとも一対の刃部からなることを特徴としている。これにより、穿孔手段を流路遮断板に貫通させた状態で、穿孔手段の外周部を介して作動ガスを下流側へ流出させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。なお以下に説明するガス発生装置は、図14から図18を参照して説明した従来のガス発生装置と同様、無人飛行体着地用(あるいは着水用)のエアバッグシステムの一装置として構成される場合について説明する。
【0017】
図1から図4は本発明の第1の実施の形態によるガス発生装置を示している。ガス発生装置21は、圧力ガスが蓄えられる圧力ガス源としての圧力容器22と、圧力容器22の開口部22Aに一端23aが気密に接続される流路形成部材23と、流路形成部材23の他端23bに一端24aが気密に接続されるケーシング部材24とを備えている。
【0018】
流路形成部材23の内部には、軸方向に作動ガスが流通可能な流路25が形成されている。この流路25は一端23a側に小径部25aおよび他端23b側に大径部25bを有し、その間には段部40が形成されている。流路25を遮断する薄板状金属板(本実施の形態では厚さ約0.6mmの銅板)でなる流路遮断板26が、その周縁部が一対の環状の支持板27a、27bに挟持された状態で、シールリング28を介して上記段部40に配置されている。流路遮断板26は、筒状の保持体29を介してケーシング部材24側から押圧されて、図示する位置に保持される。これにより、圧力容器22の内部空間22Bには、図示しないエアバッグの作動ガス(例えば窒素ガス)が高圧(25〜30MPa )で蓄えられる。なお流路形成部材23には、流路遮断板26よりも圧力容器22側の位置に、安全弁39が設けられている。
【0019】
ケーシング部材24の内部は、隔壁41を境として流路25に連絡する流路連絡室43と後述する可動部材30が収容される作動室44とに区画されている。流路連絡室43にはポート24cが形成されており、これに図示しないエアバッグへ連絡する配管45が接続されている。
【0020】
ケーシング部材24の作動室44には、可動部材30がケーシング部材24の内壁面に対して気密かつ摺動自在に配置されている。可動部材30は、ケーシング部材24の内壁面に対して摺動可能な基部31と、これより小径の軸部32とを有する。軸部32は、隔壁41に形成された孔42を貫通して先端部が流路25内に臨んでいる。軸部32の先端部には流路遮断板26を貫通可能なステンレス製の穿孔部33Aが設けられている。穿孔部33Aは図2に示すように、最大外径が軸部32の外径(軸径)よりも大きく、且つ、外周面が波形を呈する錐体形状を呈しており、特に本実施の形態では、穿孔部33Aの軸直断面形状が、五角形の星型に形成されている。
【0021】
可動部材30は、ケーシング部材24の後方(図中右方)端部に位置する起爆部34に面して配置されており、起爆部34の爆発作用を受けて前方(図中左方)へ移動可能に構成される。起爆部34は、所定量の火薬35を充填したホルダ37をケーシング部材24の後方開口端部24bに螺着固定して成り、火薬35を爆発させるための電気配線36が接続されている。
【0022】
また、可動部材30の基部31とケーシング部材24の内壁面との間には、可動部材30の位置決め用のストッパピン38が設けられている。このストッパピン38は、起爆部34の爆発による可動部材30の移動時に剪断される程度の強度を有する。このストッパピン38によって振動等による可動部材30の移動が防止される。
【0023】
本実施の形態によるガス発生装置21は以上のように構成され、次にこの作用について説明する。
【0024】
ガス発生装置21は、図1に示す非作動状態をとっている。図示しないエアバッグの作動指令が電気配線36を介して起爆部34に供給されると、起爆部34において火薬35が着火され爆発する。この爆発力を受けて、可動部材34は図示する非作動位置から図中左方へ移動し、図3に示すように軸部32先端の穿孔部33Aが流路遮断板26を突き破る。可動部材30は更に前進するが、隔壁41に当接してその最大移動距離が規制される。このとき穿孔部33Aは、図4に示すように流路遮断板26を貫通して停止し、流路遮断板26に星型の開口46を形成する。
【0025】
開口46はその周縁部が圧力容器22内のガス圧により流路連絡室43側へ折り曲げられて開口面積が広げられ、圧力容器22内の作動ガスは、穿孔部33Aの外周部及び、開口46と軸部32との間を介して、図示しないエアバッグへ導かれる。これによりエアバッグが膨張し、図15Bに示す状態となる。
【0026】
したがって本実施の形態によれば、可動部材30の穿孔部33Aを流路遮断板26に貫通させた状態で圧力容器22内の作動ガスを図示しないエアバッグへ迅速かつ確実に供給することができるので、従来用いられていた可動部材の非作動位置への復帰用ばねを不要として部品点数及び組立工数の削減を図ることができるとともに、当該ばねを設置するためのスペースを確保する必要もなく、更に、エアバッグ作動用のガスを確実に発生させることができる。
【0027】
図5から図7は本発明の第2の実施の形態を示している。なお本実施の形態では、主として可動部材30の先端部に設けた穿孔部33Bのみが上述の第1の実施の形態と異なる構成を有するので、当該穿孔部の詳細のみ説明する。その他の構成要素については上述の第1の実施の形態と同様としその詳細な説明は省略するものとする。
【0028】
すなわち本実施の形態では、可動部材30の軸部32の先端に設けた穿孔部33Bは、一部に切欠き52を有する環状の刃部51が端部に形成されたステンレス製の筒状部材からなり、軸部32に対して螺着固定されている。筒状の穿孔部33Bの側周面の一部には(本実施の形態では3箇所)、穿孔部33Bの内外を連通させる通路53が形成されている。
【0029】
以上の構成により、起爆部34における爆発作用を受けて、可動部材30が図6に示す非作動位置から前進すると、図7に示すように穿孔部33Bが流路遮断板26を打ち抜く形で突き破る。このとき、穿孔部33Bの切欠き52部分においては流路遮断板26は切り取られずに残り、ここを支点として円形の切り取られた流路遮断板26がガス圧によって流路連絡室43側に折り曲げられ、開口46が形成される。これにより、圧力容器22内の作動ガスは、開口46を介して穿孔部33Bの内部に至り、ここから通路53を介して図示しないエアバッグへ向けて流出する。可動部材30は、軸部に形成された拡径部54が隔壁に当接してその最大移動距離が規制される。
【0030】
したがって本実施の形態によっても、穿孔部33Bを流路遮断板26に貫通させた状態でエアバッグ作動用のガスを迅速かつ確実に発生させることができ、上述の第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0031】
図8から図10は本発明の第3の実施の形態を示している。なお本実施の形態では可動部材30のみが上述の第1、第2の実施の形態と異なる構成を有するので、当該可動部材30の詳細のみ説明する。その他の構成要素については上述の第1の実施の形態と同様としその詳細な説明は省略するものとする。
【0032】
本実施の形態における可動部材30の基部31の側周面には、その軸心を中心として形成される螺旋状のガイド溝55が形成されており、このガイド溝55に係合する突起59がケーシング部材24の内壁面に形成されている。これにより起爆部34における爆発作用を受けて可動部材30が前進する際、ガイド溝55と突起59との間の係合作用により基部31、すなわち可動部材30全体が軸のまわりに回転する回転機構が構成される。本実施の形態では、穿孔部33Cの先端部が流路遮断板26に到達してから少なくとも180度以上回転できるようにガイド溝55が形成される。
【0033】
他方、可動部材30の穿孔部33Cは、コの字形状に形成されたステンレス製の基体56からなる。これは、最大外径が軸部32の外径(軸径)よりも大きく、軸心に関して対称な位置に配置され軸方向に突出する一対の刃部57、57を有している。刃部57は、可動部材30の回転方向側の縁部のほぼ全域に刃を有している。また本実施の形態における穿孔部33Cには、基体56の中心部に軸部32の軸心と整列してピン部58が刃部57と同一方向に設けられ、可動部材30の前進時に当該ピン部58で流路遮断板26を突き通すようにしている。ピン部58の長さは刃部57の長さとほぼ同一としている。
【0034】
以上のように構成される本実施の形態によれば、起爆部34における爆発作用を受けて可動部材30が流路遮断板26へ向けて前進する際、上記回転機構により可動部材30は全体的に軸心の周りに回転する。したがって穿孔部33cは軸心のまわりに回転しながら流路遮断板26を貫通し、刃部57でもって流路遮断板26を円形に切断する。これと同時に、ピン部58が流路遮断板26を突き通し、当該ピン部58でもって刃部57の回転で切断した円形の板26Aを支持して(図10)、切屑26Aによる流路の閉塞を回避する。
【0035】
ピン部58に支持された板26Aは、圧力容器22の高圧ガスにより流路連絡室43側へ折り曲げられ、これにより形成された開口を介して作動ガスが図示しないエアバッグへ向けて流出する。
【0036】
したがって本実施の形態によっても、穿孔部33Cを流路遮断板26に貫通させた状態でエアバッグ作動用のガスを迅速かつ確実に発生させることができ、上述の第1、第2の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0037】
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0038】
例えば以上の第1の実施の形態では、穿孔部33Aの軸直断面形状を外周面が屈曲した波形を呈する五角形の星型に形成したが、勿論、これだけに限られず、穿孔部33Aを外周面が湾曲した波形を呈する錐体形状としてもよい。
【0039】
また、以上の第3の実施の形態では、刃部57を180度間隔に一対設けた構成としたが、例えば図11に明示するように刃部57を90度間隔に2対設けた構成としてもよい。これにより図12及び図13に示すように、穿孔部33Cは流路遮断板26を貫通した後、90度回転することにより円形の板26Aをくり抜き(図13A)、さらに前進することによって流路遮断板26に対して開口46を形成してガスを図示しないエアバッグへ向けて流出させる(図13B)。これによって上述の第3の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0040】
なおこの場合、くり抜かれた円形の板26Aは穿孔部33Cの刃部57の間に挟持されることになる。また、十分な開口面積を確保する意味から、可動部材30は穿孔部33C全体が流路遮断板26から圧力容器22側へ位置する点まで前進できるように、ガイド溝55の長さを設定する必要がある。
【0041】
更に又、以上の各実施の形態では、無人飛行体着地用(又は着水用)のエアバッグ作動システムに本発明に係るガス発生装置を適用したが、これだけに限らず、例えば「火薬類取締法令の解説」(通商産業省立地公害局保安課監修日本火薬工業会資料編集部編:平成4年5月日本火薬工業会資料編集部発行)の第593頁に記載されている消火器起動装置について、本発明を適用することも可能である。但しこの場合、上述の各実施の形態のように、可動部材を非作動位置へ戻す復帰用ばねを不要とすることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
【0043】
すなわち本発明のガス発生方法によれば、可動部材を非作動位置へ戻すための復帰用ばねが不要となるので、部品点数及び組立コストの低減を図ることができるとともに、ガス受容体へのガス供給を迅速かつ確実に行うことができる。
【0044】
また、本発明のガス発生装置によれば、可動手段の先端部に形成した穿孔手段を流路遮断板に貫通させた状態で圧力ガス源のガスを迅速かつ確実に発生させることができ、可動部材を非作動位置へ戻すための復帰用ばねの設置を廃止して、部品点数の減少及び組立コストの低減を図ることができるとともに、上記ばねの設置スペースを確保する必要をなくして設計の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるガス発生装置の側断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における穿孔手段の拡大斜視図である。
【図3】同穿孔手段の作用を説明する図であり、Aは穿孔手段による流路遮断板の貫通初期の状態を示す側断面図であり、Bはその正面図である。
【図4】同穿孔手段の作用を説明する図であり、Aは穿孔手段による流路遮断板の貫通完了の状態を示す側断面図であり、Bはその[B]−[B]線方向の断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における穿孔手段を備えた可動部材の斜視図である。
【図6】同可動部材の非作動位置を示すガス発生装置内の側断面図である。
【図7】同可動部材の作動位置を示すガス発生装置内の側断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態における穿孔手段を備えた可動部材の斜視図である。
【図9】同可動部材の非作動位置を示すガス発生装置内の側断面図である。
【図10】同可動部材の作動位置を示すガス発生装置内の側断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態の変形例における穿孔手段を備えた可動部材の斜視図である。
【図12】同可動部材の非作動位置を示すガス発生装置内の側断面図である。
【図13】同可動部材の作動状態を示すガス発生装置内の側断面図であり、Aは穿孔手段による流路遮断板の貫通初期の状態を示し、Bは貫通完了の状態を示す。
【図14】無人飛行体の着地過程を示す模式図であり、Aは飛行状態を示し、Bはパラシュートを開いた状態を示す。
【図15】無人飛行体の着地過程を示す模式図であり、Aはエアバッグを出した状態を示し、Bはそのエアバッグを作動させた状態を示す。
【図16】無人飛行体の着地過程を示す模式図であり、Aは着地の瞬間を示し、Bはエアバッグを萎ませて着地の際の衝撃を吸収している状態を示す。
【図17】従来のガス発生装置を示す側断面図である。
【図18】同要部の作動後の状態を示す拡大図である。
【符号の説明】
21 ガス発生装置
22 圧力容器
23 流路形成部材
24 ケーシング部材
25 流路
26 流路遮断板
30 可動部材
31 基部
32 軸部
33A 穿孔部
33B 穿孔部
33C 穿孔部
34 起爆部
38 ストッパピン
46 開口
51 刃部
52 切欠き
53 通路
55 ガイド溝
57 刃部
58 ピン部
59 突起

Claims (8)

  1. 一端が圧力ガス源に連絡し他端がガス受容体に連絡する流路を遮断する薄板状の流路遮断板に対し、火薬の爆発を受けて駆動される可動部材の先端部で開口を形成することにより、前記圧力ガス源から前記ガス受容体へ向かうガスを発生させるガス発生方法において、
    前記可動部材の先端部を前記流路遮断板に貫通させた状態で、前記圧力ガス源からのガスを、前記先端部の内部を介して、前記ガス受容体へ向けて流出させるようにしたことを特徴とするガス発生方法。
  2. 請求項1に記載のガス発生方法であって、
    前記ガス受容体は、無人飛行体の着地用又は着水用エアバッグ装置として用いられることを特徴とするガス発生方法。
  3. 高圧ガスが蓄えられる圧力ガス源に連絡し薄板状の流路遮断板により流路が遮断された流路形成部材と、前記流路遮断板に対向するように前記流路内に一端が臨み、他端は火薬が充填された起爆部に面して配置される可動部材と、前記流路形成部材に接続され前記起爆部の爆発により前記可動部材を前記流路遮断板側へ移動可能に収容するケーシング部材と、前記可動部材の一端側先端に設けられ前記可動部材の移動時に前記流路遮断板を突き破る穿孔手段とを備えたガス発生装置において、
    前記穿孔手段は、一部に切欠きを有する環状の刃部が端部に形成された筒状部材からなり、且つ、その側周面の少なくとも一部に前記筒状部材の内外を連通させる通路が形成されることを特徴とするガス発生装置。
  4. 高圧ガスが蓄えられる圧力ガス源に連絡し薄板状の流路遮断板により流路が遮断された流路形成部材と、前記流路遮断板に対向するように前記流路内に一端が臨み、他端は火薬が充填された起爆部に面して配置される可動部材と、前記流路形成部材に接続され前記起爆部の爆発により前記可動部材を前記流路遮断板側へ移動可能に収容するケーシング部材と、前記可動部材の一端側先端に設けられ前記可動部材の移動時に前記流路遮断板を突き破る穿孔手段とを備えたガス発生装置において、
    前記可動部材の移動時に前記可動部材を軸心のまわりに回転させる回転機構を備えるとともに、前記穿孔手段は、その最大外径が前記可動部材の一端側の外径よりも大きく、且つ、前記可動部材の軸心に関して対称な位置に配置され軸方向に突出する少なくとも一対の刃部からなることを特徴とするガス発生装置。
  5. 請求項4に記載のガス発生装置であって、
    前記回転機構は、前記可動部材の他端側の側周面に軸心を中心として形成される螺旋状のガイド溝と、前記ケーシング部材内壁面に形成され前記ガイド溝に係合する突起とからなることを特徴とするガス発生装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のガス発生装置であって、
    前記穿孔手段は、前記刃部を90度間隔に配置してなることを特徴とするガス発生装置。
  7. 請求項4又は請求項5に記載のガス発生装置であって、
    前記穿孔手段の中心には、前記刃部と同一方向に延在し前記流路遮断板を貫通可能なピン部が形成されることを特徴とするガス発生装置。
  8. 請求項3から請求項7のうちのいずれか一項に記載のガス発生装置であって、
    前記圧力ガス源に蓄えられる高圧ガスは、無人飛行体の着地用又は着水用エアバッグ装置の作動ガスであることを特徴とするガス発生装置。
JP34108499A 1999-11-30 1999-11-30 ガス発生方法及びガス発生装置 Expired - Lifetime JP4872071B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34108499A JP4872071B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 ガス発生方法及びガス発生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34108499A JP4872071B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 ガス発生方法及びガス発生装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001158686A JP2001158686A (ja) 2001-06-12
JP4872071B2 true JP4872071B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=18343111

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34108499A Expired - Lifetime JP4872071B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 ガス発生方法及びガス発生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4872071B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3508426A4 (en) * 2016-09-02 2020-05-06 Daicel Corporation SMALL FLYING BODY WITH INFLATABLE SAFETY CUSHION DEVICE

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6283252B2 (ja) * 2014-04-14 2018-02-21 株式会社ダイセル 穿孔器およびガス排出装置
KR102040882B1 (ko) * 2019-07-31 2019-11-05 세이프웨어 주식회사 인플레이터

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5715233B2 (ja) * 1973-02-10 1982-03-29
US4019698A (en) * 1976-03-25 1977-04-26 Textron, Inc. Air cushion undercarriage brake system
US5230531A (en) * 1990-10-22 1993-07-27 Oea, Inc. Gas generator ignition assembly using a projectile
US5226561A (en) * 1991-03-01 1993-07-13 Oea, Inc. Projectile for initiating inflation of a motor vehicle inflatable safety system
JPH0597012A (ja) * 1991-10-07 1993-04-20 Kobe Steel Ltd エアバツグ用ガス発生器
JP3562020B2 (ja) * 1995-03-31 2004-09-08 日産自動車株式会社 エアバッグ用インフレータ
JPH11299913A (ja) * 1998-04-16 1999-11-02 Takao Sasada 自動車用消火装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3508426A4 (en) * 2016-09-02 2020-05-06 Daicel Corporation SMALL FLYING BODY WITH INFLATABLE SAFETY CUSHION DEVICE

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001158686A (ja) 2001-06-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970011515B1 (ko) 하이브리드 팽창기
US5351988A (en) Hybrid inflator with staged inflation capability
KR920007843B1 (ko) 승객보호 에어백용 자동 가스발생기
US6106008A (en) Hybrid airbag inflator
US5350192A (en) Inflator assembly
US6095556A (en) Inflator disk actuator backer plate
DE10038676B4 (de) Aufblasvorrichtung
JP2006502045A (ja) 車両エアバッグシステムに長い時間に亘ってガスを供給する2段インフレータ
EP2147188B1 (en) Device of a test plug
JPH11342823A (ja) モジュールへの取付け性の向上したハイブリッドインフレータ
JP5181971B2 (ja) ガス発生装置
KR100257666B1 (ko) 복합팽창기
JP2650846B2 (ja) 車両乗員拘束具膨張用装置
JP4872071B2 (ja) ガス発生方法及びガス発生装置
JP2005520734A (ja) 車両エアバッグ・システム用二重流インフレータ
US5584504A (en) Inflator assembly
US5620204A (en) Apparatus for inflating an inflatable vehicle occupant protection device
US20070200326A1 (en) Gas generator for restraining device for vehicle
US20170008482A1 (en) Gas generator
JP2005238948A (ja) 破裂部材
JPH0958394A (ja) エアバッグ装置用ガス発生装置
US10017149B2 (en) Igniter assembly with retractable piston
JP2000168487A (ja) インフレ―タ
US6908105B2 (en) Gas generator for air bag
EP3209921B1 (en) Tube cutter

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060912

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100928

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111027

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4872071

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term