JP4871945B2 - フィルム貼付装置及びフィルム貼付け方法 - Google Patents

フィルム貼付装置及びフィルム貼付け方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4871945B2
JP4871945B2 JP2008281333A JP2008281333A JP4871945B2 JP 4871945 B2 JP4871945 B2 JP 4871945B2 JP 2008281333 A JP2008281333 A JP 2008281333A JP 2008281333 A JP2008281333 A JP 2008281333A JP 4871945 B2 JP4871945 B2 JP 4871945B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
honeycomb structure
opening
face
film sticking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008281333A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010105324A (ja
Inventor
健 得永
晃一 宮下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP2008281333A priority Critical patent/JP4871945B2/ja
Priority to US12/573,318 priority patent/US8328974B2/en
Priority to EP09252518.7A priority patent/EP2181977B1/en
Priority to CN200910207096.8A priority patent/CN101722572B/zh
Publication of JP2010105324A publication Critical patent/JP2010105324A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4871945B2 publication Critical patent/JP4871945B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B11/00Apparatus or processes for treating or working the shaped or preshaped articles
    • B28B11/003Apparatus or processes for treating or working the shaped or preshaped articles the shaping of preshaped articles, e.g. by bending
    • B28B11/006Making hollow articles or partly closed articles
    • B28B11/007Using a mask for plugging
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B11/00Apparatus or processes for treating or working the shaped or preshaped articles
    • B28B11/003Apparatus or processes for treating or working the shaped or preshaped articles the shaping of preshaped articles, e.g. by bending
    • B28B11/006Making hollow articles or partly closed articles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T156/00Adhesive bonding and miscellaneous chemical manufacture
    • Y10T156/10Methods of surface bonding and/or assembly therefor
    • Y10T156/1002Methods of surface bonding and/or assembly therefor with permanent bending or reshaping or surface deformation of self sustaining lamina
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T156/00Adhesive bonding and miscellaneous chemical manufacture
    • Y10T156/10Methods of surface bonding and/or assembly therefor
    • Y10T156/1002Methods of surface bonding and/or assembly therefor with permanent bending or reshaping or surface deformation of self sustaining lamina
    • Y10T156/1028Methods of surface bonding and/or assembly therefor with permanent bending or reshaping or surface deformation of self sustaining lamina by bending, drawing or stretch forming sheet to assume shape of configured lamina while in contact therewith
    • Y10T156/1033Flexible sheet to cylinder lamina

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Devices For Post-Treatments, Processing, Supply, Discharge, And Other Processes (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Description

本発明は、フィルム貼付装置及びフィルム貼付け方法に関し、更に詳しくは、ハニカム構造体にフィルムを自動的に貼り付けることができるフィルム貼付装置及びフィルム貼付け方法に関する。
ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排ガスには、環境汚染の原因となる炭素を主成分とするパティキュレート(粒子状物質)が多量に含まれている。そのため、一般的にディーゼルエンジン等の排気系には、パティキュレートを捕集するためのフィルターが搭載されている。
このようなフィルターとしては、例えば、図10に示すような、複数のセル51を区画形成する多孔質の隔壁52を有するハニカム構造体50と、各セル51の二つの開口端部のうちの一方を目封止するように配設された目封止部53と、を備え、この目封止部53が、ハニカム構造体50の一端面側と他端面側とで相補的な市松模様状に配設された目封止ハニカム構造体150が用いられている。
目封止ハニカム構造体の製造方法としては、未焼成のハニカム構造体の一方の端面に、粘着面を有するフィルム(以下、「マスク」と記す場合がある)を貼り付け、このマスクの、目封止部が配設されるべきセルを覆っている部分に、画像処理を利用したレーザ加工等によって孔を開けた後、マスクが貼り付けられた端部を目封止用スラリーに浸漬し、セルの端部に目封止用スラリーを充填し、乾燥させ、端面に貼り付けたマスクを剥し、焼成する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−297900号公報
特許文献1に記載の製造方法は、人手でフィルムをハニカム構造体の端面及び側面の一部に貼り付けるものであるが、この作業は、熟練した作業者でないと、貼り付けたフィルムにしわや弛みが生じてしまうという場合があった。このようにしわや弛みが生じると、目封止部を良好に形成することが困難になることがあった。また、熟練した作業者であっても、フィルムを貼り付ける作業には時間がかかっていた。
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、ハニカム構造体にフィルムを自動的に貼り付けることができるフィルム貼付装置及びフィルム貼付け方法を提供する。
本発明によれば、以下に示す、フィルム貼付装置及びフィルム貼付け方法が提供される。
[1] 粘着面を有するフィルムを把持し、平面状に保持する把持部材と、平面状に保持された前記フィルムの前記粘着面を、二つの端面間を連通する複数のセルが形成された柱状のハニカム構造体の一方の端面に押し付けて、前記一方の端面に前記フィルムを貼り付ける押付け部材と、前記ハニカム構造体の、前記フィルムが貼り付けられた側の端部が挿入され得る、開口径の上限値が前記ハニカム構造体の前記一方の端面の外径の−5mmである開口部が形成されており、その硬度の下限値が10度であり、上限値が60度である折込部材と、を備え、前記折込部材は、前記開口部に前記ハニカム構造体が挿入されることによって、前記一方の端面からはみ出した前記フィルムのはみ出し部を、前記ハニカム構造体の側面の方に折り込むとともに、折り込まれた前記はみ出し部の少なくとも一部を前記ハニカム構造体の側面の一部に押し付けて、変形し、前記フィルムを前記側面に貼り付けるものであり、前記硬度が、押針の形状が高さ2.5mmの円錐台形であるアスカーゴム硬度計を用いて、前記折込部材の平坦面に直角に押針を直接押し付けて測定したときの値であるフィルム貼付装置。
[2] 前記開口部の開口径の下限値が、前記ハニカム構造体の前記一方の端面の外径の−30mmである前記[1]に記載のフィルム貼付装置。
] 前記折込部材は、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、またはポリエチレン樹脂からなるものである前記[1]または[2]に記載のフィルム貼付装置。
] 前記開口部の開口端縁の形状が、円形、楕円形、長円形、及び、四角形のいずれかである前記[1]〜[3]のいずれかに記載のフィルム貼付装置。
] 前記開口部の開口径が、その内部に向かって均一である前記[1]〜[]のいずれかに記載のフィルム貼付装置。
] 前記押付け部材は、長手方向の中心軸を中心に回転可能な円柱状のものであり、前記長手方向の中心軸が、平面状に保持された前記フィルムと平行になるように配置されている前記[1]〜[]のいずれかに記載のフィルム貼付装置。
] 前記押付け部材の材料が、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、またはポリエチレンである前記[1]〜[]のいずれかに記載のフィルム貼付装置。
] 前記ハニカム構造体を所定の位置に搬送するための搬送台を更に備える前記[1]〜[]のいずれかに記載のフィルム貼付装置。
] 前記[1]〜[]に記載のフィルム貼付装置を用いて前記ハニカム構造体に前記フィルムを貼り付けるフィルム貼付け方法であって、前記把持部材によって前記フィルムを把持し、平面状に保持する工程と、平面状に保持した前記フィルムの前記粘着面と前記ハニカム構造体の前記一方の端面が向かい合うように前記ハニカム構造体を配置する工程と、前記押付け部材によって、前記フィルムの前記粘着面を前記ハニカム構造体の一方の端面に押し付けて、前記一方の端面に前記フィルムを貼り付ける工程と、前記折込部材の前記開口部に前記ハニカム構造体を挿入することによって、前記フィルムのはみ出し部を、前記ハニカム構造体の側面の方に折り込むとともに、折り込まれた前記はみ出し部の少なくとも一部を前記ハニカム構造体の側面の一部に押し付ける工程と、を有するフィルム貼付け方法。
10] 前記開口部の開口端縁と前記ハニカム構造体の端面の外周縁が同形状または相似形状であり、前記ハニカム構造体の端面の外径に対する、前記開口端縁の径の割合は、下限値が80%であり、上限値が95%である前記[]に記載のフィルム貼付け方法。
11] 前記折込部材の前記開口部に前記ハニカム構造体を挿入する際に、前記ハニカム構造体は、前記折込部材に対して、前記端面の外周縁の全部が、前記折込部材の、前記ハニカム構造体が挿入される側の面に当接するように配置される前記[]または[10]に記載のフィルム貼付け方法。
12] 前記押付け部材は、長手方向の中心軸を中心に回転可能な円柱状のものであり、前記長手方向の中心軸が前記ハニカム構造体の長手方向の中心軸と直交するように配置されており、回転しながら前記端面に平行に30〜800mm/秒の速度で移動して、その外周面で前記フィルムを前記端面に押し付ける前記[]〜[11]のいずれかに記載のフィルム貼付け方法。
本発明のフィルム貼付装置は、ハニカム構造体にフィルムを自動的に貼り付けることができるという効果を奏するものである。
本発明のフィルム貼付け方法は、ハニカム構造体にフィルムを自動的に貼り付けることができるという効果を奏するものである。
以下、本発明の実施の最良の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
[1]フィルム貼付装置:
図1は、本発明のフィルム貼付装置の一の実施形態を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態のフィルム貼付装置100は、粘着面を有するフィルムを把持し、平面状に保持する把持部材11と、平面状に保持されたフィルムの粘着面を、二つの端面間を連通する複数のセルが形成された柱状のハニカム構造体の一方の端面に押し付けて、一方の端面にフィルムを貼り付ける押付け部材21と、ハニカム構造体の、フィルムが貼り付けられた側の端部が挿入され得る、開口径の上限値がハニカム構造体の一方の端面の外径の−5mmである開口部31aが形成されており、硬度の下限値が10度であり、上限値が60度である折込部材31と、ハニカム構造体を所定の位置に搬送するための搬送台40とを備えている。また、折込部材31は、開口部31aにハニカム構造体が挿入されることによって、変形し、一方の端面からはみ出したフィルムのはみ出し部を、ハニカム構造体の側面の方に折り込むとともに、折り込まれたはみ出し部の少なくとも一部をハニカム構造体の側面の一部に押し付けて、フィルムを側面に貼り付けるものである。上記硬度は、押針の形状が高さ2.5mmの円錐台形であるアスカーゴム硬度計を用いて、上記折込部材の平坦面に直角に押針を直接押し付けて測定したときの値である。このような構成により、本実施形態のフィルム貼付装置100は、ハニカム構造体にフィルムを自動的に貼り付けることができる。
また、図2は、図1に示すフィルム貼付装置100の側面図である。図2に示すように、フィルム貼付装置100は、搬送台40側から順に、把持部材11、押付け部材21、及び、折込部材31の各部材を配置して構成されている。
[1−1]把持部材:
本実施形態のフィルム貼付装置が備える把持部材は、粘着面を有するフィルムを把持し、平面状に保持するものである。このような把持部材によって、フィルムを平面状に保持するため、ハニカム構造体の端面に、しわや弛みなく、フィルムを貼り付けることができる。
図1に示すフィルム貼付装置100の把持部材11は、半円筒状の一対の爪を有し、全体として略円筒状であるものである。そして、図1に示すフィルム貼付装置100は、把持部材11の一対の爪を開閉させる駆動機構12、駆動機構12が昇降可能に取り付けられている第一支持柱13、この第一支持柱13の下方に固定され、その長手方向の中心軸が把持部材11の長手方向の中心軸と平行になるように配置された支持棒15、及び、フィルムを切るための切取り部材(図示せず)を備えている。この支持棒15には、円筒状のフィルムロール16が装着されている。フィルムロール16は、粘着面を有するフィルム16aを巻き取ってなるものである。
把持部材は、フィルムの一端を把持して引っ張ることができる限り、特に形態が限定されるものではなく、樹脂や金属等の材質のものを用いることができる。また、把持部材の一対の爪は、その断面形状が、矩形、楕円、多角形などの筒状のものを用いることができる。また、把持部材は、一対の爪を有するものに限らず、バー形状のものを用いることもできる。
フィルムの材料は、特に制限はないが、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、塩化ビニル樹脂であることが好ましい。これらの樹脂であると、ハニカム構造体の端面及び側面を良好にマスキングすることができる。また、粘着面を形成するための材料(粘着剤)としては、アクリル系の粘着剤、ゴム系の粘着剤、シリコーン系の粘着剤であることが好ましい。
フィルムの厚さは、下限値が5μmであることが好ましく、12μmであることが更に好ましい。また、上限値は100μmであることが好ましく、50μmであることが更に好ましい。上記厚さが5μm未満であると、しわや弛みなく、ハニカム構造体にフィルムを貼り付けることが困難になるおそれがある。一方、100μm超であると、フィルムの支持強度が増すため、ハニカム構造体にフィルムを貼り付けることが困難になるおそれがある。
[1−2]押付け部材:
本実施形態のフィルム貼付装置が備える押付け部材は、平面状に保持されたフィルムの粘着面を、非粘着面側から、二つの端面間を連通する複数のセルが形成された柱状のハニカム構造体の一方の端面に押し付けて、一方の端面にフィルムを貼り付けるものである。このような押付け部材によって、ハニカム構造体の端面に、しわや弛みなく、フィルムを貼り付けることができる。
押付け部材は、上述したように、フィルムをハニカム構造体の一方の端面に押し付けて、一方の端面にフィルムを貼り付けることができるものである限り特に形状などに制限はなく、例えば、ハニカム構造体の端面よりも面積が大きいものであってもよいし、小さいものであってもよい。
また、端面にフィルムを押し付ける方法としては、特に制限はなく、例えば、ハニカム構造体の端面よりも面積が大きい押付け部材を用いて、一度に貼り付けてもよいし、一方の端面の縁から次第に貼り付けていく方法であってもよい。このように一方の端面の縁から次第に貼り付けていく方法に用いる押付け部材としては、例えば、板状、円柱状、楕円柱状、四角柱状、多角柱状などのものを用いることができる。これらの中でも、長手方向の中心軸を中心に回転可能に支持された円柱状のものであって、その長手方向の中心軸が、平面状に保持されたフィルムと平行になるように配置されているものであることが好ましい。このような押付け部材を用いると、しわや弛みなく、良好にハニカム構造体の端面にフィルムを貼り付けることができる。
なお、円柱状の押付け部材を用いる場合、回転可能なものでなくてもよいが、回転可能であると、フィルムを端面に押し付けた際に、押付け部材とフィルムとの間に生じる摩擦力が小さくなるため、より良好にフィルムを端面に貼り付けることができる。
図1に示すフィルム貼付装置100の押付け部材21は、長手方向の中心軸を中心に回転可能に支持された円柱状のものであり、その長手方向の中心軸が、平面状に保持されるフィルムと平行になるように配置されているものである。そして、図1に示すフィルム貼付装置100は、押付け部材21を支持する昇降機構22、及び、この昇降機構22が昇降可能に取り付けられている第二支持柱23を備えている。なお、昇降機構22は、延出アーム22aを備えており、この延出アーム22aによって第二支持柱23に直交する方向に延出することが可能である。図5は、延出アーム22aによって昇降機構22が、第二支持柱23に直交する方向に延出している状態を示している。
押付け部材の材料は、特に制限はないが、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、またはポリエチレン樹脂であることが好ましい。これらの材料を用いると、しわや弛みなく、より良好にフィルムを端面に貼り付けることができる。
押付け部材の硬度は、下限値が30度であることが好ましく、40度であることが更に好ましく、45度であることが特に好ましい。また、上限値は90度であることが好ましく、85度であることが更に好ましく、80度であることが特に好ましい。上記硬度が30度未満であると、しわや弛みなく、フィルムを端面に貼り付けることが困難になるおそれがある。一方、90度超であると、フィルムが破損するおそれがある。ここで、本明細書において「硬度」とは、押針の形状が高さ2.5mmの円錐台形であるアスカーゴム硬度計を用いて、押付け部材または折込部材の平坦面に直角に押針を直接押し付けて測定したときの値である。
円柱状の押付け部材を用いる場合、その大きさは適宜選択することができるが、具体的には、直径は、その下限値が10mmであることが好ましく、15mmであることが更に好ましく、20mmであることが特に好ましい。また、上限値は50mmであることが好ましく、40mmであることが更に好ましく、35mmであることが特に好ましい。また、長さは、その下限値が50mmであることが好ましく、100mmであることが更に好ましく、150mmであることが特に好ましい。また、上限値は1000mmであることが好ましく、900mmであることが更に好ましく、850mmであることが特に好ましい。
ハニカム構造体は、例えば、複数のセルを区画形成する多孔質の隔壁を有するものであり、炭化珪素、コージェライト、コージェライト化原料、チタン酸アルミニウム化原料等のセラミックスの粉体を、有機バインダ、水等とともに混練して粘土状の坏土とし、この坏土を押出成形機などによってハニカム形状に成形し、乾燥させることによって製造することができるものである。なお、上記コージェライト化原料とは、シリカ(SiO)が42〜56質量%、アルミナ(Al)が30〜45質量%、マグネシア(MgO)が12〜16質量%の範囲に入るように混合された材料のことであり、焼成することによってコージェライトが生成される材料のことである。
[1−3]折込部材:
本実施形態のフィルム貼付装置が備える折込部材は、ハニカム構造体の、フィルムが貼り付けられた側の端部が挿入され得る開口部が形成されており、硬度の下限値が10度であり、上限値が60度のものである。また、折込部材は、上記開口部にハニカム構造体が挿入されることによって、一方の端面からはみ出したフィルムのはみ出し部を、ハニカム構造体の側面の方に折り込むとともに、折り込まれたはみ出し部の少なくとも一部をハニカム構造体の側面の一部に押し付けて、フィルムを側面に貼り付けるものである。
このような折込部材によって、ハニカム構造体の側面に貼り付けられたフィルムは、しわや弛みがないという利点がある。また、この折込部材によってハニカム構造体の側面にもフィルムを貼り付けると、ハニカム構造体を保護することができる。即ち、ハニカム構造体の側面に衝撃を受けた場合であっても、ハニカム構造体が破損し難くなるという利点がある。また、セルを目封止する目封止部を形成する工程において、ハニカム構造体を目封止部用のスラリーに浸漬・圧入する際に、ハニカム構造体をスラリーに容易に浸漬・圧入させることができるという利点がある。
折込部材は、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、またはポリエチレン樹脂からなるものであることが好ましく、これらの中でも、ウレタン樹脂からなるものであることが好ましく、ウレタン樹脂からなるものであると、ウレタン樹脂の表面がハニカム構造体によって適度に変形するため、良好な貼り付け性が得られるという利点がある。
折込部材の硬度は、下限値が10度であることが必要であり、15度であることが好ましく、20度であることが更に好ましい。また、上限値は60度であることが必要であり、50度であることが好ましく、45度であることが更に好ましい。上記硬度が10度未満であると、ハニカム構造体の側面にフィルムを十分に貼り付けることが困難になる。一方、60度超であると、ハニカム構造体を開口部に押し込んだ際にフィルムが破損する。
折込部材の形状は、例えば、円柱状、楕円柱状、四角柱状、多角柱状、円錐状などとすることができる。例えば、四角柱状の折込部材を用いる場合、その長手方向の厚さの下限値が30mmであることが好ましく、40mmであることが更に好ましい。また、上限値は150mmであることが好ましく、100mmであることが更に好ましい。また、長手方向の両端面のうち、ハニカム構造体と接触し得る面は、その外周と開口部の開口端縁との最短距離の下限値が20mmであることが好ましく、50mmであることが更に好ましい。また、上限値は200mmであることが好ましい。
開口部は、ハニカム構造体を挿入することができるものである限りどのような形状の空間であってもよいが、その開口端縁の形状が、ハニカム構造体の端面の形状と同形または相似形であることが好ましい。具体的には、円形、楕円形、長円形、及び、四角形のいずれかであることが好ましい。例えば、円柱状のハニカム構造体を用いた場合(即ち、ハニカム構造体の端面の形状が円形である場合)、開口部の開口端縁の形状が円形であると、更に良好にフィルムを側面の一部に貼り付けることができる。
図1に示すフィルム貼付装置100の折込部材31は、ハニカム構造体50が挿入され得る、開口端縁の形状が円形の開口部31aが形成されたものである。そして、図1に示すフィルム貼付装置100は、折込部材31を固定し、折込部材31と同様の開口径の貫通孔が形成された固定板32、固定板32に接続された駆動シリンダ35、及び、駆動シリンダ35を支持する第三支持柱36を備えている。また、駆動シリンダ35は、その内部にシャフト37を収納しており、このシャフト37を出することによって、固定板32、即ち折込部材31を押し出すことができる。
更に、開口部の開口径は、その内部に向かって±5mmの範囲内であることが好ましく、均一であることが更に好ましい。このような開口部が形成された折込部材を用いると、しわや弛みなく、より良好にフィルムを側面の一部に貼り付けることができる。例えば、図9に示す折込部材31は、開口部31aの開口径が、その内部に向かって均一のものである。ここで、「その内部に向かって」とは、「一方の開口端縁から他方の開口端縁に向って」ということを意味する。そして、その内部に向かって±5mmの範囲内とは、開口部を形成する内壁によって円錐形の空間が形成されており、一方の開口端縁の開口径と他方の開口端縁の開口径との差が±5mmであることを意味する。また、その内部に向かって均一とは、開口部を形成する内壁によって円柱形の空間が形成されていることを意味する。
開口部の開口径は、ハニカム構造体の端面の外径に対して、上限値−5mmである。また、下限値は−30mmであることが好ましく、−20mmであることが更に好ましく、−15mmであることが特に好ましい。
また、上記開口径は、全外周縁に亘って均一である必要はなく、例えば、カーブが急な曲線部分は、密着性を上げるために直線状の部分より小さくすることができる。
本発明のフィルム貼付装置は、円柱状、四角柱状、楕円柱状などのハニカム構造体に、フィルムを貼り付ける装置として用いることができる。そして、円柱状のハニカム構造体としては、具体的には、端面の直径がφ75〜φ450mm程度のものを例示することができる。
なお、開口部は、折込部材を貫通する孔であってもよいし、折込部材を貫通しない凹部であってもよいが、貫通孔であることが好ましい。貫通孔とすることで、折込部材がハニカム構造体の側面に張り付き易くなる。即ち、ハニカム構造体の側面に対するフィルムの接着性が向上する。
[1−4]搬送台:
本実施形態のフィルム貼付装置は、ハニカム構造体を所定の位置に搬送するための搬送台を更に備えることが好ましい。このような搬送台を備えることによって、ハニカム構造体の位置決めが容易になるため、生産性が向上するという利点がある。
フィルム貼付装置100は、図1に示すように、ハニカム構造体50が乗せられるハニカム載置部41、及び、ハニカム載置部41を移動させる搬送コンベア42を有する搬送台40を備えている。
搬送コンベアとしては、具体的には、バーコンベア、ベルトコンベア、ウォーキングビームなどを挙げることができる。
また、搬送台としては、例えば、ターンテーブルなどを挙げることができる。
[1−5]その他の部材:
本実施形態のフィルム貼付装置は、上記各部材以外に、フィルムを貼り付けた後に、フィルムをフィルムロールから切り離すための切取り部材、フィルムを摘むためのチャック部材、フィルムの静電気を取り除く除電部材などを備えることができる。
切取り部材は、例えば、刃などの切取り部と、この切取り部を移動可能な駆動部と、駆動部が取り付けられた切取り用支持部とを備えるものを例示することができる。この切取り部材は、例えば、第一支持柱13に固定されていてもよいし、別途配置されていてもよい。
[2]フィルム貼付け方法:
本発明のフィルム貼付け方法の一実施形態は、本発明のフィルム貼付装置を用いてハニカム構造体にフィルムを貼り付ける方法であって、把持部材によってフィルムを把持し、平面状に保持する工程と、平面状に保持したフィルムの粘着面とハニカム構造体の一方の端面が向かい合うようにハニカム構造体を配置する工程と、押付け部材によって、フィルムの粘着面をハニカム構造体の一方の端面に押し付けて、一方の端面にフィルムを貼り付ける工程と、折込部材の開口部にハニカム構造体を挿入することによって、フィルムのはみ出し部を、ハニカム構造体の側面の方に折り込むとともに、折り込まれた前記はみ出し部の少なくとも一部をハニカム構造体の側面の一部に押し付ける工程と、を有する方法である。このような工程を有することによって、ハニカム構造体にフィルムを自動的に貼り付けることができる。
まず、本実施形態のフィルム貼付け方法は、把持部材によってフィルムを把持し、平面状に保持する工程を行う。この工程によって、フィルムを端面に容易に貼り付けることができるとともに、しわや弛みなく、フィルムを端面に貼り付けることができる。
本工程に用いる把持部材は、既に説明した把持部材と同様のものを好適に用いることができる。また、フィルムは、既に上述したフィルムと同様のフィルムを好適に使用することができる。
図3は、図1に示すフィルム貼付装置100の使用状態を示す側面図であり、把持部材11によってフィルム16aを把持した後、所定の位置までフィルム16aを引き出す様子を示している。このようにしてフィルム16aを所定の位置まで引き出した後、搬送台40のハニカム載置部41にハニカム構造体50を乗せる。
次に、本実施形態のフィルム貼付け方法は、平面状に保持したフィルムの粘着面とハニカム構造体の一方の端面が向かい合うようにハニカム構造体を配置する工程を行う。本工程は、手動で行っても良いが、搬送台(例えば、図1に示す搬送台40)を用いると、予め設定した位置にハニカム構造体を配置することができるため、操作を容易にすることができる。図4は、搬送台40によって、フィルム16aの粘着面とハニカム構造体50の一方の端面が向かい合うようにハニカム構造体50を配置した状態を示している。
次に、押付け部材によって、フィルムの粘着面をハニカム構造体の一方の端面に押し付けて、一方の端面にフィルムを貼り付ける工程を行う。このような工程を行うことによって、ハニカム構造体の端面に、しわや弛みなくフィルムを貼り付けることができる。
本工程に用いる押付け部材は、既に説明した押付け部材と同様のものを好適に用いることができ、長手方向の中心軸を中心に回転可能な円柱状のものであることが好ましく、その長手方向の中心軸がハニカム構造体の長手方向の中心軸と直交するように配置されていることが好ましい。ここで、「直交」とは、押付け部材の中心軸とハニカム構造体の中心軸とが直接直角に交わる形態に限定されず、これらの中心軸を投影した場合に、双方の影が直角をなすような概念を含むものである。
図5は、回転可能な円柱形の押付け部材21によって、フィルム16aの粘着面をハニカム構造体50の一方の端面に押し付けて、一方の端面にフィルム16aを貼り付けている状態を示している。
押付け部材は、回転しながら端面に平行に30〜800mm/秒の速度で移動してフィルムを、ハニカム構造体の端面に押し付けることが好ましく、35〜500mm/秒の速度で移動することが更に好ましく、40〜100mm/秒の速度で移動することが特に好ましい。上記押付け部材の移動速度が30mm/秒未満であると、フィルムを貼り付ける時間がかかり過ぎるため、生産性が低下するおそれがある。一方、60mm/秒超であると、フィルムを端面に十分に貼り付けることができないおそれがある。
なお、押付け部材は、単独で回転可能なものであってもよいが、例えば円柱形の押付け部材がフィルムに当接することによって回転可能なもの、即ち、押付け部材とフィルムとの間に生じる摩擦力によって回転可能なものであることが好ましい。
押付け部材がフィルムを端面に押し付ける回数は、2〜8回であることが好ましく、3〜6回であることが更に好ましく、4〜5回であることが特に好ましい。上記回数が2回未満であると、フィルムが十分に端面に貼り付かなくなるおそれがある。一方、8回超であると、フィルムを貼り付ける時間がかかり過ぎるため、生産性が低下するおそれがある。なお、本明細書において「押付け部材がフィルムを端面に押し付ける回数」とは、押付け部材が原点に戻ってきた回数をいう。即ち、図5において、フィルムを端面に押し付けながら上方に移動し、更に、フィルムを端面に押し付けながら下方に移動して、始動前の元の位置に戻ってきたときを1回とする。押付け強度は、ハニカム構造体の隔壁が欠けたりフィルムが破れたりしない程度であってフィルムの接着性が確保される程度であれば特に制限されないが、0.05MPa以上であり、1.0MPa以下であることが好ましい。
押付け部材によってフィルムを端面に貼り付けた後、図6に示すように、把持部材11の一対の爪を開くとともに、フィルムロール16からフィルム16aを切り離す。フィルムロール16からフィルム16aを切り離すには、上述した切取り部材などを用いることができる。
次に、折込部材の開口部にハニカム構造体を挿入することによって、フィルムのはみ出し部を、ハニカム構造体の側面の方に折り込むとともに、折り込まれたはみ出し部の少なくとも一部をハニカム構造体の側面の一部に押し付ける工程を行う。このような工程を行うことによって、ハニカム構造体の側面にフィルムを良好に貼り付けることができる。
本工程に用いる折込部材は、既に説明した折込部材と同様のものを好適に用いることができる。
開口部の開口端縁とハニカム構造体の端面の外周縁が同形状または相似形状である場合、ハニカム構造体の端面の外径に対する、開口端縁の径の割合は、下限値が80%であることが好ましく、85%であることが更に好ましく、90%であることが特に好ましい。また、上限値は105%であることが好ましく、100%であることが更に好ましく、95%であることが特に好ましい。上記割合が80%未満であると、ハニカム構造体を開口部内に挿入することが困難になるため、ハニカム構造体の側面にフィルムを貼り付けることができなくなるおそれがある。一方、105%超であると、フィルムをハニカム構造体の側面に押し付ける力が十分に得られないため、ハニカム構造体の側面にフィルムを貼り付けることができなくなるおそれがある。
折込部材の開口部にハニカム構造体を挿入する際に、ハニカム構造体は、折込部材に対して、端面の外周縁の全部が、折込部材の、ハニカム構造体が挿入される側の面に当接するように配置されることが好ましい。このように折込部材を配置することによって、ハニカム構造体の側面にフィルムを良好に貼り付けることが可能になる。図9は、ハニカム構造体と折込部材の位置関係を示す説明図であり、開口部31aの開口端縁が形成する円が、ハニカム構造体50の端面の端縁が形成する円と同心円となるように折込部材を配置した状態を示している。
ハニカム構造体を、折込部材に挿入させる際の挿入深さは、5mm以上であることが好ましく、70mm以下であることが更に好ましい。上記挿入深さが5mm未満であると、ハニカム構造体の形状によってはフィルムの貼付き具合が不十分となる場合がある。一方、70mm超であると、ハニカム構造体と折込部材との摩擦力が増大して、作業性が低下する場合がある。
図7は、折込部材31によって、フィルム16aのはみ出し部16a1を、ハニカム構造体50の側面の方に折り込むとともに、折り込まれたはみ出し部16a1をハニカム構造体50の側面の一部に貼り付けた状態を示している。図7に示すように、本工程において、折込部材31は、駆動シリンダ35のシャフト37によってハニカム構造体50側に押し出されるものである。
以上のようにして、自動でハニカム構造体にフィルムを貼り付けることができる。図8は、フィルム16aを貼り付けた状態のハニカム構造体50を示す斜視図である。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図1に示すフィルム貼付装置100によって、円柱状のハニカム構造体(端面の外径150mm、長さ150mm)に自動でフィルム(住友3M社製、厚さ25μm)を貼り付けた。図1に示すフィルム貼付装置100は、図2に示すように、搬送台40側から順に、把持部材11、押付け部材21、及び、折込部材31の各部材を配置した。
把持部材11は、半円筒状の一対の爪を有し、全体として略円筒状のものを用いた。そして、把持部材11を駆動する駆動機構12に把持部材11を連結し、駆動機構12を第一支持柱13に昇降可能に取り付けた。更に、この第一支持柱13の下方には、長手方向の中心軸が把持部材11の長手方向の中心軸と平行となるように支持棒15を固定した。また、第一支持柱13の下方には、フィルムを切るための切取り部材(図示せず)を配設した。そして、支持棒15には、円筒状のフィルムロール16を装着させた。
押付け部材21は、その長手方向の中心軸が把持部材11の長手方向の中心軸と平行となるように配置し、長手方向の中心軸を中心に回転可能な円柱状のもの(ウレタン樹脂製、直径25mm、長さ150mm)を用いた。この押付け部材21を昇降機構22に支持させた。その後、昇降機構22を昇降可能に第二支持柱23に配設した。
折込部材31は、開口径145mmの均一な貫通孔(開口部)31aが形成されたウレタン樹脂(硬度40)からなる直方体状のもの(縦180mm、横180mm、高さ50mm)を用いた。そして、この折込部材31を、開口径145mmの貫通孔を有する固定板32に折込部材31と固定板32の貫通孔が一致するように固定した後、固定板32を駆動シリンダ35のシリンダ37に固定した。その後、シリンダ35を第三支持柱36に固定した。
搬送台40は、ハニカム構造体50を載置可能なハニカム載置部41を、このハニカム載置部41を移動可能な搬送コンベア42に固定したものを用いた。
押付け部材21は、フィルムを端面に押し付ける際に50mm/秒の速度で下方から上方に向かって移動させた。
本実施例のフィルム貼付装置によれば、しわや弛みなく、自動的にハニカム構造体50にフィルム16aを貼り付けることが確認できた。なお、側面のフィルム16aは、ハニカム構造体50の端面から10mmの部分まで貼り付けられていた。
また、ハニカム構造体の側面に貼り付けられたフィルムを観察し、以下の基準にて評価を行った(表1中、「側面のフィルム貼付状況」と記す)。ハニカム構造体を折込部材に所定量D(具体的には、10mm、図7中「D」と示す)だけ押し込んだときに、この押し込み深さ(所定量D)に対応するハニカム構造体の側面A(図7中「A」と示す)のうち、フィルムが貼り付けられている部分の面積が、上記側面Aの総面積に対して、90%超であるときは「◎」とし、70%超であり90%以下であるときは「○」とし、50%超であり70%以下であるときは「△」とし、貼り付けたフィルムが破れていた場合、ハニカム構造体を折込部材に挿入できなかった場合、0%(フィルムが側面Aに貼り付けられなかった場合)超であり50%以下であるときは「×」とした。
本実施例のフィルム貼付装置は、側面のフィルム貼付状況の評価が「◎」であった。評価結果を表1に示す。なお、表1中、「硬度」とは折込部材の硬度のことであり、「材質」とは折込部材の材質のことであり、「開口径」とは折込部材の開口径のことである。また、開口径が「−5mm」とは、ハニカム構造体の端面の外径(150mm、表1中、「ハニカム構造体の外径」と記す)に対して「−5mm」であることを意味し、即ち、開口径が145mmであることを示している。また、「ウレタン」はウレタン樹脂、「シリコン」はシリコン樹脂、「ポリエチレン」はポリエチレン樹脂を意味する。
Figure 0004871945
(実施例2〜、比較例1〜5、参考例1
表1に示すように、折込部材の硬度、材質、及び、開口径を変えた以外は、実施例1と同様にしてフィルム貼付装置を作製し、作製したフィルム貼付装置を用いてハニカム構造体(円柱状、外径150mm、長さ150mm)にフィルム(住友3M社製、厚さ25μm)を貼り付けた。各実施例及び比較例について、ハニカム構造体の側面に貼り付けられたフィルムを観察し、上記評価を行った。評価結果を表1に示す。
表1から明らかなように、実施例1〜のフィルム貼付装置は、比較例1〜5のフィルム貼付装置に比べて、しわや弛みなく、ハニカム構造体の端面及び側面にフィルムを自動的に貼り付けることができることが確認できた。
本発明のフィルム貼付装置は、ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排ガス中に多量に含まれているパティキュレートを捕集するフィルターとして用いる目封止ハニカム構造体を製造する際に、ハニカム構造体の端面にフィルムを自動で貼り付けることができる装置として好適である。
本発明のフィルム貼付け方法は、ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排ガス中に多量に含まれているパティキュレートを捕集するフィルターとして用いる目封止ハニカム構造体を製造する際に、ハニカム構造体の端面にフィルムを自動で貼り付けることができる方法として採用することができる。
本発明のフィルム貼付装置の一の実施形態を模式的に示す斜視図である。 図1に示すフィルム貼付装置の側面図である。 図1に示すフィルム貼付装置の使用状態を示す側面図である。 図1に示すフィルム貼付装置の使用状態を示す側面図である。 図1に示すフィルム貼付装置の使用状態を示す側面図である。 図1に示すフィルム貼付装置の使用状態を示す側面図である。 図1に示すフィルム貼付装置の使用状態を示す側面図である。 フィルムを貼り付けた状態のハニカム構造体を示す斜視図である。 ハニカム構造体と折込部材の位置関係を示す説明図である。 目封止部を配置したハニカム構造体を示す断面図である。
符号の説明
100:フィルム貼付装置、11:把持部材、12、駆動機構、13:第一支持柱、15:支持棒、16:フィルムロール、16a:フィルム、21:押付け部材、22:昇降機構、23:第二支持柱、31:折込部材、31a:開口部、32:固定板、35:駆動シリンダ、36:第三支持柱、37:シャフト、40:搬送台、41:ハニカム載置部、42:搬送コンベア、50:ハニカム構造体、51:セル、52:隔壁、53:目封止部、150:目封止ハニカム構造体。

Claims (12)

  1. 粘着面を有するフィルムを把持し、平面状に保持する把持部材と、
    平面状に保持された前記フィルムの前記粘着面を、二つの端面間を連通する複数のセルが形成された柱状のハニカム構造体の一方の端面に押し付けて、前記一方の端面に前記フィルムを貼り付ける押付け部材と、
    前記ハニカム構造体の、前記フィルムが貼り付けられた側の端部が挿入され得る、開口径の上限値が前記ハニカム構造体の前記一方の端面の外径の−5mmである開口部が形成されており、その硬度の下限値が10度であり、上限値が60度である折込部材と、を備え、
    前記折込部材は、前記開口部に前記ハニカム構造体が挿入されることによって、変形し、前記一方の端面からはみ出した前記フィルムのはみ出し部を、前記ハニカム構造体の側面の方に折り込むとともに、折り込まれた前記はみ出し部の少なくとも一部を前記ハニカム構造体の側面の一部に押し付けて、前記フィルムを前記側面に貼り付けるものであり、
    前記硬度が、押針の形状が高さ2.5mmの円錐台形であるアスカーゴム硬度計を用いて、前記折込部材の平坦面に直角に押針を直接押し付けて測定したときの値であるフィルム貼付装置。
  2. 前記開口部の開口径の下限値が、前記ハニカム構造体の前記一方の端面の外径の−30mmである請求項1に記載のフィルム貼付装置。
  3. 前記折込部材は、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、またはポリエチレン樹脂からなるものである請求項1または2に記載のフィルム貼付装置。
  4. 前記開口部の開口端縁の形状が、円形、楕円形、長円形、及び、四角形のいずれかである請求項1〜3のいずれか一項に記載のフィルム貼付装置。
  5. 前記開口部の開口径が、その内部に向かって均一である請求項1〜のいずれか一項に記載のフィルム貼付装置。
  6. 前記押付け部材は、長手方向の中心軸を中心に回転可能な円柱状のものであり、前記長手方向の中心軸が、平面状に保持された前記フィルムと平行になるように配置されている請求項1〜のいずれか一項に記載のフィルム貼付装置。
  7. 前記押付け部材の材料が、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、またはポリエチレンである請求項1〜のいずれか一項に記載のフィルム貼付装置。
  8. 前記ハニカム構造体を所定の位置に搬送するための搬送台を更に備える請求項1〜のいずれか一項に記載のフィルム貼付装置。
  9. 請求項1〜に記載のフィルム貼付装置を用いて前記ハニカム構造体に前記フィルムを貼り付けるフィルム貼付け方法であって、
    前記把持部材によって前記フィルムを把持し、平面状に保持する工程と、
    平面状に保持した前記フィルムの前記粘着面と前記ハニカム構造体の前記一方の端面が向かい合うように前記ハニカム構造体を配置する工程と、
    前記押付け部材によって、前記フィルムの前記粘着面を前記ハニカム構造体の一方の端面に押し付けて、前記一方の端面に前記フィルムを貼り付ける工程と、
    前記折込部材の前記開口部に前記ハニカム構造体を挿入することによって、前記フィルムのはみ出し部を、前記ハニカム構造体の側面の方に折り込むとともに、折り込まれた前記はみ出し部の少なくとも一部を前記ハニカム構造体の側面の一部に押し付ける工程と、を有するフィルム貼付け方法。
  10. 前記開口部の開口端縁と前記ハニカム構造体の端面の外周縁が同形状または相似形状であり、前記ハニカム構造体の端面の外径に対する、前記開口端縁の径の割合は、下限値が80%であり、上限値が95%である請求項に記載のフィルム貼付け方法。
  11. 前記折込部材の前記開口部に前記ハニカム構造体を挿入する際に、前記ハニカム構造体は、前記折込部材に対して、前記端面の外周縁の全部が、前記折込部材の、前記ハニカム構造体が挿入される側の面に当接するように配置される請求項または10に記載のフィルム貼付け方法。
  12. 前記押付け部材は、長手方向の中心軸を中心に回転可能な円柱状のものであり、前記長手方向の中心軸が前記ハニカム構造体の長手方向の中心軸と直交するように配置されており、回転しながら前記端面に平行に30〜800mm/秒の速度で移動して、その外周面で前記フィルムを前記端面に押し付ける請求項11のいずれか一項に記載のフィルム貼付け方法。
JP2008281333A 2008-10-31 2008-10-31 フィルム貼付装置及びフィルム貼付け方法 Active JP4871945B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008281333A JP4871945B2 (ja) 2008-10-31 2008-10-31 フィルム貼付装置及びフィルム貼付け方法
US12/573,318 US8328974B2 (en) 2008-10-31 2009-10-05 Film sticking apparatus and film sticking method
EP09252518.7A EP2181977B1 (en) 2008-10-31 2009-10-30 Film sticking apparatus and film sticking method
CN200910207096.8A CN101722572B (zh) 2008-10-31 2009-10-30 贴膜装置和贴膜方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008281333A JP4871945B2 (ja) 2008-10-31 2008-10-31 フィルム貼付装置及びフィルム貼付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010105324A JP2010105324A (ja) 2010-05-13
JP4871945B2 true JP4871945B2 (ja) 2012-02-08

Family

ID=41693021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008281333A Active JP4871945B2 (ja) 2008-10-31 2008-10-31 フィルム貼付装置及びフィルム貼付け方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8328974B2 (ja)
EP (1) EP2181977B1 (ja)
JP (1) JP4871945B2 (ja)
CN (1) CN101722572B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2977162A4 (en) * 2013-03-21 2017-03-15 NGK Insulators, Ltd. Sealing method for honeycomb structural body, and sealing device for honeycomb structural body
JP7045898B2 (ja) * 2018-03-27 2022-04-01 日本碍子株式会社 ハニカム成形体のマスキング方法、ハニカム成形体の目封止部形成方法、及びハニカム焼成品の製造方法
CN108715026B (zh) * 2018-05-23 2020-06-19 湖北精洲铝业有限公司 一种铝合金生产加工用整平贴膜装置
CN109719931B (zh) * 2019-03-05 2023-05-26 江苏派恩新型材料有限公司 高效覆膜装置
CN117445382B (zh) * 2023-12-22 2024-03-08 恒泰创能保温材料加工(天津)有限公司 一种岩棉一体板生产用覆膜装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4557773A (en) * 1981-07-15 1985-12-10 Corning Glass Works Method for selectively manifolding honeycomb structures
JPS5859701A (ja) * 1981-10-06 1983-04-08 Seiko Instr & Electronics Ltd 5軸制御形磁気軸受の振動切削法
JPS5831762Y2 (ja) 1982-07-07 1983-07-14 新高化学工業株式会社 アルコ−ルを主成分とした輸切り片固形燃料の包装装置
JP4607477B2 (ja) * 2004-03-12 2011-01-05 日本碍子株式会社 フィルム貼り加工機
JP4927405B2 (ja) 2005-03-23 2012-05-09 日本碍子株式会社 目封止ハニカム構造体の製造方法
CN100509111C (zh) * 2005-03-23 2009-07-08 日本碍子株式会社 封堵孔的蜂窝结构体及其制造方法
CN101042064A (zh) * 2006-03-22 2007-09-26 日本碍子株式会社 封堵的蜂窝结构体的制造方法
US7919033B2 (en) * 2007-07-18 2011-04-05 Ngk Insulators, Ltd. Method of manufacturing honeycomb structure and manufacturing apparatus thereof

Also Published As

Publication number Publication date
EP2181977A2 (en) 2010-05-05
EP2181977A3 (en) 2012-10-24
US8328974B2 (en) 2012-12-11
CN101722572B (zh) 2013-09-11
JP2010105324A (ja) 2010-05-13
CN101722572A (zh) 2010-06-09
US20100108242A1 (en) 2010-05-06
EP2181977B1 (en) 2014-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4871945B2 (ja) フィルム貼付装置及びフィルム貼付け方法
US7842227B2 (en) Drying jig, drying method of honeycomb molded body, and manufacturing method of honeycomb structured body
EP1854607A2 (en) Method for manufacturing a honeycomb structured body, honeycomb molded body receiving apparatus, honeycomb molded body taking-out apparatus
JP4746003B2 (ja) 移載装置及び移載方法
JP5372756B2 (ja) ハニカム構造体の製造方法、及びその製造装置
EP1977808A1 (en) Method for manufacturing honeycomb structured body
WO2017045332A1 (zh) 双面胶贴附装置及双面胶的贴附方法
JP5313694B2 (ja) 目封止ハニカム構造体の製造方法
EP1862424A1 (en) Holding apparatus and method for manufacturing honeycomb structured body
JP2007320312A (ja) 切断装置、ハニカム成形体の切断方法及びハニカム構造体の製造方法
EP1500482A1 (en) Method of manufacturing honeycomb structural body
EP2388057A1 (en) Honeycomb structured body and method for manufacturing a honeycomb structured body
JP2010516592A5 (ja)
US8782893B2 (en) Method for manufacturing a honeycomb-structured object
JP2008145095A (ja) 焼成用治具組立装置、焼成用治具分解装置、循環装置、セラミック成形体の焼成方法、及び、ハニカム構造体の製造方法
JP2006264723A (ja) 細長シート材貼付装置
CN101852235A (zh) 功能材料小片贴片装置以及贴片方法
US9302211B2 (en) Fixing jig, fixing method, and honeycomb filter production method
JP5121237B2 (ja) 乾燥用治具組立装置、乾燥用治具分解装置、乾燥用治具循環装置、セラミック成形体の乾燥方法、及び、ハニカム構造体の製造方法
JP2008133131A (ja) 脱脂炉投入装置、及び、ハニカム構造体の製造方法
JP2007106569A (ja) 間紙剥離装置
JP2015193533A (ja) セラミックハニカム構造体の製造方法
JP2008290727A (ja) ラベル剥離方法、この方法を用いたラベル剥離装置及びラベル貼付装置
JP3089298U (ja) 小型部品の保護包装材
JP5250120B2 (ja) 梱包構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110218

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4871945

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141125

Year of fee payment: 3