JP4871815B2 - パケット交換ネットワーク、障害管制装置およびパケット交換装置 - Google Patents

パケット交換ネットワーク、障害管制装置およびパケット交換装置 Download PDF

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本発明は、パケット交換ネットワークに関し、更に詳しくは、パケットの宛先ノードに対して切替え可能な複数の経路をもつパケット交換ネットワークと、上記パケット交換ネットワークを形成するパケット交換装置および障害管制装置に関する。
従来、パケット交換ネットワークでは、ネットワークの構成変化に動的に対応するために、ダイナミックルーティングが採用されている。ダイナミックルーティングとしては、例えば、RFC1058(非特許文献1)に記載されたRIP(Routing Information Protocol)、RFC1247(非特許文献2)に記載されたOSPF(Open Shortest Path First)、RFC1771(非特許文献3)に記載されたBGP(Border Gateway Protocol)などがある。
これらのダイナミックルーティングでは、特定のメトリックを使用して最適経路が選択される。使用されるメトリックは、ルーティングプロトコルにより異なり、例えば、RIPではホップ数、OSPFではリンクの帯域幅、BGPではパス属性が使用される。また、適用されるルーティングプロトコルによって、最適経路選択の収束時間が異なるため、ネットワーク管理者は、ネットワークトポロジに応じた最適なルーティングプロトコルを選択する必要がある。
しかしながら、メトリックを使用して最適経路を選択する従来のダイナミックルーティングでは、例えば、パケット交換装置、またはパケット交換装置間の伝送路に障害が発生した時、各パケット交換装置が最適と判断した経路が、実際には最適経路でない場合がある。また、異なる複数のダイナミックルーティングプロトコルで経路学習が行われた場合、障害箇所を迂回する複数の候補経路のうち、どれが最適経路かの判断が困難になる場合がある。
一方、パケット経路の高速切替方式として、例えば、RFC3031(非特許文献4)で規定されたMPLS(Multi Protocol Label Switching Architecture)を用いた切替え方式がある。MPLS網では、網の入口に位置したノード装置(入側エッジノード)と網の出口に位置したノード装置(出側エッジノード)との間に、LSP(Label Switched Path)と呼ばれる経路が設定される。MPLSでは、入側エッジノードと出側エッジノードとの間に、予め複数のLSPを設定しておき、現用系LSPに障害が発生した時、予備系LSPに迂回することによって、パケット経路の高速切り替えを実現している。
RFC1058:Routing Information Protocol RFC1247:Open Shortest Path First RFC1771:Border Gateway Protocol RFC3031:Multi Protocol Label Switching Architecture draft-ietf-mpls-rsvp-lsp-fastreroute
ダイナミックルーティングでパケット転送する従来のネットワークでは、各パケット交換装置が、互いに経路情報を交換し合い、特定のメトリックに従って受信パケットの出力方路を決定している。そのため、例えば、送信レート、パケット損失率、平均遅延量など、メトリックに反映されないネットワーク品質の変化によって、正常なパケット転送を保障できない場合がある。
また、ネットワーク内で複数種類のダイナミックルーティング・プロトコルが使用された場合、これらのプロトコルには、メトリックとアルゴリズムに互換性が無いため、管理者が、各パケット交換装置でどのプロトコルを優先させるかを固定的に設定する必要があり、ネットワークトポロジーの変化に動的に対応することが困難となっている。
一方、MPLSネットワークでは、多重障害発生時のパケット転送を保障するために、ノード装置間でLDP接続を行い、パケット宛先毎に複数のLSP経路を用意している。しかしながら、特定のノード装置で出力回線に輻輳が発生した場合、LDP接続が中断される可能性があり、ネットワーク構成が複雑化すると、各ノード装置に高速なパケット処理能力と、大量の経路情報を格納可能な大容量メモリが必要になる。また、MPLSでは、例えば、VoIPパケットの送信レート、パケット損失率、平均遅延量などのように、各ネットワーク区間でパケット種別によって異なった通信品質を検出して、受信パケットを最適経路を選択するようなパケットルーティングは困難である。
本発明の目的は、ネットワークの状態に応じて各パケットの最適経路を選択できるパケット交換ネットワーク、障害管制装置およびパケット交換装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、パケット種別によって異なった通信品質に基づいて、受信パケットの最適経路を選択できるパケット交換ネットワーク、障害管制装置およびパケット交換装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明は、それぞれがルーチングテーブルに従って受信パケットを転送する複数のパケット交換装置と、上記複数のパケット交換装置と制御パケットを交信する障害管制装置とからなるパケット交換ネットワークにおいて、特定のネットワーク区間で互いに対向する位置関係にあるパケット交換装置間で障害監視パケットを送受信し、障害監視パケットの宛先ノードとなるパケット交換装置が、障害監視パケットの受信状態を示す障害監視状態通知パケットを上記障害管制装置に送信し、上記障害管制装置が、上記障害監視パケットの受信状態から障害発生区間、障害回復区間、通信品質を判定し、必要に応じて最適なネットワーク経路情報を生成して、ルーチングテーブルを更新すべきパケット交換装置に経路変更通知パケットを送信するようにしたことを特徴とする。
更に詳述すると、本発明のパケット交換ネットワークでは、各パケット交換装置が、上記障害管制装置から指示された障害監視条件に従って、他の特定のパケット交換装置に障害監視パケットを送信するための手段と、上記障害管制装置から指示された障害監視条件に従って、他のパケット交換装置からの障害監視パケットの受信状態を監視し、障害監視パケットの受信状態を示す障害監視状態通知パケットを生成して上記障害管制装置に送信するための手段と、上記障害管制装置から受信した経路変更通知に従って、上記ルーティングテーブルを更新するための手段とを有することを特徴とする。
また、上記障害管制装置は、特定のネットワーク区間で対向する2つのパケット交換装置の一方を障害監視パケットの送信元ノード、他方を障害監視パケットの宛先ノードに指定して、上記障害監視条件を示す制御パケットを送信する障害監視制御部と、上記宛先ノードに指定されたパケット交換装置から受信した障害監視状態通知パケットに基づいて、上記特定のネットワーク区間における障害の有無を判定する状態判定部と、上記状態判定部で障害区間が検出された時、予め記憶しているネットワーク構成情報に基いて、上記障害区間を迂回する新たなスタティック経路情報を決定し、上記新たなスタティック経路情報を含む経路変更通知パケットを生成する経路情報再構築部と、少なくとも上記障害区間に接続されたパケット交換装置を含む特定のパケット交換装置に対して、上記経路変更通知パケットを送信する制御パケット交信部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、障害管制装置が、パケット交換ネットワークの各ネットワーク区間の通信状態を複数のパケット交換装置から収集し、収集した区間毎の通信状態と予め用意されているネットワーク構成情報とに基づいて、最適経路を動的に決定できる。また、各パケット交換装置は、障害管制装置から通知された新たな経路情報に従ってルーティングテーブルを更新することによって、受信パケットを最適経路にルーティングすることが可能となる。本発明によれば、障害発生、障害回復、通信品質など、ネットワーク内の各区間の通信状態を障害管制装置に集約し、障害管制装置でネットワークの現状に応じた最適経路を計算できるため、各パケット交換装置が、動的に変化する通信リンクの状態に適合したルーティングを実現できる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の障害管制装置10が適用されるパケット交換ネットワークを示す。
パケット交換ネットワークは、ネットワーク回線3で接続された複数のパケット交換装置20(20−1、20−2、20−3、・・・)からなり、各パケット交換装置(ノード)20は、制御回線網4を介して障害管制装置10に接続されている。
障害管制装置10は、図2で後述するに、監視パラメータ管理テーブル56で、ノード間の接続回線(ネットワーク区間)毎に、障害監視パケットの受信レート閾値を記憶している。各パケット交換装置20は、隣接ノードとの間で障害監視パケットを周期的に送受信し、障害監視パケットの受信レートを障害管制装置10に通知する。
例えば、パケット交換装置20−1は、隣接するパケット装置20−2に対して、障害監視パケットをパケットフローF1−1として送信し、パケット装置20−3に対して、障害監視パケットをパケットフローF1−2として送信する。各パケット交換装置は、隣接ノードから送信された障害監視パケットの受信レートを測定し、障害監視パケットの受信レートと区間識別情報とを含む障害監視状態通知パケットM4を障害管制装置10に定期的に通知する。
障害管制装置10は、障害監視状態通知パケットM4を受信すると、受信パケットが示す受信レートと、監視パラメータ管理テーブル56が示す閾値とを比較し、受信レートが閾値を下回った状態が所定時間以上継続した場合、障害が発生したと判断する。受信レートがゼロであれば回線障害、受信レートがゼロでなければ輻輳障害と看做される。
障害管制装置10は、或るネットワーク区間に障害が発生したことを検出すると、ネットワーク構成情報53に基づいて障害区間を迂回する新たな経路を算出し、経路変更すべきパケット交換装置に対して、経路変更通知パケットM5を送信する。経路変更通知パケットM5を受信したパケット交換装置20は、受信パケットM5が示す新たな経路情報に従って、ルーティングテーブルを更新し、更新されたルーティングテーブルに従って、その後に受信されるユーザパケットを転送制御する。
図2は、障害管制装置10が備える監視パラメータ管理テーブル56の1例を示す。
監視パラメータ管理テーブル56は、障害監視パケットが送信されるネットワーク区間の識別子(R1、R2、R3、R4、・・・)561をもつ複数のテーブルエントリからなる。
各テーブルエントリは、障害監視パケットの送信元ノード(パケット交換装置)を示す監視パケット送信元ID(SID)562と、障害監視パケットの宛先ノードを示す監視パケット宛先ID(DID)563と、障害監視パケットの送信レート(Mbps)564と、障害監視状態通知パケットM4の送信間隔T1(ms)565と、障害判定基準となる障害監視パケット受信レートの閾値(%)566と、障害状態が所定時間継続したことを検出のための第1閾値時間T2:567と、障害復旧状態が所定時間継続したことを検知するための第2閾値時間T3:568とを示している。監視パラメータ管理テーブル56へのテーブルエントリ情報の設定は、障害管制装置10の運用に先立って、システム管理者により行われる。
障害管制装置10は、障害監視パケットの受信レートが閾値566より下がった状態が、第1閾値時間として指定されたT2(ms)以上継続した場合、その区間が障害状態に陥ったものと判断する。また、障害管制装置10は、障害状態と判定された区間で、障害監視パケットの受信レートが閾値566を超えた状態が、第2閾値時間として指定されたT3(s)以上継続した場合は、障害が回復したものと判断する。
図3は、障害管制装置10とパケット交換装置20との間で実行される障害監視のシーケンス図を示す。ここでは、パケット交換装置20−1とパケット交換装置20−2との間のネットワーク区間(伝送路)における障害監視について説明する。
障害管制装置10は、パケット交換装置20−1、20−2に対して、障害監視パラメータ設定パケットM1(M1−1、M1−2)を送信する。障害監視パラメータ設定パケットM1は、図4(A)に示すように、ヘッダ500と、メッセージ部501とからなり、メッセージ部501は、メッセージ種別502と、メッセージ番号503と、監視パケットの送信元ノードID504と、監視パケットの宛先ノードID505と、監視パケットの送信レート506と、状態通知送信周期507とからなっている。メッセージ種別502には、このメッセージが障害監視パラメータ設定メッセージであることを示す種別コードが設定される。
障害管制装置10からパケット交換装置20−1に送信される障害監視パラメータ設定
パケットM1−1は、監視パケット送信元ノードID504にパケット交換装置20−1の識別子(アドレス)、監視パケット宛先ノードID505にパケット交換装置20−2識別子(アドレス)を含み、ヘッダ500には、宛先アドレスとしてパケット交換装置20−1の識別子(アドレス)、送信元アドレスとして障害管制装置10の識別子(アドレス)が設定されている。
また、パケット交換装置20−2に送信される障害監視パラメータ設定パケットM1−2も、監視パケット送信元ノードID504にパケット交換装置20−1の識別子(アドレス)、監視パケット宛先ノードID505にパケット交換装置20−2識別子(アドレス)を含み、ヘッダ500には、宛先アドレスとしてパケット交換装置20−2の識別子(アドレス)、送信元アドレスとして障害管制装置10の識別子(アドレス)が設定されている。
パケット交換装置20−1は、障害監視パラメータ設定パケットM1−1を受信すると、監視パケット送信元ノードID504が自ノードを指定していることから、後述する障害監視パケット送信制御部62で障害監視パラメータ設定処理を行った後、障害管制装置10に対して、応答パケット(ACK)M2−1を返送する。一方、障害監視パラメータ設定パケットM1−2を受信したパケット交換装置20−2は、監視パケット宛先ノードID504が自ノードを指定していることから、後述する障害監視パケット受信処理部63で障害監視パラメータ設定処理を行った後、障害管制装置10に対して、応答パケット(ACK)M2−2を返送する。
障害監視パラメータ設定パケットM1(M1−1、M1−2)を受信したパケット交換装置20−1、20−2から障害管制装置10に送信される応答パケットM2(M2−1、M2−2)は、図4(B)に示すように、メッセージ部501が、メッセージ種別502と、メッセージ番号503とからなっている。メッセージ種別502には、このメッセージが障害監視パラメータ設定パケットM1に対する応答メッセージ(ACK)であることを示す種別コードが設定され、メッセージ番号503には、障害監視パラメータ設定パケットM1のメッセージ番号503の値が設定される。
パケット交換装置20−1は、障害監視パラメータ設定パケットM1−1の監視パケット宛先ノードID505で指定されたパケット交換装置20−2に対して、障害監視パラメータ設定パケットM1−1で指定された監視パケット送信レート506で、障害監視パケットM3(M3−1、M3−2、・・・)の送信を開始する。障害監視パケットM3は、図4(C)に示すように、ヘッダ500とメッセージ部501からなり、メッセージ部501は、メッセージ種別502と、監視パケット送信元ノードID504と、監視パケット宛先ノードID505と、パディング508とからなっている。
パケット交換装置20−2は、障害監視パケットM3(M3−1、M3−2、・・・)の受信レートを測定し、障害監視パラメータ設定パケットM1−2で指定された状態通知送信周期507で、障害監視状態通知パケットM4(M4−1、M4−2、M4−3、・・・)を生成し、これを障害管制装置10に送信する。
障害監視状態通知パケットM4は、図4(D)に示すように、ヘッダ500とメッセージ部501からなり、メッセージ部501は、メッセージ種別502と、障害監視パケット送信元ノードID504と、監視パケット宛先ノードID505と、監視パケットM3の受信レート509と、監視状態通知の送信時刻510とからなっている。監視状態通知の送信時刻510には、このパケットの生成時刻、または受信レート509の算出時刻が設定される。
障害管制装置10は、障害監視状態通知パケットM4を受信すると、後述する状態通知パケット受信処理部42によって、障害監視状態通知パケットM4が示す受信レート509と通知送信時刻510を監視情報記憶領域に記憶し、トラヒック状態判定部43によって障害の発生/回復を判定する。障害発生を検出すると、障害管制装置10は、障害箇所を迂回するようにスタティック経路情報を再構築し、経路変更すべきパケット交換装置20に対して、経路変更通知パケットM5(M5−1、M5−2)を送信する。
経路変更通知パケットM5は、図4(E)に示すように、ヘッダ500とメッセージ部501からなり、メッセージ部501は、メッセージ種別502と、ノードID511と、スタティック経路情報512とからなっている。経路変更通知パケットM5は、ルーティングテーブルの内容を変更すべき特定のノード装置宛、少なくとも障害回復区間で対向する位置関係にあるパケット交換装置に対して送信される。ノードID511は、経路情報を変更すべきパケット交換装置、例えば、障害監視パケットの送信元、宛先、その他のパケット交換装置のIDを示す。但し、ノードID511は省略しても構わない。
図5は、障害管制装置10の1実施例を示すブロック図である。
障害管制装置10は、管理下にあるパケット交換装置20(20−1,20−2、・・・)と接続される制御回線網4の複数の回線を収容した制御回線インタフェース11と、プロセッサ13と、メモリ14および15と、入出力装置16と、これらの要素を接続する内部バス12とからなっている。
メモリ14には、プロセッサ13で実行される本発明に関係するソフトウェアとして、制御パケット交信ルーチン(制御パケット交信部)41と、状態通知パケット受信処理ルーチン(状態通知パケット受信処理部)42と、トラヒック状態判定ルーチン(トラヒック状態判定部)43と、障害監視制御ルーチン(障害監視制御部)44と、VoIP監視制御ルーチン(VoIP監視制御部)45と、スタティク経路情報再構築部46とが用意されている。
また、メモリ15には、スタティック経路情報記憶領域51と、新スタティック経路情報記憶領域52と、ネットワーク構成情報記憶領域53と、アプリケーション対応の経路情報記憶領域54と、監視情報記憶領域55と、監視パラメータ管理テーブル56と、障害管理テーブル57と、VoIP管理テーブル58と、VoIP経路ランク決定テーブル59が形成されている。尚、VoIP監視制御ルーチン(VoIP監視制御部)45と、VoIP管理テーブル58と、VoIP経路ランク決定テーブル59については、本発明の第2実施例において後述する。
障害管制装置10のプロセッサ13は、障害監視を開始するとき、障害監視制御ルーチン44を実行する。障害監視制御ルーチン44は、図2に示した監視パラメータ管理テーブル56の各テーブルエントリが示す障害監視パラメータに従って、ネットワーク区間毎に、互いに対向する2つのノードに送信すべき障害監視パラメータ設定パケットM1を生成する。生成された障害監視パラメータ設定パケットM1は、制御回線インタフェース11を介して、パケット交換装置20(20−1、20−2、20−3、・・・)に送信される。
制御回線インタフェース11を通して各パケット交換装置20から受信した制御パケットは、制御パケット交信ルーチン41によって受信処理される。制御パケット交信ルーチン41は、受信パケットのメッセージ種別502を判定し、受信パケットが障害監視状態通知パケットM3の場合、これを状態通知パケット受信処理ルーチン42に渡す。
状態通知パケット受信処理ルーチン42では、障害監視状態通知パケットM4から、監視パケット送信元ノードID504と、監視パケット宛先ノードID505を抽出し、監視パラメータ管理テーブル56を参照して、送信元ノードID504と宛先ノードID505との組合せに対応する区間識別子561を特定し、障害監視状態通知パケットM4が示す監視パケットの受信レート509と通知送信時刻510を区間識別子に対応付けて、監視情報記憶領域55に記憶する。
監視情報記憶領域55は、ネットワーク区間の識別子(R1、R2、R3・・・)毎に用意された複数のデータテーブルからなる。各データテーブルには、例えば、図6に概念的に示すように、障害監視状態通知パケットM4から抽出された監視パケット受信レート509の値(縦軸)が、通知送信時刻510順(横軸)に記憶される。各データテーブルには、過去所定時間分に受信した監視パケット受信レート509と通知送信時刻510との値を示すデータエントリが記憶されればよく、メモリ容量が少なければ、最新のデータエントリのみを記憶してもよい。図6でTHは、監視パラメータ管理テーブル56で区間毎に指定された閾値566の値を示している。
状態通知パケット受信処理ルーチン42は、監視情報記憶領域55に新たな監視情報を追加すると、区間識別子(データテーブル)を指定して、トラヒック状態判定ルーチン43を起動する。トラヒック状態判定ルーチン43は、監視情報記憶領域55と、監視パラメータ管理テーブル56と、障害管理テーブル57に基づいて、障害の発生/復旧の有無を判定する。
図7は、障害管理テーブル57の1実施例を示す。
障害管理テーブル57は、ネットワーク区間の識別子571をもつ複数のテーブルエントリからなる。各テーブルエントリは、区間識別子571と対応する障害管理情報として、閾値フラグ572と、障害状態開始時刻573と、障害の復旧開始時刻574と、経過時間575と、障害フラグ576を示している。
閾値フラグ572は、障害監視状態通知パケットM4で通知された監視パケット受信レート509が、監視パラメータ管理テーブル56で指定された閾値566よりも低下した場合は「1」、監視パケット受信レートが閾値以上であれば「0」に設定される。障害フラグ576は、ネットワーク区間が障害状態にある間は「1」、正常状態にある間は「0」に設定される。
障害状態開始時刻573は、正常状態(障害フラグ=「0」)のネットワーク区間において、監視パケット受信レートが閾値を下回った状態の継続時間を計測するためのものであり、それまで閾値以上であった監視パケット受信レートが閾値より低下した時点での現在時刻(または通知送信時刻510)の値が設定される。障害の復旧開始時刻574は、障害状態(障害フラグ=「1」)にあるネットワーク区間において、監視パケット受信レートが閾値以上となった状態の継続時間を計測するためのものであり、監視パケット受信レートが最初に閾値以上となった時点での現在時刻(または通知送信時刻510)の値が設定される。経過時間575は、障害状態開始時刻573または障害の復旧開始時刻574からの経過時間を示している。尚、経過時間575は、現在時刻と障害状態開始時刻573、または現在時刻と障害の復旧開始時刻574から算出できるため、障害管理テーブル57からは省略してもよい。
図8は、トラヒック状態判定ルーチン43のフローチャートを示す。
トラヒック状態判定ルーチン43において、プロセッサ13は、監視情報記憶領域55から、状態通知パケット受信処理ルーチン42で指定された区間の最新の監視情報(受信レートと通知送信時刻)を読み込み(ステップ431)、障害管理テーブル57から、上記指定区間の障害管理情報エントリを読み込む(432)。
プロセッサ13は、次に、監視情報が示す監視パケット受信レートを閾値566と比較し(433)、受信レートが閾値よりも低ければ、上記障害管理情報エントリの閾値フラグ572をチェックする(440)。閾値フラグが「0」の場合、プロセッサ13は、障害管理テーブル57上で、上記障害管理情報エントリの閾値フラグ572を「1」に書き換え(441)、障害状態開始時刻(Ta)573に現在時刻(または、通知送信時刻)を設定して(442)、このルーチンを終了する。
閾値フラグが既に「1」となっていた場合、プロセッサ13は、障害状態開始時刻Taからの経過時間T(T=Ta−現在時刻)を算出し(443)、経過時間Tと第1閾値時間T2とを比較する(444)。TがT2以下であれば、プロセッサ13は、このルーチンを終了し、T>T2の場合は、障害管理情報エントリが示す障害フラグ576の値をチェックし(445)、障害フラグが既に「1」に設定されていれば、このルーチンを終了する。
障害フラグが「0」の場合、プロセッサ13は、障害管理テーブル57上で障害フラグ576を「1」に書き換え(446)、スタティック経路情報の再構築ルーチン46を実行する。すなわち、或るネットワーク区間で、監視パケット受信レートが閾値よりも低下した状態が、第1閾値時間T2を超えた時点で、再構築ルーチン46によって経路情報が再構築され、前述した経路変更通知パケットM5が発行される。
判定ステップ433で、受信レートが閾値以下であった場合、プロセッサ13は、上記障害管理情報エントリが示す障害フラグ576の値をチェックし(450)、障害フラグが「0」であれば、このルーチンを終了する。障害フラグが「1」の場合は、プロセッサ13は、閾値フラグ572の値をチェックし(451)、閾値フラグが「1」であれば、障害管理テーブル57上で上記障害管理情報エントリの閾値フラグ576の値を「0」に書き換え(452)、復旧開示時刻(Tb)574に現在時刻(または通知送信時刻)を設定して(453)、このルーチンを終了する。
判定ステップ451で、閾値フラグ572が既に「0」になっていた場合、プロセッサ13は、復旧開始時刻(Tb)574からの経過時間T(T=Tb−現在時刻)を算出し(454)、経過時間Tと第2閾値時間T3とを比較する(455)。TがT3以下であれば、プロセッサ13は、このルーチンを終了し、T>T3の場合、障害管理テーブル57上で上記障害管理情報エントリが示す障害フラグ576の値を「0」に書き換え(456)、スタティック経路情報再構築ルーチン46を実行する。
すなわち、障害状態にあったネットワーク区間で、監視パケット受信レートが閾値以上となった状態が第2閾値時間T3を超えた時点で、障害が復旧したものと判断され、スタティック経路情報再構築ルーチン46で経路情報が再構築され、経路変更通知パケットM5が生成される。経路変更通知パケットM5は、制御パケット交信ルーチン41によって、制御回線網4に送信される。
図9は、障害管制装置10に通知された或るネットワーク区間における障害監視パケットの受信レートの時間的変化を示す。THは、監視パラメータ管理テーブル56で指定された上記ネットワーク区間の閾値566を示している。
ここに示した例では、障害監視パケットの受信レートが、期間t1で閾値(TH)より低下し、期間t2で一時的に閾値以上となった後、一旦、閾値より低下し、再び閾値以上となっている。期間t1が第1閾値時間T1を超えた時点で、障害区間と判定され、経路情報が再構築される。もし、期間t2が第2閾値時間T3よりも短ければ、障害管制装置10は、上記ネットワーク区間を障害状態に維持し、期間t3が第2閾値時間T3を超えた時点で、障害復旧と判断して、経路情報を再構築する。
図10は、パケット交換装置20の1実施例を示すブロック図である。
パケット交換装置20は、ネットワーク回線3に接続されるネットワーク回線インタフェース(INF)21と、制御回線網4に接続される制御回線インタフェース(INF)22と、ネットワーク回線インタフェース21に接続されたパケット転送制御部23と、パケット転送制御部23が参照するルーティングテーブル24と、プロセッサ25と、メモリ26と、保守員とのインタフェースとなる入出力装置27と、これらの要素を接続する内部バス28とからなる。
メモリ26には、プロセッサ25によって実行される本発明に関係するソフトウェアとして、制御パケット交信ルーチン(制御パケット交信部)61と、障害監視パケット送信ルーチン(障害監視パケット送信制御部)62と、障害監視パケット受信制御ルーチン(障害監視パケット受信制御部)63と、監視状態通知生成ルーチン(監視状態通知生成部)64と、VoIP監視パケット送信制御ルーチン(VoIP監視パケット送信制御部)65と、VoIP監視パケット受信制御ルーチン(VoIP監視パケット受信制御部)66と、ルーティングテーブル更新ルーチン(ルーティングテーブル更新部)67とが用意されている。尚、VoIP監視パケット送信制御部65と、VoIP監視パケット受信制御部66については、本発明の第2実施例において後述する。
ここでは、図面を簡単化するため、ネットワーク回線インタフェース(INF)21を1つのブロックとしてで示してあるが、実際の応用において、ネットワーク回線インタフェース(INF)21は、ネットワークの入出力回線と対応した複数の回線インタフェースからなる。
パケット転送制御部23は、各ネットワーク回線インタフェースで受信されたパケットを順次に取り込み、受信パケットが、制御パケットの場合は、受信パケットをプロセッサ25に転送し、受信パケットがユーザーパケットの場合は、受信パケットのヘッダが示す宛先アドレスに従ってルーティングテーブル24を参照し、ルーティングテーブル24が示す内部ルーティング情報で決まる特定の出力回線(または特定の回線インタフェース)に受信パケットを転送する。
前述した障害監視制御パラメータ設定パケットM1や経路変更通知パケットM5のように、障害管制装置10から送信された制御パケットは、制御回線インタフェース22で受信され、制御回線インタフェース22からプロセッサ25に転送される。
プロセッサ25は、パケット転送制御部23および制御回線インタフェース22から受信した制御パケットを制御パケット交信ルーチン61によって処理する。制御パケット交信ルーチン61は、受信した制御パケットの種別を判定し、受信パケットが経路変更通知パケットM5の場合、受信パケットをルーティングテーブル更新ルーチン67に渡す。
ルーティングテーブル更新ルーチン67は、経路変更通知パケットM5が示すスタティック経路情報511に従って、ルーティングテーブル24を更新する。
受信した制御パケットが、例えば、障害監視パラメータ設定パケットM1の場合、制御パケット交信ルーチン61は、受信パケットM1の監視パケット送信元ID504または監視パケット宛先ID505が、自装置IDと一致しているか否かを判定する。監視パケット送信元ID504が自装置IDと一致していた場合、受信パケットM1は、障害監視パケット送信ルーチン62によって処理される。
障害監視パケット送信ルーチン62は、受信パケットM1からメッセージ番号503の値を抽出し、この値をメッセージ番号503とする応答パケット(ACK)M2を生成する。応答パケット(ACK)M2のヘッダ500には、受信パケットM1のヘッダが示す送信元アドレス(障害管制装置10のアドレス)と宛先アドレス(自装置のアドレス)の値が、それぞれ宛先アドレス、送信元アドレスとして設定される。応答パケット(ACK)M2は、障害監視パケット送信ルーチン62から制御パケット交信ルーチン61に渡され、制御パケット交信ルーチン61によって、制御回線インタフェース22を介して、制御回線網4に送信される。
障害監視パケット送信ルーチン62は、障害監視パラメータ設定パケットM1から抽出した監視パケット宛先ID505と監視パケット送信レート506を記憶しておき、宛先ID505が示すパケット交換装置に対して、送信レート506に従って、障害監視パケットM3を送信動作を開始する。障害監視パケットM3のヘッダ500には、宛先アドレスとして、宛先ID505が示すパケット交換装置のアドレスが設定されている。
プロセッサ23は、障害監視パケット送信ルーチン62で生成した障害監視パケットM3をパケット転送制御部23に出力する。パケット転送制御部23は、障害監視パケットM3の宛先アドレスに従ってルーティングテーブル24を参照し、ルーティングテーブル24が示す内部ルーティング情報で決まる特定の出力回線(または特定の回線インタフェース)に受信パケットを転送する。
一方、受信した障害監視パラメータ設定パケットM1の監視パケット宛先ID504が自装置IDと一致していた場合、受信パケットM1は、障害監視パケット受信処理ルーチン63によって処理される。障害監視パケット受信処理ルーチン63は、受信パケットM1からメッセージ番号503の値を抽出し、この値をメッセージ番号503とする応答パケット(ACK)M2を生成し、これを制御パケット交信ルーチン61に渡す。制御パケット交信ルーチン61は、上記応答パケットM2を制御回線インタフェース22を介して制御回線網4に送信する。
隣接する他のパケット交換装置が送信した障害監視パケットM3は、ネットワーク回線インタフェース21で受信され、パケット転送制御部23からプロセッサ25に転送される。プロセッサ23は、障害監視パケットM3を受信すると、制御パケット交信ルーチン61を実行する。
制御パケット交信ルーチン61は、障害監視パケットM3を受信すると、これを障害監視パケット受信処理ルーチン63に渡す。障害監視パケット受信処理ルーチン63は、障害監視パケットM3の受信の都度、受信レートを計算し、障害監視パラメータ設定パケットM1で指定された状態通知送信周期507に従って、受信レートを監視状態通知生成ルーチン64に通知する。
監視状態通知生成ルーチン64は、障害監視パケット受信処理ルーチン63から受信レートを受け取ると、この受信レートを監視パケット受信レート509とする障害監視状態通知パケットM4を生成して、制御パケット交信ルーチン261に渡す。
障害監視状態通知パケットM4の監視パケット送信元ID504と監視パケット宛先ID505には、障害監視パラメータ設定パケットM1で指定された監視パケットの送信元IDと宛先IDが設定され、通知送信時刻510には、現在時刻または障害監視パケット受信処理ルーチン63からの受信レート通知時刻が設定され、ヘッダ500は、宛先アドレスとして障害管制装置10のアドレスを含む。上記障害監視状態通知パケットM4は、監視状態通知生成ルーチン64から制御パケット交信ルーチン261に渡され、制御パケット交信ルーチン261によって、制御回線インタフェース22から制御回線網4に送信される。
次に、図5、図10、図11〜図19を参照して、VoIPパケットを対象とした経路変更について説明する。
図11は、障害管制装置10が保持するVoIPの通信品質監視に専用の監視パラメータ管理テーブル56Vの1例を示す。
障害管制装置10は、上記VoIP監視パラメータ管理テーブル56Vを利用して、各パケット交換装置20に、VoIP用の障害監視パラメータを設定する。VoIP監視パラメータ管理テーブル56Vは、図2に示した障害監視パラメータ管理テーブル56と同様、ネットワーク区間の識別子(R1、R2、R3、R4、・・・)561をもつ複数のテーブルエントリからなる。
各テーブルエントリは、VoIP品質監視パケットの送信元ノード(パケット交換装置)を示す監視パケット送信元ID(SID)1562と、VoIP品質監視パケットの宛先ノードを示す監視パケット宛先ID(DID)1563と、監視パケットの送信レート(Mbps)1564と、VoIP監視状態通知パケットの送信間隔T1(ms)1565と、障害判定の閾値時間T2:1567とを示している。
VoIP監視パラメータ管理テーブル56Vへのテーブルエントリ情報の設定は、障害管制装置10の運用に先立って、システム管理者により行われる。VoIP監視パラメータ管理テーブル56Vの設定パラメータは、図2に示した障害監視パラメータ管理テーブル56と共通しているため、障害監視パラメータ管理テーブル56にVoIP監視用のテーブルエントリを登録するようにしてもよい。この場合、各テーブルエントリに適用パケット種別を示すフィールドを設けておき、このフィールドでVoIP監視用のテーブルエントリと障害監視用のテーブルエントリとを区別すればよい。
図12は、障害管制装置10と、パケット交換装置20との間で実行されるVoIP品質監視のシーケンス図を示す。ここでは、パケット交換装置20−1と20−2との間のネットワーク区間における通信品質監視について説明する。
障害管制装置10は、パケット交換装置20−1と20−2にVoIP監視パラメータ設定パケットMV1(MV1−1、MV1−2)を送信する。
VoIP監視パラメータ設定パケットMV1は、図13の(A)に示すように、ヘッダ500と、メッセージ部501とからなり、メッセージ部501は、メッセージ種別502と、メッセージ番号503と、監視パケットの送信元ノードID504と、監視パケットの宛先ノードID505と、監視パケットの送信レート506と、状態通知送信周期507と、測定種別520とからなっている。メッセージ種別502には、このメッセージがVoIP監視パラメータ設定メッセージであることを示す種別コードが設定される。測定種別520は、障害管制装置10に通知すべき測定パラメータの種類を指定する。本実施例では、通知すべき測定パラメータとして、測定種別520で、パケット損失率と平均遅延量とが指定される。
VoIP監視パラメータ設定パケットMV1−1、MV1−2は、監視パケット送信元ノードID504にパケット交換装置20−1の識別子(アドレス)、監視パケット宛先ノードID505にパケット交換装置20−2識別子(アドレス)を含む。
VoIP監視パラメータ設定パケットMV1−1を受信したパケット交換装置20−1は、受信パケットがVoIP用であり、監視パケット送信元ノードID504が自ノードを指定していることから、後述するように、VoIP監視パケット送信制御ルーチン65でVoIP監視パラメータ設定処理を行った後、障害管制装置10に対して、応答パケット(ACK)MV2−1を返送する。
一方、VoIP監視パラメータ設定パケット知MV1−2を受信したパケット交換装置20−2は、受信パケットがVoIP用であり、監視パケット宛先ノードID504が自ノードを指定していることから、後述するように、VoIP監視パケット受信処理ルーチン66でVoIP監視パラメータ設定処理を行った後、障害管制装置10に対して、応答パケット(ACK)MV2−2を返送する。
応答パケットMV2は、図13の(B)に示すように、メッセージ部501が、メッセージ種別502と、メッセージ番号503とからなっている。メッセージ種別502には、このメッセージがVoIP監視パラメータ設定パケットMV1に対する応答メッセージ(ACK)であることを示す種別コードが設定され、メッセージ番号503には、VoIP監視パラメータ設定パケットMV1のメッセージ番号503の値が設定される。
パケット交換装置20−1のVoIP監視パケット送信制御ルーチン65は、監視パケット宛先ノードID505が示すパケット交換装置20−2に対して、VoIP監視パラメータ設定パケットMV1−1が指定した監視パケット送信レート506でのVoIP監視パケットMV3(MV3−1、MV3−2,・・・)の送信を開始する。
VoIP監視パケットMV3は、図13の(C)に示すように、ヘッダ500とメッセージ部501からなり、メッセージ部501は、メッセージ種別502と、監視パケット送信元ノードID504と、監視パケット宛先ノードID505と、シーケンス番号521と、送信時刻522とからなっている。
パケット交換装置20−2のVoIP監視パケット受信処理ルーチン66は、VoIP監視用パケットMV3を受信すると、VoIP監視パラメータ設定パケットMV1−2の測定種別520で指定されたパラメータについて測定し、VoIP監視パラメータ設定パケットMV1−2で指定された送信周期507で、VoIP状態通知パケットMV4(MV4−1、MV4−2、MV4−3、・・・)を生成し、これを障害管制装置10に送信する。
VoIP状態通知パケットMV4は、図13の(D)に示すように、ヘッダ500とメッセージ部501からなり、メッセージ部501は、メッセージ種別502と、障害監視パケット送信元ノードID504と、監視パケット宛先ノードID505と、パケット損失率523と、平均遅延量524と、測定時刻525とからなっている。測定時刻525には、このパケットの生成時刻が設定される。
障害管制装置10は、VoIP監視状態通知パケットMV4を受信すると、後述するように、VoIP監視制御ルーチン45でVoIP最適経路判定処理200を実行し、通信品質レベルが変化して経路変更すべき事態が発生した場合、経路変更すべきパケット交換装置2に対して、VoIP用の経路変更通知パケットMV5(MV5−1、MV5−2)を送信する。
VoIP用の経路変更通知パケットMV5は、図13の(E)に示すように、メッセージ部501が、メッセージ種別502と、監視パケット送信元ノードID504と、スタティック経路情報512と、経路変更適用パケット種別526とからなる。
図14は、障害管制装置10が保持するVoIP経路ランク決定テーブル59の1例を示す。
VoIP経路ランク決定テーブル59は、パケット損失率βと平均遅延量αとの組合せによって、各ネットワーク区間の通信品質ランクを定義している。ここでは、平均遅延量αを境界値α0、α1、α2、α3、α4で複数ランクに区分し、パケット損失率βを境界値β0、β1、β2、β3、β4で複数ランクに区分して、遅延量ランクと損失率ランクの組合せによって通信品質ランクを定義している。
障害管制装置10のVoIP監視パケット受信処理ルーチン66は、パケット交換装置20からVoIP監視状態通知パケットMV4を受信すると、VoIP監視パラメータ管理テーブル56Vによって、受信パケットが示す監視パケット送信元ノードID504と監視パケット宛先ノードID505との組合せに対応したネットワーク区間の識別子Rを特定する。また、上記VoIP経路ランク決定テーブル59を参照して、受信パケットが示すパケット損失率523と平均遅延量524と対応する通信品質ランク(A、B、C、D、・・・)を判定し、区間識別子Rと通信品質ランクの関係をVoIP管理テーブル58に記憶する。
VoIP管理テーブル58は、図15に示すように、区間識別子581をもつ複数のテーブルエントリからなり、各テーブルエントリは、初期化フラグ582と、品質ランク583と、監視開始時刻584とを示している。初期化フラグ582には、テーブルエントリに品質ランク583の値が未登録の時点では「0」、テーブルエントリに品質ランクの値が登録された後は「1」が設定される。
障害管制装置10のVoIP監視制御ルーチン45は、制御パケット交信ルーチン41と連携して、VoIP監視用制御パケットの送受信、すなわち、上述したVoIP監視パラメータ設定パケットMV1の送信、応答パケットMV2およびVoIP監視常態通知パケットMV4の受信、VoIP経路変更通知パケットMV5の送信を行う。
制御パケット交信ルーチン41からVoIP監視状態通知パケットMV4を受信すると、VoIP監視制御ルーチン45では、図16に示すVoIP最適経路判定処理600が実行される。
VoIP最適経路判定処理600では、プロセッサ13は、VoIP監視状態通知パケットMV4から、監視情報(監視パケット送信元ノードID504〜測定時刻525)を抽出し(601)、VoIP監視パラメータ管理テーブル56Vを参照して、受信パケットが示す監視パケット送信元ノードID504と監視パケット宛先ノードID505との組合せに対応した区間識別子561の値Rを特定すると共に、VoIP経路ランク決定テーブル59を参照して、受信パケットが示すパケット損失率523と平均遅延量524の組合せに対応した品質ランクを特定する(602)。
次に、プロセッサ13は、VoIP管理テーブル58から区間識別子の値Rと対応するテーブルエントリを検索して、初期化フラグ582をチェックする(603)。初期化フラグが「0」であれば、プロセッサ13は、上記テーブルエントリの品質ランク583と監視開始時刻(Tc)584に、受信パケットが示す品質ランクと測定時刻の値を記憶し(604、605)、初期化フラグを「1」に書き換え(606)、監視情報記憶領域に55に、区間識別子と対応づけて品質ランクと測定時刻を記憶して(619)、このルーチンを終了する。
ステップ603で、初期化フラグ582の値が「1」の場合、プロセッサ13は、受信パケットが示す品質ランクと上記テーブルエントリが示す品質ランク583とを比較して、品質ランクが変化したか否かを判定する(607)。品質ランクに変化が無ければ、プロセッサ13は、上記テーブルエントリの監視開始時刻(Tc)584を受信パケットが示す測定時刻に書き換え(608)、ステップ619を実行して、このルーチンを終了する。
品質ランクが変化していた場合、プロセッサ13は、上記テーブルエントリが示す監視開始時刻(Tc)584からの経過時間T(T=現在時刻−Tc)を算出し(610)、経過時間Tと、VoIP監視パラメータ管理テーブル56Vで指定された閾値時間T2とを比較する(611)。プロセッサ13は、経過時間Tが閾値時間T2を超えていなければ、ステップ619を実行して、このルーチンを終了する。
経過時間Tが閾値時間T2超えていた場合、プロセッサ13は、上記テーブルエントリの品質ランク583と監視開始時刻(Tc)584に、受信パケットが示す品質ランクと測定時刻の値を記憶し(612、613)、スタティック経路情報の再構築処理(46)を実行する。スタティック経路情報の再構築処理では、VoIP管理テーブル58が示す各区間の品質ランクと、スタティック経路情報51、ネットワーク構成情報53に基づいて、最適なスタティック経路情報が再構築され、VoIP経路変更通知パケットMV5が生成される。
図17は、横軸を測定時刻として、監視情報記憶領域55の一部である監視情報記憶領域55Vに、区間識別子と対応づけて記憶された品質ランク(縦軸)の時間的変化を示しいる。
図16に示したVoIP最適経路判定処理ルーチンによれば、新たに算出された品質ランクが、VoIP管理テーブル58に記憶された品質ランクと同じ場合は、監視開始時刻を更新し、品質ランクが変化した場合は、VoIP管理テーブル58に記憶された監視開始時刻Tcからの経過時間Tを閾値時間と比較し、経過時間Tが閾値時間T2を超えた時点でスタティック経路情報を再構築するようにしているため、例えば、図17の区間R2、R3が示すように、品質ランクの変動が一時的な場合は、スタティック経路情報の変更を抑制できる。
図18は、パケット交換装置20−1と20−3との間の区間識別子R1をもつネットワーク区間の品質ランクが「A」の状態にある時、パケット交換装置20−1と20−5との間のVoIP通信経路(線の矢印)を示している。また、図19は、区間識別子R1をもつネットワーク区間の品質ランクが「A」から「C」に変化した時、VoIP最適経路判定処理の実行によって、パケット交換装置20−1と20−5との間のVoIP通信経路が、パケット交換装置20−2を経由する新たな最適経路に変更された状態を示している。
区間識別子R1をもつネットワーク区間の品質ランクが「A」状態にある間は、パケット交換装置20−1と20−3とを直接結ぶ経路が最適経路として選択される。しかしながら、上記ネットワーク区間の品質ランクが「C」に劣化すると、通信ランク「B」をもつ区間識別子R2、R3をもつネットワーク区間を経由する経路が最適経路として選択される。この場合、パケット交換装置20−1と20−3が、パケット交換装置20−2を次ノードとする新たな最適経路を選択するように、障害管制装置10から各パケット交換装置に経路変更通知パケットが発行される。
本発明の障害管制装置10が適用されるパケット交換ネットワークの1例を示す図。 障害管制装置10が備える監視パラメータ管理テーブル56の1例を示す図。 障害管制装置10とパケット交換装置20との間で実行される障害監視シーケンスの1例を示す図。 障害管制装置10とパケット交換装置20との間で交信される障害監視用の制御パケットのフォーマット図。 障害管制装置10の1実施例を示すブロック図。 障害管制装置10の監視情報記憶領域55に記憶される監視情報の1例を示す図。 障害管制装置10が備える障害管理テーブル57の1例を示す図。 障害管制装置10が実行するトラヒック状態判定ルーチン43の1例を示すフローチャート。 ネットワーク区間における障害監視パケットの受信レートの時間的変化を示す図。 パケット交換装置の1実施例を示すブロック図。 障害管制装置10が備えるVoIP監視パラメータ管理テーブル56Vの1例を示す図。 障害管制装置10とパケット交換装置20との間で実行されるVoIP品質監視シーケンスの1例を示す図。 障害管制装置10とパケット交換装置20との間で交信されるVoIP監視用の制御パケットのフォーマット図。 障害管制装置10が備えるVoIP経路ランク決定テーブル59の1例を示す図。 障害管制装置10が備えるVoIP管理テーブル58の1例を示す図。 障害管制装置10が実行するVoIP最適経路判定ルーチン600の1例を示すフローチャート。 監視情報記憶領域55Vに記憶される品質ランクの時間的変化を示す図。 経路変更前のネットワーク区間の品質ランクとVoIP通信経路の1例を示す図。 経路変更後のネットワーク区間の品質ランクとVoIP通信経路の1例を示す図。
符号の説明
3:ネットワーク回線、4:制御回線、
10:障害管制装置、11:制御回線インタフェース、12:内部バス、13:プロセッサ、14、15:メモリ、16:入出力装置、41:制御パケット交信部、42:状態通知パケット受信処理部、43:トラヒック状態判定部、44:障害監視制御部、45:VoIP監視制御部、46:スタティック経路情報再構築部、51:スタティック経路情報記憶領域、52:新スタティック経路情報記憶領域、53:ネットワーク構成情報記憶領域、54:アプリケーション対応経路情報記憶領域、55:監視情報記憶領域、56:監視パラメータ管理テーブル、57:障害管理テーブル、58:VoIP管理テーブル、59:VoIP経路ランク決定テーブル、
20:パケット交換装置、21:ネットワーク回線インタフェース、22:制御回線インタフェース、23:パケット転送制御部、24:ルーティングテーブル、25:プロセッサ、26:メモリ、27:入出力装置、28:内部バス、61:制御パケット交信部、62:障害監視パケット送信制御部、63:障害監視パケット受信制御部、64:監視状態通知生成部、65:VoIP監視パケット送信制御部、66:VoIP監視パケット受信制御部、67:ルーティングテーブル更新部、
M1:障害監視パラメータ設定パケット、M2:応答パケット、M3:障害監視パケット、M4:障害監視状態通知パケット、M5:経路変更通知パケット、MV1:VoIP監視パラメータ設定パケット、MV2:応答パケット、MV3:VoIP監視用パケット、MV4:VoIP監視状態通通知パケット、MV5:VoIP経路変更通知パケット。

Claims (11)

  1. それぞれがルーティングテーブルに従って受信パケットを転送する複数のパケット交換装置と、上記複数のパケット交換装置と制御パケットを交信する障害管制装置とからなるパケット交換ネットワークにおいて、
    上記各パケット交換装置が、
    上記障害管制装置から指示された障害監視条件に従って、他の特定のパケット交換装置に障害監視パケットを送信するための手段と、
    上記障害管制装置から指示された障害監視条件に従って、他のパケット交換装置からの障害監視パケットの受信状態を監視し、区間識別情報と障害監視パケットの受信状態を示す障害監視状態通知パケットを生成して上記障害管制装置に送信するための手段と、
    上記障害管制装置から受信した経路変更通知に従って、上記ルーティングテーブルを更新するための手段とを有し、
    上記障害管制装置が、
    特定のネットワーク区間で対向する2つのパケット交換装置の一方を障害監視パケットの送信元ノード、他方を障害監視パケットの宛先ノードに指定して、上記障害監視条件を示す制御パケットを送信する障害監視制御部と、
    上記宛先ノードに指定されたパケット交換装置から受信した障害監視状態通知パケットに基づいて、上記区間識別情報が示す特定のネットワーク区間における障害の有無を判定する状態判定部と、
    上記状態判定部で障害区間が検出された時、予め記憶しているネットワーク構成情報に基いて、上記障害区間を迂回する新たなスタティック経路情報を決定し、上記新たなスタティック経路情報を含む経路変更通知パケットを生成する経路情報再構築部と、
    少なくとも上記障害区間に接続されたパケット交換装置を含む複数のパケット交換装置に対して、上記経路変更通知パケットを送信する制御パケット交信部とを備え
    上記障害監視制御部が、上記障害監視条件として、障害監視パケットの送信レートと、障害監視状態通知パケットの送信周期とを指定し、
    上記送信元ノードに指定されたパケット交換装置が、上記障害監視条件で指定された送信レートで、上記障害監視パケットを上記宛先ノードに指定されたパケット交換装置に送信し、上記宛先ノードに指定されたパケット交換装置が、上記障害監視条件で指定された送信周期で、上記障害監視状態通知パケットを上記障害管制装置に送信することを特徴とするパケット交換ネットワーク。
  2. 請求項1に記載のパケット交換ネットワークにおいて、
    前記障害監視状態通知パケットの送信周期が、前記障害監視パケットの送信周期よりも大きいことを特徴とするパケット交換ネットワーク。
  3. 請求項1に記載のパケット交換ネットワークにおいて、
    前記障害管制装置の状態判定部が、前記宛先ノードに指定されたパケット交換装置から時系列的に受信した複数の障害監視状態通知パケットによって、特定のネットワーク区間で障害状態が所定の閾値時間を越えて継続したことを検知したとき、上記特定のネットワーク区間を障害区間と判定することを特徴とするパケット交換ネットワーク。
  4. 請求項3に記載のパケット交換ネットワークにおいて、
    前記障害管制装置の状態判定部が、前記宛先ノードに指定されたパケット交換装置から時系列的に受信した複数の障害監視状態通知パケットによって、既に障害区間と判定された特定のネットワーク区間で障害回復状態が所定の閾値時間を越えて継続したことを検知したとき、上記特定のネットワーク区間を障害回復区間と判定し、
    前記経路情報再構築部が、上記障害区間の回復に伴って新たなスタティック経路情報を含む経路変更通知パケットを生成し、
    前記制御パケット交信部が、少なくとも上記障害回復区間に接続されたパケット交換装置を含む複数のパケット交換装置に対して、上記経路変更通知パケットを送信することを特徴とするパケット交換ネットワーク。
  5. 請求項1に記載のパケット交換ネットワークにおいて、
    前記障害管制装置の障害監視制御部が、前記障害監視条件として、前記障害監視パケットの送信レート、障害監視状態通知パケットの送信周期の他に、測定種別を指定し、
    前記送信元ノードに指定されたパケット交換装置が、上記障害監視条件で指定された送信レートで前記障害監視パケットを送信し、前記宛先ノードに指定されたパケット交換装置が、上記障害監視条件で指定された測定種別について、前記障害監視パケットの受信状態を監視し、上記監視結果を示す障害監視状態通知パケットを上障害監視条件で指定された送信周期で前記障害管制装置に送信することを特徴とするパケット交換ネットワーク。
  6. 請求項5に記載のパケット交換ネットワークにおいて、
    前記障害管制装置が、前記障害監視状態通知パケットで通知された前記測定種別と対応する監視結果に基づいて、前記特定のネットワーク区間の通信品質をランク付けし、通信品質ランクの変化区間を検出するための手段を有し、
    上記通信品質ランクの変化区間が検出された時、前記経路情報再構築部で新たなスタティック経路情報を決定し、前記制御パケット交信部から、少なくとも上記通信品質ランク変化区間に接続されたパケット交換装置を含む複数のパケット交換装置に対して、前記経路変更通知パケットを送信することを特徴とするパケット交換ネットワーク。
  7. パケット交換ネットワークを構成する複数のパケット交換装置と制御パケットを交信する障害管制装置であって、
    特定のネットワーク区間で対向する2つのパケット交換装置の一方を障害監視パケットの送信元ノード、他方を障害監視パケットの宛先ノードに指定して、障害監視条件を示す制御パケットを送信する障害監視制御部と、
    上記宛先ノードに指定されたパケット交換装置から受信した区間識別情報を含む障害監視状態通知パケットに基づいて、上記区間識別情報が示す特定のネットワーク区間における障害の有無を判定する状態判定部と、
    上記状態判定部で障害区間が検出された時、予め記憶しているネットワーク構成情報に基いて、上記障害区間を迂回する新たなスタティック経路情報を決定し、上記新たなスタティック経路情報を含む経路変更通知パケットを生成する経路情報再構築部と、
    少なくとも上記障害区間に接続されたパケット交換装置を含む複数のパケット交換装置に対して、上記経路変更通知パケットを送信する制御パケット交信部とを備え、
    上記障害監視制御部が、上記障害監視条件として、障害監視パケットの送信レートと、障害監視状態通知パケットの送信周期とを指定することによって、上記送信元ノードに指定されたパケット交換装置が、上記障害監視条件で指定された送信レートで、上記障害監視パケットを上記宛先ノードに指定されたパケット交換装置に送信し、上記宛先ノードに指定されたパケット交換装置が、上記障害監視条件で指定された送信周期で、上記障害監視状態通知パケットを上記障害管制装置に送信するようにしたことを特徴とする障害管制装置。
  8. 請求項7に記載の障害管制装置において、
    前記状態判定部が、前記宛先ノードに指定されたパケット交換装置から時系列的に受信した複数の障害監視状態通知パケットによって、特定のネットワーク区間で障害状態が所定の閾値時間を越えて継続したことを検知したとき、上記特定のネットワーク区間を障害区間と判定することを特徴とする障害管制装置。
  9. 請求項7に記載の障害管制装置において
    前記状態判定部が、前記宛先ノードに指定されたパケット交換装置から時系列的に受信した複数の障害監視状態通知パケットによって、既に障害区間と判定された特定のネットワーク区間で障害回復状態が所定の閾値時間を越えて継続したことを検知したとき、上記特定のネットワーク区間を障害回復区間と判定し、
    前記経路情報再構築部が、上記障害区間の回復に伴って新たなスタティック経路情報を含む経路変更通知パケットを生成し、
    前記制御パケット交信部が、少なくとも上記障害回復区間に接続されたパケット交換装置を含む複数のパケット交換装置に対して、上記経路変更通知パケットを送信することを特徴とする障害管制装置。
  10. 請求項7に記載の障害管制装置において、
    前記障害管制装置の障害監視制御部が、前記障害監視条件として、前記障害監視パケットの送信レート、障害監視状態通知パケットの送信周期の他に、測定種別を指定し、
    更に、前記障害監視状態通知パケットで通知された上記測定種別と対応する監視結果に基づいて、前記特定のネットワーク区間の通信品質をランク付けし、通信品質ランクの変化区間を検出するための手段を有し、
    上記通信品質ランクの変化区間が検出された時、前記経路情報再構築部で新たなスタティック経路情報を決定し、前記制御パケット交信部から、少なくとも上記通信品質ランク変化区間に接続されたパケット交換装置を含む複数のパケット交換装置に対して、前記経路変更通知パケットを送信することを特徴とする障害管制装置。
  11. パケット交換ネットワークを形成するネットワーク回線からの受信パケットをルーティングテーブルに従って他のネットワーク回線に転送制御し、制御回線インタフェースを介して障害管制装置と制御パケットを送受信するパケット交換装置であって、
    上記障害管制装置から受信した障害監視パラメータ設定パケットで、障害監視パケットの送信元ノードとして指定され場合に、該障害監視パラメータ設定パケットで指示された障害監視条件に従って、他の特定のパケット交換装置に対して障害監視パケットを送信するための手段と、
    上記障害管制装置から受信した障害監視パラメータ設定パケットで、障害監視パケットの宛先ノードとして指定された場合に、該障害監視パラメータ設定パケットで指示された障害監視条件に従って、他のパケット交換装置からの障害監視パケットの受信状態を監視し、区間識別情報と障害監視パケットの受信状態を示す障害監視状態通知パケットを生成して上記障害管制装置に送信するための手段と、
    上記障害管制装置から受信した経路変更通知パケットを受信した時、該経路変更通知パケットが示す経路情報に従って、上記ルーティングテーブルを更新するための手段とを有し、
    上記障害監視条件が、障害監視パケットの送信レートと、障害監視状態通知パケットの送信周期とを指定しており、上記送信元ノードに指定された場合、上記障害監視条件で指定された送信レートで、上記障害監視パケットを上記宛先ノードに指定されたパケット交換装置に送信し、上記宛先ノードに指定された場合、上記障害監視条件で指定された送信周期で、上記障害監視状態通知パケットを上記障害管制装置に送信することを特徴とするパケット交換装置。
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