JP2004266534A - 通信経路試験方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ネットワークに接続された機器の情報を設定した機器設定情報を設け、機器設定情報をもとにある機器を起点とし、他の機器を終点としたデータ通信の実行指示を行うステップと、実行指示に従ってネットワークに接続された起点と終点の機器の間でデータの送受信が終了した後に、これら機器から送受信データを収集するステップと、収集した送受信データをもとに起点の機器と終点の機器との間の通信経路を抽出するステップと、抽出した通信経路と、機器設定情報をもとに抽出した通信経路を合わせて提示するステップとを有する通信経路試験方法である。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークの通信経路の試験を行う通信経路試験方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ネットワークの構築時や障害時には、ネットワーク機器のの接続性を検証するための通信経路試験を行う必要がある。
【0003】
従来、通信経路試験は、試験者がクライアントからサーバに通信を行った結果から、データが通過した経路が正しいか否かを確認することによって、試験の合否を判定していた。
【0004】
また、宛先を特定する宛先情報を付与した試験用パケットを送信してこれを中継ノードを経由して宛先に送出し、宛先情報で特定された試験用データの宛先からの返送される応答パケットのの有無に基づき、試験用データのパケットの転送で経由した各中継ノードからなる通信経路の良否を試験する手法がある(特許文献1)。
【0005】
【特許文献1】
特開平09−270822号公報の〔0007〕など参照。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このため、上述した前者の手法および後者の手法では、試験者が手作業でクライアントからサーバへデータを実際に送信して受信し、その結果からデータが通過した経路が正しいか否かを当該試験者が判断する必要があり、最近のようにネットワークを構成する機器の数が増大してしまうと手作業がますます大変になってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、これらの問題を解決するため、ネットワークに接続された機器の機器設定情報をもとに通信して機器設定情報を実際の情報に更新した後、指定した起点と終点の機器の間で送受信し、実行後に各機器の送受信データを収集して通信経路を抽出し、機器設定情報をもとに抽出した通信経路とを比較して通信経路の良否を判定し、ネットワークの通信経路の検証を簡易かつ迅速に行うことを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
図1を参照して課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
図1において、通信経路試験装置2は、試験対象ネットワーク1の通信経路の試験を行うものであって、ここでは、試験実行指示手段22、機器情報取得手段23、データ収集手段24、通信経路抽出手段26、期待経路算出手段28、経路合否判定手段30などから構成されるものである。
【0010】
試験実行指示手段22は、試験実行を指示するものである。
機器情報取得手段23は、試験対象ネットワーク1に接続されている機器の機器設定情報を取得するものである。
【0011】
データ収集手段24は、試験対象ネットワーク1に接続されている機器から他の機器にデータ送受信を行った後、各機器のデータ送受信情報を収集するものである。
【0012】
通信経路抽出手段26は、収集した各機器の送受信データをもとに試験対象ネットワーク1の機器と機器との間の通信経路を抽出するものである。
【0013】
期待経路算出手段28は、試験対象ネットワーク1に接続されている各機器の機器設定情報20をもとに通信経路を算出(抽出)するものである。
【0014】
経路合否判定手段30は、機器設定情報20から算出した通信経路を基準に、送受信データから抽出した通信経路の合否を判定するものである。
【0015】
次に、動作を説明する。
試験実行指示手段22が機器設定情報20をもとに、ある機器を起点とし、他の機器を終点としたデータ通信の実行を指示し、データ収集手段24が実行指示に従って試験対象ネットワーク1に接続された起点と終点の機器の間でデータの送受信が終了した後に、これら機器から送受信データを収集し、通信経路抽出手段26が収集した送受信データをもとに起点の機器と終点の機器との間の通信経路を抽出し、抽出した通信経路と、機器設定情報20をもとに抽出した通信経路とを合わせて提示するようにしている。
【0016】
この際、機器設定情報20をもとに設定されている機器と通信して当該機器から設定情報を取得して機器設定情報20を更新するようにしている。
【0017】
また、経路合否判定手段30が送受信データから抽出した通信経路と、期待経路算出手段28によって機器設定情報20をもとに抽出された通信経路とを比較し、後者の通信経路を基準にして前者の通信経路の違いを強調提示するようにしている。
【0018】
従って、試験対象ネットワーク1に接続された機器の機器設定情報20をもとに通信して機器設定情報20を実際の情報に更新した後、指定した起点と終点の機器の間で送受信し、実行後に各機器の送受信データを収集して通信経路を抽出し、機器設定情報20をもとに抽出した通信経路とを比較して通信経路の良否を判定することにより、試験対象ネットワーク1の通信経路の検証を簡易かつ迅速に行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、図1から図8を用いて本発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明のシステム構成図を示す。
図1において、試験対象ネットワーク1は、試験対象のネットワークであって、ここでは、図示のように、公知のウェブ・クライアント11、ファイア・ウォール12、ロード・バランサ13、ウェブ・サーバ、DNSなどから構成されるものである。
【0021】
通信経路試験装置2は、試験対象ネットワーク1の通信経路の試験を行うものであって、ここでは、試験実行指示手段22、機器情報取得手段23、データ収集手段24、パケットデータ25、通信経路抽出手段26、通信経路27、期待経路算出手段28、通信経路(期待)29、経路合否判定手段30などから構成されるものである。
【0022】
機器設定情報20は、試験対象ネットワーク1に接続されている各機器の設定情報である(図3参照)。
【0023】
試験実行手順21は、試験対象ネットワーク1の経路試験を行う実行手順を記述したものである。
【0024】
試験実行指示手段22は、試験実行手順21に従い、試験対象ネットワーク1の試験の実行を指示するものであって、例えば試験対象ネットワーク1に接続されている全機器に問合させて機器設定情報20を更新させたり、起点となる機器から終点となる機器にデータを送信させたり、送信を終了した後に各機器から送受信情報の収集指示したりなどするものである(図2、図4、図6、図7など参照)。
【0025】
機器情報取得手段23は、機器設定情報20をもとに試験対象ネットワーク1に接続されている各機器に機器設定情報を問合せて当該機器設定情報20を更新するものである。
【0026】
データ収集手段24は、機器設定情報20をもとに試験対象ネットワーク1の起点となる機器から終点となる機器にデータを送信させた後、各機器から送受信データを収集するものである。
【0027】
パケットデータ25は、試験対象ネットワーク1の各機器から収集した送受信データ(パケットデータ)である。
【0028】
通信経路抽出手段26は、パケットデータ(各機器の送受信データ)25をもとに起点と終点の間の通信経路を抽出するものである。
【0029】
通信経路27は、送受信データから抽出された通信経路である(例えば後述する図6の(b),図8の(b)参照)。
【0030】
期待経路算出手段28は、機器設定情報20をもとに通信経路(期待)を算出(抽出)するものである。
【0031】
通信経路(期待)29は、機器設定情報20から算出された、期待される通信経路である(図7、図8の(a),(c)参照)。
【0032】
経路合否判定手段30は、機器設定情報20から算出した通信経路(期待)29を基準とし、送受信データから抽出した通信経路27の合否を判定するものである(図8の(c)参照)。
【0033】
合否判定結果31は、機器設定情報20から算出した通信経路(期待)29を基準に、送受信データから抽出した通信経路27の合否を判定した結果である(図8の(c)参照)。
【0034】
次に、図2のフローチャートの順番に従い、図1の構成のもとで機器設定情報20を収集して更新するときの手順を詳細に説明する。
【0035】
図2は、本発明の動作説明フローチャート(機器設定情報収集)を示す。
図2において、S1は、実行指示する。これは、図1の試験対象ネットワーク1に接続されている機器の機器設定情報20をもとに各機器と通信して機器設定情報の取得を実行する指示である。
【0036】
S2は、機器設定情報を1つ取り出す。これは、後述する図3の(a)の機器設定情報20の先頭から1つ取り出す。機器設定情報20は、図3の(a)に記載するように、最初はユーザによる正確な定義が必須な情報(IPアドレス、機能名、ユーザ名)をもとに各機器に問合せて他の情報(ホスト名、インタフェース名、MACアドレス)は上書して実際の情報に合致させる。
【0037】
S3は、終了か判別する。YESの場合には、S8に進む。NOの場合には、機器設定情報20に設定されている全ての機器について機器設定情報の問合せを終了したので、S8に進む。
【0038】
S4は、機器設定情報をもとに対象機器に接続する。これは、図3の(a)の機器設定情報20の先頭から取り出した1つのレコードのうちの例えばIPアドレス、機能名、ユーザ名をもとに該当機器に接続する。
【0039】
S5は、接続がOKか判別する。YESの場合には、S6に進む。NOの場合には、機器設定情報20をもとに該当機器に接続できなかったので、S7でエラー記録し、S2に戻り繰り返す。
【0040】
S6は、S5のYESと判明して該当機器に接続できたので、機器から機器設定情報を読込む。ここでは、右側に記載した下記の情報を読取る。そして、S2に戻り繰り返す。
【0041】
・インタフェース名:
・IPアドレス:
・MACアドレス:
・その他:
S8は、機器設定情報を上書する。これは、S6で試験対象ネットワーク1に接続されている機器から機器設定情報を読取ったので、これで初期値が設定してある機器設定情報20を上書して最新の情報に更新する。
【0042】
S9は、パケット取得コマンドを実行する。これにより、試験対象ネットワーク1に接続されている全ての機器から当該機器が送受信して保存している全ての送受信データを読取って保存する。
【0043】
以上によって、機器設定情報20をもとに試験対象ネットワーク1に接続されている全ての機器に接続してその機器設定情報を読取って機器設定情報20に上書して最新に更新すると共に、各機器から送受信データを全て収集して保存することが可能となる。
【0044】
図3は、本発明の機器設定情報例を示す。
図3の(a)は、機器設定情報20の例を示す。図示の機器設定情報20は、図3の(b)に模式的に示す試験対象ネットワークに接続されている機器の機器設定情報であって、図示の下記の情報を対応づけて登録したものである。
【0045】
・ホスト名:
・インタフェース名:
・IPアドレス:
・MACアドレス:
・機能名:
・ユーザ名:
・その他:
ここで、ユーザによる定義が必須な情報は、IPアドレス、機能名、ユーザ名である。試験装置により、網(ネットワーク)から取得した機器情報で追加・上書きされる可能性のある情報は、ホスト名、インタフェース名、MACアドレスである。
【0046】
図3の(b)は、図3の(a)の機器設定情報20に設定されている機器の接続されている様子の例を模式的に示す。ここでは、試験装置2が試験実行手続21に従い機器設定情報20をもとに試験対象ネットワーク1にパケットを送信してパケットで機器設定情報を収集したり、起点となる機器から終点となる機器にパケットを送信させた後、当該機器から送受信パケット(送受信データ)を全て読み出したり、読み出した送受信パケットをもとに通信経路を抽出したりなどするようにしている。
【0047】
図4は、本発明の動作説明フローチャート(送受信データ収集)を示す。
図4において、S11は、実行指示する。これは、S12以降の実行指示する。
【0048】
S12は、試験実行手順を1つ読み込む。
S13は、手順終了か判別する。YESの場合には、S24に進む。NOの場合には、S14に進む。
【0049】
S14は、通信の起点/終点の内容を取り出す。これは、例えば図3の(a)の起点とする(1)および終点とする(2)の内容を取り出す。
【0050】
S15は、起点の機能名に対応するIPアドレスを取り出す。
S16は、取り出したIPアドレスの装置に対して、取り出した終点宛に取り出した内容を送信する指示を送信する。
【0051】
以上によって、試験実行手順に従い、試験装置2は、図3の(a)の機器設定情報20から起点となる機器、例えば(1)のレコードの内容、および終点となる機器、例えば(2)のレコードの内容をそれぞれ取り出し、起点の機器に対して、終点機器に向けてパケットを送信する指示を送信することが可能となる。
【0052】
S17は、S16で送信指示を受信した、ここでは、機器1が指示を記載した受信した文字列を解析する。
【0053】
S18は、指定された終点宛に指定された文字列を送信する。これは、指定された終点の機器に指定された内容を設定したパケット、例えば後述する図5の▲1▼試験用パケット(Web Client→FireWall)を送信する。
【0054】
S31は、FireWallを介して転送されてきたパケットを機器2がここでは受信し、文字列を解析する。そして、S32に進む。
【0055】
S32は、機器1に対して応答データ(パケット)を送信する。
S19は、宛先の機器2から応答データ(パケット)が規定時間以内に受信できたか判別する。YESの場合には、S20で結果OKと判定し、S22に進む。一方、NOの場合には、規定時間経過しても機器2から応答データ(パケット)を受信できなかったと判明したので、S21で結果NGと判定し、S22に進む。
【0056】
S22は、機器1が送信結果を試験装置2に返送する。
S23は、試験装置が試験結果を保存する。そして、S12に戻り、次の試験実行手順を1つ読み込み、S13以降を繰り返す。
【0057】
S24は、S13のYESで全ての試験実行手順を終了したと判明したので、パケット取得コマンドを停止する。
【0058】
S25は、パケットデータを収集する。
S26は、パケットデータを保存する。これらS25、S26により、各機器が送受信した送受信データを全て収集して保存することが可能となる。
【0059】
以上によって、試験実行手順に従い一連の起点の機器から終点の機器に向けてパケットを送信し、全ての試験実行手順を終了した後、これら試験実行時に各機器が送受信した送受信データを全て収集することが可能となる。
【0060】
図5は、本発明の送受信データ例を示す。
図5の(a)は、機器制御パケットの例を示す。これは、図3の(b)の試験装置2が試験対象の機器(host1)に起点の機器から終点の機器にパケットを送信する指示を送信するためのパケットである。
【0061】
図5の▲1▼は、試験用パケット(Web client→FireWall)の例を示す。ここで、括弧内の「Web client→FireWall」はパケットの送信方向を示し、「Web client」から「FireWall」に送信するパケットの例を示す。送信元MACおよび送信元IPが送信元の「Web client」のものを設定し、宛先MAC,宛先IPが宛先(送信先)の「FireWall」のもを設定する。
【0062】
図5の▲2▼は、試験用パケット(FireWall→Load Balancer)の例を示す。ここで、括弧内がパケットの送信方向を示す。
【0063】
図5の▲3▼は、試験用パケット(Load Balancer→FireWall)の例を示す。ここで、括弧内がパケットの送信方向を示す。
【0064】
図5の▲4▼は、試験用パケット(FireWall→Web client)の例を示す。ここで、括弧内がパケットの送信方向を示す。
【0065】
以上の▲1▼、▲2▼のパケットにより既述した図3の(b)の▲1▼、▲2▼に示すように起点の機器から終点の機器へ送信され、更に、▲3▼、▲4▼のパケットにより既述した図3の(b)の▲3▼、▲4▼に示すように終点の機器から起点の機器へ送信されることとなる。そして、これら全ての機器から送受信したパケット(▲1▼,▲2▼,▲3▼,▲4▼のパケット)を試験装置2が収集することが可能となる(既述した図4のS25、S26)。
【0066】
図6は、本発明の動作説明図(通信経路の抽出)を示す。
図6の(a)は、フローチャートを示す。
【0067】
図6の(a)において、S41は、1つの機器で取得したパケットデータを読込む。これは、既述した図4のS25、S26で試験対象ネットワーク1の全各機器から読み出して保存したパケットデータ(送受信データ)から、ある1つの機器(例えば起点として指定した機器)で取得した全パケットデータを読み込む。
【0068】
S42は、パケットデータを1つ読み込む。これは、S41で読込んだある機器の全パケットデータのうち、1つのパケットデータ(送受信データであって、既述した例えば図5の▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼のいずれかのデータ)を読み込む。
【0069】
S43は、宛先/送信元のIPアドレス/TCPポートの組み合わせ(順不同)が同じパケットを抽出する。これは、S42で読み込んだパケットデータと、宛先、送信元の組み合わせが同じパケットデータ(即ち、宛先と送信元が同一、および宛先と送信元が逆の両者のパケットデータ)を全機器のパケットデータから抽出する。これにより、ある機器から送信されたパケットデータと宛先、送信元が同じ組み合わせの全パケットデータが抽出されたこととなる。
【0070】
S44は、他のパケットデータを1つ読み込む。これは、S42で読み込んだ機器の他のパケットデータを1つ読み込む。
【0071】
S45は、ある機器のパケットデータについて終了か判別する。YESの場合には、S46に進む。NOの場合には、S43に戻り繰り返す。
【0072】
S46は、全ての機器について終了か判別する。YESの場合には、S47に進む。NOの場合には、S41に戻り、次の機器について繰り返す。
【0073】
以上のS41からS46によって、ある機器と他の機器との間の全てのパケットデータ(送受信データ)がグループとして抽出されたこととなる。
【0074】
S47は、起点となる機器で取得したパケットデータのシーケンス番号と等しいパケットデータを全機器のデータから抽出する。これにより、起点となる機器で、他の1つの機器に送信された(あるいは他の1つの機器から受信された)シーケンス番号が等しい全てのパケットデータを抽出(即ち、送信したパケットデータと、受信したパケットデータを全て抽出)できたこととなる。
【0075】
S48は、全データから重複するデータを削除する。これにより、送信したデータと受信したデータとは宛先、送信元が逆の2つのパケットデータが1つのパケットデータに削除されることとなる。
【0076】
S49は、起点のMACアドレスと同一の送信元MACアドレスとを持つパケットを抽出する。ここでは、図5の▲1▼と▲3▼のパケットデータを抽出する。
【0077】
S50は、▲1▼の宛先MACアドレスと等しいMACアドレスを持つ機器の情報を取得する。ここでは、図5の▲1▼の宛先MACアドレス”00:02:b3:8e:21:c9”と等しいMACアドレスを持つ機器(図3の(a)の▲2▼の機器)の
・host名:host2
・インタフェース名:hme0
を取得する。
【0078】
S51は、取得したhost名を持つ機器のMACアドレスを送信元とするパケットデータを抽出する。ここでは、図5の▲2▼、▲4▼を抽出する。
【0079】
S52は、経路の終点か判別する。YESの場合には、S53に進む。NOの場合には、S50以降を繰り返す。
【0080】
S53は、起点に戻ったか判別する。YESの場合には、起点の機器から経路追跡して終点の機器に行きつき、更に終点の機器から経路追跡して起点の機器に行きついたと判明したので、一連の経路追跡を終了し、S55で追跡した経路情報Bを出力する。一方、S53のNOの場合には、S54で終点を起点とし、S49以降を繰り返す。
【0081】
以上のように、実際にパケットデータを起点の機器から終点の機器に向けて送受信を実行し、そのときに各機器で送受信したパケットデータを保存しておき、これを後に全て読み出し(図5の▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼)、S41からS55の経路追跡処理を実行すると、図6の(b)の経路情報Bが結果として抽出されることとなる。
【0082】
図6の(b)は、経路結果例を示す。ここでは、
・上り:host1 eth0→host2(hme0→hme1)→host3 eth0
・下り:host1 eth0←host2(hme0←hme1)←host3 eth0
と自動抽出される。上りは既述した図3の(b)のhost1,hos2,host3の方向の経路であり、下りは逆の経路である。
【0083】
図7は、本発明の動作説明フローチャートを示す。
図7において、S61は、網から収集した情報で追加・上書きされ機器設定情報を読み込む。例えば既述した図3の(a)の機器設定情報を読み込む。
【0084】
S62は、起点を指定する。ここでは、
・機能名:Web client
を起点の機器として指定する。これは、経路の起点として、S61で読み込んだ例えば図3の(a)の機器設定情報20中の▲1▼の機器名(Web client)を指定する。
【0085】
S63は、同じセグメント内のhost名、インタフェース名を抽出・登録する。ここでは、起点の▲1▼機器名(Web client)と同一セグメント内(マスク情報で決るIPアドレス範囲内、例え255.255.255.0で決るIPアドレス範囲内)のhost名として、図3の(a)の機器設置情報から
・host1(起点のホスト名で、IPアドレス192.168.1.1)
・host2のhme0(IPアドレス192.168.1.2)
を抽出・登録する。
【0086】
S64は、抽出できたか判別する。YESの場合には、S65に進む。NOの場合には、全て抽出済みであるのでS67で終点と判断し、S68で経路情報Aを出力し、終了する。
【0087】
S65は、登録したhost名で、インタフェース名が異なるものを探す。例えばhost名host1でインタフェース名が異なホストはhost2のh0を見つける。
【0088】
S66は、見つかったか判別する。ここでは、YESであるので、S63に戻り繰り返す。NOの場合には、S67に進む。
【0089】
以上によって、機器設定情報20をもとに指定された起点の機器と同一セグメント内の全てのホスト名、インタフェース名を抽出して登録し、このうちから登録したホスト名でありかつインタフェース名が異なるもの(登録されていないもの)を抽出し、更に、当該抽出したホスト名、インタフェース名をもとに他のセグメントについて繰り返すことにより、指定された起点を出発点として全ての経路情報A(後述する図8の(a)の経路情報A)を抽出することが可能となる。
【0090】
図8は、本発明の通信経路例を示す。
図8の(a)は、経路情報A(機器設定情報から抽出された経路情報)の例を示す。これは、既述した図7のフローチャートに従い、図3の(a)の機器経路情報20から抽出された経路情報を模式的に示す。
【0091】
・上段は、期待される経路1を示す。これは、既述した図3の(a)を模式的に表した図3の(b)の左側の太線で示す経路である。
【0092】
・下段は、期待される経路2を示す。これは、既述した図3の(a)を模式的に表した図3の(b)の右側の太線で示す経路である。
【0093】
図8の(b)は、経路情報B(実データから求めた経路情報)の例を示す。これは、既述した図4および図5を用いて説明した手順により実際に通信した送受信データを収集してこれから求めた経路の例であって、
・上段は、1回目の試験の結果得られた経路の例を示す。
【0094】
・中段は、2回目の試験の結果得られた経路の例を示す。
・下段は、3回目の試験の結果得られた経路の例を示す。ここで、下段の3回目の試験の結果得られた経路は、host3とhost5との送受信データが収集されなく、ここで何らかの障害が発生したために得られた経路である。
【0095】
図8の(c)は、合否判定結果の例を示す。ここでは、図8の(a)の通信経路Aに対して、実際に通信して得られた図8の(b)の通信経路Bのうちの、下段の3回目の試験の結果について、host3とhost5との間の送受信データが収集されなく、何らかの原因によって当該両者のホスト間で通信障害が発生したことが判明したので、判定結果として右端記載したように当該下段の通信経路が不合格NGと判定する。
【0096】
(付記1)
ネットワークの通信経路の試験を行う通信経路試験方法において、
ネットワークに接続された機器の情報を設定した機器設定情報を設け、
前記機器設定情報をもとにある機器を起点とし、他の機器を終点としたデータ通信の実行指示を行うステップと、
前記実行指示に従ってネットワークに接続された起点と終点の機器の間でデータの送受信が終了した後に、これら機器から送受信データを収集するステップと、
前記収集した送受信データをもとに起点の機器と終点の機器との間の通信経路を抽出するステップと、
前記抽出した通信経路と、前記機器設定情報をもとに抽出した通信経路を合わせて提示するステップと
を有する通信経路試験方法。
【0097】
(付記2)
前記機器設定情報をもとに設定されている機器と通信して当該機器から設定情報を取得して当該機器設定情報を更新することを特徴とする付記1記載の通信経路試験方法。
【0098】
(付記3)
前記送受信データから抽出した通信経路と、前記機器設定情報をもとに抽出した通信経路とを比較し、後者の通信経路を基準にして前者の通信経路の違いを強調提示する付記1記載の通信経路試験方法。
【0099】
(付記4)
ネットワークの通信経路の試験を行う通信経路試験装置において、
ネットワークに接続された機器の情報を設定した機器設定情報と、
前記機器設定情報をもとにある機器を起点とし、他の機器を終点としたデータ通信の実行指示を行う手段と、
前記実行指示に従ってネットワークに接続された起点と終点の機器の間でデータの送受信が終了した後に、これら機器から送受信データを収集する手段と、
前記収集した送受信データをもとに起点の機器と終点の機器との間の通信経路を抽出する手段と、
前記抽出した通信経路と、前記機器設定情報をもとに抽出した通信経路を合わせて提示する手段と
間の通信経路とを合わせて提示する手段と
を備えたことを特徴とする通信経路試験装置。
【0100】
(付記5)
ネットワークの通信経路の試験を行う通信経路試験プログラムにおいて、
コンピュータに、
ネットワークに接続された機器の情報を設定した機器設定情報を設け、
前記機器設定情報をもとにある機器を起点とし、他の機器を終点としたデータ通信の実行指示を行うステップと、
前記実行指示に従ってネットワークに接続された起点と終点の機器の間でデータの送受信が終了した後に、これら機器から送受信データを収集するステップと、
前記収集した送受信データをもとに起点の機器と終点の機器との間の通信経路を抽出するステップと、
前記抽出した通信経路と、前記機器設定情報をもとに抽出した通信経路を合わせて提示するステップと
して機能させるための通信経路試験プログラム。
【0101】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、試験対象ネットワーク1に接続された機器の機器設定情報20をもとに通信して機器設定情報20を実際の情報に更新した後、指定した起点と終点の機器の間で送受信し、実行後に各機器の送受信データを収集して通信経路を抽出すると共に、機器設定情報20から通信経路を抽出し、両者を比較して通信経路の良否を判定する構成を採用しているため、試験対象ネットワーク1の通信経路の検証を簡易かつ迅速に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成図である。
【図2】本発明の動作説明フローチャート(機器設定情報の収集)である。
【図3】本発明の機器設定情報例である。
【図4】本発明の動作説明フローチャート(送受信データ収集)である。
【図5】本発明の送受信データ例である。
【図6】本発明の動作説明図(通信経路の抽出)である。
【図7】本発明の動作説明フローチャート(通信経路の抽出)である。
【図8】本発明の通信経路例である。
【符号の説明】
1:試験対象ネットワーク
2:通信経路試験装置
20:機器設定情報
21:試験実行手順
22:試験実行指示手段
23:機器情報取得手段
24:データ収集手段
25:パケットデータ
26:通信経路抽出手段
27:通信経路
28:期待経路算出手段
29:通信経路(期待)
30:経路合否判定手段
31:合否判定結果
Claims (3)
- ネットワークの通信経路の試験を行う通信経路試験方法において、
ネットワークに接続された機器の情報を設定した機器設定情報を設け、
前記機器設定情報をもとにある機器を起点とし、他の機器を終点としたデータ通信の実行指示を行うステップと、
前記実行指示に従ってネットワークに接続された起点と終点の機器の間でデータの送受信が終了した後に、これら機器から送受信データを収集するステップと、
前記収集した送受信データをもとに起点の機器と終点の機器との間の通信経路を抽出するステップと、
前記抽出した通信経路と、前記機器設定情報をもとに抽出した通信経路を合わせて提示するステップと
を有する通信経路試験方法。 - 前記機器設定情報をもとに設定されている機器と通信して当該機器から設定情報を取得して当該機器設定情報を更新することを特徴とする請求項1記載の通信経路試験方法。
- 前記送受信データから抽出した通信経路と、前記機器設定情報をもとに抽出した通信経路とを比較し、後者の通信経路を基準にして前者の通信経路の違いを強調提示する請求項1記載の通信経路試験方法。
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009060392A (ja) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Hitachi Communication Technologies Ltd | パケット交換ネットワーク、障害管制装置およびパケット交換装置 |
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-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003054169A patent/JP2004266534A/ja active Pending
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