JP4594818B2 - サービス提供システム - Google Patents
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Description
アクセス先装置と、アクセス先装置に通信ネットワークを介してアクセスを要求するアクセス元装置と、アクセス元装置とアクセス先装置との通信を中継するホームサーバ等の中継サーバとを備え、アクセス元装置が、アクセス先装置のドメイン名に基づいてアクセスを中継サーバに要求する。中継サーバが、アクセス元装置が行った要求に応じてアクセス元装置の属性証明書の検証、審査を実行して、アクセス元装置がアクセス先装置の許容メンバーであるか否かの判定処理を実行し、判定処理の結果がアクセス先装置の許容するアクセス元装置である場合にのみ、名前解決処理を実行して、アクセス先装置のアドレス情報をアクセス元装置に通知する。アクセス元装置が、通知されたアドレス情報に基づいてアクセス先装置にアクセスするものが知られている。(例えば、特許文献1参照)。このような従来のサービス提供システムによれば、アクセスが許容されたアクセス元装置のみがアクセス先装置にアクセスすることができる。
この発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、直接、IPアドレスを用いて行われるポートスキャン等の不正なアクセスを防止することができるサービス提供システム及び、そのシステムを構成する端末、サーバを提供することを目的とする。
[第1の実施の形態]
この発明の第1の実施の形態に係るサービス提供システムの全体構成図を図1に示す。
この発明の第1の実施の形態に係るサービス提供システムは、インターネット8に、サービス要求者の操作によりサービスを要求する端末20と、端末20から入力されるドメイン名から接続先のIPアドレスを求めるDNSサーバ50a(Domain Name System以降DNSサーバと称す)と、ポータルサーバ100と、ポータルサーバ100にアクセス網90のリンク001〜003を介して接続されるサービス提供サーバ10a〜10cと、から構成されている。
これらコンピュータ等で構成されるサービス提供サーバ10a〜10cが、通信会社の通信回線であるアクセス網90のリンク001〜003を介して、通信会社が所有するポータルサーバ100に接続され、ポータルサーバ100を介してインターネット8に接続される。なお、この実施の形態においては、サービス提供サーバ10a〜10cの3台で構成されているがこれに限定されることはない。
なお、この実施の形態においては、ポータルサーバ100が1台の構成を示しているがこれに限定されることはない。
DNSサーバ50aは、この発明における名前解決手段を実現する一例であり、インターネット8上に配置される一般的なドメインネームサーバ(Domain Name System以降DNSサーバと称す)である。例えば、端末20からのドメイン名によるサービス要求に対してポータルサーバ100のIPアドレスを返すようになっている。例えば、この名前解決手段として、端末20がドメイン名に対応したテンポラリサーバのIPアドレスを知るように構成しておけば、すなわち、図5に示す端末20のブロック図に示すように名前解決部24pとしてドメイン名とIPアドレスを対応させたデータベース24qを端末20に備えることで、DNSサーバ50aは省略できる。したがって、この発明におけるサービス提供システムでは、一般的なDNSサーバ50aは必須の構成要素ではない。
テンポラリサービス提供部30aは、例えば、端末20からの要求に応じて応答を返すWebサーバであり、この発明におけるテンポラリサービス提供手段を実現する。例えば、一時的に文書、画像、動画等をWebブラウザに表示するテンポラリコンテンツを保持するようになっている。
サービス提供サーバデータベース30bは、例えば、サービスを表すドメイン名と、サービスを提供するためのコンテンツが置かれるサービス提供サーバを特定するリンク番号と、サービス提供サーバに割り当てられたIPアドレスとの対応を保持するようになっている。
2行目は、ドメイン名b.somedomain.jpで表されるサービスを提供するサービス提供サーバ10bは、アクセス網90のリンク002を介して接続されること、およびサービス提供サーバ10bにIPアドレス129.60.100.2が付与されていることを表している。
3行目は、ドメイン名c.somedomain.jpで表されるサービス提供サーバ10cはリンク003を介して接続されていることを示している。ただし、サービス提供サーバ10cは未接続であるため、IPアドレスは付与されていない。
このように、各サービス提供サーバ10a〜10cにIPアドレスが付与されることで、各サービス提供サーバ10a〜10cがポータルサーバ100を介してインターネット8に接続されることになる。
図3では、1台のポータルサーバ100が同時に2台の例えば、サービス提供サーバにIPアドレスが与えられる例を示している。このサービス提供サーバに与えられたIPアドレスを端末20に通知するのがIPアドレス通知部30cである。
以上の説明では、サービス提供サーバとの接続を確立するときに、各接続サーバ40a〜40cに付与可能な2個のIPアドレスがIPアドレス割り当て部40aにより、動的にサービス提供サーバに割り当てられる例を示した。
以上のように構成されたサービス提供システムについて、図面を用いてその動作を説明する。図4は、この発明の第1の実施の形態に係るサービス提供システムの動作を説明するためのシーケンス図である。図5は端末20の構成を示すブロック図、図6はDNSサーバ50の構成を示すブロック図、図7ポータルサーバ100の構成を示すブロック図、図8はサービス提供サーバ10a〜10cの構成を示すブロック図である。
まず、ユーザが、図4のシーケンス図に示すように端末20にインストールされているWebブラウザ等に、サービス提供サーバ10aに保持されているコンテンツのユーアールエル(Uniform Resource Locator、以下URLと略す)例えば、(http://a.someserver.jp /resources.mpeg)を、図5に示す端末20の入力手段22で入力することによって動作が開始される(ステップS1)。
ドメイン名抽出部24aで抽出されたドメイン名に対応したIPアドレスを得るための解決要求を、ドメイン名解決要求生成部24bが生成する(ステップS3)。生成された解決要求は、端末20の通信インターフェース21によってパケット(Packet)データに変換されインターネット8を介してDNSサーバ50aに対して要求される(ステップS4)。
なお、端末20で説明した制御手段については、例えば、コンピュータで構成されるDNSサーバ50a、ポータルサーバ100、サービス提供サーバ10a〜10c、それぞれについて説明済みの端末20と同様であり、各サーバの制御手段についての説明は以降省略する。
以上で述べた端末20の機能ブロック24を構成するドメイン名抽出部24aとドメイン名解決要求生成部24bと仮のIPアドレス受信部24cとで、名前解決部24oを構成している。
端末20がIPアドレスを受信すると(ステップS9)端末20は、DNSサーバ50aから通知されたポータルサーバ100を表すIPアドレス(129.60.1.1)に基づいてサービスを要求すると共に、仮のURL通知生成部24dで生成されたサービスのコンテンツを表すURL(http://some.homeserver.flets.net/resources.mpeg)(ステップS10)をポータルサーバ100に送信する(ステップS11)。
端末20からのサービス要求はポータルサーバ100の機能ブロック103を構成するサービス要求受信部103aで受信され、サービスのコンテンツを表す仮のURLは、仮のIPアドレス受信部103bで受信される(ステップS12)。
仮のIPアドレス受信部103aで受信されたURLからドメイン名抽出部103cがドメイン名を抽出する(ステップS13)。そのドメイン名(a.somedomain.jp)に基づきサービス提供サーバデータベース検索部(以下サービス提供サーバDB検索部と略す)103dが、サービス提供サーバデータベース(以下サービス提供サーバDBと略す)103eを検索し、アクセス網のリンク番号001を得る(ステップS14)。
図6に示すサービス提供サーバDB103eは、リンク番号001にIPアドレス(129.60.100.1)、リンク番号002にIPアドレス(129.60.100.2)が割り当てられた状況を表している。
ここで、要求されたドメイン名がサービス提供サーバデータベース103eに無い場合、サービス提供サーバDB検索部103dはその結果をテンポラリサービス提供部103hに伝達する。テンポラリサービス提供部103hは、この場合、端末20からのサービス再要求に応答してテンポラリサービスに変えて、要求されたサービスが無い旨のメッセージを端末20に返す。この時、テンポラリサービスも一緒に端末20に提供してもよい。
要求されたドメイン名がサービス提供サーバデータベース103dに在る場合、ポータルサーバ100は、サービス提供サーバ10aにネットワーク接続確立要求を行うと共に、テンポラリサービス提供部103hにおいてテンポラリコンテンツを生成させる(ステップS17)。テンポラリコンテンツは、サービス再要求の指示と共に端末20に提供される(ステップS18)。テンポラリコンテンツは、端末20のコンテンツ受信部24eで受信され、コンテンツ処理部24fでコンテンツに従った処理が施され、出力部24gを介して表示手段25で表示される。テンポラリコンテンツに音声出力情報が含まれている場合は、スピーカ26で発音されサービス要求者に提供される(ステップS19)。
ネットワーク接続確立要求は、サービス提供サーバ10aの機能ブロック13を構成するネットワーク接続要求受信部13aで、付与されたIPアドレスと共に受信される。受信されたIPアドレスは、接続処理部13bにおいてサービス提供サーバ10aのIPアドレスとして設定される(ステップS20)。このステップS20でサービス提供サーバ10aにIPアドレスが設定されることで、サービス提供サーバ10aが初めてインターネット8に接続される。すなわち、ポータルサーバ100とサービス提供サーバ10aとの接続が確立する。
端末20は,ポータルサーバ100から送信されたサービス再要求の指示に基づき、サービスの再要求をポータルサーバ100に送信する(ステップS23)。ポータルサーバ100は、端末20から送信されたサービスの再要求を受信した際、既にステップS21で接続確立の通知を受信していた場合は、真のURL生成部103kが生成する(ステップS22)サービス提供サーバ10aに付与されたIPアドレスを含む真のURLを、端末20に通知する(ステップS24)。
ここで、ポータルサーバ100がサービス提供サーバ10aを表すIPアドレス(129.60.100.1)を端末20に通知する方法について説明する。図9−1(a),(b)にポータルサーバ100から端末20に送信されるサービス再要求の指示の具体例を示す。図9−1(a)の例では、端末20のWebブラウザに対して3秒ごとにサービスの再要求を行う指示を示している。このHTML(Hypertext Markup Language)によって、3秒ごとにWebページがリロードされる。
以上述べた図9−1(a),(b)の方法は、この順番で処理が高速である。ブラウザによっては、図9−1(a)及び図9−1(b)の方法をサポートしていない場合があり、その場合には、図9−1(b)の方法でサービス再要求を行う必要がある。また、図9−1(a)、(b)の方法は併用することも可能である。
図9−2(a)はハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP:Hypertext Transfar Protocol)リダイレクトを表すステータスコードおよび、
サービス提供サーバ10aのIPアドレス(129.60.100.1)を含むコンテンツの真のURL(http://129.60.100.1/contents.mpeg)を端末20のブラウザに通知するものである。図9−2(a)の応答を受け取った端末20のブラウザは、上記真のURLに基づき、自動的にサービス提供サーバ10a上のサービスを要求する。
図9−2(c)の例は、上記コンテンツの真のURLをリンク先として表示するWebページを、端末20のブラウザに通知するものである。図9−2(c)の応答を受け取った端末20のブラウザは、上記真のURLへのリンクを含むWebページに基づき、ユーザにWeb画面上のリンクのクリックを促す「ここをクリックしてコンテンツを御覧になれます」等のメッセージを表示する。ユーザが画面上のリンクをクリックすることにより、Webブラウザはサービス提供サーバ10a上のサービスを要求する。
端末20は、ポータルサーバ100から通知されたサービス提供サーバのIPアドレスを含んだ真のURLを真のURL受信部24hで受信する(ステップS25)。真のURL受信部24hで受信したURLに含まれたIPアドレスに基づき、サービス要求をサービス要求生成部24iが生成する(ステップS26)。
サービス要求は、サービス提供サーバ10aのサービス要求受信部13eで受信され、受信されたサービス要求に基づきサービス提供処理部13dがサービスコンテンツを生成(ステップS28)し、ポータルサーバ100、インターネット8を介して端末20にサービス提供を行う(ステップS29)。
サービス提供サーバ10aから提供されたサービスは、端末20のコンテンツ受信部24eで受信され、コンテンツ処理部24fで処理されてサービス要求者に提供される(ステップS30)。
所定時間計測処理部13fがタイムアップするまでの間に、端末20から再サービスの要求があった場合、その要求を再サービス要求認識部13hが認識する。所定時間計測処理部13fがタイムアップするまでに再サービスの要求があると、所定時間計測処理部13fは、再サービス要求認識部13hによってリセットされ、サービス提供処理部13dが再びサービス提供処理を開始する。したがって、所定時間計測処理部13fがタイムアップするまでの間の、サービス要求によって何度でもサービス提供サーバ10aからサービスが提供される。
接続遮断要求は、ポータルサーバ100のネットワーク接続切断要求受信部103mで受信される(ステップS35)。ネットワーク接続切断要求受信部103mで受信された接続遮断要求は、ネットワーク接続切断処理部103nに伝達される。ネットワーク接続切断処理部103nは、サービス提供サーバ10aにネットワーク切断通知を生成する切断通知生成部103pに切断通知を生成させる(ステップS36)。生成された切断通知は、サービス提供サーバ10aに送信される(ステップS37)。
また、接続サーバ400aからの切断通知を待つことなく、サービス提供サーバ10側にポータルサーバ100との接続を遮断する接続遮断部13jを設けて、所定時間計測処理部13fがタイムアップした時点でサービス提供サーバ10側で接続を遮断するようにしてもよい。
この発明の第1の実施の形態に係るサービス提供システムによれば、端末20がサービス提供サーバ10aを表すドメイン名(a.someserver.jp)に基づいてサービスを要求した場合にのみ、ポータルサーバとサービス提供サーバとの接続を確立して、端末20からサービス提供サーバ10aへのアクセスを可能にするため、直接、IPアドレスを用いて行われるポートスキャン等の不正なアクセスを防止することができる。
次にこの発明の第1の実施の形態の変形例に係るサービス提供システムの動作説明の為のシーケンスを図10に示す。なお、図10を含め以降の動作説明において、すでに説明済みの同一のシーケンスについては、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
したがって、接続確立が成される前後の図4−1に示したステップS1〜S14までのシーケンスと、図4−3に示したステップS27〜S40までのシーケンスは全く同一の為、図4−2に示した部分に相当するシーケンスだけを図10に示す。
コネクションの確立要求に基づき、Webブラウザに予め組み込まれたプログラム若しくは、コネクションの確立要求と同時にポータルサーバ100から端末20に送信されたプログラムが端末20上で実行され、結果として端末20とポータルサーバ100との間のコネクションが確立する(ステップ101)。上記プログラムはそのコネクションを通してポータルサーバ100からの応答を待ち続ける。ポータルサーバ100は、ステップS101でサービス提供サーバ10aとの接続が確立されると、即座にサービス提供サーバ10aに保持されているコンテンツの真のURL(http://129.60.100.1/contents.mpeg)が、上記コネクションを通して端末20に通知されるため(ステップS24)、ユーザの待ち時間を短縮することが出来る。
[第2の実施の形態]
この発明の第2の実施の形態に係るサービス提供システムの全体構成図を図11に示す。
なお、前述の第1の実施の形態に係るサービス提供システムを構成する構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、それぞれの説明を省略する。
以上のように構成されたサービス提供システムについて、図面を用いてその動作を説明する。図12は、この発明の第2の実施の形態に係るサービス提供システムの動作を説明するためのシーケンス図である。新たに追加されたテンポラリサーバ300の構成を図13に、接続サーバ400aの構成を図14に、サービス提供サーバデータベース800の構成を図15に示す。これ以外の端末20及びサービス提供サーバ10aについては、図5と図8に示す。
まず、サービス要求者が、図3のシーケンス図に示すように端末20にインストールされているWebブラウザ等に、サービス提供サーバ10aに保持されているコンテンツのURL、例えば、(http://a.someserver.jp /resources.mpeg)を、図4に示す端末20の入力手段22で入力することによって動作が開始される(ステップS121)。
ドメイン名抽出部24aで抽出されたドメイン名に対応したIPアドレスを得るための解決要求を、ドメイン名解決要求生成部24bが生成する(ステップS123)。生成された解決要求は、端末20の通信インターフェース21の中に設けられたパケット(Packet)生成部21aによって小さなデータ単位に分割され、各データの先頭に送信先のアドレス等の情報であるIPヘッダが付加されたパケットに加工される。パケットに加工された解決要求は、インターネット8を介してDNSサーバ50aに対して要求される(ステップS124)。
DNSサーバ50aのドメイン名受信部53aで受信されたサービス提供サーバ10aを表すドメイン名はIPアドレス検索部53bに伝達される。IPアドレス検索部53bは、ドメイン名とテンポラリサーバのIPアドレスとが一対となって記憶されているIPアドレステーブル53cで所望のドメイン名を検索する(ステップS126)。検索されたドメイン名に対応したテンポラリサーバ300を表すIPアドレス(129.60.1.1)を取得し、そのIPアドレスを端末20に通知するための通知がIPアドレス通知生成部53dで生成され(ステップS127)、通信インターフェース51を介してインターネット8に送出される(ステップS128)。
以上で述べた端末20の機能ブロック24を構成するドメイン名抽出部24aとドメイン名解決要求生成部24bと仮のIPアドレス受信部24cとで、仮名前解決部24oを構成している。
端末20がIPアドレスを受信すると(ステップS129)端末20は、DNSサーバ50aから通知されたテンポラリサーバ300を表すIPアドレス(129.60.1.1)に基づいてサービスを要求すると共に、仮のURL通知生成部24dで生成されたサービスのコンテンツを表す仮のURLhttp://a.someserver.jp/resources.mpeg)(ステップS130)をテンポラリサーバ300に送信する(ステップS131)。
仮のURL受信部303aで受信されたドメイン名に基づき、サービス提供サーバDBIP問い合わせ部303bが接続サーバ400aのIPアドレスを、サービス提供サーバDB800に問い合わせる(ステップS133)。
テンポラリサーバ300からのドメイン名による問合せは、サービス提供サーバDB800の機能ブロック803を構成する問合せ受信部803aで受信される。問合せ受信部803aで受信されたドメイン名によって、検索部803bは、ドメイン名と対応して接続サーバのIPアドレスが記録されたテーブル803cから接続サーバのIPアドレスを得る。
サービス提供サーバDB800のテンポラリサーバへの送信部803dによって送出された接続サーバのIPアドレスは、テンポラリサーバ300の接続サーバのIPアドレス受信部303cで受信される(ステップS134)。
生成された接続要求は、接続サーバへの送信部303fから接続サーバ400aに対して送出される(ステップS136)。テンポラリサーバ300は、接続サーバ400aにサービス提供サーバ10aとの接続要求をした後、テンポラリコンテンツ生成部303hで生成した(ステップS137)テンポラリコンテンツを端末20に提供する。テンポラリコンテンツの提供は、サービスの再要求の指示と一緒に行われる。(ステップS138)。サービス要求受信部303aとテンポラリコンテンツ生成部303hとによってテンポラリサービス提供手段303wが構成されている。
例えば、ダウンロードしたデータをメモリに記憶する必要がある場合は、図示しないハードディスク等のメモリ素子に記録するメモリ処理を行う。又は、表示や音声出力が必要な場合は、出力部24gを介して表示手段25やスピーカ26を駆動してユーザにサービスを提供する(ステップS139)。
接続サーバ400aは、テンポラリサーバ300からのドメイン名に基づく接続要求を、機能ブロック403を構成するネットワーク接続要求受信部403aで受信し、サービス提供サーバIPアドレス生成部403bがIPアドレスを生成する(ステップS140)。ここで、IPアドレスの生成とは、ドメイン名と一対一に対応するIPアドレスを予め持っていても良いし、限られた数のIPアドレスをサービス要求の在った時点で、そのサービス要求のドメイン名のサービス提供サーバに付与してもよい。
この方法であれば、限られたIPアドレスの資源を有効に利用することが出来る。この発明が適用されるサービス提供システムは、サービス提供サーバ10a〜10cが比較的アクセス頻度の低いサーバであるので、この方法でも十分機能させることが可能である。
サービス提供サーバ10aの機能ブロック13を構成するネットワーク接続要求受信部13aが、そのIPアドレス通知を受信する。受信されたIPアドレスは、接続サーバとの接続処理部13bにおいてサービス提供サーバ10aのIPアドレスとして設定される(ステップS143)。このIPアドレスが設定されたことを接続確立通知生成部13cが接続サーバ400aに通知する(ステップS144)。
サービス提供サーバ10aのIPアドレス通知は、テンポラリサーバへの送信部403fによって通信インターフェース401を介してインターネット8に送出され、テンポラリサーバ300に通知される(ステップS147)。
生成された真のURLは、端末20からのサービスの再要求(ステップS150)に応答して、端末への送信部303iによって端末20に通知される(ステップS151)。
このテンポラリサーバ300が端末20に真のURLを通知する方法は、図9で説明したにポータルサーバ100から端末20に送信されるサービス再要求の指示の具体例と同じであるので説明を省略する。
サービス要求は、通信インターフェース41及びインターネット8を経て接続サーバ40aを介してサービス提供サーバ10aに通知される(ステップS154)。
サービス要求は、サービス提供サーバ10aのサービス要求受信部13eで受信され、受信されたサービス要求に基づきサービス提供処理部13dがサービス提供を行う(ステップS155)。サービス提供処理は、サービス提供処理部13dによって、通信インターフェース11、アクセス網90、接続サーバ400aの中継部403j、インターネット8、テンポラリサーバ300、インターネット8を経て端末20に提供される(ステップS156)。
サービス提供サーバ10aは、端末20が要求したサービスの提供が終了した時点からの所定時間を所定時間計測処理部13fで計測する(ステップS158)。所定時間計測処理部13fがタイムアップするまでの間に、再サービス要求が端末20から要求されたか否かを確認し(ステップS159)、再サービス要求が無い場合は、接続サーバ400aとの接続を遮断するための接続遮断要求を接続遮断要求生成部13gが生成する(ステップS160)。
接続遮断要求は、接続サーバ400aのネットワーク接続切断要求受信部403gで受信される(ステップS162)。ネットワーク接続切断要求受信部403gで受信された接続遮断要求は、ネットワーク接続切断処理部403hに伝達される。ネットワーク接続切断処理部403hは、サービス提供サーバ10aにネットワーク切断通知を生成する切断要求生成部403kに切断通知を生成させる(ステップS163)。生成された切断通知は、サービス提供サーバへの送信部403dによって、サービス提供サーバ10aに通知される(ステップS164)。
また、接続サーバ400aのネットワーク接続切断要求受信部403gは、テンポラリサーバ30へサービス提供サーバ10aとのネットワーク接続が切断されたことを通知する切断通知を生成する切断通知生成部403iに切断通知を生成させる(ステップS166)。生成された切断通知は、テンポラリサーバへの送信部403fによってテンポラリサーバ300に送信される(ステップS167)。
サービス終了通知は、端末への送信部303iによって通信インターフェース301、インターネット8を介して端末20に通知される(ステップS170)。サービス終了通知は、端末20の機能ブロック44を構成するサービス終了通知受信部24jで受信され(ステップS171)、その情報は出力部24gを介して表示手段25に表示される(ステップS172)。
この発明の第2の実施の形態に係るサービス提供システムによれば、端末20がサービス提供サーバ10aを表すドメイン名(a.someserver.jp)に基づいてサービスを要求した場合にのみ、接続サーバとサービス提供サーバとの接続を確立して、端末20からサービス提供サーバへのアクセスを可能にするため、直接、IPアドレスを用いて行われるポートスキャン等の不正なアクセスを防止することができる。
〔第3の実施の形態〕
次に、この発明の第3の実施の形態に係るサービス提供システムの全体構成図を図16に示す。なお、この発明の第3の実施の形態に係るサービス提供システムを構成する構成要素のうち、この発明の第2の実施の形態に係るサービス提供システムを構成する構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、それぞれの説明を省略する。
サービスを提供するサービス提供サーバ10a〜10cと、サービス要求者の操作によりサービスを要求する端末20と、テンポラリサーバ300と、サービス提供サーバ10a〜10cと接続する接続サーバ400aと、サービス提供サーバ10a〜10cを表すドメイン名を解決するDNSサーバ50aと、ユーザを認証する認証サーバ600と、サービス提供サーバデータベース800とを有して構成されている。
また、認証データベース700は、サービス提供サーバデータベース800の内容を含むようになっていてもよい。
認証サーバ600を設けたことによって先に説明済みの図3に示したシーケンス図と異なる動作部分について説明を行う。
図18に認証サーバ600の構成を示すブロック図を示す。図17に示したシーケンス図において、サービス提供サーバDB800から接続サーバ40aのIPアドレスを取得するステップS136までの動作は、先に説明済みの第2の実施の形態に係るシーケンス図の図12と同じであるので、説明を省略する。図17のシーケンス図においてもステップS121〜S136の表記を省略する。
テンポラリサーバ300は、端末20にテンポラリコンテンツを提供した後に、サービス要求者認証情報要求生成部303nが生成(ステップS173)した認証情報要求を、端末への送信部303iが端末20に対してサービス要求者の認証情報を要求する(ステップS174)。
サービス提供を受けるS要求者がその表示を確認した後、S要求者が端末20の入力手段22によって認証情報を入力する(ステップS177)。S要求者認証情報の入力要求部24lは、S要求者によって入力された認証情報を通信インターフェース21、インターネット8を介してテンポラリサーバ300に送信する(ステップS178)。
認証サーバ600は、テンポラリサーバ300から転送された認証情報をS要求者認証情報受信部603aで受信し、その受信した認証情報と、認証データベース700に記憶されている認証情報との照合を認証処理部603bで行い、その結果を認証結果生成部603cに伝達する(ステップS181)。
テンポラリサーバ300は、認証サーバ600からの認証結果情報を機能ブロック303を構成する認証結果受信部303qで受信し、その認証結果情報をS要求者認証結果判定部303rで判定する(ステップS184)。
認証が失敗した場合、S要求者認証結果判定部303rは、認証結果生成部303sに認証結果の失敗情報を生成させ(ステップS187)、端末への送信部303iによって、認証の失敗を端末20に通知する(ステップS188)。
閲覧者がその表示を確認した後、端末20の入力手段22によって認証情報を再入力する(ステップS191)。認証情報の再入力後の動作は、既に説明済みの認証情報をテンポラリサーバ300に通知するステップS178〜認証結果情報をテンポラリサーバ300のS要求者認証結果判定部303rで判定するステップS184までの動作を認証が成功するまで繰り返す。
以上説明したように、この発明の第3の実施の形態に係るサービス提供システムによれば、サービス要求者が認証サーバ600によって認証された場合にのみ、接続サーバ400aとサービス提供サーバ10aとの接続を確立して、S要求者が操作する端末20からサービス提供サーバ10aへのアクセスを可能にするため、アクセス権限を有しないサービス要求者からの不正なアクセスを防止することができる。
すなわち、テンポラリサーバ300と端末20と認証サーバ600との間で行われるS要求者認証動作ステップS173〜S要求者認証情報の再入力ステップS189の間に、接続サーバ400aとサービス提供サーバ10aとの間のネットワーク確立の動作を行うステップS140〜ステップS147の動作を並行して行うようにしたものである。したがって、S要求者認証がステップS182で成功した後に、サービス提供サーバ10aの接続確立の処理を行う図17に示した実施例よりも、図19に示す動作の方が閲覧者の待ち時間を短くすることができる。
S要求者認証結果判定部303rで認証が失敗であったと判断される(ステップS184)と、S要求者認証結果判定部303rは、接続サーバ接続要求生成部303eに接続遮断要求を生成させ(ステップS200)、その遮断要求を接続サーバへの送信部303fによって接続サーバ400aに通知する(ステップS201)。この結果、S要求者認証中に確立された接続サーバ400aとサービス提供サーバ10aとの間の接続は遮断される。
〔第4の実施の形態〕
次に、この発明の第4の実施の形態に係るサービス提供システムの全体構成図を図20に示す。
なお、この発明の第4の実施の形態に係るサービス提供システムを構成する構成要素のうち、この発明の第2の実施の形態または第3の実施の形態に係るサービス提供システムを構成する構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、それぞれの説明を省略する。
ファイアウォール900は、例えば、外部からの不正アクセスの監視および防止、パケットフィルタリング等の機能を有している。また、ファイアウォール900は、例えば、汎用のコンピュータ等によって構成される。なお、ファイアウォール900、テンポラリサーバ300、接続サーバ400aは一体となっていてもよい。
認証サーバ600によるS要求者認証結果をテンポラリサーバ300で判定するステップ184まで、動作は全く同一である。同一の動作については、動作ステップの参照符号を同一にし、その説明を省略する。
テンポラリサーバ300でS要求者認証結果を判定するステップ184において、S要求者認証が成功した場合、テンポラリサーバ300の機能ブロック303を構成するファイアウォールへの接続許可生成部303tが、接続許可を生成する(ステップ210)。
ファイアウォール900は、テンポラリサーバ300が行った接続許可の設定の要求を機能ブロック903を構成する接続許可設定要求受信部903aで受信する(ステップS212)。接続許可設定要求を受信すると接続許可設定処理部903bが、端末と接続サーバとの接続許可テーブル903cに、端末20のIPアドレスと接続サーバのアドレスを設定し、その両者間のみのデータの中継処理を可能にする(ステップS213)。
接続許可の設定がされたファイアウォール900は、フィルタリング処理部903fが、接続サーバ400aからのサービス提供(ステップS156)を中継処理し、端末20に伝達する(ステップS214)。
生成されたファイアウォールの遮断要求は、テンポラリサーバ300のファイアウォールへの送信部303uによって、ファイアウォール900に通知される(ステップS216)。ファイアウォールの遮断要求は、ファイアウォール900の機能ブロック903を構成する接続遮断設定要求受信部903dで受信され(ステップS217)、接続遮断設定処理部903eが接続許可テーブル903cの設定を解除する(ステップS218)。
また次に、この発明の第4の実施の形態に係るサービス提供システムの変形例を示す。図23に示すシーケンス図は、図19で説明した認証サーバにおけるS要求者認証と、同時並行で接続サーバとサービス提供サーバとの接続確立を行う動作例と異なり、S要求者認証が成功してから接続サーバとサービス提供サーバとの接続確立を行うようにしたものである。また、図23は、図17で説明済みのシーケンス図と基本的には同じであり、ファイアウォール900が新たに設けられた事により追加となった動作ステップのみを説明する。追加になった動作ステップについては、ハッチングして示す。認証サーバ600によるS要求者認証結果をテンポラリサーバ300で判定するステップ183まで、動作は全く同一である。同一の動作については、動作ステップの参照符号を同一にし、その説明を省略する。
ファイアウォール900は、テンポラリサーバ300が行った接続許可の設定の要求を機能ブロック903を構成する接続許可設定要求受信部903aで受信する(ステップS232)。接続許可設定要求を受信すると接続許可設定処理部903bが、端末と接続サーバとの接続許可テーブル903cに、端末20のIPアドレスと接続サーバのアドレスを設定し、その両者間のみのデータの中継処理を可能にする(ステップS233)。
接続許可の設定がされたファイアウォール900は、ファイアウォール900のフィルタリング処理部903fが、接続サーバ400aからのサービス提供(ステップS156)を中継し、端末20に伝達する(ステップS234)。
生成されたファイアウォールの遮断要求は、ファイアウォールへの送信部303uによって、ファイアウォール900に通知される(ステップS236)。ファイアウォールの遮断要求は、ファイアウォール900の接続遮断設定要求受信部903eで受信され(ステップS237)、接続遮断設定処理部903eが端末とサービス提供サーバとの接続許可テーブル903cの設定をリセットする(ステップS238)。
〔第5の実施の形態〕
次に、この発明の第5の実施の形態に係るサービス提供システムの全体構成を図24に示す。なお、この発明の第5の実施の形態に係るサービス提供システムを構成する構成要素のうち、この発明の第1〜3の実施の形態に係るサービス提供システムを構成する構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、それぞれの説明を省略する。
このように一般的な名前解決だけを行うここまでに説明して来たDNSサーバ50aに、接続サーバに対してサービス提供サーバとの接続要求を行う機能、接続要求生成部53eを備えることによって、S要求者がサービスを要求してからサービス提供サーバとの接続が確立されるまでの待ち時間を短縮することが可能である。
それに対して、名前解決接続サーバ50bでは、端末20にテンポラリサーバのIPアドレスを通知するステップS128の前後で接続サーバ400aに対する接続要求を通知することが可能である。このように早い段階で接続確立を行うことが出来る。
このように一般的なDNSサーバ50aをこの発明によるDNSサーバ50bとしても、この発明の特徴である直接的なIPアドレスを用いて行われるポートスキャン等の不正なアクセスを防止できる効果を有する。
以上説明したように、この発明によるサービス提供システムによれば、端末がサービス提供サーバを表すドメイン名に基づいてサービスを要求した場合にのみ、ポータルサーバによって、要求されたサービスドメイン名を持つサービス提供サーバがネットワークに接続されるようになる。したがって、サービス提供サーバを表すドメイン名に基づいたサービス要求をポータルサーバに行うことで、端末からサービス提供サーバへのアクセスが可能になるため、直接、IPアドレスを用いて行われるポートスキャン等の不正なアクセスを防止することができる。
また、端末20及び各サーバは、例えばコンピュータで構成されることを述べたが、その端末20、及び各サーバの機能は、各制御手段の中のROMに格納されるプログラムによって決定されるものである。またそのプログラムはCDROM等の記録媒体に記録することが可能である。
Claims (1)
- ネットワークに接続され、サービスコンテンツを表すドメイン名の解決要求を名前解決接続サーバに対して行う手段と、上記名前解決接続サーバからポータルサーバのIPアドレスを通知された場合に、当該ポータルサーバにサービス要求を行う手段とを備える端末と、
上記端末よりドメイン名の解決要求を受信すると、そのドメイン名の解決を行うと共に、サービスを提供するサービス提供サーバと接続サーバとのネットワーク接続確立要求を上記接続サーバに対して行う手段と、上記端末からドメイン名の解決要求があった場合に、ポータルサーバのIPアドレスを上記端末に通知する手段と、上記接続サーバからサービス提供サーバのIPアドレスを受信した場合に当該受信したIPアドレスを上記端末に送信する手段とを備える名前解決接続サーバと、
上記名前解決接続サーバから上記ネットワーク接続確立要求を受信すると、上記サービス提供サーバにネットワーク接続確立要求を行い、上記サービス提供サーバから接続確立通知を受信した場合には、上記名前解決接続サーバに対して上記サービス提供サーバのIPアドレスを通知する接続サーバと、
上記確立された接続を通じて上記ネットワークと接続され、サービスを提供する上記サービス提供サーバと、
を具備し、
上記ポータルサーバが、
上記端末のサービスコンテンツを表すドメイン名に基づくサービス要求に応じて、上記サービス提供サーバと接続サーバとの接続が確立されるまでの間、上記端末にユーザ向けの任意の広告もしくは案内を記載したテンポラリコンテンツを表示させるテンポラリサービスを提供するテンポラリサービス提供部と、サービスを表すドメイン名とサービス提供サーバとの対応を取りサービスに対応するサービス提供サーバのリンク番号を特定するサービス提供サーバデータベースと、を備えるテンポラリ応答部と、
サービス要求者に提供される上記テンポラリサービスの表示数と、サービス要求者のクリック数とを計数する課金計数部と、
を備えることを特徴とするサービス提供システム。
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