JP4869994B2 - 電子タグ付き調光板構造およびその作製方法 - Google Patents

電子タグ付き調光板構造およびその作製方法 Download PDF

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Description

本発明は、電気的に調光されることができる調光板と、この調光板の周囲部分が少なくとも部分的に挿入される溝部を有するプロテクタとを備え、情報を書き込まれることとこの書き込まれた情報を読み取られることとが可能な電子タグが組み込まれている電子タグ付き調光板構造およびその作製方法に関するものである。
液晶利用の調光ガラス板と、この調光ガラス板の周囲部分が挿入される溝部を有するプロテクタとを備えている調光ガラス板構造が、例えば特許文献1に開示されている。そして、このようなプロテクタは、調光ガラス板の周端面に水分が直接に付着したり、この周端面付近に機械的な負荷が直接に加わったりするのを防止する機能を有している。
特許第2622009号公報
従来、特許文献1に開示されているような調光ガラス板構造などの製品にロット番号を付与する場合には、製品のコーナ部にロット番号とともに製品名、ロゴ、会社名などをマークとして打刻したり、ロット番号などを印刷したシールを貼り付けたりしている。このように、調光ガラス板構造などの製品にロット番号などが付与されていると、工場から客先までの製品の輸送の管理に役立てることができるとともに、客先からクレームが発生したときに、工場履歴の把握や、クレームが発生した原因を究明した後の製造条件の改善にも役立てることができる。
特許第2622009号公報
しかし、上述のように調光ガラス板構造などの製品にロット番号などのマークを打刻したり、ロット番号などを印刷したシールを貼り付けたりすると、外部からこのようなマークやシールが目視できてしまう。このために、顧客から、意匠上、このようなマークの打刻やシールの貼付を行ってほしくないという要求が出る場合がある。そして、このような要求は、高価な製品ほどその傾向が強くなるので、非常に高価な調光ガラス板構造の場合には、上述のようなマークの打刻やシールの貼り付けを行うことができないことが多い。
一方、RFID(Radio Frequency Identification)システムは、物や人などの移動体の所在を検出するシステムであって、製造、販売、物流、あるいは、貸与を伴うサービスにおいて、物や人などの移動体の移動を管理することなどを中心に応用が広がりつつある。そして、このRFIDシステムは、物や人などの移動体に貼り付けなどによって取り付けられる電子タグと、通常は固定局であるリーダ/ライタとを少なくとも備えている。また、無線タグまたはICタグとも呼ばれる上記電子タグは、情報が記録されるメモリが組み込まれたICチップと、小型アンテナとをそれぞれ含む通信回路から成っている。さらに、上記リーダ/ライタは、電磁波の送受信装置と情報処理装置とを備えている。そして、上記電子タグは、通常は、電源を持たず、リーダ/ライタからの電磁波による電磁誘導によって動作する。また、上記リーダ/ライタは、電磁誘導作用が可能となる距離範囲に入った電子タグに対して、非接触で情報の書き込みまたは読み取りを行う。
上述のような状況において、上述のような電子タグを既述のようなマークやシールに代えて調光ガラス板構造の調光ガラス板の表面に同様に貼り付けることが考えられるかもしれない。しかし、このような電子タグ付き調光ガラス板構造の場合にも、電子タグがやはり外部から目視できてしまうので、顧客からの既述のような要求には応じることができないという問題が生じる。また、上述のような電子タグを調光ガラス板の周端面に予め貼り付けてから、この電子タグ付き調光ガラス板を用いて電子タグ付き調光ガラス板構造を作製することが考えられるかもしれない。しかし、この場合には、この電子タグ付き調光ガラス板構造が顧客などによってアルミサッシなどの導電性フレームに組み込まれたときに、電子タグは、その外周囲のかなりの部分をこの導電性フレームによって覆われることになるので、リーダ/ライタ用のアンテナと良好には交信することができないという問題が生じる。
本発明は、上述のような問題点に着目することにより発明されたものであって、電子タグが調光板構造の外部からは実質的に目視されずかつ調光板構造の使用状態において電子タグの通信機能が損われることのない電子タグ付き調光板構造を提供するようにしたものである。
本発明は、その第1の観点によれば、電気的に調光されることができる調光板と、この調光板の周囲部分が少なくとも部分的に挿入される溝部を有するプロテクタとを備えている調光板構造において、情報を書き込まれることとこの書き込まれた情報を読み取られることとが可能な電子タグが、上記調光板の面方向に対して直交する方向から見て、上記調光板の面(すなわち、表裏両側面)のうちの上記プロテクタによって覆われる所定の領域に配設され、上記調光板が、少なくとも1枚の透光性基板と、上記透光性基板に積層されている調光層と、上記調光層に給電するために、上記調光層の両側面のほぼ全面にわたってそれぞれ積層されている一対の給電用電極と、上記一対の給電用電極にそれぞれ電気的に接続されている一対の引出し電極とを備え、上記一対の引出し電極の電極本体が、上記透光性基板の面方向に対して直交する方向から見て上記電子タグと重ならないように、上記所定の領域にそれぞれ配設されていることを特徴とする電子タグ付き調光板構造に係るものである。
上記第1の観点による本発明においては、その第1の実施態様によれば、上記電子タグが、上記透光性基板の面方向に対して直交する方向から見て上記一対の引出し電極の間に位置するように、上記所定の領域に配設されているのが好ましい。また、上記第1の実施態様においては、上記少なくとも1枚の透光性基板が一対の板ガラスであり、上記調光層が上記一対の板ガラスの間に積層されているのが好ましい。しかし、上記第1の実施態様において、上記少なくとも1枚の透光性基板が一対の透明合成樹脂板であり、上記調光層が上記一対の透明合成樹脂板の間に積層されていてもよい。さらに、上記第1の観点による本発明においては、上記調光板が、液晶封入活性層と、上記液晶封入活性層に電圧を印加するために、上記液晶封入活性層の両側面のほぼ全面にわたってそれぞれ積層されている一対の給電用電極と、上記一対の給電用電極にそれぞれ電気的に接続されている一対の引出し電極と、上記一対の給電用電極の両側面のほぼ全面にわたってそれぞれ積層されている一対の板ガラスとを備え、上記電子タグが、上記板ガラスの面方向に対して直交する方向から見て上記一対の引出し電極の間に位置するように、上記所定の領域に配設されているのが好ましい。
また、本発明は、その第2の観点によれば、電気的に調光されることができる調光板と、この調光板の周囲部分が少なくとも部分的に挿入される溝部を有するプロテクタとを備え、上記プロテクタが、底壁部と、この底壁部の両側端部にそれぞれ連設されている一対の側壁部と、上記底壁部と上記一対の側壁部のうちの少なくとも一方の側壁部との間に設けられた屈曲可能なヒンジ部とを備え、情報を書き込まれることとこの書き込まれた情報を読み取られることとが可能な電子タグが、上記調光板の面方向に対して直交する方向から見て、上記調光板の面(すなわち、表裏両側面)のうちの上記一方の側壁部によって覆われる所定の領域に配設されている電子タグ付き調光板構造の作製方法に係るものである。そして、この電子タグ付き調光板構造の作製方法は、
(a)上記一対の側壁部のうちの上記一方の側壁部の内側面に、上記電子タグの一方の面を粘着または接着すること、
(b)上記一方の側壁部の内側面のうちの上記電子タグの両側に、この一方の側壁部の長さ方向に沿ってそれぞれ延在するように、第1および第2の粘着または接着層をそれぞれ形成すること、
(c)上記一対の側壁部のうちの他方の側壁部の内側面に、この他方の側壁部の長さ方向に沿って延在するように、第3の粘着または接着層を形成すること、
(d)上記底壁部および上記他方の側壁部を上記調光板の周端面および第1の面(すなわち、表裏両側面のうちの一方の面)にそれぞれ対向させて、上記第3の粘着または接着層を上記調光板の上記第1の面に粘着または接着させること、
(e)上記一方の側壁部を上記調光板の第2の面に対向させて、上記電子タグの外側面に形成されている粘着または接着層と、上記第1および第2の接着または粘着層とを、上記調光板の上記第1の面とは反対側の第2の面(すなわち、表裏両側面のうちの他方の面)に粘着または接着させること、
をそれぞれ具備している。そして、上記第2の観点による本発明においては、上記電子タグの一方の面を上記一方の側壁部の内側面に粘着または接着する際に、上記電子タグを上記一方の側壁部の内側面のうちの長さ方向におけるほぼ中央部分に粘着または接着し、上記第1および第2の接着または接着層を上記一方の側壁部の内側面のうちの上記電子タグの両側に形成する際に、上記第1の粘着または接着層を、上記電子タグにほぼ隣接する一方の箇所から、上記一方の側壁部の内側面の長さ方向における一方の端部まで延在させるとともに、上記第2の粘着または接着層を、上記電子タグにほぼ隣接する他方の箇所から、上記一方の側壁部の内側面の長さ方向における他方の端部まで延在させるようにするのが好ましい。
本発明によれば、電子タグ付き調光ガラス板構造がアルミサッシなどの導電性フレームに組み込まれたときに、電子タグが上記導電性フレームの側壁部から多少離間した状態でこの導電性フレームの側壁部によって覆われるだけであるから、上記電子タグはリーダライタ用のアンテナとの比較的良好な交信性能を維持することができる。したがって、リーダ/ライタ用アンテナによって電子タグにロット番号などの必要な情報を必要な時点で容易に書き込むことができ、また、この書き込まれた情報を電子タグからリーダ/ライタ用アンテナによって容易に読み出すことができる。それでいて、この電子タグは、その全体が一般的には不透明であるプロテクタによってそのほぼ大半が覆われているので、外部から目視されるのが実質的に防止される。
また、請求項1および2に係る発明によれば、電子タグが、調光ガラス板の面方向に対して直交する方向から見て、一対の引出し電極とは重ならないようにすることができる。このために、電子タグは、リーダライタ用のアンテナとのさらに良好な交信性能を維持することができる。
また、請求項3および4に係る発明によれば、調光層が一対の板ガラスの間に積層されているので、耐候性に優れていて屋外での使用に好適な電子タグ付き調光板構造を提供することができる。
また、請求項5に係る発明によれば、電子タグを、調光板の面方向に対して直交する方向から見て、上記調光板の面のうちのプロテクタによって覆われる所定の領域に配設する操作を、比較的簡単にかつ正確に行うことができる。
また、請求項6に係る発明によれば、電子タグが、調光ガラス板構造の表裏の別なく、調光ガラス板の面方向に対して直交する方向から見てプロテクタのほぼ中央部分に位置するから、リーダ/ライタ用アンテナによってこの電子タグと交信する操作が比較的簡単である。さらに、一対の引出し電極も、上記直交方向から見てプロテクタの長さ方向におけるほぼ中央部分に位置しているから、これら一対の引出し電極に接続される一対のリード線などの外部への引出しが容易である。
つぎに、本発明を電子タグ付き調光ガラス板構造に適用した第1および第2の実施例を、「1、第1の実施例」および「2、第2の実施例」に項分けして、図面を参照しつつ説明する。
1、第1の実施例
図1〜図7に示す第1の実施例における電子タグ付き調光ガラス板構造1は、図1に示すようにほぼ長方形状の調光ガラス板3と、図4に示す電子タグ2と、図1に示すようにこの調光ガラス板3のほぼ全周囲にわたって取付けられているプロテクタ4とを備えている。したがって、以下において、本発明の第1の実施例を、「(1)調光ガラス板の構成」、「(2)電子タグの構成」、「(3)プロテクタの構成」および「(4)調光ガラス板への電子タグおよびプロテクタの装着」に項分けして、図1〜図7を参照しつつ説明する。
(1)調光ガラス板の構成
電圧を印加することによって透光度を制御することができる調光ガラス板3は、図2および図5に示すように、
(a)液晶が封入された液晶封入活性層5、
(b)この液晶封入活性層5の両側面(すなわち、表裏)にほぼ全面にわたって連続膜としてそれぞれ設けられている電圧印加用の電極としての一対の透明導電膜6a、6b、
(c)これら一対の透明導電膜6a、6bのそれぞれの外側面にそれぞれ設けられている一対の中間膜7a、7b、
(d)これら一対の中間膜7a、7bのそれぞれの外側面にそれぞれ設けられている一対の板ガラス8a、8b、
をそれぞれ備えている。したがって、調光ガラス板3は、一対の板ガラス8a、8bを備えている合わせガラスとして構成されている。ただし、通常の合わせガラスに較べると、液晶封入活性層5と、一対の透明導電膜6a、6bと、一対の中間膜7a、7bのうちのいずれか一方の中間膜とが、それぞれ余分に設けられている。そして、図1に示す調光ガラス板3の第1の方向(例えば高さ方向)の長さは、例えば2,750mmで、第2の方向(例えば幅方向)の長さは、例えば990mmであってよい。
液晶封入活性層5は、例えば、周知の液晶シートであってよい。このような液晶シート5は、ラテックス、合成樹脂、その他の非導電性フィルム材料にネマチック液晶をほぼ球状の液晶粒子として混在させることによって得ることができる。なお、一対の透明導電膜6a、6bは、液晶シート5に電圧を印加するためのものであるから、液晶封入活性層5の両側面にそれぞれ形成および付着された酸化スズ(SnO2)、錫ドープ酸化インジウム(ITO)などの薄膜から構成することができる。また、一対の中間膜7a、7bは、図2および図5に示すように、一対の透明導電膜6a、6b(ひいては、液晶封入活性層5)と一対の板ガラス8a、8bとをそれぞれ互いに結合させるためのものであるから、PVB(ポリビニルブチラール)、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)などの薄膜から構成することができる。そして、これら一対の中間膜7a、7bによって、一対の透明導電膜6a、6bの外側面と、一対の板ガラス8a、8bの内側面とが、それぞれ互いに結合されている。なお、これら一対の板ガラス8a、8bは、ソーダライムガラス、パイレックス(登録商標)ガラスなどから構成することができる。
調光ガラス板3の一対の透明導電膜6a、6bの外側面には、図3および図6に示すように、一対のパッド電極(すなわち、給電用電極としての一対の透明導電膜6a、6bのための引出し電極)11a、11bが電気的に接続されるようにそれぞれ取付けられている。具体的には、第1の引出し電極11aが第1の透明導電膜6aの外側面に取付けられ、第2の引出し電極11bが第2の透明導電膜6bの外側面に取付けられている。なお、一対の引出し電極11a、11bは、図6に示すように、ほぼ長方形状の電極本体の下端の一部分に一体的に連設されて下方に延在している舌片部10をそれぞれ有している。そして、これらの舌片部10は、調光ガラス板3の下端部の周端面3aからそれぞれ下方に垂れ下っている。また、一対の中間膜7a、7bは、一対の引出し電極11a、11bとは直接には重なり合わないように、これら一対の引出し電極11a、11bの上記電極本体にそれぞれほぼ対応する部分がこれらの電極本体よりも一回り大きい面積でそれぞれ欠如されていて、欠如部9をそれぞれ有している。
一対の引出し電極11a、11bは、図3および図6に示すように、調光ガラス板3の面方向に対して直交する方向から見て適当間隔Lだけ互いに離間した状態でもって、調光ガラス板3の下端部に左右ほぼ対称的に組み込まれていてよい。この場合、引出し電極11a、11bは、銅、アルミニウムなどの金属、その他の導電性材料から成るテープ状の薄層によって構成されていてよいが、例えば50μ、100μなどの厚みを有する銅製のテープであるのが、特に好ましい。そして、これら一対の引出し電極11a、11bは、銅製テープなどの薄層に予め塗布されている適当な導電性粘着剤または導電性接着剤によって、一対の透明導電膜6a、6bに直接的にそれぞれ取付けられることができる。また、一対の引出し電極11a、11bは、一対の透明導電膜6a、6bに導電性塗料を介して間接的にそれぞれ取付けられることもできる。なお、このような導電性塗料として、銀ペースト、金属粉入りインクなどを用いることができる。そして、このような銀ペーストは、銀粉を適当な有機溶媒に分散させたものであってよい。さらに、一方の板ガラス8bの外側面の下方部分には、電子タグ2が、調光ガラス板3の面方向に対して直交する方向から見て一対の引出し電極11a、11bの間に介在するように、後述の方法などによって配設される。そして、この電子タグ2の横方向の長さLは、上記適当間隔Lよりも小さくて、一方の引出し電極11aと電子タグ2との間と、他方の引出し電極11bと電子タグ2との間とに、図3に示すように、僅かでも離間スペース13a、13bがそれぞれ形成されるのが好ましい。
つぎに、調光ガラス板3の別の好ましい構成およびその製法について説明する。すなわち、この別の好ましい構成においては、図2、図5および図6に示すように液晶シート5の両側面が一対の透明導電膜6a、6bによってそれぞれ覆われるとともに、これら一対の透明導電膜6a、6bの両外側面が一対の保護フィルム(図示せず)によってそれぞれ覆われている。そして、これら一対の保護フィルムの両外側面が一対の中間膜7a、7bによってそれぞれ覆われている。
上記別の好ましい構成による調光ガラス板3の製法としては、つぎの(ア)項および(イ)項に記載の2種類の製法を挙げることができる。
(ア)絶縁体から成る透明な第1の保護フィルムの一方の面に透明導電膜6aを形成するとともに、絶縁体から成る透明な第2の保護フィルムの一方の面に透明導電膜6bを形成することによって、透明導電膜6a、6b付きの第1および第2の保護フィルム(すなわち、2枚の保護フィルム)を用意する。ついで、透明導電膜6a、6bが液晶シート5の両側面にそれぞれ接するようにして、これらの透明導電膜6a、6b付きの第1および第2の保護フィルムによって液晶シート5を挟み込む。
(イ)絶縁体から成る透明な第1の保護フィルムの一方の面に透明導電膜6aを形成するとともに、絶縁体から成る透明な第2の保護フィルムの一方の面に透明導電膜6bを形成することによって、透明導電膜6a、6b付きの第1および第2の保護フィルムを用意する。ついで、これら第1および第2の保護フィルムのうちの一方の保護フィルムを、透明導電膜6aまたは6bを上向けにした状態で保持して、液晶シート5の原料となる液を、この透明導電膜6aまたは6b上に塗布することによって、液晶シート5を上記一方の保護フィルムの透明導電膜6aまたは6b上に形成する。ついで、上記一方の保護フィルム6aまたは6b上に形成された液晶シート5の開放面上に、透明導電膜6bまたは6a付きの他方の保護フィルムを、透明導電膜6bまたは6aが液晶シート5の開放面に接するように載置して圧着する。
上記(ア)項または(イ)項に記載した製法によって得られた積層体(すなわち、第1の保護フィルム、透明導電膜6a、液晶シート5、透明導電膜6bおよび第2の保護フィルムが順次積層されたもの)を、図2、図5および図6に示す上述の実施例の場合と同様にして、中間膜7a、7bおよび板ガラス8a、8bによりそれぞれ挟み込んで合わせガラスを構成することによって、調光ガラス板3を製造する。この場合、第1および第2の保護フィルムの材質は、ポリエチレンテレフタラート(PET)、その他の透明な絶縁材料であってよい。なお、上記別の好ましい構成の利点は、つぎのとおりである。すなわち、この場合には、一対の中間膜7a、7bにより液晶シート5を間接的に挟み込む際に、一対の透明導電膜6a、6bが外部に露出しておらずに一対の保護フィルムによりそれぞれ被覆されている。このために、一対の透明導電膜6a、6bに傷などが付きにくいから、調光ガラス板3のむらを低減することができる。
また、上記別の好ましい構成によれば、引出し電極11a、11bによる給電用電極(すなわち、透明導電膜)6a、6bの引き出し方も、図3および図6に示す上述の実施例の場合とは、多少変わったものとなる。すなわち、上記別の好ましい構成によると、欠如部9aまたは9bに相当する欠如部は、中間膜7aまたは7bに設けられるのではなくて、液晶シート5と、一対の透明導電膜6a、6bのうちの引出し電極11aまたは11bが取付けられない方の透明導電膜6bまたは6aと、第1または第2の保護シートとにそれぞれ設けられる。そして、この構成によれば、つぎに記載のような利点が生じる。すなわち、合わせガラス(すなわち、調光ガラス板)3を製造するときに、一対の中間膜7a、7bが塑性流動するから、引出し電極11aまたは11bの透明導電膜6bまたは6aに接していない方の表面が、これと対向する中間膜7bまたは7aによって覆われる。このために、引出し電極11a、11bが中間膜7b、7aによって接着されるから、引出し電極11a、11bが透明導電膜6a、6bから剥がれにくくなる。また、上記欠如部が上述のように塑性流動する中間膜7a、7bによって或る程度封止されるから、液晶シート3の上記欠如部における端面が中間膜7a、7bによって覆われる。
上述のように構成されている調光ガラス板3は、通常の液晶ディスプレイ用の液晶パネルと類似した構成を有していて、一種の液晶パネルであるということができる。
(2)電子タグの構成
調光ガラス板3に配設されることができる電子タグ2の一例が、図4に示されている。この電子タグ2は、図4に示すように、この電子タグ2の中心とその中心がほぼ一致している1回巻きまたは複数回巻きのほぼループ形状の小型アンテナ(すなわち、ループアンテナ)14と、情報が記録されるメモリが組み込まれかつ小型アンテナ14の中央開口15に配されているICチップ16とを含む通信回路を備えている。そして、上下一対の合成樹脂製フィルム、上下一対の紙製シートなどから成る適当な上下一対の被覆材料17によりこの通信回路14、16を必要に応じて挟み込むことによって、電子タグ2が構成されていてよい。なお、電子タグ2の横方向の長さLは、例えば7mmで、縦方向の長さLは、例えば4.5mmであってよい。
電子タグ2のループアンテナ14は、図4に示すように、互いにほぼ同心状に形成されているほぼ長方形状、ほぼ円環状などの好ましくは複数回巻きのループ状の導体部分を、銅などの金属の細線で全体として連続的にかつ渦巻状に作製して、一方の板ガラス8bの外側面に接着したものであってよい。また、電子タグ2のループアンテナ14は、上下一対の被覆材料17のうちの一方の被覆材料の内側面に導電性塗料を直接に印刷することによって、または、上述のような渦巻状の金属の細線を導電性接着剤により接着することによって形成したほぼ長方形状、ほぼ円環状などの好ましくは複数回巻きのループ状の導体部分で、全体として連続的にかつ渦巻状に作製したものであってもよい。なお、このような導電性塗料として、ガラス用などの銀ペースト、金属粉入りインクなどを用いることができる。そして、このような銀ペーストは、銀粉を適当な有機溶媒に分散させたものであってよい。
(3)プロテクタの構成
下端部用のプロテクタ4は、縦断面がほぼL字状の基壁部21と、この基壁部21に連設されている屈曲可能なヒンジ部22と、このヒンジ部22を介して基壁部21に連設されているほぼ平板形状の可動壁部23とから、長手状にかつ図2に示すように縦断面がほぼU字状になるように、構成されていてよい。したがって、プロテクタ4は、調光ガラス板3の厚さよりもやや幅の広い溝部27を有している。そして、この基壁部21および可動壁部23は、硬質の塩化ビニル樹脂(PVC)などの硬質の合成樹脂、その他の硬質の非導電性材料からそれぞれ構成することができる。また、ヒンジ部22は、基壁部21と可動壁部23との間に、軟質の塩化ビニル樹脂(PVC)などの軟質の合成樹脂、その他の軟質の非導電性材料から折り曲げ可能な肉薄ヒンジ部として構成されたものであってよい。
プロテクタ4の縦断面がほぼL字状の基壁部21は、図7に示すように、ほぼ平板形状の側壁構成部21aと、ほぼ平板形状の底壁構成部21bとがほぼ直交するように連設されたものであってよい。そして、この底壁構成部21bには、その長手方向に沿って所定の間隔で多数個の貫通孔24が形成されているのが好ましい。また、プロテクタ4のヒンジ部22には、そのほぼ全面にわたって、多数個の空気抜き用小孔28が形成されているのが好ましい。さらに、側壁構成部21aの長手状の自由端部(すなわち、底壁構成部21bの側とは反対側の端部)と、可動壁部23の長手状の自由端部(すなわち、ヒンジ部22の側とは反対側の端部)とには、内向きの突条部25、26がそれぞれ形成されているのが好ましい。
図2に示すように縦断面がほぼU字状のプロテクタ4の側壁構成部21aの外側面と可動壁部23の外側面との間隔は、調光ガラス板3の厚みに応じて、例えば、約10mm、約14mm、約16mmなどであってよい。また、この場合、板ガラス8a、8bの1枚ごとの厚みは、調光ガラス板3の厚みに応じて、例えば、約3mm、約5mm、約6mm(または約5mmと約6.8mmとの組み合せ)などであってよい。さらに、側壁構成部21aおよび可動壁部23のそれぞれの高さ(換言すれば、底壁構成部21bの外側面から内向きの突条部25、26の上端までの垂直距離)は、例えば約12mmであってよい。
(4)調光ガラス板へのプロテクタの装着
下端部用プロテクタ4を調光ガラス板3に装着する手順は、例えば、つぎの(ア)項〜(ク)項に記載のとおりであってよい。
(ア)まず、図5および図6に示すように、調光ガラス板3のほぼ長方形状に延在している周端面3aのうちの一対の引出し電極11a、11bの舌片部10附近を除くほぼ全周囲に、両面ブチルテープなどの防水用の両面粘着または接着テープ31を連続的または断続的に貼り付ける。この場合、両面粘着または接着テープ31は、両面の剥離紙のうちの一方の面の剥離紙を剥離させてから、この一方の面を調光ガラス板3に貼り付ければよい。
(イ)一方、図5に示すように、プロテクタ4の基壁部21の側壁構成部21aの内側面のほぼ全長にわたって、両面ブチルテープなどの防水用の両面粘着または接着テープ32aを連続的または断続的に貼り付ける。また、図5および図6に示すように、プロテクタ4の可動壁部23の内側面のうちの長さ方向における中央部分付近(すなわち、電子タグ2の取付け部位およびその左右両側のごく一部分)を除くほぼ全長にわたって、上述のような両面粘着または接着テープ32bを連続的または断続的に貼り付ける。なお、これらの両面粘着または接着テープ32a、32bは、上記貼り付けに際しては、両側面の剥離紙のうちの一方の面の剥離紙を剥離させてから、この一方の面を側壁構成部21aおよび可動壁部23にそれぞれ貼り付ければよい。
(ウ)さらに、その前後または同時に、図6に示すように、可動壁部23の内側面の上記中央部分付近に電子タグ2を貼り付ける。なお、この貼り付けに際しては、予め、一対の両面粘着または接着テープのうちのそれぞれの一方の面の剥離紙を剥離させてから、これらの一方の面を電子タグ2の表裏両側面にそれぞれ貼り付けておく。そして、電子タグ2の表側面に貼り付けられた両面粘着または接着テープの表側面の剥離紙を剥離させてから、この表側面の両面粘着または接着テープを可動壁部23にそれぞれ貼り付ける。この場合、その両側面の剥離紙を除く両面粘着または接着テープ32bの厚みと、その両側面の剥離紙を除きかつその両側面の粘着または接着層を含む電子タグ2の厚みとが、互いにほぼ等しいのが好ましい。
(エ)これとともに、図5および図6に示すように、被覆電線からそれぞれ成る一対のリード線34a、34bの先端部付近を、底壁構成部21bの長さ方向におけるほぼ中央部分付近の貫通孔24を通して、プロテクタ4の溝部27の底部に外部からそれぞれ導き入れる。そして、一対のリード線34a、34bの先端部に予め形成されている裸線部分に一対の引出し電極11a、11bの舌片部10を、互いに電気的に接続されるように、それぞれかしめ止めする。この場合、上記かしめ止めに代えて、半田付け、導電性接着剤による接着などを行うことができる。
(オ)これとともに、図5および図6に示すように、プロテクタ4の溝部27の底部の前後方向(図5における左右方向)におけるほぼ中央部分に配置されるように、塩化ビニル樹脂、メタクリル樹脂などの合成樹脂、その他の非導電性材料などから成る長手状のスペーサ33を配置する。なお、この長手状スペーサ33は、一対の引出し電極11a、11bのそれぞれの舌片部10の間(一対のリード線34a、34bの上記先端部付近を含む。)を除いた部分において、図6における左右両側にそれぞれ配置される。
(カ)ついで、図5および図6に示すように可動壁部23がヒンジ部22を回動支点として外向きに回動していて開いた状態にあるプロテクタ4の溝部27の長手状スペーサ33上に、調光ガラス板3の下端部の周端面に貼り付けられている両面粘着または接着テープ31を調光ガラス板3と一緒に載置させて粘着または接着させる。これとともに、側壁構成部21aの内側面に粘着または接着されている両面粘着または接着テープ32aに、調光ガラス板3の一方の板ガラス8aの外側面の下端部を当接させて粘着または接着させる。この場合、両面粘着または接着テープ31、32aの残りの剥離紙は、予め剥離させておく。また、基壁部21の内向きの突条部25は、図5に示すように、板ガラス8aの外側面に当接するので、側壁構成部21aが調光ガラス板3に対して位置決めされる。なお、調光ガラス板3の下端部がプロテクタ4の溝部27に挿入される溝部27の深さ方向における長さは、長手状スペーサ33の高さ(換言すれば、直径)を適当に選定することによって、調整することができる。
(キ)ついで、図5および図6に示すように開いた状態にある可動壁部23を、ヒンジ部22を回動支点として閉じる方向に回動させることによって、この可動壁部23の内側面に粘着または接着されている電子タグ2および両面粘着または接着テープ32bを、調光ガラス板3の他方の板ガラス8bの外側面の下方部分にそれぞれ当接させて粘着または接着させる。この場合、可動壁部23の突条部26は、図2に示すように、板ガラス8bの外側面に当接するので、可動壁部23が調光ガラス板3に対して位置決めされる。
(ク)ついで、プロテクタ4の底壁構成部21bに多数個形成されている貫通孔24のうちの1個または複数個もしくは全部から、プロテクタ4の溝部27にシリコン樹脂、その他のシール剤35を充填し、このシール剤35を硬化させることによって、両面粘着または接着テープ31、長手状スペーサ33、一対のリード線34a、34bなどを溝部27に固定および保持する。
上述の(ア)項〜(ク)項に記載した手順によって、調光ガラス板3の下端部にプロテクタ4を装着することができる。なお、上記(カ)項に記載した工程においてプロテクタ4の溝部27に挿入させる調光ガラス板3の下端部の、溝部27の深さ方向における長さ(図2参照)は、図示の実施例においては、溝部27の深さの約7/10であるが、この深さ方向の長さは、本発明においては、実用性の観点から見て一般的に、溝部27の深さの1/3〜9/10の範囲であるのが好ましく、1/2〜17/20の範囲であるのがさらに好ましい。
調光ガラス板3の上端部および左右両側端部にも、図1に示すようにプロテクタ4a、4b、4cを取付けるときには、上記(ウ)項に記載した工程における電子タグ2を貼り付ける操作がなくて、上記(イ)項に記載した工程においてプロテクタ4の全長にほぼ等しい長さの両面粘着または接着テープ32bが用いられることと、上記(エ)項に記載した工程における一対のリード線34a、34bを溝部27に配置する操作がなくて、上記(オ)項に記載した工程においてプロテクタ4の全長にほぼ等しい長さのスペーサ33が用いられることとを除いて、上述の(ア)項〜(ク)項に記載した手順に従って行うことができる。なお、上記(ク)項に記載した工程、その他の任意の工程は、必要に応じて、調光ガラス板3に装着される総てのプロテクタ4、4a〜4cについて、ほぼ同時に行うことができる。そして、4個のプロテクタ4、4a〜4cのうちの2個、3個または4個全部が互いに連設されているプロテクタを、調光ガラス板3に装着する場合には、上述の(ア)項〜(ク)項に記載した手順と、プロテクタ4a〜4cを装着するための上述の手順とにそれぞれ準じた手順に従えばよいことは、当業者にとって明らかである。さらに、上記(ア)項〜(ク)項に記載した手順においては、上記(ウ)項に記載のように、プロテクタ4の可動壁部23の内側面に電子タグ2を貼り付けてから、上記(キ)項に記載のように、可動壁部23を閉じる方向に回動させることによって、電子タグ2を調光ガラス板3の板ガラス8bの外側面に粘着または接着させるようにしている。しかし、電子タグ2を板ガラス8bの外側面に予め貼り付けてから、可動壁部23を閉じる方向に回動させることによって、電子タグ2を可動壁部23の内側面に粘着または接着することもできる。
上述のようにして構成された電子タグ付き調光ガラス板構造1は、アルミサッシなどのような金属、その他の導電性材料から成る導電性フレーム(図示せず)に単独で組み込むのに適している。換言すれば、この電子タグ付き調光ガラス板構造1は、1つの間口に1枚だけ使うのに適している。また、このような導電性フレームに組み込まれている電子タグ付き調光ガラス板構造1によれば、外部の制御電源(図示せず)から一対のリード線34a、34bおよび一対の引出し電極11a、11bをそれぞれ介して一対の透明導電膜6a、6bに電圧を印加することによって、液晶封入活性層5(ひいては、調光ガラス板3)の透光度を制御することができる。
上述のようにアルミサッシなどの導電性フレームに組み込まれている電子タグ付き調光ガラス板構造1の場合には、電子タグ2は、上記導電性フレームの側壁部から多少離間した状態でこの導電性フレームの側壁部によって覆われるだけであり、また、調光ガラス板3の面方向に対して直交する方向から見て、一対の引出し電極11a、11bとは重なってはいない。このために、この電子タグ付き調光ガラス板構造1の電子タグ2は、リーダ/ライタ用のアンテナ(図示せず)との比較的良好な交信性能を維持することができる。したがって、リーダ/ライタ用アンテナによって電子タグ2にロット番号などの必要な情報を必要な時点で容易に書き込むことができ、また、この書き込まれた情報を電子タグ2からリーダ/ライタ用アンテナによって容易に読み出すことができる。それでいて、この電子タグ2は、その全体が一般的には不透明であるプロテクタ4の側壁構成部21a、底壁構成部21bおよび可動壁部23によってそのほぼ大半が覆われているので、外部から目視されるのが実質的に防止される。また、電子タグ2が、調光ガラス板構造1の表裏の別なく、調光ガラス板3の面方向に対して直交する方向から見て下端部用プロテクタ4のほぼ中央部分に位置しているから、リーダ/ライタ用アンテナによってこの電子タグ2と交信する操作が比較的簡単である。さらに、一対の引出し電極11a、11bも上記直交方向から見て下端部用プロテクタ4の大よそ中央部分付近に位置しているから、これら一対の引出し電極11a、11bに接続される一対のリード線34a、34bなどの外部への引出しが容易である。
2、第2の実施例
この第2の実施例における電子タグ付き調光ガラス板構造1は、図8に示すように、プロテクタ4、4aが装着される調光ガラス板3の端部が下端部および上端部のみであることを除いて、既述の第1の実施例における電子タグ付き調光ガラス板構造1と実質的に同一の構成である。したがって、図8において、図1〜図7と共通の部分には同一の符号を付して、その説明を必要に応じて省略する。
図8に示す第2の実施例においては、調光ガラス板3の下端部および上端部には、下端部用のプロテクタ4および上端部用のプロテクタ4aがそれぞれ装着されている。なお、調光ガラス板3の左右両側端部には、既述の第1の実施例の場合のような左側端部用のプロテクタ4bおよび右側端部用のプロテクタ4cは装着されてはいない。したがって、この第2の実施例において用いられるプロテクタ4、4aは、図8に示すように、長さ方向における両端部がそれぞれこの長さ方向とはほぼ直交する方向に切断された形状であるのが好ましい。また、この第2の実施例においては、上述の点を除いて、調光ガラス板3の構成、電子タグ2の構成、プロテクタ4、4aの構成および調光ガラス板3へのプロテクタ4、4aの装着の手順のそれぞれは、既述の第1の実施例の場合と実質的に同一であってよい。
上述のように構成された第2の実施例における電子タグ付き調光ガラス板構造1は、1つの間口に左右方向または上下方向に沿って一列に並べて3枚以上使う場合に、左右両側または上下両側の調光ガラス板構造以外の中間の調光ガラス板構造(すなわち、内装)として用いるのに適している。なお、この第2の実施例において、用途(例えば、6枚またはそれ以上の枚数の調光ガラス板構造をマイリックス状に配置する際に内装として用いる場合など)に応じて、上端部用のプロテクタ4aを省略することもできる。また、既述の第1の実施例において装着されている左側端部用または右側端部用のプロテクタ4b、4cを調光ガラス板3に装着すれば、上記左側の調光ガラス板構造または上記右側の調光ガラス板構造として用いるのに適したものとなる。
以上において、本発明の第1および第2の実施例についてそれぞれ詳細に説明した。しかし、本発明は、これら第1および第2の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に基づいて各種の変更および修正が可能である。
例えば、既述の第1および第2の実施例においては、調光ガラス板3のうちの下端部用のプロテクタ4によって覆われる箇所に、電子タグ2、一対の引出し電極11a、11bおよび一対のリード線34a、34bをそれぞれ配設した。しかし、調光ガラス板3のうちの下端部用プロテクタ4以外のプロテクタ(既述の第1の実施例においては、プロテクタ4a、4bまたは4cであり、既述の第2の実施例においては、プロテクタ4aである。)によって覆われる箇所に、電子タグ2、一対の引出し電極11a、11bおよび一対のリード線34a、34bをそれぞれ配設してもよく、場合によっては、2個以上のプロテクタ4、4a〜4cに覆われる二箇所以上に2個以上の電子タグ2などをそれぞれ配設してもよい。
また、既述の第1および第2の実施例においては、調光ガラス板3をほぼ長方形状に構成したが、調光ガラス板3はほぼ長方形状以外のほぼ四角形状であることができ、また、ほぼ四角形状以外のほぼ多角形状であることができ、さらに、ほぼ多角形状以外の任意の形状であってもよく、この任意の形状は、ほぼ直線状の外周辺を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
また、既述の第1および第2の実施例においては、透光性基板を板ガラス8a、8bから構成したが、透明合成樹脂板、その他の透光性合成樹脂板などのような板ガラス8a、8b以外の別の透光性基板から構成することもできる。
また、既述の第1および第2の実施例においては、透光性基板として一対の板ガラス8a、8bを用いたが、透光性基板は必ずしも一対用いる必要はなく、用途に応じて、1枚、3枚、4枚などであってもよい。
また、既述の第1および第2の実施例においては、一対の透明導電膜6a、6bは、液晶封入活性層5の両側面のほぼ全面にわたって連続膜としてそれぞれ形成されているが、少なくとも一方の透明導電膜6aまたは6bがほぼマトリックス形状、ほぼストライプ形状、ほぼ渦巻き形状などに形成されていてもよい。
また、既述の第1および第2の実施例においては、プロテクタ4の底壁部21bと、左右両側の側壁部21a、22のうちの一方の側壁部22との間のみに、ヒンジ部22を設けた。しかし、底壁部21bと他方の側壁部21aとの間にも、同様のヒンジ部22を設けることができる。
また、既述の第1および第2の実施例においては、ヒンジ部22を折り曲げ可能な肉薄ヒンジ部から構成したが、ヒンジ部22は蝶番で構成されていてもよい。
また、既述の第1および第2の実施例においては、貫通孔24を底壁部21bのみに形成した。しかし、一対の側壁部21a、23のうちのいずれか一方または両方に形成することができ、この場合、底壁部21bにも貫通孔24を形成してもよい。
さらに、既述の第1および第2の実施例においては、電圧を印加することなどの給電によって透光度が制御される調光板3として液晶パネル5を用いたが、本発明に用いられる調光板は液晶パネルである必要は必ずしもなく、SPD(Suspended Particle Device-懸濁粒子デバイス)フィルム、ECD(エレクトロクロミックデバイス)パネルなどの別のフラットディスプレイフィルムまたはパネルであってもよい。
つぎに、上記SPDフィルムについて具体的に説明すると、SPDフィルムとは、液状の懸濁媒体に懸濁した粒子を含む懸濁液が、小さな粒状の形態(すなわち、液滴)でポリママトリクスに分散して含まれているフィルムである。そして、SPDフィルムは、外部場の印加の有無によって、その光学特性が変化する。また、その動作は、例えば以下のとおりである。すなわち、電場などの外部場を印加しない場合には、懸濁液中の粒子はランダムなブラウン運動をしている。この状態で懸濁液に光を当てると、この光は、粒子の性質および濃度ならびにこの光のエネルギー量によって、反射、透過あるいは吸収される。一方、この懸濁液に外部場、例えば電場を印加すると、その粒子の性質によって粒子は一列になるから、この懸濁液の光に対する特性が変化する。多くの場合、電場を印加していないときは光が透過しにくいが、電場を印加すると、光を透過しやすくなる。
上記懸濁粒子としては、種々なものを用いることができる。典型的に用いられるのは、例えば特許文献2に開示されているように、有機物粒子であり、このような粒子はハロゲン化物、過ハロゲン化物またはポリハライドに属する化合物を含み、光偏光性を備えるのが好ましい。特に、光偏向性に優れるヨウ化物が好ましく、粒子の熱や光に対する安定性を増加させるために、キレート化やエステル化した化合物を用いてもよい。特に、アルカロイド酸塩のハロゲン化物および過ハロゲン化物、キニンアルカロイド酸塩のポリハライドならびにヨウ化ピラジン誘導体を、例として挙げることができる。なお、これらの化合物では、電場を印加していないときには、濃く着色した透明であるが、電場を印加すると、その着色が薄くなって、透明度が増加する。
特表2002−520646号公報
さらに、上記懸濁粒子として、例えば特許文献3および特許文献4に開示されているように、金属微粒子、金属酸化物微粒子および炭素微粒子のうちの少なくとも一種を用いることもできる。上記懸濁粒子の形状は、針状、帯状、棒状などであってよく、その長軸の長さは、50nm〜1μmの範囲であるのが好ましく、50〜200nmの範囲であるのがさらに好ましい。なぜならば、上記長軸の長さが短すぎると、粒子を一列にするための電場を高くする必要があり、また、上記長軸の長さが光の波長に近づくと、散乱が大きくなって、SPDフィルムが濁って見え、さらに長くなると、粒子が沈殿してしまうから、SPDフィルムが動作しなくなるからである。そして、上記懸濁粒子の縦横比(長さと幅の比)は、できるだけ細長い方がよく、3:1よりも細長い方が好ましく、10:1よりも細長い方がより好ましく、20:1よりも細長い方がさらに好ましい。また、懸濁粒子の材質は、カーボンの他に、金、白金、パラジウム、コバルト、鉄、銅、モリブデン、ビスマスなどの金属、または酸化スズ、酸化亜鉛などの金属酸化物であってもよい。特に、上記の材料からなる、ナノ粒子、ナノコロイドは、好適に用いられる。
特表2004−527002号公報 特表2006−512613号公報
上記懸濁液における液状の懸濁媒体としては、例えば特許文献5、特許文献6および特許文献7に開示されているように、懸濁粒子を溶解したりせず、懸濁粒子を長期間にわたって沈殿させずに懸濁できる懸濁媒体であるのが好ましい。このことは、懸濁液が懸濁液のまま安定に存在するためには、必要不可欠である。また、懸濁媒体は、電気抵抗率が大きいことが必要で、10(10の6乗)Ω/□以上であるのが好ましい。なお、SPDフィルムに電場を印加する場合、電気抵抗率が小さいと、懸濁液に電流が流れて、懸濁微粒子の向きが揃わない。また、懸濁液が電気分解するなどの不都合が起きる。さらに、懸濁媒体は、ポリママトリクスとは混ざらない(不混和である)のが好ましい。なぜならば、懸濁媒体がマトリクスと混和すると、ポリマに固める前の液の状態で、懸濁液と混ざり合ってしまうから、液滴の形成が困難であったり、形成された液滴が徐々にポリマと混じってしまって、液滴がなくなってしまうから、液滴の安定性が悪くなってしまうからである。また、懸濁媒体は、ポリママトリクスと屈折率が近いのが好ましい。そして、両者の屈折率の差が0.005以下であるのが好ましく、0.002以下であるのがさらに好ましい。さらに、両者の屈折率の差が小さいほど、SPDフィルムの白濁を抑制すること(ヘイズを小さくすること)ができる。
特表2004−512565号公報 特表2006−523764号公報 特開平09−113939号公報
上記懸濁液における好ましい懸濁媒体は、液体ポリマを含んでいる。このような液体ポリマは、懸濁媒体に溶解し、同時に、微粒子に結合することができる。このように構成すれば、微粒子同士が直接接触しなくなるのから、微粒子が沈殿しにくくなり、また、高い濃度の微粒子を懸濁液に含ませることができ、このために、安定性が高くて、光を通さない状態の時のSPDフィルムの透過率を下げることができる。特に、懸濁媒体としては、液体アクリル樹脂を例に挙げることができる。さらに、懸濁媒体は、ポリメタクリレート、ポリアルキルアクリレート、ポリフッ素化メタクリレートおよびポリフッ素化アルキルアクリレートのうちの少なくとも一種を含むのが好ましい。また、ポリママトリクスについては、懸濁液の液滴を安定に形成しかつ存在させることができるものを使うのが好ましい。そして、液滴の安定性の観点から、架橋性重合体であるのが好ましい。また、ポリママトリクスは、電気抵抗率が大きいことが必要で、10(10の6乗)Ω/□以上であるのが好ましい。なお、SPDフィルムに電場を印加する場合、電気抵抗率が小さいと、SPDシートに電流が流れて、微粒子の向きが揃わないことや懸濁液が電気分解することなどの不都合が起きる。さらに、ポリママトリクスは、紫外線を照射することによって硬化するような材料であってもよい。このようなポリママトリクスとしては、シリコーン樹脂に属するポリマを例に挙げることができ、さらに、ブタジエン、ポリスチレン、ポリシクロプロペン、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリアクリルアミド、ポリエステル、ポリエーテルまたはポリウレタンを含んでいてもよい。
上記SPDフィルムの製造方法は、前記1(1)(イ)項に記載した製法と同様の製法を用いることができる。この場合、原料液を透明導電膜上に塗布した後に紫外線を照射して、この原料液を硬化させることによって、SPDフィルムを得ることもできる。
本発明を電子タグ付き調光ガラス板構造に適用した第1の実施例における電子タグ付き調光ガラス板構造全体の正面図である。(実施例1) 図1のA−A線に沿った断面図である。(実施例1) 図2のB−B線に沿った断面図である。(実施例1) 図3に示す電子タグの拡大平面図である。(実施例1) 図2に示す電子タグ付き調光ガラス板構造の組み立て途中の図2と同様の断面図である。(実施例1) 可動壁部を下方に垂れ下るように展開させた状態における図5のC−C線に沿った断面図である。(実施例1) 図5に示す下端部用プロテクタを縦長になるように縦にした状態における下端部用プロテクタの上端部付近の斜視図である。(実施例1) 本発明を電子タグ付き調光ガラス板構造に適用した第2の実施例における図1と同様の正面図である。(実施例2)
符号の説明
1 電子タグ付き調光ガラス板構造
2 電子タグ
3 調光ガラス板(調光板)
3a 周端面
4 下端部用プロテクタ
5 液晶封入活性層(調光層)
6a 透明導電膜(給電用電極)
6b 透明導電膜(給電用電極)
8a 板ガラス(透光性基板)
8b 板ガラス(透光性基板)
11a 引出し電極
11b 引出し電極
21a 側壁構成部(側壁部)
21b 底壁構成部(底壁部)
22 ヒンジ部
23 可動壁部(側壁部)
27 溝部
32a 両面粘着または接着テープ(第1および第2の粘着または接着層)
32b 両面粘着または接着テープ(第3の粘着または接着層)

Claims (7)

  1. 電気的に調光されることができる調光板と、この調光板の周囲部分が少なくとも部分的に挿入される溝部を有するプロテクタとを備えている調光板構造において、
    情報を書き込まれることとこの書き込まれた情報を読み取られることとが可能な電子タグが、上記調光板の面方向に対して直交する方向から見て、上記調光板の面のうちの上記プロテクタによって覆われる所定の領域に配設され、
    上記調光板が、少なくとも1枚の透光性基板と、上記透光性基板に積層されている調光層と、上記調光層に給電するために、上記調光層の両側面のほぼ全面にわたってそれぞれ積層されている一対の給電用電極と、上記一対の給電用電極にそれぞれ電気的に接続されている一対の引出し電極とを備え、
    上記一対の引出し電極の電極本体が、上記透光性基板の面方向に対して直交する方向から見て上記電子タグと重ならないように、上記所定の領域にそれぞれ配設されていることを特徴とする電子タグ付き調光板構造。
  2. 上記電子タグが、上記透光性基板の面方向に対して直交する方向から見て上記一対の引出し電極の間に位置するように、上記所定の領域に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電子タグ付き調光板構造。
  3. 上記少なくとも1枚の透光性基板が一対の板ガラスであり、
    上記調光層が上記一対の板ガラスの間に積層されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子タグ付き調光板構造。
  4. 上記少なくとも1枚の透光性基板が一対の透明合成樹脂板であり、
    上記調光層が上記一対の透明合成樹脂板の間に積層されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子タグ付き調光板構造。
  5. 上記調光板が、液晶封入活性層と、上記液晶封入活性層に電圧を印加するために、上記液晶封入活性層の両側面のほぼ全面にわたってそれぞれ積層されている一対の給電用電極と、上記一対の給電用電極にそれぞれ電気的に接続されている一対の引出し電極と、上記一対の給電用電極の両側面のほぼ全面にわたってそれぞれ積層されている一対の板ガラスとを備え、
    上記電子タグが、上記板ガラスの面方向に対して直交する方向から見て上記一対の引出し電極の間に位置するように、上記所定の領域に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の電子タグ付き調光板構造。
  6. 電気的に調光されることができる調光板と、この調光板の周囲部分が少なくとも部分的に挿入される溝部を有するプロテクタとを備え、
    上記プロテクタが、底壁部と、この底壁部の両側端部にそれぞれ連設されている一対の側壁部と、上記底壁部と上記一対の側壁部のうちの少なくとも一方の側壁部との間に設けられた屈曲可能なヒンジ部とを備え、
    情報を書き込まれることとこの書き込まれた情報を読み取られることとが可能な電子タグが、上記調光板の面方向に対して直交する方向から見て、上記調光板の面のうちの上記一方の側壁部によって覆われる所定の領域に配設されている電子タグ付き調光板構造の作製方法において、
    (a)上記一対の側壁部のうちの上記一方の側壁部の内側面に、上記電子タグの一方の面を粘着または接着すること、
    (b)上記一方の側壁部の内側面のうちの上記電子タグの両側に、この一方の側壁部の長さ方向に沿ってそれぞれ延在するように、第1および第2の粘着または接着層をそれぞれ形成すること、
    (c)上記一対の側壁部のうちの他方の側壁部の内側面に、この他方の側壁部の長さ方向に沿って延在するように、第3の粘着または接着層を形成すること、
    (d)上記底壁部および上記他方の側壁部を上記調光板の周端面および第1の面にそれぞれ対向させて、上記第3の粘着または接着層を上記調光板の上記第1の面に粘着または接着させること、
    (e)上記一方の側壁部を上記調光板の第2の面に対向させて、上記電子タグの外側面に形成されている粘着または接着層と、上記第1および第2の粘着または接着層とを、上記調光板の上記第1の面とは反対側の第2の面に粘着または接着させること、
    をそれぞれ具備することを特徴とする電子タグ付き調光板構造の作製方法。
  7. 上記電子タグの一方の面を上記一方の側壁部の内側面に粘着または接着する際に、上記電子タグを上記一方の側壁部の内側面のうちの長さ方向におけるほぼ中央部分に粘着または接着し、
    上記第1および第2の接着または接着層を上記一方の側壁部の内側面のうちの上記電子タグの両側に形成する際に、上記第1の粘着または接着層を、上記電子タグにほぼ隣接する一方の箇所から、上記一方の側壁部の内側面の長さ方向における一方の端部まで延在させるとともに、上記第2の粘着または接着層を、上記電子タグにほぼ隣接する他方の箇所から、上記一方の側壁部の内側面の長さ方向における他方の端部まで延在させるようにしたことを特徴とする請求項6に記載の電子タグ付き調光板構造の作製方法。
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