JP4869480B2 - 対向伝播信号法を用いて構造を監視しイベントの位置を見つけるための装置及び方法 - Google Patents

対向伝播信号法を用いて構造を監視しイベントの位置を見つけるための装置及び方法 Download PDF

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Description

【0001】
発明の分野
本発明は、光ファイバ感知システムにおけるイベントを見つけるための導波路伝送対向伝播信号法及び関連のシステムを用いた構造を監視するための装置及び方法に関する。
【0002】
本明細書並びに特許請求の範囲に用いられる用語「構造」とは、1つの場所からもう1つの場所にデータを伝送するための通信リンクとして働く導波路はもちろん、当該装置及び方法が適用され得る機械、建物、パイプラインのような下部構造、等をも意味することを理解されたい。
【0003】
同様に、本明細書並びに特許請求の範囲に用いられる用語「光」とは、電磁放射スペクトルの可視部分及び非可視部分の双方を意味することを理解されたい。
【0004】
技術背景
光学装置は、工業及び化学において一般に用いられており、レーザ空洞、導波路、レンズ、フィルタ及び他の光学素子並びにそれらの組合せを含んでいる。かかる光学装置は、種々の機器及び設備に用いられている。
【0005】
光量子技術は、通信及びセンサの分野に変革をもたらした。これは、主に、光及び光・電子装置の急速な発展に起因している。広範な種類のガラス材料、材料ドーパント(微小添加物)並びに導波路構造が利用可能であり、本発明は、ファイバ光感知システムにおけるイベントを見つけるための導波路伝送対向伝播信号法及び関連のシステムに関する。
【0006】
現在、機械、建物及び光ファイバ通信リンクのような構造物の完全性及び状態をリアルタイムで監視することができるセンサ及びシステムに対する非常に高い需要がある。特に、ファイバ光センサは、それらの誘電特性のために、それらの微細なサイズのために、それらの遠隔的に配置される能力のために、そして固有のセンサの場合には、急速な応答時間のために、これらの応用に対して非常に有望視されている。これらセンサは、また、危険な環境において特別な長所を有している。さらに、それらセンサは、大量の光測定、分圧電極、抵抗性ホイル・ゲージ及び圧電トランスジューサのような現存の通常の感知技術を超える幾つかの明瞭な長所を有している。
【0007】
工作された構造体は、通常のセンサを感知環境に組込むのが困難なために、そしてセンサの制限のために、一般に、リアルタイムでは監視されない。さらに、通常のセンサは概して点感知装置であり、それ故、問題となっている広い面積もしくは長い長さを包摂するためには非常に多くのセンサが必要である。このことに引き続いて起こることは、このようなシステムの価格及び複雑さであり、これによりほとんどの場合、実行不可能なものとなっている。
【0008】
光ファイバ・センサは、それらの固有の特性によりこれらの困難性の多くを克服する。さらに、光センサ及び光処理システムは、極端に高速であり、電子の対応部品とは違って、電磁干渉(EMI)を蒙らない。当該技術は、監視応用に対して広い承認を得ており、新しい次世代の工学センサを提供する、構造の完全性及び機械の状態のリアルタイムの監視システムの実現において主要な役割を果たすことが期待されている。
【0009】
ファイバ光センサ技術は、ここ10年間、急速なペース進歩してきた。特定のパラメータを監視するために、多くの異なった感知技術が開発されてきた。ファイバ感知装置の異なった形態が特定のパラメータを監視するために開発されてきており、その各々は、光変調の原理により異なっている。ファイバ光センサは、ファイバが感知素子であるかまたは情報の搬体であるかに依存して、それぞれ内在的でもあり得るし、外在的でもあり得る。それらは、感知するゲージ長さが個別の領域に局所化される場合には、「点」センサと称される。センサが、測定される場をその全長さに渡って連続的に感知することができる場合には、それは「分配」センサとして知られており、「擬似分配」センサは、ファイバの長さに沿って種々の場所に点センサを用いる。ファイバ光センサは、透過性であっても良いし、また、ファイバの端面を鏡面にすることにより反射形態で用いることもできる。従って、ファイバ光センサは、実際、感知装置の類である。それらは、電気ひずみ計及び圧電トランスジューサのような多くの通常のセンサとは違って、単一の形態及び動作に制限されない。
【0010】
しかしながら、今日までのところ、ほとんどのファイバ光センサ・システムは、点感知装置に基礎を置いており、従って、再度、広い面積もしくは長い長さを包摂するためには、多くの数のセンサが必要である。
【0011】
分配技術はほとんど開発されてきてはおらず、商業的にほとんど入手可能ではない。開発されてきたもののうち、ファイバの長さに沿って感知されたパラメータもしくは障害の領域または位置を実際に見つける能力を有するものはまだ少なく、それらは、単に、イベントが発生したということを検出し、警告し、そして時には量化するだけである。
【0012】
感知されたパラメータの位置を見つけることができる、分配された感知のために従来技術において工夫された方法は、以下の通りである:
【0013】
・ ファイバ光ケーブルの完全性を監視するための現在最も一般に行われている技術は、光時間領域反射測定(OTDR)(すなわち、鋭利な屈曲、ファイバ破砕、ファイバ減衰、コネクタ損失、等)を用いた静止しているもしくはゆっくり変化する測定に基づいている。この方法は、本質的に光レーダ技術に基づいており、その場合、光ファイバ内に発進された非常に狭い光パルスが、その長さに沿ったファイバ材料もしくは構造内の異常(すなわち、破砕、局所化された圧縮、欠陥、等)により、散乱し戻されるかもしくは反射し戻され、その測定された飛行時間が異常の場所を決定する。
【0014】
・ 光ファイバの全長に沿って、並びにファイバが取付けられている任意の表面または構造に沿って、連続的に温度を測定するために、光ファイバが分配された温度センサ(DTS)システムが開発されてきた。分配温度感知の大多数において、ストークス及び反ストークス戻り信号の強度の比は、光時間領域反射測定(OTDR)形態で測定される。最終結果は、センサの全長に沿った温度プロフィルの真実の測定である。
【0015】
・ ひずみ及び圧力測定のための種々のOTDR散乱戻り技術も研究されてきたが、未だ商業的な技術は利用可能でない。
【0016】
・ 分配ファイバ障害検出及び測量のために、特定の場所もしくは幾何学的形態にサグナック(Sagnac)干渉計ループを物理的に配置することも用いられてきている。サグナック干渉計ループにおいて、感知ファイバ・ループの両端に光が送り出され、それにより2つのビームがループを通して反対方向に循環し、次に再結合して、単一の光検出器上に位相干渉パターンを生成する。これらの方法では、対向伝播信号間の走行時間もしくは時間遅延は用いられない。
【0017】
イベントを見つけるための最も共通した方法は、実際の感知パラメータ(すなわち、温度、ひずみ、圧力、等)に関するさらなる情報を抽出するために感知機構の幾つかの他の形態と結合された、極端に狭いレーザ光パルスの散乱戻りもしくは反射戻りを用いた技術に基づいている。しかしながら、光量子装置における現代の進歩が非常に精密かつ正確なシステムを開発し商業化するのを可能としてきているとは言え、それらはしばしば非常に複雑で高価である。これらユニットが複雑で高価である主な理由は、大部分、極端に狭いレーザ光パルスを発生し、極端に低いパワーの光信号を検出し(これはしばしば、光子のカウント及び信号の重要な平均を含む)、そして光パルスの飛行時間測定に対する極端に正確なタイミングを提供するために必要とされる非常に高い精度及び高速の構成要素に対する要求のためである。
【0018】
非常に狭く低いパワーのパルスの飛行時間を測定し平均を取ることの要求のために、これら技術はしばしば、静止的であるかもしくは非常にゆっくりと変化するパラメータを監視することに制限されている。さらに、今日、この原理に基づいたほとんどのシステムは温度だけを監視する。しかしながら、これらシステムは、本出願のものを含め他のほとんどの技術を超えた1つの重要な長所を提供し得る。すなわち、ファイバの全長に沿って感知パラメータのプロフィルを提供することができるという長所である。
【0019】
それにもかかわらず、光ファイバに対する何等かの形態の障害に関する、特に、OTDR技術で検出するにはあまりにも急速に発生し過ぎる過渡イベントに関する、リアルタイムで、準静止的かつ動的な情報をも得ることができるならば、それは相当な進歩であろう。これは、イベントを見つけることができない分配感知技術を、イベントを見つけることができる適合性の技術と組合わせることにより達成され得る。このことは、ファイバの近くの任意の構造または材料、もしくはファイバが取付けられる任意の構造または材料を監視するというさらなる長所を有するであろう。このような能力は、構造の完全性監視、パイプラインの漏れ検出、接地監視、機械状態監視及び高い安全保障領域の侵入検出のような本当の分配感知応用を可能とするはずである。
【0020】
簡単な発明の概要
本発明の目的は、導波路感知システムにおけるイベントを見つけるための導波路伝送(透過)対向伝播信号法及び関連のシステムを提供することである。
【0021】
本発明は、構造を監視しイベントの位置を見つけるための装置であって、
光源と、
導波路に沿って両方向に光を伝播させるように該光源からの光を受信し、それにより導波路内に対向伝播光信号を提供する導波路であって、対向伝播光信号もしくは該信号の幾つかの特性を、イベントによって生じるもしくはイベントを示す外部パラメータによって変更させるかもしくは生じさせて、変更対向伝播光信号を提供することができる導波路と、
パラメータによって生じた変更対向伝播光信号を検出し、イベントの場所を決定するために、変更対向伝播光信号間の時間遅延もしくは時間差を決定するための検出器手段と、
を備えた装置を提供するものである。
【0022】
本発明は、同じイベントによって影響された伝送対向伝播光信号間の時間遅延もしくは時間差を測定することに依存している。この新規の配列において、光信号、好ましくは連続波の(CW)の光信号は、好ましくは単一の光源から導波路に発進され、2つの別の光検出器のような検出器によって同時に検出される。光信号のパルス化は、幾つかの配列においては用いられ得るが、必要なものではない。対向伝播信号を変更するよう作用する幾つかの感知されたパラメータが、同じ態様で両方の信号に影響を与えるが、影響された対向伝播信号は、各々、それぞれの光検出器まで、導波路長さの残りを走行し続けなければならないので、検出される信号間に結果の時間遅延もしくは時間差がある。時間遅延は、導波路長さに沿った感知されたイベントの場所に直接比例する。従って、時間遅延もしくは時間差が検出されかつ測定されたならば、イベントの場所が決定され得る。同時に、適合性の感知機構が用いられているならば、感知されたイベントは、量化され及び/または識別され得る(すなわち、ひずみ、振動、音響発射、温度過渡、等)。さらに、伝送対向伝播信号間にさらなる遅延を追加するために、かつ不感知のリード・ファイバを提供するために、非感知の光ファイバ遅延線が、いずれかの端もしくは両端において導波路に接続され得る。これは、当該技術を実際の作業システムに工作するのを援助し得る。
【0023】
本発明はまた、実質的に現存する任意の型の伝送分配ファイバ光センサで動作し、導波路を形成する光ファイバの長さに沿ったいずれの場所においても動的及び過渡のイベントを検出し、量化しそして見つけるのを可能とするという長所を有する。さらに、それは伝送形態で動作し、従って、実質的に全光信号及びパワーを検出器に送出し戻して信号平均を必要とせず、そしてそれは、同じ障害によって生じた対向伝播光信号間の時間遅延測定を介してイベントの場所を決定する。
【0024】
何等制限を課することなく、本発明が適合性を有し得る、非配置の分配ファイバ光感知技術の例は、以下の通りである:
・ モダルメトリック(Modalmetric)干渉計
・ サグナック(Sagnac)干渉計
・ マイケルソン(Michelson)干渉計
・ 長距離ファブリ・ぺロット(Fabry−Perot)干渉計
・ マッハツェンダ(Mach−Zehnder)干渉計
・ 2つのモードの(Two−mode)干渉計
【0025】
好ましくは、導波路はシリカ導波路である。
【0026】
好ましくは、光源からの光は、導波路の両端内に同時に発進される。
【0027】
好ましくは、光源は、単一の光源である。しかしながら、他の実施例においては、2つのCWもしくは同期化された光源が、導波路の両端に同時に光を発進させるために用いられ得る。
【0028】
好ましくは、導波路は、イベント感知光ファイバを形成する1つ以上の光ファイバである。
【0029】
好ましくは、伝送対向伝播信号間にさらなる遅延を追加するために、かつ不感知リード導波路を提供するために、いずれかの端もしくは両端において感知導波路にもう1つのシリカ導波路が接続される。
【0030】
好ましくは、検出器手段は、
シリカ導波路における対向伝播信号からの放射を同時に受信するための第1及び第2の光検出器と、
同じ障害から生じた信号間の時間遅延もしくは時間差を決定し、従って感知されたイベントの場所を決定するために、第1及び第2の光検出器からの信号を受信する処理手段と、
を備える。
【0031】
好ましくは、光源と光検出器とシリカ導波路との間に導波路カプラもしくはカプラの組が配列され、それにより光源からシリカ導波路の両端に光が同時に送信され得、検出器手段もカプラもしくは複数のカプラに接続され、それにより対向伝播伝送放射はカプラもしくは複数のカプラを介してシリカ導波路から検出器手段に向けられ得る。
【0032】
本発明はまた、構造を監視してイベントの位置を見つけるための方法であって、
導波路に沿って両方向に光が伝播されるよう導波路内に光を発進させ、それにより導波路内に対向伝播光信号を提供する段階であって、導波路は、対向伝播光信号もしくは該信号の幾つかの特性を、イベントによって生じる外部パラメータによって変更させるかもしくは生じさせて、対向伝播光信号を提供することができる、前記段階と、
パラメータによって生じた変更対向伝播光信号を検出し、イベントの場所を決定するために、変更対向伝播光信号間の時間遅延もしくは時間差を決定する段階と、を含んだ方法を提供する。
【0033】
好ましくは、対向伝播信号を提供するよう導波路の両端に光が発進される。
【0034】
好ましくは、単一の光源から導波路の両端に光が発進される。
【0035】
好適な実施例は、光導波路内のイベントを見つけるための導波路伝送対向伝播信号方法及び関連のシステムであって、
対向伝播光信号を同時に伝送するよう設計された導波路材料から形成された光ファイバ(単一モードもしくはマルチモード化された)を提供する段階と、
センサ感度及び検出能力を最適にするよう設計された光導波路におけるイベントを見つけるために、任意の適切な導波路長さ、任意の適切な幾何学形状を有し、導波路伝送対向伝播信号方法及び関連のシステムと適合性のある、センサ形態(単一モードもしくはマルチモード化された)を提供する段階と、
感知ファイバ、感知及び探知システム光学系及び光電子機器インターフェース間で不感知光ガイドとして働く導波路材料から形成されたリード光ファイバ(単一モードもしくはマルチモードとされた)を提供する段階と、
感知ファイバ及び励起源間で不感知光ガイドとして働く導波路材料から形成されたリード光ファイバ(単一モードもしくはマルチモードとされた)を提供する段階と、
導波路の芯が結合において整列され固定されたままであるように、センサ導波路とリード光ファイバとを溶融結合するかもしくは接続する段階と、
対向伝播信号間の時間遅延または時間差が測定されて、感知されたイベントの場所を決定するために用いられるよう、導波路センサからリード光ファイバを介して適切な光及び電子配列に対向伝播信号を送出する段階と、
感知されたパラメータが量化され及び/または識別され得るように、適合性の或る感知技術と共に用いられ得る導波路センサ光信号の何等かの変化を登録する段階と、
を含んだ方法及び関連のシステムを提供する。
【0036】
好適な実施例は、また、光導波路内のイベントを見つけるための導波路伝送対向伝播信号方法及び関連のシステムを生成するための方法にあるということもでき、制限的ではないが、以下の段階を含む。
【0037】
対向伝播光信号を同時に伝送するよう設計された導波路材料から形成された光ファイバ(単一モードもしくはマルチモード化された)を準備する段階。
【0038】
・ センサ感度及び検出能力を最適にするよう設計された光導波路におけるイベントを見つけるために、任意の適切な導波路長さ、任意の適切な幾何学形状を有し、導波路伝送対向伝播信号方法及び関連のシステムと適合性のある、センサ形態(単一モードもしくはマルチモード化された)を準備する段階。
【0039】
・ 平坦で円滑な表面を創設するようそれらの端を裂くかもしくは磨くこといより、導波路センサ及び光ファイバ・リードを準備する段階。裂かれたもしくは磨かれた導波路センサ及びファイバ・リードの端面から何等かの汚染物を取除くために必要な予防策を講じた後、導波路センサ及びファイバ・リードは、溶融結合装置内に端と端を合わせて置かれ、適切なもしくは所望の溶融回数及び流れを用いて一緒に溶融される。溶融結合の手順は、必要に応じて何回か繰り返され得る。導波路センサ及びファイバ・リードの芯及び全直径は制限されるものではなく、そして溶融結合手順の前に導波路センサ及びファイバ・リードの芯を中央に整列させるために、溶融結合装置に変換段もしくはV溝を用いても良い。導波路センサ及びファイバ・リードの異なった組合わせは、異なったもしくは独特の組の溶融結合パラメータを必要とし得る。
【0040】
・ 平坦で円滑な表面を創設するために溶融結合後、導波路センサを任意の場所で裂くかもしくは磨く段階。裂かれたもしくは磨かれた表面の位置は、センサの局所化された長さもしくは感知領域を創設する。裂かれたもしくは磨かれた導波路センサの端面から何等かの汚染物を取除くために必要な予備策を講じた後、それは、所望の場所において第2のファイバ・リードに溶融結合される。
【0041】
・ 光導波路におけるイベントを見つけるための伝送対向伝播信号方法を達成する信号処理電子機器、光検出器、カプラ、光源の適切な組合わせ及び配列にファイバ・リードを装着し、接続し、溶融結合し、もしくは結合するのを容易にする任意の態様で、ファイバ・リードの自由端を準備しもしくは接続(コネクタライジング)する段階。
【0042】
・ 好ましくは、製造されたセンサ及び/または露出された溶融結合領域は、所望の領域を適切な装置または材料(すなわち、ねつ収縮溶融結合プロテクタ、アクリレート、エナメル、エポキシ樹脂、ポリイミド、等)で包むもしくはコーティングすることにより保護され得る。
【0043】
・ 好適な実施例において、センサ導波路はマルチモード・ファイバであり、リード・ファイバは単一モードファイバである。
【0044】
・ 他の実施例においては、複数のマルチモード・ファイバと単一モード・ファイバとが、端と端との関係で溶融結合されて、全ファイバ・アセンブリに沿って幾つかの感知及び不感知領域を形成する。
【0045】
・ 他の実施例においては、複数の単一モード・ファイバがそれぞれのマルモード・ファイバに溶融結合され、複数の単一モード・ファイバがカプラに接続され、カプラは、次に、さらなる単一モード・ファイバに接続されて多重化されたセンサ配列を形成する。
【0046】
・ 代替的な配列においては、センサ・ファイバは、2つ以上の適切に構成された光ファイバ(単一モードもしくはマルチモードとされた)によって置き換えられ得、そして複数のセンサ・ファイバをファイバ光リードに接続するためにさらなるカプラが用いられ得る。この配列において、さらなる数のカプラ及び光検出器が、増加された数の感知及びリード・ファイバを容易にするために、計測操業において必要とされ得る。
【0047】
・ 上述の代替的な配列の好適な実施例において、感知部分は、2つの適切に構成された単一モード・ファイバによって形成され、そして不感知リードは単一モード・ファイバである。2つの感知ファイバは、いずれかの端または両端において単一モード・カプラを用いることによってリード・ファイバに接続される。
【0048】
本発明は、伝送形態に配列され得る任意の光導波路分配感知技術において効果的である。制限的ではないが、好適な実施例において、分配感知技術は、不感知単一モード・ファイバの感知マルチモード・ファイバへの溶融結合を用いたモダルメトリック技術に基づいている。制限的ではないが、さらにもう1つの好適な実施例においては、分配感知技術は、感知領域として2つの単一モード・ファイバを用いたマッハツェンダまたはマイケルソン干渉計に基づいている。
【0049】
好ましくは、導波路は、少なくとも1つの光ファイバ及び/または少なくとも1つの光ファイバ装置を備えている。本発明の幾つかの実施例においては、導波路は、何等追加の素子なしで光ファイバだけを備えていても良い。しかしながら、光ファイバは、その長さに沿って受動または能動素子を含むことができる。さらに、光ファイバは、その長さに沿って感知素子を含むことができ、そしてこれら感知素子は、適用環境における所望のパラメータ変化に応答する装置を含んでいて良く、該装置は、導波路における電磁放射伝播の属性及び特性に影響を与え、それによりパラメータ変化の支持を与える。
【0050】
好ましくは、任意の適切なCWまたはパルス化された単一周波数もしくは多数の波長源あるいは複数の源が用いられ得る。制限的ではないが、好適な実施例においては、CWまたはパルス化されたコヒレント・レーザ・ダイオードが、光信号を供給するために用いられる。代替的な配列においては、同じまたは変化する波長の多数の光源が、対向伝播信号を発生するために用いられ得る。本発明の好適な実施例は、レーザ・ダイオード、発光ダイオード、光検出器、カプラ、アイソレータ、サーキュレータ及びフィルタと共に、すべてファイバで低価格の光装置を用いることの可能性を提供する。任意の適切な光源、カプラ及び光検出器配列が、センサ及び位置確認システムと共に用いられる。好適な実施例においては、光源の必要とされる光特性は、光が単一モード導波路内に発進されて伝播され得るようなものである。局所限定のために、単一モード・ファイバ内を伝播される光は、単一モード・ファイバ内の走行の全期間中、単一モードのままとされなければならない。光が単一モード・ファイバからマルチモード・ファイバに発進されると、幾つかのモードが励起され、そしてマルチモードとされたファイバは、種々のパラメータに対して感度を有する。光がマルチモード・ファイバから単一モード・ファイバに発進し戻されると、単一モードだけが支持されそしてシステムの光構成要素に走行する。引込み/引出しファイバの脱感作並びにセンサの局所限定はこのような態様で達成される。実際的な応用において、単一モード・ファイバは、すべてのクラッド・モードを減衰させて信号対雑音比を改善するのに充分に長く作られるべきである。この好適な実施例は、伝送対向伝播光信号の両方向の走行に対して適用される。
【0051】
導波路センサ内を伝播する電磁放射の属性及び特性を用いれば、監視を非破壊的な態様で行うことができる。従って、センサは、所望のパラメータを監視しかつ見つけるために、必然的に、損傷され、破砕されもしくは破壊されることはない。
【0052】
該方法において、本発明の好適な実施例によれば、ピグテール化されたレーザ・ダイオード、ファイバ・レーザもしくは発光ダイオードのような光源から、光ファイバのような光導波路(単一またはマルチモードとされた)に電磁放射が発進され、光導波路に沿って伝播する。光導波路は、光導波路光スプリッタまたはカプラの一方の腕に(一時的または永久的に)接続され、電磁放射が光スプリッタに到達したとき、該電磁放射は、光スプリッタの2つの出力導波路腕に分岐され得る。この光スプリッタの出力腕の各々は、他のカプラに溶融結合され、これにより、レーザ源からの光放射は、他の2つのカプラの各々に同時に発進される。これら2つのカプラは、上述の二重端部の対向伝播法に対する発進及び検出ポートを形成する。光信号は、カプラの出力導波路腕に同時に発進される。一方の出力腕だけが各々のカプラにおいて用いられ、他方は、反射戻りを避けるために破砕されるか、そうでなければ終端される。カプラの出力腕は、導波路感知素子、または該導波路感知素子に(一時的または永久的に)接続されるリード光導波路のいずれかに直接(一時的または永久的に)接続される。光スプリッタの出力導波路腕のいずれか一方は、電磁放射を光導波路リードを介してセンサ導波路に送出するために用いられ得る。同様に、複数の出力導波路腕は、電磁放射を幾つかの個別のまたは多重化された導波路センサに送出するよう用いられ得る。導波路センサに送信される対向伝播信号の各々は、それらが反対の端部に達し最初の発進信号とは反対方向に後者のカプラに発進し戻されるまで、導波路の全長に沿って伝播する。信号は、各々、後者のカプラを介して逆方向にスプリットもしくは分割される。信号の部分は、第1のカプラ及びレーザに向かって走行し戻され、信号の残りの部分は、光検出器で終端されている後者のカプラの未使用の腕に沿って走行する。光信号は、2つの光検出器によって同時に監視される。適切な電子機器、信号処理機構及びアルゴリズムが各検出器からの信号を処理し、同じ障害によって生じた信号間の時間遅延または時間差を決定することにより、感知されたイベントの場所を提供する。不感知ファイバ光リードは、光信号間にさらなる時間遅延を提供するために非常に長くて良い。このことは、実際の作業システムに当該技術を設計するもしくは工作するのを援助する。
【0053】
当該方法において、本発明の代替的の好適な実施例によれば、感知部分は2つ以上の適切に構成されたファイバ(単一またはマルチモードとされた)により形成され、そして不感知リードは、単一モード・ファイバである。複数の感知ファイバは、感知ファイバのいずれかの端もしくは両端においてさらなる単一モード・カプラを用いることによりリード・ファイバに接続される。
【0054】
好ましくは、機器の光及び電子配列は、雑音最小技術を用いるであろう。
【0055】
好ましくは、全ての光及び電気構成要素は、個々の光ファイバ入力ポートを有した単一の機器制御ボックス内に配置されるであろう。
【0056】
当該システムに、電気光装置、音響光装置、磁石光装置及び/または集積光装置もまた用いることができる。
【0057】
本発明は、内部にデータ信号が発進されかつそこからデータ信号が受信される光ファイバ通信リンクを監視し、該リンクへの障害の位置を見つけるための装置であって、
リンクに沿って両方向に光を伝播させるように光をリンクに発進させ、それによりリンク内に対向伝播光信号を提供する光源であって、リンクが、対向伝播光信号もしくは該信号の幾つかの特性を、障害によって変更させるかもしくは生じさせて、変更対向伝播光信号を提供することができる光源と、
変更対向伝播光信号を検出し、障害の場所を決定するために、変更対向伝播光信号間の時間遅延もしくは時間差を決定するための検出器手段と、
を備えた装置を提供する。
【0058】
本発明は、さらに、その中にデータ信号が発進されかつそこからデータ信号が受信される光ファイバ通信リンクを監視し、リンクに対する障害の位置を見つけるための方法であって、
リンクに沿って両方向に光が伝播されるようリンク内に光を発進させ、それによりリンク内に対向伝播光信号を提供する段階であって、リンクは、対向伝播光信号もしくは該信号の幾つかの特性を、障害によって変更させるかもしくは生じさせて、対向伝播光信号を提供することができる、前記段階と、
障害によって生じた変更対向伝播光信号を検出し、障害の場所を決定するために、変更対向伝播光信号間の時間遅延もしくは時間差を決定する段階と、
を含んだ方法を提供する。
【0059】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例をさらに説明する。
【0060】
好適な実施例の詳細な説明
図1を参照すると、総括的な構成が示されており、分配センサ10に対して、或る任意の長さの感知を行わないファイバ・リード14a及び14bが先行しており、該分配センサ10はそれらリードに続いている。感知しないファイバ・リード14a及び14bの一方もしくは双方は当該方法のために必要とされるものではないということを強調することは重要である。それらは、単に、感知しないリード・ファイバを提供するために、及び/または感知領域の特定の配置を容易にするために、伝送(透過)対向伝播信号間にさらなる遅延を追加するための追加の光遅延線を提供するだけである。これは、当該技術を実際に働くシステムに設計するのを援助し得る。感知しないリード14a及び14bは、感知するファイバ10に溶融結合17され得るか、そうでなければ該ファイバ10に結合され得る。
【0061】
光ファイバ・リンク(全距離dx)は、長さdbの感知部分10に17で溶融結合され、最後に、長さdcの第3の不感知部分14bに17で再度溶融結合され
る、長さdaの不感知部分14aから成る。当該構成の目的は、ファイバ・リン
ク10(点B及びDの間)の感知部分に沿った障害18(点Cにある)を見つけることである。点A及びEの双方に同時にレーザを注入することにより、ファイバ・リンクは、2つの対向伝播する光ビームを有する。ファイバ・リンク10の感知部分に沿ったどこでも摂動18は、2つの同一の摂動信号をそれぞれ交互の方向に伝播させる、すなわち、点Cから点Eに向かって、そして点Cから点Aに向かって伝播させる。(それぞれ点A及びEにおける)各信号の到着時間の差が既知ならば、次に、dbに沿った障害が生じた点は、以下の式を用いて計算するこ
とができる。
【0062】
【数1】
x=da+db+dc
=da+db1+db2+dc (1)
【0063】
(それぞれ点Δt及びEにおける)各信号の到着時間の差は以下の式で与えられる。
【数2】
Δt=(Δtb2+Δtc)−(Δtb1+Δta) (2)
ここに、Δta、Δtb1、Δtb2、Δtcは、光信号がそれぞれda、db1、db2、及びdcに沿って走行するのにかかる時間に言及しており、t=d/νを用いて既知の距離に対して計算され得、νはc/nfibreによって与えられる光信号
の速度であり、cは真空中の光の速度(3x108m/秒)であり、nfibreは光ファイバの有効屈折率である。
【0064】
Δtに対して式を書き直すと以下の式となる。
【数3】
Δt=(db2+dc−db1−da)/ν (3)
【0065】
xに対して当該式を用いて、db2=dx−da−dc−db1と置換することができ、以下の式が得られる。
【数4】
Δt=(dx−da−dc−db1+dc−db1−da)/ν
=(dx−2da−2db1)/ν
=(dx−2(da+db1))/ν (4)
【0066】
従って、点Aから引用される障害の点は以下の式によって与えられる。
【数5】
(障害の点)A=(da+db1)=(dx−(νΔt))/2 (5)
【0067】
同様に、点Eから引用される障害の点は以下の式によって与えられる。
【数6】
(障害の点)E=(dc+db2)=(dx+(νΔt))/2 (6)
【0068】
この結果が、全ファイバ・リンクの長さdxを知ることだけを必要とし、シス
テムにおける種々の感知及び不感知ファイバ領域のそれぞれの長さを知ることは必要でないということを示しているということに留意することは興味あることである。この情報は、プロジェクトの設計及び設置段階において、もしくはOTDRを用いることによって設置後において容易に得ることができる。次に、全長が知られ、時間遅延Δtがシステムによって測定されると、感知されたイベントの場所を決定することは、式5または6を用いた簡単な計算である。
【0069】
図2の実施例において、ピグテール化されたレーザ・ダイオード20及びファイバ・アイソレータ22から単一モードの光ファイバ15にCWコヒレント・レーザ光が発進されて、光ファイバ15に沿って伝播する。光ファイバ15は、単一モードのファイバ光カプラ24の一方の腕に41で溶融結合されており、光がカプラ24に達すると、該光はカプラ24の2つの出力腕に分岐される。このカプラ24の出力腕の各々は、それぞれ他の単一モードのファイバ・カプラ26a及び26bに42a及び42bで溶融結合され、これによりレーザ源20からの光は他の2つのカプラ26a及び26bの各々に同時に発進される。これら2つのカプラ26a及び26bは、モダルメタリック的な感知技術を用いた二重終端される対向伝播法のための発進及び検出ポートを形成する。光信号は、カプラ26a及び26bの出力腕27a及び27bに同時に発進される。各カプラ26a及び26bからのそれぞれ出力腕27a及び27bの1つだけが用いられ、カプラの使用されない他のすべての腕は、反射戻り19を避けるために破砕されるかそうでなければ終端される。カプラ26a及び26bの出力腕27a及び27bは、単一モードの光ファイバ・バルクヘッド・コネクタ(直通アダブタ)28a及び28bにおいて終端される。コネクタライズドされたもしくは接続された単一モードのファイバ・リード14aは、直通アダプタ28aに接続され、それによりカプラ26aからの光はファイバ・リンクに一方向に発進される。同様に、対向伝播信号に対して、コネクタライズドされた単一モードのファイバ・リード14bは直通アダプタ28bに接続され、これによりカプラ26bからの光はファイバ・リンクに反対方向に発進される。単一モードのファイバ・リード14aはマルチモードの感知ファイバ10の一端に43で溶融結合され、単一モードのファイバ・リード14bはマルチモードの感知ファイバ10の反対の端に44で溶融結合され、これにより、必要とされる伝送(透過)対向伝播感知ループ形態を形成している。ファイバ・センサ10を通して伝送される対向伝播信号の各々は、それらが反対の端に達するまでファイバ・リンクの全長に沿って伝播し、そしてリード14a及び14b並びにバルクヘッド直通アダプタ28a及び28bを通してそれぞれカプラ26a及び26bに、最初の発進信号とは反対方向に発進し戻される。該信号は、各々、カプラ26a及び26bを通して逆方向にスプリットされるもしくは分割される。信号の部分は、第1のカプラ24及びレーザ20に向かって走行し戻され、信号の残りのものは、それぞれ、後者のカプラ26a及び26bの腕16a及び16bに沿って走行する。腕16a及び16bは光検出器30a及び30bで終端する。ファイバ・アイソレータ22は、レーザ・ダイオードに発進し戻される光の量を減ずるために用いられる。光信号は、2つの光検出器30a及び30bによって同時に監視される。適切な電子機器、信号処理機構及びアルゴリズムが、各検出器30a及び30bからの信号を処理し、同じ障害によって生じた信号間の時間遅延もしくは時間差を決定することにより、感知されたイベントの場所18を提供する。不感知ファイバ光リード14a及び14bは、所望ならば、光信号間にさらなる時間遅延を与えるために非常に長くても良い。
【0070】
図3の実施例において、ピグテール化されたレーザ・ダイオード20及びファイバ・アイソレータ22から単一モードの光ファイバ15にCWコヒレント・レーザ光が発進されて、光ファイバ15に沿って伝播する。光ファイバ15は、単一モードのファイバ光カプラ24の一方の腕に41で溶融結合されており、光がカプラ24に達すると、該光はカプラ24の2つの出力腕に分岐される。このカプラ24の出力腕の各々は、それぞれ他の単一モードのファイバ・カプラ26a及び26bに42a及び42bで溶融結合され、これによりレーザ源20からの光は他の2つのカプラ26a及び26bの各々に同時に発進される。これら2つのカプラ26a及び26bは、マッハツェンダ干渉計の感知技術を用いた二重終端される対向伝播法のための発進及び検出ポートを形成する。光信号は、カプラ26a及び26bの出力腕27a、27c及び27bに同時に発進される。各カプラ26bからの1つの出力腕27bだけが用いられ、カプラの使用されない他のすべての腕は、反射戻り19を避けるために破砕されるかそうでなければ終端される。カプラ26a及び26bの出力腕27a、27c及び27bは、単一モードの光ファイバ・バルクヘッド・コネクタ(直通アダブタ)28a、28c及び28bにおいて終端される。コネクタライズドされたもしくは接続された単一モードの感知ファイバ10a及び10cは、それぞれ直通アダプタ28a及び28cに接続され、それによりカプラ26aからの光はファイバ・リンクに一方向に同時に発進される。代替的には、腕27c及び直通アダプタ28cと置き換えるために、さらなるカプラを腕10a及び10cと共に用いることができる。同様に、対向伝播信号に対して、コネクタライズドされた単一モードのファイバ・リード14は直通アダプタ28bに接続され、これによりカプラ26bからの光はファイバ・リンクに反対方向に発進される。単一モードの感知ファイバ10a及び10cは単一モードのカプラ60の一端にそれぞれ45及び46で溶融結合され、単一モードのファイバ・リード14は反対側でカプラ60の一方の腕に47で溶融結合され、これにより、必要とされる伝送(透過)対向伝播感知ループ形態を形成している。カプラ60の使用されない腕は、反射戻り19を避けるために、破砕されるかもしくはそうでなければ終端される。ファイバ配列を通して伝送される対向伝播信号の各々は、それらが反対の端に達するまでファイバ・リンクの全長に沿って伝播し、そしてバルクヘッド・コネクタ28a、28c及び28bを通してそれぞれカプラ26a及び26bに、最初の発進信号とは反対方向に発進し戻される。該信号は、各々、カプラ26a及び26bを通して逆方向にスプリットされるもしくは分割される。信号の部分は、第1のカプラ24及びレーザ20に向かって走行し戻され、信号の残りのものは、それぞれ、後者のカプラ26a及び26bの腕16a及び16bに沿って走行する。腕16a及び16bは光検出器30a及び30bで終端する。ファイバ・アイソレータ22は、レーザ・ダイオードに発進し戻される光の量を減ずるために用いられる。光信号は、2つの光検出器30a及び30bによって同時に監視される。適切な電子機器、信号処理機構及びアルゴリズムが、各検出器30a及び30bからの信号を処理し、同じ障害によって生じた信号間の時間遅延もしくは時間差を決定することにより、感知されたイベントの場所18を提供する。不感知ファイバ光リード14は、所望ならば、光信号間にさらなる時間遅延を与えるために非常に長くても良い。
【0071】
図4は、モダルメタリック的な(modalmetric)感知技術を用いた、集積光ファイバ感知及び通信システムを示しており、以下の例でさらに詳細に説明する。
【0072】
図5は、本発明の実行可能性を確認するために用いられる本発明の実施例を示す図であり、以下の例でさらに詳細に説明する。図6は、14.71kmファイバ・リンクのファイバに摂動が作用する際に、図5で詳細に示され以下の実施例でさらに詳細に示される本発明の好適な実施例の方法により形成されるシステムの実際の応答を示すオシロスコープのプロットを示す図である。図7は、14.71kmファイバ・リンクのファイバに摂動が作用する際に、図5で詳細に示され以下の実施例でさらに詳細に示される本発明の好適な実施例の方法により形成されるシステムの実際の応答を示すもう1つのオシロスコープのプロットを示す図である。
【0073】
図8は、モダルメトリック感知技術並びに本発明の好適な実施例の方法により形成される障害を見つけるための能力を用いた、結合された光ファイバ感知及び通信配列を示す図である。この技術の実際的な応用において、普通、対向伝播信号の双方の発進点が同じ物理位置にあることが望ましい。このことは、単一終端されたシステムを効果的に形成するであろうマルチファイバ・ケーブルを用いることによって容易に達成される。この配列において、1つの単一モードのファイバが通信ファイバとして用いられ、他方、問題の特定の領域(影になった領域)に渡ってモダルメトリック侵入センサ(イベント検出及び場所決定)を構成するためには、1つの単一モード及び1つのマルチモードの2つのファイバが必要である。影になった領域におけるマルチモード・ファイバに沿ったいずれかの場所における摂動は、2つの対向伝播摂動信号を発生するであろう。リンクのトランスミッタ端へのそれらそれぞれの到達時間における時間差を測定すれば、障害の場所を決定することが可能である。
【0074】
図8を参照すると、通信ファイバ151を含んだ通信ケーブル150が示されている。ファイバ151の一端はトランスミッタ152に接続され、他端はレシーバ153に接続されている。トランスミッタ152は、レシーバ153によって受信されるよう、データをファイバ151に送信する。
【0075】
ケーブル150はまた、結合点157において単一モード・ファイバ156に結合されるマルチモード・ファイバ155を含んでいる。更なる単一モードのファイバ158が、159においてマルチモード・ファイバ155に結合される。ファイバ155、156及び158は、ケーブル150内でループ形態に形成され、それによりファイバ155、156及び158によって形成される連続ファイアの端160及び161は互いに隣接している。
【0076】
前述したように、対向伝播信号は、ファイバ155、156及び158の2つの端160及び161内に発進され、検出器(図示せず)は、2つの端160及び161から発する2つの対向伝播信号を検出するように配列されている。
【0077】
ファイバ151に物理的にアクセスするようケーブル150に乱入する何等かの試みは、感知ファイバであるマルチモード・ファイバ155を必然的に乱し、従って、2つの対向伝播摂動信号が生成されて、前述した態様で端部160及び161において検出されるであろう。2つの変更されたもしくは摂動信号の受信間の時間差を決定することにより、試みられた乱入の場所が決定され得る。
【0078】
図8に示された好適な実施例において、ファイバ155、156及び158が互いにループバックし、2つの端160及び161が互いに隣接しているけれども、ファイバ151と概して平行に走る単一の感知マルチモード・ファイバを設け、ケーブル150の反対の端からファイバの両端に光を発進させ、両端からの光を検出し、そして時間差を得て試みられた乱入の位置を見つけるように光検出器を同期させることも可能であろう。
【0079】
好適な実施例の例
本発明の好適な実施例は、以下の例に示されるように検査されてきた。光ファイバ伝送対向伝播信号法及び関連のシステムは、ここに記載された本発明を生成する実行可能性を示すように構成された。以下に詳細にされるものは今日までに得られた結果の全てではない。
【0080】
例:モダルメトリック効果を用いた障害の点の場所
マルチモード光ファイバが乱されるとき、モードの分配が影響されるということは長く知られている。マルチモード・ファイバにおけるモダル分配のこの変調は、モダルメトリック効果として知られている。マルチモード・ファイバにおけるモダルメトリック効果は、ファイバ自体の振動、乱入、または移動、もしくはファイバのスペックル・パターン出力における強度変化を検出することにより、ファイバが取付けられる任意の構造もしくは物体を感知して監視するために用いられ得る。従って、モダルメトリック・センサは、構造監視における振動センサとして、高電圧設備の状態監視として、ケーブルまたはパイプラインの侵入検出として、そして囲い内の周囲の安全保障として用いることができる。
【0081】
最初に、光ファイバは、主に長距離かつ高速の電話通信システムに配備された。しかしながら、光ファイバ・ケーブル、光電子源及び検出器の価格上昇に伴い、光ファイバは今や、LAN/WANバックボーンのような他の多くの通信応用において、そして多くの小規模及び大規模な組織(すなわち、銀行、国防、政府、公益事業及び多国籍企業)の使用の通信ネットワークにおいて、主な搬体として使用されている。これら通信ネットワークの多くは、通信リンクの安全保障を高い優先順位にしてきた感知情報の転送に関連している。
【0082】
モダルメトリック効果は、光ファイバ・ケーブルへの何等かの侵入もしくは光ファイバ・ケーブルに不正な変更を加えることに対して防備するよう容易かつ効果的に用いられ得る。感知がファイバ通信システムに一体化された代表的な構成が図4に示されている。
【0083】
感知システム100a(すなわち、レーザ)及び100b(検出器及びプロセッサ)、並びに通信システム200a(トランスミッタ)及び200b(レシーバ)の双方は、同じ光ファイバ10に一体化されている。感知システムの波長は、通信信号(波長多重送信を介して)と干渉しないように、かつまたファイバ・リンクが感知波長に対してマルチモード化されるように選択される。幾つかの他の形態が可能であるが、それらは全て同じ原理で働く。モダルメトリック処理ユニットはファイバ・リンクに沿った任意の点において任意の摂動を検出するであろう。
【0084】
今までの所、モダルメトリック感知効果は、障害の正確な点を見つけることができずに、分配されたマルチモード光ファイバ感知長さに沿って障害を感知する能力を有するだけであった。発明者による最近の実験によれば、ここに説明された本発明の方法により、2つの対向伝播信号間の時間遅延を決定することによって障害を見つけることが今や可能であると言うことが示された。実験の作業を図5に示される配列に対して以下に説明する。
【0085】
図5に記載された構成は、図1のものと同様であり、ファイバ・リンクにおける2つの対向伝播光信号A1及びB1を有している。再度、感知ファイバ10(例えば2kmの長さであり、結合点105及び107間に位置する)は、ファイバ・ケーブルにおける専用のファイバであって良く、もしくは通信ファイバと同じファイバであって良い。ファイバ10は、導波路ネットワークの端を形成する不感知リード・ファイバ109及び111に接続される。リード・ファイバ109は、結合115を介して相当な長さ(例えば5km)の不感知ファイバ113に接続され、ファイバ113は、結合117を介する感知マルチモード・ファイバ119に117において結合される。ファイバ119は、8.8kmのような相当な長さのものであって良い。示された点(点A)においてマルチモード・ファイバに摂動Pが与えられたならば、2つの同様のもしくは同一の時間変化する光信号が、モダルメトリック効果と調和して発生され、その各々は反対方向に走行する。入力1(PSI)と調和した摂動信号は、入力2(PS2)と調和した摂動信号がポート1(出力2)に到達する前に、ポート2(出力1)に到達する。これは、PS2が、例えば14.71km(Aからポート1までと、Aからポート2までとの間の距離差)のPS1以上の光ファイバを通して伝播することが必要であると言う事実に起因している。2つの摂動信号間の時間遅延を測定することにより、障害の場所が計算され得る。上述の構成において、1.457のファイバに対する屈折率を仮定すると、次に、2つの信号間の時間差は以下のように計算され得る。
【0086】
【数7】
Δt=14.71x103m/[(3x108m/秒)/(1.457)]
=71.49μ秒
【0087】
図5に記載された伝送対向伝播ファイバ配列に関して幾つかの測定が行われた。図2に詳細にされたものと同じ実験構成が摂動信号を測定するために用いられた。そしてヒューレット・パッカード54810Aインフィニウム(Infinium)デジタル化オシロスコープが、摂動信号をサンプリングして結果の時間差を手動で測定するために用いられた。図6及び7は、このような2つのデータ取得からの結果を示す。双方の取得から分かるように、それぞれ65μ秒及び70μ秒として測定された、2つの摂動信号間には明瞭に遅延があり、71.5μ秒の理論計算と良く匹敵している。誤差(事実上300m)は、ファイバの有効屈折率の値の仮定の結果であり、時間遅延の手動測定における不正確さによる。これらの誤差は、ファイバの実際の有効屈折率を知ることにより、そして時間遅延を正確に決定するためにデジタル信号処理手段を用いることにより減じることができる。
【0088】
図9及び図10は、本発明のさらなる実施例を示しており、それにおいて、データの双方の伝送のために共通の導波路が用いられ(例えばファイバ通信リンク)、そして該共通の導波路はファイバと干渉する何等かの試みを決定するための感知ファイバをも形成する。これらの実施例は、通信リンクを安全にすることに対して、並びに通信リンクからデータを盗聴するために通信リンクに侵入する何等かの試みを示すことに対して、特定の応用を有する。図10は、ループ構成を示し、図9は、ループのない構成を示す。
【0089】
図9において、光ファイバ200は、データを1つの場所からもう1つの場所へ伝送するための通信リンクを形成する。ファイバ200は、1550nmの波長(データ伝送波長である)においては単一モードとされるのが好ましく、そして850nmの波長(感知周波数である)においてはマルチモードとされるのが好ましい。データはトランスミッタ210からファイバ200に発進される。トランスミッタ210は、一体化されたアイソレータを有するピグテール化されたレーザ・ダイオードを含んでいて良く、これによりデータ信号が1550nmの波長において単一モードとされたファイバ212に発進される。ファイバ212は、カプラ216の一方の腕に接続された214に213で結合される。カプラ216の出力はファイバ200に218で結合される。ファイバ200は、また、カプラ220に218で結合される。カプラ220の腕の一方は、さらなる単一モード・ファイバ224に222で結合される単一モード化されたファイバ221に結合される。ファイバ221及び224は、1550nmの波長において単一モードとされる。ファイバ224は、1550nmの波長に対して感知を行う検出器226に接続される。
【0090】
第1の対向伝播感知システム240は、単一モード・ファイバ241、及び結合243において一緒に結合されるカプラ216のマルチモード・ファイバ腕242により、カプラ216の他方の腕に接続される。ファイバ241及び242は、図9の実施例に用いられる感知波長である850nmの波長においてそれぞれ単一モード化及びマルチモード化されている。対向伝播感知システム240は、850nmの波長の光をファイバ241に発進するためのピグテール化されたレーザ・ダイオードのようなトランスミッタと、以後に説明されるような態様でファイバ241から発する光を検出するための検出器とを含んでいる。システム240は、図2を参照して説明したピグテール化されたレーザ・ダイオード20及び検出器30aと同一であって良い。システム240は、光がピグテール化されたレーザ・ダイオードからファイバ241に発進されるのを可能とし、かつ検出器がファイバ241からの光を受信するのを可能とする適切なカプラを含んでいて良い。このように、感知光信号は、850nmの波長で対向伝播システム240からファイバ241に発進され、トランスミッタ210からのデータ伝送信号とカプラ216において結合される。1550nmの波長のデータ伝送信号と、850nmの波長の感知信号との双方は、ファイバ200を通して走行する。
【0091】
カプラ220は、マルチモード・ファイバ249に接続される第2の腕を有し、マルチモード・ファイバ249は、もう1つの単一モード・ファイバ251に250において結合される。ファイバ249及び251は、850nmの波長において、それぞれマルチモード及び単一モードとされている。ファイバ251は、システム240と同一の対向伝播感知システム260に接続される。このように、システム260は、システム240によって発進された信号に対してファイバ200における対向伝播のために、850nmまたは670nmの波長における感知光信号をファイバ251及び249に発進し及び受信することの双方を行う。
【0092】
ファイバ200に沿って走行する1550nmの波長のデータ信号は、850nm信号の幾つかと共にカプラ220によりファイバ221及び224に結合される。検出器226は、1550nmの波長における信号、従ってトランスミッタ210から伝送されたデータだけを検出し、InGaAsである。システム240及び260におけるレトラクタはSiタイプであり、850nmまたは670nm波長に対してのみ感度を有する。
【0093】
システム240及び260により発進された対向伝播感知信号は、850nmまたは670nmの波長においてマルチモードとされているファイバ200に沿って反対方向に走行する。このように、マルチモードとされたファイバ200は、それが850nmまたは670nmの波長においてマルチモードとされているので、その全長に沿って感知ファイバを形成し、従って、ファイバ200からデータを盗聴するようファイバ200に侵入しようとする何等かの試みは、ファイバ200に発進された850nmまたは670nmの波長における光信号に対し変化を生じ、それ故、試みられた侵入によって引き起こされた障害によって変更された変更対向伝播信号は、システム240及び260の各々における検出器によって受信される。試みられた侵入の場所は、システム240及びシステム260における変更信号の受信間の時間差を決定することにより、先の実施例で説明した態様で決定され得、これによりファイバ200の長さに沿った位置が決定され得る。
【0094】
システム240及び260における検出器は、互いに適切に時間同期され、これにより、システム240における変更信号の受信と、システム260における変更信号の受信との間の時間差が決定され得る。
【0095】
図10は、図9の実施例と同様の更なる実施例を示すが、以下の点で異なっている。図10は、2つの対向伝播感知システム240及び260を有するのではなく、単一のシステム270が用いられ、かつ戻りループ・ファイバ271がカプラ220に結合され、これによりファイバ200は、図2、3、5及び8を参照して説明したのと同じ態様で単一のシステム270に効果的にループバックされる。ファイバ271は、それが不感知であるように感知波長において単一モードとされており、従って、ファイバ200に侵入しようとする何等かの試みは、ファイバ200に発進された対向伝播信号に対し変更を生じるが、ファイバ271の障害は、ファイバ271における信号に対して何等変更を生ぜず、従って、ファイバ220における試みられた侵入の点が検出され得る。
【0096】
この実施例において、対向伝播信号は、トランスミッタ210から発進されるデータ信号と同時に、システム270からファイバ241に発進され、またファイバ200に沿った対向伝播のためにファイバ271にも発進される。データ信号は、図9を参照して説明したのと同じ態様で検出器226によって受信される。この実施例は、対向伝播信号を検出するための検出器を同じ場所に配置するという長所を有し、それにより、図9の実施例におけるような異なった場所にある検出器の遠隔同期の必要性を避けている。
【0097】
本発明の好適な実施例において、検出器によって検出された変更信号は、感知ファイバに対する障害によって変更された光信号の任意のパラメータである。該パラメータは、信号の強度であって良く、それにより対向伝播信号を検出するための検出器は、受信される信号の強度を効果的に見ることができ、そして強度が変化したとき、このことは、感知ファイバへの障害によって引き起こされた変更信号の受信を示すこととなる。
【0098】
好適な実施例の応用
本発明の方法により為された光装置及びシステムは、広範な種々の応用及び分野において有用である。包括的ではなく、説明的に、以下の例は、ここに説明された光ファイバ感知及び配置方法の幾つかの内在的使用を示している。
【0099】
・ 道路、レール、ダム及び橋の保守会社
・ 基本的施設の所有者、経営者及び保証人
・ パイプラインの工事会社、請負人及びオペレータ
・ 石油及び石油化学会社
・ 海岸から離れた油用機械のオペレータ及び保守会社
・ 周辺囲いまたは壁の警備会社
・ 警備会社
・ 政府及び軍隊組織
・ 電力発電及び配分産業
・ 電力、水及び燃料設備
・ 塔の所有者及びオペレータ
・ 飛行機製造者、修理者及びオペレータ
・ 非破壊鑑定会社及び設備製造者
・ R&D会社及び研究所
・ 機器及び感知器製造者
・ スポーツ機材及び施設の製造者並びにオペレータ
・ 鉱山オペレータ
・ 艦船の所有者、オペレータ及び保証人
・ 品質保証及び安全会社
・ 建物管理会社
・ 産業設備のオペレータ及び製造者
・ 原子力プラントの製造者、所有者及びオペレータ
・ 電気通信会社またはオペレータ
・ 光ファイバ・ケーブルへの障害の検出、測定及び位置確認を必要とするあらゆる応用。
【0100】
特許請求の範囲に記載された発明は、現存する多くの光ファイバ分配感知技術の欠点及び制限を克服する。さらに、それは、動的かつ過渡のイベントを検出して位置確認することができ、障害を見つけることができる他のほとんどの光ファイバ分配センサよりも複雑ではなくかつ低価格である。かかるシステムは、現存の技術よりも低価格で動作性及び安全性が高められたという長所を有し、プラント及び生態環境において短期間及び長期間の設備監視が可能である。
【0101】
本発明の精神及び範囲内での変更は、当業者によって容易に行われ得るので、本発明は、例によってここに説明された特定の実施例に制限されるものではないということを理解するべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の総括的な実施例を図である。
【図2】 モダルメトリック感知技術を用いた本発明の実施例を示す図である。
【図3】 マッハツェンダ干渉計感知技術を用いた本発明の更なる実施例を示す図である。
【図4】 モダルメトリック感知技術を用いた一体化された光ファイバ感知及び通信システムを示す図である。
【図5】 本発明のさらにもう1つの実施例を示す図である。
【図6】 14.71kmファイバ・リンクのファイバに摂動が作用する際に、図5で詳細にされた本発明の好適な実施例の方法により形成されたシステムの実際の応答を示すオシロスコープのプロットを示す図である。
【図7】 14.71kmファイバ・リンクのファイバに摂動が作用する際に、図5で詳細にされた本発明の好適な実施例の方法により形成されたシステムの実際の応答を示すもう1つのオシロスコープのプロットを示す図である。
【図8】 モダルメトリック感知技術、及び本発明の好適な実施例の方法により形成された障害を見つけるための能力を用いた、組合わされた光ファイバ感知及び通信配列を示す図である。
【図9】 本発明の更なる実施例を示す図である。
【図10】 本発明のさらにもう1つの実施例を示す図である。

Claims (13)

  1. 構造を監視しイベントの位置を見つけるための装置であって、
    光源と、
    前記光源からの光を受信する導波路(10a,10c,14)であって、その受信した光を前記導波路に沿って両方向に伝播させて、前記導波路内を両方向に伝播する対向伝播光信号を提供する前記導波路であって、当該両方向に伝播する対向伝播光信号がイベントによる変更を受けたときに、前記導波路に沿って両方向に伝播し続ける変更対向伝播光信号を生成することができる前記導波路と、
    前記イベントの位置を決定するために、前記変更対向伝播光信号をそれぞれ別々に検出し、当該別々に検出した変更対向伝播光信号の受信時間差を判定する検出器(30a、30b)を含む検出器手段とを備え、前記導波路が、
    マッハツェンダ干渉計を形成するように相互に接続された第1の感知導波経路(10a)及び第2の感知導波経路(10c)によって形成される導波路センサと、
    前記光源からの光を受信し、当該受信した光が、前記第1及び第2の感知導波経路(10a、10c)を第1の方向に伝播するように当該光を前記導波路センサに供給する第1のカプラ(24)と、
    前記第1のカプラから光を受信するとともに、その光が前記第1及び第2の感知導波経路を前記第1の方向とは反対の第2の方向に伝播するように前記導波路センサと接続される第3の不感知導波経路(14)とを備え、当該第3の不感知導波経路は、前記導波路センサの前記第1及び第2の感知導波経路(10a、10c)を前記第1の方向に伝播した光を受信して前記検出器(30b)へと伝送するものであり、反対方向である前記第1及び第2の方向に伝送された光が前記対向伝播光信号を形成する前記装置。
  2. 記第1及び第2の感知導波経路(10a、10c)を前記第3の不感知導波経路(14)に結合する第2のカプラ(60)であって、前記第1及び第2の感知導波経路(10a、10c)を前記第1の方向に伝播している光を前記第3の不感知導波経路(14)に沿って前記第1の方向に前記検出器(30b)へと伝播させるべく、当該光を前記第3の不感知導波経路(14)に供給する第2のカプラ(60)とを備え、当該第2のカプラ(60)は更に、前記第1及び第2の感知導波経路(10a、10c)を前記第2の方向に伝播している光が前記検出器(30a)へ伝播するように、前記第3の不感知導波経路(14)からの光を前記第1及び第2の感知導波経路(10a、10c)へと供給する請求項1に記載の装置。
  3. 前記導波路は、シリカ導波路である請求項1に記載の装置。
  4. 前記光源は、前記導波路の両端に接続されて前記導波路の両端内に同時に光を供給する請求項1乃至3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記光源は、単一の光源である請求項1乃至4のいずれかに記載の装置。
  6. 前記導波路は、複数の光ファイバを備える請求項1乃至5のいずれかに記載の装置。
  7. 前記導波路の総伝送距離を延長し、かつ不感知リード導波路を提供する更なるシリカ導波路が前記導波路のいずれかの端もしくは両端に接続される請求項1乃至6のいずれかに記載の装置。
  8. 前記検出器(30a、30b)は、
    前記導波路における対向伝播光信号をそれぞれ受信する第1及び第2の光検出器と、
    前記第1及び第2の光検出器からの信号を受信して、同じイベントによって変更された信号間の時間遅延を判定して感知されたイベントの位置を判定する処理手段と、
    を備えた請求項1乃至7のいずれかに記載の装置。
  9. 前記導波路はループ形状に設けられ、単一の光源から前記導波路の両端に同時に光が供給される請求項1乃至8のいずれかに記載の装置。
  10. 前記検出器(30a、30b)は、
    前記第1及び第2の感知導波経路(10a、10c)を前記第1の方向に伝送される光を検出するための第1の検出器(30b)と、
    前記第1の検出器とは別の第2の検出器であって、前記第1及び第2の感知導波経路(10a、10c)を前記第2の方向に伝送される光を検出するための第2の検出器(30a)とを備える請求項1に記載の装置。
  11. 構造を監視してイベントの位置を見つける方法であって
    導波路に沿って両方向に光を伝播させて前記導波路内を両方向に伝播する対向伝播光信号を提供するように前記導波路内に光を供給する段階であって、前記導波路は、前記対向伝播光信号がイベントによる変更を受けたときに、前記導波路に沿って両方向に伝播し続ける変更対向伝播光信号を生成することができるものである、前記供給する段階と、
    変更対向伝播光信号を連続的かつ同時に監視して、イベントが生じたときに当該イベントによる変更を受けた変更対向伝播光信号を別々に検出する段階と、
    当該別々に検出された前記変更対向伝播光信号の検出時間差を判定し、前記イベントの位置を判定する段階とを備え、
    前記導波路内に光を供給する段階は、
    マッハツェンダ干渉計を形成する第1の感知導波経路及び第2の感知導波経路の両方に光を供給して第1の方向に伝送させ、前記第1及び前記第2の感知導波経路から、当該第1及び第2の感知導波経路に結合された第3の不感知導波経路に前記光を供給して前記第1の方向に伝送させる工程と、前記第3の不感知導波経路に光を供給し、その供給された光を前記第3の不感知導波経路及びそれに引き続く前記第1及び第2の感知導波経路を前記第1の方向と反対の第2の方向に伝送させる工程とを含み、反対方向である前記第1及び第2の方向に伝送される光が前記対向伝播光信号を形成する、前記方法。
  12. 前記光を前記導波路の両端に供給して、前記対向伝播光信号を生成させる請求項11に記載の方法。
  13. 前記光は単一の光源から前記導波路の両端に供給される請求項11に記載の方法。
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