JP4868635B2 - 無線伝送方法および無線伝送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、無線信号を各種装置に伝送して、複数の機器間でローカルエリアネットワーク(LAN)を構成する場合に適用して好適な無線伝送方法および無線伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、様々なデジタル情報を伝送するために、IEEE1394−1995フォーマットで規定された高速シリアルバスを利用して情報を伝送する無線伝送方法が一般的になりつつある。
【0003】
このIEEE1394−1995フォーマットで規定された高速シリアルバスを流れる情報を無線伝送する方法として、現在ワイヤレス1394構想として検討され始めている。
【0004】
現在、想定されているワイヤレス1394においては、周期的に帯域を予約した情報伝送としてアイソクロナス(Isochronous)伝送が行われるため、ある程度の周期で一定となるフレーム構成を採って、アイソクロナス伝送のために伝送帯域を周期的に確保する必要が生じる。
【0005】
この場合、特開平11−252090号公報、特開平11−239114号公報などに記載されている無線伝送方法を適用することにより、アイソクロナス伝送を妨げないように、予約されていない領域を利用して情報伝送として非同期(Asynchronous)情報伝送が行われる構想が想定される。
【0006】
また、従来、複数の無線伝送装置によって、無線ネットワークを構成し、各伝送装置から情報を無線伝送する場合に、所定のアクセス制御によって、伝送路での送信権を確保した場合に、その情報伝送を行う方法が一般的に想定されていた。
【0007】
また、一般的な無線伝送制御方法の構成においては、事前に送信バッファに送信する情報を確保しておくことで、アクセス権を得てから即座に情報の送信を開始する構成が採られていた。
【0008】
さらに、従来より再送制御を行う非同期情報の無線伝送方法として、時分割多重した無線伝送路を利用して、通常の非同期情報の伝送と、相互に受領確認(ACK)情報の返送とを行う方法が考えられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の無線LANなどで想定されているように、情報伝送帯域のなかで、伝送帯域の一部が予約されている場合においては、任意のタイミングで非同期伝送を行おうとしても、予約されている情報伝送領域を避けて、予約が設定されていない情報伝送領域で各種の情報伝送を行わなければならないという不都合があった。
【0010】
また、一般的な無線伝送制御方法の構成において、事前に送信バッファに送信する情報を獲得しておくことで、アクセス権を得てから即座に情報の送信を開始する構成が採られていたが、このような構成では、一旦、送信バッファに取り込まれた情報の送信順番を変更することが難しいという不都合があった。
【0011】
さらに、時分割多重した無線伝送路を利用して、通常の情報伝送と相互に受領確認(ACK)情報の返送を行う方法では、通常の非同期情報の伝送の後に、受領確認(ACK)情報の返送が送信バッファに設定されてしまい、その後、非同期情報の伝送が終了してからでないと、受領確認(ACK)情報の返送が行えなくなるという不都合があった。
【0012】
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、受領確認(ACK)情報や情報伝送の制御に関する制御情報について、非同期伝送される情報よりも、優先的に伝送することができる無線伝送方法および無線伝送装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
ここで、本発明の無線伝送方法は、複数の伝送装置を利用してネットワークを構築し、それぞれの伝送装置間で各種の情報伝送を行う無線伝送方法において、第1の伝送装置が送信元通信局となり、第2の伝送装置を受信先通信局として、第1の伝送装置が所定のアクセス制御方法によって、無線伝送路のアクセス制御権を獲得した場合に、所定の個数にわたる第1の非同期情報の情報伝送を行い、その後、第2の伝送装置が第1の非同期情報の受信直後に受領確認(ACK)情報を返送せず、第2の伝送装置が所定のアクセス制御方法によって、無線伝送路のアクセス制御権を獲得した場合に、第2の伝送装置から第1の伝送装置に対する所定の個数にわたる受領確認(ACK)情報の返送を、第2の伝送装置が送信元通信局となる第2の非同期情報よりも優先的に情報伝送するものである。
【0014】
これにより、自局が受領した非同期情報に対する受領確認(ACK)情報を、自局が送信する非同期情報よりも、優先的に送信することができる。
【0019】
また、本発明の無線伝送装置は、複数の無線伝送装置を利用してネットワークを構築し、それぞれの伝送装置間で各種の情報を無線伝送する伝送装置において、自装置宛て情報を受信した直後に受領確認(ACK)情報の返送をせず、所定のアクセス制御方法によって無線伝送路のアクセス制御権を獲得した場合に所定の個数にわたる受領確認(ACK)情報を返送する通信制御方法で、自装置から送信される情報の種類によって複数の送信バッファと、自装置宛て情報の所定の個数にわたる受領確認(ACK)情報の返送情報を、送信優先度の高い送信バッファに格納する制御手段と、を用意し、所定のアクセス制御方法によって、無線伝送路における送信権を得た場合には、優先度の高い送信バッファから順番に情報を送信するものである。
【0020】
これにより、送信される情報の種類によって複数の送信バッファを用意するので、所定のアクセス制御によって、送信権を得た場合には、優先度の高い送信バッファから順番に情報を送信することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本実施の形態の無線伝送方法は、受信先装置から送信元装置へ返送する受領確認(ACK)情報や、伝送制御のための制御情報について、非同期伝送される情報よりも、優先的に送信を行うものである。
【0024】
以下に、本実施の形態を説明する。図1は本実施の形態の無線伝送方法が適用されるネットワークシステムの構成例を示す図である。
例えば、図1に示すように、無線伝送装置11にはケーブル等を介してパーソナルコンピュータ1およびプリンタ出力装置2が有線接続される。また、無線伝送装置12には同様にケーブル等を介してVTR(ビデオテープレコーダ)3が有線接続される。また、無線伝送装置13には同様にケーブル等を介して電話機器5およびセットトップボックス4が有線接続される。また、無線伝送装置14には同様にしてケーブル等を介してテレビジョン受像機6およびゲーム機器7が有線接続される。このようにして、各機器が各無線伝送装置に接続され、各無線伝送装置がネットワーク15を構成している。
【0025】
ここで、図1における無線ネットワーク構成の接続を例に、本実施の形態の無線伝送方法について説明する。
まず、無線伝送装置13に接続されるセットトップボックス4から、無線伝送装置14に接続されるゲーム機器7に対して、第1の非同期情報の伝送が行われていることとする。
【0026】
さらに、無線伝送装置11に接続されるパーソナルコンピュータ1から、無線伝送装置13に接続される電話機器5に対して、第2の非同期情報の伝送が行われていることとする。
【0027】
このとき、無線伝送装置13では、第1の非同期情報の送信と、第2の非同期情報の受領確認(ACK:Acknowledge)情報返送処理も併せて行われる。
【0028】
ここで、従来のように、1つの送信バッファしか持ち得ない構成では、この無線伝送装置13では、第1の非同期情報の送信が連続的に行われている場合に、第1の非同期情報の送信キュー(cue)の増加によって、第2の非同期情報の受領確認(ACK)情報の返送が、なかなか行えないという問題が生じる。
【0029】
本実施の形態では、この問題を解決するために、受領確認(ACK)情報などの送信用の第1の送信バッファと、非同期情報の送信用の第2の送信バッファなど、複数の送信バッファを持つことで、それぞれ優先順位の高い情報を優先的に送信することで、非同期情報の伝送シーケンスが滞らない制御を可能にする無線伝送方法および無線伝送装置を提供するものである。
【0030】
また、本実施の形態では、受領確認(ACK)情報などの送信用の送信バッファの他に、非同期情報の再送用の送信バッファを、個別に設ける構成を採っても良い。
【0031】
さらに、伝送シーケンスにエラーが発生した場合に、シーケンスをリセットする場合などに交換される、制御情報の送信バッファを個別に設ける構成を採っても良い。
【0032】
さらに、これらのバッファの送信優先順位を、それぞれ設定できるような構成を採っても良い。
【0033】
図2は、ネットワークの接続形態を模式的に表した図である。
図2中、黒丸で示す制御局の無線伝送装置14を中心に、白丸で示す端末通信局の無線伝送装置11、12、13で構成される無線ネットワーク15が形成されていることを示している。無線伝送装置11には実線で示すようにパーソナルコンピュータ1およびプリンタ出力装置2が接続される。また、無線伝送装置12には同様に実線で示すようにVTR3が接続される。また、無線伝送装置13には同様に実線で示すように電話機器5およびセットトップボックス4が接続される。また、無線伝送装置14には同様にして実線で示すようにテレビジョン受像機6およびゲーム機器7が接続される。
【0034】
ここで、無線ネットワーク15内において、制御局14は点線で示す回線22〜24を介してネットワーク15上の全ての通信局11〜13との通信が可能な状態を示している。
【0035】
これに対して、通信局11では遠方の通信局13との直接伝送が不可能であるが、点線で示す回線22、21を介してネットワーク15上の制御局14、通信局12との通信は可能な状態を示している。
【0036】
また、通信局12では点線で示す回線23、21、25を介してネットワーク15上の制御局14、通信局11、13との通信が可能な状態を示している。
【0037】
また、通信局13では遠方の通信局11との直接伝送が不可能であるが、点線で示す回線24、25を介してネットワーク15上の制御局14、通信局12との通信は可能な状態を示している。
【0038】
図3に、各通信局を構成する無線伝送装置11〜14の構成例を示す。
ここでは、各無線伝送装置11〜14は基本的に共通の構成とされ、送信および受信を行うアンテナ31と、このアンテナ31に接続されて無線送信処理および無線受信処理を行う無線伝送処理部32を備えて、他の伝送装置との間の無線伝送ができる構成としている。
【0039】
この場合、本例の無線伝送処理部32で送信および受信が行われる伝送方式としては、例えばOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex:直交周波数分割多重)方式と称されるマルチキャリア信号による伝送方式を適用し、送信および受信に使用する周波数としては、例えば非常に高い周波数帯域(例えば5GHz帯)が使用される。
【0040】
また、本例の場合には、送信出力については、比較的弱い出力が設定され、例えば屋内で使用する場合、数m〜数十m程度までの比較的短い距離の無線伝送ができる程度の出力としてある。
【0041】
この無線伝送処理部32は、無線伝送路上の特定の周波数キャリアの検出や、同期信号を検出する機能を備え、この同期信号に続く情報部分の受信を行う構成となっている。
【0042】
さらに、無線伝送処理部32で受信した信号に対して、各種の伝送情報の受信復号処理を行う受信制御処理部33Cと、無線伝送処理部32で送信する情報を格納しておく送信バッファ(#1)33Aおよび送信バッファ(#2)33Bとを備える。
【0043】
また、受信制御処理部33Cで受信した信号のうち、情報信号のデータ変換と、無線伝送処理部32で送信するために、送信バッファ(#1)33Aおよび送信バッファ(#2)33Bに蓄える情報信号のデータ変換を行う情報変換処理部34を備える。
【0044】
さらに、情報変換処理部34から、インターフェース部35を介して、接続される機器39に供給すると共に、接続される機器39から供給されるデータを、インターフェース部35を介して情報変換処理部34に供給して変換処理できる構成としてある。
【0045】
ここでは、無線伝送装置のインターフェース部35の外部インターフェースとして、例えば、IEEE1394フォーマットのような高速シリアルバス38を経由して、接続される機器39に対して、音声や映像情報、あるいは各種データ情報の送受信が行うことができる構成としてある。
【0046】
あるいは、接続される機器39の本体内部に、これら無線伝送装置を内蔵させるように構成させても良い。
【0047】
このとき、インターフェース部35を介して情報変換処理部34に取り込まれた非同期伝送をする必要のある情報については、まず、優先順位の低い、送信バッファ(#2)33Bに非同期伝送情報として蓄えられる構成としてある。
【0048】
また、各無線伝送装置内の各部は、マイクロコンピュータなどで構成された制御部36の制御に基づいて処理を実行する構成としてある。
【0049】
この場合、各無線伝送装置の受信制御処理部33Cで復号した信号が、非同期情報であった場合には、制御部36が判断して、その情報の受領確認(ACK)を、優先度の高い送信バッファ(#1)33Aに格納する。
【0050】
また、各無線伝送装置の受信制御処理部33Cで復号した信号が、受領確認(ACK)情報であった場合には、再送が必要な情報を制御部36が判断して、再送する情報を選択し、情報変換処理部34から、優先度の高い送信バッファ(#1)33Aに格納する。
【0051】
さらに、各無線伝送装置では、非同期伝送の再送がうまく行えなかったり、伝送上の不具合が生じた場合には、制御部36が判断して、伝送制御情報を構築して、情報変換処理部34から、優先度の高い送信バッファ(#1)33Aに格納する。
【0052】
そして、制御局以外の無線伝送装置11〜13では、受信した信号がアクセス制御信号(送信許可信号)であった場合には、受信制御処理部33Cを介して、制御部36において、優先的に送信する情報が蓄えられている、送信バッファ(#1)33Aまたは送信バッファ(#2)33Bの選択を行い、所定のアクセス制御に基づいた情報送信処理が行われる構成としてある。
【0053】
受信制御処理部33Cで復号した信号が、管理情報伝送領域の情報である場合には、その受信した情報を、制御部36において、その受信した制御信号で示される状態に各部を設定する構成としてある。
【0054】
さらに、制御部36には内部メモリー37が接続してあり、その内部メモリー37に、通信制御に必要なデータや、ネットワークを構成する通信局数、伝送路の利用方法の情報などを一時記憶させる構成としてある。
【0055】
さらに、ネットワークの制御局14となる無線伝送装置では、他の伝送装置11〜13に対して送付する、後述する下り管理情報(CS)の同期信号についても、制御部36から無線伝送処理部32に供給されて無線送信される構成としてある。
【0056】
また、制御局以外の伝送装置11〜13では、受信した信号が下り管理情報(CS)であった場合には、その同期信号の受信タイミングを制御部36が判断して、その同期信号に基づいたフレーム周期を設定して、そのフレーム周期で通信制御処理を実行する構成としてある。
【0057】
図4は、本実施の形態による無線伝送フレーム構成例を示す図である。ここでは、便宜的にフレームを規定して示しているが、このようなフレーム構造を取る必要は必ずしもない。図中、無線伝送路40において、一定の伝送フレーム周期41毎に到来する伝送フレームが規定されて、この中に管理情報伝送領域42と情報伝送領域43が設けられていることを表している。
【0058】
このフレームの先頭にはフレーム同期やネットワーク共通情報の報知のための下り管理情報伝送区間44(サイクルスタート(CS:Cycle Start))区間が配置され、これに続いて、必要に応じて時間情報補正伝送区間45(サイクルレポート(CR:Cycle Report))が配置され、さらに、局同期信号送受区間46(ステーションシンク(SS:Station Sync))が配置されている。
【0059】
この局同期信号送受区間(SS)は、所定の長さを有しており、ネットワークを構成する各通信局に対して、下り管理情報によって、送信する通信局がある程度の周期を持って割り当てられる構成が考えられている。
【0060】
例えば、この局同期信号送受区間(SS)のうち、自局の送信部分以外の全てを受信することで、自局の周辺に存在する通信局との間の接続リンク状態の把握を行うことができる。
【0061】
さらに、次の自局が局同期区間(SS)で送信する情報の中に、この接続リンク状況を報告し合うことで、ネットワークの接続状況を各通信局で、それぞれ把握させることができる構成としてある。
【0062】
情報伝送領域43は、必要に応じて設定される帯域予約伝送領域(RSV:Reserve)47と、制御局が伝送制御を行う集中管理の非同期伝送領域(ASY:Asynchronous)48と、制御局が伝送制御を行わない分散制御の拡張領域(OA:Open Area)によって構成されている。
【0063】
つまり、帯域予約伝送(RSV)や、拡張領域(OA)の必要がなければ、情報伝送領域のすべてを非同期伝送領域(ASY)として伝送することができる。
【0064】
このようなフレーム構造を採ることによって、帯域予約伝送領域(RSV)では、例えばIEEE1394フォーマットによって規定されるアイソクロナス(Isochronous)伝送が行われて、非同期伝送領域(ASY)では、非同期(Asynchronous)伝送などが行える構成とすると好適である。
【0065】
図5は、非同期情報の伝送シーケンスの例を示した図である。
図中、送信元装置Sから受信先装置Rに対して、所定のアクセス制御によって、非同期情報伝送による非同期情報送信51〜54が行われたとする。このとき、受信先装置Rに途中の非同期情報伝送による非同期情報送信52が正しく届かなかったケースを想定する。
【0066】
次に、受信先装置Rから送信元装置Sに対して、非同期情報を受信したことを通知する受領確認(ACK)情報の返信55が行われる。
【0067】
そして、送信元装置Sでは、この受領確認(ACK)情報の返信55を受信することによって、受信先装置Rでの未達(NACK:Not Acknowledge)情報(非同期情報送信52に対する)の有無を判定し、未達情報が存在する場合には、未達情報に対応する非同期情報の再送56を行う構成となっている。
【0068】
この場合、先に行った非同期情報送信52が、未達情報であることが、前の受領確認(ACK)情報の返信55により送信元装置Sに通知されているので、送信元装置Sは非同期情報送信52に対する未達情報の再送56を行う。
【0069】
さらに、受信先装置Rでは、未達情報の再送56を受信して、一連の非同期情報伝送51〜54の受領を持って、受領確認(ACK)情報の返信57を行うことで、非同期情報伝送が完了する構成となっている。
【0070】
図6は、伝送装置の処理動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS1にて、非同期情報の無線伝送があるか否かの判断を行う。ステップS1において非同期無線伝送を行う場合には、ステップS2にて、非同期情報をパケット化し、ステップS3にて、第2の送信バッファにそれらを格納しておき、ステップS14へ移行する。
【0071】
さらに、ステップS4にて、自局宛の非同期情報の受信があるか否かの判断を行う。ステップS14において、自局宛の非同期情報を受信した場合においては、ステップS5にて、受領確認(ACK)情報のパケットを構築し、ステップS6にて、第1の送信バッファにそれらを格納しておき、ステップS14へ移行する。
【0072】
そして、ステップS7にて、自局宛の受領確認(ACK)情報の受信があるか否かの判断を行う。ステップS7において、自局宛の受領確認(ACK)情報を受信した場合には、ステップS8にて、受領確認(ACK)情報を確認し、未達情報の有無の判断を行う。
【0073】
ここで、ステップS8において、未達情報があった場合には、ステップS9にて、その非同期情報を再送パケットとして設定し、ステップS10にて、第1の送信バッファにそれらを格納しておき、ステップS14に移行する。
【0074】
ステップS8において、未達情報がなかった場合には、直接ステップS14に移行する。
【0075】
なお、このとき、再送パケットを第2の送信バッファに格納しても良い。
【0076】
また、ステップS11にて、伝送シーケンスにエラーが発生したか否かの判断を行う。
【0077】
ステップS11において、伝送シーケンスにエラーが発生した場合には、ステップS12にて、伝送制御情報パケットを構築して、ステップS13にて、第1の送信バッファにそれらを格納しておき、ステップS14に移行する。
【0078】
ステップS14では、アクセス制御権を獲得した否かの判断を行う。
【0079】
ここで、ステップS14において、アクセス制御権を獲得していなければ、ステップS1に戻って再度上述したバッファリング処理を行うことになる。
【0080】
ステップS14において、アクセス制御権を獲得した場合には、ステップS15にて、第1の送信バッファに送信する情報があるか否かの判断を行い、ステップS15において、第1の送信バッファに情報があれば、ステップS16にて、所定の伝送単位だけ、第1の送信バッファの情報を送信する。
【0081】
ステップS15において、第1の送信バッファに情報がなければ(なくなっていれば)、ステップS17にて、第2の送信バッファに送信する情報があるか否かの判断を行い、ステップS17において、第2の送信バッファに情報があれば、ステップS18にて、所定の伝送単位だけ、第2の送信バッファの情報を送信する。
【0082】
さらに、所定の伝送単位の送信が行われた後に、その都度、ステップS19にて、非同期情報の伝送が可能か判定して、非同期伝送が可能であれば、ステップS15に戻り、再度、情報送信を継続することができる。
【0083】
また、伝送フレーム周期が終了する場合や、所定の非同期情報の伝送量に達した場合など、非同期情報の伝送が行えなくなる場合には、一連の処理を抜けて、ステップS14にて再度アクセス制御権を獲得できた場合に、情報送信を行うこととする。
【0084】
本実施の形態では、便宜上、第1の送信バッファと、第2の送信バッファの2つを用いる例を説明したが、伝送される情報の種類に応じて、第3の送信バッファなど、より多くの送信バッファを設けて、それぞれの送信優先順位を制御する構成を採っても良い。
【0085】
なお、上述した本実施の形態はワイヤレス1394に適用される例を示したが、これに限らず、他の無線ネットワークにも適用されることはいうまでもない。
【0086】
【発明の効果】
本発明の無線伝送御方法は、複数の伝送装置を用いてネットワークを構成し、情報伝送を行う無線伝送方法において、第1の伝送装置が送信元通信局となり、第2の伝送装置を受信先通信局として、第1の伝送装置が所定のアクセス制御方法によって、無線伝送路のアクセス制御権を獲得した場合に、所定の個数にわたる第1の非同期情報の情報伝送を行い、その後、第2の伝送装置が第1の非同期情報の受信直後に受領確認(ACK)情報を返送せず、第2の伝送装置が所定のアクセス制御方法によって、無線伝送路のアクセス制御権を獲得した場合に、第2の伝送装置から第1の伝送装置に対する所定の個数にわたる受領確認(ACK)情報の返送を、第2の伝送装置が送信元通信局となる第2の非同期情報よりも優先的に情報伝送するので、受領確認(ACK)情報の返送を優先的に行う無線伝送制御方法を実現することができるという効果を奏する。
【0087】
また、本発明の無線伝送御方法は、複数の伝送装置を用いてネットワークを構成し、情報伝送を行う無線伝送方法において、第1の伝送装置から第2の伝送装置に対して伝送制御のための制御情報の送信を行う場合に、第1の伝送装置が送信元通信局となり、第3の伝送装置を受信先通信局として、非同期情報の情報伝送を行う場合において、第1の伝送装置が所定のアクセス制御方法によって、無線伝送路のアクセス制御権を獲得した場合に、第2の伝送装置に対する制御情報の送信を、第3の伝送装置に対する非同期情報よりも優先的に情報伝送するので、制御情報の送信を優先的に行う無線伝送制御方法を実現することができるという効果を奏する。
【0088】
また、本発明の無線伝送御方法は、複数の伝送装置を用いてネットワークを構成し、情報伝送を行う無線伝送方法において、第1の伝送装置が送信元通信局となり、第2の伝送装置を受信先通信局として、第1の伝送装置が所定のアクセス制御方法によって、無線伝送路のアクセス制御権を獲得した場合に、第1の非同期情報の情報伝送を行い、さらに、第1の伝送装置から第2の伝送装置に対して情報伝送の未達情報の再送を行う場合に、第1の伝送装置が送信元通信局となり、第2の非同期情報の伝送を行う場合において、第1の伝送装置が所定のアクセス制御方法によって、無線伝送路のアクセス制御権を獲得した場合に、第2の伝送装置に対する未達情報の再送を、第2の非同期情報よりも優先的に情報伝送するので、未達情報の再送を優先的に行う無線伝送制御方法を実現することができるという効果を奏する。
【0090】
また、本発明の無線伝送御装置は、複数の伝送装置を用いてネットワークを構成し、情報伝送を行う無線伝送装置において、自装置宛て情報を受信した直後に受領確認(ACK)情報の返送をせず、所定のアクセス制御方法によって無線伝送路のアクセス制御権を獲得した場合に所定の個数にわたる受領確認(ACK)情報を返送する通信制御方法で、自装置から送信される情報の種類によって情報を区別して記憶する複数の送信バッファと、自装置宛て情報の所定の個数にわたる受領確認(ACK)情報の返送情報を、送信優先度の高い送信バッファに格納する制御手段と、所定のアクセス制御方法によって、無線伝送路における送信権を得た場合には、送信優先度に応じて複数の送信バッファから送信を行う送信バッファを選択する選択手段と、選択手段により選択された順番に情報を送信する無線送信手段とを備えたので、送信される情報の種類によって、その優先度に応じて情報送信を行うことができる無線伝送装置を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の無線伝送方法が適用される無線ネットワーク構成例を示す図である。
【図2】ネットワーク接続形態を模式的に示した図である。
【図3】各通信局を構成する無線伝送装置の構成例を示す図である。
【図4】無線伝送フレーム構成例を示す図である。
【図5】非同期情報伝送シーケンスの例を示す図である。
【図6】伝送装置の処理動作のフローチャートである。
【符号の説明】
11,12,13,14……無線伝送装置、15……ネットワーク、31……アンテナ、32……無線伝送信処理部、33A……送信バッファ(#1)、33B……送信バッファ(#2)、33C……受信制御処理部、34……情報変換処理部、35……外部インターフェース部、36……制御部、37……内部メモリー、38……シリアルバス、39……接続される機器、S……送信元装置、R……受信先装置、51〜54……非同期情報送信、55……受領確認(ACK)情報返信、56……未達情報再送、57……受領確認(ACK)情報返信
Claims (2)
- 複数の伝送装置を用いてネットワークを構成し、情報伝送を行う無線伝送方法において、
第1の伝送装置が送信元通信局となり、第2の伝送装置を受信先通信局として、
上記第1の伝送装置が所定のアクセス制御方法によって、無線伝送路のアクセス制御権を獲得した場合に、
所定の個数にわたる第1の非同期情報の伝送を行い、
その後、上記第2の伝送装置が上記第1の非同期情報の受信直後に受領確認(ACK)情報を返送せず、上記第2の伝送装置が所定のアクセス制御方法によって、無線伝送路のアクセス制御権を獲得した場合に、
上記第2の伝送装置から上記第1の伝送装置に対する所定の個数にわたる受領確認(ACK)情報の返送を、
上記第2の伝送装置が送信元通信局となる第2の非同期情報よりも優先的に情報伝送する無線伝送方法。 - 複数の伝送装置を用いてネットワークを構成し、情報伝送を行う無線伝送装置において、
自装置宛て情報を受信した直後に受領確認(ACK)情報の返送をせず、所定のアクセス制御方法によって無線伝送路のアクセス制御権を獲得した場合に所定の個数にわたる受領確認(ACK)情報を返送する通信制御方法で、
自装置から送信される情報の種類によって情報を区別して記憶する複数の送信バッファと、
自装置宛て情報の所定の個数にわたる受領確認(ACK)情報の返送情報を、送信優先度の高い送信バッファに格納する制御手段と、
所定のアクセス制御方法によって、無線伝送路における送信権を得た場合には、送信優先度に応じて上記複数の送信バッファから送信を行う送信バッファを選択する選択手段と、
上記選択手段により順番に情報を送信する無線送信手段とを備えた無線伝送装置。
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