JP4867676B2 - イコライザ調整回路、イコライザ調整方法、及び電子機器 - Google Patents

イコライザ調整回路、イコライザ調整方法、及び電子機器 Download PDF

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Description

本発明はイコライザ調整回路、イコライザ調整方法、及び電子機器に関し、特に、オーバーシュートを検出することによりイコライザを調整する技術に関する。
信号は伝送路を伝搬することにより損失が発生する。その損失は周波数に対して一律ではなく高周波になるほど損失が大きくなる特性があり、この特性により信号波形が乱され変形する。信号波形の変形が著しくなると情報を正しく伝搬することができなくなる。これを回避するために、イコライザを用いて波形を復元している。イコライザは降下した電圧を昇圧(ゲイン)させ、波形を復元するように動作する。このゲインの調整がイコライザの調整である。
例えば、特開2005−286805号公報には、高周波と低周波の正弦波を印可した場合のそれぞれのゲインを比較した結果に基づいて、イコライザの調整を実行することが記載されている。
また、イコライザのゲイン調整によりオーバーシュートが発生することがあり、これも波形を乱すものとなる。特開平06−062273号公報には、オーバーシュートを発生させないようにイコライザを調整することが記載されている。
特開2005−286805号公報 特開平06−062273号公報
特開2005−286805号公報の発明は、高周波と低周波の中間の周波数についての調整が考慮されていないため最適に調整されないという問題がある。また、これを回避するためには多くの周波数について調整が必要となり調整時間がかかるという問題がある。
特開平06−062273号公報には、オーバーシュートを発生させないようにイコライザを調整することが記載されているが、オーバーシュートの検出のみでイコライザを調整できるようにしたものではない。
本発明の目的は、調整用の信号として低周波から高周波までの周波数成分を含むステップ波形の信号を用い、イコライザのゲインを調整しながらイコライザの出力波形のオーバーシュートを検出することにより、上記課題を解決し、イコライザ調整を効率よく行うことのできるイコライザ調整回路、イコライザ調整方法、及び電子機器を提供することにある。
本発明の第1のイコライザ調整回路は、伝送路の受信側に接続するイコライザの出力波形のオーバーシュートを検出する手段と、前記イコライザのゲインを調整する手段を有し、ステップ波を前記伝送路の送信側に与えて前記オーバーシュートの有無を判定し、前記オーバーシュートがなくなるようにイコライザのゲインを大きい値から小さい値へ順に調整することを特徴とする。
本発明の第2のイコライザ調整回路は、伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aと裏極性信号Aにして伝送する伝送路に接続されたイコライザを調整するイコライザ調整回路であって、
前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与え、前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出し、オーバーシュートがなくなるように前記イコライザのゲインを調整することを特徴とする。
本発明の第3のイコライザ調整回路は、伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aと裏極性信号Aにして伝送する伝送路に接続されたイコライザを調整するイコライザ調整回路であって、
前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与える動作C1と、前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出する動作C2と、オーバーシュートを検出した場合に前記イコライザのゲインを小さくして動作C1に戻る動作C3とを、オーバーシュートが検出されなくなるまで繰り返すことを特徴とする。
本発明の第4のイコライザ調整回路は、伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aと裏極性信号Aにして伝送する伝送路に接続されたイコライザを調整するイコライザ調整回路であって、
前記イコライザから出力される裏極性信号Bを入力としリセット中は出力と短絡しリセット中以外は出力と切断するトランスファーゲートと、トランスファーゲートの出力を基準電圧端子に入力し前記イコライザから出力される正極性信号Bを比較電圧端子に入力し比較電圧端子の電圧が基準電圧端子の電圧より大きいときに出力を有効にする差動バッファと、差動バッファの基準電圧端子とグランド間を接続するコンデンサと、リセット中にリセットされリセット中以外に差動バッファ出力が有効となるとセットされるフラグとを有し、
最初にゲインが大きくなるような設定値を前記イコライザに指示し前記出力ゲートにローレベル信号を与える動作D1と、
リセット状態として前記トランスファーゲートを短絡させて前記コンデンサの電圧を裏極性信号Bの電圧に合わせる動作D2と、
リセット状態を解除し前記トランスファーゲートを切断して前記コンデンサの電圧を保持し、前記出力ゲートにステップ波を与える動作D3と、
前記フラグがセットされれば前記設定値が小さくなるように変更して前記イコライザに指示して動作D2に戻り、前記フラグがセットされなければ終了する動作D4とを実行することを特徴とする。
本発明の第1のイコライザ調整方法は、伝送路の受信側に接続するイコライザの出力波形のオーバーシュートを検出する検出手段と、前記イコライザのゲインを調整する調整手段を有し、ステップ波を前記伝送路の送信側に与えて前記検出手段でオーバーシュートの有無を判定し、前記調整手段により前記オーバーシュートがなくなるようにイコライザのゲインを大きい値から小さい値へ順に調整することを特徴とする。
本発明の第2のイコライザ調整方法は、伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aと裏極性信号Aにして伝送する伝送路に接続されたイコライザを調整するイコライザ調整方法であって、
前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与え、前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出し、オーバーシュートがなくなるように前記イコライザのゲインを調整することを特徴とする。
本発明の第3のイコライザ調整方法は、伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aと裏極性信号Aにして伝送する伝送路に接続されたイコライザを調整するイコライザ調整回路であって、
前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与えるステップC1と、前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出するステップC2と、オーバーシュートを検出した場合に前記イコライザのゲインを小さくしてステップC1に戻るステップC3とを、オーバーシュートが検出されなくなるまで繰り返すことを特徴とする。
本発明の第4のイコライザ調整方法は、伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aと裏極性信号Aにして伝送する伝送路に接続されたイコライザを調整するイコライザ調整方法であって、
前記イコライザから出力される裏極性信号Bを入力としリセット中は出力と短絡しリセット中以外は出力と切断するトランスファーゲートと、トランスファーゲートの出力を基準電圧端子に入力し前記イコライザから出力される正極性信号Bを比較電圧端子に入力し比較電圧端子の電圧が基準電圧端子の電圧より大きいときに出力を有効にする差動バッファと、差動バッファの基準電圧端子とグランド間を接続するコンデンサと、リセット中にリセットされリセット中以外に差動バッファ出力が有効となるとセットされるフラグとを有し、
最初にゲインが大きくなるような設定値を前記イコライザに指示し前記出力ゲートにローレベル信号を与えるステップD1と、
リセット状態として前記トランスファーゲートを短絡させて前記コンデンサの電圧を裏極性信号Bの電圧に合わせるステップD2と、
リセット状態を解除し前記トランスファーゲートを切断して前記コンデンサの電圧を保持し、前記出力ゲートにステップ波を与えるステップD3と、
前記フラグがセットされれば前記設定値が小さくなるように変更して前記イコライザに指示してステップD2に戻り、前記フラグがセットされなければ終了するステップD4とを実行することを特徴とする。
本発明の第1の電子機器は、伝送路とこの伝送路の受信側に接続するイコライザとこのイコライザを調整するイコライザ調整回路を有する電子機器であって、
前記イコライザ調整回路は、前記イコライザの出力波形のオーバーシュートを検出する検出手段と、前記イコライザのゲインを調整する調整手段を有し、ステップ波を前記伝送路の送信側に与えて前記検出手段でオーバーシュートの有無を判定し、前記調整手段により前記オーバーシュートがなくなるようにイコライザのゲインを大きい値から小さい値へ順に調整することを特徴とする。
本発明の第2の電子機器は、伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aと裏極性信号Aにして伝送する伝送路とこの伝送路に接続されたイコライザとこのイコライザを調整するイコライザ調整回路を有する電子機器であって、
前記イコライザ調整回路は、前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与え、前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出し、オーバーシュートがなくなるように前記イコライザのゲインを調整することを特徴とする。
本発明の第3の電子機器は、伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aと裏極性信号Aにして伝送する伝送路とこの伝送路に接続されたイコライザとこのイコライザを調整するイコライザ調整回路を有する電子機器であって、
前記イコライザ調整回路は、前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与える動作C1と、前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出する動作C2と、オーバーシュートを検出した場合に前記イコライザのゲインを小さくして動作C1に戻る動作C3とを、オーバーシュートが検出されなくなるまで繰り返すことを特徴とする。
本発明の第4の電子機器は、伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aと裏極性信号Aにして伝送する伝送路とこの伝送路に接続されたイコライザとこのイコライザを調整するイコライザ調整回路を有する電子機器であって、
前記イコライザ調整回路は、前記イコライザから出力される裏極性信号Bを入力としリセット中は出力と短絡しリセット中以外は出力と切断するトランスファーゲートと、トランスファーゲートの出力を基準電圧端子に入力し前記イコライザから出力される正極性信号Bを比較電圧端子に入力し比較電圧端子の電圧が基準電圧端子の電圧より大きいときに出力を有効にする差動バッファと、差動バッファの基準電圧端子とグランド間を接続するコンデンサと、リセット中にリセットされリセット中以外に差動バッファ出力が有効となるとセットされるフラグとを有し、
最初にゲインが大きくなる設定値を前記イコライザに指示し前記出力ゲートにローレベル信号を与える動作D1と、
リセット状態として前記トランスファーゲートを短絡させて前記コンデンサの電圧を裏極性信号Bの電圧に合わせる動作D2と、
リセット状態を解除し前記トランスファーゲートを切断して前記コンデンサの電圧を保持し、前記出力ゲートにステップ波を与える動作D3と、
前記フラグがセットされれば前記設定値が小さくなるように変更して前記イコライザに指示して動作D2に戻り、前記フラグがセットされなければ終了する動作D4とを実行することを特徴とする。
本発明の第5の電子機器は、伝送路と接続し、この伝送路の受信側に接続するイコライザとこのイコライザを調整するイコライザ調整回路を有する電子機器であって、
前記イコライザ調整回路は、前記イコライザの出力波形のオーバーシュートを検出する検出手段と、前記イコライザのゲインを調整する調整手段を有し、ステップ波を前記伝送路の送信側に与えて前記検出手段でオーバーシュートの有無を判定し、前記調整手段により前記オーバーシュートがなくなるようにイコライザのゲインを大きい値から小さい値へ順に調整することを特徴とする。
本発明の第6の電子機器は、伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aと裏極性信号Aにして伝送する伝送路と接続し、この伝送路に接続されたイコライザとこのイコライザを調整するイコライザ調整回路を有する電子機器であって、
前記イコライザ調整回路は、前記イコライザから出力される裏極性信号Bを入力としリセット中は出力と短絡しリセット中以外は出力と切断するトランスファーゲートと、トランスファーゲートの出力を基準電圧端子に入力し前記イコライザから出力される正極性信号Bを比較電圧端子に入力し比較電圧端子の電圧が基準電圧端子の電圧より大きいときに出力を有効にする差動バッファと、差動バッファの基準電圧端子とグランド間を接続するコンデンサと、リセット中にリセットされリセット中以外に差動バッファ出力が有効となるとセットされるフラグとを有し、
最初にゲインが大きくなる設定値を前記イコライザに指示し前記出力ゲートにローレベル信号を与える動作D1と、
リセット状態として前記トランスファーゲートを短絡させて前記コンデンサの電圧を裏極性信号Bの電圧に合わせる動作D2と、
リセット状態を解除し前記トランスファーゲートを切断して前記コンデンサの電圧を保持し、前記出力ゲートにステップ波を与える動作D3と、
前記フラグがセットされれば前記設定値が小さくなるように変更して前記イコライザに指示して動作D2に戻り、前記フラグがセットされなければ終了する動作D4とを実行することを特徴とする。
本発明の効果は、幅広い周波数を含んだステップ波信号をイコライザ調整用の信号として使用してオーバーシュートを検出し、オーバーシュートが発生しないように調整することにより、効率よくイコライザ調整ができるという効果がある。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明のイコライザ調整回路20と第1の実施の形態の構成を示す図である。本発明のイコライザ調整回路20は、伝送路12で結ばれた出力ゲート11とイコライザ13に接続されており、検出回路21と、制御回路22を含んで構成される。
出力ゲート11は、伝送信号を差動信号(正極性信号L16Tと裏極性信号L16C)として出力する。出力ゲート11は、論理“1”の信号を伝送する場合正極性信号L16Tの電圧をハイレベルに裏極性信号L16Cの電圧をローレベルにし、論理“0”の信号を伝送する場合正極性信号L16Tの電圧をローレベルに裏極性信号L16Cの電圧をハイレベルにする。このように裏極性信号は正極性信号を補完する信号となる。
以降の説明では、論理“1”レベルを電圧ハイレベルに、論理“0”レベルを電圧ローレベルに対応づけて説明するが、論理“1”レベルを電圧ハイレベルにするか電圧ローレベルにするかは、設計時の都合により決めればよい事項であり、上記とは逆に対応づけてもかまわない。また、論理レベルは論理的な定義であるので論理“1”と論理“0”を逆に定義しても同様にして制御することができる。
図示しないが、イコライザ13の後段に差動バッファ32と同じ機能を持った受信ゲートを配置することにより差動信号を通常の信号に変換でき、通常のデジタル回路で使用できる信号として使用できるようになる。差動バッファ32は、正極性信号L18Tの電圧レベルと裏極性信号L18Cの電圧レベルの大小を比較して、正極性信号L18Tの方が大きい場合は論理“1”と判定してハイレベルを出力し、裏極性信号L18Cの電圧レベルの方が大きい場合は論理“0”と判定してローレベルを出力する機能を有した電子回路である。
正極性信号L16Tと裏極性信号L16Cは伝送路12を伝搬することにより伝送路12の特性に応じて損失が発生し、伝送路12を伝搬した正極性信号L17T(正極性信号L16Tに対応)と裏極性信号L17C(裏極性信号L16Cに対応)は損失により電圧レベルが下がる。損失は伝送路12の特性により決まるもので、一般に伝送路長が大きくなるほど損失も大きくなる。また、損失は伝送信号の周波数に応じて異なり、図2に示すように高周波となるほど損失も大きくなる。
イコライザ13は、受信した信号波形を送信時の信号波形に戻すように調整する機能を持った電子回路である。イコライザ13は、イコライザ調整回路20の制御回路22から出力されるゲイン指示信号L24に従って、昇圧するレベル(ゲイン)を調整することができる。イコライザ調整回路20はゲインに応じた複数のゲインパターンを持ち、伝送信号の損失の程度に応じたゲインパターンを適用することにより信号波形を復元できる。
次に、本発明のイコライザ調整回路20を説明する前に、伝送路12の損失とイコライザ13の調整との関係について図2〜図6を用いて説明する。図2は伝送路12の信号レベルの周波数特性を示した図である。伝送路12の損失は伝送路長や特性に応じて異なり、図2ではA1〜A3の3つを例示している。図2の例では周波数が5GHzにおいてA2は“a2”dBの損失がありA3は“a3”dBの損失があることを示している。なお、本実施の形態では5GHzを基準として例示しているが、もちろん周波数の基準を5GHzに限定するものではない。
図3はイコライザ13の周波数特性を例示した図である。図3では3つのゲインパターンB1〜B3について例示しており、ゲインパターンB1は1GHz以下の低周波に比べて5GHzでゲインはなく、ゲインパターンB2は1GHz以下の低周波に比べて5GHzで“b2”dBのゲインがあり、ゲインパターンB3は5GHzで“b2”dBより大きな“b3”dBのゲインがあることを示している。
また、図3ではB1〜B3の3例を例示したが、実際にはイコライザ13は多数の周波数特性を持ったゲインパターン(B1〜Bn)を持っており、ゲインパターンB1からBnに向かってゲインが徐々に大きくなるように設定されている。これらのゲインパターンはゲイン指示信号L24によって指定される。
ここで“a2=b2”とすれば、周波数特性がA2の伝送路12においては1GHzと5GHzとで“a2”dBの損失の差分が発生するが、B2のゲイン“b2”をイコライザ13に指示することにより1GHzに比べて5GHzでは“b2”dBのゲインが得られるので1GHzと5GHzとの損失の差分を解消することができる。同様に“a3=b3”とすれば、A3の伝送路12に対してはB3のゲイン調整をすることにより損失の差分を解消できる。
図4は伝送路12の損失(図2のA2の場合を図示)に対してイコライザ13のゲイン調整(図3のB1〜B3を図示)を加えた後の周波数特性を示したものである。ただし、図4は5GHzでの損失値を基準にして周波数特性を波形として示しており損失値の絶対値の関係を表したものではない。調整するゲインが最適の場合(A2+B2)は5GHz以下の周波数特性の損失レベルは実線で示すように一定となるが、調整するゲインが小さ過ぎたり(A2+B1)大き過ぎたり(A2+B3)した場合は破線で示すように周波数特性は一定とならない。特にゲインが大き過ぎる場合(A2+B3)は、5GHz付近(図5の点線で囲った部分)で他の周波数に比べてゲインが過大となってしまう。
図5(a)はこの様子を分かりやすく例示したものである。図5では、A2特性の伝送路12に対して大き過ぎるゲインパターンB3のゲインを適用した場合の損失+ゲインの周波数特性を示したものであり、図のように5GHz前後でゲインが大き過ぎる状態となっている。
本発明は調整用の信号としてステップ波を使用している。ステップ波は正弦波のようになだらかに立ち上がり立ち下がる特性ではなく、急峻に立ち上がり立ち下がる特性を持ち、本発明では大きな幅を持った1パルスの波形とする(図8のステップ波信号L23を参照)。ステップ波は立ち上がり部分が急峻であり高周波(5GHz部分)に対応するので、ゲインが大き過ぎると図5(a)に対応したイコライザ13の出力波形はステップ波の立ち上がりでオーバーシュートが発生することになる。図5(b)はこの様子を示した図であり、点線で囲った部分がオーバーシュートの部分である。
図4を参照すると、調整するゲインが大き過ぎると5GHz部分で損失が最小(すなわちゲインが最大)となりオーバーシュートの原因となるが、調整するゲインが最適となると損失は一定しオーバーシュートの原因が排除される。さらに調整するゲインが小さくなると周波数が大きいほど損失が大きくなり調整前の特性に近づきオーバーシュートも発生しなくなる。
図6(a)と図6(b)は最適調整された場合の例を示したものである。図6(a)は図2の損失に図3のゲインを適用した場合の周波数特性を示した図であり、図6(a)は調整用のステップ波を入力した場合のイコライザ13の出力波形を示した図である。a1=b1、a2=b2、a3=b3とした場合、A1に対してB1、A2に対してB2、A3に対してB3の調整をそれぞれ適用することにより図6のようになる。図6はそれぞれ最適調整されているので出力波形にはオーバーシュートは発生しない。
このように、本発明のイコライザ調整回路20は、イコライザ調整のためのテスト波をステップ波とし、ステップ波の立ち上がりのオーバーシュートの有無に基づいてイコライザ調整をする。つまり、ステップ波波形の立ち上がりにオーバーシュートがあればゲインが大き過ぎ、オーバーシュートがなければゲインが適正か又は小さ過ぎるという特性を利用している。具体的な手順は動作の説明で記載するが、始めにゲインが大き過ぎるゲインを設定し徐々にゲインを小さくしていくことで適正なゲインを設定することが可能である。
次に、図1を参照すると、イコライザ調整回路20は、ステップ波に対してイコライザ13の出力波形にオーバーシュートが発生していることを検出する検出回路21と、調整の手順を実行し検出回路21の結果を参照してイコライザ13のゲインを最適に調整する制御回路22を含む。
制御回路22は、図示しないが制御回路22はプロセッサと書き換え可能な記憶手段を持ち、記憶手段にプログラムを記憶してプロセッサでプログラムを実行することによりイコライザ13の調整手順を実行する。調整手順の内容については動作の説明にて詳細に説明する。なお、制御回路22はイコライザ調整回路20内に独立して設置する必要はなく、伝送信号を受信する装置にプロセッサと記憶手段が実装されている場合は、受信装置のプロセッサと記憶手段を共用するように実現することも可能である。また、プロセッサを用いずに、専用の論理回路により実現することも可能である。本発明は制御回路22の実現法について特に限定はしない。
制御回路22は、送信元の出力ゲート11に調整用の信号として与えるステップ波信号L23と、イコライザ13にゲイン調整指示を送るためのゲイン指示信号L24と、検出回路21を初期状態にリセットするためのリセット信号L25を出力し、検出回路21がオーバーシュートを検出したことを示すフラグ信号L37を入力する。ステップ波信号L23は図8に示すように、予め決められた時間(図8ではT72からT75まで)だけ“1”レベルとなる信号である。
検出回路21は、オーバーシュートを検出したときにオンするフラグ31と、オーバーシュートを検出する差動バッファ32と、オーバーフロー検出の基準電圧を与えるコンデンサ33と、トランスファーゲート34と論理の“0”と“1”を反転する反転ゲート35とを含む。
トランスファーゲート34は、リセット信号L25が“1”のときイコライザ13の出力の裏極性信号L18Cを差動バッファ32の基準電圧端子となる−端子とコンデンサ33に短絡し、リセット信号L25が“0”のときには裏極性信号L18Cと差動バッファ32の−端子及びコンデンサ33とを切断するように動作する。
コンデンサ33は、トランスファーゲート34が短絡状態のとき裏極性信号L18Cの電圧に応じて電荷が充電又は放電される。トランスファーゲート34が切断状態となると短絡時に充電又は放電された電荷が保持されるので、短絡時の裏極性信号L18Cの電圧が維持される。
差動バッファ32は、基準電圧端子である−端子に基準電圧信号L36を入力し、比較電圧端子である+端子にイコライザ13出力の正極性信号L18Tを入力し、+端子の電圧が大きかった場合に“1”を出力する。動作説明で後述するように、制御回路22はトランスファーゲート34を短絡しコンデンサ33を充放電した後に、トランスファーゲート34を切断した状態でステップ波を発生して差動バッファ32がオーバーシュートを検出できるようにする。ステップ波が“0”から“1”へ立ち上がるとき、基準電圧信号L36は裏極性信号L16Cの“1”レベルの電圧が維持され、立ち上がった正極性信号L18Tの電圧レベルと比較される。これによって、差動バッファ32は損失により減衰したレベルを基準としてオーバーシュートを検出できる。
フラグ31はSR型のフリップフロップで構成され、調整前にリセット信号L25によりリセットされてオフ状態となり、差動バッファ32でオーバーシュートが検出されるとセットされてオン状態となる。出力はフラグ信号L37として制御回路22に出力される。
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。図7はイコライザ調整回路20のイコライザ調整動作を示したフローチャートで、図8はイコライザ調整動作中のイコライザ調整回路20の主たる動作を示したタイムチャートである。図7のフローチャートの動作は制御回路22により実行される。
まず、制御回路22はイコライザ13に対してゲインが最大となるゲインパターンを与えるようにゲイン指示信号L24を出力する(S51)。これは、図4〜6ですでに説明したようにゲインが大き過ぎる場合オーバーシュートが発生することに着目したものであり、最大値に設定することによりオーバーシュートを発生するようにしている。
次に制御回路22は、ステップ波信号L23により出力ゲート11に対し“0”レベルの信号を与える(S52)。これによって正極性信号L16Tが“0”レベルで、裏極性信号L16Cが“1”レベルで出力ゲート11から出力される。伝送路12を伝搬した信号は伝送路12の損失により減衰してイコライザ13に入力される。イコライザ13は最大のゲインで裏極性信号L17Cを調整し、ゲイン調整後の“1”レベルで裏極性信号L18Cを出力する。
次に制御回路22はリセット信号L25を“1”レベルにしてリセットをかける(S53)。これにより、フラグ31がリセットされてオフ状態となり、トランスファーゲート34は短絡状態となる。裏極性信号L18Cは短絡状態となったトランスファーゲート34を通過してコンデンサ33を裏極性信号L18Cの電圧レベルで充電し、基準電圧信号L36は裏極性信号L18Cの電圧レベルとなる。
制御回路22はコンデンサ33が充電されるのを待って(S54)、リセット信号L25を“0”レベルにしてリセット状態を解除する(S55)。リセットの解除によりトランスファーゲート34が切断状態となり、基準電圧信号L36は裏極性信号L18Cの“1”レベルの電圧レベルを保持し、差動バッファ32の−端子の電圧レベルを裏極性信号L18Cの“1”レベルの電圧レベルに保つ。すなわち基準電圧信号L36はステップ波の入力により想定される正極性信号L18Tの“1”レベルの電圧レベルを差動バッファ32の−端子に与える。
次に制御回路22はステップ波をステップ波信号L23に出力する(S56)。出力されたステップ波は出力ゲート11、伝送路12,イコライザ13を通り、正極性信号L18Tが立ち上がる。正極性信号L18Tは差動バッファ32の+端子に入力し、差動バッファ32で−端子の電圧と比較される。
イコライザ13のゲインが大き過ぎれば正極性信号L18Tの波形にオーバーシュートが発生するので、正極性信号L18Tの電圧レベルが基準電圧信号L36の電圧レベルより大きくなり、差動バッファ32は“1”を出力する。差動バッファ32の出力“1”を受けてフラグ31がセットされオン状態となりフラグ信号L37を“1”レベルとして出力する。
イコライザ13のゲインが適正か又は小さければ正極性信号L18Tの波形にオーバーシュートは発生しないので、差動バッファ32はオーバーシュートを検出せず、出力は“0”を保持する。差動バッファ32の出力が“0”のままなのでフラグ31もセットされずオフ状態を保持し、フラグ信号L37も“0”レベルを保持する。
次に制御回路22はフラグ信号L37が“1”レベルであればオーバーシュート有と判断し、フラグ信号L37が“0”レベルであればオーバーシュート無と判断する(S57)。制御回路22はオーバーシュートがなければイコライザ調整動作を終了する。
制御回路22はオーバーシュートがあればゲインが大き過ぎると判断し、ゲインを小さくするようなゲインパターンに変更してゲイン指示信号L24を出力し、ステップS53に戻ってステップS53以降のステップを繰り返す(S58)。ステップS53以降は、イコライザ13のゲインが小さくなった状態で繰り返される。
制御回路22は、ステップS53〜S57の動作をオーバーシュートが検出されなくなるまで繰り返し、徐々にイコライザ13に与えるゲインを小さくしていく。ゲインが適正になった時点でオーバーシュートがなくなり、制御回路22はステップS57で終了と判断する。このとき得られた適正なゲイン情報は不揮発性のメモリに記憶しておき再利用することができる。例えば、伝送路12を取り巻く環境が維持されている場合、イコライザ調整回路20は次回の立ち上げ時にこのゲイン情報を利用することでイコライザ調整を省略することもできる。
次に図8のタイムチャートを参照してイコライザ調整動作を説明する。図8では図7のステップS54が実行されたタイミングからステップS58まで実行しステップS53に戻ってS53を実行するまでタイミングを順にT71〜T77として示している。
タイミングT71以前の状態は、ステップS53、S54が実行された後の状態であり、リセット信号L25が“1”(リセット中)で、これによりトランスファーゲート34は短絡状態となっており、フラグ31はオフ状態にリセットされている。この状態では基準電圧信号L36は裏極性信号L18Cと短絡されており、裏極性信号L18Cの信号レベルがそのまま基準電圧信号L36の信号レベルとなって差動バッファ32の−端子とコンデンサ33のグランドでない側の端子に接続され、コンデンサ33は裏極性信号L18Cの信号レベルである電圧63で充電されている。また、制御回路22はゲイン指示信号L24によりゲインパターンをN61と指定している。
ステップS55が実行されタイミングT71でリセットが解除されると、トランスファーゲート34は切断状態となり裏極性信号L18Cと基準電圧信号L36は切断され基準電圧信号L36は裏極性信号L18Cの変化に対して影響を受けない状態となる。従って、コンデンサ33に充電された状態が保持され、基準電圧信号L36はトランスファーゲート34が切断される前の短絡状態の電圧を保持する。また、フラグ31はリセットが解除され差動バッファ32の出力によりセット可能な状態となる。
次にステップS56が実行されると、タイミングT72でステップ波信号L23が“1”となりタイミングT75で“0”となる。ステップ波は出力ゲート11、伝送路12を伝搬遅延し、タイミングT73でイコライザ13から正極性信号L18Tと裏極性信号L18Cとして出力される。図8はオーバーシュートが発生する場合の波形を示している。タイミング73で正極性信号L18Tが立ち上がり、破線で囲んだ部分でオーバーシュートが発生しその後電圧64で安定する。
このとき電圧64は正極性信号L18Tの信号レベルであるが、裏極性信号L18Cも同一の伝送路12を伝搬するためタイミングT71時点の裏極性信号L18Cの信号レベルである電圧63と同じレベルとなる。従って、差動バッファ32はタイミングT71時点の裏極性信号L18Cの信号レベルを基準電圧として正極性信号L18Tの信号レベルがオーバーシュートしていないかを検出できる。すなわち、伝送路12による減衰の程度とイコライザ13のゲインの程度により予測が困難な基準電圧を裏極性信号L18Cを利用して得ることができるので、オーバーシュートを正確に検出することができる。なお、タイミングT71とT73との間隔はコンデンサ33の自然放電により影響を受けるほど大きくはないので、コンデンサ33の放電による基準電圧の低下は無視できる。
タイミングT73でオーバーシュートが発生すると差動バッファ32がオーバーシュートの発生を検出して“1”を出力しフラグ31をセットする。フラグ31はセットされるとオン状態となりフラグ信号L37を“1”として出力する。なお、オーバーシュートが発生しない場合正極性信号L18Tの電圧は基準電圧より大きくならないので、差動バッファ32の出力は“0”を保持しフラグ31もセットされない。フラグ31はオフ状態を保持しフラグ信号L37も“0”を保持する。
次にステップS57とS58が実行されると、タイミングT74で制御回路22はゲインパターンN61よりゲインの小さいゲインパターンN62に変更してゲイン指示信号L24を出力する。これによりイコライザ13はゲインパターンん61からゲインパターンN62に変えて動作し、正極性信号L18Tと裏極性信号L18Cも出力レベルが下がる方向で変化するようになる。ただしタイミングT74の時点では低周波域のため変化は微少であり図8では明示していない。図8では裏極性信号L18Cはオーバーシュートするように記載しているが、ゲインパターンの変更により調整が適正となった場合には裏極性信号L18Cのオーバーシュートが解消されることになる。
次にステップS53が実行されると、タイミングT77で制御回路22はリセット信号L25を“1”としてフラグ31をリセットしトランスファーゲート34を短絡状態にし、基準電圧信号L36の電圧レベルを変更後のゲインに対応した裏極性信号L18Cの電圧レベルとしてコンデンサ33に充電する。裏極性信号L18Cの電圧レベルの方が低い場合、実際はコンデンサ33の電荷がトランスファーゲート34を介して放電されることになるが、いままでの説明では説明の都合で充電すると記載している。
以上のように本発明は与えてイコライザ調整用の信号としてステップ波を使用し、ゲインが最大となるゲインパターンから徐々にゲインが小さくなるように変えながら調整を繰り返し、オーバーシュートがなくなった時点で調整を終了することによりイコライザを適正に調整する。
従って、本願発明は、複数の周波数を調整用の信号として作成して与える必要がなく、ステップ波だけを与えるだけでよいので簡単な回路で調整用の信号を作成することができる。また本願発明は、オーバーシュートの発生を正確に検出してオーバーシュートの有無で調整が適正化判断するので、簡単な検出回路で調整が可能となる。また本願発明は、裏極性信号の電圧レベルをオーバーシュートの検出のための基準電圧として利用しているので、実際の伝送路の損失やイコライザのゲインに応じた正確な基準電圧を容易に得ることができ、又微少なオーバーシュートも正確に検出できる。
なお、以上の説明ではゲインパターンの初期値を最大のゲインとしたが、予め伝送路の特性が限定される場合は、最大値ではなくゲインが大き過ぎると想定されるゲイン範囲の最小値を初期値として設定することにより、繰り返し回数を減らして調整時間を短縮することもできる。
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。本発明の第2の実施の形態は、本発明のイコライザ調整回路20を電子機器80と電子機器90に適用したものである。図9と図10は本発明の第2の実施の形態の構成を示した図である。なお、第1の実施の形態と同じ構成のものについては同じ符号を使用している。また、電子機器80、電子機器90、電子機器91はコンピュータ等の情報処理装置とその周辺装置や通信装置のように伝送路を介して信号を正極性信号と裏極性信号にして送信又は受信する機能を備えた装置であり、装置自体の特徴とする機能・用途は限定しない。
図9を参照すると、電子機器80は伝送路を図1と比べて切換回路81を追加した構成となっており、他は同じ構成である。切換回路81は、通常動作中に出力ゲート11から出力する信号である送信信号と、イコライザ調整期間中に送信するステップ波信号L23とを切換信号L82の指示により切り換えて出力する回路である。
次に図9の構成の動作について説明する。図示しないが電子機器80に含まれるイコライザ調整のスケジュールを管理する管理手段は、例えばオペレータの指示があった時、稼働開始時、又は予め決められた時刻又は日時等の調整実行条件が成立すると、起動信号L83によりイコライザ調整回路20に対してイコライザ調整の実行を指示する。なお、管理手段は、電子機器80に実装される保守診断装置に実装することもできるし、電子機器80から離れた場所に設置される保守装置に実装することもできるが、その実装形態は限定しない。
起動信号L83により実行の指示を受けるとイコライザ調整回路20の制御回路22は切換信号L82を“1”として切換回路81に対してステップ波信号L23に切り換えるように指示する。この動作により、電子機器80はイコライザ調整を実行できる状態となる。続いて、制御回路22は図7のフローチャートに示す第1の実施の形態の手順を実行してイコライザ13を適正に調整する。調整が完了すると制御回路22は切換信号L82を“0”として切換回路81に対して送信信号に切り換えるように指示し、通常動作が可能な状態に戻す。イコライザ調整の動作については第1の実施の形態と同じであるので説明は省略する。
このように電子機器80は、特別にイコライザ調整用の伝送路や送受信回路やイコライザ等を必要とせず、通常処理で使用する伝送経路を使用してイコライザ調整を実行することができる。イコライザ調整によってイコライザ13の出力信号波形は適正に調整され、図示しないがイコライザ13の出力信号が電子機器80内で使用される。
次に、図10は距離の離れた電子機器間を伝送路12で接続した構成について示した図である。図10の構成は出力側の電子機器91と受信側の電子機器90と伝送路12と伝送路92で構成され、イコライザ調整回路20は電子機器90に実装される。図9と比べてステップ波信号L23と切換信号L82は装置間接続となるため、伝送路92により伝送される。この他の構成や動作は図9の構成と同じであるので説明は省略する。
伝送路12は高速伝送を行うものであり、精度の高いイコライザ調整を必要とするが、伝送路92はステップ波信号L23と切換信号L82を正しく伝送できればよいので低速な伝送路でもかまわないし、電子機器90と電子機器91とを接続する他の伝送路があればそれを使用してもかまわない。動作については図9の構成と同一であるので説明は省略する。また、イコライザ調整回路20は電子機器90に実装されるのでイコライザ13と近距離に実装でき、イコライザ13とイコライザ調整回路20との間の伝搬遅延等や損失の影響を排除できる
このように、本発明のイコライザ調整回路20は例えば図9や図10に示した構成として実際稼働する電子機器に搭載して適用することができる。なお、図9と図10の構成は本発明のイコライザ調整回路20の電子機器への搭載方法を限定するものではない。この他の形態でも搭載することは可能である。
本発明のイコライザ調整回路20と第1の実施の形態の構成を示した図である。 本発明の伝送路12の周波数特性を示した図である。 本発明のイコライザ13の周波数特性を示した図である。 本発明のイコライザ13と伝送路12とを合わせた周波数特性を示した図である。 本発明のオーバーシュートが発生する場合の周波数特性とイコライザ13の出力波形を示した図である。 本発明のオーバーシュートが発生しない場合の周波数特性とイコライザ13の出力波形を示した図である。 本発明のイコライザ調整回路20の動作を示したフローチャートである。 本発明のイコライザ調整回路20の動作を示したタイムチャートである。 本発明の第2の実施の形態の構成を示した図である。 本発明の第2の実施の形態の構成を示した図である。
符号の説明
11 出力ゲート
12 伝送路
13 イコライザ
20 イコライザ調整回路
21 検出回路
22 制御回路
31 フラグ
32 差動バッファ
33 コンデンサ
34 トランスファーゲート
35 反転ゲート
80、90、91 電子機器
81 切換回路

Claims (12)

  1. 伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aとこの正極性信号Aを反転した信号である裏極性信号Aにして伝送する伝送路に接続されたイコライザを調整するイコライザ調整回路であって、
    前記裏極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与え、前記正極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出し、オーバーシュートがなくなるように前記イコライザのゲインを調整することを特徴とするイコライザ調整回路。
  2. 伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aとこの正極性信号Aを反転した信号である裏極性信号Aにして伝送する伝送路に接続されたイコライザを調整するイコライザ調整回路であって、
    前記裏極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与える動作C1と、前記正極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出する動作C2と、オーバーシュートを検出した場合に前記イコライザのゲインを小さくして動作C1に戻る動作C3とを、オーバーシュートが検出されなくなるまで繰り返すことを特徴とするイコライザ調整回路。
  3. 伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aとこの正極性信号Aを反転した信号である裏極性信号Aにして伝送する伝送路に接続されたイコライザを調整するイコライザ調整回路であって、
    前記裏極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される裏極性信号Bを入力としリセット中は出力と短絡しリセット中以外は出力と切断するトランスファーゲートと、トランスファーゲートの出力を基準電圧端子に入力し前記正極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される正極性信号Bを比較電圧端子に入力し比較電圧端子の電圧が基準電圧端子の電圧より大きいときに出力を有効にする差動バッファと、差動バッファの基準電圧端子とグランド間を接続するコンデンサと、リセット中にリセットされリセット中以外に差動バッファ出力が有効となるとセットされるフラグとを有し、 最初にゲインが大きくなるような設定値を前記イコライザに指示し前記出力ゲートにローレベル信号を与える動作D1と、リセット状態として前記トランスファーゲートを短絡させて前記コンデンサの電圧を裏極性信号Bの電圧に合わせる動作D2と、リセット状態を解除し前記トランスファーゲートを切断して前記コンデンサの電圧を保持し、前記出力ゲートにステップ波を与える動作D3と、前記フラグがセットされれば前記設定値が小さくなるように変更して前記イコライザに指示して動作D2に戻り、前記フラグがセットされなければ終了する動作D4とを実行することを特徴とするイコライザ調整回路。
  4. 伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aとこの正極性信号Aを反転した信号である裏極性信号Aにして伝送する伝送路に接続されたイコライザを調整するイコライザ調整方法であって、
    前記裏極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与え、前記正極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出し、オーバーシュートがなくなるように前記イコライザのゲインを調整することを特徴とするイコライザ調整方法。
  5. 伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aとこの正極性信号Aを反転した信号である裏極性信号Aにして伝送する伝送路に接続されたイコライザを調整するイコライザ調整方法であって、
    前記裏極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与えるステップC1と、前記正極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出するステップC2と、オーバーシュートを検出した場合に前記イコライザのゲインを小さくしてステップC1に戻るステップC3とを、オーバーシュートが検出されなくなるまで繰り返すことを特徴とするイコライザ調整方法。
  6. 伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aとこの正極性信号Aを反転した信号である裏極性信号Aにして伝送する伝送路に接続されたイコライザを調整するイコライザ調整方法であって、
    前記裏極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される裏極性信号Bを入力としリセット中は出力と短絡しリセット中以外は出力と切断するトランスファーゲートと、トランスファーゲートの出力を基準電圧端子に入力し前記正極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される正極性信号Bを比較電圧端子に入力し比較電圧端子の電圧が基準電圧端子の電圧より大きいときに出力を有効にする差動バッファと、差動バッファの基準電圧端子とグランド間を接続するコンデンサと、リセット中にリセットされリセット中以外に差動バッファ出力が有効となるとセットされるフラグとを有し、
    最初にゲインが大きくなるような設定値を前記イコライザに指示し前記出力ゲートにローレベル信号を与えるステップD1と、リセット状態として前記トランスファーゲートを短絡させて前記コンデンサの電圧を裏極性信号Bの電圧に合わせるステップD2と、リセット状態を解除し前記トランスファーゲートを切断して前記コンデンサの電圧を保持し、前記出力ゲートにステップ波を与えるステップD3と、前記フラグがセットされれば前記設定値が小さくなるように変更して前記イコライザに指示してステップD2に戻り、前記フラグがセットされなければ終了するステップD4とを実行することを特徴とするイコライザ調整方法。
  7. 伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aとこの正極性信号Aを反転した信号である裏極性信号Aにして伝送する伝送路とこの伝送路に接続されたイコライザとこのイコライザを調整するイコライザ調整回路を有する電子機器であって、
    前記イコライザ調整回路は、前記裏極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与え、前記正極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出し、オーバーシュートがなくなるように前記イコライザのゲインを調整することを特徴とする電子機器。
  8. 伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aとこの正極性信号Aを反転した信号である裏極性信号Aにして伝送する伝送路とこの伝送路に接続されたイコライザとこのイコライザを調整するイコライザ調整回路を有する電子機器であって、
    前記イコライザ調整回路は、前記裏極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与える動作C1と、前記正極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出する動作C2と、オーバーシュートを検出した場合に前記イコライザのゲインを小さくして動作C1に戻る動作C3とを、オーバーシュートが検出されなくなるまで繰り返すことを特徴とする電子機器。
  9. 伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aとこの正極性信号Aを反転した信号である裏極性信号Aにして伝送する伝送路とこの伝送路に接続されたイコライザとこのイコライザを調整するイコライザ調整回路を有する電子機器であって、
    前記イコライザ調整回路は、前記裏極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される裏極性信号Bを入力としリセット中は出力と短絡しリセット中以外は出力と切断するトランスファーゲートと、トランスファーゲートの出力を基準電圧端子に入力し前記正極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される正極性信号Bを比較電圧端子に入力し比較電圧端子の電圧が基準電圧端子の電圧より大きいときに出力を有効にする差動バッファと、差動バッファの基準電圧端子とグランド間を接続するコンデンサと、リセット中にリセットされリセット中以外に差動バッファ出力が有効となるとセットされるフラグとを有し、
    最初にゲインが大きくなる設定値を前記イコライザに指示し前記出力ゲートにローレベル信号を与える動作D1と、リセット状態として前記トランスファーゲートを短絡させて前記コンデンサの電圧を裏極性信号Bの電圧に合わせる動作D2と、リセット状態を解除し前記トランスファーゲートを切断して前記コンデンサの電圧を保持し、前記出力ゲートにステップ波を与える動作D3と、前記フラグがセットされれば前記設定値が小さくなるように変更して前記イコライザに指示して動作D2に戻り、前記フラグがセットされなければ終了する動作D4とを実行することを特徴とする電子機器。
  10. 伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aとこの正極性信号Aを反転した信号である裏極性信号Aにして伝送する伝送路と接続し、この伝送路に接続されたイコライザとこのイコライザを調整するイコライザ調整回路を有する電子機器であって、
    前記イコライザ調整回路は、前記裏極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与え、前記正極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出し、オーバーシュートがなくなるように前記イコライザのゲインを調整することを特徴とする電子機器。
  11. 伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aとこの正極性信号Aを反転した信号である裏極性信号Aにして伝送する伝送路と接続し、この伝送路に接続されたイコライザとこのイコライザを調整するイコライザ調整回路を有する電子機器であって、
    前記イコライザ調整回路は、前記裏極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される裏極性信号Bのハイレベル電圧をコンデンサに保持させた状態で、前記出力ゲートにステップ波を与える動作C1と、前記正極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される正極性信号Bのハイレベル電圧を前記コンデンサに保持させた電圧と比較することにより正極性信号Bのオーバーシュートを検出する動作C2と、オーバーシュートを検出した場合に前記イコライザのゲインを小さくして動作C1に戻る動作C3とを、オーバーシュートが検出されなくなるまで繰り返すことを特徴とする電子機器。
  12. 伝送信号を出力ゲートにより正極性信号Aとこの正極性信号Aを反転した信号である裏極性信号Aにして伝送する伝送路と接続し、この伝送路に接続されたイコライザとこのイコライザを調整するイコライザ調整回路を有する電子機器であって、
    前記イコライザ調整回路は、前記裏極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される裏極性信号Bを入力としリセット中は出力と短絡しリセット中以外は出力と切断するトランスファーゲートと、トランスファーゲートの出力を基準電圧端子に入力し前記正極性信号Aをゲイン調整して前記イコライザから出力される正極性信号Bを比較電圧端子に入力し比較電圧端子の電圧が基準電圧端子の電圧より大きいときに出力を有効にする差動バッファと、差動バッファの基準電圧端子とグランド間を接続するコンデンサと、リセット中にリセットされリセット中以外に差動バッファ出力が有効となるとセットされるフラグとを有し、
    最初にゲインが大きくなる設定値を前記イコライザに指示し前記出力ゲートにローレベル信号を与える動作D1と、リセット状態として前記トランスファーゲートを短絡させて前記コンデンサの電圧を裏極性信号Bの電圧に合わせる動作D2と、リセット状態を解除し前記トランスファーゲートを切断して前記コンデンサの電圧を保持し、前記出力ゲートにステップ波を与える動作D3と、前記フラグがセットされれば前記設定値が小さくなるように変更して前記イコライザに指示して動作D2に戻り、前記フラグがセットされなければ終了する動作D4とを実行することを特徴とする電子機器。
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