JP4867543B2 - ポンプ手段を具えたモータ - Google Patents

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Description

本発明は、モータの電機子コイルに交流を通電してモータを駆動するという電動モータの原理に着目し、電機子コイルからの磁束の周期変化を利用してポンプ手段を作動させる技術に関するものである。
流体を吸入して吐出するポンプとしては従来、例えば特許文献1および特許文献2に記載のごときものが知られている。
特許文献1に記載のポンプは、モータに隣接してポンプを配置し、モータから突出する出力軸の先端にポンプの羽根車を結合し、モータを駆動することにより、羽根車を回転させてポンプが空気を吸入・吐出するものである。この空気はモータ内を流れて、モータを冷却する。
特許文献2のポンプも、モータに隣接してポンプを配置し、モータから突出する出力軸の先端にポンプのインペラを結合し、モータを駆動することにより、インペラを回転させてポンプが冷媒を吸入・吐出するものである。このように冷媒が流れることにより、冷媒がモータ内を通過して、モータを冷却する。
特開平5−179941号公報 特開2004−159402号公報
しかし、上記従来のような冷却用ポンプを具えたモータにあっては、以下に説明するような問題を生ずる。つまりポンプ手段とモータとがそれぞれ別体で構成されていることから、ポンプ手段を含むモータ全体が大型化してしまい、車輪の中にモータを搭載するインホイールモータ型電気自動車など、取り付けスペースに制約のある箇所では、搭載上の制限を受ける。
また、モータの電磁的作用により発生する回転動力を、出力軸を介してポンプに伝達するため、出力軸のフリクションによって動力が損失してしまう。
本発明は、上述の実情に鑑み、ポンプ手段を含めたモータ全体を小型化することができ、モータの動力損失を従来のポンプモータよりも遥かに低減することができる、ポンプ手段を具えたモータを提案するものである。
この目的のため本発明によるポンプ手段を具えたモータは、請求項1に記載のごとく、
磁束が通過することにより動作するポンプ手段を、モータの電機子コイルからの磁束が通過する位置に配置し、前記磁束の周期的な変化により、前記ポンプ手段が作動するよう構成したことを特徴としたものである。
かかる本発明の構成によれば、モータの電磁力が直接ポンプ手段に作用して、該電磁力が流体を輸送する動力になることから、モータから出力軸を介してポンプ手段を駆動する必要がなくなり、ポンプ手段を含むモータ全体を小型化することができる。
また、モータの電磁力が直接ポンプ手段に作用することにより、従来出力軸で発生していたフリクションを解消することができ、ポンプ手段の省エネルギー化に寄与する。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の第一実施例になるポンプ手段の構造を模式的に示す断面図である。
ポンプ手段10は、中空円筒形状のシリンダ2を有する。該シリンダ2の一端には、管状の入口3および出口4を接続する。入口3には、入口3側からシリンダ2側に流体が流れることを許容して、逆方向に流れることを防止する逆止弁5を設ける。出口4にも、シリンダ2側から出口4側に流体が流れることを許容して、逆方向に流れることを防止する逆止弁6を設ける。
シリンダ2内には、磁性材料からなるピストン7を設ける。シリンダ2の他端には空気抜き孔12を設ける。シリンダ2は、ピストン7からみてシリンダ2の一端側でピストン室9を形成する。ピストン室9は流体で満たされる。ピストン7の全周にはOリング8を設けてシリンダ2内を密封し、流体がピストン室9からピストン7を越えて漏れ出すことを防止する。ピストン7がシリンダ2内往復することにより、入口3からシリンダ2内のピストン室9に流体を吸入して、シリンダ2内のピストン室9から出口4に流体を吐出する。
シリンダ2の他端と、ピストン7との間には、スプリングコイルなどの付勢手段11を配置する。付勢手段11は、ピストン7をシリンダ2の一端側(図1中、下方へ)に付勢する。
ポンプ手段10の外部にはある電磁石または永久磁石の磁束発生源を設置する。磁束発生源からの磁束がポンプ手段10を通過すると、磁性材料からなるピストン7は磁束発生源に引き寄せられて他端側(図1中、上方へ)に移動し、ピストン室9は拡大する。このとき流体が入口3からピストン室9に吸入される。
これに対し、通過する磁束がなくなると、ピストン7は一端側(図1中、下方へ)戻され、ピストン室9は縮小する。このとき、ピストン室9内の流体が出口4に向かって吐出される。
このように、ピストン7がシリンダ2内を図1中の太い矢で示すように往復すると、流体が図1中の細い矢で示すように入口3から吸入し、ピストン室9を経て、出口4に向けて吐出する。つまりポンプ手段10はポンプとして機能する。
磁束がポンプ手段10を通過する構成については、詳しくは後述するが、電機子コイルをシリンダ2他端の近傍に設ける。
これに対し、電機子コイルをシリンダ2一端の近傍に設けてある等の、磁束発生源が異なる構成では、ピストン7がシリンダ2の一端に向かうので、付勢手段11は、ピストン7をシリンダ2の他端側に付勢するように設計すればよい。また、磁束発生源がシリンダ2一端と他端とで交互に切り換わる構成であれば、ピストン7自身が図1中の太い矢で示すようにシリンダ2内を往復運動するため、付勢手段11を省略可能である。
次に、本発明の第二実施例になるポンプ手段20の構造を図2に沿って説明する。なお、前述した第一実施例と同一の構成については、共通する符号を付して説明を省略し、異なる構成については、新たに符号を付して説明する。
第二実施例では、ピストン7に永久磁石13を取り付ける。永久磁石13は磁束を発生することから、ポンプ手段20の外からの磁束と相俟ってピストン7がシリンダ2内を動く力が大きくなる。つまり、磁力発生源からの磁束の向きが正逆を繰り返すことにより、ピストン7が磁力発生源に引き寄せられたり、反発されたりすることから、ポンプ手段20の吐出能力を大きくすることができる。
次に、本発明の第三実施例になるポンプ手段30の構造を図3に沿って説明する。なお、前述した第一実施例と同一の構成については、共通する符号を付して説明を省略し、異なる構成については、新たに符号を付して説明する。
第三実施例では、ピストン7に代えて、磁歪素子からなる袋状体14をシリンダ2内に設ける。袋状体14は中空であり、空気抜き孔12に近い端部15が封止され、空気抜き孔12から遠い開口端16は、シリンダ2内に固設されて、入口3および出口4と連通する。そして、袋状体14の封止端部15および開口端16間の部位である側部17は、シリンダ2の一端および他端間で伸縮する。
側部17を含む袋状体14の材質は、磁歪素子からなる。磁歪素子は、超磁歪素子とも呼ばれ、外部からの磁界に応じて素子寸法が変化する。このような磁歪素子の特性を用いて、側部17は、シリンダ2の一端および他端間で伸縮する。
袋状体14を通過する磁束が周期的に変化すると、図3中の太い矢で示すように、側部17が伸縮を繰り返す。これにより袋状体14が収縮膨張を繰り返す。この結果、入口3から袋状体14内に流体を吸入して、袋状体14から出口4に流体を吐出する。
次に、本発明の第四実施例になるポンプ手段40の構造を図4に沿って説明する。なお、前述した第一実施例および第三実施例と同一の構成については、共通する符号を付して説明を省略し、異なる構成については、新たに符号を付して説明する。
第四実施例では、袋状体14の封止端部15に磁性材料からなる磁性体18を固設する。磁性体18は、ポンプ手段10のところで前述したピストン7のように、外部からの磁束が通過するとシリンダ2内を移動する。したがって、磁歪素子からなる側部14の伸縮と相俟って、袋上体14が収縮膨張する力が大きくなる。これにより、ポンプ手段40の吐出能力を大きくすることができる。
また、磁性体18は、ポンプ手段20のところで前述したような永久磁石であってもよく、これによりポンプ手段40の吐出能力を大きくすることができる。
次に、本発明の第五実施例になるポンプ手段50の構造を図5に沿って説明する。なお、前述した第一実施例と同一の構成については、共通する符号を付して説明を省略し、異なる構成については、新たに符号を付して説明する。
第五実施例では、中空円筒形状のシリンダ2の一端を入口3とし、他端を出口4とする。入口3には逆止弁5を設ける。シリンダ2内には、磁性材料からなるピストン57を配置する。シリンダ2内において、ピストン57と逆止弁5との間には第1ピストン室51が区画される。ピストン室51は流体で満たされる。ピストン57の全周にはOリング53を設けてシリンダ2内を密封する。ピストン57の中央部には、第1ピストン室52から出口4への流体の流れを許容し、逆方向の流れを防止する逆止弁54を設ける。
出口4には、ピストン57がシリンダ2内から出口4へ抜け出ることを防止するストッパ55を形成する。シリンダ2内において、ピストン57とストッパ55との間には第2ピストン室52が区画される。第2ピストン室52は流体で満たされる。なお、逆止弁5は、ピストン57がシリンダ2内から入口3へ抜け出る役目も果す。
磁束がポンプ手段50を通過すると、磁性材料からなるピストン57は入口3側(図5中、右方へ)に移動する。このとき第1ピストン室51は縮小するとともに第2ピストン室52は拡大することから、第1ピストン室51内の流体が逆止弁54を通って第2ピストン室52に移動する。
これに対し、磁束が通過する方向を変えると、ピストン57が出口4側(図5中、左方へ)に移動する。このとき第1ピストン室51は拡大するとともに第2ピストン室52は縮小することから、第2ピストン室52内の流体は、出口4に向かって吐出されると同時に、入口3から流体を吸入して第1ピストン室を流体で満たす。
このように、ピストン57がシリンダ2内を図5中の太い矢で示すように往復すると、流体が図5中の細い矢で示すように入口3から吸入し、第1ピストン室51、逆止弁54、第2ピストン室52を順次経て、出口4に向けて吐出する。つまりポンプ手段50はポンプとして機能する。
次に、本発明の第六実施例になるポンプ手段60の構造を図6に沿って説明する。なお、前述した第一実施例および第五実施例と同一の構成については、共通する符号を付して説明を省略し、異なる構成については、新たに符号を付して説明する。
第六実施例では、ピストン57に永久磁石58を付加する。永久磁石58は磁束を発生することから、永久磁石13のところで前述したようにポンプ手段60の外からの磁束と相俟ってピストン57がシリンダ2内を動く力が大きくなる。これにより、ポンプ手段60の吐出能力を大きくすることができる。
これまでに説明してきた第一実施例から第六実施例までのポンプ手段を具えたモータについて以下に説明する。
図7はポンプ手段を具えた3相交流モータの半分を回転軸O方向から見た状態を模式的に示す横断面図である。また図8は、図7に示す3相交流モータの半分を回転軸Oと直角な方向から見た状態を模式的に示す縦断面図である。
このモータ101は、図8に示すように永久磁石107を具えた円盤形状の回転子108と、電機子コイル112およびステータコア102を具えた円盤形状の固定子109とを、隙間(ギャップ)110を介して回転軸O方向に対向配置したアキシャルギャップ型回転電機である。この回転子108には回転軸Oに沿って延在する図示しない出力軸を結合する。
モータ101を車両に搭載する実施例にあっては、モータ101が主として駆動力源として用いられる。そして、補機として前述したポンプ手段を作動させる。
図7に示すようにモータ101内の固定子には、複数のステータコア102を、図示しない出力軸が延在する回転軸Oを中心として、周方向等間隔に配設する。これらステータコア102には、図8に示すように電機子コイル112を夫々巻回する。電機子コイル112に交流を通電すると、ステータコア102を磁束が通過する。固定子のステータコア102と回転子108の永久磁石107との間で、ギャップ110を介して磁気回路が形成され、回転子108が回転する。なお交流制御については、図示しないインバータが公知のモータ駆動制御に基づき夫々の電機子コイル112に交流電流を通電するため、交流制御の詳細な説明を省略する。いずれにせよ、交流制御によって、ステータコア102からの磁束は強弱および向きの正逆を繰り返す。
図7に示すように、隣り合うステータコア102,102同士の近傍であるステータコア102径方向外側には、ポンプ手段10,10・・を夫々配設する。1のポンプ手段10には、モータ101の外部からモータケース111を貫通する吸入配管103を接続する。吸入配管103と接続するポンプ手段10と、該ポンプ手段10と周方向で隣り合うポンプ手段10とを配管104で接続する。配管104は、ステータコア102の外径側を周方向に通る。
配管104と接続するポンプ手段10と、該ポンプ手段10と周方向で隣り合うポンプ手段10とを配管105で接続する。この配管105の一方端はポンプ手段10と接続し、この配管105の中程は一方端のポンプ手段10から隣り合うステータコア102,102同士の間を径方向に通り、接続される両ポンプ手段10,10間にあるステータコア102の内径側を周方向かつ軸方向に通り、隣り合うステータコア102,102同士の間を径方向に通り、この配管105の他方端はポンプ手段10と接続する。
配管105と接続するポンプ手段10と、該ポンプ手段10と周方向で隣り合うポンプ手段10とを配管104で接続する。このようにポンプ手段10同士を、配管104および配管105で周方向交互に接続する。
そして、吸入配管103の近傍には、モータケース111を貫通する吐出配管106を配置し、吐出配管106をポンプ手段10と接続する。
回転子108を駆動する間、ステータコア102からの磁束は回転磁界を形成する。この磁束は周期的に変化を繰り返して、近傍に配置されたポンプ手段10を通過する。この結果、ポンプ手段10が作動する。そして流体はモータ外から吸入配管103を経てモータ101内に入り、これら全てのポンプ手段10および配管104,105を順次経て固定子109を一周し、吐出配管106を経てモータ101外に出る。
公知の交流モータ制御を行う図示しないインバータが、モータ101の電機子コイルにU相電流、V相電流、およびW相電流を順次通電すると、ステータコア102で磁束が発生する。この磁束は、ギャップ110を介して永久磁石107に向かい、回転子108および固定子109間で磁気回路を形成する。磁気回路の磁束が周期的に強弱を繰り返すことで回転子108が回転し、モータ101は駆動源としての役目を果す。
ステータコア102からの磁束が及ぶ範囲内であるステータコア102の近傍には、ポンプ手段10が配設されている。回転子108が上述のように回転する間、周期的に強弱を繰り返すステータコア102からの磁束は、ポンプ手段10を通過する。そうすると図1に沿って前述したように、ポンプ手段10のピストン7がシリンダ2内を往復運動し、流体を吸入吐出する。
そして、モータ101内に張り巡らされた配管104,105に流体が流れることにより、モータ101を冷却することができる。
なお、ポンプ手段10は、固定子109に1個のみ配置してもよいが、図7に示すように周方向に複数配置することで、吐出力を大きくすることができる。周方向に配置された複数のステータコア102からの磁束は、所定周期で強弱を繰り返すところ、周方向に配置された複数のポンプ手段10も協働して配管104および配管105に流体を流すからである。
次に、本発明の他の例になる、ポンプ手段10の配置レイアウトを説明する。
図9は他の配置例になるポンプ手段を具えた3相交流モータの半分を回転軸O方向から見た状態を模式的に示す横断面図である。また図10は、図9に示す3相交流モータの半分を回転軸Oと直角な方向から見た状態を模式的に示す縦断面図である。図9および図10に示す配置レイアウトは、前述した図7および図8に示す回転子108、固定子109、配管104,105と同様の構成を具え、ポンプ手段10の配設部位のみが異なる。
つまり、図9および図10に示すように、隣り合うステータコア102同士間であって、ステータコア102の径方向中央には、ポンプ手段10,10・・を夫々配設する。回転子108が上述のように回転する間、周期的に強弱を繰り返すステータコア102からの磁束は、ポンプ手段10を通過する。そうすると図1に沿って前述したように、ポンプ手段10のピストン7がシリンダ2内を往復運動し、流体を吸入吐出する。
なお、図7〜図10に示す配置レイアウトにあっては、ポンプ手段10の代わりに、ポンプ手段20、ポンプ手段30、ポンプ手段40、を用いてもよいこと勿論である。
また、図7〜図10に示す配置レイアウトにあっては、固定子109のうちギャップ110から遠い部位に配管104を配設し、ポンプ手段10を軸O方向に設けつつポンプ手段10の出入口3,4をギャップ110から遠い側に配置しているが、これらの配置レイアウトに限定するものではない。
つまり図8および図10に代えて図11の縦断面図に示すように、配管104、105を、ギャップ110の近傍およびギャップ110から離れた位置とに通してもよい。そしてポンプ手段10を軸O方向に設けつつ、周方向で隣り合う1のポンプ手段10の出入口3,4をギャップ110側に配置し、他のポンプ手段10の出入口3,4をギャップ110から遠い側に配置して、これを周方向で交互に繰り返し配置するものであってもよい。
また図には示さなかったが、ポンプ手段10を軸O方向に設けつつポンプ手段10の出入口3,4をギャップ110側に配置してもよい。
次に、更に他の配置レイアウトにつき説明する。
図12は更に他の配置例になるポンプ手段を具えた3相交流モータの半分を回転軸O方向から見た状態を模式的に示す横断面図である。図12に示す配置レイアウトは、前述した図7および図8に示す回転子108、固定子109と同様の構成を具える。また、配管104,105はステータコア102の外径側および内径側と、隣り合うステータコア1102,102同士間とを通り固定子109内に張り巡らされる。そしてギャップ110の近傍で、周方向に複数配設されたステータコア102の外径側に、ポンプ手段50を配置する。また、ポンプ手段50を近傍に具えたステータコア102と、ポンプ手段50を具えないステータコア102とが、周方向に交互に位置して、ポンプ手段50の個数をステータコア102の個数の半数とする。
回転子108が回転する間、周期的に強弱を繰り返すステータコア102からの磁束は、ポンプ手段50を通過する。そうすると図5に沿って前述したように、ポンプ手段50のピストン57がシリンダ2内を往復運動し、流体を吸入吐出する。
なお、図12に示す配置レイアウトにあっては、ポンプ手段50の代わりに、ポンプ手段60、を用いてもよいこと勿論である。
図12に示すようにポンプ手段50をギャップ110近傍に配置する例では、回転子108および固定子109間で形成される磁気回路の磁束がポンプ手段10を通過することから、強力な磁束でポンプ手段10を動作することができ、ポンプ手段50の吐出能力が向上する。
次に、更に他の配置レイアウトにつき説明する。
図13は更に他の配置例になるポンプ手段を具えた3相交流モータの半分を回転軸O方向から見た状態を模式的に示す横断面図である。また図14は、図13に示す3相交流モータの半分を回転軸Oと直角な方向から見た状態を模式的に示す縦断面図である。図13および図14に示す配置レイアウトは、前述した図7および図8に示す回転子108、固定子109と同様の構成を具え、配管およびポンプ手段の配設部位のみが異なる。
つまり、図13および図14に示すように、モータケース111内には、配管113を形成する。配管113は、周方向および軸方向に交互に通るよう張り巡らされた1本の連続した管で構成される。モータケース111のうちステータコア102の近傍には、ポンプ手段10,10・・を夫々配設する。回転子108が回転する間、周期的に強弱を繰り返すステータコア102からの磁束は、ポンプ手段10を通過する。そうすると図1に沿って前述したように、ポンプ手段10のピストン7がシリンダ2内を往復運動し、吸入配管103から流体を吸入して、この流体を吐出配管106へ吐出する。
なお、ポンプ手段10は、モータケース111に1個のみ配置してもよいが、図13に示すように周方向に複数配置することで、吐出力を大きくすることができる。周方向に配置された複数のステータコア102からの磁束は、所定周期で強弱を繰り返すところ、周方向に配置された複数のポンプ手段10も協働して配管104および配管105流体を流すからである。また、図13および図14に示す配置レイアウトにあっては、ポンプ手段10の代わりに、ポンプ手段20、ポンプ手段30、ポンプ手段40、を用いてもよいこと勿論である。
ポンプ手段10を図13および図14に示すレイアウトで配置する例では、モータ101内の磁束のうち回転子108および固定子109間で形成される磁気回路の磁束がポンプ手段10を通過しない。しかしながら、磁気回路を迂回してモータケース111を通過する漏れ磁束がポンプ手段10を動作することから、これまで利用されていなかった漏れ磁束を用いてポンプ手段を動作することが可能になり、エネルギーの省力化に寄与することができる。
次に、ポンプ手段の別な配置レイアウトにつき説明する。
図15は別な配置例になるポンプ手段を、ステータコア1個分につき模式的に示す側面図である。また図16は、図15に示すステータコア1個分を、電機子コイルが巻回する中心軸方向からみた正面図である。また図17は、図16中、固定子をX−Xで切断し、当該断面を矢の方向からみた状態を模式的に示す縦断面図である。
図15および図16に示すように、ステータコア121の両端を残したステータコア121中程の外周には電機子コイル122を巻回する。ステータコア121と電機子コイル122との間には、絶縁のためのインシュレータ123を介在させる。電機子コイル122が巻回されていないステータコア121先端は、図示しない回転子と向き合っている。このステータコア121を固定子に、周方向に複数配置する。回転子および固定子の位置関係は、軸方向に並ぶアキシャルギャップ型回転電機であってもよいし、径方向に並ぶラジアルギャップ型回転電機であってもよい。
図17に示すように、インシュレータ123には、ポンプ手段40を設ける。
ポンプ手段40は、図4に示すものと共通する構成である。インシュレータ123内には、ピストン液室9および空間124を設ける。空間124内には、図4に示すものと共通な袋状体14および磁性体18を収容する。袋状体14の開口端16をピストン液室9に接続する。ピストン液室9は、インシュレータ123外部と通じる入口125および出口126を具える。入口125には逆止弁5を設ける。出口126には逆止弁6を設ける。このようにステータコア121の近傍にはポンプ手段40を設ける。
周期的に強弱を繰り返すステータコア121からの磁束は、ポンプ手段40を通過する。そうすると、ポンプ手段40の磁性体18が図17に示す太い矢の向きに往復運動し、袋状体14が収縮膨張を繰り返す。この結果、入口125から流体を吸入して、この流体を出口126へ吐出する。
モータを設計するにあたっては、このようなポンプ手段40を具えたステータコア121を、モータ内に1個のみ配置してもよいし、複数配置してもよい。周方向に配置される複数のステータコア121からの磁束は、所定周期で強弱を繰り返すところ、複数配置することで、周方向に配置された複数のポンプ手段40も協働して作動することから、複数配置することで、ポンプの吐出力を大きくすることができる。
つまり、周方向で隣り合うステータコア121,121同士の出口126と入口125とを接続して、固定子内で一本の連続した流路を形成することにより、吐出力を大きくすることができる。または、複数の入口125を束ね、複数の出口126を束ねることにより、吐出力を大きくすることができる。
インシュレータ123には、図17に示すようにポンプ手段40を設ける他、図18に示すようにポンプ手段50を設けてもよく、図19に示すようにポンプ手段60を設けてもよい。
図18に示すようにポンプ手段50を設けてもよく、図19に示すようにポンプ手段60を設けてもよい。
ポンプ手段50は、図5に示すものと共通する構成であるから、同一の符号を付す。インシュレータ123内には、シリンダ2を設ける。シリンダ2の一端は入口125と接続する。シリンダ2の他端は出口126と接続する。シリンダ2内にはピストン57を配置する。
またポンプ手段60は、図6に示すものと共通する構成であるから、同一の符号を付す。
周期的に強弱を繰り返すステータコア121からの磁束は、ポンプ手段50,60を通過する。そうすると、ポンプ手段50,60のピストン57が図18、図19に示す太い矢の向きに往復運動し、入口125から流体を吸入して、この流体を出口126へ吐出する。
そして図15〜図19に示す実施例にあっては、ステータコア121および電機子コイル122間に設けたポンプ手段40,50,60に流体が流れることにより、鉄損および銅損によって発熱するステータコア121および電機子コイル122を効率よく冷却することができる。
図20は本発明の第七実施例になるポンプ手段を具えたモータを、軸方向から見て模式的に示す横断面図である。
モータ201内には、回転子202を具える。回転子202およびモータケース205間には円環状の隙間が設けられる。この隙間は流体が通過する通路206となる。この隙間の一部を塞ぐようモータケース205および回転子202間には隔壁209を配置し、通路206を環としない。このように、両端を具えた1本の通路である通路206の一端は入口207を設け、他端は出口208を設ける。入口207および出口208はモータケース205を貫通してモータ201外部と連通する。通路206を区画する回転子202の外縁には突極203を周方向に複数個設ける。回転子202の中心には出力軸204を結合する。
図示しない電機子コイルが回転磁界を形成し、磁束がこの回転子202に作用すると、突極構造に因るリラクタンストルクが発生して、回転子202を、図20中の矢の向きに回転させる。
モータ201を車両に搭載する実施例にあっては、出力軸204から駆動力が出力される(駆動源)。
同時に、突極203を複数具えた回転子202が羽根車の役目を果して通路206内の流体が図20中の矢の向きに流れる。この結果、流体が入口207からモータ201内に吸入され、回転子202を略一周するよう通路206を通り、出口208からモータ201の外へ吐出される(ポンプ手段)。
つまりモータ201は駆動源およびポンプ手段として機能する。
そして、モータ201内に設けた通路206に流体が流れることにより、モータ201を効率よく冷却することができる。
図21は本発明の第八実施例になるポンプ手段を具えたモータを軸方向から見て模式的に示す横断面図である。また図22は、同実施例のモータを一部取り出して模式的に示す斜視図である。
図22に示すように、モータ301は円盤形状の固定子302の軸方向両側に回転子303,304を夫々配置した2ロータ1ステータ型の回転電機である。回転子303および304のうち、固定子302と対向する回転子前面には、永久磁石305を貼り付ける。
回転子303および304の中心には出力軸306を接続する。モータ301を車両に搭載する実施例にあっては、出力軸306から駆動力が出力される(駆動源)。
固定子302には、ステータコア307を周方向に複数配置する。周方向で隣り合うステータコア307,307間には、電機子コイル308を配置する。電機子コイル308が巻かれる中心線は周方向に延在することから、電機子コイル308はトロイダル巻である。そして電機子コイル308は、ステータコア307と同じ材質の芯材309の外周に巻回される。芯材309は、周方向で隣り合うステータコア307,307間を結合して、図21に示すように固定子302を円環とする。なお、図21では図面の理解を容易にするため、一部のステータコア307および電機子コイル308のみを示す。
モータケース310と固定子302との間には、円環状の管路311を配置する。管路311は電機子コイル308の外にあって、電機子コイル308およびステータコア307の近傍に設けられる。
管路311内には、円環状の回転子312を収容する。回転子312は管路311内を回転することができる。回転子312の内径側部は、突極313を周方向に複数設ける。
管路311には、入口314および出口315を夫々接続する。入口314および出口315はモータケース310を貫通する。図21に示すように、入口314から出口315までは管路311を略一周する長い経路と、管路311の一部をショートカットする短い経路があるが、短い経路にあっては管路311の幅を狭くして、回転子312と略同じとし、流体が短い経路を流れないようにする。これに対し、長い経路にあっては管路311の幅を広くして、回転子312および流体が通過できるようにする。
電機子コイル308が回転磁界を形成し、ステータコア307からの磁束がこの回転子312に作用すると、突極構造に因るリラクタンストルクが発生して、回転子312が回転する。そうすると突極313を複数具えた回転子312が羽根車の役目を果して管路311の長い経路内の流体が回転子312と共に周方向に流れる。この結果、流体が入口314からモータ301内に吸入され、軸Oを略一周するよう管路311を通り、出口315からモータ301の外へ吐出される(ポンプ手段)。
つまりモータ301は駆動源およびポンプ手段として機能する。
そして、モータ301内に設けた管路311に流体が流れることにより、モータ301を効率よく冷却することができる。
図23は本発明の第九実施例になるポンプ手段を具えたモータを軸方向から見て模式的に示す横断面図である。また図24は、同実施例のモータを一部取り出して模式的に示す斜視図である。なお、前述した第八実施例と同一の構成については、共通する符号を付して説明を省略し、異なる構成については、新たに符号を付して説明する。
第九実施例のモータ401では、トロイダル巻の電機子コイル408が、芯材309および管路311を束ねるように巻回する。なお、図23では図面の理解を容易にするため、一部のステータコア307および電機子コイル408のみを示す。
この第九実施例でも、電機子コイル408が回転磁界を形成すると、回転子312が回転する。そうすると流体が入口314からモータ301内に吸入され、軸Oを略一周するよう管路311を通り、出口315からモータ301の外へ吐出される。
図25は本発明の第十実施例になるポンプ手段を具えたモータを軸方向から見て模式的に示す横断面図である。また図26は、同実施例のモータを一部取り出して模式的に示す斜視図である。なお、前述した第八実施例と同一の構成については、共通する符号を付して説明を省略し、異なる構成については、新たに符号を付して説明する。
第十実施例のモータ501では、ステータコア307および電機子コイル308の内径側に、流体が流れる管路511を配置する。管路511は電機子コイル308の外にあって、電機子コイル308およびステータコア307の近傍に設けられる。
管路511内には、円環状の回転子512を収容する。回転子512は管路511内を回転することができる。回転子512の外径側部は、羽根形状の羽根形突極513を周方向に複数設ける。羽根形状とは、図25および図26に示すフィンの形状であればよい。また、管路511の外径側部は、流体を噴射するための孔516を周方向に複数設ける。
管路511には図示しない入口を接続する。図示しない入口はモータ501の外部と連通する。また、モータケース517には貫通孔を設けて出口515とする。
電機子コイル308が回転磁界を形成し、ステータコア307からの磁束がこの回転子512に作用すると、突極構造に因るリラクタンストルクが発生して、回転子512が回転する。そうすると羽根型突極513を複数具えた回転子512が羽根車の役目を果して管路511内の流体が回転子512と共に周方向に流れる。羽根形突極513は管路511に効率よく流体を流す。
この結果、流体が図示しない入口からモータ501内に吸入され、環状の管路511を通る。ステータコア307および電機子コイル308の内径側に環状の管路511を配置したことから、流体に作用する遠心力も相俟って、管路511内の流体は、孔516からステータコア307および電機子コイル308に向けて噴出し、これらステータコア307および電機子コイル308を冷却する。またフィンなどの特殊な形状である羽根型突極513の先端が流体を孔516から押し出す効果も相俟って、流体はステータコア307および電機子コイル308に向けて勢いよく噴出する。
次に流体は、出口515からモータ501の外に排出する。
以上の説明より、モータ501は駆動源およびポンプ手段として機能する。
そして、流体がステータコア307および電機子コイル308に噴きかかることにより、モータ501を一層効率よく冷却することができる。
ところで、上記した各実施例によれば、磁束が通過することにより動作するポンプ手段10,20,30,40,50,60を、モータの電機子コイルからの磁束(またはステータコアからの磁束)が通過する位置に配置し、前記磁束の周期的な変化により、これらポンプ手段10,20,30,40,50,60が作動するよう構成したことから、モータの電磁力が直接ポンプ手段に作用して、該電磁力が流体を輸送する動力になる。したがって、モータから出力軸を介してポンプ手段を駆動する必要がなくなり、ポンプ手段を含むモータ全体を小型化することができる。また、モータの電磁力が直接ポンプ手段に作用することにより、従来出力軸で発生していたフリクションを解消することができ、ポンプ手段の省エネルギー化に寄与する。
ポンプ手段10,20,50,60は、磁性材料からなるピストン7,57をシリンダ2内に設け、ピストン7,57がシリンダ2内を往復することにより該シリンダ2内に流体を吸入して吐出するポンプ手段である。つまり電機子コイルからの磁束が、ポンプ手段10,20,50,60を通過すると、ピストン7,57がシリンダ2内を動作する。この磁束が周期的に変化すると、ピストン7,57がシリンダ2内を往復し、ポンプとしての機能を果す。
さらにポンプ手段20,60のピストン7,57に永久磁石13,58を取り付けたことから、永久磁石13,58が磁束により引き寄せられたり、反発されたりして、ポンプ手段20,60の吐出能力を大きくすることができる。
ポンプ手段30,40は、磁歪素子からなる袋状体14が収縮膨張を繰り返すことにより流体を吸入して吐出するポンプ手段である。つまり電機子コイルからの磁束が、ポンプ手段30,40を通過すると、磁歪素子の伸縮作用により袋状体14が変形する。この磁束が周期的に変化すると、袋状体14が収縮膨張を繰り返し、ポンプとしての機能を果す。
さらにポンプ手段40の袋状体14に磁性体18を取り付けたことから、磁性体18が袋状体14の収縮膨張と協働してシリンダ2内を動作し、ポンプ手段40の吐出能力を大きくすることができる。なお、磁性体18の代わりに永久磁石を設けてもよい。
図9および図10に示す配置レイアウトでは、ポンプ手段10を隣り合うステータコア102同士間に配置したことから、流体が配管104,105を安定して流れ、脈動を軽減することができる。
ポンプ手段を具えたモータ201,301,401,501では突極203,313,513を周方向に複数具えた円環状の回転子202,312,512と、該回転子202,312,512を収容する流体通路206および管路311,511とがポンプ手段を構成することから、
モータの電磁力が直接にこれらポンプ手段に作用して、該電磁力が流体を輸送する動力になる。したがって、モータから出力軸を介してポンプ手段を駆動する必要がなくなり、ポンプ手段を含むモータ全体を小型化することができる。また、モータの電磁力が直接ポンプ手段に作用することにより、従来出力軸で発生していたフリクションを解消することができ、ポンプ手段の省エネルギー化に寄与する。
ポンプ手段を具えたモータ501では、突極513を羽根形状にしたことから、管路511に効率よく流体を流すことができ、ポンプ手段の吐出能力を大きくすることができる。
ポンプ手段を具えたモータ401では、流体が流れる管路311を電機子コイル408で巻回したことから、電機子コイル408を効率よく冷却することができる。
ポンプ手段を具えたモータ401では、流体が流れる管路311を電機子コイル308の外径側に配置したことから、回転子312の直径を大きくすることができ、ポンプ手段の吐出能力を大きくすることができる。
またポンプ手段を具えたモータ501では、流体が流れる管路511を電機子コイル308の内径側に配置したことから、モータ501を小型化することができる。
さらに、流体通路である管路511のうち電機子コイル308に近い外径側には流体を噴射する孔516を設けたことから、環状の管路511を流れる流体に作用する遠心力も相俟って、流体を電機子コイル308に噴きかけることができ、冷却効率が向上する。
また、羽根型突極513の形状が孔516から流体を押し出すのに適した形状であることから、流体を勢いよく噴出することができる。
なお図には示さなったが、電機子コイル308の外径側に管路および回転体を配設し、管路のうち電機子コイル308に近い内径側には流体を噴射する孔を設けてもよい。
図12に示すポンプ手段50の配置レイアウトや、これまでに説明した配置レイアウトおよび各実施例では、ポンプ手段を、回転子および固定子間で形成される磁気回路の磁束が通過する位置に設けたことから、ポンプ手段の吐出能力が向上する。
あるいは、図13および図14に示すポンプ手段10の配置レイアウトや、これまでに説明した配置レイアウトおよび各実施例では、ポンプ手段を、モータ内の磁束のうちモータ回転子およびモータ固定子間で形成される磁気回路を迂回する漏れ磁束が通過する位置に設けたことから、これまで利用されていなかった漏れ磁束を用いてポンプ手段を動作することが可能になり、エネルギーの省力化に寄与することができる。
これまでに説明した配置レイアウトおよび各実施例では、本出願人による特開平11−275826に記載の複合電流制御を用いることが可能である。つまり、動力源たる回転子を駆動する駆動用交流と、ポンプ手段を作動させるポンプ手段用交流とを重畳して複合電流を生成し、該複合電流を電機子コイルに流すことにより、これらモータ回転子を駆動して、ポンプ手段を作動させてもよい。これにより、駆動力とポンプの吐出能力を個々に調整することができる。
これまでに説明した配置レイアウトおよび各実施例では、ポンプ手段から吐出される流体をインバータなどのスイッチング素子に通して、該スイッチング素子を冷却することができる。一例として、モータの固定子に、電機子コイルの交流制御を行うスイッチング素子を設ける。このスイッチング素子は、モータとは別個に設置されて交流を生成する従来のインバータを小型化し、モータの固定子に取り付けたものである。そして、ポンプ手段と接続する管路を該スイッチング素子の近傍に配設する。
これにより、電気回路が小型化集約化されたモータであっても効率よく冷却することができる。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明はその主旨に逸脱しない範囲において種々変更が加えられうるものである。
例えば、ポンプ手段10,20,30,40,50,60およびポンプ手段を具えたモータ201,301,401,501は、3相交流モータに限られず、単相から複数相までいずれの交流モータにも適用可能である。またポンプ手段10,20,30,40,50,60はアキシャルギャップ型回転電機に限られず、固定子と回転子とを回転子の径方向に配置したラジアルギャップ型回転電機にも適用可能である。
そして、流体はモータを冷却するためにのみ用いる冷媒に限定されず、作動油などの液体を圧送する手段として用いてもよい。
本発明の第一実施例になるポンプ手段を模式的に示す断面図である。 本発明の第二実施例になるポンプ手段を模式的に示す断面図である。 本発明の第三実施例になるポンプ手段を模式的に示す断面図である。 本発明の第四実施例になるポンプ手段を模式的に示す断面図である。 本発明の第五実施例になるポンプ手段を模式的に示す断面図である。 本発明の第六実施例になるポンプ手段を模式的に示す断面図である。 第一実施例になるポンプ手段をモータに配置したレイアウトを模式的に示す横断面図である。 同モータを模式的に示す縦断面図である。 他の例になる配置レイアウトを模式的に示す横断面図である。 同モータを模式的に示す縦断面図である。 更に他の実施例になるポンプ手段をモータに配置したレイアウトを模式的に示す縦断面図である。 更に他の実施例になるポンプ手段をモータに配置したレイアウトを模式的に示す横断面図である。 更に他の実施例になるポンプ手段をモータに配置したレイアウトを模式的に示す横断面図である。 更に他の実施例になるポンプ手段をモータに配置したレイアウトを模式的に示す縦断面図である。 別な配置例になるポンプ手段を、ステータコア1個分につき模式的に示す側面図である。 同ステータコア1個分の正面図である。 同ステータコア1個分を断面とし、ポンプ手段を模式的に示す縦断面図である。 ステータコア1個分につき、他のポンプ手段を模式的に示す縦断面図である。 ステータコア1個分につき、更に他のポンプ手段を模式的に示す縦断面図である。 本発明の第七実施例になるポンプ手段を具えたモータ軸方向から見て模式的に示す横断面図である。 本発明の第八実施例になるポンプ手段を具えたモータを軸方向から見て模式的に示す横断面図である。 同実施例のモータを一部取り出して模式的に示す斜視図である。 本発明の第九実施例になるポンプ手段を具えたモータを軸方向から見て模式的に示す横断面図である。 同実施例のモータを一部取り出して模式的に示す斜視図である。 本発明の第十実施例になるポンプ手段を具えたモータを軸方向から見て模式的に示す横断面図である。 同実施例のモータを一部取り出して模式的に示す斜視図である。
符号の説明
2 シリンダ
3 入口
4 出口
5、6 逆止弁
7 ピストン
9 リザーバ
10 ポンプ手段
13 永久磁石
14 袋状体
18 磁性体
20,30,40,50 ポンプ手段
57 ピストン
58 永久磁石
60 ポンプ手段
101 モータ
102 ステータコア
103 吸入配管
104,105 配管
106 吐出配管
111 モータケース
112 電機子コイル
113 配管
201 モータ
202 回転子
203 突極
206 流体通路
207 入口
208 出口
301 モータ
302 固定子
307 ステータコア
308 電機子コイル
303,304,312 回転子
313 突極
314 入口
315 出口
401 モータ
408 電機子コイル
501 モータ
511 管路
512 回転子
513 羽根型突極

Claims (15)

  1. 磁束が通過することにより動作するポンプ手段を、モータの電機子コイルからの磁束が通過する位置に配置し、前記磁束の周期的な変化により、前記ポンプ手段が作動するよう構成したことを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  2. 請求項1に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、前記ポンプ手段は、磁性材料からなるピストンをシリンダ内に設け、ピストンがシリンダ内を往復することにより該シリンダ内に流体を吸入して吐出するポンプ手段であることを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  3. 請求項2に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、前記ピストンに永久磁石を取り付けたことを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  4. 請求項1に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、前記ポンプ手段は、磁歪素子からなる袋状体が収縮膨張を繰り返すことにより流体を吸入して吐出するポンプ手段であることを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  5. 請求項4に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、前記袋状体に磁性体または永久磁石を取り付けたことを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、
    前記ポンプ手段を隣り合うステータコア同士間に配置したことを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  7. 請求項1に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、
    前記ポンプ手段を、突極を周方向に複数具えた円環状の回転子と、該回転子を収容する流体通路とで構成したことを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  8. 請求項7に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、
    前記突極を羽根形状にしたことを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  9. 請求項7または8に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、
    前記流体通路を電機子コイルで巻回したことを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  10. 請求項7または8に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、
    前記流体通路を電機子コイルの外径側または内径側に配置したことを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  11. 請求項10に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、
    前記流体通路のうち電機子コイルに近い側には流体噴射孔を設けたことを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、
    前記ポンプ手段を、モータ回転子およびモータ固定子間で形成される磁気回路の磁束が通過する位置に設けたことを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、
    前記ポンプ手段を、モータ内の磁束のうちモータ回転子およびモータ固定子間で形成される磁気回路を迂回する漏れ磁束が通過する位置に設けたことを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、
    モータ回転子を駆動する駆動用交流と、前記ポンプ手段を作動させるポンプ手段用交流とを重畳して複合電流を生成し、該複合電流を電機子コイルに流すことにより、これらモータ回転子を駆動して、ポンプ手段を作動させることを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載のポンプ手段を具えたモータにおいて、
    モータ固定子に、電機子コイルの交流制御を行うスイッチング素子を設け、前記ポンプ手段と接続する管路を該スイッチング素子の近傍に配設したことを特徴とするポンプ手段を具えたモータ。
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