JP4866868B2 - ナノファイバ製造装置、不織布製造装置 - Google Patents

ナノファイバ製造装置、不織布製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4866868B2
JP4866868B2 JP2008033667A JP2008033667A JP4866868B2 JP 4866868 B2 JP4866868 B2 JP 4866868B2 JP 2008033667 A JP2008033667 A JP 2008033667A JP 2008033667 A JP2008033667 A JP 2008033667A JP 4866868 B2 JP4866868 B2 JP 4866868B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
material liquid
liquid
injection
nanofiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008033667A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009191403A (ja
Inventor
崇裕 黒川
寛人 住田
和宜 石川
善章 冨永
幹夫 竹澤
光弘 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2008033667A priority Critical patent/JP4866868B2/ja
Priority to US12/600,938 priority patent/US20100148405A1/en
Priority to PCT/JP2008/001185 priority patent/WO2008142845A1/ja
Publication of JP2009191403A publication Critical patent/JP2009191403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4866868B2 publication Critical patent/JP4866868B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Description

本願発明は、エレクトロスピニング法(静電爆発)を用いてナノファイバを製造するナノファイバ製造装置、及び、エレクトロスピニング法で製造されるナノファイバを堆積させて不織布を製造する不織布製造装置に関する。
高分子物質などから成り、サブミクロンスケールの直径を有する糸状(繊維状)物質(ナノファイバ)を製造する方法として、エレクトロスピニング(電荷誘導紡糸)法が知られている。
このエレクトロスピニング法とは、溶媒中に高分子物質などを分散または溶解させた原料液を空間中に噴射(吐出)させるとともに、原料液に電荷を付与して帯電させ、空間を飛行中の原料液を静電爆発させることにより、ナノファイバを得る方法である。
より具体的には、空間を飛行中の原料液の粒から溶媒が蒸発するに伴い原料液の体積は減少していくが、原料液に付与された電荷は維持されるため、結果として原料液の粒の電荷密度が上昇する。そして、溶媒は、継続して蒸発するため、原料液の粒の電荷密度がさらに高まり、原料液の粒の中に発生する反発方向のクーロン力が原料液の表面張力より勝った時点で高分子溶液が爆発的に線状に延伸される現象(静電爆発)が生じる。この静電爆発が、空間において次々とねずみ算式に発生することで、直径がサブミクロンの高分子から成るナノファイバが製造される(例えば、特許文献1参照)。
前記エレクトロスピニング法により製造されるナノファイバを糸や不織布の原料として用いる場合、大量のナノファイバを高密度で収集する必要がある。そのために、例えば特許文献2には、ナノファイバを収集するための電極に向けて原料液を噴射する多数のノズルを配置し、多量のナノファイバを高密度で製造する発明が記載されている。
しかし、ナノファイバを収集する収集手段に向けて多数のノズルを配置する場合、単位面積あたりに配置されるノズルの数には限度があるため、収集できるナノファイバの密度をあまり高めることができない。
そこで、周壁に多数の噴射口を設けた円筒形の容器を、ナノファイバを収集する方向と当該容器の軸とが一致するように配置し、当該軸を回転軸として高速に回転させることで前記容器の噴射口から原料液を噴射させる手段を発明して別途出願している。さらに、前記容器に原料液を過剰に供給して容器から原料液をあふれ出させることで、容器内の原料液量を一定にし、原料液を一定の割合で噴射できるようにし、溢れ出た原料液を原料液供給源に戻す構成に関する発明を行い、別途当該発明についても出願を行っている。
特開2005−330624号公報 特開2002−201559号公報
ところが上記先に出願した発明に関しさらに実験と研究とを進めたところ、噴射容器から溢れ出た原料液を原料液供給源に戻すと、製造されるナノファイバの品質に影響を及ぼすことを見いだし本願発明をするに至った。
すなわち本願発明は、ナノファイバの製造状態やナノファイバの収集状態に影響を及ぼしにくい構造を備えたナノファイバ製造装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するために、本願発明にかかるナノファイバ製造装置は、ナノファイバの原料となる原料液を空間中に噴射する噴射手段と、前記原料液に電荷を付与して帯電させる帯電手段とを備えるナノファイバ製造装置であって、前記噴射手段は、周壁に噴射口を有し、自身の回転による遠心力により原料液を噴射する筒形の噴射容器と、前記噴射容器に供給する原料液を一時的に貯留すると共に、前記噴射容器から溢れ出る原料液を貯留する、前記噴射容器の近傍に配置される貯液手段と、前記貯液手段から前記噴射容器に原料液を移送する移送手段とを備え、さらにナノファイバ製造装置は、前記貯液手段に原料液を供給する原料液供給手段を備えることを特徴とする。
これにより、原料液は噴射容器近傍で循環するため、溶媒の蒸発による原料液の劣化などを可及的に抑止しつつ、噴射容器内の原料液量を一定に保って、高品質なナノファイバを安定して製造することが可能となる。
さらに、前記噴射された原料液または製造されたナノファイバを案内する気体流を発生させる気体流発生手段を備え、前記噴射手段は、前記貯液手段と前記移送手段とを内方に配置可能で、前記気体流の内方への流入を防ぐ風防筐体を備えることが好ましい。
これにより、気体流でナノファイバ等を案内できるため、ナノファイバなどを気体流で集めることも可能となり、密度の高い状態でナノファイバを回収することも可能となる。さらに、風防筐体により前記気体流から循環する原料液は隔離されるため、気体流により溶媒の蒸発が促進されにくくなる。したがって、原料液の品質を安定させることが可能となる。
さらに、前記貯液手段に貯留される原料液の貯留量を検出する液量検出手段と、前記液量検出手段の検出結果に基づき、前記貯留量を所定の範囲に収まるよう前記原料液供給手段を制御する供給量制御手段とを備えることが好ましい。
これにより、噴射容器の近傍に貯留される原料液の量を所望の量に制御できるため、原料液の劣化を可及的に抑止しつつ、噴射の状態を安定させることが可能となる。
上記目的は、次の方法によっても達成することができる。すなわち、本願発明にかかるナノファイバの製造方法は、ナノファイバの原料となる原料液を一時的に貯留する貯液手段から噴射容器に移送する移送ステップと、前記噴射容器を回転させることにより、噴射容器の周壁に設けた噴射口から原料液を噴射させる噴射ステップと、前記噴射容器から溢れ出る原料液を前記貯液手段により回収する回収ステップと、前記貯液手段に原料液を供給する供給ステップと、前記原料液を帯電させる帯電ステップとを含むことを特徴とする。
当該方法の作用、効果は、上記ナノファイバ製造装置を使用した場合と同様である。
さらに、上記ナノファイバ製造装置を備える不織布製造装置によれば、高品質のナノファイバで形成される不織布を安定して製造することが可能となる。
本願発明によれば、噴射容器とその近傍に配置される貯液手段との間で原料液が循環するため、原料液を循環させる際に発生する原料液の劣化を可及的に抑止することができる。したがって、当該原料液により製造されるナノファイバの品質を安定させることが可能となる。
次に、本願発明にかかるナノファイバ製造装置、及び、ナノファイバ製造装置を備える不織布製造装置の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本願発明の実施の形態である不織布製造装置を模式的に示す断面図である。
同図に示すように、不織布製造装置100は、ナノファイバ製造装置200と、収集体101と、吸引手段102と、領域規制手段103と、搬送手段104と、吸引制御手段105と、溶剤回収装置106とを備えている。
収集体101は、空間中で製造されるナノファイバが堆積する対象となる部材であり、気体流により案内されるナノファイバを収集するため、通気性を備えた部材となされている。本実施の形態の場合、収集体101は、堆積したナノファイバと容易に分離可能な材質で構成された薄く柔軟性のある長尺のシート状の部材である。具体的には、収集体101として、アラミド繊維からなる長尺の網を例示することができる。さらに、表面にテフロン(登録商標)コートを行うと、収集したナノファイバの剥離性が向上するため好ましい。また、収集体101は、ロール状に巻き付けられた状態で供給ロール111から供給されるものとなっている。
搬送手段104は、長尺の収集体101を巻き取りながら供給ロール111から引き出し、ナノファイバ製造装置200の近傍をゆっくりと移動させ、収集体101上に堆積するナノファイバを搬送するものとなっている。搬送手段104は、ナノファイバが堆積してなる不織布を収集体101とともに巻き取ることができるものとなっている。
吸引手段102は、収集体101のナノファイバが収集される側と反対側、すなわち、ナノファイバ製造装置200が配置される側と反対側に配置され、ナノファイバ製造装置200から収集体101を通過して流れ来る気体流を構成する気体を吸引する装置である。本実施の形態では、不織布製造装置100は、吸引手段102として、シロッコファンや軸流ファンなどの送風機を備えている。また、吸引手段102は、ダクト121の内部に配置されており、蒸発した溶媒が混ざった気体流を吸引すると共に、ダクト121を通過して溶剤回収装置106まで搬送することができるものとなっている。
吸引制御手段105は、吸引手段102と電気的に接続され、吸引手段102の吸引量を制御する装置である。本実施の形態では吸引手段102として送風機が採用されており、吸引制御手段105は、前記送風機の回転数を制御することにより気体の吸引量を制御している。
領域規制手段103は、吸引手段102の吸引領域を規制する機能を有し、収集体101のナノファイバが収集される側と反対側にあって、収集体101と吸引手段102との間に配置される両端が開放状態の筒体である。領域規制手段103の形状は、ナノファイバ製造装置200のナノファイバが放出される端部形状に対応することが好ましく、例えば、前記端部形状が矩形であれば、領域規制手段103も矩形の筒体が好ましい。また、前記端部形状が円筒形であれば、領域規制手段103も円筒形が好ましい。
ナノファイバ製造装置200は、帯電させた原料液300を空間中に噴射し、空間中で静電爆発を発生させてナノファイバ301を製造する装置であり、噴射手段201と、帯電手段202と、原料液供給手段204と、気体流発生手段203と、加熱手段205と、案内体206とを備えている。
なお、ナノファイバを製造するための原料液については原料液300と記し、製造されたナノファイバについてはナノファイバ301と記すが、製造に際しては原料液300とナノファイバ301との境界は曖昧であり、明確に区別できるものではない。
図2は、原料液放出部を示す断面図である。
なお、原料液放出部290とは、噴射手段201、帯電手段202、気体流発生手段203(下記参照)、案内体206(下記参照)、加熱手段205(下記参照)などの部材群の総称である。
噴射手段201は、原料液300を空間中に噴射する装置であり、噴射容器211と、回転軸体212と、モータ213と、貯液手段214と、移送手段215と、風防筐体216とを備えている。
噴射容器211は、原料液300が内方に注入されながら自身の回転による遠心力により空間中に原料液300を噴射することのできる容器であり、一端が閉塞された円筒形状となされ、周壁には噴射口261を多数備えている。噴射容器211は、貯留する原料液300に電荷を付与するため、導電体で形成されている。噴射容器211は支持体262に設けられるベアリング263により回転可能に支持されている。具体的には、噴射容器211の直径は、10mm以上100mm以下の範囲から採用されることが好適である。あまり大きすぎると気体流により原料液300やナノファイバ301を集中させることが困難になるからである。一方、小さすぎると遠心力により原料液300を噴射させるための回転を高めなければならず、モータの負荷や振動など問題が発生するためである。さらに20mm以上50mm以下の範囲から採用することが好ましい。また、噴射口261の形状は円形であり、直径は、0.01mm以上2mm以下の範囲から採用することが好適である。
噴射容器211の他端部には、噴射容器211の他端周縁から内方に突出するように配置される円環状の堤部264が設けられている。堤部264は、噴射容器211の内部に所定量の原料液300を貯留するための堤として機能するものであり、噴射容器211に所定量以上の原料液300が移送され注入された場合、当該堤部264を越えて原料液300が噴射容器211の他端部から溢れ出るものとなっている。
貯液手段214は、噴射容器211に供給する原料液300を一時的に貯留すると共に、噴射容器211から溢れ出る原料液300を受け止めて貯留する機能を有する器状の部材である。貯液手段214は、噴射容器211の他端部近傍、すなわち、堤部264近傍に配置され、堤部264を越えてあふれ出した原料液300を直接受け止めることができる開口を備えている。さらに本実施の形態において、貯液手段214は、噴射容器211よりも径の大きい円筒形状となされ、噴射容器211と同軸上に配置されている。貯液手段214は、その先端が噴射容器211の他端部と重なるように配置されている。これにより、噴射容器211の回転で下方ばかりでなく上方や側方にあふれ出した原料液300も回収することが可能となっている。また、貯液手段214の基端部は、回転軸体212が回転可能に挿通される孔を除いて閉塞されている。
移送手段215は、貯液手段214から噴射容器211に原料液300を移送する装置であり、原料液300を貯液手段214から汲み上げるポンプ251と、原料液300を噴射容器211まで案内する管体252とを備えている。移送手段215は、所定量の原料液300を常時移送し続けるポンプでよいが、貯液手段214における原料液300の貯液量にしたがい、単位時間当たりの移送量を調整しうる制御手段を備えたポンプでもかまわない。またポンプ251の種類は、特に限定されるものではなく、ギアポンプやチューブポンプなど任意のポンプを採用することが可能である。なお、チューブポンプを採用すると、メンテナンスが容易になるため好ましい。
風防筐体216は、貯液手段214に蓄えられる原料液300が後述の気体流発生手段203から発生する気体流により蒸発が促されることを防止し、また、移送手段215の中を流通する原料液300が前記気体流により影響を受けることを防止する、円筒形状の箱体である。特に、気体流が加熱され高温の場合、高温の気体流から移送手段215中の原料液300を保護することができるため好ましい。風防筐体216は、端部に気体流との抵抗を低下させるためのテーパー部が設けられており、できる限り気体流を乱さない形状が採用されている。また、風防筐体216は、噴射容器211の径より大きな径を備えており、気体流が噴射口261の近傍を通過することを防止している。これにより、原料液300は、噴射口261から所定の距離飛行した後に気体流と衝突し進路が変更されることとなり、噴射口261の近辺において原料液300の蒸発を促す可能性を低下させる。ひいては、噴射口261近傍における気体流の影響により粘度の高くなった原料液300や噴射直後に製造されたナノファイバ301が噴射口261を詰まらせることを回避できる。
原料液供給手段204は、貯液手段214に原料液300を直接供給する手段であり、原料液供給源241と、原料液300の供給量を調整することができる調整弁242と、供給ポンプ243と、原料液300を案内する供給管244とを備えている。原料液供給源241は、原料液300を貯蔵するタンクである。また、供給管244は、噴射手段201を支持する支持体262の内方を通過するものとなっている(図3参照)。
回転軸体212は、噴射容器211を回転させるための駆動力をモータ213から伝達する軸体であり、噴射容器211の他端から噴射容器211の内部に挿通され、噴射容器211の一端部にある閉塞部と接合される棒状体である。
モータ213は、遠心力により原料液300を噴射口261から噴射させるために、回転軸体212を介して噴射容器211に回転駆動力を付与する装置である。なお、噴射容器211の回転数は、噴射口261の口径などとの関係により、数rpm以上、10000rpm以下の範囲から採用することが好ましく、本実施の形態のようにモータ213と噴射容器211とが直動の時はモータ213の回転数は、噴射容器211の回転数と一致する。
帯電手段202は、原料液300に電荷を付与して帯電させる装置であり、誘導電極221と、誘導電源222と、接地手段223とを備えている。
誘導電極221は、自身がアースに対し高い電圧または低い電圧となることで、近傍に配置され接地されている噴射容器211に電荷を誘導するための部材であり、噴射容器211の先端部分を取り囲むように配置される円環状の部材である。
誘導電源222は、誘導電極221に高電圧を印加することのできる電源である。なお、誘導電源222は、一般には、直流電源であるが、発生させるファイバの帯電極性に影響受けないような場合、すなわち、生成したファイバの帯電を利用して、電極上に回収するような場合には、直流電源が好ましいが、それ以外の場合には、直流でも交流でもかまわない。
接地手段223は、噴射容器211と電気的に接続され、噴射容器211を接地電位に維持することができる部材でありアースとして機能するものである。接地手段223の一端は噴射容器211が回転状態であっても電気的な接続状態を維持することができるようにブラシとして機能するものであり、他端は大地と接続されている。
誘導電極221の大きさは、噴射容器211の直径よりも大きい必要があるが、その直径は、200mm以上、600mm以下の範囲から採用されることが好適である。誘導電源222の電圧は、10KV以上、200KV以下の範囲の値から設定されるのが好適である。
本実施の形態のように帯電手段202に誘導方式を採用すれば、噴射容器211を接地電位に維持したまま原料液300に電荷を付与することができる。噴射容器211が接地電位の状態であれば、噴射容器211に接続される回転軸体212やモータ213、貯液手段214などの部材を噴射容器211から電気的に絶縁する必要が無くなり、噴射手段201として簡単な構造を採用しうることになり好ましい。
なお、帯電手段として、噴射容器211に直接電源を接続し、噴射容器211を高電圧に維持して原料液300に電荷を付与してもよい。また、噴射容器211を絶縁体で形成すると共に、噴射容器211に貯留される原料液300に直接接触する電極を噴射容器211内部に配置し、当該電極を用いて原料液300に電荷を付与するものでもよい。
気体流発生手段203は、噴射容器211から噴射される原料液300の飛行方向をナノファイバ301を堆積させる方向に変更するための気体流を発生させる装置である。本実施の形態の場合、気体流発生手段203は、周りにある雰囲気(空気)を強制的に送風する軸流ファンを備える送風機が採用されている。気体流発生手段203は、噴射容器211を回転させるモータ213の背部に備えられ、モータ213から噴射容器211の先端に向かう気体流を発生させる。気体流発生手段203は、遠心力により噴射容器211から径方向に噴射される原料液300を軸方向に変更することができる風力を発生させることができるものとなっている。気体流発生手段は、これに限定するものではなく、203の気体流発生手段を取り除き、図1における吸引手段102のみを用いて、気体流を発生させることもできる。
なお、図2において、気体流は矢印で示している。また、気体流発生手段203は、シロッコファンなど他の送風機により構成してもかまわない。
案内体206は、気体流発生手段203により発生する気体流を所定の方向に案内する機能を有するものである。
加熱手段205は、気体流発生手段203が発生させる気体流を構成する気体(安全ガス)を加熱する加熱源である。本実施の形態の場合、加熱手段205は、案内体206により形成される風路内に配置される円環状のヒータであり、加熱手段205を通過する気体を加熱することができるものとなっている。加熱手段205により気体流を加熱することにより、空間中に噴射される原料液300は、蒸発が促進され効率よくナノファイバを製造することが可能となる。
さらに、ナノファイバ製造装置200は、液量検出手段291と、供給量制御手段292とを備えている。
液量検出手段291は、貯液手段214に貯留される原料液300の貯留量を検出する装置である。図2中に示される液量検出手段291は、原料液300に浮かぶフロート293を備え、フロート293の上下動を二つのリミットスイッチ(図示せず)により検出することで貯液手段214に貯留されている原料液300の上限高さと下限高さとを検出する装置である。このように、貯液手段214の形状が既知、または、測定可能であれば、液面の高さを検出するだけでもかまわない。なお、液量検出手段291は、前記方式に限定されるわけではなく、原料液300の液面の高さをリニアに検出するものでもかまわない。なお、原料液300は帯電しているため、前記フロート式のように機械的に液量を検出するものが望ましい。
供給量制御手段292は、液量検出手段291の検出結果に基づき、原料液300の貯留量を所定の範囲に収まるよう原料液供給手段204の中の調整弁242を制御する装置である。上記のように液量検出手段291から原料液300の液面の上限と下限との二つの検出結果が送信される場合、供給量制御手段292は、液面が下限に達した場合、原料液300の供給を開始し、上限に達した場合、原料液300の供給を停止する制御を行う。また、原料液300の液面の高さの検出結果がリニアな状態で送信される場合、液面の高さと供給量とに基づき計算を行い、調整弁242の開度を調整して液面をできる限り一定に保つ制御を行っても良い。なお、前記制御としてはPID制御などを例示できる。
なお、供給量制御手段292は、調整弁242ではなく供給ポンプ243を直接制御することにより供給量を調整するものでもかまわない。
以上のようにすることで、噴射容器211の内部に貯留される原料液300はほぼ一定に保たれる。したがって、噴射口261から噴射される原料液300の状態を安定させることができ、製造されるナノファイバの品質を安定させることができる。また、噴射容器211の近傍に配置される貯液手段214の内部に貯留される原料液300は、所定の範囲、または、一定の量に保たれるため、噴射容器211内の原料液300の量に悪影響を与えることなく、安定して原料液300を供給し続けることが可能となる。また、これらの効果に加えて、噴射容器211内の原料液300を一定に保つために設けられた原料液300の循環経路は、これ以上短くできないほどの経路しかない。したがって、原料液300を循環させることによる原料液300の劣化を可及的に防止することができる。ひいては、製造されるナノファイバの品質を高い次元で安定されることが可能となる。
特に、噴射容器211は、1000rpm以上の高速で回転する場合も多く、噴射容器211内に原料液300が多量にあった場合には、回転ムラや回転軸のズレがあった場合等には、良好に回転できなくなり、故障の大きな要因になる。
図3は、噴射手段の外観を示す斜視図である。
支持体262は、噴射手段201を支持するための部材であり、噴射口261と気体流発生手段203との間に配置されている。支持体262は、気体流発生手段203により発生する気体流の流れる方向に対し垂直方向の厚みが噴射容器211の径よりも小さく、気体流に沿って長く伸びた形状となされている。これは、できる限り気体流を乱すことなく、かつ、噴射手段201を強固に支持するための形状である。また、支持体262は、気体流の上流側端部、及び、下流側端部が流線型となっている。これら気体流の上下端縁を流線型とすることにより、さらに気体流が乱れることを防止している。
また、支持体262は、原料液300を貯液手段214に供給するための供給管244を内部に備えている。さらに支持体262は、モータ213に電力を供給するための導線等を挿通するための挿通孔283を備えている。このように供給管244や挿通孔283を支持体262の内部に備えることで、気体流発生手段203から気体流が乱れることを回避することが可能となる。
さらに支持体262は、ベアリング263を下端縁に備えている。ベアリング263は、支持体262の側端部の下部に噴射容器211を回転可能に支持するためのものである。
図1の参照に戻る。
風洞体265は、原料液放出部290から放出される原料液300やナノファイバ301が所定の飛行経路を通過するように案内する風洞を形成する部材である。風洞体265は、原料液放出部290から放出される原料液300やナノファイバ301を気体流発生手段203が発生させる気体流と共に受け入れることのできる導入開口部を基端部に備え、これに続き原料液300が十分に静電爆発し、ナノファイバ301が製造できる空間を形成する静電爆発部を備えている。また風洞体265は、静電爆発部に続き、静電爆発により製造され、未だ帯電状態にあるナノファイバ301を除電するための空間を形成する除電部を備えている。除電部は、ナノファイバ301が自然に除電される十分な長さを備えても良く、また、ナノファイバ301を強制的に除電する除電手段207を備えてもかまわない。
除電手段207は、帯電しているナノファイバ301を強制的に除電する装置であり、帯電しているナノファイバ301の極性と逆の極性を備えるイオンや粒子を空間中に放出することができる装置である。具体的には、コロナ放電方式や電圧印加方式、交流方式、定常直流方式、パルス直流方式、自己放電式、軟X線方式、紫外線式、放射線方式など任意の方式からなる除電手段207を採用して良い。
風洞体265は、除電部に続き、気体流の上流から下流に向けて口径(面積)が徐々に小さくなるく収縮部を備えている。収縮部は、当該テーパ形状により、ナノファイバが空間中に存在する密度を向上させる機能を備えている。収縮部の上流側と下流側には、それぞれ気体流導入口233を備えている。気体流導入口233は、高圧ガス発生手段232に接続され風洞体265の内部に高速の気体流を導入するための開口である。気体流導入口233は、収縮部の口径の大きい側から口径の小さい側に向かって気体流を噴出できる方向に向かって設けられている。
高圧ガス発生手段232は、高圧ガスを風洞体265内部に導入することで気体流を発生させる装置である。具体的には、高圧ガス発生手段232は、高圧ガスを貯留しうるタンク(ボンベ)と、タンクにガスを強制的に導入するポンプと、タンク内の高圧ガスの圧力を調節するバルブを有するガス導出手段を備える装置を例示することができる。
なお、高圧ガス発生手段232が供給するガスは、空気でもかまわないが、酸素含有比率が空気よりも低い安全ガスが望ましい。原料液300から蒸発する溶媒による爆発を回避するためである。安全ガスとしては、空気から酸素を樹脂膜(中空糸膜)によりある程度除去した低酸素濃度ガスや、過熱水蒸気を挙示することができる。なお、本記載は酸素の含有がほとんどない高純度なガスなどの使用を除外するものではなく、液体や気体等の状態でボンベに封印された高純度な窒素やドライアイスから供給される二酸化炭素なども利用可能である。
また、高圧ガス発生手段232により発生する気体流を加熱する加熱手段を設けてもかまわない。
次に、ナノファイバ301の製造方法、及び、不織布の製造方法の概略を説明する。
まず、気体流発生手段203により、原料液放出部290や案内体206内部に気体流を発生させる。一方、吸引手段102により、収集体101よりも下流側から前記気体流を吸引する。
次に、貯液手段214の内部に原料液300を供給し、貯液手段214から噴射容器211に原料液を移送する。次に、誘導電源222により噴射容器211に貯留される原料液300に電荷を供給しつつ、噴射容器211をモータ213により回転させて、遠心力により噴射口261から帯電した原料液300を噴射する。
ここで、ナノファイバ301を製造するための原料液300としては、エポキシ系樹脂や、ポリイミド系樹脂、LCP(液晶ポリマー)樹脂などに、有機溶媒を溶解、混合するものが例示できる。
さらに、他の溶質として例示できる物質は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンオキサイド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ−m−フェニレンテレフタレート、ポリ−p−フェニレンイソフタレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン−アクリレート共重合体、ポリアクリロニトリル、ポリアクリロニトリル−メタクリレート共重合体、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリエステルカーボネート、ナイロン、アラミド、ポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ酢酸ビニル、ポリペプチド等である。また、上記1種を用いてもよく、また、複数の種類を所定の比率で混合して用いてもよい。
また、原料液に無機質固体材料を添加してもかまわない。無機質固体材料により得られるナノファイバの特性を変えることが可能である。無機質固体材料としては、金属、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、珪化物、弗化物、硫化物等を例示することができる。さらに、無機質固体材料の具体例としては、Al23、SiO2、TiO2、Li2O、Na2O、MgO、CaO、SrO、BaO、B23、P25、SnO2、ZrO2、K2O、Cs2O、ZnO、Sb23、As23、CeO2、V25、Cr23、MnO、Fe23、CoO、NiO、Y23、Lu23、Yb23、HfO2、Nb25等を挙示できる。また、上記1種を用いてもよく、また、複数の種類を所定の比率で混合して用いてもよい。
原料液に使用できる溶媒としては、原料液が空間を飛行中に蒸発(揮発)するものが好ましい。具体的には、アセトニトリル、トルエン、ジクロロメタン、メタノール、エタノールなどのアルコール、アセトンなどが例示できる。さらには、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、ヘキサフルオロイソプロパノール、テトラエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジベンジルアルコール、1,3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、メチル−n−プロピルケトン、ジイソプロピルケトン、ジイソブチルケトン、アセトン、ヘキサフルオロアセトン、フェノール、ギ酸、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸プロピル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジプロピル、塩化メチル、塩化エチル、塩化メチレン、クロロホルム、o−クロロトルエン、p−クロロトルエン、クロロホルム、四塩化炭素、1,1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエタン、ジクロロプロパン、ジブロモエタン、ジブロモプロパン、臭化メチル、臭化エチル、臭化プロピル、酢酸、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサン、シクロヘキサノン、シクロペンタン、o−キシレン、p−キシレン、m−キシレン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、水等を例示することができる。また、上記1種を用いてもよく、また、複数の種類を所定の比率で混合して用いてもよい。
原料液の中の溶媒の占める割合は、60%位から98%位が好適で、使用するファイバの材料、溶媒の種類、生成するファイバの径等で決定を行う。
噴射された原料液300は、気体流により飛行方向が変更される。これにより、ナノファイバ301の堆積面に対し垂直または略垂直に噴射口261を並べることができ、一定の空間中に多量の原料液300を噴射することが可能となる。また、気体流が加熱されているため、溶媒の蒸発が促進され、静電爆発が促進され効率よくナノファイバ301を製造することが可能となる。
ここで、気体流は、風防筐体216により噴射口261およびその近傍に到達しないものとなされている。これにより、噴射口261の近傍では原料液300に含まれる溶媒の蒸発が促進されにくい状態となるため、溶質により噴射口261が狭められ、また、封鎖されることが防止される。よって、噴射容器211から長期間原料液300を噴射し続けても、噴射量が低下することを可及的に抑止することができる。つまり、空間中の原料液300やナノファイバ301の濃度を高い状態で長期間維持することが可能となる。
そして、製造されたナノファイバ301は、風洞体265の内方を気体流に乗って搬送され、高密度状態で収集体101到達する。収集体101は、背部(下流側)から気体流が吸引手段102により吸引されているため、フィルタとして機能し、ナノファイバ301と気体流とを分離してナノファイバ301のみを堆積させながら収集する。ナノファイバ301が堆積する収集体101は、搬送手段104の巻き取りにより一定の移動速度で移動しており、収集体101の上に堆積したナノファイバ301は、不織布を形成しながら収集体101と共に移動し、搬送手段104に巻き取られる。
以上のように、本実施の形態に係る不織布製造装置100は、高い品質のナノファイバが安定して製造される。加えて、原料液300や製造されたナノファイバ301の空間中の濃度を高く均一な状態にし、かつ、当該高い濃度状態のナノファイバ301を収集することが可能となる。従って、厚みがあり高い品質の長尺の不織布を安定して製造し続けることが可能となる。
なお、本実施の形態では、支持体262は、噴射手段201を吊り下げ状態で支持しているが、本願発明は、これに限定されるわけではない。例えば、支持体262は、床などに取り付けられており、噴射手段201を載置するような状態で支持してもかまわない。
また、上記実施の形態では、貯液手段214の貯液量を検出して原料液300の供給量を制御したが、噴射口261から原料液300が噴射される量を予測し、当該原料液300の消費量と同程度の量の原料液300を原料液供給手段204から供給し続けるものでもかまわない。
本発明は、ナノファイバ製造装置や、製造されたナノファイバを用いて紡糸する装置、製造されたナノファイバを用いて不織布を製造する装置などに利用可能である。
本願発明の実施の形態である不織布製造装置を模式的に示す断面図である。 原料液放出部を示す断面図である。 噴射手段の外観を示す斜視図である。
符号の説明
100 不織布製造装置
101 収集体
102 吸引手段
103 領域規制手段
104 搬送手段
105 吸引制御手段
106 溶剤回収装置
111 供給ロール
121 ダクト
200 ナノファイバ製造装置
201 噴射手段
202 帯電手段
203 気体流発生手段
204 原料液供給手段
205 加熱手段
206 案内体
207 除電手段
211 噴射容器
212 回転軸体
213 モータ
214 貯液手段
215 移送手段
216 風防筐体
221 誘導電極
222 誘導電源
223 接地手段
232 高圧ガス発生手段
233 気体流導入口
241 原料液供給源
242 調整弁
243 供給ポンプ
244 供給管
251 ポンプ
252 管体
261 噴射口
262 支持体
263 ベアリング
264 堤部
265 風洞体
283 挿通孔
290 原料液放出部
291 液量検出手段
292 供給量制御手段
293 フロート
300 原料液
301 ナノファイバ

Claims (9)

  1. ナノファイバの原料となる原料液を空間中に噴射する噴射手段と、前記原料液に電荷を付与して帯電させる帯電手段とを備えるナノファイバ製造装置であって、
    前記噴射手段は、
    周壁に噴射口を有し、自身の回転による遠心力により原料液を噴射する筒形の噴射容器と、
    前記噴射容器に供給する原料液を一時的に貯留すると共に、前記噴射容器から溢れ出る原料液を貯留する、前記噴射容器の近傍に配置される貯液手段と、
    前記貯液手段から前記噴射容器に原料液を移送する移送手段とを備え、
    さらにナノファイバ製造装置は、
    前記貯液手段に原料液を供給する原料液供給手段を備えるナノファイバ製造装置。
  2. さらに、
    前記噴射された原料液または製造されたナノファイバを案内する気体流を発生させる気体流発生手段を備え、
    前記噴射手段は、
    前記貯液手段と前記移送手段とを内方に配置可能で、前記気体流の内方への流入を防ぐ風防筐体を備える請求項1に記載のナノファイバ製造装置。
  3. さらに、
    前記貯液手段に貯留される原料液の貯留量を検出する液量検出手段と、
    前記液量検出手段の検出結果に基づき、前記貯留量を所定の範囲に収まるよう前記原料液供給手段を制御する供給量制御手段と
    を備える請求項1に記載のナノファイバ製造装置。
  4. 前記噴射された原料液または製造されたナノファイバを案内する気体流を導く案内体を備え、
    前記貯液手段は、前記案内体内に備える請求項1に記載のナノファイバ製造装置。
  5. 前記噴射手段は、回転する噴射容器を保持する筐体を有し、前記筐体内に前記貯液手段を備える請求項1に記載のナノファイバ製造装置。
  6. ナノファイバの原料となる原料液を一時的に貯留する貯液手段から噴射容器に移送する移送ステップと、
    前記噴射容器を回転させることにより、噴射容器の周壁に設けた噴射口から原料液を噴射させる噴射ステップと、
    前記噴射容器から溢れ出る原料液を前記貯液手段により回収する回収ステップと、
    前記貯液手段に原料液を供給する供給ステップと、
    前記原料液を帯電させる帯電ステップと
    を含むことを特徴とするナノファイバの製造方法。
  7. ナノファイバの原料となる原料液を空間中に噴射する噴射手段と、前記原料液に電荷を付与して帯電させる帯電手段とを備える不織布製造装置であって、
    前記噴射手段は、
    周壁に噴射口を有し、自身の回転による遠心力により原料液を噴射する筒形の噴射容器と、
    前記噴射容器に供給する原料液を一時的に貯留すると共に、前記噴射容器から溢れ出る原料液を貯留する貯液手段と、
    前記貯液手段から前記噴射容器に原料液を移送する移送手段とを備え、
    さらに、
    前記貯液手段に原料液を供給する原料液供給手段と、
    前記空間中で製造されたナノファイバを収集する収集手段と、
    収集されるナノファイバを搬送する搬送手段と
    を備える不織布製造装置。
  8. さらに、前記噴射された原料液または製造されたナノファイバを案内する気体流を導く案内体を備え、
    前記貯液手段は、前記案内体内に備える請求項7に記載の不織布製造装置。
  9. 前記噴射手段は、回転する噴射容器を保持する筐体を有し、前記筐体内に前記貯液手段を備える請求項7に記載の不織布製造装置。
JP2008033667A 2007-05-21 2008-02-14 ナノファイバ製造装置、不織布製造装置 Expired - Fee Related JP4866868B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008033667A JP4866868B2 (ja) 2008-02-14 2008-02-14 ナノファイバ製造装置、不織布製造装置
US12/600,938 US20100148405A1 (en) 2007-05-21 2008-05-12 Nanofiber producing method and nanofiber producing apparatus
PCT/JP2008/001185 WO2008142845A1 (ja) 2007-05-21 2008-05-12 ナノファイバ製造方法、ナノファイバ製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008033667A JP4866868B2 (ja) 2008-02-14 2008-02-14 ナノファイバ製造装置、不織布製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009191403A JP2009191403A (ja) 2009-08-27
JP4866868B2 true JP4866868B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=41073679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008033667A Expired - Fee Related JP4866868B2 (ja) 2007-05-21 2008-02-14 ナノファイバ製造装置、不織布製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4866868B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49117714A (ja) * 1973-03-20 1974-11-11
DE4011883A1 (de) * 1990-04-12 1991-10-17 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von feinstfaservliesen aus thermoplastischen polymeren
KR100406981B1 (ko) * 2000-12-22 2003-11-28 한국과학기술연구원 전하 유도 방사에 의한 고분자웹 제조 장치 및 그 방법
WO2004090206A1 (en) * 2003-04-03 2004-10-21 E.I. Dupont De Nemours And Company Rotary process for forming uniform material
BRPI0417659A (pt) * 2003-12-18 2007-04-03 Procter & Gamble processos de fiação giratória para a formação de fibras contendo polìmero de hidroxila

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009191403A (ja) 2009-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100148405A1 (en) Nanofiber producing method and nanofiber producing apparatus
WO2009122669A1 (ja) ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法
US8425810B2 (en) Nanofiber production device and nanofiber production method
JP2009270221A (ja) ナノファイバ製造装置
JP4892508B2 (ja) ナノファイバ製造方法、ナノファイバ製造装置
JP5215136B2 (ja) ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法
JP4866872B2 (ja) ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法
JP4960279B2 (ja) ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法
JP4866868B2 (ja) ナノファイバ製造装置、不織布製造装置
JP5417285B2 (ja) ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法
JP4972027B2 (ja) ナノファイバ製造装置、不織布製造装置
JP4879915B2 (ja) ナノファイバ製造装置、不織布製造装置
JP4907571B2 (ja) ナノファイバ製造装置、不織布製造装置
JP5215207B2 (ja) ナノファイバ製造装置
JP4939467B2 (ja) ナノファイバ製造方法、ナノファイバ製造装置
JP4934638B2 (ja) ナノファイバ製造装置
JP4954946B2 (ja) ナノファイバ製造装置
JP4965533B2 (ja) ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法
JP4965521B2 (ja) ナノファイバ製造装置
JP4965525B2 (ja) ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法
JP4837698B2 (ja) ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法
JP4939478B2 (ja) ナノファイバ製造方法
JP5235733B2 (ja) ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法
JP4927793B2 (ja) ナノファイバ製造装置、ナノファイバ製造方法
JP2011111687A (ja) ナノファイバ製造装置、及び、ナノファイバ製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111101

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111114

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4866868

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees