JP4865781B2 - 超音波測定方法及び装置 - Google Patents
超音波測定方法及び装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4865781B2 JP4865781B2 JP2008291879A JP2008291879A JP4865781B2 JP 4865781 B2 JP4865781 B2 JP 4865781B2 JP 2008291879 A JP2008291879 A JP 2008291879A JP 2008291879 A JP2008291879 A JP 2008291879A JP 4865781 B2 JP4865781 B2 JP 4865781B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ultrasonic
- probe
- measured
- sound speed
- wave
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Description
前記被測定体の表面に配置された針状の発振探触子により垂直方向に、周波数が100kHz以下である低周波横波超音波を発振し、前記発振探触子と同一面上で且つ該発振探触子から離間した複数の受振位置にて針状の受振探触子により反射波を受振し、
前記受振位置のうち超音波の反射点が同一である受振位置を複数選択し、該選択された各受振位置における反射波波形に基づいて夫々の超音波伝播時間を求め、該伝播時間を用いて音速と厚さをパラメータとした連立方程式を解くことにより前記被測定体の音速と厚さを求めることを特徴とする。尚、前記溶融固化物としては、溶融炉のスラグ層、鋼管、鋼板、鋼材、原子炉の圧力容器、配管、鋳物、及びカーボン繊維等の強化繊維に溶融樹脂を含浸させ成型したFRPなどの繊維成型物などが挙げられる。前記焼結固化物としては、炭素電極などが挙げられる。
また、針状探触子を用いているため、表面が凹凸状になりやすい溶融固化物又は焼結固化物であっても確実に超音波を入射させることができる。
低周波横波超音波が被測定体内部でほぼ球面状に広がる性質を有することは、本発明者らの実験により確認された。図6に低周波横波超音波を用いた実験の装置構成を示す。被測定体50の表面に発振探触子11aを配置し、裏面に受振探触子11bを配置した。受振探触子11bは、まず発振探触子11aに対面する位置(基準位置)に配置し、発振探触子11aにより発振された低周波横波超音波を受振し、徐々に受振探触子11bの位置をずらしていき(11b→11b’)、基準位置からの距離Lとピーク時間、信号強度を測定した。実験結果を図7に示す。図7(a)は距離とピーク時間の関係を示すグラフ、(b)距離と信号強度の関係を示すグラフ、(c)受振探触子が超音波を受振した際の波形図である。図7(c)に示すように、受振探触子11bで受振した超音波の生波形を微分することにより、微分波形上にピークが明瞭に現れる。ここで、上に凸のピークを上ピーク、下に凸のピークを下ピークと呼ぶ。
この実験結果から明らかなように、基準位置から受振位置が離れると信号強度は減衰により低下するが、基準位置から離れた位置でも超音波を受振していることがわかる。また、距離に応じてピーク時間が長くなっていることがわかる。従って、低周波横波超音波は、被測定体内部でほぼ球面状に広がって伝播する性質を有すると推定される。
さらに、一つの前記受振探触子を前記受振位置に対応させて移動しながら、該受振探触子にて前記発振探触子により発振された超音波の反射波を受振することが好ましい。
前記低周波横波超音波を用いて前記メタル層の厚さを測定することにより前記溶融炉の炉底耐火物の侵食状態を監視することを特徴とする。
これにより、空隙や針状メタル等が存在して密度分布が均一でないメタル層の厚さを精度良く測定することにより、炉底耐火物の厚さを正確に推定し、監視することができる。
灰溶融炉のメタル層の場合には、上層部は気泡などが多いため音速が遅く、下層部は比重分離で銅など音速の速い物質が密に存在しているため音速が速くなる。
さらにまた、被測定体内に異物が検出された場合、該異物が検出されない部分の平均音速を用いて被測定体の厚さを計測することが好ましい。異物が存在すると該異物で反射された反射波を受振することもあり、正確な音速を計測することが困難であるため、異物の存在しない部分の平均音速を用いることで精度の高い計測が可能となる。
本発明は、被測定体の断面解析領域を格子状にメッシュ分割し、各メッシュ毎に音速を仮定しておき、低周波横波超音波を用いて測定された複数の伝播時間を用いて連立方程式を収束計算することにより、各メッシュの音速分布を求める。これにより、密度分布が均一でない被測定体においてその音速分布を求めることができ、この音速分布により被測定体内部の気泡、空隙、異物等の位置を把握することが可能となる。
前記発振探触子が、前記被測定体の表面に配置され、被測定体内部に垂直方向に向けて周波数が100kHz以下である低周波横波超音波を発振する針状の探触子であり、
前記受振探触子が、前記発振探触子により発振された超音波の反射波を該発振探触子から離間した複数の受振位置にて受振する針状の探触子であって、
前記受振位置のうち超音波の反射点が同一である受振位置を複数選択し、該選択された各受振位置における反射波波形に基づいて夫々の超音波伝播時間を求める伝播時間算出手段と、前記伝播時間を用いて音速と厚さをパラメータとした連立方程式を解くことにより前記被測定体の音速又は厚さを求める音速・厚さ算出手段とを有する処理装置を備えたことを特徴とする。
さらに、前記受振探触子が前記受振位置に対応して一つ設けられ、該受振探触子を前記複数の受振位置に対応させて移動させながら前記発振探触子により発振された超音波の反射波を受振することを特徴とする。
さらにまた、前記処理装置は、前記被測定体の所定の断面解析領域を格子状にメッシュ分割し、前記低周波横波超音波を用いて測定された複数の伝播時間により各メッシュ毎の音速をパラメータとした連立方程式を収束計算することにより、前記被測定体の音速分布を求める音速分布導出手段を有することを特徴とする。
また、針状探触子を用いているため、表面が凹凸状になりやすい溶融固化物又は焼結固化物であっても確実に超音波を入射させることができる。
さらに、低周波横波超音波は被測定体内に発振するとほぼ球面状に広がって伝播するため、反射波を発射面と同一の面で受振することが可能である。
本発明の実施形態に係る超音波測定方法は、密度分布が均一でない溶融固化物又は焼結固化物からなる被測定体の厚さ及び音速、さらには音速分布を測定するものである。被測定体としては、例えば、溶融炉のスラグ層、鋼管、鋼板、鋼材、原子炉の圧力容器、配管、鋳物などの溶融固化物、又は炭素電極等の焼結固化物などが挙げられる。前記溶融固化物は、カーボン繊維等の強化繊維に溶融樹脂を含浸させ成型したFRPなどの繊維成型物を含む。
図2は、低周波横波用の針状探触子の概要を示す図である。同図に示すように、探触子11は針状となっており、発振側11aと受振側11bに夫々複数の針状の超音波振動子を有する。該超音波振動子は、被検査体50の表面に対して点接触した状態で配置される。
発振探触子11aと受振探触子11bの単体113はそれぞれが独立で上下動作し、スプリング115で押さえつけられる構造で、被検査体50の表面の凹凸面に対しそれぞれが接触する仕組みとなっている。発振探触子11aはコネクタ110から発振回路117に電気信号が送られ、その信号により発振するための電力がケーブル116を介して振動子111に送られ、該振動子111が振動し、被検査体50に横波を発生させる構造となっている。受振探触子11bは逆に振動子111がセンサとなり、受けた振動を電気信号として受振回路118が受取り、コネクタ110に送る。発振探触子11aと受振探触子11bの夫々の探触子単体113は、中芯側の振動子111が発振回路117からの電気信号により振動するが、その外側が円筒ガイド114に接触しながら上下動作するため、円筒ガイド114には振動が伝わらないように振動子111の外側を防振ゴムで覆っている。
図1を参照して、前記波形計測器10は、パルス電圧を発生するパルス発生器13と、該パルス電圧を探触子11に送信(印加)する送信部12と、探触子11にて受振した超音波が電気信号に変換され波形データとして入力される受信部14と、該受信部14に入力された波形データを増幅する増幅部15と、増幅された波形データを表示するための液晶画面やCRT等の波形表示部16と、を備えている。
該処理装置20の機能的構成としては、波形データのフィルタ処理、移動平均処理、微分処理等の所定の波形処理を行う波形処理部21と、該波形処理された波形データのピーク位置から求められた超音波の伝播時間に基づいて被測定体50の音速又は厚さ、あるいは音速分布等を算出する演算部22と、を備える。尚、波形データのフィルタ処理、移動平均処理、微分処理等の波形処理は、波形計測器10側で行うようにしてもよい。
超音波振動子11を被検査体50の表面に当接させて配置しておき、パルス発生器13にて発生させたパルス電圧を送信部12から信号ケーブル19aを介して探触子11に送信し、該探触子11を励振させて超音波を発生させ、該探触子11から垂直方向に低周波横波超音波を発振する。そして探触子11により反射波を被検査体50の表面で受振し、信号ケーブル19bを介して受信部14に入力する。該受信部14にて受信された超音波の波形データは、増幅器15で増幅された後、波形表示部16に表示される。このようにして波形データが得られる。
即ち、図5に示すように、超音波の反射点が同一となる発振点−受振点の組み合わせが複数設定される。発振探触子11aと受振探触子11bは、夫々複数設置されていてもよいし、一組の発振探触子11aと受振探触子11bを用いて、これを反射位置が同一となるように位置をずらして複数点の計測を行なうようにしてもよい。図5には一例として、複数の発振探触子11aと受振探触子11bを設置した構成を示した。発振探触子(1)11aで発生させた超音波は受振探触子(1’)11bで受振され、発振探触子(2)11aで発生させた超音波は受振探触子(2’)11bで受振される。発振探触子(2)−受振探触子(2’)の距離L2は、発振探触子(1)−受振探触子(1’)の距離L1より長くとっているが、このように装置間の距離Lを異ならせた複数点において測定を行なう。また、受振探触子と発振探触子とを内蔵した探触子(0)11を備えており、該探触子11は前記反射位置の直上に配置される。
まず、波形計測器10で取得した波形データをフィルタ処理する。これは、最初にバンドパスフィルタにより波形データをフィルタ処理し、所定の周波数帯の成分を抽出する。バンドパスフィルタは、例えば20MHzバンドパスフィルタを用いる。このとき、アベレージング処理を行うことが好ましい。例えば、アベレージング回数は4回とする。次いで、ローパスフィルタにより波形データをフィルタ処理し、波形データから低域周波数のみを抽出する。ローパスフィルタは、例えば70kHzローパスフィルタを用いる。
この微分波形からピーク時間を求め、このピーク時間から所定のオフセット時間を差し引いて伝播時間を求める。これは、微分波形にて、最初に到達する下向き波形のピーク位置から、予め把握しておいた発振→受振で発生するオフセット時間を差し引いた時間を電極長さに相当する伝播時間とする。前記オフセット時間は、超音波送受信時に生じる遅延時間などから求められるもので、このオフセット時間をピーク時間から差し引くことで、正確な伝播時間を求めることができる。尚、波形データからピーク位置を検出する際には、対象物ごとに適したピークを選択して検出するものとする。波形データには、上に凸の上ピークと下に凸の下ピークとがあるが、例えば、対象物がカーボン電極の場合は、下ピークが大きく出現するため下ピークを用いてピーク時間を計測する。この場合にはオフセット時間を下ピーク用に設定しておく。また、対象物が溶融炉のメタルの場合は、上ピークが明瞭に出現するため上ピークを用いてピーク時間を計測する。この場合にはオフセット時間を上ピーク用に設定しておく。
この伝播時間から各発振点−受振点における以下の連立方程式が得られる。伝播時間を3つ以上計測した場合にはフィッティングによって平均音速及び厚さを算出する。
本手法のことを以下2点法と呼ぶこととする。
また、針状探触子を用いているため、表面が凹凸状になりやすい溶融固化物又は焼結固化物であっても確実に超音波を入射させることができる。
また、低周波横波超音波は被測定体内に発振するとほぼ球面状に広がるため、反射波を発射面と同一の面で受振することが可能である。
また、音速分布がある場合でも、2点法を用いることで平均音速と厚さを求めることができる。
まず、被測定体の断面解析領域を設定し、この領域を複数の区画に分割する。例えば、断面解析領域を格子状にメッシュ分割する。そして、各メッシュごとに2点法などで平均音速を求め、各メッシュの平均音速を平均して断面解析領域全体の平均音速を算出する。
深さ方向に音速分布がある被測定体の厚さを正確に求めたい場合で、内部に気泡がある場合には気泡の上部の音速の影響が大きくなるのを排除するために内部気泡の無いメッシュを選択して平均音速を求めることが好ましい。
これは、被測定体の断面解析領域を設定し、この領域をメッシュ分割して、各メッシュ毎の音速や反射率などの物性を仮定しておき、複数の伝播時間を用いて連立方程式を収束計算して各メッシュの音速分布を求めるものである。
図12に示すように、プラズマ式溶融炉60は、炉本体64の炉蓋から主電極61が垂下され、これに対向して炉底から炉底電極62が挿設されている。主電極61は不図示の可動装置により昇降可能で、炉底電極62は炉本体64に固定される。プラズマ式灰溶融炉60では、これらの電極間に直流電源により直流電流を通流して炉内にプラズマアークを発生させ、炉内に投入された被処理物をプラズマアーク熱及び前記電極間を流れる電流のジュール熱により溶融処理する。被処理物が溶融した溶融スラグは炉底に溜まり、その下部には比重差により溶融メタル63が堆積する。溶融スラグは適宜出滓口64aより排出され、溶融メタル9は炉本体2を傾動させることにより出滓される。
炉本体64の側壁及び蓋部の内側は不定形耐火材65で形成され、炉底部67には、侵食に強いアーチ状の耐火レンガ68が内側に配設され、その下に耐火レンガ69が配設される。これらの耐火物の外表面は鋼板製のケーシング66で被覆されている。メタル9に接する耐火レンガ68は、目地の差込等によりその表面が侵食される。
超音波振動子11はメタル層9の表面に当接して配置され、該超音波振動子11には波形計測器10と処理装置20が接続される。
一方、図5に示したように、低周波横波超音波を用いて複数の伝播時間を測定し、この伝播時間を用いて連立方程式を収束計算し、各メッシュの音速分布を求める。このようにして音速分布を求めることにより、図14に示されるような断面音速分布が得られる。
また、音速の他に、反射率等の他の物性を仮定して連立方程式を生成し、低周波横波超音波を用いて測定された複数の伝播時間を用いてこの連立方程式を収束計算することにより、前記仮定した物性を求めることも可能である。
また、求められた音速分布から水平方向の音速分布が均一な断面を選択し、2点法を用いて被測定体の平均音速又は厚さを精度良く求めることが可能となる。
原子炉容器や蒸気発生器など、原子力発電所の主な機器は、万一事故が起きても放射性物質を発電所の外に出さないようにするために格納容器70の中に格納されている。格納容器70の外殻71は、例えば、厚さ4.5cmの鋼板でできており、さらにその外側は厚さ80cmの鉄筋コンクリートの建屋で覆われている。地震などが発生した後に鉄筋コンクリート建屋の健全性を把握するために、格納容器70の外殻71に低周波横波超音波を送受信する超音波探触子11を当接させる。
コンクリートが経年劣化すると音速が変化する。よって、従来は一部のコンクリートをサンプル破壊して全体の健全性を確認していた。
本実施形態では、超音波探触子11にて得られた波形データに基づいて2点法で音速および厚さを計測することで、破壊することなく健全性を確認できる。トモグラフィーを用いると亀裂や脱落などの分布まで確認することができ、劣化診断・耐震評価・対策を行うことが可能である。
11 超音波探触子
11a 発振探触子
11b 受振探触子
12 送信部
13 パルス発生部
14 受信部
15 増幅部
16 波形表示部
20 処理装置
21 波形処理部
22 演算部
100 超音波測定装置
Claims (12)
- 超音波を用いて、密度分布が均一でない溶融固化物又は焼結固化物からなる被測定体の音速と厚さを測定する超音波測定方法において、
前記被測定体の表面に配置された針状の発振探触子により垂直方向に、周波数が100kHz以下である低周波横波超音波を発振し、前記発振探触子と同一面上で且つ該発振探触子から離間した複数の受振位置にて針状の受振探触子により反射波を受振し、
前記受振位置のうち超音波の反射点が同一である受振位置を複数選択し、該選択された各受振位置における反射波波形に基づいて夫々の超音波伝播時間を求め、該伝播時間を用いて音速と厚さをパラメータとした連立方程式を解くことにより前記被測定体の音速又は厚さを求めることを特徴とする超音波測定方法。 - 前記受振探触子を前記受振位置に対応させて複数設け、前記発振探触子により発振された超音波の反射波を、前記複数の受振探触子により同時に受振することを特徴とする請求項1記載の超音波測定方法。
- 一つの前記受振探触子を前記受振位置に対応させて移動しながら、該受振探触子にて前記発振探触子により発振された超音波の反射波を受振することを特徴とする請求項1記載の超音波測定方法。
- 前記被測定体が、溶融炉の炉底に堆積したメタル層であり、
前記低周波横波超音波を用いて前記メタル層の厚さを測定することにより前記溶融炉の炉底耐火物の侵食状態を監視することを特徴とする請求項1記載の超音波測定方法。 - 前記被測定体の所定の断面解析領域を複数の区画に分割し、請求項1に記載される方法により各区画の平均音速を算出し、該平均音速と各区画の超音波伝播時間とを用いて前記断面解析領域の音圧分布を導き出し、該音圧分布を画像化し、該画像化した音圧分布を用いて被測定体の厚さ、又は内部気泡を含む異物の位置を検出することを特徴とする超音波測定方法。
- 請求項5に記載される方法により異物を検出し、該異物が検出されない部分の平均音速を用いて被測定体の厚さを計測することを特徴とする超音波測定方法。
- 前記被測定体の所定の断面解析領域を格子状にメッシュ分割し、前記低周波横波超音波を用いて測定された複数の伝播時間により各メッシュ毎の音速をパラメータとした連立方程式を収束計算することにより、前記被測定体の音速分布を求めることを特徴とする請求項1記載の超音波測定方法。
- 超音波を発振する発振探触子と、該発振した超音波の反射波を受振する受振探触子とを備え、前記受振探触子により得られた波形を用いて、密度分布が均一でない溶融固化物又は焼結固化物からなる被測定体の音速と厚さを測定する超音波測定装置において、
前記発振探触子が、前記被測定体の表面に配置され、被測定体内部に垂直方向に向けて周波数が100kHz以下である低周波横波超音波を発振する針状の探触子であり、
前記受振探触子が、前記発振探触子により発振された超音波の反射波を該発振探触子から離間した複数の受振位置にて受振する針状の探触子であって、
前記受振位置のうち超音波の反射点が同一である受振位置を複数選択し、該選択された各受振位置における反射波波形に基づいて夫々の超音波伝播時間を求める伝播時間算出手段と、前記伝播時間を用いて音速と厚さをパラメータとした連立方程式を解くことにより前記被測定体の音速又は厚さを求める音速・厚さ算出手段とを有する処理装置を備えたことを特徴とする超音波測定装置。 - 前記受振探触子が前記複数の受振位置に対応して複数設けられ、該複数の受振探触子が、前記発振探触子により発振された超音波の反射波を同時に受振することを特徴とする請求項8記載の超音波測定装置。
- 前記受振探触子が前記受振位置に対応して一つ設けられ、該受振探触子を前記複数の受振位置に対応させて移動させながら前記発振探触子により発振された超音波の反射波を受振することを特徴とする請求項8記載の超音波測定装置。
- 前記処理装置は、前記被測定体の所定の断面解析領域を複数の区画に分割し、前記音速・厚さ算出手段により各区画の平均音速を算出し、該平均音速と各区画の超音波伝播時間とを用いて前記断面解析領域の音圧分布を導き出す音圧分布導出手段と、該音圧分布を画像化する画像化手段と、該画像化した音圧分布を用いて被測定体の厚さ、又は内部気泡を含む異物の位置を検出する演算手段とを有することを特徴とする請求項8記載の超音波測定装置。
- 前記処理装置は、前記被測定体の所定の断面解析領域を格子状にメッシュ分割し、前記低周波横波超音波を用いて測定された複数の伝播時間により各メッシュ毎の音速をパラメータとした連立方程式を収束計算することにより、前記被測定体の音速分布を求める音速分布導出手段を有することを特徴とする請求項8記載の超音波測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008291879A JP4865781B2 (ja) | 2008-11-14 | 2008-11-14 | 超音波測定方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008291879A JP4865781B2 (ja) | 2008-11-14 | 2008-11-14 | 超音波測定方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010117294A JP2010117294A (ja) | 2010-05-27 |
JP4865781B2 true JP4865781B2 (ja) | 2012-02-01 |
Family
ID=42305055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008291879A Expired - Fee Related JP4865781B2 (ja) | 2008-11-14 | 2008-11-14 | 超音波測定方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4865781B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012141230A (ja) * | 2011-01-04 | 2012-07-26 | Hitachi Ltd | 非破壊検査装置 |
JP2012161554A (ja) * | 2011-02-09 | 2012-08-30 | Fujifilm Corp | 超音波診断装置および超音波画像生成方法 |
JP5909802B2 (ja) * | 2013-03-28 | 2016-04-27 | 三菱電機株式会社 | 超音波横波探触子 |
EP3470775B1 (de) * | 2017-10-11 | 2022-12-14 | Flexim Flexible Industriemesstechnik GmbH | Verfahren und messanordnung zur messung von schichtdicke und schallwellengeschwindigkeit in ein- oder mehrlagigen proben mittels ultraschall ohne a-priori kenntnis der jeweils anderen grösse |
JP7139061B2 (ja) * | 2018-11-02 | 2022-09-20 | 日本無線株式会社 | 埋設物探査装置および埋設物探査用音速推定方法 |
JP7358191B2 (ja) * | 2019-10-25 | 2023-10-10 | 株式会社東芝 | 音波検査方法、音波検査装置、及び接触媒質 |
CN112433217B (zh) * | 2020-11-10 | 2024-05-14 | 广州市东儒电子科技有限公司 | 基于超声波的物体测厚方法、装置、系统、设备及介质 |
CN113504307B (zh) * | 2021-09-10 | 2021-12-21 | 西南石油大学 | 一种多频率岩心声速测量装置 |
CN114152226B (zh) * | 2021-11-19 | 2024-04-12 | 中铁建设集团有限公司 | 一种快硬高强无机模壳厚度快速无损检测方法及装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5567605A (en) * | 1978-11-17 | 1980-05-21 | Hitachi Ltd | Thickness measuring method by ultrasonic wave |
JPS6131912A (ja) * | 1984-07-25 | 1986-02-14 | Hitachi Ltd | 超音波厚み計 |
JP2001194137A (ja) * | 2000-01-17 | 2001-07-19 | Kawasaki Steel Corp | 材料厚さの非接触測定方法及び装置 |
JP2008209107A (ja) * | 2007-01-29 | 2008-09-11 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 溶融炉の炉底耐火物監視方法 |
-
2008
- 2008-11-14 JP JP2008291879A patent/JP4865781B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010117294A (ja) | 2010-05-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4865781B2 (ja) | 超音波測定方法及び装置 | |
Kumar et al. | Recent trends in industrial and other engineering applications of non destructive testing: a review | |
JP2010266378A (ja) | 超音波診断評価装置 | |
JP2006343203A (ja) | 超音波測定方法及び超音波測定装置 | |
KR100832839B1 (ko) | 초음파 종파와 횡파를 이용한 두께 측정 장치 및 방법 | |
KR101698746B1 (ko) | 위상배열초음파탐사장치 및 이를 이용한 비파괴검사방법 | |
JP5994852B2 (ja) | 鋼材の品質評価方法及び品質評価装置 | |
JP6983182B2 (ja) | 不均一材料混合物の成分の濃度又は粒径を定量的に判定する方法 | |
JP4610398B2 (ja) | 非線形超音波による介在物検出方法及び装置 | |
JP2008107101A (ja) | 非破壊検査方法 | |
JPH09171005A (ja) | 超音波探傷による欠陥種類判別方法 | |
Ono et al. | Development of ultrasonic techniques with buffer rod in molten aluminum | |
Ihara et al. | In-situ observation of alumina particles in molten aluminum using a focused ultrasonic sensor | |
JP4761147B2 (ja) | 超音波探傷方法及び装置 | |
JP2002323481A (ja) | 超音波探傷方法および装置 | |
Currie et al. | Development of an ultrasonic liquid steel inclusion monitor | |
FOUDZI et al. | Numerical study on optimum design of a clad waveguide for ultrasonic pulse-echo measurements with high signal-to-noise ratio | |
Anandika et al. | Non-destructive measurement of artificial near-surface cracks for railhead inspection | |
Zhang et al. | Propagation characteristics of ultrasonic in SLM manufactured AlSi10Mg | |
Ihara et al. | Ultrasonic monitoring of molten polymer during unidirectional solidification using polygonal buffer rod probe | |
JP2014070968A (ja) | 超音波検査装置および超音波検査方法 | |
JP5517374B1 (ja) | 複合構造体の界面検査方法、界面検査装置、及び界面検査プログラム | |
JPH07286996A (ja) | 不定形耐火物ライニングの超音波診断法 | |
Ihara et al. | Ultrasonic in-line sensors for inclusion detection in liquid metals | |
JP2008286792A (ja) | 超音波によるスポット溶接部の評価方法及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110608 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20110610 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110706 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110726 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110926 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20110927 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111025 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111110 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |