JP4864770B2 - 電磁波吸収体及び電磁吸収体の製造方法 - Google Patents
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例えば、スペーサとしての二つの石膏ボードを用いて二つの周波数帯の電磁波を吸収させる電磁波吸収体を作る場合は、図4(a)に示すように、二つの石膏ボード50;51の互いに対向する一方の面と一方の面との間に抵抗部を形成する面抵抗値2000±500Ω□(単位面あたり抵抗)の抵抗シート52を設け、一方の石膏ボード50の他方の面に抵抗部を形成する面抵抗値200±20Ω□の抵抗シート53を設け、他方の石膏ボード51の他方の面に反射部を形成する金属膜54を設ける。この際、石膏ボード50;51の厚さdを25mmとすれば、5.2GHz帯と2.45GHz帯との両方の周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体となる。
また、図5(a)に示すように、二つの石膏ボード50;51の互いに対向する一方の面と一方の面との間に面抵抗値190±30Ω□の抵抗シート55を設け、他方の石膏ボード51の他方の面に金属膜54を設ける。この際、石膏ボード50;51の厚さdを25mmとすれば、5.2GHz帯と2.45GHz帯との両方の周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体となる。
また、一つの石膏ボードを用いる場合は、石膏ボードの厚さdを選択することで吸収対象周波数帯を選択できる。例えば、図4(b)及び図5(b)に示すように、石膏ボード60の一方の面に面抵抗値380±60Ω□の抵抗シート61を設け、石膏ボード60の他方の面に金属膜54を設ける。この際、石膏ボード60の厚さdを9.5mmとすれば、5.2GHz帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体となり、石膏ボードの厚さdを19mmとすれば、2.45GHz帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体となる。
ところで、図4(a)や図5(a)に示した二つの周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体と、図4(b)や図5(b)に示した単一周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体とを共に生産するに際しては、できるだけ部品数を減らしたい。しかしながら、図4(a)と図4(b)とに示した電磁波吸収体を共に生産する際には、面抵抗値2000±500Ω□、面抵抗値200±20Ω□、面抵抗値380±60Ω□の抵抗シート、即ち、3種類の抵抗シートを用意する必要がある。また、図5(a)と図5(b)とに示した電磁波吸収体を共に生産する際には、面抵抗値190±30Ω□、面抵抗値380±60Ω□の抵抗シート、即ち、2種類の抵抗シートを用意する必要がある。つまり、一種類の面抵抗値の抵抗シートを、二つの周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体の製造と単一周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体の製造とに共用できない。
また、上述したように、二つの周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体と単一周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体とを共に生産する際には、面抵抗値の異なる複数種類の抵抗シートを用意しなければならず、抵抗シートの製造や管理に手間がかかる。換言すれば、一種類の面抵抗値の抵抗シートを、二つの周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体の製造と単一周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体の製造とに共用できず、二つの周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体と単一周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体とが、一種類の面抵抗値の抵抗シートによって効率的に生産されていない。
本発明は、上記問題点に鑑み、二つのスペーサの互いに対向する一方の面と一方の面との間に抵抗シートを設けて二つの周波数帯の電磁波を吸収できるようにした電磁波吸収体において、周波数吸収特性のばらつきの少ない電磁波吸収体を提供する。
また、抵抗シートとして一種類の面抵抗値の抵抗シートを用いることによって、二つの周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体と単一周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体とを効率的に生産できるようにすることを目的とする。
本発明による電磁波吸収体の製造方法は、二つの平板状のスペーサの互いに対向する一方の面と一方の面との間に抵抗部を備えるとともに一方のスペーサの他方の面に反射部を備えた電磁波吸収体の製造方法において、面抵抗値380±60Ω□の二つの抵抗シートを互いに重ね合わせることによって面抵抗値190±30Ω□の抵抗部を形成したことを特徴とする。
また、二つの平板状のスペーサの互いに対向する一方の面と一方の面との間に、面抵抗値380±60Ω□の二つの抵抗シートを互いに重ね合わせることによって形成された面抵抗値190±30Ω□の抵抗部を設けるとともに、上記二つのスペーサのうちの一方のスペーサの他方の面に反射部を設けることによって、二つの周波数帯の電磁波を吸収できる第1の電磁波吸収体を製造するとともに、上記二つのスペーサとは別のスペーサの他方の面に反射部を設け、当該別のスペーサの一方の面に面抵抗値380±60Ω□の抵抗シートを設けることによって、単一周波数帯の電磁波を吸収できる第2の電磁波吸収体を製造したことも特徴とする。
本発明の電磁波吸収体の製造方法によれば、2.45GHz帯の電磁波と5.2GHz帯の電磁波とを吸収できる周波数吸収特性のばらつきの少ない高品質の電磁波吸収体を得ることができる。また、面抵抗値380±60Ω□の抵抗シートを、2.45GHz帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体の製造と5.2GHz帯の電磁波とを吸収できる電磁波吸収体の製造とに共用できるので、抵抗シートとして一種類の面抵抗値の抵抗シートを用いることによって、二つの周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体と単一周波数帯の電磁波を吸収できる電磁波吸収体とを効率的に生産できる。
第1スペーサ2と第2スペーサ3とが同一の矩形板状に形成される。第1スペーサ2及び第2スペーサ3の寸法は、例えば、縦1820mm、横910mm、厚さdは25mmである。
抵抗部4は、2つの抵抗シート8;8が重ね合わされて形成される。抵抗シート8は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂により形成された0.5mm程度の厚さのシートと、シートの片面に設けられた抵抗体とにより形成される。抵抗体は、例えば、シートの一方の面全体に、アルミニウム、銀、銅等の金属やカーボンを蒸着したり、塗布したりすることにより形成される。そして、抵抗シート8の面抵抗値は380±60Ω□に形成される。
反射部5は、例えば、第2スペーサ3の他方の面全体に、蒸着あるいは塗布されて形成された金属膜、あるいは、アルミ箔,銅箔等の金属箔を貼り付けて形成された金属膜により形成される。
第1スペーサ2を形成する2つの石膏ボード6;6、第2スペーサ3を形成する2つの石膏ボード6;6、2つの抵抗シート8;8を用意する。第2スペーサ3を形成する一方の石膏ボード6の他方の面に反射部5を設けておく。2つの石膏ボード6;6を一方の面同士を重ねあわせた第1スペーサ2の一方の面と2つの石膏ボード6;6を一方の面同士を重ねあわせた第2スペーサ3の一方の面との間に、面抵抗値380±60Ω□に形成された2つの抵抗シート8;8の抵抗体同士を重ね合わせて設置した状態で、これら積層された第1スペーサ2、抵抗部4、第2スペーサ3により形成された矩形体の角部に矩形体を貫通する貫通孔15を形成し、第1スペーサ2の他方の面と第2スペーサ3の他方の面における貫通孔の周りにナット収納溝16を形成しておく。そして、第1スペーサ2、抵抗部4、第2スペーサ3を貫通するように貫通孔15にねじ棒17を通し、ねじ棒17の両端にナット18を取付けてナット18を収納溝16内に収容して締結する。これにより、第1スペーサ2と第2スペーサ3との間に抵抗部4が挟まれた状態の電磁波吸収体1を形成できる。尚、2つの石膏ボード6;6同士や、第1スペーサ2の一方の面と一方の抵抗シート8の抵抗体を備えない面や、第2スペーサ3の一方の面と他方の抵抗シート8の抵抗体を備えない面とを予め接着しておくほうが作業をしやすい。
即ち、二つの平板状の第1;第2スペーサ2;3の互いに対向する一方の面と一方の面との間に、面抵抗値380±60Ω□の二つの抵抗シート8;8を互いに重ね合わせることによって形成された面抵抗値190±30Ω□の抵抗部4を設けるとともに、第2スペーサ3の他方の面に反射部5を設けることによって、二つの周波数帯の電磁波を吸収できる第1の電磁波吸収体1を製造できるとともに、第1;第2スペーサ2;3とは別のスペーサとしての石膏ボード20の他方の面に反射部5を設け、石膏ボード20の一方の面に面抵抗値380±60Ω□の抵抗シート8を設けることによって、単一周波数帯の電磁波を吸収できる第2の電磁波吸収体1Aを製造できる。
5 反射部、8 抵抗シート。
Claims (3)
- 二つの平板状のスペーサの互いに対向する一方の面と一方の面との間に抵抗部を備えるとともに一方のスペーサの他方の面に反射部を備えた電磁波吸収体において、抵抗部が、面抵抗値380±60Ω□の二つの抵抗シートの重ね合わせにより形成されたことを特徴とする電磁波吸収体。
- 二つの平板状のスペーサの互いに対向する一方の面と一方の面との間に抵抗部を備えるとともに一方のスペーサの他方の面に反射部を備えた電磁波吸収体の製造方法において、面抵抗値380±60Ω□の二つの抵抗シートを互いに重ね合わせることによって面抵抗値190±30Ω□の抵抗部を形成したことを特徴とする電磁波吸収体の製造方法。
- 二つの平板状のスペーサの互いに対向する一方の面と一方の面との間に、面抵抗値380±60Ω□の二つの抵抗シートを互いに重ね合わせることによって形成された面抵抗値190±30Ω□の抵抗部を設けるとともに、上記二つのスペーサのうちの一方のスペーサの他方の面に反射部を設けることによって、二つの周波数帯の電磁波を吸収できる第1の電磁波吸収体を製造するとともに、上記二つのスペーサとは別のスペーサの他方の面に反射部を設け、当該別のスペーサの一方の面に面抵抗値380±60Ω□の抵抗シートを設けることによって、単一周波数帯の電磁波を吸収できる第2の電磁波吸収体を製造したことを特徴とする電磁波吸収体の製造方法。
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