JP4863893B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気共鳴イメージング技術に関する。特に被検体を載置したテーブルを移動させながら撮影を行う技術に関する。
磁気共鳴イメージング(MRI)装置は、静磁場に置かれた被検体に高周波磁場、傾斜磁場を印加し、核磁気共鳴により被検体から発生するエコー信号を計測し、画像化する医用画像診断装置である。MRI装置では、静磁場の均一領域が直径45cm程度の球状の領域であるため、1回の計測で撮影可能な領域の大きさは通常40cm程度に限定される。そのため、全身など、より広い領域を撮影する場合は、被検体の体軸方向へ寝台(テーブル)を移動させながら撮影するテーブル移動撮影を行う。このようなテーブル移動撮影には、大きく分けてマルチステーション撮影とムービングテーブル撮影との2種類がある。
マルチステーション撮影は、全身を複数の領域(ステーション)に分割して撮影を行い、各ステーションの画像を合成して全身画像を作成するものである(例えば、特許文献1参照。)。個々の撮影はテーブルを固定して行うため、従来の撮影方法をそのまま利用できる。また、共鳴周波数や高周波磁場の最適照射強度、受信コイルのゲインなどの撮影対象に応じて設定しなければならない調整パラメータは、従来の撮影と同様、各ステーションの撮影の開始前に取得することができる。このように従来の撮影技術がそのまま適用可能なマルチステーション撮影は、すでに臨床で用いられている。
一方、ムービングテーブル撮影は、テーブルを連続的に移動させながら撮影する方法である(例えば、非特許文献1参照。)。本方法は、テーブル移動に伴う時間ロスがない分、マルチステーション撮影法よりも撮影時間効率は良い。しかし、被写体が動いている中で撮影を行うことになるため、従来の撮影技術をそのまま適用できない場合が多く、臨床ではまだ用いられていない。ムービングテーブル撮影では、撮影開始後に被検体が動くなどの状況により撮影を中断する場合がある。このような場合については、撮像一時停止の指令を受け付けた時点における移動手段の位置と撮像を再開した時点の移動手段の位置との差(移動距離)をもとに、差に起因して生じるデータ欠落を補償するように再開時の移動手段の位置あるいは撮影位置を制御することが報告されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、MRI装置では、複数のプローブを用いてパラレルに信号を計測することにより撮影時間を短縮する方法がある(パラレル撮影)(例えば、非特許文献2参照。)。パラレル撮影は、通常の傾斜磁場による被検体内磁化への位置情報付与に加え、受信コイルの感度分布の違いを利用して位置情報を付与する撮像法である。パルスシーケンスに依存しないため、エコープラナーシーケンス(EPI)などによる撮影をさらに高速にできるだけでなく、MRA(MR Angiography)など、臨床上有用であるが高速化が困難であった撮像法にも適用することができる。
パラレル撮影における計測データのハイブリッド空間(kx−z空間)401への配置の一例を図12に示す。通常の撮影では、計測データはkx−z空間上に密に配置する計測される。しかし、パラレル撮影では、計測データを間引いて計測し、配置する。図12において実線で描画されたデータ402は計測データ、点線403と一点鎖線404とは通常の撮影では計測されるがパラレル撮影では計測されないデータを示す。パラレル撮影では、このように、一部のデータ計測を省略することによって撮影時間を短縮する。なお、図12に示す例では、一つおきにデータを計測しているため、ほぼ2倍の速度で撮影できる。
ところで、MRI装置で撮影される画像には、被検体の内部の構造を輝度分布に反映させた形態画像と、撮影対象の活動状態を輝度分布に反映させた機能画像とがある。
機能画像は、診断、評価、経過観察などに有効なものである。しかし、機能を画像化するものであるため、一般に構造が十分に描出されているとはいえず、また、撮影の困難さから空間分解能が低い場合が多い。そこで、取得された活動状態(機能)の情報の正確な位置を把握するために、別に撮影された形態画像と重ね合わせて表示されることが多い。主な機能画像には、拡散強調画像やスペクトル画像などがある。また、STIR(short TI inversion recovery)による脂肪抑制画像も腫瘍のスクリーニングに用いられ、機能画像の一種である(例えば、非特許文献3参照。)。
米国特許第5924987号 国際公開第2006/109472号パンフレット Kruger DG, Riederer SJ, Grimm RC, Rossman PJ. Continuously movingtable data acquisition method for long FOV contrast-enhanced MRA and whole-bodyMRI. Magn Reson Med 2002;47:224--231. Pruessmann KP, Markus MW, Scheidegger B, Boesiger P. SENSE:Sensitivity Encoding for Fast MRI. Magnetic Resonance in Medicine1999;42:952--962. Walker R, et al. Turbo STIR Magnetic Resonance Imaging as aWhole-Body Screening Tool for Metastases in Patients With Breast Carcinoma:Preliminary Clinical Experience. J Magn Reson Imaging 2000;11:343-350.
機能画像は、ムービングテーブル撮影法では取得不可能なものが多い。例えば、拡散強調画像を撮影する場合、撮影対象の拡散係数の大きさに依存して信号強度が変化するように撮影する。このため、撮影中にテーブル移動などで撮影対象が動くと、その動きがごく微小な動きである拡散よりも強調されてしまい、拡散そのものの画像化が困難となる。また、スペクトル画像撮影は、高い静磁場均一度が要求される。静磁場均一度は磁石の性能以外に、撮影対象の形状にほぼ依存する磁化率分布にも影響される。このため、撮影対象が撮影中に時々刻々と移動するムービングテーブル撮影では、静磁場均一度を常に高い状態に維持することが困難であり、ムービングテーブル撮影は難しい。従って、静磁場の均一領域を超えた広い領域の機能画像を取得する場合、マルチステーション撮影で行うしかなく、撮影に時間がかかっている。
ムービングテーブル撮影では、撮影時に設定しなければならない調整パラメータを撮影中に取得するのが難しいため、ムービングテーブル撮影開始前に一度撮影対象をマルチステーションと同様に移動させて取得しておく必要がある。このため、ムービングテーブル撮影自体はマルチステーション撮影と比較して撮影効率が良いにもかかわらず、種々の情報取得のための付加的な時間が必要となる。
また、パラレル撮影は、プローブの感度分布の違いを利用した撮影法であるため、画像再構成には、磁気共鳴信号のほかにプローブの感度分布情報が別途必要である。パラレル撮影では、磁気共鳴信号から再構成した折り返しのある画像と感度分布画像とから連立方程式を立て、これを解くことによって折り返しのない画像を再構成する。プローブの感度分布画像は、図12に示すデータ402と同時あるいは別途計測したデータ405を用いて作成される。一般にプローブの感度分布は空間的に滑らかに変化するため、低空間周波数領域のみのデータで作成でき、通常、感度分布取得に必要なデータ405の数は32程度以上である。しかし、感度分布取得用のデータ405は、画像再構成用のデータとは別に計測する必要があり、そのための時間が余分に必要である。256ピクセルの2倍速パラレル画像の場合、必要なデータ数は128であるため、実際の高速化率は2倍速ではなく256/(128+32/2)=1.78倍速以下となってしまう。従って、マルチステーション撮影の場合であっても、パラレル撮影の場合、感度分布データの計測を事前に行っておく必要があり、高速化を妨げる要因となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、MRI装置において、静磁場の均一領域を超える広範囲の領域を撮影する際の撮影効率を向上させることを目的とする。
磁気共鳴イメージング装置において、パルスシーケンスに同期させてテーブルの移動を制御する。テーブルを移動させながら第一の信号を計測し、その間、定期的にテーブルを停止させて第二の信号を計測する。
具体的には、静磁場中に置かれた被検体に高周波信号を送信する送信手段と、前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を受信する受信手段と、前記被検体を載置して前記送信手段に対して相対的に移動させる搬送手段と、所定のパルスシーケンスに従って前記送信手段および前記受信手段の動作を制御するとともに前記搬送手段を制御する制御手段と、を備えた磁気共鳴イメージング装置であって、前記パルスシーケンスは、それぞれ交互に実行される第一の磁気共鳴信号を前記受信手段に受信させる第一のパルスシーケンスと第二の磁気共鳴信号を前記受信手段に受信させる第二のパルスシーケンスとを備え、前記制御手段は、前記第一のパルスシーケンスに従って制御を行う間は前記搬送手段を移動させ、前記第二のパルスシーケンスに従って制御を行う間は、前記搬送手段を停止させるよう制御することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置を提供する。
本発明によれば、MRI装置において、静磁場の均一領域を超える広範囲の領域を撮影する際の撮影効率を向上させることができる。
<<第一の実施形態>>
以下、本発明を適用した第一の実施形態を図面を参照して詳述する。
図1は、本実施形態のMRI装置100の概略構成を示すブロック図である。本実施形態のMRI装置100は、静磁場を発生するマグネット101、傾斜磁場を発生するコイル102、シーケンサ104、傾斜磁場電源105、高周波磁場発生器106、高周波磁場を照射するとともに核磁気共鳴信号を検出するプローブ107、受信器108、計算機109、ディスプレイ110、記憶媒体111、テーブル移動制御部150、テーブル152を備える。
被検体(例えば、生体)103はマグネット101の発生する静磁場空間内のテーブル152に載置される。テーブル152は、シーケンサ104の指示に従ってテーブル移動制御部150によってその移動を制御される。本実施形態では、テーブル152は、体軸方向に移動する。なお、本実施形態では、z軸を体軸方向に、x軸をテーブル152と平行な面上でz軸と垂直な方向に、y軸をx軸z軸に垂直な方向にとる。また、本実施形態では、読み取り傾斜磁場をz方向に、位相エンコード傾斜磁場をx方向に印加するものとする。
シーケンサ104は、傾斜磁場電源105と高周波磁場発生器106とに命令を送り、それぞれ傾斜磁場および高周波磁場を発生させる。高周波磁場は、プローブ107を通じて被検体103に印加される。被検体103から発生した信号はプローブ107によって受波され、受信器108で検波が行われる。
計算機109は、予め定められたプログラムに従って、MRI装置100の各構成要素の動作を制御する。このうち、シーケンサ104に制御させる高周波磁場および傾斜磁場の発生タイミングおよび強度、信号受信のタイミングを記述したプログラムはパルスシーケンスと呼ばれる。本実施形態で実施されるパルスシーケンスは、特に限定されないが、例えばスピンエコー法(SE)や高速スピンエコー法などSE系パルスシーケンス、グラディエントエコー(GrE)系パルスシーケンス、エコープラナースペクトロスコピックイメージング(EPSI)、拡散強調エコープラナーイメージング(DWEPI)などがある。
また、計算機109は、受信器108において検波された信号を受信し、画像再構成などの信号処理を行い、結果をディスプレイ110に表示する。必要に応じて、検波された信号や測定条件を記憶媒体111に記憶させてもよい。
さらに、本実施形態のシーケンサ104は、パルスシーケンスに同期させて、テーブル移動制御部150にテーブル152の動作を制御させる。本実施形態では、テーブル152を移動させながら第一の信号を計測し、その間定期的にテーブルを停止させて第二の信号を計測するよう制御する。
以下、本実施形態では、第一の信号を形態画像を再構成可能なパルスシーケンスにより得られるエコー信号、第二の信号を機能画像を再構成可能なパルスシーケンスにより得られるエコー信号とする場合を例にあげて説明する。ここで、形態画像を再構成可能なエコー信号を取得するパルスシーケンスとしては、例えば、GrEによるT1強調画像取得のパルスシーケンスがある。また、機能画像を再構成可能なエコー信号を取得するパルスシーケンスとしては、例えば、DWEPIによる拡散強調画像取得のパルスシーケンス、脂肪抑制画像取得のパルスシーケンスがある。
次に、本実施形態のMRI装置100による全身の形態画像と機能画像とを撮影を説明する。本実施形態では、テーブル152を移動させながら形態画像を撮影し、その間定期的にテーブル152を停止させて機能画像を撮影することを繰り返す。すなわち、形態画像を撮影するムービングテーブル撮影と機能画像を撮影するマルチステーション撮影を交互に行う。そして、それぞれの画像を再構成後に融合(フュージョン)する。以後、本実施形態では、テーブル152を移動させながら行う撮影をムービングテーブル撮影Cと呼び、テーブル152を停止させて行う撮影をマルチステーション撮影Sと呼ぶ。また、それぞれの撮影中に計測されるデータ(エコー信号)を、撮影の回数を特定する撮影番号i(iは1以上の自然数)を用い、C(i)、S(i)と呼ぶ。
まず、テーブル152を移動させて行う撮影である本実施形態のムービングテーブル撮影Cについて説明する。図2は、テーブル152と撮影視野(FOV)との関係を説明するための図である。テーブル152の上には被検体が載置される。ここでは、撮影したい範囲(撮影範囲)154を、被検体の全身とする。
先に説明したようにMRI装置では、均一な磁場空間が限定されているため、1回の計測で撮影できる領域は限定される。本実施形態では、1回の計測で得られるエコーから定まるFOVをサブ視野151と呼ぶ。撮影範囲154がサブ視野151より広い場合、サブ視野151を撮影範囲154に対して相対的に移動させ、撮影範囲154の全てをカバーする必要がある。一般にサブ視野151は静磁場を発生する磁石に固定されているため、テーブル152を移動させてこれを実現する。
本実施形態では、本図に示すように体軸方向(z軸方向)の撮影範囲154が同方向のサブ視野151より大きい場合を例にあげて説明する。従って、本実施形態では、テーブル152を体軸方向(z軸方向)153に移動させ、サブ視野151の全撮影範囲154における相対位置を移動させ、撮影範囲154全体の撮影を行う。撮影範囲154の撮影を終えると、各サブ視野151において取得されたデータを用いて画像の再構成を行い、全撮影範囲154の画像を得る。
本実施形態の撮影中の経過時間tとテーブル152上の固定座標系上でのサブ視野151の中心位置zとの関係を図3に示す。なお、図中では、各計測について撮影番号(i)をiのみで記載する。テーブル152の移動速度は図3に示すグラフの傾きに等しい。傾きが0の部分ではマルチステーション撮影が行われる。上述のように本実施形態では、C(i)は形態画像を再構成可能なデータであり、S(i)は機能画像を再構成可能なデータである。C(i)、S(i)は、それぞれ別個の計測空間に配置され、それぞれ画像が再構成される。
次に本実施形態の計算機109により行われる撮影の制御について説明する。図4は、本実施形態の撮影から画像表示までの計算機109による処理のフローチャートである。本実施形態では、撮影に先立ち、撮影範囲154、サブ視野151、サブ視野151のオーバラップ量などから繰り返し回数Nを算出しておく。繰り返し回数N算出の詳細は後述する。また、本実施形態では、被検体の冠状断面(Coronal)の画像、すなわち、図2においてxz平面の画像を取得する場合を例にあげて説明する。また、テーブル152の移動方向153と読み出し傾斜磁場を印加する方向は同一方向である。
まず、撮影開始の指示を受け付けると、撮影番号iを初期化する(ステップ201)。次に、撮影番号iを1インクリメントする(ステップ202)。
テーブル152の移動を開始し(ステップ203)、C(i)の計測を行う(ステップ204)。計測結果は、z方向に逆フーリエ変換されてハイブリッド空間であるkx−z空間に配置される。C(i)の計測を終えると、テーブル152の移動を停止し(ステップ205)、S(i)の計測を行う(ステップ206)。計測結果は、z方向に逆フーリエ変換されてハイブリッド空間であるkx−z空間に配置される。なお、前述したように、C(i)とS(i)とは、それぞれ別のハイブリッド空間に配置される。それぞれが配置されるハイブリッド空間の詳細については、後述する。
C(i)の計測およびSiの計測を繰り返し回数N回繰り返す。すなわち、S(i)の計測を終えると、計測番号iが繰り返し回数Nになったか否かを判別し(ステップ207)、繰り返し回数N以下であれば、ステップ202に戻り、計測を繰り返す。
計測番号iが繰り返し回数Nになると、テーブル152の移動を開始し(ステップ208)、最後のC(i)の計測、すなわちC(N+1)の計測を行い(ステップ209)、計測結果は、z方向に逆フーリエ変換されてハイブリッド空間であるkx−z空間に配置される。
そして、計測結果C(i)(i=1〜N+1)およびS(i)(i=1〜N)を用いて、それぞれ、撮影範囲154の画像Icおよび画像Isを再構成する(ステップ210、211)。次に、再構成した画像Icおよび画像Isを融合し(ステップ212)、ディスプレイ110に表示する(ステップ213)。図5に上記処理により得られたデータから再構成または融合された画像を示す。それぞれ、図5(a)は、C(i)から再構成された形態画像、図5(b)は、S(i)から再構成された機能画像、図5(c)は、図5(a)および図5(b)を融合して得られた画像の例である。
次に、上記処理において、計測されたC(i)およびS(i)がそれぞれ配置されるハイブリッド空間(kx−z空間)について説明する。ここでは、ムービングテーブル撮影Cは非特許文献1に記載された方法を用い、Nが3の場合を例にあげて説明する。
図6は、本実施形態のムービングテーブル撮影Cおよびマルチステーション撮影Sによる計測データのハイブリッド空間(kx−z空間)における配置を説明するための図である。ここで、図6(b)は、ムービングテーブル撮影Cによる計測データC(i)の配置を示し、図6(c)は、マルチステーション撮影Sによる計測データS(i)の配置を示し、図6(a)は両者を重ねたものである。
図6(b)に示すように、ムービングテーブル撮影Cでは、撮影中に所定の速度でテーブル152が移動するため、取得される計測データC(i)のz方向の位置はそれに伴い移動する。テーブル152の移動速度の制御については、後述する。一方、図6(c)に示すように、マルチステーション撮影Sでは、撮影中はテーブル152が停止しているため、同じ撮影番号iの計測データS(i)のz方向の位置は同じになる。
本実施形態のムービングテーブル撮影およびマルチステーション撮影Sそれぞれのサブ視野は次のように決定する。マルチステーション撮影Sのサブ視野fsは、通常どおり静磁場空間の均一性などから決定する。一方、ムービングテーブル撮影Cのサブ視野fcは、通常はマルチステーション撮影のサブ視野fsよりも小さくする。
これは以下の理由による。一般にz方向のサブ視野を大きくとると、サブ視野の両端部分では静磁場の均一性が悪くなるとともに傾斜磁場非線形性が大きくなり、データのひずみ(主に位置的なひずみ)も大きくなる。このひずみは、マルチステーション撮影Sでは画像の単純な位置のひずみとして現れるため容易に補正できる。一方、ムービングテーブル撮影Cでは、ぶれやゴーストとして現れるため容易に補正はできない。そこで、図6に示すようにムービングテーブル撮影Cのサブ視野fcをマルチステーション撮影Sのサブ視野fsよりも小さくし、ムービングテーブル撮影Cで静磁場の不均一や傾斜磁場非線形性の影響が入りにくいようにする。
図6では、一例として、マルチステーション撮影におけるオーバラップ分をoとすると、マルチステーション撮影におけるサブ視野fsからオーバラップ分oを引いたものの半分とした。すなわち、
fc=(fs−o)/2 (式1)である。
ただし、マルチステーション撮影Sで取得したデータから再構成される機能画像と、ムービングテーブル撮影Cで取得したデータから再構成される形態画像はそれぞれ別々に再構成処理されるため、fcとfsは任意に設定可能である。
なお、典型的なサブ視野の大きさは、マルチステーション撮影Sに用いられるDWEPIでは30cmから40cm程度、ムービングテーブル撮影Cに用いられるGrEによるT1強調画像取得のパルスシーケンスでは20cmから30cm程度である。また、オーバラップは5cm程度である。
図6に示すように、ムービングステーション撮影Cはテーブル移動中に行われるため、本撮影によるkx−z空間の両端に未計測の領域が発生する。その部分の情報が不足して再構成後の画像の両端が正しく再構成されないことを防ぐため、本実施形態では、撮影をC(1)で始め、C(N+1)で終了するよう制御している。本制御により、ムービングステーション撮影Cの方がマルチステーション撮影Sよりもより広い範囲をカバーすることになり、撮影範囲154全体について正しい画像を得ることができる。
なお、繰り返し数Nは、撮影範囲154全体の視野をfaとし、fs、oを上述のマルチステーション撮影のサブ視野およびオーバラップとすると、以下の式を満たす最小の整数として算出される(図6(c)参照。)。
N≧(fa−o)/(fs−o) (式2)
次に、テーブル152の制御について説明する。テーブル152を移動させながら計測するのは、C(i)である。ムービングテーブル撮影Cのサブ視野をfc、x方向にnx個のエコー信号を配置する(すなわち、x方向の画素数をnx個とする)ものとし、エコー信号1個当たりの計測時間(撮影シーケンスの繰り返し時間を一回の撮影シーケンスで計測するエコー数で割った値)をtcとすると、計測したC(i)をkx−z空間に隙間なく配置するためには、x方向のエコー信号nx個を取得する間にテーブル152をサブ視野fc、あるいはfcより少ない移動量だけ進ませるよう制御すればよい。従って、テーブル152の移動速度vcは、以下のように制御される。
vc≦fc/(tc×nx) (式3)
また、テーブル152を上記速度で移動させる時間Tcは、tc×nxである。一方、テーブル152は、マルチステーション撮影Sを行う間は停止させる。マルチステーション撮影Sにおいて、x方向にmx個のエコー信号を配置する(すなわちx方向の画素数をmx個とする)ものとし、エコー信号1個当たりの計測時間をtsとすると、停止させる時間Tsは、ts×mxである。以上より、本実施形態では、テーブル152を、Tcの間上記速度vcで移動させ、Tsの間停止させるという制御を繰り返す。
なお、本実施形態のマルチステーション撮影Sとして行われるDWEPIでは、kx方向のエコー数は典型的には64から256である。また、ムービングテーブル撮影Cとして行われるGrEによるT1強調画像取得シーケンスでは、kx方向のエコー数は典型的に128から256である。
なお、テーブル152の移動速度は、厳密には一定ではない場合が多い。例えば、図7に示すように、テーブル152の移動開始直後251と停止直前252との移動速度は、一般的にvcよりも小さくなる。移動速度が一定でないことによる画質の低下を防ぐため、モニタして得られたテーブル152の位置を用いてデータを配置するよう構成してもよい。または、速度が一定でない期間はエコー信号を計測しないよう構成してもよい。この場合、テーブル152の移動開始直後および停止直前の速度が一定でない間251、252に、テーブル152が移動する距離をそれぞれpa、pbとすると、fc’=vc×nx×tc、fc=fc’+(pa+pb)/2とすれば、移動速度が低下する期間があってもすきまなくデータを取得することができる。
また、ムービングテーブル撮影Cを実行中にテーブル152を停止させてマルチステーション撮影Sを開始するタイミングは、以下のとおりである。テーブル152を移動させながらC(i)を計測している間、ムービングテーブル撮影Cのサブ視野の中心がマルチステーション撮影Sのサブ視野の中心に一致した時点でテーブル152を停止させ、マルチステーション撮影Sを開始する。
なお、静磁場不均一や傾斜磁場非線形性の影響がサブ視野の端であっても少ないMRI装置の場合は、ムービングテーブル撮影Cのサブ視野fcをより大きくしても良い。図8は、ムービングテーブル撮影Cのサブ視野fcを大きくとる場合の計測データの配置を説明するための図である。本図に示すように、ムービングテーブル撮影Cのサブ視野fcを大きくとると、テーブル152の移動速度を速くすることができ、ムービングテーブル撮影Cの計測時間を短縮することができる。ここででは、一例としてfc=fs−oとした場合を示す。C(i)すべての計測に要する時間は、図8(a)では、3×nx×tcであり、図8(b)では、4×nx×tcである。図8(a)の例では、撮影時間をより短縮するためムービングテーブル撮影Cによる計測領域はマルチステーション撮影Sによりカバーされる計測領域の一部が欠けたものとなる。従って、ムービングテーブル撮影Cの全体視野両端における画質が低下するが、通常、視野の端は重要な部位でない場合が多いため、問題のない可能性が高い。いずれの場合も、図6の例では撮影時間が(7×nx×tc)必要であったことに比べると大きく時間を短縮できる。
以上のように、本実施形態によれば、MRI装置の静磁場の均一領域を超える範囲の撮影を行う場合、テーブル152の移動中に行うムービングテーブル撮影Cによる形態画像撮影とテーブル152の停止中に行う機能画像撮影とを交互に繰り返すため、従来ムービングテーブル撮影Cだけでは困難であった形態画像と機能画像との撮影が可能となる。しかも、テーブル152の余分な往復が不要であるため、それぞれを別々に撮影する場合に比べ、短時間で撮影を行うことができ、検査のスループットを向上させることができる。
また、本実施形態によれば、撮影対象の同じ部位の機能画像と形態画像とを時間的に近接して取得できるため、体動などによる撮影対象の時間的変化の影響をほとんど受けることがなく、位置ずれがほとんどない状態で機能画像と形態画像との撮影が可能となる。従って、図5に示すように形態画像と機能画像とを融合する場合、両者の位置を合致させることができる。
なお、本実施形態においては、第二の信号を機能画像を再構成可能なエコー信号とした場合を例にあげて説明したが、これに限られない。すなわち、第二の信号として、第一の信号から得られる画像とは異なる解像度やコントラストの画像が得られるものであれば、特に限定されない。例えば、スピンエコー法、ファストスピンエコー法による高精細画像を再構成するエコー信号など、テーブルを移動させながら取得することが難しいエコー信号や、第一の信号から得られる画像と異なるコントラストを得るために、第一の信号取得と同じパルスシーケンスで異なる撮影パラメータを用いて得られたエコー信号でもよい。
<<第二の実施形態>>
次に、本発明を適用する第二の実施形態を説明する。本実施形態でも第一の実施形態と同様にテーブル152を移動させながら第一の信号を計測し、その間、定期的にテーブル152を停止させて第二の信号を計測するようテーブル152の動作をテーブル移動制御部150に制御させる。本実施形態においても、第一の信号は、第一の実施形態と同様に形態画像を再構成可能なパルスシーケンスにより得られるエコー信号である場合を例にあげて説明する。ただし、本実施形態では、第二の信号は、調整パラメータおよび補正パラメータを算出可能なエコー信号とする。算出した調整パラメータは撮影に利用し、補正パラメータは画像再構成に利用する。本実施形態のMRI装置の基本的な構成は、第一の実施形態と同様である。このため、以下、第一の実施形態と異なる構成に主眼をおいて説明する。また、以下、本実施形態においても、テーブル152を移動させながら行う撮影をムービングテーブル撮影Cと呼ぶ。
本実施形態の計算機109により行われる撮影の制御について説明する。図9は、本実施形態の撮影から画像表示までの計算機109により行われる処理のフローチャートである。本実施形態においても、繰り返し回数Mを撮影に先立ち算出しておく。算出の詳細は後述する。
まず、撮影開始の指示を受け付けると、撮影番号iを初期化する(ステップ301)。そして、撮影番号iを1インクリメントする(ステップ302)。
次に、テーブル152の移動を停止し(ステップ303)、エコー信号を計測し、計測したエコー信号から調整パラメータP(i)と補正パラメータF(i)とを算出する(ステップ304)。ここで、調整パラメータP(i)は、例えば、共鳴周波数f0、高周波磁場の最適照射強度H1、受信機の最適ゲインなどである。また、補正パラメータF(i)は、例えば、静磁場の不均一分布を示すΔH0、傾斜磁場非線形性分布を示すΔGなどがある。
得られた調整パラメータP(i)をMRI装置100に設定し、補正パラメータF(i)は、撮影番号iに対応づけて記憶媒体111等に格納する(ステップ305)。そして、テーブル152の移動を開始し(ステップ306)、C(i)を計測する(ステップ307)。以上の計測をiが整数Mになるまで繰り返す(ステップ302〜308)。
計測結果C(i)を補正パラメータF(i)を利用して静磁場不均一や傾斜磁場非線形性の補正を行い、画像Icを再構成する(ステップ309)。そして、再構成した画像Icをディスプレイに表示する(ステップ310)。
なお、繰り返し回数Mは、撮影対象が撮影範囲全体の視野fa内でテーブル152の移動方向(z方向)にどれだけ変化しているかに依存する。仮に撮影対象がz方向に均一である場合はMは1とする。しかし、一般に撮影対象がヒトである場合は、部位によって最適な調整パラメータP(i)が異なるため、M>1とする。一般に、撮影対象がヒトである場合、20cmから40cmごとに調整パラメータPを設定し直すことにより視野fa全体に渡って十分な画質が得られる。従って、例えば、身長180cmのヒトの全身を撮影する場合、30cm毎に調整パラメータPを設定し直すとすると、Mは6となる。
ムービングテーブル撮影Cのサブ視野fcは、本実施形態においては、静磁場不均一や傾斜磁場非線形性によるサブ視野周辺の画質劣化のみを考慮して決定でき、Mやその他のパラメータには依存しない。また、vcは第一の実施の形態と同じく式3に従って決定する。
MRI装置の静磁場の均一領域を超える範囲の撮影を行う場合、従来は、これらの調整パラメータPおよび補正パラメータFは、事前にテーブル152を移動させて計測していた。本実施形態によれば、テーブル152の移動中に行うムービングテーブル撮影Cと、テーブル152の停止中に行う調整パラメータPおよび補正パラメータFの計測とを交互に繰り返すため、事前にこれらのパラメータを計測するためのテーブル152の移動が不要となる。従って、従来に比べ短時間で撮影を行うことができ、検査のスループットを向上させることができる。
また、本実施形態によれば、調整パラメータPおよび補正パラメータFの測定とムービングテーブル撮影Cとを時間的に近接して実施できるため、体動などによる撮影対象の時間的変化の影響をほとんど受けることがなく、より正確な調整パラメータPの設定と補正とが可能となる。
<<第三の実施形態>>
次に、本発明を適用する第三の実施形態を説明する。本実施形態では、パラレル撮影を行う。テーブル移動中に受信した信号を用いてプローブ感度分布を算出し、算出したプローブ感度分布を用いてテーブル停止中に取得した信号から画像の再構成を行う。本実施形態においても、MRI装置の基本的な構成は第一の実施形態と同様である。ただし、本実施形態のMRI装置100は、プローブ107を複数備え、パラレル撮影を実現する。以下、異なる部分に主眼をおいて説明する。
本実施形態の撮影中の経過時間tとテーブル152のz方向の位置の変化と計測データの配置をそれぞれ図3および図10を用いて説明する。図10は、本実施形態の計測データの配置を説明するための図である。本実施形態において、撮影の手順は基本的に第一の実施形態と同様である。すなわち、テーブル152を移動させながら第一の信号C(i)を計測し、その間定期的にテーブル152を停止させて第二の信号S(i)を計測する。本実施形態では、第一の信号C(i)は、感度分布作成に用いられ、第二の信号S(i)は、画像再構成に用いられる。
ただし、本実施形態では、図10に示すように、感度分布作成に用いられる第一の信号C(i)は、計測空間の低空間周波数領域分のみ取得する。C(i)からは、プローブの感度分布画像を再構成する。プローブの感度分布は一般に空間的に滑らかに変化するため、計測空間の低空間周波数領域のみのエコー信号を計測すればよい。従って、C(i)の計測は、通常の撮影よりも少なく、ゼロエンコード付近のエコー信号を32個程度計測する。
また、本実施形態ではパラレル撮影を行うため、S(i)の計測についても全てのエコー信号を計測する必要はない。パラレル撮影の高速化率に応じて間引いてエコー信号を計測する。例えば、通常の撮影で各Siで256のエコー信号を計測する撮影の場合(x方向が256ピクセルの画像の撮影)、2倍速(高速化率が2)のパラレル撮影では、エコー信号を一つおきに計測し、各S(i)で1/2のエコー信号(ここでは、128のエコー信号)を計測する。これにより撮影時間も同じく1/2に短縮され、高速な撮影が可能となる。
また、本実施形態では、計測したC(i)およびS(i)からそれぞれ感度分布画像Icおよび画像Isを再構成する。画像再構成の手法は基本的に第一の実施形態と同様である。ただし、感度分布画像Icは、計測するエコー数が少ないため空間分解能の低い画像となる。また、S(i)の計測においてエコー信号を間引いて行っているため、画像Isにはx方向に折り返しが発生する。この折り返しを、感度分布画像Icを用いて除去する。感度分布画像Icを用いて画像Isの折り返しを除去する処理をパラレル再構成と呼ぶ。パラレル再構成は、通常同様、画像Icと画像Isとから作成した連立方程式を解くことによって行う。
次に、本実施形態の計算機109により行われる撮影の制御について説明する。図11は、本実施形態の撮影から画像表示までの計算機109により行われる処理のフローチャートである。本実施形態においても第一の実施形態同様、撮影に先立ち繰り返し回数Nを算出しておく。繰り返し回数N算出の詳細は第一の実施形態と同様である。
まず、撮影開始の指示を受け付けると、撮影番号iを初期化する(ステップ501)。次に、撮影番号iを1インクリメントする(ステップ502)。
テーブル152の移動を開始し(ステップ203)、C(i)の計測を行う(ステップ504)。計測結果は、z方向に逆フーリエ変換されてハイブリッド空間であるkx−z空間に配置される。C(i)の計測を終えると、テーブル152の移動を停止し(ステップ505)、S(i)の計測を行う(ステップ206)。計測結果は、z方向に逆フーリエ変換されてハイブリッド空間であるkx−z空間に配置される。
C(i)の計測およびS(i)の計測を繰り返し回数N回繰り返す。すなわち、信号S(i)の計測を終えると、計測番号iが繰り返し回数Nになったか否かを判別し(ステップ507)、繰り返し回数N以下であれば、ステップ502に戻り、計測を繰り返す。
計測番号iが繰り返し回数Nになると、テーブル152の移動を開始し(ステップ508)、最後のC(i)の計測、すなわちC(N+1)の計測を行い(ステップ509)、計測結果は、z方向に逆フーリエ変換されてハイブリッド空間であるkx−z空間に配置される。
そして、計測結果C(i)(i=1〜N+1)およびS(i)(i=1〜N)を用いて、それぞれ、撮影範囲154の感度分布画像Icおよび画像Isを再構成する(ステップ510、511)。次に、感度分布画像Icを用いて画像Isから折り返しを除去するパラレル画像再構成を行い(ステップ512)、結果をディスプレイ110に表示する(ステップ513)。
本実施形態において、画像Is作成のための計測S(i)実行時のサブ視野fsは、通常どおり静磁場空間の均一性などから決定する。一方、感度分布画像Ic作成のための計測C(i)実行時のサブ視野fcも、第一の実施の形態と同様、任意に決定可能であるが、静磁場不均一や傾斜磁場非線形による画質劣化を抑えるため、一般にはfsよりも小さくする。図10では、一例として、fsよりもやや小さくfc=fs−oとした場合を示している。
また、本実施形態のテーブル152の移動速度、移動時間、停止時間は第一の実施形態と同様である。
以上説明したように、本実施形態によれば、MRI装置の静磁場の均一領域を超える範囲の撮影を行う場合、画像を再構成するために計測するデータとは別に計測する必要があった感度分布データの計測をテーブル移動中に行うことができるため、感度分布データ計測のための時間が不要となり、撮影時間を短縮できる。
上記各実施形態によれば、MRI装置の静磁場の均一領域を超える範囲の撮影を行う場合、テーブル移動中の信号受信とテーブル停止中の信号受信とを交互に行うことにより、1度のテーブル移動で複数種類の情報を得ることができる。両者の受信を交互に行うため、再構成時に取得した異なる情報の利用、再構成後の融合等を容易に行うことができる。従って、上記各実施形態によれば、ムービングテーブル撮影の高速性を犠牲にすることなくマルチステーション撮影の特長を取り入れて撮影効率の良い撮影を実現することができる。
第一の実施形態のMRI装置のブロック図である。 第一の実施形態のテーブルと撮影視野との関係を説明するための図である。 第一の実施形態の撮影中の時間とテーブルの位置との関係を説明するための図である。 第一の実施形態の撮影から画像表示までの処理のフローチャートである。 第一の実施形態における再構成および融合された画像の例を示す図である。 第一の実施形態の計測データのハイブリッド空間への配置を示す図である。 第一の実施形態のテーブルの移動速度が一定でない場合の撮影中の時間とテーブルの位置との関係を説明するための図である。 第一の実施形態の他の例の計測データのハイブリッド空間への配置を示す図である。 第二の実施形態の撮影から画像表示までの処理のフローチャートである。 第三の実施形態の計測データのハイブリッド空間への配置を示す図である。 第三の実施形態の撮影から画像表示までの処理のフローチャートである。 従来のパラレル撮影における計測データのハイブリッド空間への配置例を説明する図である。
符号の説明
100:MRI装置、101:静磁場を発生するマグネット、102:傾斜磁場コイル、103:被検体、104:シーケンサ、105:傾斜磁場電源、106:高周波磁場発生器、107:プローブ、108:受信器、109:計算機、110:ディスプレイ、111:記憶媒体、150:テーブル移動制御部、151:サブ視野、152:テーブル、153:テーブル移動方向、154:撮影範囲。

Claims (9)

  1. 静磁場中に置かれた被検体に高周波信号を送信する送信手段と、前記被検体から発生する核磁気共鳴信号を受信する受信手段と、前記被検体を載置して前記送信手段に対して相対的に移動させる搬送手段と、所定のパルスシーケンスに従って前記送信手段および前記受信手段の動作を制御するとともに前記搬送手段を制御する制御手段と、を備えた磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記パルスシーケンスは、それぞれ交互に実行される第一の磁気共鳴信号を前記受信手段に受信させる第一のパルスシーケンスと第二の磁気共鳴信号を前記受信手段に受信させる第二のパルスシーケンスとを備え、
    前記制御手段は、前記第一のパルスシーケンスに従って制御を行う間は前記搬送手段を移動させ、前記第二のパルスシーケンスに従って制御を行う間は、前記搬送手段を停止させるよう制御すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記受信手段が受信した核磁気共鳴信号から前記被検体の画像を再構成する再構成手段をさらに備え、
    前記画像再構成手段は、前記第一の核磁気共鳴信号から第一の画像を、前記第二の核磁気共鳴信号から第二の画像をそれぞれ再構成すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記第一の画像は形態画像であり、前記第二の画像は機能画像であること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項1から3いずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記第一のパルスシーケンスによる1回の計測で得られる信号の前記搬送手段を移動させる方向の撮影範囲は、前記第二のパルスシーケンスによる前記撮影範囲より小さいこと
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項1から4いずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記制御手段は、前記第一のパルスシーケンスを最初と最後とに実行するよう制御すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記制御手段は、前記第二の磁気共鳴信号から共鳴周波数、あるいは高周波磁場の最適照射強度を含む調整パラメータを取得すること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項6記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記取得した調整パラメータは、当該撮影パラメータ取得直後に実行される前記第一のパルスシーケンスに用いられること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  8. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記受信手段が受信した核磁気共鳴信号から前記被検体の画像を再構成する再構成手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第二の核磁気共鳴信号から当該磁気共鳴イメージング装置の静磁場分布情報あるいは傾斜磁場非線形情報を含む補正パラメータを取得し、
    前記補正パラメータは、前記再構成手段が前記第一あるいは第二の核磁気共鳴信号から画像を再構成する際に用いられること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  9. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記受信手段は複数の受信コイルを備え、
    前記第一の画像は、前記複数の受信コイルそれぞれの感度分布を表す感度分布画像であり、
    前記画像再構成手段は、前記第二の画像を再構成する際、前記感度分布画像を用いること
    を特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
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