JP4860866B2 - インデン型またはジヒドロナフタレン型環を持つc5−c6において環化されたナフトピラン並びにそれらを含有する組成物およびマトリクス - Google Patents
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Description
本発明は、インデン型またはジヒドロナフタレン型炭素環によりC5−C6において環化(annelated)され、特に、フォトクロミック特性を有する新規のナフトピラン型化合物に関する。本発明はまた、そのナフトピランを含有するフォトクロミック組成物およびフォトクロミック眼用製品(例えば、レンズ)に関する。本発明はまた、これら新規の化合物の調製も包含する。
【0002】
フォトクロミック化合物は、多色光または単色光(例えば、紫外線)の影響下で色を変化させることができ、光の照射が停止されたとき、または温度および/または最初のものとは異なる多色光または単色光の影響下で、最初の色に戻ることができる。
【0003】
フォトクロミック化合物には、様々な分野、例えば、眼用レンズ、コンタクトレンズ、ソーラー保護ガラス、フィルタ、カメラ用光学部材または写真器材の光学部材または他の光デバイスおよび観察装置、板ガラス、装飾用物品、紙幣のエレメントの製造、または光学的記入(コーディング)による情報記憶において用途が見出されている。
【0004】
眼用光学部材の分野において、特に、眼鏡業界において、1つ以上のフォトクロミック化合物を含むフォトクロミックレンズは:
− 紫外線の不在下での高透過率、
− 太陽光の照射の元での低透過率(高着色適性)、
− 適合された着色および脱色反応速度、
− 消費者に受け入れられる色合い(好ましくは、グレーまたはブラウン)、ここで、好ましくは、レンズの着色および脱色中に選択された色合いが維持される、
− 0-40℃の温度範囲内での性能、特性の維持、
− 求められるこれらの対象物が精密な矯正レンズであり、したがって、高価であるので、相当な耐久性、
を有さなければならない。
【0005】
これらのレンズ特性は、実際に、レンズが含有する活性フォトクロミック化合物により決定される;その化合物はさらに、レンズを構成する有機または無機、もしくはハイブリッド支持材と完全に相溶性でなければならない。
【0006】
さらに、グレーまたはブラウンの色合いを得るには、異なる色、すなわち、可視部において異なる最大吸収波長を有する少なくとも2つのフォトクロームを使用する必要があろうことを留意すべきである。この組合せのために、フォトクロミック化合物に他の要件が課せられる。特に、組み合わせられた(2つ以上の)活性フォトクロミック化合物の着色および脱色反応速度は、実質的に同じでなければならない。同じことが、時間に関する安定性およびプラスチック、無機または有機−無機ハイブリッド支持材との相溶性に当てはまる。
【0007】
従来技術に記載された多数のフォトクロミック化合物の中でも、以下の単純な形にされた化学式:
【化10】
のものである、米国特許第3,567,605号、同第3,627,690号、同第4,826,977号、同第5,200,116号、同第5,238,981号、同第5,411,679号、同第5,429,744号、同第5,451,344号、同第5,458,814号、同第5,651,923号、同第5,645,767号、同第5,698,141号、同第5,783,116号、国際特許出願公開第95/05382号、フランス国特許出願公開第2,718,447号、国際特許出願公開第96/14596号、および同第97/21698号に記載されているベンゾピランおよびナフトピランが引用されているであろう。
【0008】
特に、特許文献のである国際特許出願公開第99/31082号および米国特許第5,869,658号には、R4においてアリール基が存在する3H−ナフトピラン型構造:
【化11】
を請求している。
【0009】
これらの化合物は、上述した仕様を満たすと主張している。実際には、これらの化合物が、紫外線の不在下での高透過率および太陽光の照射の元での高着色適性のような、求められている基本的な特性を1つ以上本当に有する場合、今までに記載された化合物のどれも、満足のいく製品の製造に必要とされる、求められている特性の完全な組合せを有していない。特に、これら化合物のどれも、固有にグレーまたはブラウンではなく、これら2つの色合いの内の1つを得るために、引き続き追加のフォトクロームを使用する必要がある。
【0010】
このような関係において、新規のフォトクロームを開発するためのベースとしてこの種類の誘導体に関心を示し、特に有利なフォトクロミック特性を有する新規の群の分子を提案したことが本発明者等の功績である。
【0011】
したがって、本発明の第1の態様によれば、本発明は、化学式(I)および(II)の化合物:
【化12】
に関し、ここで:
・ R1およびR2は、同じかまたは異なり、独立して:
− 水素、
− 1から12までの炭素原子を含む線状または枝分れアルキル基、
− 3から12までの炭素原子を含むシクロアルキル基、
− 基本構造において、それぞれ6から24までの炭素原子または4から24までの炭素原子と、硫黄、酸素および窒素から選択される少なくとも1つのヘテロ原子とを含むアリールまたはヘテロアリール基;該基本構造は、以下に与えられた全部の置換基から選択される少なくとも1つの置換基により必要に応じて置換されている:
+ ハロゲン、特に、フッ素、塩素および臭素、
+ 1から12までの炭素原子を含む線状または枝分れアルキル基、
+ 1から12までの炭素原子を含む線状または枝分れアルコキシ基、
+ 少なくとも1つのハロゲン原子により置換された、それぞれ、上述した(C1−C12)アルキルまたはアルコキシ基に対応するハロアルキルまたはハロアルコキシ基、特に、この種類のフルオロアルキル基、
+ 1から12までの炭素原子を含む少なくとも1つの線状または枝分れアルキルまたはアルコキシ基により必要に応じて置換されたフェノキシまたはナフトキシ基、
+ 2から12までの炭素原子を含む線状または枝分れアルケニル基、特に、ビニル基またはアリル基、
+ −NH2基、
+ −NHR基、ここでRは1から6までの炭素原子を含む線状または枝分れアルキル基を表す、または1から6までの炭素原子を含む少なくとも1つの線状または枝分れアルキル基により必要に応じて置換されたフェニル基、
+
【化13】
基、ここで、R’およびR”は、同じか異なり、独立して、1から6までの炭素原子を含む線状または枝分れアルキル基、または1から6までの炭素原子を含む少なくとも1つの線状または枝分れアルキル基により必要に応じて置換されたフェニル基を表し、またはそれらが結合している窒素原子と共に、酸素、硫黄および窒素から選択される少なくとも1つの他のヘテロ原子を含んでも差し支えない5から7員環を表し、ここで該窒素は、1から6までの炭素原子を含む線状または枝分れアルキル基である、R’”基により必要に応じて置換される、
+ メタクリロイル基またはアクリロイル基、
− アラルキルまたはヘテロアラルキル基、そのアルキル基は、線状または枝分れであり、1から4までの炭素原子を含み、そのアリール部分は、アリールおよびヘテロアリール基に関して前出のものと同じ定義を有する;
を表し、
または
前記2つの置換基R1およびR2は互いに、アダマンチル、ノルボルニル、フルオレニリデン、ジ(C1−C6)アルキルアントラセニリデンまたはスピロ(C5−C6)シクロアルキルアントラセニリデン基を形成する;該基は、R1、R2:アリールまたはヘテロアリール基に関して上記に列記された置換基の内の少なくとも1つにより必要に応じて置換されている;
・ R3は:
− ヒドロキシ、
− 1から6までの炭素原子を含む線状または枝分れアルコキシ基、
−
【化14】
基、ここで、R’およびR”は、同じか異なり、独立して、1から6までの炭素原子を含む線状または枝分れアルキル基、または1から6までの炭素原子を含む少なくとも1つの線状または枝分れアルキル基により必要に応じて置換されたフェニル基を表し、またはそれらが結合している窒素原子と共に、酸素、硫黄および窒素から選択される少なくとも1つの他のヘテロ原子を含んでも差し支えない5から7員環を表し、ここで該窒素は、1から6までの炭素原子を含む線状または枝分れアルキル基である、R’”基により必要に応じて置換される、
を表し、
・ R4は、同じか異なり、独立して:
− ハロゲン、特に、フッ素、塩素または臭素、
− ヒドロキシ、
− 1から12までの炭素原子(好ましくは、1から6までの炭素原子)を含む線状または枝分れアルキル基、
− 3から12までの炭素原子を含むシクロアルキル基、
− 1から12までの炭素原子(好ましくは、1から6までの炭素原子)を含む線状または枝分れアルコキシ基、
− 特に、フッ素、塩素および臭素から選択された、少なくとも1つのハロゲン原子により置換された、それぞれ、上述のアルキル、シクロアルキル、アルコキシ基に対応するハロアルキル、ハロシクロアルキル、またはハロアルコキシ基、
− R1、R2に関して前出のものと同じ定義を有するアリールまたはヘテロアリール基、
− アラルキルまたはヘテロアラルキル基、そのアルキル基は、線状または枝分れであり、1から4までの炭素原子を含み、そのアリールおよびヘテロアリール基は、R1、R2に関して前出のものと同じ定義を有する、
− 1から12までの炭素原子を含む少なくとも1つの線状または枝分れアルキルまたはアルコキシ基により必要に応じて置換されたフェノキシまたはナフトキシ基、
− アミンまたはアミド基:−NH2、−NHR、−CONH2、−CONHR、
【化15】
ここでR、R’、R”は、前記R1、R2:アリールまたはヘテロアリールのアミン置換基に関してそれぞれ前出のものと同じ定義を有する、
− −OCOR9または−OCOOR9基、R9は、前記R1、R2:アリールまたはヘテロアリールに関して列記された置換の内の少なくとも1つにより必要に応じて置換され、1から6までの炭素原子を含む線状または枝分れアルキル基、または3から6までの炭素原子を含むシクロアルキル基、またはフェニル基、
を表し;
・ R5は、同じかまたは異なり、R4のものについて上述した置換基を表し;
または、
隣接するR5基の少なくとも2つが、酸素、硫黄および窒素からなる群より選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有していても差し支えない、1つまたは2つの環化された環を有する芳香族または非芳香族環基を一緒になって形成し;独立して5員または7員の芳香族または非芳香族である、このまたはこれらの環が、置換基として、R1またはR2を表すアリールまたはヘテロアリール基の基本構造の、上述したような基から選択された少なくとも1つの置換基を含むことができる;
・ R6は、同じかまたは異なり、独立して、1から6までの炭素原子を含む線状または枝分れアルキル基を表し;
・ R7およびR8は、同じかまたは異なり、独立して、水素もしくは1から6までの炭素原子を含む線状または枝分れアルキル基を表し;
または、
それらの内の1つが、水素もしくは1から6までの炭素原子を含む線状または枝分れアルキル基を表し、一方で他方が、ヒドロキシ基、1から6までの炭素原子を含む線状または枝分れアルコキシ基、−OCOR9または−OCOOR9基から選択される、ここでR9は、アリールまたはヘテロアリールについてR1、R2の関して上述した置換基の内の少なくとも1つにより必要に応じて置換された、1から6までの炭素原子を含む線状または枝分れアルキル基または3から6までの炭素原子を含むシクロアルキル基またはフェニル基を表し;
または、
R7およびR8が、オキソ基または3から6までの炭素原子を含むシクロアルキル基を一緒になって形成する;
・ mは0から3までの整数であり、nおよびoは、0から4までの整数である。
【0012】
当業者には、明らかに、上述のごとく定義された枝分れアルキル、アルコキシおよびアルケニル基が、枝分れとなるために十分な炭素の数を含む(すなわち、それぞれ、3より多い、3より多い、4より多い炭素原子)ことが理解されるものである。
【0013】
本発明の化合物−化学式(I)および(II)の環化ベンゾピラン−は、高い着色適性と共に、非常に速い退色反応速度を有する。
【0014】
本発明の前記化合物の中でも、化学式(I)および/または(II)を有し:ここで、
・ R1、R2が、同じか異なり、独立して、その基本構造が、フェニル、ナフチル、ビフェニル、ピリジル、フリル、ベンゾフリル、ジベンゾフリル、N−(C1−C6)アルキルカルバゾール、チエニル、ベンゾチエニル、ジベンゾチエニルおよびジュロリジニル基からなる群より選択される、必要に応じて置換されたアリールまたはヘテロアリール基を表し;R1および/またはR2が好ましくはパラ置換フェニル基を表し;
または、
R1およびR2は、アダマンチルまたはノルボルニル基を一緒になって形成する;
・ R4およびR5は、同じか異なり、独立して、ハロゲン、アルキル基またはアルコキシ基を表し;
・ R7はヒドロキシまたはアルキル基を表し、R8は水素またはアルキル基を表し;
・ mおよびn=1、かつo=0;
であるものが好ましい。
【0015】
この態様の第2のものによれば、本発明は、化合物(I)および(II)の調製方法において:
・ 以下に与えられた化学式(III)または(IV):
【化16】
ここで、
R3、R4、R5、R6、m、nおよびoが化学式(I)および(II)に関して上記に定義されたようなものである、
の中間体生成物の;
・ 以下の化学式(V):
【化17】
ここで、R1およびR2が化学式(I)および(II)に関して前出のごとく定義されたようなものである、
を有するプロパルギルアルコールの誘導体との;
縮合であって、縮合(III)または(IV)/(V)が好ましくは触媒の存在下で行われ、この触媒は好ましくは、パラトルエンスルホン酸、ドデシルスルホン酸およびブロム酢酸からなる群より選択される、縮合;
または
・ 以下の化学式(V'):
【化18】
ここで、R1およびR2が化学式(I)および(II)に関して前出のごとく定義されたようなものである、
を有するアルデヒド誘導体との;
縮合であって、縮合(III)または(IV)/(V')が、都合よくは、金属錯体、好ましくは、チタンの錯体の存在下で行われ、チタン(IV)エトキシドが特に好ましい、縮合;
を行う工程を含む方法に関する。
【0016】
実際には、化合物(III)または(IV)および(V)または(V')の間の縮合反応は、トルエン、キシレンまたはテトラヒドロフランのような溶媒中で生じることができ、この溶媒に適切な触媒が必要に応じて添加される。化合物(III)または(IV)/(V')の縮合の詳細については、ヨーロッパ特許出願公開第0562915号を参照されたい。
【0017】
化学式(V)の化合物は、当業者に知られており、特に、国際特許出願公開第96/14596号に記載された方法にしたがって対応するケトンから得られる。そのケトンは、それ自体市販されているかまたはフリーデル・クラフツ法(国際特許出願公開第96/14596号および引用文献参照)のような既知の方法にしたがって調製される。
【0018】
(V)の誘導体であるアルデヒド(V')は、酸媒質中の転位反応により得られる(J.Org.Chem., 1977, 42, 3403参照)。
【0019】
化学式IIの化合物の場合、化学式IVの化合物の、化学式VまたはV'との縮合により、特に以下の様式で誘導できる、中間体IIa(R7=R8=Hである、化学式(II)の化合物):
【化19】
ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキシドのような塩基性PTCの存在下で化合物(IIa)を空気中において酸化させると、化合物(IIb)が得られ、これは、化合物(IIc)を提供するために、メチルリチウムのような有機金属試薬によりヒドロキシアルキル化される。
【0020】
あるいは、化合物(IIa)は、化合物(IId)を、次いで、化合物(IIe)を提供するために、ブチルリチウムのような塩基による金属化によってアルキル化を行い、CH3Iのようなヨウ化アルキルと反応させることができる。
【0021】
化学式(II)の他の化合物の調製は、当業者の範囲内である。全ての意図および目的のために、非限定的な様式で以下のことがまだ指摘されるであろう:
− R7+R8=シクロアルキルである化学式(II)の化合物が、「R7」が脱離基により官能価されたアルキルである、上述した化学式(IId)の対応する化合物から調製できる。この「化学式(IId)の化合物」に前記脱離基の分子内求核置換が施される;および
− R7またはR8=アルコキシ、−OCOR9、−OCOOR9である化学式(II)の化合物が、R7またはR8=OHである化学式(II)の対応する化合物から伝統的な様式で得ることができる。
【0022】
化学式(III)および(VI)の化合物は、合成スキームにしたがって得られ、その様々な段階が既知の方法の適用である。好ましい一般合成スキームが以下に与えられている:
【化20】
第1の段階において、酸VI(市販されているかまたは既知の方法にしたがって調製される)が酸塩化物VIIに転化される。次いで、この塩化物は、中間体IXおよびXIを導くために、過剰なNaHの存在下でβ−テトラロンVIIIまたはβ−インダノンXと縮合することができる。中間体IXおよびXIは、リン酸のような酸の存在下で加熱することにより、それぞれ、IIIおよびIVを与えるように環化される。
【0023】
第3の態様によれば、本発明は、以下に再度示す化学式(III)および(IV):
【化21】
の新規の中間生成物に関し、ここで、R3、R4、R5、R6、m、nおよびoは、化学式(I)および(II)に関して上記のごとく定義されたようなものである。
【0024】
第4の態様によれば、本発明の目的は、上記のごとく定義した化合物(I)または(II)を少なくとも1つ重合および/または架橋および/またはグラフトすることにより得られる(コ)ポリマーおよび/または網状体である。したがって、本発明による化合物(I)および(II)は、それ自体で(コ)ポリマーであるおよび/または(共)重合性および/または架橋性(コ)モノマーに含まれても差し支えない。このように得られた(コ)ポリマーおよび/または網状体は、以下に示すもののようなフォトクロミックマトリクスを構成できる。
【0025】
第5の態様によれば、本発明は、フォトクロミック剤としての本発明の化学式(I)または(II)の化合物の使用に関する。したがって、本発明の別の目的は:
− 第1に、単独でまたはそれらの混合物で、および/または別の種類の少なくとも1つの他のフォトクロミック化合物と共に、および/または少なくとも1つの非フォトクロミック着色剤と共に、上述したようなC5−C6環化ナフトピラン誘導体により構成される新規のフォトクロミック化合物;
− 第2に、上述したような少なくとも1つの化合物(I)または(II)、および/またはその構造において本発明による少なくとも1つの化合物(I)または(II)を含有する少なくとも1つの線状または架橋(コ)ポリマーを含む新規のフォトクロミック組成物;
にある。そのようなフォトクロミック組成物は、別の種類の少なくとも1つの他のフォトクロミック化合物および/または少なくとも1つの非フォトクロミック着色剤および/または少なくとも1つの安定剤を含有しても差し支えない。別の種類のこれらフォトクロミック化合物、非フォトクロミック着色剤、および安定剤は、当業者に知られた従来の製品である。
【0026】
本発明に関しては、本発明のフォトクロミック化合物の組合せおよび/または本発明のフォトクロミック化合物と従来技術による別の種類のフォトクロミック化合物との組合せが特に推奨される。そのような組合せは、眼鏡またはサングラスのような用途において大衆から望まれている、グレーまたはブラウンの色合いを生じるのに適しているという点で、興味深い。これらの追加のフォトクロミック化合物は、当業者に知られており、文献に記載されているもの、例えば、クロメン(米国特許第3,567,605号、米国特許第5,238,981号、国際特許出願公開第WO94/22850号、ヨーロッパ特許出願公開第0562915号)、スピロピランまたはナフトスピロピラン(米国特許第5,238,981号)およびスピロキサジン(Crano et al., "Applied Photochromic Polymer Systems", Ed.Blackie & Son Ltd. 1992, chapter 2)であって差し支えない。
【0027】
本発明による該化合物は:
− 色合いを調節できる非フォトクロミック着色剤、
− および/または、例えば、抗酸化剤のような、1つ以上の安定剤、
− および/または、1つ以上の抗紫外線剤、
− および/または、1つ以上の抗ラジカル剤、
− および/または、1つ以上のフォトクロミック励起状態奪活剤、
を含んでも差し支えない。
【0028】
これらの添加剤は、特に、前記組成物の耐久性を改善することができる。
【0029】
フォトクロミック用途に考えられる本発明の化合物は、溶液で用いても差し支えない。したがって、フォトクロミック溶液は、前記化合物の少なくとも1つを、トルエン、ジクロロメタン、テトラヒドロフランまたはエタノールのような有機溶剤中に溶解させることにより得られる。得られた溶液は一般に、無色透明である。それらの溶液は、日光に露出したときに濃い色を発色し、太陽光線にそれほど露出されない区域に配置されとき、すなわち、還元すれば、もはや紫外線にさらされないときに、無色の状態を取り戻す。一般に、濃い色を得るには、非常に低濃度の製品(約0.01から5重量%)で十分である。
【0030】
本発明による化合物はさらに、前記マトリクスの形態、並びに該マトリクスのコーティングの形態で、有機ポリマーまたは無機材料の(無機−有機のハイブリッド材料のものさえも)支持マトリクスと相溶性である。
【0031】
また、フォトクロミック用途に関する本発明の第5の態様について、本発明の目的は:
− 前出のような少なくとも1つの化合物(I)または(II);
− および/または、前出のような少なくとも1つの(コ)ポリマーおよび/または網状体;
− および/または、上述したような少なくとも1つの組成物;
を含むマトリクスにある。
【0032】
本発明の化合物の最も興味深い用途は、実際に、フォトクロームが、ポリマーおよび/またはコポリマーおよび/または(コ)ポリマーの混合物により形成されたマトリクス内またはその表面に均一に分散される用途である。
【0033】
溶液中のそれらの挙動の例に引き続き、ポリマーマトリクス中に含まれる化合物(I)または(II)は、初期状態において無色かまたはわずかしか着色されておらず、紫外線(365nm)の元または太陽光型の光源の元で急速に濃い色を発色する。最後に、それら化合物は、一旦照射が停止されると元の色に回復する。
【0034】
そのようなマトリクスを得るために考えられる実施方法は、非常に様々である。当業者に知られている方法の中でも、例えば、(コ)ポリマー中、フォトクロームの懸濁液または溶液から、シリコーン油中、脂肪族または芳香族炭化水素中、グリコール中、もしくは別のポリマーマトリクスからの拡散が挙げられる。拡散は通常、ポリマーマトリクスの性質により、15分から数時間までの期間に亘り、50から200℃までの温度で行われる。別の実施技法は、フォトクロームを重合性マトリクスの配合物中で混合し、この混合物を表面または成形型内に配置し、次いで、共重合を行う各工程を含む。これらと他の実施技法が、1992年にBlackie and Son Ltdにより出版されたApplied Photochromic Polymer SystemsにおけるCrano等による文献"Spiroxazine and their use in photochromic lenses" に記載されている。
【0035】
以下の生成物は、本発明によるフォトクロミック化合物の光学用途において有用なマトリクスを形成するための好ましいポリマー材料の例として挙げられる:
− 必要に応じてハロゲン化された、または少なくとも1つのエーテルおよび/またはエステルおよび/またはカーボネートおよび/またはカルバメートおよび/またはチオカルバメートおよび/または尿素および/またはアミド基を含む、アルキル、シクロアルキル、(ポリまたはオリゴ)エチレングリコール、アリールまたはアリールアルキルモノ、ジ、トリまたはテトラアクリレートまたはモノ、ジ、トリまたはテトラメタクリレートから得られるもの、
− ポリスチレン、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート(例えば、ビスフェノールAポリカーボネート、ジアリルジエチレングリコールポリカーボネート)、ポリカルバメート、ポリエポキシ、ポリウレア、ポリウレタン、ポリチオウレタン、ポリシロキサン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、脂肪族または芳香族ポリエステル、ビニルポリマー、酢酸セルロース、三酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロースまたはポリビニルブチラール、
− 以下の化学式:
【化22】
を有する二官能性モノマーから得られるもの、
ここで:
Δ R10、R’10、R11およびR’11は、同じか異なり、独立して、水素またはメチル基を表し;
Δ m1およびn1は、独立して、0から4まで(含む)の整数であり;好ましくは、独立して、1または2である;
Δ XおよびX’は、同じか異なり、ハロゲンであり、好ましくは、塩素および/または臭素を表し;
Δ p1およびq1は、独立して、0から4まで(含む)の整数である;
− 前出のポリマーの前駆体モノマーから選択される共重合性モノマーの少なくとも2種類のコポリマー、好ましくは、(メタ)アクリルモノマー、ビニルモノマー、アリルモノマー、およびそれらの混合物からなる群に属するもの。
【0036】
特に好ましい様式において、本発明のフォトクロームは、微小二相(nanobiphasic)構造を有し、少なくとも2つの異なる特異的二官能性モノマーを共重合することにより得られる樹脂と共に用いられる。そのような樹脂は、フランス国特許出願公開第2,762,845号において本出願人により記載されている。
【0037】
(コ)ポリマーマトリクス中に用いられるフォトクロームの量は、望ましい暗色化の程度に依存する。通常、0.001重量%から20重量%までのフォトクロームが用いられる。
【0038】
フォトクロームとしての化合物(I)または(II)の用途に関する第5の態様によれば、本発明の別の目的は、眼鏡およびサングラス製品のような眼用製品において:
・ 本発明による少なくとも1つの化合物(I)または(II)、
・ および/または、本発明の化合物から、少なくとも一部が形成された少なくとも1つの(コ)ポリマーおよび/または網状体、
・ および/または、上述した少なくとも1つのフォトクロミック組成物、
・ 有機ポリマー材料または無機材料の、もしくはハイブリッド無機−有機材料の少なくとも1つのマトリクス(前出のような)であって、本発明の少なくとも1つの化合物を最初に必用に応じて含むマトリクス、
を含む眼用製品にある。
【0039】
実際に、本発明により特に包含される製品としては、眼用レンズまたはフォトクロミックソーラーレンズ、板ガラス(建物、電車、自動車用の窓)、光デバイス、装飾製品、ソーラー保護製品、情報記憶などが挙げられる。
【0040】
本発明を、本発明の化合物を合成し、フォトクロミック特性を確認する以下の実施例により説明する。本発明の化合物は、従来技術の化合物C5と比較される。
【0041】
実施例
実施例1: 化合物(C1)の合成
【化23】
段階1:
触媒作用を及ぼす量のDMF(0.5ml)の存在下で、塩化チオニル(16ml)をジクロロメタン(100ml)中のホモベラトルム酸6(19.6g)と反応させた。4時間に亘り還流下で撹拌を行った。次いで、溶媒を蒸発させて、22.7gの酸塩化物7(黄色油)を得た。
【0042】
段階2:
NaH(鉱油中60%の懸濁液800mg)を、THF(15ml)中の7(2.14g)および2−インデン 10(1.32g)の溶液に、少しずつ注意深く加えた。1時間に亘り還流下で撹拌を行い、次いで、0.4gの水素化ナトリウムを加えた。撹拌を1時間に亘り継続し、次いで、その混合物を1NのHCl溶液で加水分解させた。溶媒の抽出および蒸発後、反応混合物をシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物11(1.04g、黄色粉末)を得た。
【0043】
段階3:
リン酸の85%水溶液15mlを、トルエン(30ml)中の11(2.5g)の溶液に加えた。媒質中に存在する水を、ディーン・スターク装置の補助により、蒸留により除いた。5時間に亘り還流下で撹拌を行った。混合物を冷却し、水を加え、ナフトール4の沈殿物(800mgの乾燥したベージュ色の固体)を濾過により除いた。
【0044】
段階4:
pTSA(パラ−トルエンスルホン酸)のいくつかの結晶を、10mlのクロロホルム中の400mgのナフトール4および370mgの1,1−ジフェニルプロピン−1−オールの溶液に加えた。1時間に亘り還流下で撹拌を行った。次いで、反応混合物をシリカ上の濾過により精製した。得られた固体を再結晶化させて、160mgの薄ピンク色の結晶を得た。これは、1H NMRにより純粋であることが分かった。
【0045】
実施例2: 化合物(C2)の合成
段階1:
40重量%のベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキシド溶液0.5mlを、15mlのTHF中の化合物C1(160mg)の溶液に加えた。2時間に亘り空気と反応させ、混合物をH2O中に注ぎ入れ、1NのHCl溶液を酸性化させた。沈殿物を濾過により除去し、再結晶化させて、110mgのオレンジ色の結晶を得た。
【0046】
段階2:
1Mのメチルリチウム溶液1mlを、10mlのTHF中の段階1の生成物190mgの溶液に、0℃で加えた。10分間に亘り反応を行わせ、次いで、0.5mlのメチルリチウムを加えた。0℃で10分間に亘り撹拌した後、混合物を1NのHClで加水分解させ、酢酸エチルで抽出した。溶媒の蒸発後、反応混合物をシリカ上で精製し、再結晶化させて、110mgの黄色の結晶を得た。これを1H NMRにより確認した。
【0047】
実施例3: 化合物(C3)の合成
【化24】
段階1:
この段階は、実施例1の段階1と同じである。16.1gのホモベラトルム酸6および4.1mlの塩化チオニルから、18.5gの黄色油を得た。
【0048】
段階2:
1H NMRにより所望の生成物9であると確認された、5.47gの白色固体を、7.67gの2−テトラロン 8、8.21gのNaHおよび段階1からの生成物より、実施例1の段階2のものと同じ方法にしたがって得た。
【0049】
段階3:
3gの段階2の生成物から、実施例1の段階3のものと同じ方法にしたがって、2.05gの薄黄色の固体を得た。
【0050】
段階4:
pTSAのいくつかの結晶を、100mlのクロロホルム中の1gの段階3の生成物および889mgの1,1−ジフェニルプロピン−1−オールの溶液に加えた。4時間に亘り、還流下で撹拌を行った。混合物を冷却し、シリカ上の濾過により精製して、513mgのオレンジ色の固体を得た。これを1H NMRにより確認した。
【0051】
実施例4: 化合物(C4)の合成
pTSAのいくつかの結晶を、50mlのクロロホルム中の470mgの実施例3の段階3の生成物および554mgの1,1−ビス(p−メトキシフェニル)−プロピン−1−オールの溶液に加えた。4時間に亘り、還流下で撹拌を行った。混合物を冷却し、シリカ上の濾過により精製して、509mgのピンク色の固体を得た。これを1H NMRにより確認した。
【0052】
実施例5: 従来技術(米国特許第3,567,605号)の化合物(C5)
前記化合物(C1)、(C2)、(C3)、(C4)および(C5)のフォトクロミック特性を評価した。
【0053】
前記化合物を、50mlTHF中に5mgの比率で溶解させた。次いで、365nmの紫外線光源への露出の前後に、紫外−可視吸収(1cmの光路)を測定した。この溶液を太陽光中、または太陽光シミュレータの前に配置することにより、発生した色合いおよび強度を観察した。これらの化合物の特性が以下の表に与えられている。
【0054】
【表1】
太陽光または紫外線の元にある溶液を観察すると、本発明の化合物は、特に化合物(C5)と比較すると、高い着色適性を有するのが分かる。
Claims (13)
- 下記化学式(I)または(II)で表される化合物:
・ R1およびR2は、同じかまたは異なり、独立して:
− 水素、
− 炭素原子数が1から12の線状または枝分れアルキル基、
− 炭素原子数が3から12のシクロアルキル基、
− 炭素原子数が6から24のアリール基、または炭素原子数が4から24でありかつ硫黄、酸素および窒素から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含むヘテロアリール基;該アリール基またはヘテロアリール基は、以下に与えられた置換基から選択される少なくとも1つの置換基により必要に応じて置換されている:
+ ハロゲン、
+ 炭素原子数が1から12の線状または枝分れアルキル基、
+ 炭素原子数が1から12の線状または枝分れアルコキシ基、
+ 少なくとも1つのハロゲン原子により置換された、それぞれ、上述した(C1−C12)アルキルまたはアルコキシ基に対応するハロアルキルまたはハロアルコキシ基、
+ 炭素原子数が1から12の少なくとも1つの線状または枝分れアルキルまたはアルコキシ基により必要に応じて置換されたフェノキシまたはナフトキシ基、
+ 炭素原子数が2から12の線状または枝分れアルケニル基、
+ −NH2基、
+ −NHR基、ここでRは、炭素原子数が1から6の線状または枝分れアルキル基、または炭素原子数が1から6の少なくとも1つの線状または枝分れアルキル基により必要に応じて置換されたフェニル基を表す、
+
+ メタクリロイル基またはアクリロイル基、
− アラルキルまたはヘテロアラルキル基、そのアルキル基は、炭素原子数が1から4の線状または枝分れであり、そのアリールおよびヘテロアリール部分は、アリールおよびヘテロアリール基に関して前出のものと同じ定義を有する;
を表し、
または
前記2つの置換基R1およびR2は一緒に、アダマンチル、ノルボルニル、フルオレニリデン、ジ(C1−C6)アルキルアントラセニリデンまたはスピロ(C5−C6)シクロアルキルアントラセニリデン基を形成する;該基は、R 1 またはR 2 を表すアリールまたはヘテロアリール基に関して上記に列記された置換基の内の少なくとも1つにより必要に応じて置換されている;
・ R3は:
− ヒドロキシ、
− 炭素原子数が1から6の線状または枝分れアルコキシ基、
−
を表し、
・ R4は、同じか異なり、独立して:
− ハロゲン、
− ヒドロキシ、
− 炭素原子数が1から12の線状または枝分れアルキル基、
− 炭素原子数が3から12のシクロアルキル基、
− 炭素原子数が1から12の線状または枝分れアルコキシ基、
− 少なくとも1つのハロゲン原子により置換された、それぞれ、上述のアルキル、シクロアルキル、アルコキシ基に対応するハロアルキル、ハロシクロアルキル、またはハロアルコキシ基、
− R1、R2に関して前出のものと同じ定義を有するアリールまたはヘテロアリール基、
− アラルキルまたはヘテロアラルキル基、そのアルキル基は、炭素原子数が1から4の線状または枝分れであり、そのアリールおよびヘテロアリール基は、R1、R2に関して前出のものと同じ定義を有する、
− 炭素原子数が1から12の少なくとも1つの線状または枝分れアルキルまたはアルコキシ基により必要に応じて置換されたフェノキシまたはナフトキシ基、
− アミンまたはアミド基:−NH2、−NHR、−CONH2、−CONHR、
− −OCOR9または−OCOOR9基、ここでR9は、前記R1またはR2を表すアリールまたはヘテロアリールに関して列記された置換基の内の少なくとも1つにより必要に応じて置換された、炭素原子数が1から6の線状または枝分れアルキル基、炭素原子数が3から6のシクロアルキル基、またはフェニル基を表す、
を表し;
・ R5は、同じかまたは異なり、R4のものについて上述した置換基を表し;
または、
隣接するR5基の少なくとも2つが一緒に、酸素、硫黄および窒素からなる群より選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有していても差し支えない、1つまたは2つの環化された環を有する芳香族または非芳香族環基を形成し;独立して5員または7員の芳香族または非芳香族である、このまたはこれらの環が、置換基として、R1またはR2を表すアリールまたはヘテロアリール基に関して上述した基から選択される少なくとも1つの置換基を含むことができる;
・ R6は、同じかまたは異なり、独立して、炭素原子数が1から6の線状または枝分れアルキル基を表し;
・ R7およびR8は、同じかまたは異なり、独立して、水素もしくは炭素原子数が1から6の線状または枝分れアルキル基を表し;
または、
それらの内の1つが、水素もしくは炭素原子数が1から6の線状または枝分れアルキル基を表し、他方が、ヒドロキシ基、炭素原子数が1から6の線状または枝分れアルコキシ基、−OCOR9または−OCOOR9基から選択される、ここでR9は、R 1 またはR 2 を表すアリールまたはヘテロアリールに関して上述した置換基の内の少なくとも1つにより必要に応じて置換された、炭素原子数が1から6の線状または枝分れアルキル基または炭素原子数が3から6のシクロアルキル基またはフェニル基を表し;
または、
R7およびR8 は一緒に、オキソ基、または炭素原子数が3から6のシクロアルキル基を形成する;
・ mは0から3までの整数であり、nおよびoは、0から4までの整数である。 - 前記化合物が、化学式(I)で表され、ここで、
・ R1、R2が、同じか異なり、独立して、フェニル、ナフチル、ビフェニル、ピリジル、フリル、ベンゾフリル、ジベンゾフリル、N−(C1−C6)アルキルカルバゾール、チエニル、ベンゾチエニル、ジベンゾチエニル、ジュロリジニル基、および少なくとも1つの置換基を有するそれらの基からなる群より選択されるアリールまたはヘテロアリール基を表し;または、
R1およびR2は一緒に、アダマンチルまたはノルボルニル基を形成する;
・ R4およびR5は、同じか異なり、独立して、ハロゲン、アルキル基またはアルコキシ基を表し;
・ mおよびn=1、かつo=0;
であることを特徴とする請求項1記載の化合物。 - 前記化合物が、化学式(II)で表され、ここで、
・ R1、R2が、同じか異なり、独立して、フェニル、ナフチル、ビフェニル、ピリジル、フリル、ベンゾフリル、ジベンゾフリル、N−(C1−C6)アルキルカルバゾール、チエニル、ベンゾチエニル、ジベンゾチエニル、ジュロリジニル基、および少なくとも1つの置換基を有するそれらの基からなる群より選択されるアリールまたはヘテロアリール基を表し;または、
R1およびR2は一緒に、アダマンチルまたはノルボルニル基を形成する;
・ R4およびR5は、同じか異なり、独立して、ハロゲン、アルキル基またはアルコキシ基を表し;
・ R7はヒドロキシまたはアルキル基を表し、R8は水素またはアルキル基を表し;
・ mおよびn=1;
であることを特徴とする請求項1記載の化合物。 - 請求項1から3いずれか1項記載の化合物の調製方法であって:
・ 下記化学式(III)または(IV):
R3、R4、R5、R6、m、nおよびoが化学式(I)および(II)に関して請求項1から3いずれか1項において定義されたものである;
で表される中間体生成物を、
・ 下記化学式(V):
で表されるプロパルギルアルコールの誘導体と縮合させ;あるいは
・ 下記化学式(V'):
で表されるアルデヒド誘導体と縮合させる;
工程を含む方法。 - 前記中間体生成物と化学式(V)で表されるプロパルギルアルコールの誘導体との縮合がパラトルエンスルホン酸、ドデシルスルホン酸およびブロム酢酸からなる群より選択される触媒の存在下で行われるか、あるいは前記中間体生成物と化学式(V')で表されるアルデヒド誘導体との縮合がチタンの錯体の存在下で行われることを特徴とする請求項4記載の方法。
- 請求項1から3いずれか1項記載の化合物の少なくとも1つを重合および/または架橋および/またはグラフトさせることにより得られる(コ)ポリマーおよび/または網状体。
- 請求項1から3いずれか1項記載の化合物、または請求項1から3いずれか1項記載の化合物の少なくとも2つの化合物の混合物、または請求項1から3いずれか1項記載の化合物の少なくとも1つと別の種類の少なくとも1つの他のフォトクロミック化合物および/または少なくとも1つの非フォトクロミック着色剤との混合物を含むフォトクロミック組成物。
- −請求項1から3いずれか1項記載の化合物の少なくとも1つ、
− および/または、請求項1から3いずれか1項記載の化合物(I)または(II)の少なくとも1つをその構造に含む少なくとも1つの線状または架橋(コ)ポリマー、
− および、必用に応じて、別の種類の少なくとも1つの他のフォトクロミック化合物および/または少なくとも1つの非フォトクロミック着色剤および/または少なくとも1つの安定剤、
を含むことを特徴とするフォトクロミック組成物。 - − 請求項1から3いずれか1項項記載の化合物(I)または(II)の少なくとも1つ、
− および/または、請求項9記載の組成物の少なくとも1つ、
− および/または、請求項7記載の(コ)ポリマーおよび/または網状体の少なくとも1つ、
を含むことを特徴とするマトリクス。 - 前記マトリクスを構成する(コ)ポリマーが、以下のリスト:
− 必要に応じてハロゲン化された、または少なくとも1つのエーテルおよび/またはエステルおよび/またはカーボネートおよび/またはカルバメートおよび/またはチオカルバメートおよび/または尿素および/またはアミド基を含む、アルキル、シクロアルキル、(ポリまたはオリゴ)エチレングリコール、アリールまたはアリールアルキルモノ、ジ、トリまたはテトラアクリレートまたはモノ、ジ、トリまたはテトラメタクリレートから得られるもの、
− ポリスチレン、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリカルバメート、ポリエポキシ、ポリウレア、ポリウレタン、ポリチオウレタン、ポリシロキサン、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、脂肪族または芳香族ポリエステル、ビニルポリマー、酢酸セルロース、三酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロースまたはポリビニルブチラール、
− 以下の化学式:
ここで:
Δ R10、R’10、R11およびR’11は、同じか異なり、独立して、水素またはメチル基を表し;
Δ m1およびn1は、独立して、0から4までの整数であり;
Δ XおよびX’は、同じか異なり、ハロゲンであり;
Δ p1およびq1は、独立して、0から4までの整数である;
− 前出のポリマーの前駆体モノマーから選択される共重合性モノマーの少なくとも2種類のコポリマー;
から選択されることを特徴とする請求項10記載のマトリクス。 - − 請求項1から3いずれか1項載の化合物(I)または(II)の少なくとも1つ;
− および/または、請求項9記載の組成物の少なくとも1つ;
− および/または、請求項7記載の(コ)ポリマーおよび/または網状体の少なくとも1つ;
− および/または、請求項10または11記載のマトリクスの少なくとも1つ;
を含むことを特徴とする眼用またはソーラー製品。 - レンズ、板ガラスまたは光デバイスにより構成されることを特徴とする請求項12記載の製品。
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