JP4858617B2 - 断層撮影装置 - Google Patents

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Description

この発明は、CT装置やC型アーム装置などに用いられる断層撮影装置に関する。
CT装置などで使用されるX線は、エネルギーが単一でなく、多色X線で、様々なエネルギーのX線が混在している。一般に、低エネルギーのX線は、高エネルギーのX線に比べ、透過物質の相互作用にて減弱しやすい。そのため、物質中を透過するにつれ、X線のエネルギー分布は高エネルギー側が残存する傾向が見られ、減弱しにくくなってくる。その結果、多色X線としての減弱係数は一定でなく、徐々に小さくなる。このような現象を「ビームハードニング現象」という。
図7は、透過物質の長さ(以下、「透過長」と略記する)と、透過前および透過後のX線の検出信号比(以下、「減弱量」と定義する)との相関関係を概略的に示したグラフである。図7では、透過長Kを横軸にとるとともに、減弱量を対数目盛りの縦軸にとる。単色X線の場合には、透過長Kを変数とした指数関数で検出信号値は表されるので、図7中の点線に示すように直線となる。しかし、多色X線の場合には、図7中の実線に示すように透過長Kが長いほど減弱しにくくなる方向にカーブを描いているのがわかる。
一般にCT再構成では、検出信号値の減弱(すなわち減弱量)から、透過長に変換し、逆問題を解いて透過物質の分布を求める。もし、ビームハードニング現象を考慮せずに一定の減弱と考えて、透過長を算出してしまうと、透過長を正確に算出することができない。そして、CT再構成画像には再構成画像の中央部でのCT値が低下するカッピング現象などのアーティファクトが発生してしまう。このため、検出信号値の減弱から透過長に変換する際、ビームハードニング現象を考慮に入れなければならない。
そこで、透過物質でのX線透過長をいろいろと変化させて、それぞれの検出信号値の減弱を測定し、それらに基づいて、透過信号値の減弱から透過物質での透過長に変換できる関数を予め作成する手法がある。具体的には、透過物質での透過長がゼロの減弱前の検出信号値(すなわち透過前の検出信号値)をPとし、透過後の検出信号値をPとしたとき、上述した定義により減弱量はP/Pとなり、減弱値Lnを、Ln=−ln(P/P)と定義して求める。なお、lnは自然対数関数である。透過長をいろいろと変えたときに測定された減弱値を用いて、その逆関数を近似関数として予め求めている。
また、2つのファントムにおけるデータを測定し、2つのフィルタの透過長を調整することでシステムの検出信号エネルギー分布を調整して、ビームハードニングを補正する手法がある(例えば、特許文献1参照)。
米国特許出願公開第2005/0013414号明細書
しかしながら、近似関数を用いて透過長を求める手法では、未知の係数が数個あり、減弱値測定データとして係数個以上のデータの実測が必要であり、データ収集の手間がかかり負担が大きいという問題点がある。また、上述した特許文献1では、2つのフィルタの透過長を求めるのに繰り返し法が必要である。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、繰り返し法を用いずにビームハードニング補正を行うことができる断層撮影装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明の断層撮影装置は、断層撮影による断層画像を取得する断層撮影装置であって、(a)X線が透過することによる減弱に関する物理量である減弱物理量を測定する減弱物理量測定手段と、(b)所定の値のフィルタ長さを想定することで、算出された前記減弱物理量である算出減弱物理量を算出調整する減弱物理量算出調整手段と、(c)前記減弱物理量測定手段で測定された減弱物理量である透過長での測定減弱物理量と、前記減弱物理量算出調整手段で算出調整されたその透過長での算出減弱物理量とが一致する前記フィルタ長さを算出して決定することで、前記算出減弱物理量を最終的に算出調整するフィルタ長算出手段と、 (d)前記減弱物理量測定手段で測定された少なくとも2つの透過長での測定減弱物理量と、これら透過長での前記最終的に算出調整された算出減弱物理量との比に基づいて、減弱物理量を補正するための補正関数を算出する補正関数算出手段と、(e)その補正関数算出手段で算出された補正関数によって補正された減弱物理量に基づいて、断層撮影で必要とする透過物質の透過長を、前記減弱物理量に変換する透過長・減弱物理量変換関数の逆関数によって算出する透過長算出手段とを備え、その透過長算出手段によって算出された透過長に基づいて断層画像を取得することを特徴とするものである。
この発明の断層撮影装置によれば、X線が透過することによる減弱に関する物理量である減弱物理量を(a)減弱物理量測定手段が測定する。一方、減弱物理量は所定の式によって算出可能である。算出された減弱物理量(算出減弱物理量)と、実際に測定によって得られた測定減弱物理量とは一致しない。
そこで、考慮されていない材質を想定し、その材質のフィルタにおいて所定の値のフィルタ長さを想定することで、算出された減弱物理量である算出減弱物理量を(b)減弱物理量算出調整手段が算出調整する。減弱物理量測定手段で測定された減弱物理量である透過長での測定減弱物理量と、減弱物理量算出調整手段で算出調整されたその透過長での算出減弱物理量とが一致するフィルタ長さを(c)フィルタ長算出手段が算出して決定する。このように、フィルタ長算出手段で決定されたフィルタ長さによって、算出減弱物理量を最終的に算出調整する。このように算出減弱物理量を最終的に算出調整することで、上述したフィルタ長算出手段で用いられていた透過長では測定値および算出値での減弱物理量間ではズレが発生しないが、他の透過長では測定値および算出値での減弱物理量間ではズレが発生する場合がある。
そこで、減弱物理量測定手段で測定された少なくとも2つの透過長での測定減弱物理量と、これら透過長での最終的に算出調整された算出減弱物理量との比に基づいて、減弱物理量を補正するための補正関数を(d)補正関数算出手段は算出する。補正関数算出手段で算出された補正関数によって減弱物理量を補正することにより、他の透過長で測定値および算出値での減弱物理量間でズレが発生することなく、減弱物理量を正確に算出することができる。この減弱物理量に基づいて、断層撮影で必要とする透過物質の透過長を、減弱物理量に変換する透過長・減弱物理量変換関数の逆関数によって(e)透過長算出手段が算出することで、透過長を正確に算出することができる。
そして、この透過長に基づいて断層画像を取得することで、ビームハードニング補正がなされ、カッピングの影響を受けることなく断層画像の均一性を保つことができる。また、上述した特許文献1のように繰り返し法を用いずにビームハードニング補正を行うことができる。
また、この発明の断層撮影装置の一例は、減弱物理量測定手段で測定された2つの透過長での測定減弱物理量と、これら透過長での減弱物理量算出調整手段で算出調整された算出減弱物理量との比を2つの透過長間で互いに結ぶ一次式で、上述した補正関数を一次関数で近似して表すことで、補正関数算出手段は補正関数を算出することである。この一例の場合、一次式に代入するだけで補正関数を簡易に算出することができる。もちろん、減弱物理量測定手段で測定された少なくとも2つの透過長での測定減弱物理量と、これら透過長での減弱物理量関数調整手段で算出調整された算出減弱物理量との比を用いて最小自乗法によって補正関数を求めることで、補正関数算出手段は補正関数を算出してもよい。この場合、補正関数をより正確に求めることができる。
また、この発明の断層撮影の他の一例は、減弱物理量測定手段で測定された少なくとも2つの透過長での測定減弱物理量のうち、1つの透過長での測定減弱物理量を、上述したフィルタ長算出手段および補正関数算出手段で兼用することである。この一例の場合、1つの透過長での測定減弱物理量を兼用した分だけ、減弱物理量測定手段での測定を一回減らすことができる。もちろん、兼用しなくてもよいが、最終的に取得される断層画像では、補正関数算出手段で用いられる透過長での測定減弱物理量の影響は大きいが、フィルタ長算出手段で用いられる透過長での測定減弱物理量の影響がほとんどなくなるので、兼用するのがより好ましい。
この発明に係る断層撮影装置によれば、(a)〜(e)の各手段を備えることで、ビームハードニング補正がなされた断層画像を取得することができ、繰り返し法を用いずにビームハードニング補正を行うことができる。
X線CT装置の概略図およびブロック図である。 測定減弱量も併せて図示した算出減弱量と透過長との相関関係を概略的に示したグラフである。 フィルタ長を想定して算出減弱量を算出調整した上でフィルタ長を算出して決定するときの説明に供するグラフである。 減弱値と算出減弱量/測定減弱量の比との相関関係を概略的に示したグラフである。 実施例に係る断層撮影(CTデータ収集)の処理を示すフローチャートである。 実施例に係る断層撮影を含む一連の処理のうち、校正データ収集の処理を示すフローチャートである。 算出減弱量と透過長との相関関係を概略的に示したグラフである。
符号の説明
2 … X線検出器
32 … フィルタ長算出部
33 … 減弱量算出調整部
34 … 減弱補正関数算出部
35 … 透過長算出部
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。図1は、X線CT装置の概略図およびブロック図であり、図2は、測定減弱量も併せて図示した算出減弱量と透過長との相関関係を概略的に示したグラフであり、図3は、フィルタ長を想定して算出減弱量を算出調整した上でフィルタ長を算出して決定するときの説明に供するグラフであり、図4は、減弱値と算出減弱量/測定減弱量の比との相関関係を概略的に示したグラフである。
本実施例に係るX線CT装置は、X線を照射するX線管1と、X線管1から照射されて被検体Mなどを透過したX線を検出するX線検出器2と、X線検出器2で検出されたX線の検出信号に基づいて各種の演算処理を行う演算処理部3とを備えている。X線管1とX線検出器2とは図示を省略するガントリによって被検体Mの周りを回転するように構成されている。通常のCTデータ収集での被検体Mは、人体であるが、校正データ収集時には、アクリル板などのファントムが用いられる。
X線検出器2は、X線管1から照射されてコリメータ4や被検体Mや検出器緩衝材5などを透過して検出面に入射されたX線を電荷信号に変換し、さらに電荷信号を電気信号(検出信号)に変換してその値を測定することでX線を検出する。X線管1に照射されたX線管1の直下の検出信号値(透過前の検出信号値)と、X線検出器2によって測定された検出信号値(透過後の検出信号値)とに基づいて、透過前および透過後のX線の検出信号比である減弱量を測定することが可能である。X線検出器2は、この発明における減弱物理量測定手段に相当する。
演算処理部3は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。演算処理部3は、校正データ収集時において断層撮影(CTデータ収集)で必要とする透過物質の透過長を減弱物理量(本実施例では減弱量)に変換する透過長・減弱物理量変換関数31を備えているとともに、この透過長・減弱物理量変換関数31は、フィルタ長算出部32と減弱量算出調整部33と減弱補正関数算出部34とを備えている。この他に、演算処理部3は、CTデータ収集時において透過長算出部35と再構成処理部36とを備えている。
減弱量算出調整部33は、所定の値のフィルタ長さ(本実施例では後述するフィルタ長Kimaginary)を想定することで、算出された減弱物理量(本実施例では減弱量)である算出減弱物理量(本実施例では算出減弱量)を算出調整する。フィルタ長算出部32は、上述したX線検出器2で測定された減弱物理量(本実施例では減弱量)である透過長での測定物理減弱量(本実施例では測定減弱量)と、上述した減弱量算出調整部33で算出調整されたその透過長での算出減弱量とが一致するフィルタ長Kimaginaryを算出して決定することで、算出減弱物理量(本実施例では算出減弱量)を最終的に算出調整する。減弱補正関数算出部34は、X線検出器2で測定された少なくとも2つの透過長での測定減弱量と、これら透過長での最終的に算出調整された算出減弱量との比(本実施例では算出減弱量/測定減弱量の比rate)に基づいて、減弱量を補正するための補正関数(本実施例では後述する減弱補正関数f(Ln))を算出する。
透過長算出部35は、上述した減弱補正関数算出部34で算出された減弱補正関数f(Ln)によって補正された減弱量に基づいて、X線CT装置による断層撮影(CTデータ収集)で必要とする透過物質の透過長を、透過長・減弱物理量変換関数31(本実施例では後述する減弱算出関数Att(Kphantom))の逆関数によって算出する。再構成処理部36は、その透過長算出部35によって算出された透過長に基づいて再構成処理を行って断層画像(図1では再構成画像)を取得する。
フィルタ長算出部32は、この発明におけるフィルタ長算出手段に相当し、減弱量算出調整部33は、この発明における減弱物理量算出調整手段に相当し、減弱補正関数算出部34は、この発明における補正関数算出手段に相当し、透過長算出部35は、この発明における透過長算出手段に相当する。演算処理部3内の各構成の具体的な機能については後述する。
X線管1で発生したX線は、上述したように多色X線で、その検出信号エネルギー分布は、エネルギーeの関数として、X(e)で表される。X線管1でX線が発生してから、被検体Mまでに届くまでの間(例えばコリメータ4内部のフィルタなど)のX線の減弱は、X線が透過する複数の材質(線減弱係数μprei(e)、ただしi=1,2,3,…)およびその透過長Kprei(ただしi=1,2,3,…)を用いて、下記(1)式で表される。なお、線減弱係数μprei(e)は材質に応じた既知の値であり、透過長Kpreiもコリメータ4内部のフィルタの長さによって既知である。
Figure 0004858617
同様に、被検体Mを透過してからX線検出器2に届くまでの間(例えば検出器緩衝材5)のX線の減弱は、X線が透過する複数の材質(線減弱係数μposti(e)、ただしi=1,2,3,…)およびその透過長Kposti(ただしi=1,2,3,…)を用いて、下記(2)式で表される。なお、線減弱係数μposti(e)は材質に応じた既知の値であり、透過長Kpostiも検出器緩衝材5の長さによって既知である。
Figure 0004858617
そして、X線検出器2におけるX線から検出信号への変換は、検出器の材質(線エネルギー吸収係数μdet(e))およびその厚みKdetを用いて、e・[1-exp{-μdet(e)・Kdet}]で表される。この線エネルギー吸収係数μdet(e)も材質に応じた既知の値であり、厚みKdetもX線検出器2の厚みによって既知である。
以上より、被検体Mがない場合には、上記(1)式および(2)式を用いて、検出信号エネルギー分布Signal(e)は、下記(3)式で表される。
Figure 0004858617
上記(3)式において、X線検出器2におけるX線から検出信号への変換として、e・[1-exp{-μdet(e)・Kdet}]の代わりに、検出器の材質の線減弱係数μ’det(e)を用いて、e・[1-exp{-μ’det(e)・Kdet}]・μdet(e) / μ’det(e)で算出してもよい。この線減弱係数μ’det(e)も材質に応じた既知の値である。
もし、検出信号エネルギー分布Signal(e)を正確に求めることができたならば、被検体Mの材質(線減弱係数μphantom(e))およびその透過長KphantomにおけるX線の減弱は、exp[-{μphantom(e)・Kphantom}]で表される。なお、線減弱係数μphantom(e)は材質に応じた既知の値である。そのときの検出信号の減弱量P/Pは、下記(4)式中のAtt(Kphantom)関数(以下、「減弱算出関数」と呼ぶ)によって、正確に算出可能である。
Figure 0004858617
ところが、X線検出器2によって減弱量P/Pを測定すると、X線が透過する材質で考慮されていない材質も存在するので、図2に示すように、測定減弱量(図2中の黒丸を参照)と上記(4)式で求められた算出減弱量P/P(=減弱算出関数Att(Kphantom))(図2中の実線)とは一致しない。
そこで、考慮されていない材質(線減弱係数μimaginary(e))を一種類新たに想定し、その長さKimaginaryを透過したものとして、検出信号エネルギー分布Signal(e)を変更する。具体的には、例えばアルミニウム(Al)や銅(Cu)などの材質から、いずれか一種類の材質を任意に適宜に想定することにより、その想定された材質の線減弱係数μimaginary(e)を想定する。あるいは、現実には存在しない仮想の材質の線減弱係数μimaginary(e)を定義することで想定してもよい。線減弱係数μimaginary(e)は想定された材質に応じた既知の値である。下記(5)式で、右辺のSignal(e)は上記(3)式で算出されたエネルギー分布、左辺のSignal(e)は新しく変更されたエネルギー分布を示す。すなわち、上記(3)式で算出されたエネルギー分布Signal(e)を下記(5)式の右辺に代入するとともに、想定された線減弱係数μimaginary(e)およびフィルタ長Kimaginaryを下記(5)式の右辺に代入して、左辺のSignal(e)を求めることで、検出信号エネルギー分布Signal(e)を変更する。
Figure 0004858617
演算処理部3の減弱量算出調整部33は、上記(5)式にしたがって任意の値のフィルタ長Kimaginaryを想定することで、検出信号エネルギー分布Signal(e)を上記(5)式中の左辺に変更する。そして、変更された検出信号エネルギー分布Signal(e)を用いて上記(4)式から被検体Mの透過長Kphantomに対する減弱算出関数Att(Kphantom)を算出することで、減弱量算出調整部33は算出減弱量を算出調整する。具体的には、図3に示すように、X線検出器2で測定されたある透過長Kでの減弱量(測定減弱量)(図3中の白の三角を参照)と、その透過長Kでの算出減弱量Att(K)(図3中の実線上の黒丸を参照)とが一致するように、フィルタ長Kimaginaryを設定変更する。フィルタ長Kimaginaryを設定変更することで、上記(5)式により検出信号エネルギー分布Signal(e)も変更され、それに伴って上記(5)式および(4)式により算出減弱量Att(K)も算出調整され、算出調整された算出減弱量Att(K)が図3中の矢印に示す方向に測定減弱量に近づいて一致する(図3中の二点鎖線上の黒丸を参照)。この一致したときのフィルタ長Kimaginaryを演算処理部3のフィルタ長算出部32が算出して決定する。
このように、上述した透過長での測定減弱量とその透過長での算出減弱量とが一致するフィルタ長Kimaginaryを算出することで、減弱量算出調整部33は、透過長Kphantomに対する減弱算出関数Att(Kphantom)を図3中の実線のグラフから図3中の二点鎖線のグラフに最終的に算出調整する。この最終的な算出調整によって、上述した透過長Kでは測定減弱量と(算出調整された)算出減弱量Att(K)とが一致していることから測定値および算出値での減弱量間ではズレが発生しない。
このようにフィルタ長Kimaginaryを算出することで、透過長Kphantomに対する減弱算出関数Att(Kphantom)を減弱量算出調整部33が最終的に算出調整すれば、上述した透過長Kでは測定値および算出値での減弱量間ではズレが発生しない。しかし、減弱算出関数Att(Kphantom)を最終的に算出調整しても、実際に測定値と比較してみると、透過長K以外の他の透過長では測定値および算出値での減弱量間ではズレが条件によっては発生する。図4に示すように、減弱値を変えたときの違いを算出減弱量/測定減弱量の比で表すと、上述した透過長Kでの算出減弱量Att(K)は測定減弱量に一致するように最終的に算出調整されているので、透過長Kでの算出減弱量Att(K)の自然対数値[−ln{ Att(K)}](すなわち透過長Kでの算出減弱値)では、算出減弱量/測定減弱量の比は“1”で違いはない。しかし、減弱値が透過長Kでの算出減弱値から離れる量に比例してズレが発生し、全体として一次関数で変化するのが図4のグラフからわかる。
そこで、この算出減弱量/測定減弱量の比rateを示す減弱補正関数を算出減弱値Lnの関数f(Ln)で表すこととする。X線検出器2で測定された少なくとも2つの透過長での測定減弱量と、これら透過長での最終的に算出調整された算出減弱量との比、すなわち算出減弱量/測定減弱量の比を、算出減弱値Lnごとにそれぞれ対応させて、(Ln1,rate1),(Ln2,rate2),…とする。
本実施例では、X線検出器2で2つの透過長K,Kで減弱量を測定しており、そのうちの透過長Kでの測定減弱量は、上述したフィルタ長算出部32によってフィルタ長Kimaginaryを算出して決定する際に用いられているものとして説明する。すなわち、本実施例では、2つの透過長K,Kでの測定減弱量は、後述する演算処理部3の減弱補正関数算出部34によって減弱補正関数f(Ln)を算出する際に用いられるとともに、そのうちの透過長Kでの測定減弱量は、フィルタ長算出部32がフィルタ長Kimaginaryを算出して決定する際に用いられている。
演算処理部3の減弱補正関数算出部34は、X線検出器2で測定された2つの透過長K,Kでの測定減弱量と、これら透過長K,Kでの最終的に算出調整された算出減弱量Att(K),Att(K)との比(すなわち算出減弱量/測定減弱量の比)を、算出減弱値Lnごとにそれぞれ対応させて、(Ln1,rate1),(Ln2,rate2)とする。つまり、本実施例では、透過長Kでの算出減弱量Att(K)/測定減弱量の比はrate1であり、上述したように透過長Kでの算出減弱量Att(K)は測定減弱量に一致するように算出調整されているので、透過長Kでの算出減弱量Att(K)/測定減弱量の比rate1は“1”となる。なお、透過長Kでの算出減弱値はLn1であり、透過長Kでの算出減弱値Ln1は上述したように“−ln{ Att(K)}”で表される。また、透過長Kでの算出減弱量Att(K)/測定減弱量の比はrate2であり、透過長Kでの算出減弱値Ln2は“−ln{ Att(K)}”で表される。
上述したように、透過長Kでの算出減弱値Ln1(=−ln{ Att(K)})から離れると減弱補正関数f(Ln)は一次関数で表される。すなわち、透過長K,Kでの(Ln1,rate1),(Ln2,rate2)を互いに結ぶ一次式で減弱補正関数f(Ln)を表す。そして、算出減弱値が“0”では、算出減弱量/測定減弱量の比を“1”に戻すために、減弱補正関数f(Ln)を下記(6)式で表すことができる。なお、τは算出減弱値が“0”では、算出減弱量/測定減弱量の比を“1”に戻すための適切な時定数である。“0”付近の減弱値に対応する減弱量を測定して、その測定された減弱量を用いて、この時定数τを決定してもよい。
Figure 0004858617
上記(6)式中の指数関数の項は、算出減弱値が“0”では、算出減弱量/測定減弱量の比を“1”に戻すために、算出減弱値が“0”から透過長Kでの算出減弱値Ln1までは、図4に示すようにカーブを描けるように設けられている。すなわち、算出減弱値が“0”から透過長Kでの算出減弱値Ln1までは、減弱値が小さいので指数関数の項が効いて図4に示すようにカーブを描く。その結果、算出減弱値が“0”では、Ln=0を上記(6)式に代入することで減弱補正関数f(Ln)=1となって、算出減弱量/測定減弱量の比を“1”に戻すことができる。一方、透過長Kでの算出減弱値Ln1を超えると減弱値が大きくなる結果、指数関数の項をほぼ無視することができて、減弱補正関数f(Ln)は一次関数で表される。
減弱補正関数算出部34が上記(6)式によって減弱補正関数f(Ln)を算出すると、この減弱補正関数f(Ln)を用いて減弱量を補正する。すなわち、減弱量算出調整部33で最終的に算出調整された減弱算出関数Att(Kphantom)を、上記(6)式で求められた減弱補正関数f(Ln)(=f[−ln{Att(Kphantom)}])で除算することで、透過長Kphantomに対する減弱算出関数Att(Kphantom)、すなわち各々の透過長Kphantomごとの減弱量を補正して、他の透過長でもズレが発生することなく、減弱量を正確に算出することができる。図4中の実線は減弱補正関数f(Ln)であり、図4中の実線上の白の菱形はズレであり、図4中の黒の方形は補正後のズレである。図4からも明らかなように、補正後のズレは、減弱値が変化しても算出減弱量/測定減弱量の比として“1”上にほぼ乗っており、ズレが解消されたとわかる。
この補正された減弱量は、校正データ収集時に被検体Mとして用いられているファントム(例えばアクリル板)の材質(線減弱係数μphantom(e))およびその透過長Kphantomによる値である。そこで、X線CT装置による断層撮影(すなわちCTデータ収集時)で必要とする透過物質である水の透過長を求めるために、フィルタ長Kimaginaryとして同じ値を用いた上記(4)式で、ファントム材質のμphantomの代わりに、水の線減弱係数を用い、かつ、上記(6)式で除算した結果により、水の透過長Kphantomに対する補正された減弱物理量を算出することができる(図1では透過長・減弱物理量変換関数31に相当)。なお、線減弱係数は上述したように透過物質に応じた既知の値である。
断層撮影(CTデータ収集)で必要とする水の他の透過長においても、透過長・減弱物理量変換関数31により減弱物理量に変換することができる。そこで、逆に、透過長・減弱物理量変換関数31の逆関数によって、減弱物理量から水の透過長を算出する。
各々の透過長に対応づけられた減弱物理量から、減弱物理量を入力として、透過長を出力とする、透過長・減弱物理量変換関数31の逆関数を求めるための、ルックアップテーブルを作成する。正確に算出された減弱量を用いて透過長Kphantomを求めているので、透過長Kphantomを正確に算出することができる。
演算処理部9の透過長算出部35が物理減弱量からルックアップテーブルを用いて、水の透過長Kphantomを求める。
以上の説明から明らかなように、減弱量や減弱値は、この発明における減弱物理量に相当し、フィルタ長Kimaginaryは、この発明におけるフィルタ長さに相当し、減弱補正関数f(Ln)は、この発明における補正関数に相当し、減弱算出関数Att(Kphantom)を減弱補正関数f(Ln)により除算した結果は、この発明における透過長・減弱物理量変換関数に相当する。
次に、本実施例に係る断層撮影を含む一連の処理について、図5、図6を参照して説明する。図5は、実施例に係る断層撮影(CTデータ収集)の処理を示すフローチャートであり、図6は、実施例に係る断層撮影を含む一連の処理のうち、校正データ収集の処理を示すフローチャートである。
(ステップT1)透過長の算出
断層撮影(CTデータ収集)で必要とする透過物質の透過長を透過長算出部35は算出する。そのために、下記のステップS1〜S6の校正データを収集する。
(ステップS1)検出信号エネルギー分布の算出
X線検出器2の感度特性、X線スペクトルなどから、上記(3)式を用いて検出信号エネルギー分布Signal(e)を算出する。この検出信号エネルギー分布Signal(e)は、予め求められるパラメータであるので、検出信号エネルギー分布Signal(e)を予め求めておけば、ステップS1をその都度行わなくてもよい。
(ステップS2)減弱量の測定
被検体Mとしてファントム(アクリル板など)を用いて、校正データ収集のためのファントム撮影を行う。具体的には、透過長をそれぞれ変えてX線検出器2によって減弱量を測定する。その測定された減弱量を測定減弱量として、X線検出器2で測定された少なくとも2つの透過長での測定減弱量を取得する。本実施例では、上述したように2つの透過長K,Kでの測定減弱量を取得する。
(ステップS3)フィルタ長の算出
考慮されていない材質を想定し、その材質のフィルタを適切なフィルタ長Kimaginaryで透過させたと考えることで、減弱量算出調整部33は上記(5)式を用いてステップS1での検出信号エネルギー分布Signal(e)を変更する。変更された検出信号エネルギー分布Signal(e)を用いて上記(4)式から減弱算出関数Att(Kphantom)を算出することで、減弱量算出調整部33は算出減弱量を算出調整する。そして、ステップS2でX線検出器2で測定された透過長Kでの測定減弱量と、その透過長Kでの算出減弱量Att(K)とが一致するフィルタ長Kimaginaryをフィルタ長算出部32が算出する。
(ステップS4)減弱算出関数の算出調整
このように、ステップS3でフィルタ長Kimaginaryを算出することで、減弱算出関数Att(Kphantom)を減弱量算出調整部33が最終的に算出調整する。
(ステップS5)減弱補正関数の算出
減弱補正関数算出部34は、ステップS2でX線検出器2で測定された2つの透過長K,Kでの測定減弱量と、これら透過長K,Kでの最終的に算出調整(ステップS4)後の算出減弱量Att(K),Att(K)との比に基づいて、上記(6)式を用いて減弱補正関数f(Ln)を算出する。
(ステップS6)逆関数情報の算出
断層撮影で必要とする透過物質である水の線減弱係数を上記(4)式に代入して、水の透過長に対する減弱量を算出調整し、ステップS6で算出された減弱補正関数f(Ln)を用いてその減弱量を補正して、補正された減弱量を算出する。その透過物質の他の透過長でも同様の手順で、補正された減弱量を算出する。補正された減弱量と各々の透過長Kphantomとを対応づけて、逆関数を求めるためのルックアップテーブル(すなわち逆関数情報)をCT撮像(すなわちX線CT装置による断層撮影)に先駆けて作成しておく。一度作成しておけば、毎回、CT撮像の前に行う必要はない。
(ステップT1)透過長の算出
ステップS6で作成されたルックアップテーブルを用いて、減弱量あるいは減弱値から透過長を求める。
(ステップT2)再構成処理
そして、この透過長に基づいて再構成処理部36は逆問題を解いて再構成処理を行い透過物質の分布を求めることで、断層画像(再構成画像)を取得する。
ステップT1で正確に算出された透過長に基づいて断層画像を取得することで、ビームハードニング補正がなされ、カッピングの影響を受けることなく断層画像の均一性を保つことができる。また、上述した特許文献1のように繰り返し法を用いずにビームハードニング補正を行うことができる。また、近似関数を用いて透過長を求める従来の手法と比べ、X線検出器2による測定回数で済み、データの収集の手間が減り、負担が軽くなるという効果をも奏する。
本実施例では、上述したように、X線検出器2で測定された2つの透過長K,Kでの測定減弱量と、これら透過長でK,Kでの算出調整された算出減弱量Att(K),Att(K)との比を2つの透過長K,K間で(Ln1,rate1),(Ln2,rate2)として互いに結ぶ一次式で、減弱補正関数f(Ln)を一次関数で近似して表すことで、減弱補正関数算出部34は減弱補正関数f(Ln)を算出している。この場合、一次式に代入するだけで減弱補正関数f(Ln)を簡易に算出することができる。
本実施例では、上述したように、X線検出器2で測定された少なくとも2つの透過長K,K,…での測定減弱量のうち、1つの透過長Kでの測定減弱量を、フィルタ長算出部32および減弱補正関数算出部34で兼用している。この場合、1つの透過長Kでの測定減弱量を兼用した分だけ、X線検出器2での測定を一回減らすことができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、減弱物理量測定手段(実施例ではX線検出器2)や減弱物理量算出調整手段(実施例では減弱量算出調整部33)による処理の対象である減弱物理量は、透過前および透過後のX線の検出信号比で表された減弱量であったが、減弱量の自然対数値である減弱値に例示されるように、減弱に関するパラメータであれば、減弱物理量については特に限定されないし、減弱物理量測定手段や減弱物理量算出調整手段による処理の対象である減弱物理量についても特に限定されない。
(2)上述した実施例では、X線検出器2で測定された2つの透過長K,Kでの測定減弱物理量(実施例では測定減弱量)を用いて補正関数(実施例では減弱補正関数)を算出したが、少なくとも2つの透過長での測定減弱物理量を用いれば、例えば3つ以上の透過長での測定減弱物理量を用いて補正関数を算出してもよく、用いられる測定減弱物理量の数は複数であれば特に限定されない。
(3)上述した実施例では、X線検出器2で測定された2つの透過長K,Kでの(Ln1,rate1),(Ln2,rate2)を互いに結ぶ一次式で、補正関数(実施例では減弱補正関数)を一次関数で近似して表すことで、補正関数を算出したが、これに限定されない。例えば、X線検出器2で測定された少なくとも2つの透過長(例えば3つの透過長K,K,K)での(Ln1,rate1),(Ln2,rate2),(Ln2,rate3)を用いて最小自乗法によって補正関数を求めることで、補正関数を算出してもよい。この場合、補正関数をより正確に求めることができる。
(4)上述した実施例では、X線検出器2で測定された少なくとも2つの透過長K,K,…での測定減弱量のうち、1つの透過長Kでの測定減弱量を、フィルタ長算出部32および減弱補正関数算出部34で兼用したが、必ずしも兼用しなくてもよい。ただ、例えば、透過長Kでの測定減弱量をフィルタ長算出部32が用いて、2つの透過長K,Kでの測定減弱量を減弱補正関数算出部34が用いて、透過長での測定減弱量を兼用しない場合、最終的に取得される断層画像では、減弱補正関数算出部34で用いられる透過長K,Kでの測定減弱量の影響は大きいが、フィルタ長算出部32で用いられる透過長Kでの測定減弱量の影響がほとんどなくなるので、実施例のように兼用するのがより好ましい。
(5)上述した実施例では、断層撮影装置はX線CT装置であったが、この発明は、C型アームによって断層撮影を行う装置に適用してもよい。このように、この発明が適用される断層撮影装置については特に限定されない。

Claims (4)

  1. 断層撮影による断層画像を取得する断層撮影装置であって、(a)X線が透過することによる減弱に関する物理量である減弱物理量を測定する減弱物理量測定手段と、(b)所定の値のフィルタ長さを想定することで、算出された前記減弱物理量である算出減弱物理量を算出調整する減弱物理量算出調整手段と、(c)前記減弱物理量測定手段で測定された減弱物理量である透過長での測定減弱物理量と、前記減弱物理量算出調整手段で算出調整されたその透過長での算出減弱物理量とが一致する前記フィルタ長さを算出して決定することで、前記算出減弱物理量を最終的に算出調整するフィルタ長算出手段と、 (d)前記減弱物理量測定手段で測定された少なくとも2つの透過長での測定減弱物理量と、これら透過長での前記最終的に算出調整された算出減弱物理量との比に基づいて、減弱物理量を補正するための補正関数を算出する補正関数算出手段と、(e)その補正関数算出手段で算出された補正関数によって補正された減弱物理量に基づいて、断層撮影で必要とする透過物質の透過長を、前記減弱物理量に変換する透過長・減弱物理量変換関数の逆関数によって算出する透過長算出手段とを備え、その透過長算出手段によって算出された透過長に基づいて断層画像を取得することを特徴とする断層撮影装置。
  2. 請求項1に記載の断層撮影装置において、前記減弱物理量測定手段で測定された2つの透過長での測定減弱物理量と、これら透過長での前記減弱物理量算出調整手段で算出調整された算出減弱物理量との比を2つの透過長間で互いに結ぶ一次式で、前記補正関数を一次関数で近似して表すことで、前記補正関数算出手段は補正関数を算出することを特徴とする断層撮影装置。
  3. 請求項1に記載の断層撮影装置において、前記減弱物理量測定手段で測定された少なくとも2つの透過長での測定減弱物理量と、これら透過長での前記減弱物理量算出調整手段で算出調整された算出減弱物理量との比を用いて最小自乗法によって前記補正関数を求めることで、前記補正関数算出手段は補正関数を算出することを特徴とする断層撮影装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の断層撮影装置において、前記減弱物理量測定手段で測定された少なくとも2つの透過長での測定減弱物理量のうち、1つの透過長での測定減弱物理量を、前記フィルタ長算出手段および補正関数算出手段で兼用することを特徴とする断層撮影装置。
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