JP4856008B2 - 画像再符号化装置および画像再符号化方法 - Google Patents
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本発明に係る画像再符号化装置は、上記課題を解決するために、符号化された画像を再符号化する画像再符号化装置であって、該符号化された画像において、候補パターンに従って重複が発生しているか否かを判定して、該符号化された画像に含まれる重複画像を検出する重複画像検出手段と、検出された重複画像に含まれる画像のうち、少なくとも一の画像を、該重複画像に含まれる他の画像を参照画像として符号化する、画像符号化手段とを備えていることを特徴としている。
本発明に係る画像再符号化方法では、符号化された画像を復号する復号工程と、復号された画像において重複している画像を検出する重複画像検出工程と、検出された重複画像のうち、少なくとも1の画像を、他の重複画像を参照画像として符号化する画像符号化工程とを包含することを特徴としている。
符号化データは、MPEG2等の公知の符号化方式を用いて画像を符号化して得られるものであればよい。以下では、各画像の表示順序、およびピクチャタイプに関する情報を含んでいる一般的な符号化データを用いた場合について説明するが、本発明に適用できる符号化データはこれに限られない。例えば、表示順序に従ってデータが格納されている場合、および、すべてのピクチャタイプが同一である場合には、それぞれの情報を直接含んでいない符号化データであっても本発明に係る画像再符号化装置により再符号化し得ることを当業者は容易に理解する。すなわち、実質的に上記情報を取得し得る符号化データであれば、本発明に適用し得る。
復号処理部10は、符号化データを復号して、画像を画像バッファおよびバッファ管理部15に出力する。その際、復号した各画像についての、符号化順序、表示順序、およびピクチャタイプの情報を画像再符号化装置1の他の構成要素が参照できるようにする。なお、用語「符号化順序」とは、各画像についての情報の、符号化データ中における順序が意図される。
画像重複発生パターン検出部11は、画像バッファおよびバッファ管理部15に保持された画像、ならびに該画像に関連付けられた表示順序に基づいて、画像の重複がどのようなパターンに従って発生しているのかを検出する。
画像重複パターンとピクチャタイプ並び順の対応付け部12は、画像重複発生パターン検出部11から入力された信号、および画像バッファおよびバッファ管理部15等から取得する各フレームに関連付けられたピクチャタイプの情報に基づいて、重複している画像に対しそれぞれのピクチャタイプを関連付けたデータを符号化手法選択部13に出力する。
符号化手法選択部13は、画像重複パターンとピクチャタイプ並び順の対応付け部12から入力された、重複している画像に対しそれぞれのピクチャタイプを関連付けたデータに基づいて、該重複している画像の各画像を符号化する際の参照画像を選択する。
符号化処理部14は、復号処理部10によって復号された画像を、再符号化する。再符号化の方式は特に限定されなく、画面間予測符号化が可能な方式であればよい。当業者であれば、MPEG2、H.264等の画面間予測符号化が可能な符号化方式を容易に理解する。ただし、上述したように、Bピクチャを被参照画像とし得る符号化方法である場合、重複している画像が、符号化データにおいてBピクチャとして符号化されている画像のみであった場合も、符号化手法選択部13において参照画像を選択し得るので好ましい。また、後述するように、同一の画像を参照画像としたときに、効率よく符号化可能な手法(マクロブロックスキップ等)を用い得る符号化手法であれはより好ましい。
画像バッファおよびバッファ管理部15は、以下の制御を受け、画像データの保持、出力、または削除を行う。
・復号処理部10による復号画像の読み出し要求、書き込み要求、および削除許可;
・画像重複発生パターン検出部11による復号画像の読み出し要求;
・符号化手法選択部13における復号画像の読み出し要求;ならびに
・符号化処理部14における復号および再符号化画像の読み出し要求、書き込み要求、および削除許可。
本事例では、符号化データとして、3−2プルダウン処理された画像が符号化されたものが用いられる。3−2プルダウン処理とは、24fps(毎秒フレーム)素材を30fpsに変換する処理であり、5フレーム周期で重複画像が特定の位置に挿入される。3−2プルダウン処理がなされた画像の1周期分のパターン(フレーム3から7まで)を表1に示す。なお、同一の画像は同じ記号で表記し、異なる画像は異なる記号として表記した。表1に示すように、フレーム5のトップフィールド、および、フレーム7のボトムフィールドに、それぞれフレーム4のトップフィールド、および、フレーム6のボトムフィールドを同一の画像が挿入され、画像の重複が発生している。
名前 3−2プルダウン;
先頭(表示順) 3。
本事例では、符号化データとして、12fpsのアニメーションが30fpsに変換された画像が符号化されたものが用いられる。表8に上記アニメーション画像のパターンを示す。上記アニメーション画像では、事例1と同様、5フレーム周期で重複画像が特定の位置に挿入され、画像の重複が発生している。
名前 アニメーション1;
先頭(表示順) 2。
ある画像に対して特定のパターンでフィールドまたはフレームを繰り返し挿入して得られる画像を、繰り返し情報なしに画像圧縮符号化したデータに対し、
復号時の内部処理情報を復号処理の外部から参照可能とする復号手段と、
前記符号化データの復号画像からフィールドもしくはフレーム繰り返しの挿入によって生じるフィールドもしくはフレームの重複パターンを検出する手段と、
前記画像圧縮符号化において各フレームまたはフィールドが、画面内符号化または画面間順方向予測符号化または画面間双方向予測符号化によって符号化された事を示すピクチャタイプの並び順を検出する手段と、
前記フィールドまたはフレーム重複パターンと前記ピクチャタイプの並び順を対応付ける手段と、
前記対応付けの結果に基づいて、重複フィールドまたはフレームのうち画面間予測により符号化されていたものについては重複している他方のフィールドまたはフレームをそのフィールドまたはフレームの参照画像として選択し、重複していないフィールドまたはフレームのうち画面間予測により符号化されていたものについては動きベクトル探索などにより参照画像を選択する手段と、
前記参照画像選択の結果、重複フィールドまたはフレームのうち被参照画像とはならなかったフィールドまたはフレームの符号化において、符号化対象となる画素または領域と参照画像上の同じ位置の画素または領域とが同一の画素値または画像となるよう符号化手法を選択する手段と、
前記参照画像選択結果および前記符号化手法選択結果に基づいて復号画像を再符号化することを特徴とする画像再符号化装置。
上記第1の構成に記載の画像再符号化装置における参照画像の選択手段において、重複フィールドまたはフレームが全て画面間双方向予測符号化が行われていた場合には、先に符号化されていたフィールドまたはフレームを優先的に後のフィールドまたはフレームの参照画像として選択することを特徴とする画像再符号化装置。
上記第1の構成に記載の画像再符号化装置における参照画像の選択手段において、重複フィールドまたはフレームで画面内符号化が行われていたフィールドまたはフレームがあれば、そのフィールドまたはフレームを優先的に被参照画像として選択することを特徴とする画像再符号化装置。
上記第1の構成に記載の画像再符号化装置における符号化手法の選択において、符号化対象となる画素または領域について参照画像に対して動きがなく参照画像との差分がないものとする符号化手法を選択することを特徴とする画像再符号化装置。
10 復号処理部
11 画像重複発生パターン検出部
12 画像重複パターンとピクチャタイプ並び順の対応付け部
13 符号化手法選択部
14 符号化処理部
15 画像バッファおよびバッファ管理部
Claims (7)
- 符号化データを再符号化する画像再符号化装置であって、
該符号化データを復号して復号画像を生成するとともに、該復号画像の各々に該符号化データにおけるピクチャタイプを関連付ける復号手段と、
該復号手段が生成した該復号画像において、候補パターンに従って重複が発生しているか否かを判定して、重複画像を検出する重複画像検出手段と、
該復号手段が生成した該復号画像を符号化する符号化手段と、を備えており、
該符号化手段は、
該重複画像検出手段が重複画像を検出した場合、
検出された該重複画像を、当該重複画像の各々に関連付けられたピクチャタイプに従って符号化し、その際、該重複画像に含まれる画像のうち、少なくとも一つの画像を符号化するときの参照画像を、該重複画像の中から、当該重複画像の各々に関連付けられたピクチャタイプに基づいて選択することを特徴とする画像再符号化装置。 - 上記符号化手段は、
上記重複画像に、上記ピクチャタイプとしてIピクチャが関連付けられている第1の種類の画像が含まれていた場合、
該第1の種類の画像をIピクチャとして符号化するとともに、該重複画像に含まれる、該第1の種類の画像以外の画像を、該第1の種類の画像を参照画像として、当該参照画像と同一の画像として符号化することを特徴とする請求項1に記載の画像再符号化装置。 - 上記符号化手段は、
上記重複画像に、上記ピクチャタイプとしてIピクチャが関連付けられている第1の種類の画像が含まれておらず、上記ピクチャタイプとしてPピクチャが関連付けられている第2の種類の画像が含まれていた場合、
該第2の種類の画像のうち符号化順序が最先の画像をPピクチャとして符号化するとともに、該重複画像に含まれる、該最先の画像以外の画像を、該最先の画像を参照画像として、当該参照画像と同一の画像として符号化することを特徴とする請求項1または2に記載の画像再符号化装置。 - 上記符号化手段は、
上記重複画像に、上記ピクチャタイプとしてIピクチャが関連付けられている第1の種類の画像、および、上記ピクチャタイプとしてPピクチャが関連付けられている第2の種類の画像が含まれていない場合、
該重複画像のうち符号化順序が最先の画像をBピクチャとして符号化するとともに、該重複画像に含まれる、該最先の画像以外の画像を、該最先の画像を参照画像として、当該参照画像と同一の画像として符号化することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像再符号化装置。 - 上記符号化手段は、
上記重複画像に含まれる任意の画像を、参照画像と同一の画像として符号化するとき、
該任意の画像と、該参照画像との間の差分値を全て0として符号化することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像再符号化装置。 - 上記符号化手段は、
上記重複画像に含まれる任意の画像を、参照画像と同一の画像として符号化するとき、
該参照画像に対する該任意の画像の動き量を0として符号化することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像再符号化装置。 - 符号化データを再符号化する画像再符号化方法であって、
該符号化データを復号して復号画像を生成するとともに、該復号画像の各々に該符号化データにおけるピクチャタイプを関連付ける復号工程と、
該復号工程において生成した該復号画像において、候補パターンに従って重複が発生しているか否かを判定して、重複画像を検出する重複画像検出工程と、
該復号工程において生成した該復号画像を符号化する符号化工程と、を含んでおり、
該符号化工程では、
該重複画像検出工程において重複画像を検出した場合、
検出された該重複画像を、当該重複画像の各々に関連付けられたピクチャタイプに従って符号化し、その際、該重複画像に含まれる画像のうち、少なくとも一つの画像を符号化するときの参照画像を、該重複画像の中から、当該重複画像の各々に関連付けられたピクチャタイプに基づいて選択することを特徴とする画像再符号化方法。
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