JP4855709B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4855709B2
JP4855709B2 JP2005130231A JP2005130231A JP4855709B2 JP 4855709 B2 JP4855709 B2 JP 4855709B2 JP 2005130231 A JP2005130231 A JP 2005130231A JP 2005130231 A JP2005130231 A JP 2005130231A JP 4855709 B2 JP4855709 B2 JP 4855709B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edge
signal
region
image
hemorrhagic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005130231A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006304995A (ja
Inventor
涼子 井上
徹緒 野波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Medical Systems Corp
Original Assignee
Olympus Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2005130231A priority Critical patent/JP4855709B2/ja
Application filed by Olympus Medical Systems Corp filed Critical Olympus Medical Systems Corp
Priority to KR1020077024775A priority patent/KR100943367B1/ko
Priority to PCT/JP2006/305024 priority patent/WO2006117932A1/ja
Priority to CN2006800140335A priority patent/CN101166456B/zh
Priority to EP06729058A priority patent/EP1875855B1/en
Priority to US11/630,934 priority patent/US7907775B2/en
Priority to EP10006302A priority patent/EP2224400B1/en
Publication of JP2006304995A publication Critical patent/JP2006304995A/ja
Priority to US12/859,628 priority patent/US8204287B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4855709B2 publication Critical patent/JP4855709B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Endoscopes (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

本発明は、内視鏡装置などにより得られる医用画像を基に出血性エッジを抽出する、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムに関する。
医療分野においては、X線、CT、MRI、超音波観測装置、内視鏡装置等の画像撮像機能を有する医療機器を用いた体腔内臓器の観察及び診断が広く行われている。例えば内視鏡装置は、細長の挿入部を体腔内に挿入し、その挿入部の先端部に設けられた対物光学系により取り込んだ体腔内臓器像を固体撮像素子等の撮像手段により撮像し、その撮像信号を基にモニタ画面に体腔内臓器の内視鏡画像を表示させ、そのモニタ画面に表示された内視鏡画像から術者が観察及び診断を行っている。内視鏡装置は、消化管粘膜像を直接的に撮像することが可能であることから、粘膜の色調、病変形状、粘膜表面の微細な構造等の様々な所見を総合的に観察することが可能となっている。
近年、この内視鏡装置と同様に有用性が期待できる新しい画像撮像機能を有する医療機器として、カプセル型内視鏡装置が開発されている。カプセル型内視鏡装置は、被検者がカプセル型内視鏡を経口的に飲み込んでから体外に排出されるまでの間、体腔内を撮像し、その撮像した撮像信号を体外に設けられたレシーバに送信する。カプセル型内視鏡を被検者が飲み込んでから体腔内の食道、胃、十二指腸、小腸、及び大腸の各消化管を通過して体外に排出されるまでには数時間を要する。
例えば、毎秒2枚(フレーム)の画像を撮像して体外のレシーバに送信するとし、カプセル型内視鏡を飲み込んでから体外に排出するまで6時間かかったとすると、カプセル型内視鏡が体腔内を進行する間に撮像される画像数は、43200枚と膨大な量となる。この膨大な数の画像を観察装置に表示して観察及び診断する場合、例えば、毎秒10枚の画像を表示したとしても全画像数を表示するには72分間と比較的長時間要する。この長時間にわたり表示される撮像画像を術者が観察することになるが、術者にとって時間的負荷が多大であるということが大きな問題になっている。
また、カプセル内視鏡や通常の内視鏡装置を用いた内視鏡検査における最終的な診断は、医師の主観に依存している部分が多大であり、診断の品質がばらつくという問題もあった。このため、画像診断の品質の向上と内視鏡画像の読影時間の短縮とを目的とし、出血、発赤、異常血管、ポリープなどの病巣の存在を、内視鏡画像から自動的に検出するコンピュータ診断支援(CAD)の実現が望まれていた。
コンピュータ診断支援(CAD)は、内視鏡診断支援装置により実現される。内視鏡診断支援装置は、画像内における関心領域(ROI)から算出された様々な特徴量を用い、閾値処理あるいは統計的・非統計的識別器を用いて診断対象とする画像がそのような所見に分類されるのかを医師に提示することにより、客観的・数値的な診断の支援を行うものである。また、病変が疑われる画像を選択して提示することで、医師の読影負担を軽減するものである。
一方、出血には様々な病理学的な理由が考えられるため、出血の検出についてはいくつかのアプローチが用いられてきた。その中の一つのアプローチとして、上述した内視鏡診断支援装置を用い、内視鏡画像における観察対象領域の色相、彩度、明度に基づいて、出血を自動的に検出する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
PCT WO 02/073507 A2 号公報
しかし、特許文献1に記載された手法は、観察対象領域の色相、彩度、明度の値を、あらかじめ内視鏡診断支援装置に設定されている、通常粘膜の色相、彩度、明度のサンプル値、及び出血部の色相、彩度、明度のサンプル値と比較し、サンプル値にからの距離によって、観察対象領域が通常粘膜であるか出血部であるかを判別する。このため、判別結果が内視鏡診断支援装置に設定されたサンプル値に依存してしまうという問題があった。
そこで、本発明においては、出血性領域の輪郭部( 以下、出血性エッジと示す)における色信号の変化量を用い、出血性エッジか否かを相対的に判断して検出することが可能な、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、被写体を撮像した画像を複数の小領域に分割し、各小領域の画像信号が出血性領域の色調空間に存在するか否かに基づき、出血性領域の輪郭部の候補領域を抽出する出血性エッジ候補領域抽出手段と、前記候補領域中の前記各小領域における前記画像信号中の前記色調空間を構成する色信号の変動量を算出する変動量算出手段と、前記変動量に基づき、前記候補領域中の前記各小領域が前記出血性領域の輪郭部であるか否かを判定する出血性エッジ判定手段とを備えている。
出血性エッジにおける色信号の変化量を用い、出血性エッジか否かを相対的に判断して検出することが可能な、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
出血性領域としては、粘膜から実際に出血が生じている領域である出血部領域や、粘膜表面が充血などによって赤くなっている領域である発赤部領域などがあげられる。本実施の形態においては、例えば出血部領域の輪郭部(以下、出血部エッジと示す)を検出する場合について説明する。まず、図1に基づき、本発明の第1の実施の形態に係わる画像処理装置1の関連システムとのネットワーク構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる画像処理装置1と関連システムとのネットワーク構成を概略的に示した図である。図1に示すように、各種画像処理や情報処理を行う画像処理装置1は、TCP/IPを通信プロトコルとするLAN2に接続されている。一方、生体内を撮像して画像信号を出力する内視鏡観察装置3も、内視鏡ファイリング装置4を介してLAN2に接続されている。内視鏡ファイリング装置4は、内視鏡観察装置3から画像信号を受信して画像データを生成するとともに、生成された画像データを蓄積する。すなわち、画像処理装置1は、内視鏡バッファリング装置4に蓄積されている画像データを、LAN2経由で取得する。
次に、画像処理装置1の全体構成について説明する。画像処理装置1は、図2に示すように、汎用のパーソナルコンピュータ11を中心に構成されており、キーボードとマウスとからなる操作装置12と、ハードディスクからなる記憶装置13と、CRTからなる表示装置14とを備えている。図2は、画像処理装置1の全体構成を概略的に示した図である。操作装置12、記憶装置13、及び表示装置14は、それぞれパーソナルコンピュータ11と電気的に接続されている。処理対象となる画像データの指定、指定された画像データの取得表示、処理実行の指示は、操作装置12から入力される。また、画像処理装置1で行われる各種処理の結果は表示装置14に表示される。
パーソナルコンピュータ11は、各種プログラムの実行処理や制御を行うCPU21と、各種処理プログラムやデータを記憶するメモリ22と、記憶装置13との間で情報の読み書きを行う外部記憶I/F23と、外部機器との間で情報の通信を行うネットワークカード24と、操作装置12から入力された操作信号を受信して必要なデータ処理を行う操作I/F25と、表示装置14へビデオ信号を出力するグラフィックボード26とを有しており、それぞれバス27と電気的に接続されている。従って、パーソナルコンピュータ11の各部位は、バス27を介して相互に情報の送受信を行うことができる。
ネットワークカード24は、LAN2と電気的に接続されており、同じくLAN2に接続されている内視鏡ファイリング装置4との間で情報を送受信する。
外部記憶I/F23は、記憶装置13に格納されている画像処理プログラム28を読み込んでメモリ22に記憶させる。尚、画像処理プログラム28は、画像解析処理を実行するプログラムであって、複数の実行ファイル、又は動的リンクライブラリファイル、又は設定ファイルから構成される。メモリ22に記憶された画像処理プログラム28が実行されることで、CPU21が動作する。CPU21は、内視鏡ファイリング装置4から取得した画像データに対し、画像解析処理を行う。CPU21における各処理によって取得、生成される解析データ29は、メモリ22に記憶される。この解析データ29には、内視鏡ファイリング装置4から取得した画像データである原画像31が含まれる。更に、解析データ29には、後述する各種処理によって生成される出血部エッジ候補画像32と、形状エッジ画像33と、出血部エッジ画像34とが含まれる。これらの各画像32〜34については、後に詳述する。
上述のように構成された、画像処理装置1の作用について説明する。本実施の形態においては、例えば出血部領域の輪郭部(以下、出血部エッジと示す)を検出する場合について、図3のフローチャートを用いて説明する。
図3は、画像処理プログラム28による画像解析処理の手順を説明するフローチャートである。まず、ステップS1の原画像取得ステップにおいて、操作装置12から指定された画像データを、画像ファイリング装置4から取得し、原画像31としてメモリ22に記憶させる。原画像31は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3プレーンからなるカラー画像であり、各プレーンの画素の階調数は、8bit、すなわち0〜255の値をとるものとする。次に、ステップS2の画像解析処理ステップにおいて、ステップS1で取得した原画像31に各種処理を施し、出血部エッジ候補画像32と、形状エッジ画像33と、出血部エッジ画像34とを生成する。この画像解析処理ステップ(ステップS2)は、原画像31から出血部エッジ候補画像32を生成する、出血部エッジ候補抽出処理(ステップS10)と、出血部エッジ候補画像32から形状エッジ画像33を生成する形状エッジ抽出処理(ステップS20)と、出血部エッジ候補画像32と形状エッジ画像33とから出血部エッジ画像34を生成する出血部エッジ決定処理(ステップS40)とから構成される、この順番で各処理が実行される。画像解析処理ステップ(ステップS2)における上述の各処理について、処理順序に従って説明する。
最初に、出血部エッジ候補抽出処理について、図4を用いて説明する。図4は、出血部エッジ候補抽出処理の手順を説明するフローチャートである。まず、ステップS11において、原画像31をN×N個の小領域に分割する。本発明の実施の形態においては、例えばN=36に設定している。尚、ステップS11の前処理として、原画像31に対する逆ガンマ補正やシェーディング補正を追加してもよい。この場合、これらの補正処理が行われた補正画像を小領域に分割して、以降の処理を行う。次に、ステップS12において、解析対象となる分割された小領域(以下、分割領域と示す)を特定する番号を示すiを1に初期化する。尚、分割領域43を特定する番号iは、1以上、N×N以下の整数値を取る。
次に、ステップS13において、i番目の分割領域43に含まれる画素のR信号、G信号、B信号の値を取得し、i番目の分割領域43における各色信号の平均値Ra、Ga、Baを算出する。続いて、ステップS14において、予め設定された、出血部領域色調空間と、ステップS13で算出した各色信号の平均値Ra、Ga、Baとを比較する。出血部領域色調空間とは、R信号、G信号、B信号をそれぞれx軸、y軸、z軸とする3次元空間において、出血部が存在しうるR信号の範囲(Rmin≦x≦Rmax)、G信号の範囲(Gmin≦y≦Gmax)、B信号の範囲(Bmin≦z≦Bmax)で区切られた内部空間である。
ステップS13で算出した各色信号の平均値Ra、Ga、Baが出血部領域色調空間内に存在する場合、すなわち、Rmin≦Ra≦Rmax、かつ、Gmin≦Ga≦Gmax、かつ、Bmin≦Ba≦Bmaxである場合、ステップS15へ進み、i番目の分割領域43は出血部エッジ候補であると判定する。一方、ステップS13で算出した各色信号の平均値Ra、Ga、Baが出血部領域色調空間内に存在しない場合、すなわち、Rmin>Ra、Ra>Rmax、Gmin>Ga、Ga>Gmax、Bmin>Ba、Ba>Bmaxのいずれかに該当する場合、ステップS16へ進み、i番目の分割領域43は出血部エッジ候補でないと判定する。尚、出血部エッジ候補を判定するのに、G/R,B/G色調空間を利用してもよい。つまり、G/Rmin≦Ga/Ra≦G/RmaxかつB/Gmin≦Ba/Ga≦B/Gmaxである場合、i番目の分割領域43は出血部エッジ候補であると判定する。
ステップS15、またはステップS16が終了すると、続いてステップS17において、全ての分割領域43について出血部エッジ候補判定を行ったか否かを判定する。具体的には、i<N×Nである場合、ステップS18において、分割領域43を特定する番号iに1を加算(i=i+1)してステップS13へ戻り、残りの分割領域に対して出血部エッジ候補判定を行う。i=N×Nである場合、処理を終了し、続く形状エッジ抽出処理へと移行する。
出血部エッジ候補抽出処理が終了すると、図5(a)に示すような原画像31から、図5(b)に示すような出血部エッジ候補画像32が生成される。図5は、解析データ29を説明する概略図であり、図5(a)は、原画像31を説明する概略図、図5(b)は、出血部エッジ候補画像32を説明する概略図、図5(c)は、形状エッジ画像33を説明する概略図、図5(d)は、出血部エッジ画像34を説明する概略図である。図5(a)に示す原画像31には、粘膜表面に形成された溝などの粘膜形状領域41と、出血部領域42とが存在している。この原画像31を基にして得られた図5(b)に示す出血部エッジ候補画像32では、全ての分割領域43が、出血部エッジ候補領域44(斜線部)、及び非出血部エッジ候補領域45のいずれかに分類されており、出血部エッジ候補領域44には、粘膜形状領域41と出血部領域42とが含まれている。
次に、形状エッジ抽出処理について、図6を用いて説明する。図6は、形状エッジ抽出処理の手順を説明するフローチャートである。形状エッジ抽出処理では、粘膜形状領域41の輪郭部(以下、形状エッジと示す)が、複数の分割領域43が連結された大領域で形成される形状エッジ領域として抽出される。まず、ステップS21において、解析対象となる分割領域43を特定する番号を示すiを1に初期化する。尚、分割領域43を特定する番号iは、1以上、N×N以下の整数値を取る。
次に、ステップS22において、i番目の分割領域43におけるR信号の値の変動(以下、R変動と示す)を算出する。R変動は、分割領域43における特定の画素のR信号の値(R1)と、同じ分割領域43における別の特定の画素のR信号の値(R2)とから算出され、具体的には、R変動=log(R2)−log(R1)で計算される。本実施の形態では、図7に示すように、分割領域43における上下左右方向及び対角線方向の八つの方向について、それぞれR変動を算出している。図7(a)〜(h)は、R変動の算出方法を説明する図である。
第1のR変動は、図7(a)に示すように上方向へのR変動であり、中央下部の画素のR信号の値をR1、中央上部の画素のR信号の値をR2として算出する。第2のR変動は、図7(b)に示すように対角線右上方向へのR変動であり、左下部の画素のR信号の値をR1、右上部の画素のR信号の値をR2として算出する。第3のR変動は、図7(c)に示すように右方向へのR変動であり、左中央部の画素のR信号の値をR1、右中央部の画素のR信号の値をR2として算出する。第4のR変動は、図7(d)に示すように対角線右下方向へのR変動であり、左上部の画素のR信号の値をR1、右下部の画素のR信号の値をR2として算出する。第5のR変動は、図7(e)に示すように下方向へのR変動であり、中央上部の画素のR信号の値をR1、中央下部の画素のR信号の値をR2として算出する。第6のR変動は、図7(f)に示すように対角線左下方向へのR変動であり、右上部の画素のR信号の値をR1、左下部の画素のR信号の値をR2として算出する。第7のR変動は、図7(g)に示すように左方向へのR変動であり、右中央部の画素のR信号の値をR1、左中央部の画素のR信号の値をR2として算出する。第8のR変動は、図7(h)に示すように対角線左上方向へのR変動であり、右下部の画素のR信号の値をR1、左上部の画素のR信号の値をR2として算出する。
次に、ステップS23において、ステップS22で算出した第1〜第8のR変動における最大値を、エッジ特徴量Aとする。次に、ステップS24において、i番目の分割領域43がエッジであるか否かを判定する。具体的には、エッジ特徴量Aが、A>Th1であればi番目の分割領域43はエッジであると判定する。ここで、Th1は閾値であり、本発明の実施の形態においては、例えばTh1=0.14に設定している。A>Th1の場合、ステップS25において、i番目の分割領域43はエッジであると判定し、ステップS27へ進む。A≦Th1の場合、ステップS26において、i番目の分割領域43はエッジでないと判定し、ステップS27へ進む。
ステップS27においては、全ての分割領域43についてエッジ判定を行ったか否かを判定する。具体的には、i<N×Nである場合、ステップS28において、分割領域43を特定する番号iに1を加算(i=i+1)してステップS22へ戻り、残りの分割領域43に対してエッジ判定を行う。i=N×Nである場合、処理を終了し、ステップS29へ進む。
ステップS29においては、N×N個の分割領域43のうち、ステップS25においてエッジであると判定された領域について、ラベリング処理を行う。本実施の形態におけるラベリング処理は次のように行われる。まず、画像データを左上から右下へ順次走査し、ラベル付けされておらず、かつエッジ領域であると判定された分割領域43を見つけ、ラベル値として所定の番号を付与する。この時、他の分割領域43に対して既に付与されているラベル値は使用せず、既に付与されているラベル値の最大値に1を加算した値を、当該分割領域43に付与する。尚、どの分割領域43にもラベル値が付与されていない場合、当該分割領域43にはラベル値として1を付与する。次に、ラベル値を付与した分割領域43と連結されており、かつエッジ領域であると判定された全ての分割領域43に対して、同じラベル値を付与する。エッジ領域であると判定された全ての分割領域43に対してラベル値が付与されるまで、上記の走査とラベル値付与を繰り返す。つまり、ラベリング処理によって、同一の連結部分に属している分割領域43には同一のラベル値が付与され、かつ、連結部分ごとに異なったラベル値が付与される。
次に、ステップS30において、ステップS29でN×N個の分割領域43に付与されたラベル値の最大値をLとする。続いて、ステップS31において、解析対象となる、連結された分割領域43を特定するラベル値を示すjを1に初期化する。尚、連結された分割領域43を特定するラベル値jは、1以上、L以下の整数値を取る。次に、ステップS32において、ラベル値jを持つ分割領域43の数をカウントし、領域数Mとする。
続いて、ステップS33において、ラベル値jが、形状エッジラベルと出血部エッジラベルとのいずれであるかを判定する、ラベル分類判定を行う。具体的には、領域数Mが、M>Th2であればラベル値jは形状エッジラベルであると判定する。ここで、Th2は閾値であり、本発明の実施の形態においては、例えばTh2=10に設定している。M>Th2の場合、ステップS34において、ラベル値jは形状エッジラベルであると判定し、ステップS36へ進む。M≦Th2の場合、ステップS35において、ラベル値jは出血部エッジラベルであると判定し、ステップS36へ進む。
ステップS36においては、エッジであると判定された全ての分割領域43について、ラベル分類判定を行ったか否かを判定する。具体的には、j<Lである場合、ステップS37において、連結された分割領域を特定するラベル値jに1を加算(j=j+1)してステップS32へ戻り、残りの領域に対してラベル分類判定を行う。j=Lである場合、処理を終了し、続く出血部エッジ決定処理へと移行する。
形状エッジ抽出処理が終了すると、図5(c)に示すような形状エッジ画像33が生成される。図5(c)に示す形状エッジ画像33では、形状エッジラベルに分類されているラベル値を付与されている分割領域43が、形状エッジ領域46(斜線部)として示されている。この形状エッジ領域46は、図5(b)に示す出血部エッジ候補画像32の出血部エッジ候補領域44のうち、粘膜形状領域41の輪郭部に対応する分割領域43と一致する。
次に、出血部エッジ決定処理について、図8を用いて説明する。図8は、出血部エッジ決定処理の手順を説明するフローチャートである。出血部エッジ決定処理では、出血部エッジ候補抽出処理において抽出された、出血部エッジ候補領域44から、出血部エッジ領域47が決定される。まず、ステップS41において、解析対象となる分割領域43を特定する番号を示すiを1に初期化する。尚、分割領域43を特定する番号iは、1以上、N×N以下の整数値を取る。次に、ステップS42において、i番目の分割領域43が出血部エッジ候補領域44か否かを判定する。ステップS42における判定は、出血部エッジ候補抽出処理の結果に基づいて行われる。i番目の分割領域43が出血部エッジ候補領域44である場合、ステップS43へ進み、i番目の分割領域43に付与されているラベル値が出血部エッジラベルか否かを判定する。i番目の分割領域43が出血部エッジ候補領域44でない場合、ステップS45において、当該分割領域は出血部エッジ領域47でないと判定し、ステップS46へ進む。
ステップS43における判定は、形状エッジ抽出処理の結果に基づいて行われる。i番目の分割領域43に付与されているラベル値が出血部エッジラベルである場合、ステップS44において、i番目の分割領域43が出血部エッジ領域47であると判定し、ステップS46へ進む。i番目の分割領域43に付与されているラベル値が出血部エッジラベルでない場合、すなわち、i番目の分割領域43に付与されているラベル値が形状エッジラベルであるか、ラベルが付与されていない場合、ステップS45において、当該分割領域は出血部エッジ領域47でないと判定し、ステップS46へ進む。
ステップS46においては、全ての分割領域43について、出血部エッジ領域判定を行ったか否かを判定する。具体的には、i<N×Nである場合、ステップS47において、分割領域43を特定する番号iに1を加算(i=i+1)してステップS42へ戻り、残りの分割領域43に対して出血部エッジ領域判定を行う。i=N×Nである場合、処理を終了する。
出血部エッジ決定処理が終了すると、図5(d)に示すような出血部エッジ画像34が生成される。図5(d)に示す出血部エッジ画像34では、図5(a)に示す原画像31の出血部領域42の輪郭部、すなわち出血部エッジが、出血部エッジ領域47(斜線部)として表示されている。
以上の処理によって、画像処理装置1は、内視鏡観察装置3で撮像された原画像31を、画像ファイリング装置4を介して取得し、原画像31における出血部エッジを検出することができる。
このように、本実施の形態の画像処理装置1では、出血部エッジにおける色信号の変化量を用いることで、出血部エッジか否かを相対的に判断して検出することができる。また、エッジの大きさに基づき形状エッジか出血部エッジかを判別するため、出血部エッジを精度よく抽出することができる。更に、出血部エッジ画像34を観察対象とすることで、画像診断の品質が向上し、内視鏡画像の読影時間の短縮を図ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。上述した第1の実施の形態では、R信号の変動の最大値であるエッジ特徴量Aを用いてエッジ領域を抽出し、エッジ領域の大きさから出血部エッジか否かを判定したが、本実施の形態では、R信号、G信号、B信号のうちの2つ以上の色信号の変動に基づくカラーエッジ特徴量Bを算出し、カラーエッジ特徴量Bを用いて出血部エッジか否かを判定する。
画像処理装置1の全体構成は、画像処理プログラム51の処理内容が異なる点と、画像処理プログラム51を実行することによって取得、生成され、メモリ22に記憶される解析データ52が、原画像31と出血部エッジ画像34との二種類の画像データであり、出血部エッジ候補画像32と形状エッジ画像33とは含まれていない点を除き、第1の実施の形態と同一であるため、ここでは、特徴となる作用についてのみ説明し、同じ構成要素については同じ符号を付して説明は省略する。
本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、例えば出血部エッジを検出する場合について、図9のフローチャートを用いて説明する。図9は、画像処理プログラム51による画像解析処理の手順を説明するフローチャートである。
まず、ステップS110において、操作装置12から指定された画像データを、画像ファイリング装置4から取得し、原画像31としてメモリ22に記憶させる。次に、ステップS120において、ステップS110で取得した原画像31を分割し、N×N個の分割領域43を生成する。次に、ステップS130において、解析対象となる分割領域43を特定する番号を示すiを1に初期化する。尚、分割領域43を特定する番号iは、1以上、N×N以下の整数値を取る。
次に、ステップS140において、i番目の分割領域43におけるカラーエッジ特徴量Bを算出する。ステップS140におけるカラーエッジ特徴量の算出手順を、図10のフローチャートを用いて説明する。図10は、カラーエッジ特徴量の算出手順を説明するフローチャートである。
まず、ステップS141において、i番目の分割領域43におけるR信号の値の変動(以下、R変動と示す)と、G信号の値の変動(以下、G変動と示す)とを算出する。R変動は、第1の実施の形態と同様に、分割領域43における特定の画素P1のR信号の値(R1)と、同じ分割領域43における別の特定の画素P2のR信号の値(R2)とから算出され、具体的には、R変動=log(R2)−log(R1)で計算される。また、G変動は、R変動を算出する際に用いた画素P1のG信号の値(G1)と、画素P2のG信号の値(G2)とから算出され、具体的には、G変動=log(G2)−log(G1)で計算される。本実施の形態では、図11に示すように、分割領域43における上下左右方向及び対角線方向の八つの方向について、それぞれR変動とG変動とを算出している。図11(a)〜(h)は、R変動及びG変動の算出方法を説明する図である。図11(a)〜(h)に示す、第1〜第8のR変動の算出方法は、図7(a)〜(h)に示す第1〜第8のR変動の算出方法と同様であるので、詳細な説明は省略する。図11(a)〜(h)に示す、第1〜第8のG変動の算出方法は、第1〜第8のR変動を算出する際に用いた画素と同じ画素を用いており、R信号の値であるR1、R2を、それぞれG信号の値であるG1、G2と置き換えれば、第1〜第8のR変動の算出方法と同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、ステップS142において、第1〜第8のG変動をそれぞれ第1〜第8のR変動で割り、第1〜第8の変動比を求める。続くステップS143において、ステップS142で求めた第1〜第8の変動比のうちの最大値を、カラーエッジ特徴量Bとする。周辺粘膜と出血部との境界領域付近、すなわち、出血部エッジ付近は、一般的に、R信号やB信号の変化に比べてG信号の変化が大きい。従って、G変動/R変動の最大値をカラーエッジ特徴量とする。尚、カラーエッジ特徴量は、B変動/G変動の最大値を用いてもよい。
次に、ステップS150において、i番目の分割領域43が出血部エッジであるか否かを判定する。具体的には、カラーエッジ特徴量Bが、B>Th3であればi番目の分割領域43は出血部エッジであると判定する。ここで、Th3は閾値であり、本発明の実施の形態においては、例えばTh3=0.1に設定している。B>Th3の場合、ステップS160において、i番目の分割領域43は出血部エッジであると判定し、ステップS180へ進む。B≦Th3の場合、ステップS170において、i番目の分割領域43は出血部エッジでないと判定し、ステップS180へ進む。
ステップS180においては、全ての分割領域43について出血部エッジ判定を行ったか否かを判定する。具体的には、i<N×Nである場合、ステップS190において、分割領域43を特定する番号iに1を加算(i=i+1)してステップS140へ戻り、残りの分割領域に対して出血部エッジ判定を行う。i=N×Nである場合、処理を終了する。
このように、本実施の形態の画像処理装置1では、R信号、G信号、B信号のうちの2つ以上の色信号の変動に基づいて算出されたカラーエッジ特徴量Biを用いて出血部エッジか否かを判定するため、出血部エッジか否かを相対的に判断して検出することができる。また、面積の広い出血部や、エッジが分割して抽出された出血部など、多様な大きさの出血部エッジを抽出することができるため、出血部エッジの検出精度がさらに向上する。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。上述した第1の実施の形態では、出血部エッジにおける色信号の変化量を反映したエッジ特徴量を用いて出血部エッジか否かを判定したが、本実施の形態では、周辺領域においてもエッジ特徴量を算出し、周辺領域から出血部エッジにかけてのエッジ特徴量の連続性を評価することで、出血部エッジか否かを判定する。
画像処理装置1の全体構成は、画像処理プログラム61の処理内容が異なる点と、画像処理プログラム61を実行することによって取得、生成され、メモリ22に記憶される解析データ62が、原画像31と出血部エッジ画像34との二種類の画像データであり、出血部エッジ候補画像32と形状エッジ画像33とは含まれていない点を除き、第1の実施の形態と同一であるため、ここでは、特徴となる作用についてのみ説明し、同じ構成要素については同じ符号を付して説明は省略する。
本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、例えば出血部エッジを検出する場合について、図12のフローチャートを用いて説明する。図12は、画像処理プログラム61による画像解析処理の手順を説明するフローチャートである。
まず、ステップS201において、操作装置12から指定された画像データを、画像ファイリング装置4から取得し、原画像31としてメモリ22に記憶させる。次に、ステップS202において、ステップS201で取得した原画像31からN×N個の分割領域43を生成し、出血部エッジ候補領域44を抽出する。ステップS202における処理は、第1の実施の形態において、図4を用いて説明した出血部エッジ候補抽出処理と同様の処理であるので、説明は省略する。
次に、ステップS203において、解析対象となる出血部エッジ候補領域44を特定する番号を示すiを1に初期化する。尚、出血部エッジ候補領域44を特定する番号iは、1以上、M以下の整数値を取る。ここで、Mは、ステップS202において、出血部エッジ候補領域44として抽出された分割領域43の数である。続いて、ステップS204において、i番目の出血部エッジ候補領域44における、第1〜第8のR変動を算出する。ステップS204におけるR変動の算出方法は、第1の実施の形態において、図7を用いて説明した方法と同様であるので、説明を省略する。
次に、ステップS205において、ステップS204で算出した、第1〜第8のR変動における最大値をエッジ特徴量A1とし、R変動が最大となる方向をDとする。例えば、第4のR変動が最大である場合、方向Diは図7(d)に示すように対角線右下方向となる。尚、エッジ特徴量A1と方向Dとの二つの特徴量を包括して、候補領域連続性特徴量と呼ぶ。
続いて、ステップS206において、図13に示すように、i番目の出血部エッジ候補領域44に関する背景領域63を設定する。図13は、出血部エッジ候補領域44と背景領域63との関係を説明する概略図である。背景領域63とは、エッジ特徴量の連続性を評価するために必要な領域であり、i番目の出血部エッジ候補領域44の中心から見て、ステップS205で求めた方向Dと反対の方向に隣接して位置する。また、背景領域63は、出血部エッジ候補領域44と1:kの相似関係にあり、本実施の形態においては、図13に示すように、例えばk=2に設定している。
次に、ステップS207において、背景領域63における方向DのR変動を算出し、背景領域連続性特徴量A2とする。R変動の算出方法は、出血部エッジ候補領域44におけるR変動の算出方法と同様であるので、説明を省略する。次に、ステップS208において、i番目の出血部エッジ候補領域44が出血部エッジであるか否かを判定する。具体的には、背景領域連続性特徴量A2をエッジ特徴量A1で割った値を連続性評価特徴量Cとし、C≦Th4であればi番目の出血部エッジ候補領域44は出血部エッジであると判定する。ここで、Th4は閾値であり、本発明の実施の形態においては、例えばTh1=0.2に設定している。図14(a)に示すように、C≦Th4の場合、ステップS209において、i番目の出血部エッジ候補領域44は出血部エッジであると判定し、ステップS211へ進む。図14(b)に示すように、C>Th4の場合、ステップS210において、i番目の出血部エッジ候補領域44は出血以外の要素からなるエッジであり、出血部エッジではないと判定し、ステップS211へ進む。図14は、連続性評価特徴量Cによる出血部エッジ判定を説明する概略図である。図14は、図13におけるC−C´線上に位置する画素のR信号の値を概略的に示したものであり、図14(a)は、出血部エッジ候補領域44が出血部エッジである場合のR信号の値の変化を、図14(b)は、出血部エッジ候補領域44が出血以外の要素からなるエッジである場合のR信号の値の変化を、それぞれ示している。図14(a)に示すように、出血部エッジ候補領域44が出血部エッジである場合、背景領域63ではR信号の値がほぼ一定であるのに対し、出血部エッジ候補領域44ではR信号の値が大きく変化する。一方、図14(b)に示すように、出血部エッジ候補領域44が出血以外の要素からなるエッジである場合、背景領域63から出血部エッジ候補領域44にかけて、R信号の値はゆるやかに変化していく。この背景領域63から出血部エッジ候補領域44にかけてのR信号の値の変化の違いを、双方のR変動比である連続性評価特徴量Cとして捉ることで、連続性評価特徴量Cを用いて出血部エッジであるか否かを判定することができる。
ステップS211においては、全ての出血部エッジ候補領域44についてエッジ判定を行ったか否かを判定する。具体的には、i<Mである場合、ステップS212において、出血部エッジ候補領域44を特定する番号iに1を加算(i=i+1)してステップ204へ戻り、残りの出血部エッジ候補領域44に対して出血部エッジ判定を行う。i=Mである場合、処理を終了する。
このように、本実施の形態の画像処理装置1では、出血部エッジにおける色信号の変化量であるエッジ特徴量を用いることで、出血部エッジか否かを相対的に判断して検出することができる。また、出血部エッジの周辺領域においてもエッジ特徴量を算出し、周辺部領域から出血部エッジにかけてのエッジ特徴量の連続性を評価して出血部エッジか否かを判定するため、出血部エッジと類似したエッジ特徴量を有する形状変化や腸液などを、出血部エッジであるとして誤検出するのを防ぐことができ、出血部エッジの検出精度がさらに向上する。
尚、エッジ特徴量の替わりに、第2の実施の形態において説明した、カラーエッジ特徴量を用いて出血部エッジ候補領域44を抽出してもよい。具体的には、ステップS202における出血部エッジ候補領域44を抽出する処理を、第1の実施の形態において図4を用いて説明した出血部エッジ候補抽出処理の替わりに、第2の実施の形態において図9を用いて説明した出血部エッジ抽出処理と同様の処理を行う。この場合、第2の実施の形態において出血部エッジとして抽出された領域が、本実施の形態においては出血部エッジ候補領域44となる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。上述した第3の実施の形態では、出血部エッジ候補領域の周辺領域においてもエッジ特徴量を算出し、周辺領域から出血部エッジ候補領域にかけてのエッジ特徴量の連続性を評価することで、出血部エッジか否かを判定したが、本実施の形態では、出血部エッジ候補領域の内部領域の液面色調に基づき、出血部エッジか否かを判定する。
画像処理装置1の全体構成は、画像処理プログラム71の処理内容が異なる点を除き、第3の実施の形態と同一であるため、ここでは、特徴となる作用についてのみ説明し、同じ構成要素については同じ符号を付して説明は省略する。
本実施の形態においては、第3の実施の形態と同様に、例えば出血部エッジを検出する場合について、図15のフローチャートを用いて説明する。図15は、画像処理プログラム71による画像解析処理の手順を説明するフローチャートである。
まず、ステップS301において、操作装置12から指定された画像データを、画像ファイリング装置4から取得し、原画像31としてメモリ22に記憶させる。次に、ステップS302において、ステップS301で取得した原画像31からN×N個の分割領域43を生成し、出血部エッジ候補領域44を抽出する。次に、ステップS303において、解析対象となる出血部エッジ候補領域44を特定する番号を示すiを1に初期化する。尚、出血部エッジ候補領域44を特定する番号iは、1以上、M以下の整数値を取る。ここで、Mは、ステップS302において、出血部エッジ候補領域44として抽出された分割領域43の数である。続いて、ステップS304において、i番目の出血部エッジ候補領域44における、第1〜第8のR変動を算出する。尚、上述したステップS301〜ステップS304の各処理は、図12におけるステップS201〜ステップS204の各処理と同様の処理である。
次に、ステップS305において、ステップS304で算出した、第1〜第8のR変動が最大となる方向を、候補領域特徴量D’とする。例えば、第4のR変動が最大である場合、候補領域特徴量D’は図7(d)に示すように対角線右下方向となる。
続いて、ステップS306において、図16に示すように、i番目の出血部エッジ候補領域44に関する内部領域72を設定する。図16は、出血部エッジ候補領域44と内部領域72との関係を説明する概略図である。内部領域72とは、エッジ内側の液面色調を評価する領域であり、i番目の出血部エッジ候補領域44の中心から見て、ステップS305で求めた候補領域特徴量D’の方向に隣接して位置する。また、内部領域72は、出血部エッジ候補領域44と同じ形状・面積を有する。
次に、ステップS307において、内部領域72に含まれる画素のR信号、G信号、B信号の値を取得し、内部領域72における各色信号の平均値Ra’、Ga’、Ba’を算出する。続いて、ステップS308において、予め設定された、出血部領域色調空間と、ステップS307で算出した各色信号の平均値Ra’、Ga’、Ba’とを比較する。尚、ステップS307,S308の処理は、図3におけるステップS13,S14の処理と同様の処理である。ステップS307で算出した各色信号の平均値Ra’、Ga’、Ba’が出血部領域色調空間内に存在する場合、ステップS309において、i番目の出血部エッジ候補領域44は出血部エッジであると判定し、ステップS311へ進む。一方、ステップS307で算出した各色信号の平均値Ra’、Ga’、Ba’が出血部領域色調空間内に存在しない場合、ステップS310において、i番目の出血部エッジ候補領域44は出血部エッジでないと判定し、ステップS311へ進む。
ステップS311においては、全ての出血部エッジ候補領域44についてエッジ判定を行ったか否かを判定する。具体的には、i<Mである場合、ステップS311において、出血部エッジ候補領域44を特定する番号iに1を加算(i=i+1)してステップ304へ戻り、残りの出血部エッジ候補領域44に対して出血部エッジ判定を行う。i=Mである場合、処理を終了する。
このように、本実施の形態の画像処理装置1では、出血部エッジにおける色信号の変化量であるエッジ特徴量を用いることで、出血部エッジか否かを相対的に判断して検出することができる。また、出血部エッジの内部領域において液面色調を評価して出血部エッジか否かを判定するため、周辺粘膜から出血部へかけて、出血部エッジと類似したエッジ特徴量変化を有する異物や腸液などを、出血部エッジであるとして誤検出するのを防ぐことができ、出血部エッジの検出精度がさらに向上する。
尚、本実施の形態においても第3実施の形態と同様に、エッジ特徴量の替わりに、第2の実施の形態において説明した、カラーエッジ特徴量を用いて出血部エッジ候補領域44を抽出してもよい。
以上のように、上記4つの実施の形態では、出血部エッジを抽出する場合を例にとって説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。例えば粘膜表面の発赤部の輪郭部を抽出する場合にも適用可能である。
以上の実施の形態から、次の付記項に記載の点に特徴がある。
(付記項1)生体粘膜表面画像を撮像した複数枚の医用画像を入力するステップと、
前記医用画像の少なくとも1つの色信号から色調に基づき出血性エッジと形状エッジとを識別するステップを更に含み、前記複数枚の医用画像から、前記出血性エッジが存在する画像を対象観察画像として選択するステップと、
を含むことを特徴とする医用画像処理方法。
(付記項2)前記医用画像の少なくとも1つの色信号から色調に基づき前記出血性エッジと前記形状エッジとを識別するステップが、前記医用画像における色調平均値に基づき出血性色領域を抽出するステップを含むことを特徴とする付記項1に記載の医用画像処理方法。
(付記項3)前記医用画像の少なくとも1つの色信号から色調に基づき前記出血性エッジと前記形状エッジとを識別するステップが、前記出血性色領域における前記形状エッジを抽出し、前記出血性エッジであると判定するステップを含むことを特徴とする付記項2に記載の医用画像処理方法。
(付記項4)前記出血性色領域における前記形状エッジを抽出し、前記出血性エッジであると判定するステップが、前記医用画像の少なくとも1つの色信号から色調の変化に基づきエッジを抽出するステップをさらに含み、前記エッジの大きさに基づき、前記形状エッジと、前記出血性エッジとのいずれかを判別することを特徴とする付記項3に記載の医用画像処理方法。
(付記項5)前記医用画像の少なくとも1つの色信号から色調に基づき前記出血性エッジと前記形状エッジとを識別するステップが、カラーエッジに基づき前記出血性エッジを抽出するステップを含むことを特徴とする付記項1に記載の医用画像処理方法。
(付記項6)前記カラーエッジに基づき前記出血性エッジを抽出するステップが、前記医用画像の2つ以上の色信号の変化量に基づき前記出血性エッジを抽出することを特徴とする付記項5に記載の医用画像処理方法。
(付記項7)前記医用画像の少なくとも1つの色信号から色調に基づき前記出血性エッジと前記形状エッジとを識別するステップが、前記抽出した出血性エッジの周辺領域情報に基づき前記出血性エッジをさらに限定するステップを含むことを特徴とする付記項1から付記項6のいずれかに記載の医用画像処理方法。
(付記項8)前記抽出した出血性エッジの周辺領域情報に基づき前記出血性エッジをさらに限定するステップが、前記抽出した出血性エッジの背景領域からの連続性を評価し、前記出血性エッジを限定するステップをさらに含むことを特徴とする付記項7に記載の医用画像処理方方法。
(付記項9)前記抽出した出血性エッジの周辺領域情報に基づき前記出血性エッジをさらに限定するステップが、前記抽出した出血性エッジの内側液面領域の色調を評価し、前記出血性エッジを限定するステップをさらに含むことを特徴とする付記項7に記載の医用画像処理方法。
(付記項10)抽出された出血性の変化を示す前記出血性エッジが、出血部エッジであることを特徴とする、付記項1から付記項9のいずれかに記載の医用画像処理方法。
(付記項11)抽出された出血性の変化を示す前記出血性エッジが、発赤部エッジであることを特徴とする付記項1から付記項9のいずれかに記載の医用画像処理方法。
本発明の第1の実施の形態に係わる画像処理装置1と関連システムとのネットワーク構成を概略的に示した図である。 画像処理装置1の全体構成を概略的に示した図である。 画像処理プログラム28による画像解析処理の手順を説明するフローチャートである。 出血部エッジ候補抽出処理の手順を説明するフローチャートである。 解析データ29を説明する概略図であり、図5(a)は、原画像31を説明する概略図、図5(b)は、出血部エッジ候補画像32を説明する概略図、図5(c)は、形状エッジ画像33を説明する概略図、図5(d)は、出血部エッジ画像34を説明する概略図である。 形状エッジ抽出処理の手順を説明するフローチャートである。 R変動の算出方法を説明する図である。 出血部エッジ決定処理の手順を説明するフローチャートである。 画像処理プログラム51による画像解析処理の手順を説明するフローチャートである。 カラーエッジ特徴量の算出手順を説明するフローチャートである。 R変動及びG変動の算出方法を説明する図である。 画像処理プログラム61による画像解析処理の手順を説明するフローチャートである。 出血部エッジ候補領域44と背景領域63との関係を説明する概略図である。 図13におけるC−C´線上に位置する画素のR信号の値を概略的に示したものであり、図14(a)は、出血部エッジ候補領域44が出血部エッジである場合のR信号の値の変化を、図14(b)は、出血部エッジ候補領域44が出血以外の要素からなるエッジである場合のR信号の値の変化を示している。 画像処理プログラム71による画像解析処理の手順を説明するフローチャートである。 出血部エッジ候補領域44と内部領域72との関係を説明する概略図である。
符号の説明
1…画像処理装置、11…パーソナルコンピュータ、28…画像処理プログラム、29…解析データ、31…原画像、34…出血部エッジ画像

Claims (5)

  1. 被写体を撮像した画像を複数の小領域に分割し、各小領域の画像信号が出血性領域の色調空間に存在するか否かに基づき、出血性領域の輪郭部の候補領域を抽出する出血性エッジ候補領域抽出手段と、
    前記候補領域中の前記各小領域における前記画像信号中の前記色調空間を構成する色信号の変動量を算出する変動量算出手段と、
    前記変動量に基づき、前記候補領域中の前記各小領域が前記出血性領域の輪郭部であるか否かを判定する出血性エッジ判定手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 記色信号は、R信号であり、
    前記出血性エッジ判定手段は、前記R信号の変動量に基づき前記候補領域中の前記各小領域が輪郭部であるか否かを判定するエッジ判定手段と、前記輪郭部であると判定された前記候補領域が、前記出血性領域以外の形状領域の輪郭部であるか否かを判定する、形状エッジ判定手段とを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 記色信号は、R信号であり、
    前記出血性エッジ判定手段は、前記R信号の変動量に基づいて設定された前記候補領域中の前記各小領域に隣接する隣接領域における前記R信号の変動量を算出する隣接領域変動量算出手段を更に含み、前記各小領域の前記R信号の変動量と前記隣接領域の前記R信号の変動量との比に基づき、前記候補領域中の前記各小領域が前記出血性領域の輪郭部であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 記色信号は、R信号であり、
    前記出血性エッジ判定手段は、前記R信号の変動量に基づいて設定された前記候補領域中の前記各小領域に隣接する隣接領域における画像信号が前記色調空間に存在するか否かに基づき、前記候補領域中の前記各小領域が前記出血性領域の輪郭部であるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. コンピュータに、
    被写体を撮像した画像を複数の小領域に分割し、各小領域の画像信号が出血性領域の色調空間に存在するか否かに基づき、出血性領域の輪郭部の候補領域を抽出する出血性エッジ候補領域抽出手順と、
    前記候補領域中の前記各小領域における前記画像信号中の前記色調空間を構成する色信号の変動量を算出する変動量算出手順と、
    前記変動量に基づき、前記候補領域中の前記各小領域が前記出血性領域の輪郭部であるか否かを判定する出血性エッジ判定手順と、
    を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
JP2005130231A 2005-04-27 2005-04-27 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム Expired - Fee Related JP4855709B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005130231A JP4855709B2 (ja) 2005-04-27 2005-04-27 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
PCT/JP2006/305024 WO2006117932A1 (ja) 2005-04-27 2006-03-14 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
CN2006800140335A CN101166456B (zh) 2005-04-27 2006-03-14 图像处理装置
EP06729058A EP1875855B1 (en) 2005-04-27 2006-03-14 Image processing apparatus, image processing method, and image processing program
KR1020077024775A KR100943367B1 (ko) 2005-04-27 2006-03-14 화상 처리 장치, 화상 처리 방법, 및 화상 처리 프로그램을 기록한 기록 매체
US11/630,934 US7907775B2 (en) 2005-04-27 2006-03-14 Image processing apparatus, image processing method and image processing program
EP10006302A EP2224400B1 (en) 2005-04-27 2006-03-14 Image processing apparatus, image processing method and image processing program
US12/859,628 US8204287B2 (en) 2005-04-27 2010-08-19 Image processing apparatus, image processing method and image processing program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005130231A JP4855709B2 (ja) 2005-04-27 2005-04-27 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006304995A JP2006304995A (ja) 2006-11-09
JP4855709B2 true JP4855709B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=37472577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005130231A Expired - Fee Related JP4855709B2 (ja) 2005-04-27 2005-04-27 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4855709B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5106928B2 (ja) * 2007-06-14 2012-12-26 オリンパス株式会社 画像処理装置および画像処理プログラム
US9017248B2 (en) 2007-11-08 2015-04-28 Olympus Medical Systems Corp. Capsule blood detection system and method
US20100329520A2 (en) * 2007-11-08 2010-12-30 Olympus Medical Systems Corp. Method and System for Correlating Image and Tissue Characteristic Data
JP5581237B2 (ja) * 2011-01-24 2014-08-27 Hoya株式会社 画像処理装置、電子内視鏡用プロセッサ装置、画像処理装置の作動方法および画像処理用コンピュータプログラム
JP5931418B2 (ja) * 2011-11-25 2016-06-08 オリンパス株式会社 画像処理装置、画像処理装置の作動方法、及び画像処理プログラム
WO2018198255A1 (ja) 2017-04-26 2018-11-01 オリンパス株式会社 画像処理装置、画像処理装置の作動方法およびプログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05210736A (ja) * 1992-01-31 1993-08-20 Olympus Optical Co Ltd 画像輪郭抽出方法
JPH0660182A (ja) * 1992-08-04 1994-03-04 Komatsu Ltd テクスチャ解析を用いた領域分割方法及び装置
JPH0737056A (ja) * 1993-07-19 1995-02-07 Toshiba Corp 医用診断支援装置
JP4493386B2 (ja) * 2003-04-25 2010-06-30 オリンパス株式会社 画像表示装置、画像表示方法および画像表示プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006304995A (ja) 2006-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7907775B2 (en) Image processing apparatus, image processing method and image processing program
JP4767591B2 (ja) 内視鏡診断支援方法、内視鏡診断支援装置および内視鏡診断支援プログラム
JP5094036B2 (ja) 内視鏡挿入方向検出装置
JP5800468B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
EP1994878B9 (en) Medical image processing device and medical image processing method
JP4832794B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP5374135B2 (ja) 画像処理装置、画像処理装置の作動方法および画像処理プログラム
EP1849402B1 (en) Medical image processing device, lumen image processing device, lumen image processing method, and programs for them
JP4855709B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
WO2012114600A1 (ja) 医用画像処理装置及び医用画像処理方法
JP4749732B2 (ja) 医用画像処理装置
JP2005157902A (ja) 画像解析方法
KR20160118037A (ko) 의료 영상으로부터 병변의 위치를 자동으로 감지하는 장치 및 그 방법
KR102095730B1 (ko) 딥러닝 기반의 대장 병변 검출 방법
JP2006166939A (ja) 画像処理方法
JP2006141734A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
JP2019111040A (ja) 画像解析装置及び画像解析方法
WO2023042273A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び記憶媒体
WO2022180786A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び記憶媒体
JP7566322B2 (ja) 制御装置、制御プログラムおよび制御方法
WO2024147255A1 (ja) 画像探索方法及び画像探索プログラム
WO2021005733A1 (ja) 画像解析装置及び画像解析方法
KR20240079994A (ko) 민감도 설정이 가능한 인공지능 기반의 병변 검출 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110930

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111027

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4855709

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees