JPH0660182A - テクスチャ解析を用いた領域分割方法及び装置 - Google Patents

テクスチャ解析を用いた領域分割方法及び装置

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JPH0660182A
JPH0660182A JP4208192A JP20819292A JPH0660182A JP H0660182 A JPH0660182 A JP H0660182A JP 4208192 A JP4208192 A JP 4208192A JP 20819292 A JP20819292 A JP 20819292A JP H0660182 A JPH0660182 A JP H0660182A
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texture
cell
edge
area
cells
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JP4208192A
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Togo Ito
東吾 伊藤
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/12Edge-based segmentation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/40Analysis of texture
    • G06T7/41Analysis of texture based on statistical description of texture
    • G06T7/44Analysis of texture based on statistical description of texture using image operators, e.g. filters, edge density metrics or local histograms
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06V10/20Image preprocessing
    • G06V10/26Segmentation of patterns in the image field; Cutting or merging of image elements to establish the pattern region, e.g. clustering-based techniques; Detection of occlusion
    • G06V10/267Segmentation of patterns in the image field; Cutting or merging of image elements to establish the pattern region, e.g. clustering-based techniques; Detection of occlusion by performing operations on regions, e.g. growing, shrinking or watersheds
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20021Dividing image into blocks, subimages or windows

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】少ない計算量でかつセルの大きさや形状にとら
われず高い分解能で領域分割し得るテクスチャ解析を用
いた領域分割方法の提供。 【構成】画像を複数のセルに分割し、セル毎のテクスチ
ャ特徴量を算出し、当該セルに隣接するセルで算出した
テクスチャ特徴量の近いものを当該セルに併合する処理
を全てのセルについて行って画像を前記セルを基本単位
にした複数の異なる領域に分割する第1の工程と、分割
領域とこれに隣接するテクスチャエッジを含む境界セル
を抽出し、境界セルと分割領域との配置およびテクスチ
ャ特徴量の関係から境界セル内に有るテクスチャエッジ
の位置と方向を類推する第2の工程と、類推したテクス
チャエッジの位置と方向に基づきテクスチャエッジの代
表座標を検出する第3の工程と、算出された複数のテク
スチャエッジの代表座標を内挿関数で補間してテクスチ
ャエッジの形状復元を行う第4の工程とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、濃淡画像をテクスチ
ャ解析を用いて領域分割する技術に関するもので、例え
ばコンクリ−ト表面などの粗面に発生した不定形の面状
欠陥や汚れなどのように、背景との濃度差が十分でない
閉領域の形状の抽出や種別の認識等に応用できるテクス
チャ解析を用いた領域分割方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、取り出したい対象物と背景との濃
度差が十分でない濃淡画像から両者のテクスチャの相違
に着目して領域分割を実行する技術としてテクスチャ解
析を用いた領域分割法が注目されている。
【0003】テクスチャの厳密な定義は定かではない
が、Pickettによれば、“テクスチャは多数の要素から
なり要素の各々はある程度見えるものであり、全体的に
密に均質に(ときにはランダムに)配置されており、そ
こには明確な特徴のある繰り返しパターンが存在す
る”。とされている。
【0004】かかるテクスチャ解析を用いた従来の画像
処理の領域分割技術としては、 ・第7回画像工学コンファレンス論文集,pp13−1
6,(昭51) 「線形推定によるテクスチャ解析」,(出口,森下) ・PRU91−31,pp35−40,(91−7) 「空間/空間周波数の特徴による画像の領域分割」(重
永) ・テレビジョン誌,VOL31,No12(197
7),pp951−956 「等質領域の境界線抽出法」(安居院、細村)などが知
られている。
【0005】これらの従来技術では、まず画像を格子状
などのセルに分割した後、各セル毎のテクスチャ特徴量
を算出する。
【0006】そして、(1)隣接するセルの特徴量の差を
得るためのグラジェント演算等を行い、特徴量の差の大
きい部分を境界としたり、あるいは(2)算出された特徴
量の値にしたがってセルを分類し、隣接するセルのうち
同一の特徴量に分類されるものを併合するなどして領域
分割を行うものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術によれ
ば、画像を複数のセルに分割し、テクスチャ特徴量の近
いセル同士を併合することにより領域分割するため、分
割された領域の形状的な分解能は、セルの大きさと形状
によって決定される。たとえば、方形状のセルを用いた
場合は、領域分割後の画像は該方形の集合体のようなが
たがたのものとなってしまう。
【0008】そこで、高い分解能で領域分割を所望する
場合には、セルサイズを小さく設定することになるが、
このことはテクスチャ特徴量を算出するための情報を減
らすことになり、セル内で算出されるテクスチャ特徴量
の統計的な信頼度は低いものになる。即ち、セルを小さ
くすることにより同一のテクスチャと判断される領域の
ごく一部しか特徴量を算出するための対象にしないた
め、局所的なテクスチャのゆらぎの影響を直接受けて不
必要な併合・分割を行う危険性を生じる。
【0009】一方、統計的な信頼度を得る場合にはセル
サイズを大きく設定することになるが、不用意にセルを
大きくすると、分割された画像の形状的分解能は低い、
すなわちがたがたのものになってしまう。
【0010】このため、抽出したい画像の統計的な性
質、形状、大きさに応じた適切なセルのサイズを設定す
る必要があるが、いかに適切なセルサイズを選択したと
しても、分割領域の形状的な分解能には限度があり、セ
ルのサイズ以上の精度は得られない。
【0011】従って、例えばコンクリ−ト表面の面状欠
陥や汚れの検査など抽出面の形状や面積が評価の重要な
パラメ−タになるものに適用した場合には、従来技術に
よる方法では十分な精度が得られないという問題があ
る。
【0012】この発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、比較的少ない計算量でかつセルの大きさや形状にと
らわれず高い分解能で領域分割をなし得るテクスチャ解
析を用いた領域分割方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明は、画像
を複数のセルに分割し、前記セル毎のテクスチャ特徴量
を算出するとともに、当該セルに隣接するセルのうち前
記算出したテクスチャ特徴量の近いものを当該セルに併
合する処理を全てのセルについて行うことにより画像を
前記セルを基本単位にした複数の異なる領域に分割する
第1の工程と、前記分割領域に隣接する2つの異なるテ
クスチャが混在して結果的に生成されたテクスチャエッ
ジを含む境界セルを抽出し、当該境界セルと分割領域と
の配置および前記テクスチャ特徴量の関係から当該境界
セル内に存在するテクスチャエッジの位置及び方向を類
推する第2の工程と、前記類推したテクスチャエッジの
位置及び方向に基づき当該テクスチャエッジの代表座標
を検出する第3の工程と、前記離散的に検出された複数
のテクスチャエッジの代表座標を内挿関数を用いて補間
することによりテクスチャエッジの形状復元を行う第4
の工程とを具えるようにしたことを特徴とする。
【0014】
【作用】この発明によれば、画像を複数のセルに分割
し、前記セル毎のテクスチャ特徴量を算出するととも
に、当該セルに隣接するセルのうち前記算出したテクス
チャ特徴量の近いものを当該セルに併合する処理を全て
のセルについて行うことにより画像を前記セルを基本単
位にした複数の異なる領域に分割する第1の工程に、上
記第2〜第4の工程を追加するようにしている。
【0015】すなわち、第1〜第4の工程では、領域分
割した画像からテクスチャエッジを含む境界セルを抽出
し、当該境界セルと分割領域との配置および前記テクス
チャ特徴量の関係から当該境界セルの内に存在するテク
スチャエッジの位置及び方向を類推し、該類推したテク
スチャエッジの位置及び方向に基づき当該テクスチャエ
ッジの代表座標を検出し、さらに該算出された複数のテ
クスチャエッジの代表座標を内挿関数を用いて補間する
ことによりテクスチャエッジの形状復元を行うことによ
り元画像に忠実な領域分割を行うようにしている。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例について添付図面を
参照して説明する。
【0017】図2は、この発明の領域分割方法の一実施
例の処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【0018】この発明の画像の領域分割の処理手順は、
大別すると下記の4ステージに分割される。
【0019】(1)第1ステージ…画像の領域分割処理 まず、画像を適当な大きさの複数のセルに分割し、各セ
ル毎のテクスチャ特徴量を算出するとともに、隣接する
セルのうち性質の似たもの(テクスチャ特徴量の近いも
の)を併合し大まかな領域分割を行う。
【0020】(2)第2ステージ…テクスチャエッジの
位置と方向の類推処理 次に、上記分割された領域の境界部に接するセルに着目
し、当該セルとこれに接する分割領域のセルの配置およ
びテクスチャ特徴量の関係から或る所定の条件を満足し
た際に当該セル内に存在する可能性のあるテクスチャエ
ッジの位置と方向を類推する。
【0021】(3)第3ステージ…テクスチャエッジの
代表座標の算出処理 次に、類推されたエッジ座標付近をさらに詳細に調べて
テクスチャエッジの代表座標を検出する。
【0022】(4)第4ステージ…内挿関数によるエッ
ジ座標の補間処理 最後に、離散的に算出された複数の代表座標を内挿関数
を用いて補間することによりセルサイズの分解能で大ま
かに分割された画像中の任意形状の対象物を構成するテ
クスチャエッジを精度良く形状復元する。
【0023】かかる4ステージの処理は、図1に示す画
像処理装置によって実行される。
【0024】この画像処理装置は、画像を撮像するカメ
ラ1と、この画像をアナログ信号で記憶するVTR2
と、アナログ信号をデジタル信号(例えば256諧調)
に変換するVTRインタフェ−ス3と、このデジタル信
号を記憶するデ−タサ−バ4と、画像を矩形のセルに分
割しテクスチャ特徴量Tを算出するテクスチャ解析装置
5と、大まかな領域分類を行う領域分割装置6と、テク
スチャエッジの位置と方向を類推するエッジ類推装置7
と、テクスチャエッジの座標を検出するエッジ検出装置
8と、内挿演算を行うことにより形状再現を行う内挿関
数演算装置9と、分割領域毎のテクスチャ特徴量等を算
出することにより分割領域の種別の分類を行う特徴認識
装置10と、画像を表示するディスプレイ11および1
2と、プリンタ13、プロッタ14と、情報を保存する
マグネットテ−プ15、フロッピディスク16と、操作
を行うためのキ−ボ−ドタ−ミナル17と、これらを制
御するコントロ−ラ20から構成される。
【0025】以下、図2に示したステージ順に、その詳
細動作を図3〜図9のフローチャートなどを参照して説
明する。
【0026】・第1ステージ…画像の領域分割処理 (1)画像切り出し(図3ステップ200) ここでは、対象とする画像が、図10(a)に示すよう
に、例えばコンクリ−ト表面などのような全領域Ka中
に不定形の面状欠陥領域などのようなテクスチャの異な
る閉じた領域Kbを含んでいる場合を考える。
【0027】閉じた領域Kbと背景領域Kaとはテクスチ
ャに相違があり、どちらの領域もテクスチャは局部的な
微小なみだれはあるものの、ほぼ均一であるものとす
る。
【0028】このような画像は、カメラ1によって撮像
された後、VTR2にアナログ信号として記録され、さ
らにVTRインタフェ−ス3によってA/D変換された
後デ−タサ−バ4に記憶される。データサーバ4に記憶
された画像データはディスプレイ11に表示される。
【0029】コントロ−ラ1は、デ−タサ−バ4に切り
出し領域(例えば512×512ビットの画像)のアド
レスを順次指定し、切り出した画像データをデ−タサ−
バ4からテクスチャ解析装置5に順次転送させるよう制
御する。(図3ステップ200、300)。
【0030】(2)テクスチャ解析処理(図3ステップ3
01、図4) テクスチャ解析装置5は、入力された画像に対し、図1
0(b)に示すように、例えばM×M=32×32画素
などのような矩形のセルを設定することにより、画像全
体をm×n個の複数のセルに分割する(図4ステップ3
10)。
【0031】このセルのサイズは、32×32の他に、
抽出したい領域の形状や大きさ、統計的性質によって1
6×16や64×64などのように適当なサイズを選択
することができる。このセルサイズを選択する際には、
抽出した領域の形状的な高分解能を得るためにいたずら
にセルサイズを小さくせずに、少なくともテクスチャの
ゆらぎに影響されない大きさを選ぶことが重要である。
【0032】次に、同図に示すように、各セルのテクス
チャの特徴量を数学的に定義した所定の評価関数Tを用
いてそれぞれ算出することにより、同図に示すような特
徴量T(i,j)のマップを作成する(図4ステップ3
20、330)。
【0033】この評価関数Tとしては、例えば ・濃度共起行列、 ・自己相関関数、 ・濃度差分統計量、 ・ランレングス行列 ・フ−リエ・パワ−スペクトル などをパラメ−タとしたものを用いることができる。
【0034】かかる評価関数Tとしては、必要に応じて
1つまたは複数の上記パラメ−タを適宜導入するように
する。
【0035】テクスチャ解析装置5はこのようにして算
出した各セルの特徴量T(i,j)を当該セルのアドレ
スとともに領域分割装置6に転送する(図3ステップ4
00)。
【0036】(3)領域分割処理(図3ステップ401、
図5) 領域分割装置6では、当該セルと隣接するセルのテクス
チャ特徴量の関係から切り出し領域内の大まかな領域分
割を実行するとともに、領域分割結果を各セルのアドレ
スおよびそのテクスチャ特徴量とともにエッジ類推装置
7に転送する(図3ステップ401、500)。
【0037】具体的には、領域分割装置6は、まず各切
り出し領域毎にセルを単位とした特徴量Tのヒストグラ
ムを作成する(図5ステップ410)。
【0038】複数の特徴量Tが用いられる場合は、各特
徴量毎にヒストグラムを作成する。つぎに、領域分割装
置6では、(1)複数の異なる閾値を用いて各セルを特徴
量毎に複数の領域(グループ)に分類することにより隣
接セルの併合処理を行ったり(ステップ411、41
2、413)あるいは(2)グラジェント演算等を用いて
隣接するセル間の特徴量の差を算出し、この特徴量の差
に応じてセルの併合/非併合を行うことにより境界を含
まないセルについて大まかな領域分割を実行する。
【0039】かかる領域分割処理を、各特徴量毎に行っ
て、その後総合的に判断することにより最終的な領域分
割結果を得る。
【0040】さらに領域分割装置6では、併合領域内に
孤立セルが存在するか否かを確認し(ステップ414、
415)、孤立セルが存在する場合には、併合領域内各
セル間の特徴量の分散値σ^2(^2は2乗に対応する)を
算出するとともに(ステップ416)、孤立セルとこれ
に隣接する8つセルとの特徴量の差の最大値maxΔTを
算出する(ステップ417)。
【0041】そして、特徴量の差の最大値maxΔTと分
散値σを比較し(ステップ418)、maxΔT≦nσ
(1≦n≦3)の条件を満足する場合には、孤立セルを
隣接セルに併合して(ステップ419)、処理を終了す
る。
【0042】なお、複数の特徴量を用いる場合の他の例
として、例えば複数の特徴量Ta、Tb、Tc……にそれ
ぞれ所定の重みをつけた以下のような評価関数Hを用
い、 H=αTa+βTb+γTc…… α、β、γ:重み この評価関数Hに閾値処理或いは差分処理を行うことに
より領域分割結果を得る手法もある。
【0043】以上のような方法を用いて領域分割した結
果の予想図を図11に示す。この図は、背景に対して閉
曲線で囲まれる同一テクスチャの閉領域が1つだけ存在
する場合の分割結果を表したもので、この画像は、前記
閉領域Kbに対応して境界線(テクスチャエッジ)をほ
とんど含まないセルの併合領域Aと、境界線を含むこと
により背景Kaと閉領域Kbの両方のテクスチャが混在し
たため結果的に生成された境界セル群Cと、これらを除
く前記背景Kaに対応する領域Bとに分類されている。
なお、領域AおよびB内には、テクスチャの微小なゆら
ぎのために孤立する領域が存在することもあるが、これ
らの孤立領域は前記ステップ417〜419の処理によ
って事前に領域Aまたは領域Bに併合される。
【0044】領域分割装置6では、このようにして算出
した領域分割結果を各セルのアドレスおよびそのテクス
チャ特徴量とともにエッジ類推装置7に転送する(図3
ステップ500)。
【0045】・第2ステージ…テクスチャエッジの位置
と方向の類推処理 (4)エッジ類推処理(図3ステップ501、図6) 図12(a)は図11に示した領域分類結果の一部を示
したもので、この図12(a)においては、境界セル群
Cに属する各セルが図12(b)に示した4つのタイプ
(ア)〜(エ)の何れに属するかを表している。
【0046】エッジ類推装置7では、境界セル群Cに属
する境界セルの上記タイプ分類をする前に、領域A−領
域B間に1セル幅相当の領域Dが生成されたか否かを確
認するようにする(図6ステップ510)。
【0047】図12(a)において、領域Aの境界(図
中の太線)に境界セル群Cに属するセルcが接している
場合はテクスチャエッジはセルc内に存在するはずであ
り、また領域Aの境界にセルcが接していない場合はテ
クスチャエッジはほぼこの領域Aの境界に等しいと考え
ることができる。
【0048】一方、領域Aに属するセルaおよび領域B
に属するセルb間に生成されたセルc'が境界セル群C
に属するためには、セルaおよびb間にセルc'がただ
1つ存在し、且つこれらのセルのテクスチャ特徴量T
(a)、T(b)、T(c')は、下記の条件を満足する
必要がある。
【0049】T(a)<T(c')<T(b) あるいは、 T(a)>T(c')>T(b) ……(1) さらに、図13に示すように、テクスチャエッジに直交
するように設定した2つのセルa¨およびb¨の特徴量
T(a¨)およびT(b¨)の差が下式(2)の条件を満
足しなければならない。
【0050】 この第2ステージのエッジ類推処理では、上記(1)式
の条件を満足するものを境界セル群Cに属するセルcと
仮定して処理を実行し(図6ステップ520、530、
以下では上記(1)式を満足したセルc'をセルcと同
義で用いる)、(2)式の判定は後述する第3ステージ
のテクスチャエッジの代表座標の検出処理中に実行する
ようにする。
【0051】次に、エッジ類推装置7では上記(1)式
を満足した各セルcを、図12(b)に示すようなタイ
プ(ア)からタイプ(エ)のいずれかに分類し、該分類
結果に基づきセルc内のテクスチャエッジの方向を類推
する(図6ステップ540)。この類推においては、セ
ルの大きさがテクスチャエッジの実際の曲りに対して十
分小さいと仮定している。
【0052】:タイプ(ア) このタイプは、セルcと領域Aとが1つの辺でのみ接し
ている場合であり、この場合のテクスチャエッジの方向
は、領域Aとの境界辺に対して平行な方向であると類推
できる。
【0053】:タイプ(イ) このタイプは、セルcと領域Aとが直交する2つの辺で
接している場合であり、この場合のテクスチャエッジの
方向は、上記2つの接する辺の交点を通るセルcの対角
線に対して直交する方向であると類推できる。
【0054】:タイプ(ウ) このタイプは、セルcと領域Aとが3つの辺で接してい
る場合であり、この場合のテクスチャエッジの方向は、
上記3接辺のうちの相対する2辺を直交する方向である
と類推できる。
【0055】:タイプ(エ) このタイプは、セルcと領域Aとが互いの角部で接して
いる場合であり、この場合のテクスチャエッジの方向
は、上記角部を通るセルcの対角線に対して直交する方
向であると類推できる。
【0056】以上のようにして各セル内のテクスチャエ
ッジの方向を類推する。
【0057】次に、エッジ類推装置7では各セル内のテ
クスチャエッジの位置を以下のようにして類推する。
【0058】当該境界セルcのテクスチャ特徴量T
(c)は、テクスチャエッジを挟む2つの異なるテクス
チャが混在することにより結果的に生成された値である
ため、セルc内に混在する領域Aと同一のテクスチャ面
積SA(図14(a)(b)の太線枠内)を次式によって近似
的に求めることができる(図6ステップ550)。
【0059】 なお、上式中のS0はセルcの面積を表す。
【0060】また、図14(a)は類推したテクスチャ
エッジの方向が図12のタイプ(ア)または(ウ)の場
合のテクスチャ面積SAを示したものであり、図14
(b)はテクスチャエッジの方向が図12のタイプ
(イ)または(エ)の場合を示したものである。
【0061】そして、上記のようにして算出したテクス
チャ面積SAを用いてテクスチャエッジの位置を下記の
ようにして類推する(図6ステップ560)。
【0062】このとき、上記テクスチャエッジの位置
は、図15に示すように、領域Aとの境界辺からの距離
δhorまたは領域Aとの境界点からの距離δincで定義す
る。
【0063】なお、図15(a)は図12のタイプ
(ア)に対応するものでこの場合距離δhorは領域Aの
境界辺からの距離とする。図15(b)は図12のタイ
プ(イ)に対応するもので、距離δincは領域Aとの境
界辺の交差点からの距離とする。図15(c)は図12
のタイプ(ウ)に対応するもので、距離δhorは領域A
との3つの境界辺のうちの相対していない境界辺からの
距離とする。図15(d)は図12のタイプ(エ)に対
応するもので、距離δincは領域Aとの境界となる角部
からの距離とする。
【0064】そして、上記各距離δhorまたはδincは、
セルcの面積Soおよび上記求めたテクスチャ面積SAを
用いて、下記(4)式または(5)式のようにして算出
する。
【0065】 このようにしてセルc内のテクスチャエッジの方向およ
び位置を大まかに類推することができる。図16は、上
記手法によって得られた或る閉領域の境界面の位置と方
向を示したものである。
【0066】エッジ類推装置7では、このようにして類
推した類推結果を先の領域分類結果、各セルのアドレス
およびそのテクスチャ特徴量とともにエッジ検出装置8
に転送する(図3ステップ600)。
【0067】・第3ステージ…テクスチャエッジの代表
座標の算出処理 (5)エッジ検出処理(図3ステップ601、図7) 上記のようにして閉領域の境界面の方向と位置との大ま
かな類推ができたら、エッジ検出装置8ではこれを初期
値(起点)としてテクスチャエッジの代表座標検出処理
と境界部の検定処理とを実行する。
【0068】なお、境界部検定処理とは、先の第1ステ
ージの領域分割処理で境界セルであると仮定したセル
が、真の境界セル(領域Aと領域Bの2つのテクスチャ
が混在して領域分割の結果生成されたセル)か、あるい
は先の第(1)式を満足するセル幅相当の実際に存在す
る領域であるか否かを識別する処理であり、後者のセル
であると判定された場合は新たな領域Dを形成するよう
にする。
【0069】まず、エッジ検出装置8では、テクスチャ
エッジの正確な座標を検出するためのオペレータを選択
する(図7ステップ610)。エッジ検出用オペレ−タ
には、図17に示すように、類推されたテクスチャエッ
ジの方向別に、その傾斜角が0°、45°、90°、1
35°のものの4種類があり、類推されたテクスチャエ
ッジの方向によって対応するオペレ−タが選択される。
即ち、テクスチャエッジの方向が図12のタイプ(ア)
又は(ウ)に属する場合には傾斜角が0°もしくは90
°のオペレ−タを選択し、またタイプ(イ)または
(エ)の場合には傾斜角が45°もしくは135°のオ
ペレ−タを選択する。これらのオペレータは、前記ブロ
ック分割のセル同様、M×Mのサイズに相当する2つの
セルで構成されている。
【0070】そして、このように選択されたオペレ−タ
を、図18に示すように、類推したテクスチャエッジを
起点にエッジと直交する方向(矢印q方向)に数画素ず
つ所定の範囲内で(例えば各方向に半セル分ずつ)移動
し、各移動位置毎にオペレ−タセル内のテクスチャ特徴
量T(a¨)およびT(b¨)をそれぞれ算出するととも
に、このテクスチャ特徴量T(a¨)およびT(b¨)の
差が最大になる位置を検出する。
【0071】ここで、上記エッジ検定を行っている境界
セルと仮定したセル内にテクスチャエッジが実際に存在
するならば、テクスチャ特徴量T(a¨)およびT(b
¨)の差の最大値は、下式(6)を満足するはずであ
る。
【0072】 したがって、エッジ検出装置8においては、上記(6)
式の左辺と右辺の差の2乗値εを下記(7)式にしたが
って算出し、該算出値εを所定の閾値εthと比較し、ε
<εthを満足するは、当該セルをテクスチャエッジを含
む境界セルと判定する(図7ステップ620、63
0)。
【0073】 ε=〔MAX{T(a¨)−T(b¨)}−{T(a)−T(b)}〕^2 …(7) なお、^2は2乗を表している。
【0074】このようにして当該セルが境界セルである
と判定されると、エッジ検出装置8では、テクスチャエ
ッジの代表座標を検出する(ステップ650)。
【0075】すなわち、この場合当該境界セルのテクス
チャエッジの代表座標は、図20に示すように、テクス
チャ特徴量T(a¨)およびT(b¨)の差が最大になる
ようにオペレータを位置した場合におけるオペレ−タの
中心点とする。
【0076】前述したように、類推したテクスチャエッ
ジの方向(=選択されたオペレ−タの方向)は45゜刻
みであり、実際のテクスチャエッジの方向とはずれを生
じている。したがって、テクスチャエッジの代表座標
を、図20に示すように、オペレ−タのセル内のテクス
チャ特徴量T(a')およびT(b')の差が最大になる位
置におけるオペレ−タの中心点とすることによって、類
推したテクスチャエッジの方向のずれに起因する検出座
標の誤差を低減するようにしている。
【0077】また、上記ステップ630においてε<ε
thを満足しない場合は、図19に示すように、領域Aと
領域Bとの間に、下記(8)式を満足する、セル幅相当
の分割すべき領域Dが存在する可能性があるので T(a)<T(D)<T(b) あるいは、 T(a)>T(D)>T(b) …(8) この場合は、図19に示すように、領域Aと領域D(セ
ルc´)との境界付近、および領域Bと領域D(セルc
´)との境界付近にオペレ−タを移動して(ステップ6
40)、上記と同様な操作を繰り返すことにより、領域
Aのテクスチャ特徴量T(a)と領域Dのテクスチャ特
徴量(D)の差が最大になる位置、および領域Bのテク
スチャ特徴量T(b)と領域Dのテクスチャ特徴量
(D)の差が最大になる位置をそれぞれ検出するととも
に、これらの検出値に基づき領域Dを新たに領域分割す
る。
【0078】なお、図19においては、領域Aと領域D
の境界を検出するためのオペレータの初期位置を示して
いる。
【0079】以上の処理が終了すると、エッジ検出装置
8は、算出した代表座標を各分割領域と照合することに
より(ステップ660)、当該代表座標が複数の閉領域
の何れに属するかを識別し、該識別結果に基ずき各代表
座標にその座標が属する閉領域の所属番号を付加する。
そして、これらの代表座標およびこれに付加される所属
番号は内挿関数演算装置9に転送される(図3ステップ
700)。
【0080】・第4ステージ…内挿関数によるエッジ座
標の補間処理 (6)内挿関数演算(図3ステップ701、図8) 内挿関数演算装置9では、上記の処理のよって離散的に
算出された代表座標を内挿関数を用いて補間することに
より、図23に示すように、画像中の任意形状の対象物
のテクスチャエッジを精度良く復元する(ステップ71
0)。
【0081】補間の種類としては、 ・スプライン補間、 ・Bスプライン補間、 ・ラグランジェ補間、 ・線形補間、 ・ヘルミット補間 等があるが、線形補間を用いた場合には実際の領域より
も補間により求められた閉領域の面積が小さくなること
が多いので、ここではスプライン関数を用いた例につい
て説明する。
【0082】まず、図21に示すように、検出されたテ
クスチャエッジの代表座標ベクトルが、Q0、Q1、…、
Qn(Qn=Q0)であるとき、n個の曲線セグメントPi
(i=1,2,…n)によって曲率まで連続した曲線で補間
することを考える。
【0083】ここで、Q0からQiに至る曲線長をSiと
し、Qiにおける単位接線ベクトルをQ´iとし、代表座
標間の弦長をciとし(図22参照)、各代表座標間を
Sをパラメ−タとする3次曲線で内挿して、下記の
(9)〜(11)式を満足する単位接線ベクトルQ´i
を算出する。
【0084】 ただし、 そして、算出された単位接線ベクトルQ´iを下記(1
2)式に代入することにより、離散化されたテクスチャ
エッジの代表座標間を補間することができ、図23に示
すような形状復元ができる。
【0085】 ここで、上記(12)式中のtはSi-1≦S≦Si+1に対
して、 S=S(i−1)+{Si−S(i+1)}t (0≦t≦1) としたときの媒介変数を表し、また、H0,0(t)、H0,1
(t)、H1,0(t)、H1,1(t)は、 を表している。
【0086】なお、上記Q0〜Qn、Pi、M、B、Q´
i、Hはそれぞれベクトルである。
【0087】ところで、このような非線形の内挿を用い
て形状を復元する場合、図24(a)に示すように、閉
領域Eおよび閉領域Fが隣接している場合においては、
図24(b)に示すように、求めた補間曲線が交差する
ことが起こり得る。この場合には領域面積の大きい順に
優先順位を設けて、上記交差により発生した不必要な領
域を併合するようにする(図8ステップ720、73
0)。
【0088】なお、上記の内挿関数による補間演算は、
所属番号の個数から面積が大きいと類推できる領域から
内挿を実施するようにする。
【0089】このようにして領域分割された結果は、も
う1つのディスプレイ12に表示されると共に、特徴認
識装置10に転送される(図3ステップ800)。
【0090】(7)特徴認識処理(図3ステップ801、
図9) 特徴認識装置10では、例えば領域毎に面積や閉曲線の
長さやテクスチャ特徴量や諧調平均などを算出し(図9
ステップ810〜840)、それらの関係のマップを生
成するなどして(ステップ850)、分割領域の種別
(例えば面状欠陥の種類)を分類し(ステップ86
0)、認識結果をマグネットテープ15やフロッピーデ
ィスク16に保存したり(図3ステップ900)、プリ
ンタ13やプロッタ14やディスプレイ12に印刷表示
したりする。
【0091】以上のようにして処理を終了する(図3ス
テップ910)なお、上記実施例において、第3ステー
ジのテクスチャエッジの代表座標検出処理は、テクスチ
ャ特徴量の評価関数Tが非線形な場合に必要なものであ
り、評価関数が濃度平均値などのように線形の場合は、
この処理を省略することができる。
【0092】また、領域分割に用いるセルの形状も、方
形に限らず、適宜の多角形を用いるようにしても良い。
【0093】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
複数のセルに基づくテクスチャ解析による領域分割処理
に、テクスチャエッジの類推処理、エッジ代表座標検出
処理、内挿関数による補間処理を追加するようにしてい
るので、セルのサイズや形状にほとんど規定されること
なく、高い分解能で領域の形状を忠実に復元することが
できる。また、分割する領域の形状的な分解能がセルサ
イズに規定されにくいことから、設定するセルを大きく
することができ、これによりテクスチャエッジのゆらぎ
に対して安定な画像復元をなし得ることができるととも
に、特徴量算出に要する計算量を低減することが可能と
なる。
【0094】またこの発明では、テクスチャ解析処理に
よる領域分割処理の後、分割領域の境界部のセルとそれ
に隣接するセルの配置およびテクスチャ特徴量の関係か
らテクスチャエッジの方向及び座標を類推するようにし
ているので、この類推結果から適切な方向のエッジ検出
用オペレータが選択できるとともに、検出処理のための
初期座標を精度良く設定することができ、これにより少
ない計算量で精度の良いエッジ座標検出をなし得る。
【0095】また本発明では、検出するエッジの代表座
標をエッジ検出用オペレータの2つのセルの特徴量差最
大点におけるセル境界の中心座標とする様にしているの
で、類推したエッジの方向と真のエッジの方向とのずれ
に起因する検出座標の誤差を低減することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例構成を示すブロック図。
【図2】この発明の実施例の処理手順の概略を示すフロ
ーチャート。
【図3】この発明の実施例の処理手順を図1の構成例に
対応づけて示したフローチャート。
【図4】テクスチャ解析処理の詳細手順を示すフローチ
ャート。
【図5】領域分類処理の詳細手順を示すフローチャー
ト。
【図6】エッジ類推処理の詳細手順を示すフローチャー
ト。
【図7】エッジ検出処理の詳細手順を示すフローチャー
ト。
【図8】内挿関数演算処理の詳細手順を示すフローチャ
ート。
【図9】特徴認識処理の詳細手順を示すフローチャー
ト。
【図10】テクスチャ解析処理の説明図。
【図11】領域分割処理の説明図。
【図12】領域分割処理の説明図。
【図13】領域分割処理の説明図。
【図14】エッジ類推処理の説明図。
【図15】エッジ類推処理の説明図。
【図16】エッジ類推処理結果を示す図。
【図17】エッジ検出処理に用いるオペレータを例示す
る図。
【図18】エッジ検出処理の説明図。
【図19】エッジ検出処理の説明図。
【図20】エッジ検出処理の説明図。
【図21】内挿関数演算処理の説明図。
【図22】内挿関数演算処理の説明図。
【図23】内挿結果を示す図。
【図24】非線形な内挿関数演算処理を行った場合の説
明図。
【符号の説明】
1…カメラ 2…VTR 3…VTRインターフェース 4…データサーバ 5…テクスチャ解析装置 6…領域分類装置 7…エッジ類推装置 8…エッジ検出装置 9…内挿関数演算装置 10…特徴認識装置 11…ディスプレイ 12…ディスプレイ 13…プリンタ 14…プロッタ 15…マグネティックテープ 16…フロッピーディスク 17…キーボード 20…コントローラ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を複数のセルに分割し、前記セル毎の
    テクスチャ特徴量を算出するとともに、当該セルに隣接
    するセルのうち前記算出したテクスチャ特徴量の近いも
    のを当該セルに併合する処理を全てのセルについて行う
    ことにより画像を前記セルを基本単位にした複数の異な
    る領域に分割する第1の工程と、 前記分割領域とこれに隣接するテクスチャエッジを含む
    境界セルを抽出し、当該境界セルと分割領域との配置お
    よび前記テクスチャ特徴量の関係から当該境界セル内に
    存在するテクスチャエッジの位置及び方向を類推する第
    2の工程と、 前記類推したテクスチャエッジの位置及び方向に基づき
    当該テクスチャエッジの代表座標を検出する第3の工程
    と、 前記算出された複数のテクスチャエッジの代表座標を内
    挿関数を用いて補間することによりテクスチャエッジの
    形状復元を行う第4の工程と、 を具えるようにしたことを特徴とするテクスチャ解析を
    用いた領域分割方法。
  2. 【請求項2】前記第1の工程では、テクスチャ特徴量に
    対応する所定の評価関数を定義し、前記分割したセル毎
    に前記評価関数値を算出し、該評価関数値を複数の閾値
    で閾値処理することにより画像を前記セルを基本単位に
    した複数の異なる領域に分割することを特徴とする請求
    項1記載のテクスチャ解析を用いた領域分割方法。
  3. 【請求項3】前記第1の工程では、テクスチャ特徴量に
    対応する所定の評価関数を定義し、前記分割したセル毎
    に前記評価関数値を算出し、当該セルと隣接セルとの差
    に応じてセルの併合を行うことにより画像を前記セルを
    基本単位にした複数の異なる領域に分割することを特徴
    とする請求項1記載のテクスチャ解析を用いた領域分割
    方法。
  4. 【請求項4】前記第1の工程では、画像は、背景領域に
    対応する第1の領域と、この背景内に存在する閉領域に
    対応する第2の領域と、前記背景領域及び前記閉領域の
    テクスチャがセル内に混在することにより結果的に生成
    された境界セル群とに分割されることを特徴とする請求
    項1記載のテクスチャ解析を用いた領域分割方法。
  5. 【請求項5】前記第2の工程では、前記境界セル群に含
    まれる境界セルのテクスチャ特徴量をT(c)、前記第
    1の領域に含まれるセルのテクスチャ特徴量をT
    (a)、前記第2の領域に含まれるセルのテクスチャ特
    徴量をT(b)とするとき、 前記第1の領域に含まれるセルと前記第2の領域に含ま
    れるセルとの間に境界セルと類推される T(a)<T(c´)<T(b) または T(a)>T(c´)>T(b) の条件を満足するセルc´がただ1つ存在し、さらにテ
    クスチャエッジに直交して設定した2つのセルのテクス
    チャ特徴量をT(a¨)、T(b¨)とするとき が成立した場合に当該セルを境界セルと判定することを
    特徴とする請求項4記載のテクスチャ解析を用いた領域
    分割方法。
  6. 【請求項6】前記セルは方形状であり、前記第2の工程
    では、前記境界セルを以下の4つのタイプ(ア)〜
    (エ)に分類し、 :タイプ(ア) 境界セルと前記第2の領域とが1つの辺でのみ接してい
    る :タイプ(イ) 境界セルと前記第2の領域とが直交する2つの辺で接し
    ている :タイプ(ウ) 境界セルと前記第2の領域とが3つの辺で接している :タイプ(エ) 境界セルと前記第2の領域とが互いの角部で接している
    前記タイプ(ア)の場合はテクスチャエッジの方向を前
    記第2の領域との境界辺に対して平行な方向であると類
    推し、前記タイプ(イ)の場合はテクスチャエッジの方
    向を上記2つの接する辺の交点を通る前記境界セルの対
    角線に対して直交する方向であると類推し、前記タイプ
    (ウ)の場合はテクスチャエッジの方向を上記3接辺の
    うちの相対する2辺に直交する方向であると類推し、前
    記タイプ(エ)の場合はテクスチャエッジの方向を上記
    角部を通る境界セルの対角線に対して直交する方向であ
    ると類推することを特徴とする請求項4記載のテクスチ
    ャ解析を用いた領域分割方法。
  7. 【請求項7】前記第2の工程では、当該境界セルとこれ
    を中心に隣接する2つのセルのテクスチャ特徴量から当
    該境界セル内の2つのテクスチャの混在面積を算出し、
    該混在面積と当該境界セルに隣接するセルの配置関係か
    ら当該境界セル内に存在するテクスチャエッジの位置及
    び方向を類推する請求項1記載のテクスチャ解析を用い
    た領域分割方法。
  8. 【請求項8】前記第2の工程では、前記類推したテクス
    チャエッジに直交して当該境界セルに隣接する2つのセ
    ルのテクスチャ特徴量をT(a)、T(b)とし、当該
    境界セルのテクスチャ特徴量をT(c)、境界セルの面
    積をS0とするとき、下式にしたがって当該境界セル内
    に混在する特徴量T(a)で表わされるテクスチャの面
    積SAを算出し、 当該境界セルが前記タイプ(イ)または(エ)のときは にしたがってテクスチャエッジの位置δhorを算出し、
    当該境界セルが前記タイプ(ア)または(ウ)のときは にしたがってテクスチャエッジの位置δincを算出する
    ことを特徴とする請求項6記載のテクスチャ解析を用い
    た領域分割方法。
  9. 【請求項9】前記第3の工程では、前記類推したテクス
    チャエッジの方向に直交するように2つのセルで構成さ
    れるエッジ検出用オペレータを設定し、かつ該エッジ検
    出用オペレータを前記類推したテクスチャエッジの位置
    を初期位置として前記直交方向に移動させることにより
    エッジ検出用オペレータを構成する2つのセルのテクス
    チャ特徴量の差が最大になる位置を検出し、該検出した
    位置におけるオペレータ境界の中心座標を前記テクスチ
    ャエッジの代表座標とすることを特徴とする請求項1記
    載のテクスチャ解析を用いた領域分割方法。
  10. 【請求項10】前記第4の工程では、離散的に検出した
    テクスチャエッジの代表座標をスプラインなどの非線形
    の内挿関数を用いて補間することを特徴とする請求項1
    記載のテクスチャ解析を用いた領域分割方法。
  11. 【請求項11】画像を複数のセルに分割し、前記セル毎
    のテクスチャ特徴量を算出するテクスチャ特徴量演算手
    段と、 当該セルに隣接するセルのうち前記算出したテクスチャ
    特徴量の近いものを当該セルに併合する処理を全てのセ
    ルについて行うことにより画像を前記セルを基本単位に
    した複数の異なる領域に分割する画像分割手段と、 前記分割領域に隣接するテクスチャエッジを含む境界セ
    ルを抽出し、当該境界セルと分割領域との配置および前
    記テクスチャ特徴量の関係から当該セルの内に存在する
    テクスチャエッジの位置及び方向を類推するテクスチャ
    エッジ類推手段と、 前記類推したテクスチャエッジの位置及び方向に基づき
    当該テクスチャエッジの代表座標を検出するテクスチャ
    エッジ検出手段と、 前記算出された複数のテクスチャエッジの代表座標を内
    挿関数を用いて補間することによりテクスチャエッジの
    形状復元を行う補間演算手段と、を具えるようにしたこ
    とを特徴とするテクスチャ解析を用いた領域分割装置。
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