JP4854965B2 - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4854965B2
JP4854965B2 JP2005002675A JP2005002675A JP4854965B2 JP 4854965 B2 JP4854965 B2 JP 4854965B2 JP 2005002675 A JP2005002675 A JP 2005002675A JP 2005002675 A JP2005002675 A JP 2005002675A JP 4854965 B2 JP4854965 B2 JP 4854965B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
image data
wall
image
screen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005002675A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006189708A (ja
Inventor
徹 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2005002675A priority Critical patent/JP4854965B2/ja
Publication of JP2006189708A publication Critical patent/JP2006189708A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4854965B2 publication Critical patent/JP4854965B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)

Description

この発明は、使用時にはディスプレイを介して必要な視覚情報を提供し、不使用時にはディスプレイが存在しないように見せかける表示装置に関するものである。
従来の表示装置は、例えば特許文献1に開示される。ここに開示される表示装置は、カーステレオ、もしくはカーエアコン、ナビゲーション装置などのインフォメーション表示部を、車内空間の統一されたデザインの中でなるべく悪影響を及ぼさないようにする目的で、表示部を周囲と同一の色、模様にして目立たなくするものである。方策としては、周囲と同一の色、模様を印刷したスクリーンシートで表示部を覆うようにしている。このスクリーンシートには小さな穴が多数開いており、表示が行われた場合は、視聴者はシートを透かして映像を見ることができる。
このように、表示装置にその存在を隠すことができる機能を付加することで、表現力を高め、目立つ効果を高める技術を発明した。この技術では、制御装置によって表示装置を隠す/隠さないをコントロールすることが常に可能である。また、この技術には表示装置の存在がその設置場所の空間デザインに及ぼす悪影響を最小限に抑える目的もある。
特開2001−331132号公報
従来の表示装置は上記のように構成されており、ディスプレイの前面にスクリーンを張るため、ディスプレイ本来の表示性能が表示時/非表示時にかかわらず常に制限を受け、輝度、明度が減少してしまうという課題があった。また、多数の微細孔を有するスクリーンに印刷できる画像は1種類のみであるため、設置環境の微細な変化などに動的に対応することができないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ディスプレイ本来の表示性能を制限することなく、設置環境の変化に対応してその存在を目立たなくすることができる表示装置を提供することを目的とする。
この発明に係る表示装置は、設置場所の壁に画面のみが露出するように設置されたディスプレイと、画面の周囲の設置場所の壁に対する景観を考慮して、該画面部分に位置するであろう該設置場所の壁を視覚的に模擬した画像データを保持する画像データ保持手段と、画像データ保持手段から設置場所の壁を視覚的に模擬した画像データを読み出して、画面の周囲の景観に対して当該ディスプレイ自身を視覚的に同化させるようにディスプレイ画面の表示を制御する制御手段とを備えたものである。

この発明によれば、表示装置の存在をわからなくすることができる効果が得られる。

実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による表示装置の構成を示す図である。図に示すように、表示装置は、ディスプレイ1、制御装置(制御手段)2を備える。ディスプレイ1は、画面のみが露出するように設置場所の壁3に取り付けられた状態で使用され、制御装置2によって制御される。
通常、設置場所の壁3に取り付けられたディスプレイ1は制御装置2によって制御されて動画・静止画などのコンテンツを表示する。ディスプレイ1がコンテンツを表示しない、もしくは電源を切ってブラックアウトした場合は、設置場所の空間デザインに及ぼす悪影響が非常に大きいという問題がある。
そこで、この発明では、設置環境の景観に同化させることが可能な表示装置について説明する。制御装置2は、設置場所の壁3を模擬した違和感のない画像データ、すなわちディスプレイ1の周囲の景観から考慮してこの画面部分に位置するであろう景観部の画像データを保持する。さらに、この景観部の画像データを読み出してディスプレイ1に表示する。制御装置2は、画面周囲の景観に対してディスプレイ1に表示した景観部がマッチするように制御する。ディスプレイ1は、制御装置2から受け取った画像データを隙間なく表示することにより、視覚的に自身を設置環境と同化させる。
その結果、設置場所の空間デザインに合致した存在とすることができ、ディスプレイ本来の表示性能を制限することなく、ディスプレイ1があること、すなわち表示装置の存在をわからなくすることができるので、設置場所の空間デザインに及ぼす悪影響を最小限に抑えることができるという効果が得られる。
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2による表示装置の構成を示す図である。図に示すように、表示装置は、ディスプレイ1、制御装置2、照度計(測定手段)4、入射角測定機構(測定手段)5を備える。ディスプレイ1は画面のみが露出するように設置場所の壁3に取り付けられた状態で使用される。照度計4は、光に照らされた面の明るさを測定する機器であり、設置場所の壁3の光量を測定可能な位置に取り付けられる。入射角測定機構5は、光の入射角(入射方向)を測定する機器であり、設置場所の壁3の光の入射角を測定可能な位置に取り付けられる。照度計4、入射角測定機構5はそれぞれ制御装置2によって制御される。
図3は制御装置2のブロック図である。図に示すように、制御装置2は、環境データ取得部21、画像データ保持部(画像データ保持手段)22、画像データ補正部23を備える。環境データ取得部21は、照度計4により取得された設置場所の壁3の光量と、入射角測定機構5により取得された設置場所の壁3への光の入射角データとを取り込む。
画像データ保持部22は、ハードディスクなどの記憶装置で構成され、設置場所の壁3を模擬した違和感のない画像データ、すなわちディスプレイ1の周囲の景観から考慮してこの画面部分に位置するであろう景観部の画像データを保持する。環境データ取得部21は、上記光量および入射角を取り込み、画像データ保持部22から画像データを読み出して、画像データ補正部23に渡す。画像データ補正部23は、取得した光量および入射角を用いて、測定時の設置場所の壁3に当たる光の明るさと方向に合わせて画像データを色調補正する。この補正後の画像データをディスプレイ1に表示する。
このとき、壁の汚れ具合、風化を模倣するための画像フィルターを制御装置2に予め設けてもよい。例えば、壁の汚れは現場の清掃タイミングに合わせて変化するので、日時カレンダーに対応して画像フィルターを切り替えるようにする。すなわち、月初めに清掃を行う場合、画像フィルターを汚れ度合い0%として制御装置2に設定し、以降1日の汚れ度合いを数%ずつ段階的に変化させるようにしてもよい。画像データ補正部23は、この画像フィルターに合わせて画像データの補正を行う。
以上のように、この実施の形態2では、制御装置2が、設置場所の壁3を模擬した画像データを保持し、現在の設置場所の壁3に当たる光量と光の入射方向に合わせて画像データを色調補正するようにしたので、ディスプレイ1の設置場所の空間デザインに及ぼす悪影響をより抑えることができるという効果が得られる。
実施の形態3.
図4、図5は、この発明の実施の形態3による表示装置の動作について説明する図である。図4において、図2と共通する要素には同一符号を付し、その説明を省略する。制御装置2は、図3の構成と同様とする。図4は、エンボス加工のある壁にディスプレイ1を取り付けたことを示す。このとき、光源6は設置場所の壁3の左上方にあり、壁3のエンボスの影が右下に現れるとする。
制御装置2の画像データ保持部22は、設置場所の壁3を模擬した画像を表現可能な三次元のCG(Computer Graphics)データを記憶する。環境データ取得部21は、例えばスリット&フォトダイオードによる方向センサー等を備え、照度計4および入射角測定機構5からの光量および光の入射角を数値化して、光の方向、光量に関する情報を抽出する。また、画像データ保持部22は、光の方向、光量に関連付けた画像データを複数用意し、各値に対応するファイル名を付けて保存してもよい。また、暦と時刻に合わせた画像データを複数用意して、各値に対応するファイル名を付けて保存してもよい。画像データ保持部22は、これらのファイル名を記載したテーブルも保持する。
次に図5を参照して制御装置2の動作について説明する。
照度計4および入射角測定機構5は、制御装置2からの指示に応答して設置場所の壁3の光量および設置場所の壁3への光の入射角をそれぞれ取得する。環境データ取得部21は、照度計4が取得した光量と、入射角測定機構5が取得した光の入射角を取り込み、数値化して光の方向、照度に関する情報を抽出して、画像データ補正部23に供給する(ステップST101)。環境データ取得部21はまた、抽出した光の方向、光量に関する情報に近似するファイル名の画像データを、画像データ保持部22が有するファイルのテーブルを参照して選択する(ステップST102)。あるいは、環境データ取得部21は、現在の暦と時刻に近似するファイル名の画像データを選択してもよい(ステップST103)。
続いて、環境データ取得部21は選択した画像データと抽出した光の方向、光量に関する情報とを画像データ補正部23に渡す。画像データ補正部23は、光の方向、光量から光源を特定し、光の方向、光量に合わせて画像データを補正する。画像データが、例えば三次元のCGデータである場合は、現在の光の方向と光量に合わせて編集、すなわち光源の強さと位置を変更して、ディスプレイ1に出力する(ステップST105)。画像データが2次元カラー画像の場合は、彩度、照度に合わせて色調補正、すなわちRGB値、またはCMYK値をフィルタプログラム等で編集してディスプレイ1に出力する(ステップST104)。ディスプレイ1は、出力された現在の設置場所の壁3を模擬した画像データを隙間なく表示して、自身を視覚的に設置環境と同化させる。
以上のように、この実施の形態3によれば、画像データ保持部22が設置場所の壁3を模擬した複数の画像データを保持し、画像データ補正部23が照度計4および入射角測定機構5からの光の方向、光量に合わせて画像データを補正して、ディスプレイ1に表示するようにしたので、環境の微細な変化に対応した画像データを表示でき、設置場所の空間デザインに及ぼす悪影響をより抑えることができる効果が得られる。
実施の形態4.
図6はこの発明の実施の形態4による表示装置の構成を示す図である。図に示すように、この表示装置は、撮像カメラ(撮像手段)7、電動雲台8を備え、図2と共通する要素には同一符号を付し、その説明を省略する。この実施の形態4では、ディスプレイ1のドット数に合わせて等倍の画素1対1の画像データを作成し、ディスプレイ1に表示することを説明する。
撮像カメラ7は、設置場所の壁3およびディスプレイ1を撮影可能な位置に電動雲台8と共に取り付けられ、制御装置2の制御によりディスプレイ1の周囲の景観を撮像したキャプチャ画像を取得する。図7は制御装置2の構成を示すブロック図である。図に示すように、制御装置2は、キャリブレーション画像保持部24、キャリブレーション画像選択部25、撮像データ取り込み部26、マッチング部27を備える。
キャリブレーション画像保持部24は、カメラの撮像範囲を設定するためにディスプレイ表示するキャリブレーション画像を保持する。例えば、設置場所の壁3を模擬した画像データを、標準的なディスプレイ装置に合わせたVGA(Video Graphics Array)、XGA(eXtended Graphics Array)、SXGA(Super eXtended Graphics Array)等の解像度で保持する。キャリブレーション画像選択部25は、ディスプレイ1の性能および仕様に関する情報、例えばドットピッチ、ドット数、ディスプレイ外枠のサイズ等を抽出する情報抽出手段を備え、その情報に基づいてキャリブレーション画像を読み出す。
図8はこの実施の形態3による表示装置の動作を示すフローチャートである。この図を参照して表示装置の動作について説明する。
キャリブレーション画像選択部25は、ディスプレイ1の性能および仕様に関する情報を抽出して、ディスプレイ1の縦、横の表示ドット数を特定する(ステップST201)。続いて、特定した表示ドット数に合わせて、例えば1024×768dot のキャリブレーション用画像をキャリブレーション画像保持部24から選択して、ディスプレイ1に表示させる(ステップST202)。
撮像データ取り込み部26は、撮像カメラ7、電動雲台8を制御して、リアルタイムに所望する場所の画像データを取り込む。すなわち、ディスプレイ1の周囲の景観の撮像データをキャプチャー機能により取り込む(ステップST203)。キャプチャー解像度は、ディスプレイ1の表示解像度に最も近く、かつ表示解像度以上の値を採用する。まず、撮像カメラ7のズーム機構を一番広角側にコントロールして画像をキャプチャーさせ、そのキャプチャー画像をマッチング部27に渡す。マッチング部27は、キャプチャー画像を受け取ると、ディスプレイ1に表示したキャリブレーション画像のパターンとのマッチングを行う(ステップST204)。
マッチング部27は、キャプチャー画像の中にキャリブレーション画像のパターンが見つからない場合は、電動雲台8をコントロールして同心円状に画角を変更しながらキャリブレーション画像のパターンを探す。キャリブレーション画像のパターンが見つかった場合は、キャプチャー画像の1画素の範囲をディスプレイ1の1画素の表示サイズと等しくするため、すなわちキャプチャー画像がディスプレイ1のドット数と等しいデータ密度でキャプチャーされるように、ディスプレイ1の表示中心とキャプチャー画像の中心を合わせ(ステップST205)、その後撮像カメラ7のズーム機能を調整する(ステップST206)。
ズーム機能の調整終了後、マッチング部27は電動雲台8により撮像カメラ7の方向を変えてディスプレイ1の設置場所の周囲の壁を1対1等倍画素でキャプチャーし、それを壁にとけ込む映像としてディスプレイ1に表示する。マッチング部27は、このときの電動雲台8の座標値と、ディスプレイ1の1ドットに対応する電動雲台8の移動値を記憶しておく。この移動値は、撮像カメラ7によるキャプチャー範囲がディスプレイ1の表示範囲より狭い場合は複数回のキャプチャーを行うので、実際の大きさに合わせて撮像範囲をスライドさせるために必要となる。また、例えばビル壁面のように巨視的に見てディスプレイ1に何を表示したら全体のパターンを崩さないか、という判断のために撮像範囲をスライドさせていく場合にもこの値を使用する。
以上のように、この実施の形態4によれば、ディスプレイ1の性能に応じたキャリブレーション画像をディスプレイ1に表示し、このデータ密度に等しい設置場所の壁3の画像をキャプチャーして表示するようにしたので、ディスプレイ1の性能に最もマッチした画像を表示でき、ディスプレイ1の存在をわからなくすることができるので、設置場所の空間デザインに及ぼす悪影響を最小限に抑えることができる効果が得られる。
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5による表示装置の設置例を示す図である。図において、図6と共有する要素には同一符号を付し、その説明を省略する。この実施の形態5では、設置場所の壁3にディスプレイ1を取り付けることでディスプレイ1によって隠れてしまう部分(景観部)の画像を予測して作成し、ディスプレイ1に表示することを説明する。ここでは、設置場所の壁3はある規則に従う連続模様を有するとする。
図10はこの実施の形態5に係る制御装置2の構成を示すブロック図である。図に示すように、制御装置2は、撮像データ取り込み部26、テクスチャー抽出部28、画像作成部29を備える。撮像データ取り込み部26は、撮像カメラ7によりキャプチャーされた画像を取り込む。テクスチャー抽出部28は、キャプチャー画像を画像解析して、FFT(高速フーリエ変換:Fast Fourier Transform)、ウェーブレット変換による空間周波数成分の評価、エッジ評価等を行う手段を備え、これによりテクスチャー(ある規則によって配列された繰り返しパターンであって、連続性があり境界がつながるパターン)の抽出を行う。画像作成部29は、抽出されたテクスチャーを用いてディスプレイ1の周囲の景観から考慮して画面部分に位置するであろう景観部を模擬した画像データを作成する。
図11はこの表示装置の動作を示すフローチャートである。この図を参照して表示装置の動作について説明する。
撮像データ取り込み部26は、撮像カメラ7を制御してディスプレイ1と同じサイズで、ディスプレイ1を中心とする設置場所の上下左右8枚、または24枚、または48枚の画像をキャプチャーさせる(ステップST301)。ここではまず上下左右8枚の画像をキャプチャーさせる。撮像データ取り込み部26はキャプチャーされた画像を取り込む。続いて、テクスチャー抽出部28は撮像データ取り込み部26により取り込まれたキャプチャー画像から、FFT、ウェーブレット変換による空間周波数成分の評価、エッジ評価等によりテクスチャーの抽出を行う(ステップST302)。
テクスチャー抽出部28は、テクスチャーの抽出がうまくできない場合は(ステップST303)、さらに周りの、ディスプレイ1を中心とする設置場所の上下左右24枚のキャプチャーを行うよう撮像カメラ7に指示し、再度キャプチャー画像からテクスチャーの抽出を行う(ステップST304)。
テクスチャーが抽出された場合、画像作成部29は抽出されたテクスチャーによってディスプレイ1により隠されている設置場所の壁3の画像を予測し、壁全体の中の連続したパターンの中にディスプレイ1全体を埋め込むような画像データを作成し、ディスプレイ1に出力する。ディスプレイ1は受け取った画像データを表示する。これにより、ディスプレイ1を設置環境の景観に同化させることができる。
なお、多数のキャプチャー画像ではなく、十分な解像度を持った、表示装置を中心とする設置場所の画像を1枚キャプチャーして、このデータからテクスチャーの抽出を行ってもよい。また、作成された画像データをディスプレイ1に表示して、同じ処理を繰り返すことでテクスチャー抽出の確認ができ、結果をフィードバックしながらより自然なテクスチャーを抽出することができる。
以上のように、この実施の形態5によれば、テクスチャー抽出部28がキャプチャー画像からテクスチャーを抽出し、画像作成部29が抽出されたテクスチャーからディスプレイ1により隠されている設置場所の壁の画像を予測して、壁全体の中の連続したパターンの中にディスプレイ全体を埋め込むような画像データを作成し、この画像データを表示するようにしたので、表示装置を設置環境の景観に同化させることができる効果が得られる。
実施の形態6.
図12はこの発明の実施の形態6による表示装置の設置例を示す図である。図において、図6と共有する要素には同一符号を付し、その説明を省略する。この実施の形態6では、通行路に存在する設置壁3の両面に2つのディスプレイを対向して画面のみが露出するようにそれぞれ取り付けた場合について説明する。
表示装置は、同時に2つの画像データの取り込みが可能な撮像カメラ9を備える。撮像カメラ9は、ディスプレイ1が取り付けられた壁3の上方に設置され、撮像カメラ9は壁3のA面側の景観を、9は壁3のB面側の景観をそれぞれ撮影する。ここでは、観者a,b,c,dが存在するとする。
図13は制御装置2の構成を示すブロック図である。図に示すように、制御装置2は、撮像データ取り込み部26、位置特定部30、画像作成部29を備える。撮像データ取り込み部26は、撮像カメラ9からキャプチャー画像をリアルタイムに取り込む。位置特定部30は取り込まれたキャプチャー画像から、ディスプレイ1の観者の位置を特定する。画像作成部29は、特定された観者の位置に基づいて、ディスプレイ1で表示する画像データを作成する。
図14はこの実施の形態6による表示装置の設置例を具体的に説明する図である。ディスプレイ1は設置場所の壁3の両面に2つのディスプレイを対向して取り付けられたディスプレイ対として使用される。各ディスプレイは多視点に対応する多段スクリーン表示装置とする。これは、例えば表面に設けられた微細なスリットにより、それぞれの方向に対応した別々の表示を行うことができるものである。
例えば、A面側からディスプレイ1を見る場合について説明する。
撮像データ取り込み部26は撮像カメラ9,9によりキャプチャーされた画像を取り込む。位置特定部30は取り込まれたキャプチャー画像から、ディスプレイ1の観者の位置を特定する。図14に示す位置に、それぞれ観者a,b、歩行者c,dがいるとする。位置特定部30はまず撮像カメラ9のキャプチャー画像から、観者aの位置を特定する。
この特定された観者aの位置からディスプレイ1を介して見えるB面側の景観、すなわち歩行者d方向の景観部は、撮像カメラ9によって取り込まれている。そこで画像作成部29は、撮像カメラ9によって取り込まれた画像のうち、観者aがディスプレイ1を介してB面側に見ることができる景観の画像をディスプレイ1に出力する。図14では、観者aの位置からは歩行者cは見えず歩行者d周辺のみが見えるため、歩行者d周辺のキャプチャー画像をディスプレイ1に出力する。ディスプレイ1は、取得したキャプチャー画像を動画像として等倍で隙間なく表示する。歩行者dは動画像d’としてディスプレイ1に表示される。
これと同時に、位置特定部30は、撮像カメラ9のキャプチャー画像から、観者bの位置を特定する。この特定された観者bの位置からディスプレイ1を介して見えるB面側の景観、すなわち歩行者c方向の景観部は、撮像カメラ9によって取り込まれている。そこで画像作成部29は、撮像カメラ9によって取り込まれた画像のうち、観者bがディスプレイ1を介してB面側に見ることができる景観の画像をディスプレイ1に出力する。図14では、観者bの位置からは歩行者dは見えず歩行者c周辺のみが見えるため、歩行者c周辺のキャプチャー画像をディスプレイ1に出力する。ディスプレイ1は、取得したキャプチャー画像を動画像として等倍で隙間なく表示する。歩行者cは動画像c’としてディスプレイ1に表示される。このとき、ディスプレイ1は多段スクリーン表示装置であるため観者aには動画像c’は見えない。
以上のように、この実施の形態6によれば、設置場所の壁3に取り付けられたディスプレイ1の両側を撮影可能な撮像カメラ9,9によりキャプチャーされた画像から、位置特定部30が観者の位置を特定し、各観者の位置から見える反対側の画像をディスプレイ1に表示するようにしたので、特定された観者の位置からはディスプレイ1はあたかも壁にあいたガラス窓のように見え、ディスプレイ1があること、すなわち表示機器の存在をわからなくすることができる効果が得られる。また、多段スクリーン表示装置を用いることによってこの効果を複数の人に同時に与えることができる。
また、ディスプレイ1が設置場所に自立した状態で使用される場合も同様に、ディスプレイ1に現在のディスプレイ1の反対側を写した動画像を等倍で隙間なく表示することにより、あたかも透明なディスプレイ1になり、その存在をわからなくすることができるという効果が得られる。
実施の形態7.
図15はこの発明の実施の形態7による表示装置の使用例について説明する図である。図において、図1と共通する要素には同一符号を付し、その説明を省略する。実施の形態1に示したように、制御装置2は設置環境の壁3を模擬した画像データを保持する。
制御装置2は、観者に提示したい映像信号、すなわちコンテンツを生成し、設置環境の壁3を模擬した画像データに合成してディスプレイ1に出力する。これにより、壁画像とコンテンツとがプロジェクタで映写されたように合成表示される。したがって、例えばディスプレイ1にLCD(Liquid Crystal Display)を使用した場合でも、壁3上にコンテンツを投射するプロジェクタを使用したような演出が可能である。
また、図16はこの発明の実施の形態7による表示装置の別の使用例について説明する図である。この図では、例えば壁にペンキで文字を書いたように、壁画像上にコンテンツが上書きされたような表示をする。このとき、制御装置2は文字の色を壁の色とのコントラストがはっきりするように自動設定する。例えば、黄色の壁にディスプレイ1が設置された場合は壁画像を黄色、表示するコンテンツの色を青色で表示する。
以上のように、この実施の形態7によれば、制御装置2は、壁画像にコンテンツを合成して表示するようにしたので、観者がディスプレイ1の設置場所を意識することなく、設置場所の雰囲気を壊さない効果的な表示が可能になるという効果が得られる。
この発明の実施の形態1による表示装置の設置例を示す図である。 この発明の実施の形態2による表示装置の構成を示す図である。 同実施の形態2に係る制御装置のブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る制御装置の動作について説明する図である。 この発明の実施の形態3に係る制御装置の動作について説明する図である。 この発明の実施の形態4による表示装置の設置例について説明する図である。 同実施の形態4に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 同実施の形態4による表示装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5による表示装置の設置例を示す図である。 同実施の形態5に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 同実施の形態5による表示装置の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態6による表示装置の設置例を示す図である。 同実施の形態6に係る制御装置の構成を示すブロック図である。 同実施の形態6による表示装置の設置例を具体的に説明する図である。 この発明の実施の形態7による表示装置の使用例について説明する図である。 この発明の実施の形態7による表示装置の別の使用例について説明する図である。
符号の説明
1 ディスプレイ、2 制御装置、3 設置場所の壁、4 照度計、5 入射角測定機構、6 光源、7,9,9,9 撮像カメラ、8 電動雲台、21 環境データ取得部、22 画像データ保持部、23 画像データ補正部、24 キャリブレーション画像保持部、25 キャリブレーション画像選択部、26 撮像データ取り込み部、27 マッチング部、28 テクスチャー抽出部、29 画像作成部、30 位置特定部。

Claims (6)

  1. 設置場所の壁に画面のみが露出するように設置されたディスプレイと、
    前記画面の周囲の前記設置場所の壁に対する景観を考慮して、該画面部分に位置するであろう該設置場所の壁を視覚的に模擬した画像データを保持する画像データ保持手段と、
    前記画像データ保持手段から前記設置場所の壁を視覚的に模擬した画像データを読み出して、前記画面の周囲の景観に対して当該ディスプレイ自身を視覚的に同化させるように前記ディスプレイ画面の表示を制御する制御手段と
    を備えた表示装置。
  2. ディスプレイ画面に対する光の入射方向および光量を測定する測定手段を備え、
    制御手段は、前記測定手段が測定した光の入射方向および光量を用いて、測定時の環境に合うように設置場所の壁を視覚的に模擬した画像データを補正することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 画像データ保持手段は、測定手段が測定した光の入射方向および光量に関連づけた設置場所の壁を視覚的に模擬した画像データを保持し、
    制御手段は、前記測定手段による測定結果に基づいて、前記画像データ保持手段から対応する設置場所の壁を視覚的に模擬した画像データを抽出することを特徴とする請求項2記載の表示装置。
  4. ディスプレイ画面の周囲の設置場所の壁を撮像したキャプチャ画像を取得する撮像手段を備え、
    制御手段は、前記撮像手段が取得したキャプチャ画像を画像解析して該テクスチャを抽出し、当該テクスチャを用いて前記画面の周囲の景観から考慮して当該画面部分に位置するであろう設置場所の壁を視覚的に模擬した画像データを生成し、前記ディスプレイ画面に表示することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  5. ディスプレイ画面の性能および仕様に関する情報を抽出する情報抽出手段を備え、
    制御手段は、前記情報抽出手段が抽出した情報に基づいて前記ディスプレイ画面のドット数を特定すると共に、撮像手段が撮像する画像が当該前記ディスプレイ画面のドット数に合わせて等倍になるように該撮像動作を制御することを特徴とする請求項4記載の表示装置。
  6. 制御手段は、画像データに他の映像を合成し、ディスプレイ画面に重ねて表示するように制御することを特徴とする請求項1記載の表示装置。
JP2005002675A 2005-01-07 2005-01-07 表示装置 Expired - Fee Related JP4854965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005002675A JP4854965B2 (ja) 2005-01-07 2005-01-07 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005002675A JP4854965B2 (ja) 2005-01-07 2005-01-07 表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006189708A JP2006189708A (ja) 2006-07-20
JP4854965B2 true JP4854965B2 (ja) 2012-01-18

Family

ID=36796975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005002675A Expired - Fee Related JP4854965B2 (ja) 2005-01-07 2005-01-07 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4854965B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010128416A (ja) * 2008-12-01 2010-06-10 Mitsubishi Electric Corp 電子機器
EP2570986A1 (en) * 2011-09-13 2013-03-20 Alcatel Lucent Method for creating a cover for an electronic device and electronic device
JP6157822B2 (ja) * 2012-09-27 2017-07-05 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫
KR101592444B1 (ko) 2013-12-16 2016-02-05 서울대학교산학협력단 투명디스플레이를 이용한 의료용 영상증강 장치 및 구현 방법
KR102034548B1 (ko) * 2016-10-10 2019-10-21 삼성전자주식회사 전자 장치 및 이의 제어 방법
KR102267397B1 (ko) * 2016-10-25 2021-06-21 삼성전자주식회사 전자 장치 및 이의 제어 방법
JP7074066B2 (ja) * 2016-11-14 2022-05-24 ソニーグループ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、記録媒体、およびプログラム
KR102581802B1 (ko) 2016-11-21 2023-09-25 삼성전자주식회사 디스플레이장치, 시스템 및 기록매체
JP6811321B2 (ja) 2016-12-14 2021-01-13 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド ディスプレイ装置及びその制御方法
KR102651417B1 (ko) * 2016-12-14 2024-03-27 삼성전자주식회사 디스플레이 장치 및 이의 제어 방법
US10950206B2 (en) 2017-04-13 2021-03-16 Samsung Electronics Co., Ltd. Electronic apparatus and method for displaying contents thereof
KR102558290B1 (ko) 2018-08-30 2023-07-24 삼성전자주식회사 전자 장치 및 그 제어 방법
WO2020084816A1 (ja) * 2018-10-26 2020-04-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 情報表示装置及び情報表示方法
CN110517580A (zh) * 2019-07-26 2019-11-29 北京林业大学 一种针对后工业资源景观重构的复写式互动景观系统

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04179993A (ja) * 1990-11-14 1992-06-26 N K B:Kk 情報表示システム
JPH04252585A (ja) * 1991-01-28 1992-09-08 Matsushita Electric Works Ltd 人工窓
US5253051A (en) * 1991-03-05 1993-10-12 Mcmanigal Paul G Video artificial window apparatus
JP2000098987A (ja) * 1998-09-22 2000-04-07 Nec Corp 画像ディスプレイ装置および画像ディスプレイ方法
JP2004127227A (ja) * 2002-10-04 2004-04-22 Sony Corp 画像処理装置
JP2004302209A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Seiko Epson Corp 情報出力装置、kiosk端末装置および画面の表示方法
US20080062323A1 (en) * 2004-11-03 2008-03-13 Koninklijke Philips Electronics, N.V. High Intensity Display Screen Based Electronic Window

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006189708A (ja) 2006-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4854965B2 (ja) 表示装置
CN103929604B (zh) 一种投影仪阵列拼接显示方法
JP7007348B2 (ja) 画像処理装置
EP2059046B1 (en) Method and system for combining videos for display in real-time
JP4848339B2 (ja) 模擬視差および視野変化を伴う仮想ウィンドウの方法、システム、およびコンピュータ・プログラムが記録された記録媒体(模擬視差および視野変化を伴う仮想ウィンドウ)
EP2437244A1 (en) Information presentation device
JP2008182706A (ja) 任意の場面におけるプロジェクタ−カメラ・システムの光輸送行列tにシミュレートされた表示制約を課す方法、および第1プロジェクタ−カメラ・システムからの第1投影画像と、第2プロジェクタ−カメラ・システムからの第2投影画像とをモザイク化する方法
JP2000357055A (ja) 投写画像の校正方法及びその装置、並びに機械可読媒体
US20100002074A1 (en) Method, device, and computer program for reducing the resolution of an input image
CN107241610A (zh) 一种基于增强现实的虚拟内容插入系统和方法
ES2827177T3 (es) Dispositivo de procesamiento de imágenes, método de procesamiento de imágenes y programa
RU2735066C1 (ru) Способ отображения широкоформатного объекта дополненной реальности
CN110035275B (zh) 基于大屏幕融合投影的城市全景动态显示系统及方法
CN108492381A (zh) 一种将实物颜色转换成3d模型贴图的方法及系统
JP4046973B2 (ja) 情報処理方法および画像混合装置
JP2012174218A (ja) 画像合成方法
CN112866507B (zh) 智能化的全景视频合成方法、系统、电子设备及介质
JPH11328443A (ja) 三次元パノラマ画像生成システム、三次元パノラマ画像生成方法及び記録媒体
KR20110136028A (ko) 가상 점을 통해 객체를 인식하는 증강현실 장치
KR101488647B1 (ko) 모바일 단말의 가상 조명 동작방법 및 장치
WO2012030975A2 (en) Method and apparatus for enhancing a white board experience
KR20220112495A (ko) 영상투사시스템 및 영상 투사 방법
JP7371753B2 (ja) 投影制御装置、投影装置、補正用画像投影方法及びプログラム
KR102198646B1 (ko) 영상투사시스템 및 영상 투사 방법
JP7391502B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071011

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071128

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111018

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111026

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141104

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4854965

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees