JP4854122B2 - 還元剤添加量制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、尿素またはアンモニアを還元剤として使用し且つ脱硝触媒を介装している排気系統へ添加される還元剤の量を制御する還元剤添加量制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ガスエンジンコージェネレーションシステムの排気系統では、尿素或いはアンモニアの様な還元剤を添加して、触媒(脱硝触媒)で窒素酸化物(NOx)を除去している。
NOxの代表的成分であるNOの脱硝反応プロセスは、次ぎの化学式によって行われている。
(NH2)2CO+H2O→NH3+CO2
4NO+4NH3+O2→4N2+6H2O
【0003】
ここで、上記脱硝の化学式から明らかな様に、還元剤としての代表的な尿素((NH2)2CO)或いはアンモニア(NH3)の添加量が多いと、アンモニアがNOxと還元反応することなく排出されてしまう(所謂「リークアンモニア」となる)。アンモニアは刺激性臭気と可燃性で危険有害であり、リークアンモニアの存在は環境に悪影響を及ぼす恐れがある。 一方、還元剤である尿素やアンモニアの量が少ないと、排気ガスの脱硝が不充分でNOxを低減できない。
上記のように、還元剤添加量は多くても、少なくても駄目で、適正な量の還元剤を添加しなければならない。
【0004】
還元剤(例えば尿素)添加量の制御として、フィードバックをかけないオープンループ制御と、フィードバック制御の2通りが、従来技術として存在している。
【0005】
図6及び図7は、オープンループ制御の構成と制御方法を示している。
図6において、原動機2から排出されたNOxを含む排気ガスGeは、排気管3に還元剤供給ライン8から供給された還元剤K(尿素または、アンモニア)によって脱硝される。脱硝反応は、脱硝触媒5によって反応が促進される。この時、還元剤Kの供給量は、運転情報によって制御装置7が弁9を制御して行う。
【0006】
図7は、その制御方法であって、ステップS1では、原動機2の出力などの排気ガスGeに関する情報を、信号線11を介して収集する。ステップS2では、この情報に基づいて制御装置7が、還元剤Kの添加量を計算する。ステップS3では、信号線12を介した指示による還元剤Kの供給制御を行う。
【0007】
この制御方法では、予め得てある出力と還元剤Kの供給量との一義的な関係にそったマップ、例えば回転数が同一であれば出力が増加するとNOxも増加するという関係、によって、フィードバックをかけないオープンループで制御を行っている。
【0008】
この制御方法は、装置が簡単で、コストが低廉な利点の反面、運転条件での外気温度、圧力、湿度等によるNOx濃度の変化に対応できない欠点があり、還元剤供給量の少ない即ち脱硝率の低い範囲で使用されている欠点がある。また、NOx除去が不十分とならない様に、還元剤である尿素やアンモニアを必要量以上に添加する傾向があり、還元剤の無駄やリークアンモニアの発生を招いていた。
【0009】
図8及び図9は、クローズド方式のフィードバック制御の構成と制御方法を示している。
図8において、原動機2から排出されたNOxを含む排気ガスGeは、排気管3に還元剤供給ライン8から供給された還元剤K(尿素または、アンモニア)によって脱硝される。脱硝反応は、脱硝触媒5によって反応を促進される。この時、還元剤Kの供給量は、脱硝触媒5の後方でサンプリングされた脱硝排気ガスGeAをNOxセンサ10で計測した結果にもとづいて制御装置7Aが調整弁9を制御して行う。
【0010】
図9は、その制御方法であって、ステップS11では、脱硝触媒5出口部分の排気ガスGeAのNOxセンサ10による計測結果によって、制御装置7Aが還元剤Kの排気管3への添加量を計算する。ステップS12では、還元剤供給ライン8及び調整弁9を介して還元剤Kの供給制御を行う。ステップS13では、上記ステップS11及び12の結果となる脱硝触媒5出口部分の排気ガスGeAを計測し、ステップS11に戻って還元剤Kの添加量を修正する。
【0011】
この制御方法は、排気ガスGeAの計測結果で還元剤Kの供給量をきめるので精度のよい制御ができる。
しかしながら、NOxを精度よくはかるための計測装置には、ゼロ補正のための高価な自動較正機能が必要であり、また、自動較正のための基準ガスあるいは参照ガスを保管する設備スペースとコストが問題になっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した様な従来技術の問題点に鑑みて提案されたもので、適正な量の還元剤を添加することが出来て、脱硝率が高く、しかも設置コストや設置スペースを縮小することが出来る様な還元剤添加量制御方法および装置の提供を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
発明者は種々の研究、思索の結果、NOxセンサ単体なら安価で設置スペースも小さくて済むこと、NOx含有量計測に際してゼロ点が移動しても、NOx含有量を示す特性曲線の最小値、実際には極小値或いは変曲点に対応する横軸の数値(本発明では、後述の通り、還元剤添加量である)を求めることは可能であることに着目した。図4及び図5において上記を説明する。
【0014】
模式的にNOxと還元剤添加量の関係を示す図4において、縦軸をNOx量、横軸を還元剤の添加量で示すと、実線N1は排気ガスGeAに残存するNOx量を示している。たとえば還元剤添加量がゼロのNOxの量は、点N1zで原動機出口における排気ガスGe中のNOxの量であり、還元剤添加量の増加にともなって排気ガス中のNOx量は漸減していく。
また、点線Amは、還元剤の添加増に伴って還元反応後の排気ガスGeAに残存するリークアンモニアの量を示している。リークアンモニアは、還元剤の供給量増加に対して急激に増加する傾向にある。
【0015】
特性曲線ΣNは、リークアンモニアAmがNOxに転換した場合のNOx量と、線N1による本来の残存NOx量との合計量を示している。このような単調増加線N1と単調減少線Amであれば、特性曲線ΣNは最小値ENbをもつ下方に凸な曲線となる。したがって、還元剤を供給する量は、NOxの精度のよい絶対値を減少させるのでなく、計測で得られたNOx量を最小にすればよい。
【0016】
図4においては、最小値ENbは極小値でもあって一般的には極小値を目安にして制御すればよい。また、複数の極小値を有する場合は、最小値の位置を探索しておいて、その近傍を還元剤供給制御の対象とすればよい。
【0017】
図5は、NOxセンサの経時劣化を前記特性曲線ΣNについて表したものである。NOxの絶対値を示す特性曲線ΣNに対して、経時劣化は図中の△Eのような誤差を持つとみなせる。この場合の線ULは多めの値を示し、線LLは少なめの値を示している。そして、経時劣化したNOxセンサの計測値は、誤差△E内でUL側あるいはLL側に一様に偏った表示をすることになる。したがって、制御の対象は例えば、NOxセンサが線ULの特性であってもその最小値を探索すればよい。
上記によって、基準ガスや参照ガスを使用する自動較正機能を有しない単純なNOxセンサによってフィードバック制御ができる。
本発明は、係る知見に基づいて創作されたものである。
【0018】
本発明によれば、原動機の排気管に脱硝触媒が介装され、その脱硝触媒の出口部分にサンプルガスの窒素酸化物を計測する機能を有する窒素酸化物センサに連通するサンプリング用ラインが分岐されており、また還元剤として尿素水、アンモニア水、またはアンモニアを添加する還元剤供給ラインが排気管の原動機と脱硝触媒との間に取り付けられ、その還元剤供給ラインには調整弁が設けられ、還元剤添加量制御手段に前記窒素酸化物センサの計測結果が入力されて還元剤を排気管に添加する添加量を演算して前記調整弁を制御する還元剤添加量制御方法において、前記サンプリング用ラインは酸化手段を介して窒素酸化物センサに接続されており、前記サンプルガスを採取し、酸化手段により前記サンプルガスに包含されているリークアンモニアを窒素酸化物に酸化させ、そのリークアンモニアを窒素酸化物に酸化させた状態でサンプルガスの窒素酸化物含有量を窒素酸化物センサで計測して、サンプルガス中の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが酸化した窒素酸化物量との合計量を計測し、そしてその計測した量を信号線で還元剤添加量制御手段に送り、前記還元剤添加量制御手段により、脱硝触媒の出口側の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが窒素酸化物に転換した場合の窒素酸化物量との合計量であって、特性曲線に相当する窒素酸化物の合計量に相応する還元剤の添加量を計算し、調整弁を制御して還元剤を添加し、そして窒素酸化物センサによりサンプルガス中の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが酸化した窒素酸化物量との合計量を計測し、その結果をフィードバックして、脱硝触媒の出口側の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが窒素酸化物に転換した場合の窒素酸化物量との合計量であって、特性曲線に相当する窒素酸化物合計量を最小値へ収斂せしめるようになっている。
【0019】
また、本発明によれば、脱硝触媒の出口側の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが窒素酸化物に転換した場合の窒素酸化物量との合計量であって、特性曲線に相当する窒素酸化物合計量を最小値へ収斂せしめるに際して、まず脱硝触媒の出口における排気ガスの温度上昇を検知して脱硝反応が行われていれば還元剤の添加量を増加させ、サンプルガス中の、排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが酸化した窒素酸化物量との合計量が減少しているか否かを確認し、減少していれば還元剤の添加量を増加させ、増加していれば還元剤の添加量を減少させるようになっている。
【0020】
そして、本発明によれば、原動機の排気管に脱硝触媒が介装され、その脱硝触媒の出口部分にサンプルガスの窒素酸化物を計測する機能を有する窒素酸化物センサに連通するサンプリング用ラインが分岐されており、また還元剤として尿素水、アンモニア水、またはアンモニアを添加する還元剤供給ラインが排気管の原動機と脱硝触媒との間に取り付けられ、その還元剤供給ラインには調整弁が設けられ、還元剤添加量制御手段に前記窒素酸化物センサの計測結果が入力されて還元剤を排気管に添加する添加量を演算して前記調整弁を制御する還元剤添加量制御装置において、
前記サンプリング用ラインは酸化手段を介して窒素酸化物センサに接続されており、当該窒素酸化物センサは、採取された前記サンプルガスから前記脱硝触媒出口部分の排気ガスに存在する窒素酸化物量と、リークアンモニアが前記酸化手段により酸化した窒素酸化物量との合計量を計測するものであり
還元剤である尿素水、アンモニア水、またはアンモニアを添加する還元剤供給ラインを設け、その還元剤供給ラインは前記原動機と脱硝触媒との間の排気管に合流しており、また前記還元剤供給ラインには調整弁が設けられており
前記窒素酸化物センサの計測結果が入力されて前記還元剤を前記排気管に添加する添加量を演算しそして前記調整弁を調節して還元剤添加量を制御する還元剤添加量制御手段を設け、
当該還元剤添加量制御手段は、前記脱硝触媒の出口側の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが前記酸化手段により窒素酸化物に転換した場合の窒素酸化物量との合計量であって特性曲線に相当する窒素酸化物量に相応する還元剤の添加量を計算し、前記調整弁を制御して還元剤を添加し、そして窒素酸化物センサにより、サンプルガス中の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが酸化した窒素酸化物量との合計量を計測し、その結果をフィードバックして、前記脱硝触媒の出口側の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが窒素酸化物に転換した場合の窒素酸化物量との合計量であって、特性曲線に相当する窒素酸化物合計量を最小値へ収斂せしめる機能を有している。
【0021】
さらに、本発明によれば、前記還元剤添加量制御手段は、前記脱硝触媒の出口側の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが窒素酸化物に転換した場合の窒素酸化物量との合計量を最小値へ収斂せしめるために、サンプルガス中の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが酸化した窒素酸化物量との合計量が減少しているか否かを確認し、減少していれば還元剤の添加量を増加させ、増加していれば還元剤の添加量を減少させる機能を有している。
【0025】
係る構成を具備する本発明によれば、採取されたサンプルガス(Sga)に包含されるアンモニアをNOxに酸化し、サンプルガス(Sga)に元来含有されていたNOxとアンモニアを酸化して生成されたNOxとの合計含有量を計測して制御パラメータとすることにより、NOxとリークアンモニアの合計量を最小化する制御が可能となる。
【0026】
そして本発明によれば、還元剤(K)添加量とサンプルガス(Sga)のNOx含有量との特性曲線を決定し、且つ、該特性曲線の最小値を目指して還元剤(K)添加量を調節する制御を行なっている。 ここで、NOx含有量のゼロ点が移動しても、還元剤(K)添加量とNOx含有量との特性曲線における最小値に対応する還元剤(K)添加量は変動しない。従って、前記特性曲線の最小値を求める制御を行なうのであれば、ゼロ点較正システムを用いずに、NOxセンサ自体を単独で使用出来る。 NOxセンサを単独で使用するのであれば、コストの問題と設置スペースの問題は発生しない。
【0027】
また、前記特性曲線の最小値を求める制御自体はフィードバック制御であるため、高精度であり、且つ、高脱硝率に十分に対応することが出来る。
【0029】
図1において、原動機2に装着された排気系統である排気管3まわりに全体を符号1で示す還元剤添加量制御装置が具備されている。
【0030】
排気管3に脱硝触媒5が介装され、脱硝触媒5の出口部分に窒素酸化物センサ10に連通するサンプリング用ライン12Aが、排気管3から分岐して取りつけられている。 サンプリング用ライン12Aに酸化手段の酸化触媒15が介装されている。
【0031】
窒素酸化物センサ10は、酸化触媒15を介したサンプルガスSgaの窒素酸化物の量を計測する機能を有していて、信号線13で制御装置7Aに連通されている。なお、窒素酸化物センサ10がジルコニア窒素酸化物センサ10Aの場合は、これを酸化触媒15に代わる酸化手段としてもよい。
【0032】
排気管3の原動機2と脱硝触媒5との間に、電動調整弁9を介した還元剤供給ライン8が取りつけられている。
【0033】
還元剤添加量制御手段である制御装置7Aは、窒素酸化物センサ10の計測結果を入力して、還元剤Kの排気管3への添加量を演算し、調整弁9を制御する機能を有し、制御線9aで調整弁9に連通されている。
【0034】
上記構成による還元剤添加量制御装置の作用を、図2及び図3に示すフローチャートによって説明する。
【0035】
作用をブロック的に示すフローチャートの図2において、ステップS21以前に脱硝触媒5の出口における排気ガスGeAをサンプルガスSgaとして採取する(サンプリング工程)。
【0036】
ついで、サンプルガスSgaを、酸化触媒15を介して、包含されているアンモニアを窒素酸化物(NOx)に酸化させる(窒素酸化物に酸化する工程)。 ついで、この状態のサンプルガスSgaの窒素酸化物含有量を、窒素酸化物センサ10によって計測する(窒素酸化物含有量を計測する工程)。
【0037】
ついで、ステップS21において、計測した窒素酸化物含有量に相応する還元剤Kの添加量を計算する。即ち、図4における特性曲線ΣNが最小値になるような添加量をもとめる。
【0038】
ステップS22では、還元剤Kを、この場合は尿素を添加する。ステップS21〜ステップS22が還元剤添加量制御工程である。
【0039】
ステップS23では、フィードバックされたサンプルガスSgaに対する酸化触媒15の作用効果を示している。即ち、図4における線N1による残留NOxと線AmのNOxへの反応変換を示している。残留NOxはそのままで、リークアンモニアは酸化されている。
【0040】
ステップS24では、NOxセンサ10によるNOxの計測をする。そして、この結果によってステップS21で還元剤の添加量を計算しフィードバックさせる。このフィードバックの際に、NOx最小値への収斂を行う。
【0041】
図3は、前記のNOx最小値への収斂方法を示したフローチャートである。 ステップS31では、脱硝触媒5の出口における排気ガスGeAの温度上昇を検知して脱硝反応が行われているかを判断して制御を開始する。
【0042】
ステップS32では、還元剤の添加量を増加させる。
ステップS33では、図4における特性曲線ΣNに相当するNOxの総量が減少しているかを確認する。YESで、NOx総量が減少していれば、ステップS32に戻ってさらに添加量を増加させる。NOで、NOx総量が増加していれば、ステップS34に行く。
【0043】
ステップS34では、還元剤添加量を減少させる。
ステップS35では、NOx総量が増加したかを確認する。YESであれば、ステップS32に行き還元剤添加量を増加させる。NOであれば、ステップS34にもどって還元剤添加量をさらに減少させる。
【0044】
このようにして、排気ガスGeA中のNOx総量を最小にするように、還元剤の供給を決定する。 ステップS32〜ステップS35のすべてが還元剤添加量制御工程である。
【0045】
【発明の効果】
本発明の作用効果を、以下に列記する。
(1) 本発明によれば、サンプルガス中のリークアンモニアを酸化させてNOxとし総合NOxの最小値を目指して制御させるので、経時劣化による誤差を有するNOxセンサであっても最適な還元剤量の添加を行え、脱硝率を高くできる。また、NOxとリークアンモニアの削減を同時に制御できる。 (2) 基準ガスや参照ガスを使用して自動較正する高価なNOxセンサを使用しないので、設置コストと設置スペースが少なくてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す構成図。
【図2】図1の作用をブロック的に示すフローチャート。
【図3】図1の制御作用を説明するフローチャート。
【図4】NOx含有量(排出量)と尿素添加量の関係を示す説明用の線図。
【図5】経時劣化を有するNOxセンサ出力と尿素添加量の関係を示す線図。
【図6】従来の尿素添加による排気ガス中のNOx低減を制御するオープンループ式簡易型制御を示す構成図。
【図7】図6の作用を説明するフローチャート。
【図8】従来の尿素添加による排気ガス中のNOx含有量低減を制御するクローズドループ式制御を示す構成図。
【図9】図8の作用を説明するフローチャート。
【符号の説明】
Ge・・排気ガス
GeA・・脱硝後の排気ガス
Sga・・サンプルガス
2・・・原動機
3・・・排気管
5・・・脱硝触媒
7A・・制御装置
8・・・還元剤供給ライン
9・・・調整弁
9a・・制御線
10・・(窒素酸化物)センサ
12A・・(サンプリング)ライン
13・・信号線
15・・酸化触媒

Claims (4)

  1. 原動機の排気管に脱硝触媒が介装され、その脱硝触媒の出口部分にサンプルガスの窒素酸化物を計測する機能を有する窒素酸化物センサに連通するサンプリング用ラインが分岐されており、また還元剤として尿素水、アンモニア水、またはアンモニアを添加する還元剤供給ラインが排気管の原動機と脱硝触媒との間に取り付けられ、その還元剤供給ラインには調整弁が設けられ、還元剤添加量制御手段に前記窒素酸化物センサの計測結果が入力されて還元剤を排気管に添加する添加量を演算して前記調整弁を制御する還元剤添加量制御方法において、前記サンプリング用ラインは酸化手段を介して窒素酸化物センサに接続されており、前記サンプルガスを採取し、酸化手段により前記サンプルガスに包含されているリークアンモニアを窒素酸化物に酸化させ、そのリークアンモニアを窒素酸化物に酸化させた状態でサンプルガスの窒素酸化物含有量を窒素酸化物センサで計測して、サンプルガス中の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが酸化した窒素酸化物量との合計量を計測し、そしてその計測した量を信号線で還元剤添加量制御手段に送り、前記還元剤添加量制御手段により、脱硝触媒の出口側の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが窒素酸化物に転換した場合の窒素酸化物量との合計量であって、特性曲線に相当する窒素酸化物の合計量に相応する還元剤の添加量を計算し、調整弁を制御して還元剤を添加し、そして窒素酸化物センサによりサンプルガス中の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが酸化した窒素酸化物量との合計量を計測し、その結果をフィードバックして、脱硝触媒の出口側の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが窒素酸化物に転換した場合の窒素酸化物量との合計量であって、特性曲線に相当する窒素酸化物合計量を最小値へ収斂せしめることを特徴とする還元剤添加量制御方法。
  2. 脱硝触媒の出口側の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが窒素酸化物に転換した場合の窒素酸化物量との合計量であって、特性曲線に相当する窒素酸化物合計量を最小値へ収斂せしめるに際して、まず脱硝触媒の出口における排気ガスの温度上昇を検知して脱硝反応が行われていれば還元剤の添加量を増加させ、サンプルガス中の、排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが酸化した窒素酸化物量との合計量が減少しているか否かを確認し、減少していれば還元剤の添加量を増加させ、増加していれば還元剤の添加量を減少させる請求項1記載の還元剤添加量制御方法。
  3. 原動機の排気管に脱硝触媒が介装され、その脱硝触媒の出口部分にサンプルガスの窒素酸化物を計測する機能を有する窒素酸化物センサに連通するサンプリング用ラインが分岐されており、また還元剤として尿素水、アンモニア水、またはアンモニアを添加する還元剤供給ラインが排気管の原動機と脱硝触媒との間に取り付けられ、その還元剤供給ラインには調整弁が設けられ、還元剤添加量制御手段に前記窒素酸化物センサの計測結果が入力されて還元剤を排気管に添加する添加量を演算して前記調整弁を制御する還元剤添加量制御装置において、
    前記サンプリング用ラインは酸化手段を介して窒素酸化物センサに接続されており、当該窒素酸化物センサは、採取された前記サンプルガスから前記脱硝触媒出口部分の排気ガスに存在する窒素酸化物量と、リークアンモニアが前記酸化手段により酸化した窒素酸化物量との合計量を計測するものであり
    還元剤である尿素水、アンモニア水、またはアンモニアを添加する還元剤供給ラインを設け、その還元剤供給ラインは前記原動機と脱硝触媒との間の排気管に合流しており、また前記還元剤供給ラインには調整弁が設けられており
    前記窒素酸化物センサの計測結果が入力されて前記還元剤を前記排気管に添加する添加量を演算しそして前記調整弁を調節して還元剤添加量を制御する還元剤添加量制御手段を設け、
    当該還元剤添加量制御手段は、前記脱硝触媒の出口側の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが前記酸化手段により窒素酸化物に転換した場合の窒素酸化物量との合計量であって特性曲線に相当する窒素酸化物量に相応する還元剤の添加量を計算し、前記調整弁を制御して還元剤を添加し、そして窒素酸化物センサにより、サンプルガス中の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが酸化した窒素酸化物量との合計量を計測し、その結果をフィードバックして、前記脱硝触媒の出口側の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが窒素酸化物に転換した場合の窒素酸化物量との合計量であって、特性曲線に相当する窒素酸化物合計量を最小値へ収斂せしめる機能を有していることを特徴とする還元剤添加量制御装置。
  4. 前記還元剤添加量制御手段は、前記脱硝触媒の出口側の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが窒素酸化物に転換した場合の窒素酸化物量との合計量を最小値へ収斂せしめるために、サンプルガス中の排気ガスに存在する窒素酸化物量とリークアンモニアが酸化した窒素酸化物量との合計量が減少しているか否かを確認し、減少していれば還元剤の添加量を増加させ、増加していれば還元剤の添加量を減少させる機能を有している請求項3記載の還元剤添加量制御装置。
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