JP4853414B2 - 撮像装置、画像処理装置およびプログラム - Google Patents

撮像装置、画像処理装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、撮影画像に関する画像処理技術に関する。
撮影画像中から人物を検出し当該人物が適正な明るさとなるように当該撮影画像の明るさを調整することが可能な撮像装置が存在する。例えば、特許文献1においては、人物の肌色領域を検出し、当該人物の肌色領域を適正露出とするように露出を調整することが示されている(特許文献1参照)。
特開平4−150692号公報
しかしながら、このような技術では、様々な肌色領域が存在する場合において、人物の肌色領域を適正な明るさで表現できない、という問題が存在する。
例えば、順光撮影において手前の人物が明るく且つ背景のレンガ建造物が比較的暗い場合に、手前の人物の顔部分に加えて背景のレンガの色も肌色と認識されることがある。そして、レンガが人物よりも暗いときには、人物の肌色領域とレンガの肌色領域との両方を含む肌色領域の輝度値の平均値は、人物の肌色領域のみの平均値よりも小さく(暗く)なる。そして、このような暗い領域を適正な輝度にするためには、輝度を必要以上に大きくする補正が行われることになる。そのため、人物の肌色領域は、必要以上に明るくなるように補正され、状況によっては白飛びを生じてしまうこともある、という問題が存在する。
また、逆光の場合には、逆の現象、すなわち、人物の肌色領域が十分な明るさを有する状態に補正されないという問題が存在する。詳細には、例えば、海岸の砂浜を背景にして人物を逆光で撮影する場合において、人物の肌色に加えて背景の砂浜も肌色と認識されることがある。このとき、両方の肌色の輝度値の平均値は、人物の肌色のみの平均値よりも大きく(明るく)なる。そして、この場合には、画像の明るさ補正において本来必要な程度よりも小さな程度しか明るさが増大されないか、或いは明るさを抑える補正(明るさを低減する補正)が施されるため、人物の顔は比較的暗く表現されてしまう、という問題が存在する。
そこで、この発明は、人物の肌色領域を適正な明るさに補正することが可能な撮像装置、画像処理装置およびそれらに関連する技術を提供することを課題とする。
本発明の第1の側面は、撮影画像が順光画像であるか逆光画像であるかを判定する判定手段と、前記撮影画像における複数のAFエリアのうち、デフォーカス量が所定値よりも小さなAFエリア周辺の肌色領域を検出する検出手段と、前記撮影画像が順光画像であると判定されるときには、前記肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおいて、高輝度域に対する重み付けを低輝度域に対する重み付けよりも大きくし、前記肌色領域に関する修正前の平均輝度よりも大きくなるように前記肌色領域に関する輝度を修正した修正輝度を算出すると共に、前記撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、前記肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおいて、前記高輝度域に対する重み付けを前記低輝度域に対する重み付けよりも小さくし、前記肌色領域に関する修正前の平均輝度よりも小さくなるように前記修正輝度を算出する算出手段と、前記撮影画像が順光画像であると判定されるときには、前記修正輝度が適正輝度となるように、前記修正前の平均輝度から前記適正輝度への補正量よりも小さい補正量で前記撮影画像の明るさを補正すると共に、前記撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、前記修正輝度が適正輝度となるように、前記修正前の平均輝度から前記適正輝度への補正量よりも大きい補正量で前記撮影画像の明るさを補正する補正手段とを備える撮像装置である。
本発明の第2の側面は、撮影画像が順光画像であるか否かを判定する判定手段と、前記撮影画像中の肌色領域を検出する検出手段と、前記撮影画像が順光画像であると判定される場合には、前記肌色領域のうち比較的高輝度の高輝度領域が比較的低輝度の低輝度領域よりも適正輝度に近づくように前記撮影画像の明るさを補正する補正手段とを備える撮像装置である。
本発明の第3の側面は、撮影画像が逆光画像であるか否かを判定する判定手段と、前記撮影画像中の肌色領域を検出する検出手段と、前記撮影画像が逆光画像であると判定される場合には、前記肌色領域のうち比較的低輝度の低輝度領域が比較的高輝度の高輝度領域よりも適正輝度に近づくように前記撮影画像の明るさを補正する補正手段とを備える撮像装置である。
本発明の第4の側面は、撮影画像が順光画像であるか逆光画像であるかを判定する判定手段と、前記撮影画像における複数のAFエリアのうち、デフォーカス量が所定値よりも小さなAFエリア周辺の肌色領域を検出する検出手段と、前記撮影画像が順光画像であると判定されるときには、前記肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおいて、高輝度域に対する重み付けを低輝度域に対する重み付けよりも大きくし、前記肌色領域に関する修正前の平均輝度よりも大きくなるように前記肌色領域に関する輝度を修正した修正輝度を算出すると共に、前記撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、前記肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおいて、前記高輝度域に対する重み付けを前記低輝度域に対する重み付けよりも小さくし、前記肌色領域に関する修正前の平均輝度よりも小さくなるように前記修正輝度を算出する算出手段と、前記撮影画像が順光画像であると判定されるときには、前記修正輝度が適正輝度となるように、前記修正前の平均輝度から前記適正輝度への補正量よりも小さい補正量で前記撮影画像の明るさを補正すると共に、前記撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、前記修正輝度が適正輝度となるように、前記修正前の平均輝度から前記適正輝度への補正量よりも大きい補正量で前記撮影画像の明るさを補正する補正手段とを備える画像処理装置である。
本発明の第5の側面は、撮影画像が順光画像であるか否かを判定する判定手段と、前記撮影画像中の肌色領域を検出する検出手段と、前記撮影画像が順光画像であると判定される場合には、前記肌色領域のうち比較的高輝度の高輝度領域が比較的低輝度の低輝度領域よりも適正輝度に近づくように前記撮影画像の明るさを補正する補正手段とを備える画像処理装置である。
本発明の第6の側面は、撮影画像が逆光画像であるか否かを判定する判定手段と、前記撮影画像中の肌色領域を検出する検出手段と、前記撮影画像が逆光画像であると判定される場合には、前記肌色領域のうち比較的低輝度の低輝度領域が比較的高輝度の高輝度領域よりも適正輝度に近づくように前記撮影画像の明るさを補正する補正手段とを備える画像処理装置である。
本発明の第7の側面は、コンピュータに、a)撮影画像が順光画像であるか逆光画像であるかを判定する手順と、b)前記撮影画像における複数のAFエリアのうち、デフォーカス量が所定値よりも小さなAFエリア周辺の肌色領域を検出する手順と、c)前記撮影画像が順光画像であると判定されるときには、前記肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおいて、高輝度域に対する重み付けを低輝度域に対する重み付けよりも大きくし、前記肌色領域に関する修正前の平均輝度よりも大きくなるように前記肌色領域に関する輝度を修正した修正輝度を算出すると共に、前記撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、前記肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおいて、前記高輝度域に対する重み付けを前記低輝度域に対する重み付けよりも小さくし、前記肌色領域に関する修正前の平均輝度よりも小さくなるように前記修正輝度を算出する手順と、d)前記撮影画像が順光画像であると判定されるときには、前記修正輝度が適正輝度となるように、前記修正前の平均輝度から前記適正輝度への補正量よりも小さい補正量で前記撮影画像の明るさを補正すると共に、前記撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、前記修正輝度が適正輝度となるように、前記修正前の平均輝度から前記適正輝度への補正量よりも大きい補正量で前記撮影画像の明るさを補正する手順とを実行させるためのプログラムである。
本発明の第8の側面は、コンピュータに、a)撮影画像が順光画像であるか否かを判定する手順と、b)前記撮影画像中の肌色領域を検出する手順と、c)前記撮影画像が順光画像であると判定される場合には、前記肌色領域のうち比較的高輝度の高輝度領域が比較的低輝度の低輝度領域よりも適正輝度に近づくように前記撮影画像の明るさを補正する手順とを実行させるためのプログラムである。
本発明の第9の側面は、コンピュータに、a)撮影画像が逆光画像であるか否かを判定する手順と、b)前記撮影画像中の肌色領域を検出する手順と、c)前記撮影画像が逆光画像であると判定される場合には、前記肌色領域のうち比較的低輝度の低輝度領域が比較的高輝度の高輝度領域よりも適正輝度に近づくように前記撮影画像の明るさを補正する手順とを実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、人物の肌色領域を適正な明るさに補正することが可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成概要>
図1および図2は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置1(1A)の外観構成を示す図である。ここで、図1は、撮像装置1の正面外観図であり、図2は、撮像装置1の背面外観図である。この撮像装置1は、レンズ交換式一眼レフレックスタイプのデジタルカメラとして構成されている。なお、撮像装置1は、後述のような画像処理を実行する画像処理装置であるとも表現される。
図1に示すように、撮像装置1は、カメラ本体部(カメラボディ)2を備えている。このカメラ本体部2に対して、交換式の撮影レンズユニット(交換レンズ)3が着脱可能である。
撮影レンズユニット3は、主として、鏡胴36、ならびに、鏡胴36の内部に設けられるレンズ群37(図3参照)及び絞り等によって構成される。レンズ群37(撮影光学系)には、光軸方向に移動することによって焦点位置を変更するフォーカスレンズ等が含まれている。
カメラ本体部2は、撮影レンズユニット3が装着される円環状のマウント部Mtを正面略中央に備え、撮影レンズユニット3を着脱するための着脱ボタン89を円環状のマウント部Mt付近に備えている。
また、カメラ本体部2は、その正面左上部にモード設定ダイヤル82を備え、その正面右上部に制御値設定ダイヤル86を備えている。モード設定ダイヤル82を操作することによれば、カメラの各種モード(各種撮影モード(人物撮影モード、風景撮影モード、およびフルオート撮影モード等)、撮影した画像を再生する再生モード、および外部機器との間でデータ交信を行う通信モード等を含む)の設定動作(切替動作)を行うことが可能である。また、制御値設定ダイヤル86を操作することによれば、各種撮影モードにおける制御値を設定することが可能である。
また、カメラ本体部2は、正面左端部に撮影者が把持するためのグリップ部14を備えている。グリップ部14の上面には露光開始を指示するためのレリーズボタン11が設けられている。グリップ部14の内部には電池収納室とカード収納室とが設けられている。電池収納室にはカメラの電源として、例えばリチウムイオン電池が収納されており、カード収納室には撮影画像の画像データを記録するためのメモリカード90(図3参照)が着脱可能に収納される。
レリーズボタン11は、半押し状態(S1状態)と全押し状態(S2状態)との2つの状態を検出可能な2段階検出ボタンである。レリーズボタン11が半押しされS1状態になると、被写体に関する記録用静止画像(本撮影画像)を取得するための準備動作(例えば、AF制御動作およびAE制御動作等)が行われる。また、レリーズボタン11がさらに押し込まれてS2状態になると、当該本撮影画像の撮影動作(撮像素子5(後述)を用いて被写体像(被写体の光像)に関する露光動作を行い、その露光動作によって得られた画像信号に所定の画像処理を施す一連の動作)が行われる。
図2において、カメラ本体部2の背面略中央上部には、ファインダ窓(接眼窓)10が設けられている。撮影者は、ファインダ窓10を覗くことによって、撮影レンズユニット3から導かれた被写体の光像を視認して構図決定を行うことができる。すなわち、光学ファインダを用いて構図決めを行うことが可能である。
図2において、カメラ本体部2の背面の略中央には、背面モニタ12が設けられている。背面モニタ12は、例えばカラー液晶ディスプレイ(LCD)として構成される。背面モニタ12は、撮影条件等を設定するためのメニュー画面を表示したり、再生モードにおいてメモリカード90に記録された撮影画像を再生表示したりすることができる。
背面モニタ12の左上部にはメインスイッチ81が設けられている。メインスイッチ81は2点スライドスイッチからなり、接点を左方の「OFF」位置に設定すると、電源がオフになり、接点の右方の「ON」位置に設定すると、電源がオンになる。
背面モニタ12の右側には方向選択キー84が設けられている。この方向選択キー84は円形の操作ボタンを有し、この操作ボタンにおける上下左右の4方向の押圧操作と、右上、左上、右下及び左下の4方向の押圧操作とを、それぞれ検出できるように構成されている。なお、方向選択キー84は、上記8方向の押圧操作とは別に、中央部のプッシュボタンの押圧操作も検出できる。
背面モニタ12の左側には、メニュー画面の設定、画像の削除などを行うための複数のボタンからなる設定ボタン群83が設けられている。
<1−2.機能ブロック>
つぎに、図3を参照しながら、撮像装置1の機能の概要について説明する。図3は、撮像装置1の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、撮像装置1は、操作部80、全体制御部101、フォーカス制御部121、ミラー制御部122、シャッタ制御部123、タイミング制御回路124、およびデジタル信号処理回路50等を備える。
操作部80は、レリーズボタン11(図1参照)を含む各種ボタンおよびスイッチ等を備えて構成される。操作部80に対するユーザーの入力操作に応答して、全体制御部101が各種動作を実現する。
全体制御部101は、マイクロコンピュータとして構成され、主にCPU、メモリ、及びROM等を備える。全体制御部101は、ROM内に格納されるプログラムを読み出し、当該プログラムをCPUで実行することによって、各種の機能を実現する。
例えば、全体制御部101は、判定部21と算出部22と補正制御部23とを含む各処理部を実現する。判定部21は、撮影画像が順光画像であるか逆光画像であるかを判定する。算出部22は、判定部21の判定結果に応じて、肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおける比較的高輝度の区域(高輝度域)に含まれる画素の輝度と比較的低輝度の区域(低輝度域)に含まれる画素の輝度とに対する重み付けを設定し、当該重み付けに基づいて、肌色領域に関する輝度を修正した「修正輝度」を算出する。また、補正制御部23は、γ補正回路55等を用いて、「修正輝度」に基づき撮影画像の明るさを補正する。全体制御部101は、これらの処理部を用いて、後述するような肌色部分の検出動作および当該検出結果に基づく輝度調整動作等を実現する。
また、全体制御部101は、AFモジュール20およびフォーカス制御部121等と協動して、フォーカスレンズの位置を制御する合焦制御動作を行う。全体制御部101は、AFモジュール20によって検出される被写体の合焦状態に応じて、フォーカス制御部121を用いてAF動作を実現する。なお、AFモジュール20は、ミラー機構6を介して進入してきた光を用いて、位相差方式等の合焦状態検出手法により被写体の合焦状態を検出することが可能である。
フォーカス制御部121は、全体制御部101から入力される信号に基づいて制御信号を生成しモータM1を駆動することによって、撮影レンズユニット3のレンズ群37に含まれるフォーカスレンズを移動する。また、フォーカスレンズの位置は、撮影レンズユニット3のレンズ位置検出部39によって検出され、フォーカスレンズの位置を示すデータが全体制御部101に送られる。このように、フォーカス制御部121および全体制御部101等は、フォーカスレンズの光軸方向の動きを制御する。
ミラー制御部122は、ミラー機構6が光路から退避した状態(ミラーアップ状態)とミラー機構6が光路を遮断した状態(ミラーダウン状態)との状態切替を制御する。ミラー制御部122は、全体制御部101から入力される信号に基づいて制御信号を生成しモータM2を駆動することによって、ミラーアップ状態とミラーダウン状態とを切り替える。
シャッタ制御部123は、全体制御部101から入力される信号に基づいて制御信号を生成しモータM3を駆動することによって、シャッタ4の開閉を制御する。
タイミング制御回路124は、撮像素子5等に対するタイミング制御を行う。
撮像素子(ここではCCDセンサ(単にCCDとも称する))5は、光電変換作用により被写体の光像を電気的信号に変換して、本撮影画像に係る画像信号(記録用の画像信号)を生成する。撮像素子5は、記録画像取得用の撮像素子であるとも表現される。
撮像素子5は、タイミング制御回路124から入力される駆動制御信号(蓄積開始信号および蓄積終了信号)に応答して、受光面に結像された被写体像の露光(光電変換による電荷蓄積)を行い、当該被写体像に係る画像信号を生成する。また、撮像素子5は、タイミング制御回路124から入力される読出制御信号に応答して、当該画像信号を信号処理部51へ出力する。また、タイミング制御回路124からのタイミング信号(同期信号)は、信号処理部51及びA/D(アナログ/デジタル)変換回路52にも入力される。
撮像素子5で取得された画像信号は、信号処理部51において所定のアナログ信号処理が施され、当該アナログ信号処理後の画像信号はA/D変換回路52によってデジタル画像データ(画像データ)に変換される。この画像データは、デジタル信号処理回路50に入力される。
デジタル信号処理回路50は、A/D変換回路52から入力される画像データに対してデジタル信号処理を行い、撮像画像に係る画像データを生成する。デジタル信号処理回路50は、黒レベル補正回路53、ホワイトバランス(WB)回路54、γ補正回路55及び画像メモリ56を備える。
黒レベル補正回路53は、A/D変換回路52が出力した画像データを構成する各画素データの黒レベルを基準の黒レベルに補正する。WB回路54は、画像のホワイトバランス調整を行う。γ補正回路55は、撮像画像の階調変換を行う。画像メモリ56は、生成された画像データを一時的に記憶するための、高速アクセス可能な画像メモリであり、複数フレーム分の画像データを記憶可能な容量を有する。
本撮影時には、画像メモリ56に一時記憶される画像データは、全体制御部101において適宜画像処理(圧縮処理等を含む)が施された後、カードI/F132を介してメモリカード90に記憶される。
また、画像メモリ56に一時記憶される画像データは、全体制御部101によって適宜VRAM131に転送され、背面モニタ12に画像データに基づく画像が表示される。これによって、撮影画像を確認するための確認表示(アフタービュー)、および撮影済みの画像を再生する再生表示等が実現される。
<1−3.撮影動作>
図4を参照しながら、撮像装置1の動作について説明する。図4は、撮像装置1の撮影動作直後における動作を示すフローチャートである。
レリーズボタン11が全押し状態S2にまで押下されて撮影指令が付与されると、撮像装置1は、シャッタ4を所定の露光時間にわたって開放し、被写体に関する画像データを撮像素子5を用いて取得する。そして、撮像装置1は、当該画像データに対して次述するような輝度調整処理等を施す。この結果、輝度調整動作等が施された画像データが、本撮影画像として生成され、メモリカード90に記録される。以下では、撮像素子5により取得された露光画像(画像データ)が画像メモリ56に一時的に読み出された状態からメモリカード90に記録されるまでの動作について、輝度調整動作に関連する動作を中心に説明する。
ここでは、図5に示されるような画像G1、具体的には、順光状態において、手前の人物が明るく且つ背景のレンガ建造物が比較的暗い画像G1を撮影している状況を想定する
まず、ステップSP1においては、撮影画像G1が順光状態で撮影された画像(「順光画像」とも称する)であるか否か、および、当該撮影画像G1が逆光状態で撮影された画像(「逆光画像」とも称する)であるか否かが判定される。
詳細には、図6に示すように、撮影画像G1を縦方向および横方向にそれぞれ3等分にし、合計9個の領域R11〜R19に区分する。そして、各領域R11〜R19の明るさをそれぞれ求め、その分布パターンによって、当該撮影画像G1が順光画像であるか否かおよび逆光画像であるか否かが求められる。例えば、撮影画像G1において上側の3つの領域R11〜R13と右側の領域R16,R19との合計5つの領域が比較的暗く、且つ、その他の領域R14,R15,R17,R18のいずれか1つの領域が比較的明るいときには、当該撮影画像G1は順光画像であると判定される。また、逆に、撮影画像G1において上側の3つの領域R11〜R13と右側の領域R16,R19との合計5つの領域が比較的明るく、且つ、その他の領域R14,R15,R17,R18のいずれか1つの領域が比較的暗いときには、当該撮影画像G1は逆光画像であると判定される。
ステップSP1においては、さらに、順光度合い又は逆光度合いを求めておくことが好ましい。具体的には、最も明るい領域の平均輝度と最も暗い領域の平均輝度との差(詳細は当該差の絶対値)を、順光度合い又は逆光度合いを示す指標値として定めることができる。例えば、両平均輝度の差が大きくなるにつれて、当該指標値が大きくなり、順光度合い(または逆光度合い)が大きくなるものとして求めればよい。
次のステップSP2〜SP7では、撮像装置1の複数のAFエリアFRi(ここでは4個のAFエリアFR1〜FR4)のうち、画像G1の撮影時におけるデフォーカス量が所定の閾値よりも小さいAFエリアが選択される。そして、当該選択されたAFエリア付近のブロックBj(後述)についてのみ肌色領域の検出処理等が実行される。
これによれば、画面全体のうち、合焦状態に近いAFエリア付近の画像情報が輝度調整動作に利用される。例えば、図5の画像G1に関しては、単一のAFエリアFR3(図8)付近の画像情報、あるいは、3つのAFエリアFR1〜FR3付近の画像情報等、が利用される。主要被写体としての人物は合焦状態にされて撮影されることが多いため、合焦状態に近いAFエリア付近の画像情報を用いることによれば人物を正確に抽出することが可能である。
詳細には、まずステップSP2において、AFモジュール20に設けられた複数のAFエリアFRiにおけるデフォーカス量(フォーカスレンズ位置に関する合焦位置からのずれ量)がそれぞれ求められる。そして、ステップSP3において、複数のAFエリアFRiのうち、そのデフォーカス量が所定の閾値よりも小さいAFエリアであることが判定されると、ステップSP4〜SP6の処理に進む。それ以外の場合には、当該AFエリアについてはステップSP4〜SP6の処理を実行することなく、次のAFエリアに関する判定処理を実行する。
ステップSP4においては、AFエリアFRiの周辺の肌色ブロックが検出される。
図7は、画像G1における複数のブロックBjを示す図である。画面G1は、横方向に40個および縦方向に30個に区分され、合計1200個の小領域(ブロックBj)に区分されている。
まず、これら1200個のブロックBjのうち、AFエリアFRiの周辺のブロックが処理対象のブロックとして選択される。例えば、図8に示すように、AFエリアFR3の周辺に存在する複数のブロック(横方向に6個および縦方向に10個配置された60個のブロック)が選択される。
そして、選択された60個のブロックBjのうち、その色が肌色に分類されるブロック(「肌色ブロック」とも称する)をさらに抽出する。具体的には、まず、当該ブロックBj内の各画素のRGB成分の画素値を輝度値Yと色成分Cr,Cbとに変換する。そして、当該ブロックBj内の各画素の変換後の色成分Cr,Cbが、図9に示すように、Cr−Cb空間において肌色を表す所定の範囲(肌色エリア)内に存在すると当該画素は肌色画素であると判定される。さらに、或るブロックBjにおいて、このような肌色画素が所定の割合(例えば8割)を超えると、当該ブロックBjが肌色ブロックであると判定される。ただし、これに限定されず、ブロックBj内の1つ又は複数の代表画素の色によって当該ブロックBjの色を決定するようにしてもよい。
このようにして肌色ブロックBjが抽出されるとステップSP5からステップSP6に進む。一方、肌色ブロックBjが全く抽出されなかった場合には、ステップSP5からステップSP7に進む。
ステップSP6では、肌色ブロックBjに関する輝度ヒストグラムが生成される。詳細には、肌色ブロックBj内の複数の画素のそれぞれについての輝度に基づいて、輝度値Yのヒストグラム(度数分布)が求められる。
例えば、図5のような画像G1を撮影する場合には、人物の明るい肌色部分に対応するブロックBjに加えて、背景のレンガ部分に対応するブロックBjも「肌色ブロック」であると判定される。図10は、このような場合における輝度値Yのヒストグラムの曲線C1を示す図である。図10に示すように、このヒストグラム曲線C1においては2つのピークPK1,PK2が現れている。比較的明るい部分のピークPK1は人物の顔の肌色部分に対応し、比較的暗い部分のピークPK2は背景のレンガの肌色部分に対応する。
その後、ステップSP7で全AFエリアFRiについての処理が終了したか否かが判定され、未処理のAFエリアFRiが残っている場合には再びステップSP3に戻り、未処理のAFエリアFRiが残っていない場合にはステップSP8に進む。
なお、上記のステップSP6の処理が、デフォーカス量が小さな全てのAFエリアFRiの近傍のブロックBjについて実行されることによって、肌色ブロックに関する輝度ヒストグラムが取得される。
ステップSP8では、このような輝度ヒストグラムを用いて、肌色ブロックについての「修正輝度」を算出する。具体的には、選択された肌色ブロックBjに関して、輝度値Yごとの重み付け係数を用いて各画素の輝度値を修正し、当該修正後の各画素の輝度値YMの平均値である修正輝度値YMaveを「修正輝度」として算出する。
図11は、各輝度値yの重み付け係数Wyを示す重み付け曲線L1等を示す図である。例えば、ステップSP1で撮影画像が順光画像であると判定される場合には、重み付け曲線として曲線L1が採用される。
そして、次式(1)を用いて修正輝度値YMaveを求める。
Figure 0004853414
ここで、Wyは各輝度yの重み付け係数を表し、Syは各輝度yを有する画素の数(度数)を表す。
重み付け曲線L1は、比較的高輝度の高輝度域ZA(図10および図11参照)の輝度値に対する重み付けが比較的大きく、比較的低輝度の低輝度域ZBの輝度値に対する重み付けが比較的小さい、という特質を有している。また、曲線L1による重み付けWyを用いて修正された修正輝度値YMaveは、修正前の輝度値Yの平均値(修正前の平均輝度値)Yaveよりも大きな値になる。
このようにして、順光状態であるとの判定結果に応じて設定された重み付けに基づいて肌色領域に関する輝度を修正した修正輝度値YMaveが算出される。具体的には、高輝度域ZAに対する重み付けを低輝度域ZBに対する重み付けよりも大きくし、且つ、肌色領域に関する修正前の平均輝度値Yaveよりも大きくなるように修正輝度値YMaveが算出される。
次のステップSP9においては、得られた修正輝度値YMaveに基づいて、撮影画像G1の明るさを補正する。具体的には、修正輝度値YMaveが適正輝度となるように撮影画像G1の明るさが補正される。より詳細には、肌色ブロックの修正輝度値YMaveを目標値YTに近づけるγ(ガンマ)補正曲線が採用され、当該γ補正曲線に基づくγ補正が施される。
図12は、複数のγ補正曲線を示す図である。「+30」、「+50」、「+70」は画像全体の輝度(明るさ)を増加させる曲線であり、「−30」、「−50」、「−70」は画像全体の輝度(明るさ)を減少させる曲線である。また、正負の符号の後の数値が大きくなるにつれて、その曲線による補正の程度が大きくなることを示している。
ステップSP9においては、例えば、修正輝度値YMave(値70)を目標値YT(値120)にするためには、平均値を約50増加させる(「+50」)γ補正曲線が採用される。
このようにして、修正輝度値YMaveに基づいて撮影画像の明るさが補正される。
ここにおいて、仮に修正前の平均輝度値Yaveに基づいて撮影画像の明るさを補正する技術を比較例として想定し、上記の実施形態と比較する。
当該比較例においては、修正前の輝度値Yaveが値50であるとすると、当該輝度値Yaveを目標値YTにするために平均値を約70増加させる(「+70」)γ補正曲線が採用される。この場合には、上述したように、必要以上に明るく補正されてしまうことになる。状況によっては、白飛びも生じ得る。
これに対して、上記の実施形態によれば、肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおける高輝度域ZAに含まれる画素の輝度と低輝度域ZBに含まれる画素の輝度とに対する重み付けを、順光および逆光に関する判定結果に応じて設定し、当該重み付けに基づいて算出された「修正輝度」に基づいて前記撮影画像の明るさが補正される。詳細には、撮影画像が順光画像であると判定されるときには、曲線L1と式(1)とを用いて修正輝度が算出される。この場合、修正輝度は元の輝度よりも大きくなるように修正される。例えば、修正輝度値YMaveは、修正前の平均輝度値Yave(=50)よりも大きな値(70)として取得される。そして、当該修正輝度値YMaveが適正輝度YTとなるように、「+70」ではなく「+50」のγ補正曲線を用いて、比較的程度の小さな明るさ補正が撮影画像G1に対して施される。したがって、上記の比較例と比べて、順光画像における人肌部分の輝度が高くなり過ぎることを防止し、人物の肌色領域RAを適正な明るさに補正することが可能である。
なお、このような態様は、撮影画像が順光画像であると判定される場合には、肌色領域のうち比較的高輝度の高輝度領域(例えば図5の人物の肌色領域RA)が比較的低輝度の低輝度領域(例えば図5のレンガの肌色領域RB)よりも適正輝度に近づくように撮影画像の明るさを補正するものである、とも表現される。
<1−4.逆光画像に対する補正処理>
また、この実施形態においては、撮影画像が逆光画像の場合は次述するような動作が実行される。以下では、撮影画像が順光画像の場合との相違点を中心に説明する。
ここでは、図13に示されるような画像G2、具体的には、海岸(砂浜)において逆光状態で人物の撮影画像G2を得る状況を想定する。
まず、ステップSP1で撮影画像G2が逆光画像であると判定される。
また、ステップSP8においては、重み付け曲線として曲線L2(図11)を採用する。この曲線L2は、比較的高輝度の高輝度域ZA(図10参照)の輝度値に対する重み付けが比較的小さく、比較的低輝度の低輝度域ZBの輝度値に対する重み付けが比較的大きい、という特質を有している。また、曲線L2による重み付けWyを用いて修正された修正輝度値YMave(例えば値70)は、修正前の平均輝度値Yave(例えば値90)よりも小さな値になる。
次のステップSP9においては、得られた修正輝度値YMaveに基づいて、画像G2の明るさを補正する。
ステップSP9においては、例えば、修正輝度値YMave(値70)を目標値YT(値120)にするためには、平均値を約50増加させる(「+50」)γ補正曲線が採用される。
このようにして、修正輝度値YMaveに基づいて撮影画像の明るさが補正される。
ここにおいて、仮に修正前の平均輝度値Yaveに基づいて撮影画像の明るさを補正する場合を比較例として想定し、上記の実施形態と比較する。
当該比較例においては、修正前の輝度値Yaveが値90であるとすると、当該輝度値Yaveを目標値YT(値120)にするために平均値を約30増加させる(「+30」)γ補正曲線が採用される。この場合には、人物の肌色領域RC(図13参照)が十分な明るさを有する状態に補正されない、すなわち本来必要な程度よりも小さな程度しか明るさが増大されない、という問題が存在する。
これに対して、上記の実施形態によれば、撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、曲線L2と式(1)とを用いて修正輝度値YMaveが算出される。これによれば、修正輝度値YMave(例えば値70)は、修正前の平均輝度値Yave(例えば値90)よりも小さくなるように修正される。そして、このような修正輝度(例えばYMave=70)が適正輝度(YT=120)となるように、「+30」ではなく「+50」のγ補正曲線を用いて、比較的大きな程度の明るさ補正が撮影画像G2に対して施されるので、逆光画像における比較的暗い人肌部分が十分に明るく補正され、人物の肌色領域RCを適正な明るさに補正することが可能である。
また、このような態様は、撮影画像が逆光画像G2であると判定される場合には、肌色領域のうち比較的低輝度の低輝度領域(例えば図13の人物の肌色領域RC)が比較的高輝度の高輝度領域(例えば図13の砂浜の肌色領域RD)よりも適正輝度に近づくように撮影画像の明るさを補正するものである、とも表現される。
なお、この実施形態においては、撮影画像が順光画像であるか逆光画像であるかを判定し、当該判定結果に基づいて曲線L1,L2のいずれを採用するかを決定している。ただし、これに限定されず、例えば、さらに順光の度合いおよび/または逆光の度合いにも応じて肌色領域の輝度の修正の度合いを変更するようにしてもよい。詳細には、順光の度合いが小さいときには、水平方向に対する曲線L1の傾斜を小さくするようにしてもよい。また、逆光の度合いが小さいときには、水平方向に対する曲線L2の傾斜を小さくするようにしてもよい。すなわち傾斜の緩い重み付け曲線を用いても良い。あるいは、逆に、順光または逆光の度合いが大きいときには、さらに急な傾斜を有する重み付け曲線を用いてもよい。そして、順光の度合い或いは逆光の度合いに応じて変更された重み付け曲線を用いて修正輝度を算出し、当該修正輝度に基づいて撮影画像の明るさを補正するようにしてもよい。
また、撮影画像が順光画像G1である場合において、この第1実施形態のように式(1)および曲線L1に基づいて求めた平均輝度値YMaveが適正輝度となるように撮影画像G1の明るさを補正する場合には、次のような利点をさらに得ることができる。
第1実施形態では、肌色領域の画素の輝度が高輝度域ZAと低輝度域ZBとにおいて2つのピークPK1,PK2を有する撮影画像G1(図5、図10参照)を想定した。しかしながら、実際には、肌色領域の画素の輝度が単一のピーク(例えば高輝度域ZAでのピークPK1のみ、或いは低輝度域ZBでのピークPK2のみ)を有する撮影画像も存在する。なお、肌色ブロックにおける輝度は、当該各ピーク周辺に度数分布が集中していることが多い。
肌色領域の画素の輝度が単一のピークを有し且つピーク周辺に度数分布が集中している撮影画像に関しては、式(1)および曲線L1を用いて算出される修正輝度値YMaveは、修正前の輝度値YMaveとほぼ同様の値になる。これは、曲線L1において、低輝度域ZBおよび高輝度域ZAを含む略全輝度域にわたって重み付け係数Wyが正(非ゼロ)の値に定められていること、および、式(1)(特に分母)において重み付け係数と度数分布との積を用いた正規化処理を行っていることなどに基づく。
したがって、当該修正輝度値YMaveに基づく補正を行うことによって、低輝度域ZBにのみ人物の肌色領域の画素が存在する場合においても良好に補正を行うことが可能である。すなわち、肌色領域の画素の輝度が単一のピークを有する場合と、肌色領域の画素の輝度が複数のピークを有する場合との双方において、補正手法を変更することなく良好に補正を行うことが可能である。
また、撮影画像が逆光画像G2の場合についても同様である。すなわち、式(1)および曲線L2に基づいて求めた平均輝度値YMaveが適正輝度となるように撮影画像G2の明るさを補正する場合には、肌色領域の画素の輝度が単一のピークを有する場合でも、補正手法を変更することなく、良好に補正を行うことが可能である。
<2.第2実施形態>
上記第1実施形態においては、撮影画像が順光画像であると判定されるときには、高輝度領域に対する重み付けを低輝度領域に対する重み付けよりも大きくして、肌色領域に関する修正前の平均輝度よりも大きくなるように修正輝度を算出し、修正輝度が適正輝度となるように撮影画像の明るさを補正する場合を例示した。
この第2実施形態においては、当該重み付けが極端な場合を例示する。具体的には、撮影画像が順光画像であると判定されるときには、図14に示すような重み付け曲線L3と式(1)とを用いて修正輝度を算出し、修正輝度が適正輝度となるように撮影画像の明るさを補正する。重み付け曲線L3においては、低輝度域ZBでは重み付け係数がゼロであり、高輝度域ZAでは重み付け係数が非ゼロの所定値(例えば1)である。
この技術は、撮影画像が順光画像であると判定されるときには、高輝度域ZAの画素が適正輝度となるように撮影画像の明るさを補正するものである、とも表現される。
このような態様によっても、2つの輝度ピークを有する肌色領域に関して、元の平均輝度Yaveよりも高く修正された修正輝度値YMaveが適正輝度となるように撮影画像G1の明るさが補正されるので、順光画像における人肌領域RA(図5)の輝度が高くなり過ぎることを防止し、人物の肌色領域RAを適正な明るさに補正することが可能である。
また、同様にして、撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、図15に示すような重み付け曲線L4と式(1)とを用いて修正輝度を算出し、修正輝度が適正輝度となるように撮影画像の明るさを補正するようにしてもよい。重み付け曲線L4においては、低輝度域ZBでは重み付け係数が非ゼロの所定値(例えば1)であり、高輝度域ZAでは重み付け係数がゼロである。
この技術は、撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、低輝度域ZBの画素が適正輝度となるように撮影画像の明るさを補正するものである、とも表現される。
このような態様によっても、2つの輝度ピークを有する肌色領域に関して、元の平均輝度Yaveよりも低くなるように修正された修正輝度値YMaveが適正輝度となるように、比較的大きな程度の明るさ補正が撮影画像G2に対して施される。したがって、逆光画像における比較的暗い人肌領域RC(図13)が十分に明るく補正され、人物の肌色領域を適正な明るさに補正することが可能である。
<3.その他>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記第1実施形態および第2実施形態においては、重み付けを用いて修正輝度を求める場合を例示したが、これに限定されない。例えば、順光状態であると判定される場合には、肌色領域に関する元の平均画素よりも大きな値を肌色領域に関する「修正輝度」として求めるようにしてもよい。詳細には、順光度合いに応じた設定値を元の平均画素に対して加算した値を「修正輝度」として得ればよい。そして、このような修正輝度が適正輝度となるように画像G1の明るさを補正するようにしてもよい。このような態様によっても、画像G1の肌色領域における白飛びを防止し、適切な明るさに補正することが可能である。なお、このような態様は、撮影画像が順光画像であると判定される場合には、肌色領域のうち比較的高輝度の高輝度領域が比較的低輝度の低輝度領域よりも適正輝度に近づくように撮影画像の明るさを補正するものである、とも表現される。
同様に、逆光状態であると判定される場合には、元の平均画素よりも小さな値を「修正輝度」として求めるようにしてもよい。そして、このような修正輝度が適正輝度となるように画像G2の明るさを補正するようにしてもよい。このような態様によっても、画像G2の肌色領域を充分に明るい領域に補正することが可能である。なお、このような態様は、撮影画像が逆光画像であると判定される場合には、肌色領域のうち比較的低輝度の低輝度領域が比較的高輝度の高輝度領域よりも適正輝度に近づくように撮影画像の明るさを補正するものである、とも表現される。
また、上記実施形態においては、撮像装置1において記録用の撮影画像(本撮影画像)を得る際の画像処理技術に本発明の思想を適用する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、撮像装置1によって取得された撮影画像に対して、パーソナルコンピュータ等のコンピュータを用いて画像処理を行う場合に本発明の思想を適用するようにしてもよい。具体的には、パーソナルコンピュータにおいて上記の機能を実現するプログラムを実行し、撮像装置1によって取得された撮影画像の明るさを補正するようにしてもよい。
撮像装置の正面外観図である。 撮像装置の背面外観図である。 撮像装置の機能構成を示すブロック図である。 撮影動作直後の動作を示すフローチャートである。 撮影画像(順光画像)の例を示す図である。 撮影画像に関する区分領域を示す図である。 撮影画像における複数のブロックを示す図である。 或るAFエリア周辺において選択されるブロックを示す図である。 色空間における肌色領域を示す図である。 輝度ヒストグラムを示す図である。 重み付け曲線を示す図である。 γ補正曲線を示す図である。 撮影画像(逆光画像)の例を示す図である。 重み付け曲線の別の例を示す図である。 重み付け曲線のさらに別の例を示す図である。
符号の説明
1 撮像装置
50 デジタル信号処理回路
Bj ブロック
FRi AFエリア
G1,G2 撮影画像
C1 ヒストグラム曲線
L1〜L4 重み付け曲線
R11〜R19 (順光/逆光判定用)領域
Yave (修正前の)平均輝度値
YMave 修正輝度値

Claims (6)

  1. 撮影画像が順光画像であるか逆光画像であるかを判定する判定手段と、
    前記撮影画像における複数のAFエリアのうち、デフォーカス量が所定値よりも小さなAFエリア周辺の肌色領域を検出する検出手段と、
    前記撮影画像が順光画像であると判定されるときには、前記肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおいて、高輝度域に対する重み付けを低輝度域に対する重み付けよりも大きくし、前記肌色領域に関する修正前の平均輝度よりも大きくなるように前記肌色領域に関する輝度を修正した修正輝度を算出すると共に、前記撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、前記肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおいて、前記高輝度域に対する重み付けを前記低輝度域に対する重み付けよりも小さくし、前記肌色領域に関する修正前の平均輝度よりも小さくなるように前記修正輝度を算出する算出手段と、
    前記撮影画像が順光画像であると判定されるときには、前記修正輝度が適正輝度となるように、前記修正前の平均輝度から前記適正輝度への補正量よりも小さい補正量で前記撮影画像の明るさを補正すると共に、前記撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、前記修正輝度が適正輝度となるように、前記修正前の平均輝度から前記適正輝度への補正量よりも大きい補正量で前記撮影画像の明るさを補正する補正手段
    を有する撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記補正手段は、前記撮影画像が順光画像であると判定されるときには、前記高輝度域の画素が適正輝度となるように前記撮影画像の明るさを補正す撮像装置。
  3. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記補正手段は、前記撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、前記低輝度域の画素が適正輝度となるように前記撮影画像の明るさを補正す撮像装置。
  4. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記算出手段は、順光度合いまたは逆光度合いに応じて前記肌色領域の輝度の修正の度合いを変更して、前記修正輝度を算出す撮像装置。
  5. 撮影画像が順光画像であるか逆光画像であるかを判定する判定手段と、
    前記撮影画像における複数のAFエリアのうち、デフォーカス量が所定値よりも小さなAFエリア周辺の肌色領域を検出する検出手段と、
    前記撮影画像が順光画像であると判定されるときには、前記肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおいて、高輝度域に対する重み付けを低輝度域に対する重み付けよりも大きくし、前記肌色領域に関する修正前の平均輝度よりも大きくなるように前記肌色領域に関する輝度を修正した修正輝度を算出すると共に、前記撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、前記肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおいて、前記高輝度域に対する重み付けを前記低輝度域に対する重み付けよりも小さくし、前記肌色領域に関する修正前の平均輝度よりも小さくなるように前記修正輝度を算出する算出手段と、
    前記撮影画像が順光画像であると判定されるときには、前記修正輝度が適正輝度となるように、前記修正前の平均輝度から前記適正輝度への補正量よりも小さい補正量で前記撮影画像の明るさを補正すると共に、前記撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、前記修正輝度が適正輝度となるように、前記修正前の平均輝度から前記適正輝度への補正量よりも大きい補正量で前記撮影画像の明るさを補正する補正手段
    を有する画像処理装置。
  6. コンピュータに、
    a)撮影画像が順光画像であるか逆光画像であるかを判定する手順と、
    b)前記撮影画像における複数のAFエリアのうち、デフォーカス量が所定値よりも小さなAFエリア周辺の肌色領域を検出する手順と、
    c)前記撮影画像が順光画像であると判定されるときには、前記肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおいて、高輝度域に対する重み付けを低輝度域に対する重み付けよりも大きくし、前記肌色領域に関する修正前の平均輝度よりも大きくなるように前記肌色領域に関する輝度を修正した修正輝度を算出すると共に、前記撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、前記肌色領域に関する輝度ヒストグラムにおいて、前記高輝度域に対する重み付けを前記低輝度域に対する重み付けよりも小さくし、前記肌色領域に関する修正前の平均輝度よりも小さくなるように前記修正輝度を算出する手順と、
    d)前記撮影画像が順光画像であると判定されるときには、前記修正輝度が適正輝度となるように、前記修正前の平均輝度から前記適正輝度への補正量よりも小さい補正量で前記撮影画像の明るさを補正すると共に、前記撮影画像が逆光画像であると判定されるときには、前記修正輝度が適正輝度となるように、前記修正前の平均輝度から前記適正輝度への補正量よりも大きい補正量で前記撮影画像の明るさを補正する手順
    を実行させるためのプログラム。
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