JP4853170B2 - 超電導コイルおよび該超電導コイルを備えた超電導機器 - Google Patents
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Description
前記ソレノイド状の超電導コイル2が軸線方向に長尺であるのに対して、パンケーキ状の超電導コイル3は軸線方向に偏平であるため、複数の超電導コイル3を軸線方向に重ね合わせて隣接する超電導コイル3同士を直列に接続することにより1つの超電導コイル4を形成している。
前記超電導コイル2、4では、超電導コイル2、4に電流を通電すると、図5(A)に示すようような磁場5が発生し、超電導コイル2、4の軸線方向Xの各位置の超電導テープ線にかかる直交方向の磁場は、図5(B)に示すように、軸線方向Xの中央で最も小さく、両側へいくに従って大きくなる。
よって、超電導コイル2、4の軸線方向Xの各位置の超電導テープ線の臨界電流は、図5(C)に破線で示すように、超電導コイル2、4の軸線方向Xの中央付近は大きいが、両側へいくに従って小さくなる。
よって、超電導コイル2、4の軸線方向Xの中央付近では、臨界電流が大きいにもかかわらず、少しの電流しか流すことができず、負荷率(電流値/臨界電流値)が低く、軸線方向Xの中央付近の超電導テープ線を有効に利用できていない。
このように、軸線方向両端の超電導コイル3Aには、大きな電流を流すことができるが、この電流値を前記臨界電流値よりも小さく設定しなければならず、中央の超電導コイル3に流せる電流はますます小さくなり、超電導コイル6においても、軸線方向の中央付近の超電導テープ線を有効に利用できていない。
前記複数の分割コイルを軸線方向に沿って並列配置し、
これら複数の各分割コイルはそれぞれ電源接続部を備え、軸線方向の中央部の分割コイルと軸線方向の両側の分割コイルは異なる電源に接続され、軸線方向の中央部の分割コイルは軸線方向の両側の分割コイルより大きな電圧が印加される構成としている超電導コイルを提供している。
これにより、中央の分割コイルに効率良く電流を流して負荷率を高めることができ、高い起磁力(電流値×ターン数)を発生させることができる。また、本発明の超電導コイルは負荷率を高めているため、従来の超電導コイルに比べて超電導テープ線の量を低減してコイル自体を小型化することができる。
前記構成によれば、各分割コイルの臨界電流に応じてより適度な電圧を印加することができ、より効率良く各分割コイルに電流を流すことができる。
また、軸線方向の中央から等距離に配置した分割コイルを同一の電源に並列接続すれば、多くても電源の個数を、分割コイルが偶数n個の場合にはn/2個、分割コイルが奇数m個の場合には((m−1)/2)+1個とすることができる。
前記超電導機器としては、モータ、発電機、変圧器、超電導電力貯蔵装置(SMES)、限流器等が挙げられる。
図1は、本発明の第1実施形態を示す。
本実施形態の超電導コイル10は、モータからなる超電導機器に用いられるものであり、帯状のビスマス系超電導テープ線11をダブルパンケーキ状に巻回した分割コイル12を複数個(本実施形態では18個)備え、これら分割コイル12を軸線方向Xに並列配置し、各分割コイル12の電源接続部12aをリード線14を介してそれぞれ所要の電源13に接続している。電源接続部12aでは、超電導テープ線11とリード線14をハンダ付けしている。
詳細には、軸線方向Xの中央の10個の分割コイル12Aを電源13Aに接続し、該分割コイル12Aの両側の2つの分割コイル12Bを電源13Bに接続し、該分割コイル12Bの軸線方向端部側に配置された2つの分割コイル12Cを電源13Cに接続し、該分割コイル12Cの軸線方向端部側に配置された2つの分割コイル12Dを電源13Dに接続し、該分割コイル12Dの軸線方向端部側に配置された2つの分割コイル12Eを電源13Eに接続して、分割コイル12A〜12Eにそれぞれ200、191、176、158、136ボルトの電圧を印加している。
即ち、分割コイル12A〜12Eに印加する電圧を軸線方向Xの中央で対称とし、両端の分割コイル12Eから中央の分割コイル12Aにかけて印加する電圧を段階的に大きくしている。
これにより、中央の分割コイルに効率良く電流を流して負荷率を高めることができ、高い起磁力(電流値×ターン数)を発生させることができる。また、本発明の超電導コイルは負荷率を高めているため、従来の超電導コイルに比べて超電導テープ線の量を低減してコイル自体を小型化することができる。
また、本実施形態では、全ての分割コイル12のターン数を均一として、各分割コイル12に印加する電圧のみを変えているため、設計を容易にすることができる。
また、本実施形態では、超電導コイルの冷却構造について説明及び図示を省略しているが、液体窒素等の冷媒を収容した断熱性を有する容器内に超電導コイルを配置して超電導温度まで冷却している。
さらに、本実施形態では、超電導コイルをモータからなる超電導機器に用いているが、発電機、変圧器、超電導電力貯蔵装置(SMES)あるいは限流器からなる他の超電導機器に用いてもよい。
本実施形態では、帯状のビスマス系超電導テープ線21をダブルパンケーキ状に巻回した分割コイル22を軸線方向Xに並列配置した超電導コイル20を2つ設け、各分割コイル22の電源接続部22aをリード線24を介してそれぞれ所要の電源23に接続している。
詳細には、軸線方向Xの中央に対して対称位置に配置された分割コイル22A〜22Iをそれぞれ同一の電源23A〜23Iに接続しており、分割コイル22A〜22Iにそれぞれ199.8、186.2、174.2、163.8、155.0、147.8、142.2、138.2、135.8ボルトの電圧を印加している。
なお、本実施形態では、電源23に2つの超電導コイル20を接続しているが、3つ以上の超電導コイルを接続してもよい。
11、21 超電導テープ線
12、22 分割コイル
12a、22a 電源接続部
13、23 電源
Claims (3)
- 超電導テープ線を同一巻回数で形成した複数の分割コイルを備え、
前記複数の分割コイルを軸線方向に沿って並列配置し、
これら複数の各分割コイルはそれぞれ電源接続部を備え、軸線方向の中央部の分割コイルと軸線方向の両側の分割コイルは異なる電源に接続され、軸線方向の中央部の分割コイルは軸線方向の両側の分割コイルより大きな電圧が印加される構成としている超電導コイル。 - 前記分割コイルに印加する電圧を軸線方向の中心に対して対称とし、両端の分割コイルから中央の分割コイルにかけて印加される電圧を段階的に大きくしている請求項1に記載の超電導コイル。
- 請求項1または請求項2に記載の超電導コイルを備えた超電導機器。
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