JP4852748B2 - 車輪装置 - Google Patents
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Description
上記したごとく、従来の車体遥動式の三輪自動車は、旋回中には遠心力に対し車体を傾斜させても安全に走行することができるが、例えば、旋回中の車体が傾いている状態から急停車するときや、旋回中の車体が傾いている状態から急に低速走行に移行するときには、車体が不安定の状況になることがあり、また、車体の傾斜を復元するためには、ハンドル部で復元方向に手の力で起こさねばならないために力と技能が必要で容易に復元できないことがあるという問題があった。さらに、方向が定まらない強風の中などでは安定した走行が難しいという問題もあった。
また、従来の二輪自動車にも、上記した車体遥動式の三輪自動車の問題と同様の問題があった。
また、停車したときに傾斜した車体を容易に引き起こすことができ、また、走行中には安定した姿勢を保持することができる。
図1、2は、車体遥動式の三輪自動車を示すが、エンジンや、DCモータなどの動力源は省略することとし、以下の実施例も同様とする。
図1、2に示すように、本発明の実施の形態の車輪装置10は、車体遥動式の三輪自動車1の車体3の左右の中心に位置し、シャシー4から下に延びたブラケット14a、14bに回転自在に軸支される前後方向の傾斜軸13に直交する直交軸15が設けられ、傾斜軸13と直交軸15とで十字ブロックが形成され、直交軸15に回転自在に取り付けられたL字形の車輪装着用アーム11a、11bに傾斜軸13に対し左右対象に走行用の車輪12a、12bが配設されている。車体3は、車室3aと、シート3bと、シャシー4とで構成することとし、以下の実施例も同様とする。
車輪12a、12bの配設位置は直交軸15の後方にあるため、傾斜軸13は前下がり状態となっている。
傾斜軸13からは下方に板状のスプリング座16が延び、車輪装着用アーム11aに設けられたスプリング受け座17との間に走行時の振動を吸収するサスペンションスプリング18が装着されている。
車体遥動式の三輪自動車の場合、車体を傾斜させて旋回を行うときの車体の傾斜角度は、一般的に20度前後が限界といわれている。図3に示すように、図1に示す車体3を25度傾斜させたときには車輪12a、12bは旋回方向に対し外側に向き位置も変わる。そのとき、傾斜軸13(図1、2参照)の傾斜軸線13aは地面と(イ)点で交差しており、(ロ)点は直交軸15(図1、2参照)の直交軸線15aと傾斜軸線13aとの交点である。車輪12a、12bは車体が25度傾いているにもかかわらず、常に垂直となっているため、車輪12a、12bと平行な直交軸15は水平となり、車輪12a、12bの中心を結んだ線の中心の垂線は平面図では傾斜線13aに重なる。
そのため、車輪装置10が装着された車体遥動式の三輪自動車1は、平地で車体3を傾斜させて旋回中、そのままの姿勢で急停車または急に低速走行に移行しても、乗員の重心位置(ハ)は車輪21a、車輪21b、前輪21cの接地位置を結ぶ多角形Sの内側にあり、安定状態を保ち転倒も避けることができる。
また、従来型の車体を傾動することの出来ない自立型三輪車の場合を同じ条件で比較するため同様に(ニ)点を求めて傾斜地の限界の角度を求めると図17の(c)に示すように約17度であり、本発明の実施の形態の車輪装置を装着した車体遥動式の三輪自動車1は、車体3を傾けて横切れる傾斜地の角度は大幅に大きくなっていることが分かる。
図4、5は、車体遥動式の二輪自動車を示すが、エンジンや、DCモータなどの動力源は省略することとし、以下の実施例も同様とする。
図4、5に示すように、段付ボルト214によってシャシー104に組みつけられた手引き傾斜角度設定機構200の下方には、傾斜軸取付用の後部ブラケット114aが取付けられている。また、シャシー104から下方に伸びたスライドユニット140には、前部ブラケット114bが回転自在に取り付けられている。後部ブラケット114aと前部ブラケット114bとに前下がりの傾斜軸113が回転自在に取付けられ、傾斜軸113に直交する直交軸115が設けられ、傾斜軸113と直交軸115とで十字回転ブロックが形成されている。車体は、シート103bと、シャシー104とで構成することとし、車室を設ける場合には車室も含む構成とし、以下の実施例も同様とする。
傾斜軸113に直交する直交軸115上では両側に取り付けねじが切られ、補助用の車輪装着用アーム111a、111bが両側から直交軸115に回転自在に取り付けられており、補助用の車輪装着用アーム111a、111bの端部には左右対称に互いに向き合う形で、補助用の車輪112が配設されている。
従って、本発明の実施の形態の車輪装置110は、傾斜軸113と、直交軸115と、補助用の車輪装着用アーム111a、111bと、補助用の車輪112とで構成されている。
二輪自動車の場合、車体遥動式の三輪自動車の場合と同様に、車体を傾斜させて旋回を行うときの車体の傾斜角度は、一般的に20度前後が限界といわれている。図6に示すように、傾斜軸113の傾斜軸線113aは地面と(イ)点で交差しており、(ロ)点は直交軸115と傾斜軸113の交点である。補助用の車輪112は車体が25度傾いているにもかかわらず、常に垂直となっているため、左右の補助用の車輪112どうしと平行な直交軸115は水平となり、互いに向き合う左右の補助用の車輪112の中心を結んだ線の中心の垂線は平面図では傾斜線113aに重なる。
そのため、車輪装置110が装着される二輪自動車101は、車体を傾斜させて旋回中、そのままの姿勢で急停車または低速走行に移行しても、乗員の重心位置(ハ)は補助用の車輪112a、112bと、車輪112a、112bのそれぞれの前方に設けた補助用の車輪と、前輪112cの接地位置を結ぶ5角形の内側にあり、安定状態を保ち転倒を避けることもできる。
以上、実施例1では、本発明の実施の形態の車輪装置を車体遥動式の三輪自動車に装着した場合につき説明し、実施例2では、本発明の実施の形態の車輪装置を車体遥動式の二輪自動車に装着した場合につき説明したが、車輪装置に取付ける傾斜軸は、走行用の車輪や補助用の車輪の配設位置が直交軸の前方にあるときは前上がりの傾斜を持たせるようにすることができ、その場合には、車体を傾斜させるとき走行用の車輪や補助用の車輪が内側を向くとともに内側に移動することとなり、重心が各車輪の接地位置を結ぶ多角形の内側になるように設定でき、旋回しているときに急停車しても横転することを防ぐことができる。
図7、8に示すように、本発明の実施の形態の車輪装置10に備えられる車体起し機構30は、車体3が傾斜したとき、踏面部35を押下げることにより車体の傾斜起しを行うもので、前後方向のシャシー4から左右対象に張り出したアーム31の先端に軸方向回転と軸直角方向回転を可能とするユニバーサルジョイント33が取付けられ、ユニバーサルジョイント33に一端が保持された左右の車体起し用のバー34と、シャシー4の下部に取り付けられ、車体起し用のバー34の他端が挿通され上下方向にスライド可能のスライダー41が設けられシャシー4の左右下方にそれぞれ取付けられたスライドユニット40と、車体起し用のバー34の中間から張り出した踏面部35とで構成されている。
図4、5に示すように、車体起こし機構130は、前後方向のシャシー104から左右対象に張り出したアーム131の先端に軸方向回転と軸直角方向回転を可能とするユニバーサルジョイント133が取付けられ、ユニバーサルジョイント133に一端が保持された左右の車体起し用のバー134と、シャシー104の下部に取り付けられ、車体起し用のバー134の他端が挿通され上下方向にスライド可能のスライダー141が取付けられ、シャシー104の左右下方に取付けられたスライドユニット140と、車体起し用のバー134の中間から張り出した踏面部135とで構成されている。
本発明の実施の形態の車輪装置に備えられるロック&アンロック装置50は、三輪自動車のスライダーユニット40に取付けられ、車体起し用のバー34の他端が取付られたスライダー41をロックとアンロックの状態にするものである。
ロック&アンロック装置50は、ガイドレール42、43に平行でその中心で回転自在に軸支され、長手方向に等間隔に一対の1/4の円形形状のロック溝51aが形成された円筒形のロックシャフト51と、巻きバネ52により常時ロックシャフト51方向に押し付けられ、ロックシャフト51のロック溝51aに噛合うスライダー41に取付けられた長方形のロック板53と、シャシー4に跨って固着されたケース54とロックシャフト51との間に取付けられたロックシャフト回動機構55と、ロックシャフト回動機構55にボーデンワイヤ7で連結し、ロックシャフト回動機構55を作動させる図1に示すハンドル5に取付けられた操作レバー6とで構成されている。
ロックシャフト51はシャシー4の下面、上面および、ケース54の底板54aに開けられた穴56a、56b、56cを貫通し、ケース54の上面板54bの内側で軸支されている。
ロックシャフト回動機構55は、ロックシャフト51が回転したときの位置を保持するカム機構57と、ロックシャフト51を回動させるラチェット機構58とで構成されている。カム機構57は、ロックシャフト51に同心円で固定された円形のカムプレート57aと、カムプレート57を常時押付けるカムローラ57bとで構成され、ラチェット機構58は、ロックシャフト51に同心円で固定された円形のラチェットプレート58aと、ラチェットプレート58aに回転力を与えるラチェットピン58bとで構成されている。操作レバー6が操作されたときボーデンワイヤ7が引かれ、ボーデンワイヤ7と連結したラチェットレーバ59が回動し、ラチェットレーバ59の先端に取付けられたラチェットピン58bによりラチェットプレート58aに回転力が与えられ、操作レバーの操作ごとにロックシャフト51が回転する。
車体起し用のバー34の他端が取付られたスライダー41がロックされているとき、ハンドル5に装着された操作レバー6が操作されるとボーデンワイヤ7が引かれ、ボーデンワイヤ7と連結したラチェットレーバ59が回動し、ラチェットレーバ59の先端に取付けられたラチェットピン58bによりラチェットプレート58aに回転力が与えられ、ロックシャフト51は回転して、カム機構57により回転したときの位置が保持される。
そのとき、ロックシャフト51は、ロックシャフト51のロック溝51aにスライダー41に取付けられた長方形のロック板53が噛合い、スライダー41がロックシャフト51にロックされているが、ロックシャフト51が回転することにより、ロック板53がロックシャフト51のロック溝51aから外れ、ロックシャフト51の円周面に当接するため、スライダー41はロックシャフト51からロックが外れスライド可能となる。
再び、操作レバー6が操作されるとボーデンワイヤ7が引かれ、ロックシャフト51が回転することにより、スライダー41が上下に移動した位置でロック板53がロック溝51aに噛合い、スライダー41はロックシャフト51にロックされる。以降、操作レバーの操作ごとにロックシャフト51が回転し、ロックとアンロックを繰り返すことができる。
なお、実施例5では、三輪自動車用の車輪装置に備えるロック&アンロック装置につき説明したが、二輪自動車用の車輪装置にも同様の装置を備えることができるため、その説明は省略する。
図10に示すように、本発明の実施の形態の車輪装置10に備える車体起しバーの支点軸作動装置60は、車体起しバーの支点軸36を回転上昇させ固定し、車体起しバーの支点とするものである。
支点軸支持機構60aは、車輪装置10の傾斜軸13に直交する直交軸15に平行なアーム回転駆動シャフト68の両端に互いに向い合い固着配設されたアーム65と、アーム65の先端にアーム回転駆動シャフト68と平行に取付けられた支点軸36とで構成されている。
支点軸作動機構60bは、車輪装着用アーム11に固定されたU字型ブラケット61と、U字型ブラケット61を貫通し取付けられ中央部にスプラインが形成されたアーム回転駆動シャフト68と、歯型形状を設けたクラッチシフター62と、U字型ブラケット61の歯型形状と噛合うクラッチ63と、クラッチシフター62とクラッチ63とを押し付ける圧縮スプリング64と、中心部にメスのスプラインが形成され、U字ブラケット61に当たって回転がストップするストッパー66aを持つシャフト駆動ドラム66と、シャフト駆動ドラム66を支点軸36の上昇方向に回転するスプリング67と、シャフト駆動ドラム66上に先端が固着され上側に巻きつけられたボーデンワイヤ69と、固定シリンダー70の内部を摺動し、ボーデンワイヤ69の外側のチューブ71が挿入固着されたピストンシリンダー72と、固定シリンダー70の後端部を片方の座面70aとし、ピストンシリンダー72の外周に嵌め込まれピストンシリンダー72の後端部を他方の座面72aとする圧縮スプリング73と、ピストンシリンダー72の後端に設けられたブラケット74に一方の端が、他方の端がクラッチシフター62の回転アーム(図示せず)の先端に連結されたロッド75とで構成されている。
図9のロック&アンロック装置50のロックシャフト回動機構55に取付けられた操作レバー21は、シャフト駆動ドラム66に巻きつけられたボーデンワイヤ69を巻き上げ方向に引き、引き端の位置で保持するもの(図示さず)であり、ロックシャフト回動機構55に取付けられる解除レーバ(図示さず)によりボーデンワイヤ69の保持を解除することができる。
操作レバー21が後退限の位置にあるとき、シャフト駆動ドラム66はストッパー66aがU字ブラケット61の内壁に当たっており、支点軸36は固定された状態にある。この支点軸36が固定された状態から、操作レバー21を前進限まで動かすと操作レバー21はその位置で保持される。このとき、支点軸36は下降するため走行中の振動は直接には車体起こしバー34には伝わらない。
クラッチシフター62が35度回転すると、クラッチ63は圧縮スプリング64の押圧力に抗し移動しU字型ブラケット61の歯型から外れる。この状態で更にボーデンワイヤ69が引かれるとシフター62は動かず、駆動ドラム66が回転し、スプラインで噛合ったアーム回転駆動シャフト68が回転し、アーム65が回転することにより支点軸36は下降する。
前方に動かされた操作レバー21は、支点軸36が下降したときロックされるが、解除レバー(図示せず)が操作されると、ボーデンワイヤ69の保持を解除し、逆の順序で支点軸36が固定される。
また、支点軸作動装置60により、車体起しバー34の固定と解除が確実に行われることによって、すばやく車両姿勢の確保と制御とを行うことができる。
図11に示すように、本発明の実施の形態の車輪装置は、二輪自動車に補助用の車輪を備えるものであるが、車輪装置に備える車体起しバーの支点軸作動装置160は、車体起しバーの支点軸136を回転上昇させ、車体起しバーの支点とするものであり、実施例6と同様に、支点軸支持機構160aと支点軸作動機構160bとで構成される。
支点軸作動機構160bは、実施例6と同様のため、その説明は省略する。
支点軸支持機構160aは、アーム回転駆動シャフト168の両端に互いに向い合い固着配設されたアーム175と、アーム175の先端にアーム回転駆動シャフト168と平行に取付けられた支点軸136とで構成され、支点軸136は、車体起しバー134(図6参照)とはスライド可能に十字形スライダー124(図6参照)で連結している。
次に、支点軸作動装置160の作用を説明する。
図9のロック&アンロック装置50のロックシャフト回動機構55に取付けられた操作レバー121が後退限の位置にあるとき、操作レバー121を前進限まで動かすと操作レバー121はその位置で保持される。このとき、実施例6と同様にアーム回転駆動シャフト168が回転するため支点軸136は、下降方向に移動するが、図6に示すように十字形スライダー124により車体起こしバー134にスライド自在に取付けられているため、車体起しバー134に沿って前方に移動するとともに、アーム回転駆動シャフト168の回転により、アーム回転駆動シャフト168に取付けられた補助用の車輪112を地上より離すことができる。
解除レバー(図示せず)が操作されると、操作レバー121の保持を解除し、逆の順序で支点軸が固定される。
車輪12bの幅を広げるときには、固定ボルト85aを緩め、車輪12bをシャシー4に直角に引っ張ると、アーム回転駆動シャフト83上を摺動ブラケット85が摺動し、最大で固定ブラケット84に接するまで車輪12bを広げることができる。広げる位置が決まったとき、固定ボルト85aを締めて車輪12bを固定する。車輪12bの幅を狭めることも同様にして行うことができる。
なお、左の車輪12bは駆動車輪となっているため、アーム回転駆動シャフト83は中空で、中を車輪12bに取り付けられたスプライン軸aが中空軸の内側に回転自由に軸支された傘歯車bのメススプラインの中を摺動する。傘歯車bは2連式傘歯車cと噛み合い、駆動源(図示せず)よりの動力を伝達することができる。
摺動式の拡幅装置80により拡幅することにより、風向の定まらない強風の中でも安定した走行をすることができ、車室を備える意義も出てくる。
次に、二輪車用のウォーム式の拡幅装置180の作用を説明する。
拡幅アーム183の根元にあるストッパー186は内側板181bに接して内側には旋回しない。ウォーム184と一体となった四角の棒185をスパナなどで回動すると拡幅アーム183が外側に旋回し補助用の車輪112の幅を広けることができる。補助用の車輪112の幅を狭めることも同様にして行うことができ、風向の定まらない強風の中でも安定した走行をすることができる。
本発明の実施の形態の車輪装置に備えられる傾斜軸調整機構は、二輪自動車の傾斜軸の傾斜角の調整を行うものである。
前端ブラケット203には円柱形状の傾斜軸204が固着し、傾斜軸204の後端には、前端ブラケット203と同形状の後端ブラケット205が固着している。傾斜軸204の外周には円筒206がはめられ、円筒206は傾斜軸204に対して回転自由になっており、円筒206には中心線に直交する直交軸207が両側に設けられねじが切られていて、補助用の車輪装着用アーム209が取付けられている。後端ブラケット205は、回動自由に挿入されたピン205aにより、手引き傾斜角度設定機構210に設けられた長尺の板211の下端に回転自在に取付けられている。
図12(b)に示すように、手引き傾斜角度設定機構210の長尺の板211は、ハンドル211a付で2個の貫通穴212、213が明けられ、シャシー104の側面に段付ボルト214で回動自由に固定されたケースアッシイ215に摺動自由に挿入されている。ケースアッシイ215の蓋215aの下端の内側ではローラー216が、両サイドよりリンクプレート217を回動自由に共締めしている段付ボルト218の先端で保持されている。
リンクプレート217は、L字型で、L字の下辺に明けられた軸穴に挿通したシャフト219でローラー220が取り付けられている。L字型のリンクプレート217の端部と、かぎ型形状になった蓋215aの下端との間に圧縮スプリング221が取付られている。ケースアッシイ215のベースプレート215bには長尺の板211の貫通穴212、213が勘合する突起222が固着されている。
手引き傾斜角度設定機構210は、傾斜軸204を前上がりに変更するものであり、傾斜軸204が前下がりの状態のとき、ハンドル211aを下方に動かすとローラー216を支点として、ローラー220が押され、圧縮スプリング221がたわみ、突起222から穴213が抜ける。
次に、ハンドル211aを下に押して、穴212に突起222が合致したときにハンドル211aを放すと、後端ブラケット205が下方に移動し、傾斜軸204は前上がりの状態となる。
図13は、ハンドル211aが押し下げられ、傾斜軸204が前上がりとなった状態を示す。傾斜軸204の傾斜軸線204aと地面との交点を(イ)とすると、二輪自動車230を左側に25度傾けたときの平面図は、図14のようになる。
図14に示すように、二輪自動車230を25度傾け25度の傾斜地を横切る場合、乗員の重心(ハ)は走行車輪の上に来るため、補助用の輪231は車両の谷側に大きく張り出すことになり安全上好ましい状態で走行することができる。
干渉防止装置240は、左右対称のため左方のみ説明すると、真中の穴242cにはブッシュ243が挿入され、摺動板242に固着され、支点軸回転駆動シャフト244に摺動可能に挿通し、両端に段付ねじ部を持ったガイドシャフト245、246がそれぞれ穴242b、242dにナットで固着されている。ガイドシャフト245、246は、回転アームのボディー部247の貫通穴に摺動可能に挿通し、他端は、コの字型ブラケット248を挟んで各2本のボルトでコの字型ブラケット248に取り付けられている外側板248と内側板249の上下に明けられた貫通穴に挿通しナットにより締結されている。
図16は、二輪自動車が干渉防止装置を備え25度傾いたときの平面図を示す。
図16に示すように、シャシー104の下方にはオムスビ型をした固定板250が固定されている。オムスビ型をした固定板250は、二輪自動車251が例えば25度傾いたときには、干渉防止装置240の半円扇型の摺動板242と干渉し、図15に示す伸縮スプリング241の力に抗して、摺動板242を外側に押し出すため、補助用の車輪112は外側に押し出される。これによって、補助用の車輪112の旋回領域252に後部の走行用の車輪253が入ることが防止される。
干渉防止装置240がない場合には、後部の走行用の車輪253が補助用の車輪112と干渉するため、補助用の車輪112の後方のものを設けることが出来ず安定性が悪くなる。
図18に示すように、車体起し機構330は、前後方向のシャシー304から左右対象に張り出したアーム331の両先端にそれぞれ固定された固定ブラケット337と、固定ブラケット337と後方の側が連結する車体起し用のバーユニット334と、車体起し用のバーユニット334の前方の側がスライド自在に取付けられるスライドユニット340と、車体起し用のバーユニット334の中間から張り出した踏面部335とで構成されている。
図18(b)は、実施例3の車体起し機構を車体遥動式の三輪自動車に装着したときの動作図を示すが、図18(b)に示すように、実施例3の車体起し機構30の場合には踏面35を足で踏むことによって車体を垂直方向に向かせるためには矢印D1に示すストロークとなるが、車体起し用のバーユニット334は、短いストロークですみ、車室が狭い車体遥動式の三輪自動車への装着により適していることが分かる。
3 車体
4、104 シャシー
10、110 車輪装置
11a、11b、111a、111b 車輪装着用アーム
12a、12b 走行用の車輪
13、113 傾斜軸
15、115 直交軸
30、130 車体起し機構
33、133 ユニバーサルジョイント
34、134 車体起し用のバー
35、135 踏面部
36、136 支点軸
40、140 スライドユニット
41、141 スライダー
50 ロック&アンロック装置
51 ロックシャフト
53 ロック板
55 ロックシャフト回動機構
60、160 支点軸作動装置
60a、160a 支点軸支持機構
60b、160b 支点軸作動機構
62 クラッチシフター
63 クラッチ
66 駆動ドラム
68、168 アーム回転駆動シャフト
69 ボーデンワイヤ
70 固定シリンダー
72 ピストンシリンダー
80 摺動式の拡幅装置
82 拡幅用シャフト
83 アーム回転駆動シャフト
84 固定ブラケット
85 摺動ブラケット
112 補助用の車輪
168 アーム回転駆動シャフト
180 ウォーム式の拡幅装置
183a ウォームホイール
183 拡幅アーム
184 ウォーム
200 傾斜軸調整機構
210 手引き傾斜角度設定機構
240 干渉防止装置
242 動板
250 固定板
Claims (1)
- 車体が左右の中心で固定される前後方向のシャシーに回転自在に軸支された傾斜軸と、前記傾斜軸に直交して固定される直交軸と、前記直交軸に回転自在に取り付けられる車輪装着用アームと、前記車輪装着用アームの後端に装着される左右の走行用の車輪とを備え、三輪自動車または三輪車に装着し、前記傾斜軸は、前下がりの傾斜を持たせ、前記車体の左右方向への傾斜に応じ前記左右の走行用の車輪の位置が制御され、前記シャシーの後端から左右に張出した張出アームと、前記張出アームのそれぞれの先端にユニバーサルジョイントを介し一端が保持された左右の車体起し用のバーと、前記シャシーの下部に取り付けられ、前記車体起し用のバーの他端が挿通され上下方向にスライド可能のスライダーが設けられたスライドユニットと、前記車体起し用のバーの中間から張り出した踏面部とを備えた車体傾斜起し機構を装着し、前記車体起し用のバーは、前記車体が傾斜したとき、前記踏面部が踏まれることにより、前記車輪装置に固定される支点軸により前記ユニバーサルジョイントが上向き、前記車体の傾斜起しが行われることを特徴とする車輪装置。
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