JP4852393B2 - 光伝送システムおよび光伝送方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光伝送システムおよび光伝送方法に関する。
近年の光ファイバ通信技術の進展はめざましく、従来から用いられてきた光信号の点滅にディジタル信号の“1”と“0”を対応させて送出する強度変調方式に加えて、ディジタル信号に対応して光の位相を対応させる位相変調方式が実用化の段階に入ってきた。
光信号に位相変調を用いるものとしてよく利用されているものの一つに、差動同期位相シフト・キーイング変調(DPSK:Differential Phase-Shift Keying)方式がある。現在の光通信方式に主として用いられているのは強度変調方式であるが、強度変調方式においては、伝送する情報信号の“0”と“1”に対して光信号を点滅させるため、光ファイバの有する非線形光学効果の影響を受けやすく、伝送特性が劣化する問題があった。この状況を克服する技術として最近DPSK方式が注目されている。即ち、DPSK方式においては、伝送する情報信号の“0”と“1”に対して、光信号の位相が変調される方式であるため、光信号の強度は絶えず一定であり、そのため、光ファイバの有する非線形光学効果の影響を比較的受けにくいことが既に知られている。
たとえば、特許文献1には、WDMの周波数利用効率を高めるための光伝送システムが開示されている。特許文献1においては、n個(nチャネル)の光送信器が、多重装置において直交偏波多重化されて送信される。また、光伝送路を伝搬したWDM信号は、分離装置によりn個の信号光に分離される。分離された信号光は、半ビット遅延器および合波器により半ビット遅延検波される。
図1は従来のDPSK、WDM(波長多重)光伝送システムの構成例を示すブロック図である。図1において、1−1〜1−Nは、DPSK送信器、2は波長合波器、3は光中継伝送路、4は光前置増幅器、5は波長分波器、6−1〜6−Nは光遅延検波器、7−1〜7−Nは光受信器である。
DPSK光送信器1−1〜1−Nは、それぞれ、DPSK変調された光信号を出力する。以下、DPSK光送信器についてより詳細に説明する。図2は、従来のDPSK送信器の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、DPSK光送信器1は、レーザ発振器20、光位相変調器21、差動符号化回路26を有する。
レーザ発振器20は半導体レーザ等により構成され、変調のかかっていない連続波の光信号を発生させる。該光信号は、光位相変調器21により位相変調されるが、この場合、光位相変調器21を駆動する電気信号は次のように生成される。すなわち、被伝送信号たるデータ信号は、データ信号入力25から入力される。入力されたデータ信号は、差動符号化回路26により、差動符号化処理され適宜増幅された後、光位相変調器21を駆動し、DPSK変調された光信号は、DPSK送信器出力29に導かれる。
図3は、図2の差動符号化回路の構成をより詳細に示すブロック図である。図3に示すように、差動符号化回路26は、1ビット遅延回路33、および、排他的論理和演算回路34を有している。1ビット遅延回路33は、入力された信号系列に対して、丁度その系列の1ビット分の遅延を与える回路である。図3において、データ信号入力30に入力されたデータ信号は、排他的論理和演算回路34に設けられた入力端子32に入力される。その一方、排他的論理和演算回路34の出力端子37は2分岐され、その一方は1ビット遅延回路33を介して入力端子31に接続され、もう一方は差動符号化信号出力38に導かれる。
ここで、図3に示す差動符号化回路の動作を数式的に示しておく。データ信号入力に加えられるデータ信号系列をb (k=1,2,3,・・・)、差動符号化信号出力38に出力される差動符号化された信号系列をd(k=1,2,3,・・・)とすると、上述した構成から以下の式が成り立つ。
=b(XOR)dk−1 ・・・(1)
ただし、(1)式において、kはk≧2を示す整数、(XOR)は、排他的論理和演算を示す。また、dに対しては、予め0か1の何れかの値を割り当てる。
図1において、DPS送信器1−1〜1−Nから出力された、それぞれ波長の異なるN波のDPSK変調された光信号は、波長合波器2で合波された後、光中継伝送路3に送出される。光中継伝送路3は、光ファイバ伝送路と光増幅中継器とを縦続に接続して構成された伝送路で、光ファイバ伝送路の伝送損失を光増幅中継器で補償しながら光信号を伝送する構成である。
光中継伝送路3を伝送されたN波の光信号は、光前置増幅器4によって増幅された後、波長分波器5によって各波長成分に分波され、該分波された各波長の光信号は、それぞれ光遅延検波器6−1〜6−Nに入力される。光遅延検波器6−1〜6−Nは、DPSK信号を復調して通常の強度変調信号に変換する。
以下、光遅延検波器6−1〜6−Nの構成について更に詳細に述べる。図4は、従来のDPSK、WDM光伝送システムにおける光遅延検波器の構成例を示すブロック図である。光遅延検波器6(ここでは、単に「光遅延検波器6」と表す。)は、光分岐器41と、1ビット光遅延回路42と、光合成器43とを有する。入力端子40に入力されたDPSK変調された光信号は、光分岐器41によって等しい電力の2つの光信号に分岐される。該分岐された光信号の一方は、1ビット光遅延回路42によってデータ列の1ビット長に相当する遅延を与えられる。該遅延を与えられた光信号と該分岐されたもう一方の光信号は、光合成器43によって合成され出力端子48に導かれる。
図4に示す光遅延検波器の構成により、DPSK変調された光信号を復調することが可能である。その理由を以下に数式的に示す。図4に示す光遅延検波器においては、1ビット遅延された光信号と遅延を受けない光信号が合成されているので、cを出力端子48におけるデータ系列とすると、これを論理式で表わすと、(2)式のようになる。
=d(XOR)dk−1=b(XOR)dk−1(XOR)dk−1=b ・・・(2)
すなわち、図4の構成によりDPSK信号が復調されることが示された。図1において、光遅延検波器6−1〜6−Nにより復調された各波長の光信号は、それぞれ光受信器7−1〜7−Nによって受信され、該光受信器の出力電気信号が所望の受信信号となる。
特開2004−336575号公報 「All-Optical 2R Regeneration of 40-Gb/s SignalImpaired by Intrachannel Four-Wave Mixing」、Y.Su他著、 IEEE Photonics Technology Letters、 Vol. 15、No.2、2003、第350頁〜第352頁、2003年2月発行 「All Optical ASK to DPSK Format ConversionUsing Cross-Phase Modulation in a Nonlinear Photonic Crystal Fiber」、S.H.Lee他著、CLEO Pacific Rim 2005、paper CFJ2-5、1579頁〜1580頁、2005年発行
従来のDPSK光通信方式においては、伝送路上で付加される雑音、光ファイバの波長分散、偏波モード分散、非線形光学効果等による波形歪みの影響により、通信品質が劣化することがあった。そしてこの品質劣化を除去するには、光受信器7−1〜7−Nの出力電気信号に対して、電気信号処理によって信号再生処理を行ない、再び光ファイバ伝送路に送出するという方法をとっていた。しかしながら、上述したような電気信号処理による信号再生処理においては、数十Gbit/sを超えるような超高速光信号に対しては適用困難であり、また超高速信号処理に要する消費電力も大きく実用化の問題点になっていた。
その一方、強度変調方式を用いた光伝送システムにおいては、上記信号再生処理について、電気信号処理を介さずに光信号処理によって行なうような、全光信号再生技術に関する研究開発が最近進展しており、上述したような超高速信号処理、消費電力の問題も解決されつつある。
しかしながら、全光信号再生技術は、そのままでは位相変調されたDPSK光信号には適用できないため、位相変調された光信号に適用可能な新たな方式の出現が望まれていた。
本発明は、強度変調方式に適用可能な全光信号再生技術をDPSK信号にも適用可能とするような、光伝送システムを提供することを目的とする。
本発明では、まず強度変調方式に適用可能な全光信号再生技術をDPSK信号にも適用可能とするために、DPSK変調方式を改良したMビット遅延DPSK光通信方式を提案する。また、提案したMビット遅延DPSK光通信方式を用いて、Mビット遅延DPSK光信号に全光信号再生技術を適用するための光伝送システムを提案する。
より詳細には、本発明の目的は、入力信号と、入力信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させた遅延信号とによってMビット差動符号化信号を生成するMビット遅延差動符号化回路、および、Mビット差動符号化信号をDPSK変調する光位相変調器を有し、Mビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を送信するMビット遅延DPSK送信器と、
伝送路を経て伝送された前記DPSK変調光信号を受け入れ、受け入れた光信号を分解する光分岐器、当該光分岐器から出力された一方の光信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させるMビット遅延回路、および、前記光分岐器から出力されたもう一方の光信号と、前記Mビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成器を有するMビット遅延光遅延検波器と、
前記Mビット遅延光遅延検波器から出力された光信号を受け入れ、受け入れた光信号を電気信号に変換する光受信器と、を備えたことを特徴とする光伝送システムにより達成される。
また、本発明の目的は、入力信号と、入力信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させた遅延信号とによってMビット差動符号化信号を生成するMビット遅延差動符号化回路、および、Mビット差動符号化信号をDPSK変調する光位相変調器を有し、Mビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を送信するMビット遅延DPSK送信器と、
伝送路中に配置された1以上のDPSK信号用全光再生中継器であって、
それぞれが、
前記伝送路を経て伝送された前記DPSK変調光信号を受け入れ、受け入れた光信号を分解する光分岐器、当該光分岐器から出力された一方の光信号を、入力信号系列のLiビット長に相当するLiビットだけ遅延させるLiビット遅延回路、および、前記光分岐器から出力されたもう一方の光信号と、前記Liビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成器を有するLiビット遅延光遅延検波器と、前記Liビット遅延光遅延検波器から出力された強度変調された光信号の雑音成分を除去する全光再生中継器と、当該全光再生中継器から出力された光信号を受け入れ、受け入れた光信号および変調が施されていない信号用レーザからの光に基づいて、位相変調された光信号を生成し、当該位相変調された光信号を、再度伝送路に出力する全光位相変調器と、を有するDPSK信号用全光再生中継器と、
前記1以上のDPSK信号用全光再生中継器を経て伝送されたDPSK変調光信号を受け入れ、受け入れた光信号を分解する光分岐器、当該光分岐器から出力された一方の光信号を、入力信号系列のLビット長に相当するLビットだけ遅延させるLビット遅延回路、および、前記光分岐器から出力されたもう一方の光信号と、前記Lビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成器を有するLビット遅延光遅延検波器と、
前記Lビット遅延光遅延検波器から出力された光信号を受け入れ、受け入れた光信号を電気信号に変換する光受信器と、を備え、
前記Mが、2j−1(j≧1、ただし、jは整数)であり、かつ、
M=Liの総和+L
(i=1、2、・・・、p、ただし、pはDPSK信号用全光再生中継器の数)
を満たすことを特徴とする光伝送システムによっても達成される。
さらに、本発明の目的は、それぞれが、入力信号と、入力信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させた遅延信号とによってMビット差動符号化信号を生成するMビット遅延差動符号化回路、および、Mビット差動符号化信号をDPSK変調する光位相変調器を有し、それぞれ波長の異なるMビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を生成する一群のMビット遅延DPSK送信器と、
前記一群のMビット遅延DPSK送信器のそれぞれにおいて生成されたDPSK変調光信号を合波する波長合波器と、
伝送路を経て伝送された、前記合波されたDPSK変調光信号を、波長成分ごとに分波する波長分波器と、
それぞれが、前記波長分波器により分波された光信号の何れかを受け入れる一群のMビット遅延光遅延検波器であって、それぞれが、受け入れた光信号を分解する光分岐器、当該光分岐器から出力された一方の光信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させるMビット遅延回路、および、前記光分岐器から出力されたもう一方の光信号と、前記Mビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成器を有するMビット遅延光遅延検波器と、
それぞれが、前記Mビット遅延光遅延検波器から出力された光信号を受け入れ、受け入れた光信号を電気信号に変換する一群の光受信器と、を備えたことを特徴とする光伝送システムにより達成される。
また、本発明の目的は、それぞれが、入力信号と、入力信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させた遅延信号とによってMビット差動符号化信号を生成するMビット遅延差動符号化回路、および、Mビット差動符号化信号をDPSK変調する光位相変調器を有し、それぞれ波長の異なるMビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を生成する一群のMビット遅延DPSK送信器と、
前記一群のMビット遅延DPSK送信器のそれぞれにおいて生成されたDPSK変調光信号を合波する波長合波器と、
伝送路中に配置された1以上の中継回路であって、それぞれが、
伝送路を経て伝送された、前記合波されたDPSK変調光信号を、波長成分ごとに分波する波長分波器と、一群のDPSK信号用全光再生中継器と、前記一群のDPSK信号用全光再生中継器のそれぞれから出力されたDPSK変調光信号を合波する波長合波器とを有し、
前記一群のDPSK信号用全再生中継器のそれぞれが、
前記波長分波器によって分波されたDPSK変調光信号を受け入れ、受け入れたDPSK光信号を分解する光分岐器、当該光分岐器から出力された一方の光信号を、入力信号系列のLiビット長に相当するLiビットだけ遅延させるLiビット遅延回路、および、前記光分岐器から出力されたもう一方の光信号と、前記Liビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成器を有するLiビット遅延光遅延検波器と、前記Liビット遅延光遅延検波器から出力された強度変調された光信号の雑音成分を除去する全光再生中継器と、当該全光再生中継器から出力された光信号を受け入れ、受け入れた光信号および変調が施されていない信号用レーザからの光に基づいて、位相変調された光信号を生成し、当該位相変調された光信号を、再度伝送路に出力する全光位相変調器と、を有するような、中継回路と、
伝送路を経て伝送された、前記合波されたDPSK変調光信号を、波長成分ごとに分波する波長分波器と、
それぞれが、前記波長分波器により分波された光信号の何れかを受け入れる一群のLビット遅延光遅延検波器であって、それぞれが、受け入れた光信号を分解する光分岐器、当該光分岐器から出力された一方の光信号を、入力信号系列のLビット長に相当するLビットだけ遅延させるLビット遅延回路、および、前記光分岐器から出力されたもう一方の光信号と、前記Lビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成器を有するLビット遅延光遅延検波器と、
それぞれが、前記一群のLビット遅延光遅延検波器の何れかから出力された光信号を受け入れ、受け入れた光信号を電気信号に変換する一群の光受信器と、を備え、
前記Mが、2j−1(j≧1、ただし、jは整数)であり、かつ、
M=Liの総和+L
(i=1、2、・・・、p、ただし、pはDPSK信号用全光再生中継器の数)
を満たすことを特徴とする光伝送システムにより達成される。
好ましい実施態様において、光伝送システムは、前記Mビット遅延DPSK送信器、前記DPSK信号用全光再生中継器および前記Lビット遅延光遅延検波器に制御信号を送信可能な制御システムを備え、
前記制御システムが、送信者となるMビット遅延DPSK送信器、受信者となる光受信器を特定し、当該特定されたMビット遅延DPSK送信器および光受信器の間に位置するp個(pは1以上の整数)のDPSK信号用全光再生中継器を特定する経路特定手段と、
M=Liの総和+L (i=1、2、・・・、p)となるように、前記Mビット遅延DPSK送信器、p個のDPSK信号用全光再生中継器およびLビット遅延光遅延検波器のそれぞれの遅延ビット長M、LiおよびLを決定する遅延ビット決定手段と、
前記遅延ビット長を、制御情報として、前記Mビット遅延DPSK送信器、p個のDPSK信号用全光再生中継器およびLビット遅延光遅延検波器のそれぞれに送信する送信手段と、を有する。
また、別の好ましい実施態様においては、前記Mビット遅延DPSK送信器が、
Q個の、スイッチ回路および当該スイッチ回路と接続されたnビット遅延回路(n=1、2、・・・、Q)の組を備え、何れかのスイッチ回路のみがオンされて、入力信号が、オンされたスイッチ回路に接続されたnビット遅延回路を経て、nビットだけ遅延されるように構成され、かつ、
前記DPSK信号用全光再生中継器のLiビット遅延光遅延検波器、および、前記Lビット光遅延検波器のそれぞれが、
R個の、光スイッチ回路および当該光スイッチ回路と接続されたmビット光遅延回路(m=1、2、・・・、R)の組を備え、何れかの光スイッチ回路のみがオンされて、前記光分岐器からの信号が、オンされた光スイッチ回路および当該光スイッチ回路に接続されたmビット光遅延回路を経て、前記光合成器に入力されるように構成されている。
また、本発明の目的は、入力信号と、入力信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させた遅延信号とによってMビット差動符号化信号を生成するMビット遅延差動符号化ステップと、
前記Mビット差動符号化信号をDPSK変調して、Mビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を送信する光位相変調ステップと、
伝送路を経て伝送された前記DPSK変調光信号を受け入れ、受け入れた光信号を分解する光分岐ステップと、
前記光分岐ステップにおいて分解された光信号の一方を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させるMビット遅延ステップと、
前記光分岐ステップにおいて分解された光信号のもう一方と、前記Mビット遅延ステップにおいてMビット遅延された遅延信号とを合成する光合成ステップと、
前記光合成ステップにおいて合成された光信号を受け入れ、受け入れた光信号を電気信号に変換する光受信ステップと、を備えたことを特徴とする光伝送方法により達成される。
また、本発明の目的は、入力信号と、入力信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させた遅延信号とによってMビット差動符号化信号を生成するMビット遅延差動符号化ステップと、
前記Mビット差動符号化信号をDPSK変調して、Mビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を送信する光位相変調ステップと、
伝送路における1以上のDPSK信号用全光再生中継ステップであって、
それぞれが、
前記伝送路を経て伝送された前記DPSK変調光信号を受け入れ、受け入れた光信号を分解する光分岐ステップと、
前記光分岐ステップにおいて分解された光信号の一方を、入力信号系列のLiビット長に相当するLiビットだけ遅延させるLiビット遅延ステップと、
前記光分岐ステップにおいて分解された光信号のもう一方と、前記Liビット遅延ステップにおいてLiビット遅延された遅延信号とを合成する光合成ステップと、
前記光合成ステップにおいて合成された強度変調された光信号の雑音成分を除去する全光再生中継ステップと、
当該全光再生中継ステップにおいて雑音成分が除去された光信号を受け入れ、受け入れた光信号および変調が施されていない信号用レーザからの光に基づいて、位相変調された光信号を生成し、当該位相変調された光信号を、再度伝送路に出力する全光位相変調ステップと、を有するDPSK信号用全光再生中継ステップと、
前記1以上のDPSK信号用全光再生中継ステップを経て伝送されたDPSK変調光信号を受け入れ、受け入れた光信号を分解する光分岐ステップと、
当該光分岐ステップにより分解された光信号の一方を、入力信号系列のLビット長に相当するLビットだけ遅延させるLビット遅延ステップと、
前記光分岐ステップにより分解された光信号のもう一方と、前記Lビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成ステップと、
前記光合成ステップにおいて合成された光信号を受け入れ、受け入れた光信号を電気信号に変換する光受信ステップと、を備え、
前記Mが、2j−1(j≧1、ただし、jは整数)であり、かつ、
M=Liの総和+L
(i=1、2、・・・、p、ただし、pはDPSK信号用全光再生中継ステップの数)
を満たすことを特徴とする光伝送方法により達成される。
さらに、本発明の目的は、入力信号と、入力信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させた遅延信号とによってMビット差動符号化信号を生成するMビット遅延差動符号化ステップ、および、Mビット差動符号化信号をDPSK変調して、DPSK変調光信号を生成する光位相変調ステップを、複数回並列的に実行することにより、それぞれ波長の異なる一群のMビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を生成するDPSK変調光信号生成ステップと、
前記一群のMビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を合波する波長合波ステップと、
伝送路を経て伝送された、前記合波されたDPSK変調光信号を、波長成分ごとに分波する波長分波ステップと、
前記波長分波ステップにおいて分波された光信号の何れかを受け入れて、受け入れた光信号を分解する光分岐ステップ、当該光分岐ステップにおいて分解された光信号の一方を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させるMビット遅延ステップ、および、前記光分岐ステップにおいて分解された光信号のもう一方と、前記Mビット遅延ステップにおいて遅延された遅延信号とを合成する光合成ステップを、複数回並列的に実行することにより、波長の異なる光信号のそれぞれをMビット遅延検波するMビット遅延光遅延検波ステップと、
前記Mビット遅延光遅延検波ステップによる光信号の何れかを受け入れ、受け入れた光信号を電気信号に変換する変換ステップを、複数回並列的に実行する、光受信ステップと、を備えたことを特徴とする光伝送方法により達成される。
また、本発明の目的は、入力信号と、入力信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させた遅延信号とによってMビット差動符号化信号を生成するMビット遅延差動符号化ステップ、および、Mビット差動符号化信号をDPSK変調して、DPSK変調光信号を生成する光位相変調ステップを、複数回並列的に実行することにより、それぞれ波長の異なる一群のMビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を生成するDPSK変調光信号生成ステップと、
前記一群のMビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を合波する波長合波ステップと、
前記DPSK変調光信号に対して処理を施す1以上の中継ステップであって、
それぞれが、
伝送路を経て伝送された、前記合波されたDPSK変調光信号を、波長成分ごとに分波する波長分波ステップと、DPSK信号用全光再生中継ステップと、前記DPSK信号用全光中継ステップによる複数のDPSK変調光信号を合波する波長合波ステップとを有し、
前記DPSK信号用全再生中継ステップが、複数回並列的に実行される、
前記波長分波器により分波された光信号の何れかを受け入れ、受け入れた光信号を分解する光分岐ステップと、
当該光分岐ステップにより分解された光信号の一方を、入力信号系列のLiビット長に相当するLiビットだけ遅延させるLiビット遅延ステップと、
前記光分岐ステップにより分解された光信号のもう一方の光信号と、前記Liビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成ステップと、
前記光合成ステップにより合成された強度変調された光信号の雑音成分を除去する全光再生中継ステップと、
当該全光再生中継ステップにより雑音成分が除去された光信号を受け入れ、受け入れた光信号および変調が施されていない信号用レーザからの光に基づいて、位相変調された光信号を生成し、当該位相変調された光信号を、再度伝送路に出力する全光位相変調ステップと、を有し、
さらに、
伝送路を経て伝送された、前記合波されたDPSK変調光信号を、波長成分ごとに分波する波長分波ステップと、
前記波長分波ステップにおいて分波された光信号の何れかを受け入れて、受け入れた光信号を分解する光分岐ステップ、当該光分岐ステップにおいて分解された光信号の一方を、入力信号系列のLビット長に相当するLビットだけ遅延させるLビット遅延ステップ、および、前記光分岐ステップにおいて分解された光信号のもう一方と、前記Mビット遅延ステップにおいて遅延された遅延信号とを合成する光合成ステップを複数回実行することにより、波長の異なる光信号のそれぞれをLビット遅延検波するLビット遅延光遅延検波ステップと、
前記Lビット遅延光遅延検波ステップによる光信号の何れかを受け入れ、受け入れた光信号を電気信号に変換する変換ステップを、複数回並列的に実行する、光受信ステップと、を備え、
前記Mが、2j−1(j≧1、ただし、jは整数)であり、かつ、
M=Liの総和+L
(i=1、2、・・・、p、ただし、pはDPSK信号用全光再生中継ステップの数)
を満たすことを特徴とする光伝送方法により達成される。
好ましい実施態様においては、前記Mビット遅延送信器、前記DPSK信号用全光再生中継器および前記Lビット遅延光遅延検波器に制御信号を送信可能な制御システムにおいて、
送信者となるMビット遅延DPSK送信器、受信者となる光受信器を特定し、当該特定されたMビット遅延DPSK送信器および光受信器の間に位置するp個(pは1以上の整数)のDPSK信号用全光再生中継器を特定する経路特定ステップと、
M=Liの総和+L (i=1、2、・・・、p)となるように、前記Mビット遅延DPSK送信器、p個のDPSK信号用全光再生中継器およびLビット遅延光遅延検波器のそれぞれの遅延ビット長M、LiおよびLを決定する遅延ビット決定ステップと、
前記遅延ビット長を、制御情報として、前記Mビット遅延DPSK送信器、p個のDPSK信号用全光再生中継器およびLビット遅延光遅延検波器のそれぞれに送信する送信ステップと、を有する。
本発明によれば、強度変調方式に適用可能な全光信号再生技術をDPSK信号にも適用可能とするような、光伝送システムを提供することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図5は本発明の第1実施の形態にかかるMビット遅延DPSK、WDM光伝送システムの構成例を示すブロック図である。図5に示すように、本実施の形態にかかるMビット遅延DPSK、WDM光伝送システムは、Mビット遅延DPSK送信器11−1〜11−N、波長合波器2、光中継伝送路3、光前置増幅器4、光分波器5、Mビット遅延光遅延検波器16−1〜16−N、および、光受信器7−1〜7―Nを備えている。なお、図1と同様の構成部分には、同一の符号を付し、説明の重複を省略する。
図5において、Mビット遅延DPSK送信器11−1〜11−Nは、N波のMビット遅延DPSK信号を発生させる。図6は、本実施の形態にかかるMビット遅延DPSK送信器の構成例を示すブロック図である。本実施の形態にかかるMビット遅延DPSK送信器11は、レーザ発振器20、光位相変調器21、および、Mビット遅延差動符号化回路27を有する。なお、図2と同様な構成部分については同一の符号を付し、説明の重複を省略する。図6に示すように、従来の1ビット遅延DPSK送信器と異なる点は、データ信号入力25に対して、Mビット遅延差動符号化回路27を作用させている点である。
図7は、本実施の形態にかかるMビット遅延差動符号化回路の構成例を示すブロック図である。図7に示すように、本実施の形態にかかるMビット遅延差動符号化回路27は、排他的論理和演算回路34およびMビット遅延回路36を有している。なお、図3と同一の構成部分については、同一の符号を付して説明の重複を省略する。従来の1ビット遅延差動符号化回路と、図7に示すMビット遅延差動符号化回路27との違いは、図3における1ビット遅延回路33に代えて、Mビット遅延回路36が用いられていることである。
データ信号系列をb(k=1,2,3,・・・)、Mビット遅延差動符号化信号出力39に出力されるMビット遅延差動符号化信号系列をp(k=1,2,3,・・・)とすると、上述した構成から以下の(3)式が成り立つ。
=b(XOR)pk−M ・・・(3)
(3)式において、kは整数、k≧M+1を満たす。また、p(1≦k≦M)に対しては、pには予め値0を割り当てるものとする。
図5において、Mビット遅延DPSK送信器11−1〜11−Nより出力された、N波のMビット遅延DPSK信号は、図1と同様の構成からなる伝送路3を伝送した後、波長分波器5により各波長信号成分に分離され、Mビット遅延光遅延検波器16−1〜16−Nに入力される。
図8は、本実施の形態にかかるMビット遅延光遅延検波器の構成例を示すブロック図である。図8に示すように、本実施の形態にかかるMビット遅延光遅延検波器16は光分岐器41、光合成器43およびMビット遅延光遅延回路44を有している。なお、図4に示す光遅延検波器と同一の構成部分については同一の符号を付して、説明を省略する。図4に示す光遅延検波器と図8に示すMビット遅延光遅延検波器36との違いは、図4における1ビット光遅延回路42が、図8においてはMビット光遅延回路44に置き換えられている点である。
Mビット遅延光遅延検波器36において、入力端子40に入力されたDPSK変調された光信号は、光分岐器41によって等しい電力の2つの光信号に分岐される。該分岐された光信号の一方は、Mビット光遅延回路44によってデータ列のMビット長に相当する遅延を与えられる。該遅延を与えられた光信号と該分岐されたもう一方の光信号は、光合成器43によって合成され出力端子48に導かれる。
図8の構成によれば、復調後のデータ符号をm(k=1,2,3,・・・)とすると、以下の(4)式に示すような論理動作により、Mビット遅延DPSK信号の復調が可能であることが示される。
=p(XOR)pk−M=b(XOR)pk−M(XOR)pk−M=b ・・・(4)
このように、復調結果は送信されたデータ信号系列bとなり、データは正しく復調される。上述したように、本実施の形態によれば、Mビット遅延DPSK送信器11−1〜11−NとMビット遅延光遅延検波器16−1〜16−Nとを組み合わせて使用することにより、送信されたデータ信号系列を復調することが可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、伝送路上にDPSK信号用全光再生中継器が設けられている。図9は、第2の実施の形態にかかる光伝送システムの構成例を示すブロック図である。図9に示すように、第2の実施の形態においては、2ビット遅延DPSK送信器50、光中継伝送路51、DPSK信号用全光再生中継器60、光中継伝送路52、光遅延検波器53、光前置増幅器54、および、光受信器55を有している。2ビット遅延DPSK送信器50は、図6におけるMビット遅延DPSK送信器において、M=2としたものである。即ち、2ビット遅延DPSK送信器50から出力される光信号の信号系列qは、以下の(5)式により表すことができる。
=b(XOR)qk−2 ・・・(5)
信号系列qで位相変調された2ビット遅延DPSK信号は、光中継伝送路51に入力される。光中継伝送路51は、前述したように、縦続に接続された光ファイバ伝送路と光増幅中継器で構成されているが、光中継伝送路51においては、一般的に光増幅中継器が発生する自然放出光雑音によって伝送される光信号に雑音が付加され、また、光ファイバの有する波長分散特性などの影響により、伝送される光信号に歪みが生じる。
従って、2ビット遅延DPSK信号は、光中継伝送路51を通過した後に、一般的に雑音や歪み成分を伴っている。DPSK信号用全光再生中継器60は、このような雑音や歪み成分を除去するために設置される。
図9に示すようにDPSK信号用全光再生中継器60は、光遅延検波器61、全光再生中継器62および全光位相変調器63を有する。以下、DPSK信号用全光再生中継器60の動作について述べる。
光遅延検波器61に入力された2ビット遅延DPSK信号は、以下の(6)式に従って、符号変換を受けると共に、位相変調波から強度変調波に変換される。
k1=q(XOR)qk−1 ・・・(6)
光遅延検波器61から出力された強度変調された光信号は、全光再生中継器62に入力される。全光再生中継器62は、強度変調された光信号の雑音成分を除去する作用を有しており、これまでにいくつかの形態が提案されている。本実施の形態においては、例示的に、非特許文献1に記載された全光再生中継器を採用している。図10は、本実施の形態にかかる全光再生中継器の構成例を示すブロック図である。
図10に示すように、全光再生中継器62は、高出力増幅器71、非線形光デバイス72および光帯域通過フィルタ73を有している。雑音や歪みを伴った強度変調された光信号は、入力端子70から高出力光増幅器71に入力される。高出力光増幅器71によって増幅された光信号は、非線形光デバイス72に入力される。
一般に非線形光デバイスに高い光電力を有する光信号を入力すると、その周波数スペクトラムが、自己位相変調効果により初期の状態に比べて拡がることが知られている。周波数スペクトラムの拡がりは、強度変調波のレベル(論理値)が“1”の時に起きるが、“0”の時は光電力が“0”であるため、スペクトラムは拡がらない。従って、光帯域通過フィルタ73の透過中心周波数を、入力光信号の周波数に対して適当な値だけずらしておけば、光信号のレベルが“1”の時には、周波数スペクトラムが拡がるため、光帯域通過フィルタ73の通過帯域にかかる信号成分が発生して、出力に光信号が現れるが、光信号のレベルが“0”の時には、光帯域通過フィルタ73の出力には全く光信号が出力されない。
従って、図10に示す全光再生中継器62の構成を用いれば、光信号のレベルが“0”の部分の雑音や歪みが除去でき、また光スペクトラムの拡がりにより、光信号のレベル“1”の部分における雑音も適宜除去され、出力端子75から出力される出力光信号の信号対雑音比は、入力信号のそれに対して改善することがわかる。
信号対雑音比の改善された強度変調された光信号を再び伝送路へ送出するためには、位相変調を施さなくてはならない。この役割を担うのが、全光位相変調器63である。本実施の形態においては、例示的に、非特許文献2に開示された全光位相変調器を採用している。図11は、本実施の形態における全光位相変調器の構成例を示すブロック図である。
図11に示すように、本実施の形態にかかる全光位相変調器63は、高出力光増幅器81、信号用レーザ82、光合波器83、非線形光デバイス84および光帯域通過フィルタ85を有している。入力端子80から入力された強度変調された光信号は、高出力光増幅器81によって、非線形光デバイス84が動作するに十分な光電力まで増幅される。その一方、信号用レーザ82からは、当該強度変調された光信号とは異なる光周波数を有する無変調の光信号が出力される。
高出力光増幅器81から出力された強度変調された光信号と、信号用レーザ82から出力された光信号とは、光合波器83により合波され、非線形光デバイス84に入力される。非線形光デバイス84では、相互位相変調効果により該強度変調された光信号の有する強度変調が、該信号用レーザ82から出力された光信号の位相変調に変換される。
この位相変調情報を有する、非線形光デバイス84の出力光信号を、当該出力光信号の光周波数と同一の透過中心周波数を有する光帯域通過フィルタ85を通過させることにより、当該強度変調された光信号は除去され、強度変調が位相変調に変換された光信号のみが出力端子89から出力される。
図9において、全光位相変調器63から出力された位相変調された光信号は、光中継伝送路52を伝送され、光遅延検波器53に入力される。光遅延検波器53では以下の式(7)に従って入力光信号が処理される。
k2=qk1(XOR)qk1−1
=(q(XOR)qk−1)(XOR)(qk−1(XOR)qk−2
=q(XOR)qk−2=b(XOR)qk−2(XOR)qk−2=b ・・・(7)
(7)式から、光遅延検波器53の出力はデータ信号系列bとなり、データ信号系列が正しく復調されることがわかる。復調された光信号は、光前置増幅器54で増幅された後、光受信器55により受信され電気信号に変換される。
上述したように、図9に示す第2の実施の形態にかかる光伝送システムの構成においては、2ビット遅延DPSK送信器50により発生、送出された2ビット遅延DPSK信号が、光遅延検波器61と光遅延検波器53の2台の光遅延検波器の動作により完全に元のデータ信号系列に復元されており、したがって、強度変調信号用の全光信号再生技術を位相変調された光信号にも適用可能であることがわかる。
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第2の実施の形態においては、送信側において2ビット遅延DPSK送信器により2ビット遅延DPSK信号を発生、送出し、DPSK信号用全光再生中継器の光遅延検波器および受信側の光遅延検波器という2つの光遅延検波器によりもとのデータ信号系列を復元している。第3の実施の形態では、送信側においてMビット遅延DPSK送信器を採用し、遅延をMビットと一般化している。
図12は、本発明の第3の実施の形態にかかる光伝送システムの構成例を示すブロック図である。図12の説明に先立って、Mビット遅延DPSK信号をどのような形態で遅延検波していけば、正しく復調を行うことができるかについて述べる。
第2の実施の形態を参照して、2ビット遅延DPSK信号は、縦続に接続された2台の光遅延検波器によって復調できることを説明した。このような性質は、任意のMビット遅延DPSK信号にそのまま適用することはできず、ある制約が生じる。例えば、3ビット遅延DPSK信号に上記考え方を適用して、縦続に接続された3台の光遅延検波器を適用することを考える。まず、送信するデータ信号系列を上記と同様にbとすると、3ビット遅延DPSK信号の論理値rは、(8)式で表わされる。
=b(XOR)rk−3 ・・・(8)
上記3ビット遅延DPSK信号rに対して、1台の光遅延検波器を適用すると、その論理値は、(9)式で表される。
k1=r(XOR)rk−1 ・・・(9)
次に、2台目の光遅延検波器を適用すると同様にその論理値は、(10)式で表される。
k2=rk1(XOR)rk1−1
=(r(XOR)rk−1)(XOR)(rk−1(XOR)rk−2
=r(XOR)rk−2 ・・・(10)
同様に、3台目の光遅延検波器を適用後のデータの論理値は、(11)式で表される。
k3=rk2(XOR)rk2−1
=(r(XOR)rk−2)(XOR)(rk−1(XOR)rk−3
=r(XOR)rk−1(XOR)rk−2(XOR)rk−3 ・・・(11)
(11)式に、(8)式を変形した
=r(XOR)rk−3 ・・・(12)
を適用すると、(13)式のように表される。
k3=b(XOR)rk−1(XOR)rk−2 ・・・(13)
従って、縦続に接続された3台の光遅延検波器を3ビット遅延DPSK信号に適用しても、データ信号系列bは復調できないことがわかった。
本発明者は、Mビット遅延DPSK信号にM台の光遅延検波器を適用することによってデータ信号系列を復調可能なのは、Mが2の累乗、即ち、
M=2j−1 (j≧1、ただし、jは整数) ・・・(14)
であるときに限られることを見出した。即ち、M=1,2,4,8,16,32・・・という具合に、上記復調方法が適用可能なMビット遅延DPSK信号としては、Mの値に制約が生じることになる。
例としてM=4の場合について考える。M=4の場合に、4台の光遅延検波器を順に適用していくことにより復調できることを示す。それには再度計算をはじめからする必要はなく、上記(11)式に更に光遅延検波器を適用すればよい。混同を避けるために、4ビット遅延DPSK信号の論理値をsとすると、以下の(15)式が得られる。
k4=rk3(XOR)rk3−1
=(s(XOR)sk−1(XOR)sk−2(XOR)sk−3)(XOR)

(sk−1(XOR)sk−2(XOR)sk−3(XOR)sk−4
=s(XOR)sk−4 ・・・(15)
その一方、4ビット遅延DPSK信号の論理値は、(16)式で表される。
=b(XOR)sk−4 ・・・(16)
上記(15)式および(16)式から、
k4=b ・・・(17)
となり、適切に復調されることが示された。
また、たとえば、M=4の場合には、光遅延検波器として、1ビット遅延のものだけでなく、2ビット遅延のものを組み合わせることにより、2台あるいは3台の光遅延検波器の縦続接続により復調することも可能である。このことについて以下に説明する。
まず、2ビット遅延の2台の光遅延検波器を用いた場合について考える。まず1台目の2ビット遅延光遅延検波器の出力信号の論理値tk1は、以下の(18)式にて表される。
k1=s(XOR)sk−2 ・・・(18)
さらに、2台目の2ビット遅延光遅延検波器を適用すると、その出力信号の論理値tk2は、以下の(19)式で表される。
k2=tk1(XOR)tk1−2
=(s(XOR)sk−2)(XOR)(sk−2(XOR)sk−4
=s(XOR)sk−4 ・・・(19)
したがって、(16)式を用いると、
k2=b ・・・(20)
となり、2台の2ビット遅延光遅延検波器により、4ビット遅延DPSK信号が復調可能であることが示された。
また、1台の2ビット遅延光遅延検波器と、2台の1ビット遅延光遅延検波器を組み合わせることによっても、4ビット遅延DPSK信号が復調可能であることを以下に示す。
まず、2ビット遅延光遅延検波器の出力信号の論理値uk1は、(21)式にて表される。
k1=s(XOR)sk−2 ・・・(21)
次に、1台目の1ビット遅延光遅延検波器を適用するとその出力信号の論理値は、(22)にて表される。
k2=uk1(XOR)uk1−1
=(s(XOR)sk−2)(XOR)(sk−1(XOR)sk−3
=s(XOR)sk−1(XOR)sk−2(XOR)sk−3 ・・・(22)
更に、2台目の1ビット遅延光遅延検波器を適用するとその出力信号の論理値は、(23)式にて表される。
k3=uk2(XOR)uk2−1
=(s(XOR)sk−1(XOR)sk−2(XOR)sk−3)(XOR)
(sk−1(XOR)sk−2(XOR)sk−3(XOR)sk−4
=s(XOR)sk−4 ・・・(23)
従って、上記2台の2ビット遅延光遅延検波器の例と同様に、このような構成においても、4ビット遅延DPSK信号が復調可能であることが示された。また詳しい説明は省略するが、1台の2ビット遅延光遅延検波器と、2台の1ビット遅延光遅延検波器との適用順序については任意であり、どのような適用順序でも4ビット遅延DPSK信号が復調可能である。
本発明においては、4ビット遅延DPSK信号は、以下に示すどのような構成によっても復調可能であることがわかった。
(1)1台の4ビット遅延光遅延検波器
(2)2台の2ビット遅延光遅延検波器
(3)1台の2ビット遅延光遅延検波器と2台の1ビット遅延光遅延検波器の組み合わせ(合計3台)
(4)4台の1ビット遅延光遅延検波器
即ち、4ビット遅延DPSK信号は、遅延量が可変な光遅延検波器を用いれば、1台から4台の任意の台数の光遅延検波器を用いて復調可能であることがわかった。
上記考え方は、更に8、16、32ビット遅延DPSK信号にも適用可能であるが、ここでは詳細な説明は省略する。
図12に示すように、第3の実施の形態にかかる光伝送システムは、Mビット遅延DPSK送信器90、光中継伝送路92−1、DPSK信号用全光再生中継器100−1、光中継伝送路92−2、DPSK信号用全光再生中継器100−2、・・・、光中継伝送路90−P、光前置増幅器97、Lビット遅延光遅延検波器96、光受信器98およびGMPLS(Generalized Multi-Protocol Label Switching)制御網99を有している。
図12において、Mビット遅延DPSK送信器90は、Mビット遅延DPSK光信号を送出する。当該Mビット遅延DPSK光信号は、光中継伝送路92−1を通過後、前述したように雑音や歪みの影響を除去するためのDPSK信号用全光再生中継器100−1に入力され再生される。以下同様の構成により、Mビット遅延DPSK光信号は、光中継伝送路92−2、DPSK信号用全光再生中継器100−2・・・、光中継伝送路92−P(但しPは正の整数)を通過した後、光前置増幅器97で増幅され、その後Lビット遅延光遅延検波器96で光遅延検波され、強度変調信号に変換された後、光受信器98により受信されて受信電気信号となる。
以下、第3の実施の形態にかかる光伝送システムの構成要素ついて詳細に説明する。図13は、本実施の形態にかかる光伝送システムにおける、Mビット遅延DPSK送信器に用いられる差動符号化回路の構成例を示すブロック図である。図13に示すように、差動符号化回路は、排他論理和演算回路119、光スイッチ回路112−1、112−2、・・・、112−Q、1ビット遅延回路114−1、2ビット遅延回路114−1、・・・、Qビット遅延回路114−Q、スイッチ駆動回路116を有する。スイッチ駆動回路116は、GMPLS制御網99からの制御情報を受け入れることができる。
データ信号入力110に入力された被伝送データ信号は、排他的論理和演算回路119の入力端子122に入力される。また、排他的論理和演算回路119の出力端子121と排他的論理和演算回路119のもう一方の入力端子120との間には、1ビット遅延回路114−1と光スイッチ回路112−1とが縦続接続されたもの、2ビット遅延回路114−2と光スイッチ回路112−2とが縦続接続されたもの、・・・、Qビット遅延回路114−Qと光スイッチ回路112−Qが縦続接続されたものが、それぞれ並列に接続されている。
上記光スイッチ回路112−1〜112−Qは、そのうちどれか一つだけが閉じ、その他の光スイッチ回路は開くように、スイッチ駆動回路116によって制御されている。即ち、この動作により、排他的論理和演算回路119の出力端子121と排他的論理和演算回路119の入力端子120との間には、114−1〜114−Qのうちのいずれかの遅延回路が接続されることになる。したがって、Mビット遅延DPSK送信器90のMとしては、M=1、2、・・・、Qのいずれかの値をとることになる。また、スイッチ駆動回路116は、GMPLS制御網99と接続されており、GMPLS制御網99から受け取る制御情報により、どの光スイッチを閉じるのかを決定できるような構成になっている。
図12におけるDPSK信号用全光再生中継器100−1、100−2、・・・について述べる。図14は、DPSK信号用全光再生中継器(たとえば、DPSK信号用全光再生中継器100−1、以下、図14の説明においては、単に符号100で表す。)の構成例を示すブロック図である。図14に示すように、第3の実施の形態にかかるDPSK信号用全光再生中継器100は、Lビット遅延光遅延検波器69、全光再生中継器62および全光位相変調器63を有している。Lビット遅延光遅延検波器69は、GMPLS制御網99からの制御情報を受け入れることができる。
図9に示す第2の実施の形態にかかるDPSK信号用全光再生中継器60の構成と図14に示すDPSK信号用全光再生中継器100の構成との違いは、光遅延検波器として、Lビット遅延光遅延検波器69が使用されている点と、Lビット遅延光遅延検波器69がGMPLS制御網99に接続されている点であるので、この部分について説明する。なお、図14において、67は光信号入力のための入力端子、68は光信号出力のための出力端子である。
Lビット遅延光遅延検波器69について、図15を用いてより詳細に説明する。図15に示すように、本実施の形態にかかるLビット遅延光遅延検波器69は、光分岐器134、光スイッチ回路132−1、132−2、・・・、132−R、1ビット光遅延回路136−1、2ビット光遅延回路136−2、・・・、Rビット光遅延回路136−R、光合成器138および光スイッチ駆動回路140を有している。
光信号入力端子130に入力された光信号は、光分岐器134によって等しい光電力に2分岐される。そのうち一方は、光合成器138に入力される。もう一方の光信号は、光スイッチ回路132−1と1ビット光遅延回路136−1とが縦続に接続されたもの、光スイッチ回路132−2と2ビット光遅延回路136−2とが縦続に接続されたもの、・・・、光スイッチ回路132−RとRビット光遅延回路136−Rとが縦続に接続されたものが、それぞれ並列に接続された光回路に入力され、それらの出力は光合成器138の入力に、入力される。光スイッチ回路132−1〜132−Rは、そのうちどれか一つだけが閉じ、その他の光スイッチ回路は開くように、光スイッチ駆動回路140によって制御されている。即ち、この動作により、光分岐器134の出力端子と光合成器138の入力端子との間には、136−1〜136−Rのうちのいずれかの光遅延回路が接続されることになる。したがって、Lビット遅延光遅延検波器のLとしては、L=1、2、・・・、Rのいずれかの値をとることになる。また、前記光スイッチ駆動回路140は、GMPLS制御網99と接続されており、GMPLS制御網99から受け取る制御情報により、どの光スイッチを閉じるのかを決定できるような構成になっている。
このようにして、Lビット遅延された光信号が、光合成器138に入力され、光分岐器138からの光信号と合成されて、光信号出力端子142から出力される。
上述したように、図14に示すLビット遅延光検波器69は、L=1、2、・・・、Rビットの何れかの遅延の光遅延検波を行うことができる。また、Lの値はGMPLS制御網99から受け取る制御情報により設定することが可能である。
図12に用いられているDPSK信号用全光再生中継器100−1、100−2、・・・及びLビット遅延光遅延検波器96には、上述したようにLビット遅延光遅延検波が用いられている。その一方、Mビット遅延DPSK送信器90からは、Mビット遅延DPSK光信号が送出される。従って、たとえば、M=4、DPSK信号用全光再生中継器が2台用いられている場合には、DPSK信号用全光再生中継器100−1、100−2、及びLビット遅延光遅延検波器96の遅延を表すLの一例として次のような組み合わせが考えられる。
・DPSK信号用全光再生中継器100−1の遅延量:L=1ビット
・DPSK信号用全光再生中継器100−1の遅延量:L=1ビット
・Lビット遅延光遅延検波器96の遅延量:L=2ビット
そこで、GMPLS制御網99を用いて、DPSK信号用全光再生中継器100−1、100−2、及びLビット遅延光遅延検波器96の遅延量として、上記の値を伝達して設定するようにすれば、光受信機98の出力信号は、正しく復調された信号となる。
一般にMビット遅延DPSK送信器90のMの値、及びDPSK信号用全光再生中継器100−1、100−2、・・・の台数は、システムによって異なるため、Mの値、およびDPSK信号用全光再生中継器100−1、100−2、・・・に用いられるLビット遅延光遅延検波器の各Lの値、Lビット遅延光遅延検波器96のLの値を適切に設定して、システム全体としてMビット遅延DPSK光信号が正しく復調できるように設定を行う必要があるが、これについてもGMPLS制御網99を介してこれらの情報を相互に交換、参照することにより実現可能である。
図16は、第3の実施の形態において、たとえば、GMPLS制御網における制御システムにて実行される処理例を示すフローチャートである。制御システム(図示せず)は、送信器(Mビット遅延DPSK送信器90)から送出すべき光信号の宛先から、受信側の光受信器98を特定し(ステップ1601)、光送信器90から光受信器98に至るまでのパスを決定する(ステップ1602)。
次いで、制御システムは、決定されたパス上に存在するDPSK信号用全光再生中継器を特定する(ステップ1603)。たとえば、K個のDPSK信号用全光再生中継器100−1〜100−Kがパス上に存在したと考える。
制御システムは、
M=L+L+・・・+L+L
となるような、M、L(i=1、2、・・・、K)およびLを算出する。
なお、Mは、Mビット遅延DPSK送信器の遅延ビット、Lは、DPSK信号用全光再生中継器100−i(i=1、2、・・・、K)における遅延ビット、Lは、Lビット遅延光遅延検波器96における遅延ビットである。
その後、制御システムは、Mビット遅延DPSK送信器90、上記パス上のDPSK信号用全光再生中継器100−1〜100−KおよびLビット遅延光遅延検波器96のそれぞれに、算出されたM、LおよびLを、制御情報として送信する(ステップ1605)。
Mビット遅延DPSK送信器90、DPSK信号用全光再生中継器100−1〜100−KおよびLビット遅延光遅延検波器96のそれぞれは、制御情報を受信すると、それぞれのスイッチ駆動回路が、制御情報にしたがってスイッチ回路をオンする。たとえば、Mビット遅延DPSK送信器90では、スイッチ駆動回路116が、制御情報に含まれる遅延ビットMにもとづいて、スイッチ回路112−1〜112−Qの何れかをオンする。DPSK信号用全光再生中継器100−1〜100−KやLビット遅延光遅延検波器96においても同様である。
なお、第3の実施の形態においては、GMPLS制御網99を用いて、パスを特定し制御情報を生成し、制御情報を通知しているが、勿論他の通信方法によって同様の効果を生じせしめても本発明の目的は達せられることは言うまでもない。
第2の実施の形態および第3の実施の形態においては、説明を簡単にするために、WDMではない単一波長のシステムについて述べたが、第2の実施の形態や第3の実施の形態の個性は、WDMシステムにも適用可能である。図17および図18は、本発明の第4の実施の形態にかかる光伝送システムの構成例を示すブロック図である。第4の実施の形態は、図12に示す第3の実施の形態にかかる光伝送システムを、WDMに適用できるように変更を加えたものである。
図17、18に示すように、第4の実施の形態にかかる光伝送システムは、N個の一群のMビット遅延DPSK送信器90−1〜90−N、波長合波器2、光中継伝送路92−1〜92−P、波長分波器150−1と、N個の一群のDPSK信号用全光再生中継器171−1〜171−Nと、波長合波器160−1との組み合わせ、光前置増幅器97、波長分波器5、N個の一群のLビット遅延光遅延検波器180−1〜180−N、並びに、N個の一群の光受信器98−1〜98−Nを有する。なお、第4の実施の形態においても、第3の実施の形態と同様に、たとえば、それぞれがN個の一群のDPSK信号用全光再生中継器からなるP個のDPSK信号用全光再生中継器群を有する。図17においては、そのうち、最初の一群のDPSK信号用全光再生中継器171−1〜171−N、および、その次の一群のDPSK信号用全光再生中継器172−1〜172−Nが示されている。
Mビット遅延DPSK送信器90−1〜90−Nは、N波の異なる波長を有するMビット遅延DPSK信号を発生する。Mビット遅延DPSK送信器90−1〜90−Nから出力されたN波のMビット遅延DPSK信号は、波長合波器2で合波され、光中継伝送路92−1に入力される。光中継伝送路92−1を伝送したN波のMビット遅延DPSK信号は、波長分波器150−1によって各波長成分に分波された後、波長成分毎に用意されたDPSK信号用全光再生中継器171−1〜171−Nのそれぞれによって雑音や歪み成分が除去される。雑音や歪み成分が除去されたN波の光信号は、波長合波器160−1によって合波され再び伝送される。
以下、同様の動作によりN波の光信号が伝送され、光前置増幅器97によって増幅された後、波長分波器5によって各波長成分に分波され、各波長成分の光信号は、それぞれ、Lビット遅延光遅延検波器180−1〜180−Nに入力され、Lビット遅延検波が施され復調される。復調されたN波の強度変調された光信号は、それぞれ、光受信器98−1〜98−Nによって受信され電気信号に変換される。Mビット遅延DPSK送信器、DPSK信号用全光再生中継器、及びLビット遅延光遅延検波器における遅延量(遅延ビット)の設定については、第3の実施の形態と同様に、GMPLS制御網99を介して行われる。たとえば、GMPLS制御網99中の制御システム(図示せず)は、第3の実施の形態と同様に、それぞれの遅延量を算出して、当該遅延ビットを示す情報を、制御情報として伝達する。
以上、説明したように、本発明によれば、DPSK光信号として新たに提案したMビット遅延DPSK光信号を用いることにより、DPSK光信号にも、強度変調方式で用いられている全光再生中継技術を適用することができ、よってDPSK光信号の信号品質を改善することができる。さらに、本発明は波長多重されたDPSK光信号にも適用可能であり、その効果は極めて大である。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
図1は従来のDPSK、WDM(波長多重)光伝送システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、従来のDPSK送信器の構成例を示すブロック図である。 図3は、図2の差動符号化回路の構成をより詳細に示すブロック図である。 図4は、従来のDPSK、WDM光伝送システムにおける光遅延検波器の構成例を示すブロック図である。 図5は本発明の第1実施の形態にかかるMビット遅延DPSK、WDM光伝送システムの構成例を示すブロック図である。 図6は、本実施の形態にかかるMビット遅延DPSK送信器の構成例を示すブロック図である。 図7は、本実施の形態にかかるMビット遅延差動符号化回路の構成例を示すブロック図である。 図8は、本実施の形態にかかるMビット遅延光遅延検波器の構成例を示すブロック図である。 図9は、本発明の第2の実施の形態にかかる光伝送システムの構成例を示すブロック図である。 図10は、本実施の形態にかかる全光再生中継器の構成例を示すブロック図である。 図11は、本実施の形態にかかる全光位相変調器の構成例を示すブロック図である。 図12は、本発明の第3の実施の形態にかかる光伝送システムの構成例を示すブロック図である。 図13は、本実施の形態にかかる光伝送システムにおける、Mビット遅延DPSK送信器に用いられる差動符号化回路の構成例を示すブロック図である。 図14は、本実施の形態にかかるDPSK信号用全光再生中継器の構成例を示すブロック図である。 図15は、本実施の形態にかかるLビット遅延光遅延検波器の構成例を示すブロック図である。 図16は、第3の実施の形態にかかるGMPLS制御網における制御システムにて実行される処理例を示すフローチャートである。 図17は、本発明の第4の実施の形態にかかる光伝送システムの構成例を示すブロック図である。 図18は、本発明の第4の実施の形態にかかる光伝送システムの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
2 波長合波器
3 光中継伝送路
5 波長分波器
7 光受信器
11 Mビット遅延DPSK送信器
16 Mビット遅延光遅延検波器
50 2ビット遅延DPSK送信器
51、52 光中継伝送路
53 光遅延検波器
54 光前置増幅器
55 光受信器
60 DPSK信号用全光再生中継器
61 光遅延検波器
62 全光再生中継器
63 全光位相変調器

Claims (8)

  1. Mビット遅延DPSK送信機(ただしMが、2 j−1 (j≧2、jは整数))が出力するDPSK変調光信号を伝送する伝送路中にK(1≦K≦M−1)個のDPSK信号用全光再生中継器を配した光伝送システムにおけるDPSK信号用全光再生中継器であって、
    前記伝送路を経て伝送された前記DPSK変調光信号を受け入れ、受け入れた光信号を分配する光分岐器、当該光分岐器から出力された一方の光信号を、入力信号系列のLiビット(1≦i≦K、ΣLk(k=1からk=Kまでの総和)<M)長に相当するLiビットだけ遅延させるLiビット遅延回路、
    前記光分岐器から出力されたもう一方の光信号と、前記Liビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成器を有するLiビット遅延光遅延検波器、及び、
    前記Liビット遅延光遅延検波器から出力された強度変調された光信号の雑音成分を除去する全光再生中継器と、当該全光再生中継器から出力された光信号を受け入れ、受け入れた光信号および変調が施されていない信号用レーザからの光に基づいて、位相変調された光信号を生成し、当該位相変調された光信号を、再度伝送路に出力する全光位相変調器、
    を有するDPSK信号用全光再生中継器。
  2. 入力信号と、入力信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させた遅延信号とによってMビット差動符号化信号を生成するMビット遅延差動符号化回路、および、Mビット差動符号化信号をDPSK変調する光位相変調器を有し、Mビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を送信するMビット遅延DPSK送信器と、
    伝送路中に配置された1以上のDPSK信号用全光再生中継器であって、
    それぞれが、
    前記伝送路を経て伝送された前記DPSK変調光信号を受け入れ、受け入れた光信号を分配する光分岐器、当該光分岐器から出力された一方の光信号を、入力信号系列のLiビット長に相当するLiビットだけ遅延させるLiビット遅延回路、および、前記光分岐器から出力されたもう一方の光信号と、前記Liビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成器を有するLiビット遅延光遅延検波器と、前記Liビット遅延光遅延検波器から出力された強度変調された光信号の雑音成分を除去する全光再生中継器と、当該全光再生中継器から出力された光信号を受け入れ、受け入れた光信号および変調が施されていない信号用レーザからの光に基づいて、位相変調された光信号を生成し、当該位相変調された光信号を、再度伝送路に出力する全光位相変調器と、を有するDPSK信号用全光再生中継器と、
    前記1以上のDPSK信号用全光再生中継器を経て伝送されたDPSK変調光信号を受け入れ、受け入れた光信号を分配する光分岐器、当該光分岐器から出力された一方の光信号を、入力信号系列のLビット長に相当するLビットだけ遅延させるLビット遅延回路、および、前記光分岐器から出力されたもう一方の光信号と、前記Lビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成器を有するLビット遅延光遅延検波器と、
    前記Lビット遅延光遅延検波器から出力された光信号を受け入れ、受け入れた光信号を電気信号に変換する光受信器と、を備え、
    前記Mが、2j−1(j≧、ただし、jは整数)であり、かつ、
    M=Liの総和+L
    (i=1、2、・・・、p、ただし、pはDPSK信号用全光再生中継器の数)
    を満たすことを特徴とする光伝送システム。
  3. それぞれが、入力信号と、入力信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させた遅延信号とによってMビット差動符号化信号を生成するMビット遅延差動符号化回路、および、Mビット差動符号化信号をDPSK変調する光位相変調器を有し、それぞれ波長の異なるMビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を生成する一群のMビット遅延DPSK送信器と、
    前記一群のMビット遅延DPSK送信器のそれぞれにおいて生成されたDPSK変調光信号を合波する波長合波器と、
    伝送路中に配置された1以上の中継回路であって、それぞれが、
    伝送路を経て伝送された、前記合波されたDPSK変調光信号を、波長成分ごとに分波する波長分波器と、一群のDPSK信号用全光再生中継器と、前記一群のDPSK信号用全光再生中継器のそれぞれから出力されたDPSK変調光信号を合波する波長合波器とを有し、
    前記一群のDPSK信号用全再生中継器のそれぞれが、
    前記波長分波器によって分波されたDPSK変調光信号を受け入れ、受け入れたDPSK光信号を分配する光分岐器、当該光分岐器から出力された一方の光信号を、入力信号系列のLiビット長に相当するLiビットだけ遅延させるLiビット遅延回路、および、前記光分岐器から出力されたもう一方の光信号と、前記Liビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成器を有するLiビット遅延光遅延検波器と、前記Liビット遅延光遅延検波器から出力された強度変調された光信号の雑音成分を除去する全光再生中継器と、当該全光再生中継器から出力された光信号を受け入れ、受け入れた光信号および変調が施されていない信号用レーザからの光に基づいて、位相変調された光信号を生成し、当該位相変調された光信号を、再度伝送路に出力する全光位相変調器と、を有するような、中継回路と、
    伝送路を経て伝送された、前記合波されたDPSK変調光信号を、波長成分ごとに分波する波長分波器と、
    それぞれが、前記波長分波器により分波された光信号の何れかを受け入れる一群のLビット遅延光遅延検波器であって、それぞれが、受け入れた光信号を分配する光分岐器、当該光分岐器から出力された一方の光信号を、入力信号系列のLビット長に相当するLビットだけ遅延させるLビット遅延回路、および、前記光分岐器から出力されたもう一方の光信号と、前記Lビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成器を有するLビット遅延光遅延検波器と、
    それぞれが、前記一群のLビット遅延光遅延検波器の何れかから出力された光信号を受け入れ、受け入れた光信号を電気信号に変換する一群の光受信器と、を備え、
    前記Mが、2j−1(j≧、ただし、jは整数)であり、かつ、
    M=Liの総和+L
    (i=1、2、・・・、p、ただし、pはDPSK信号用全光再生中継器の数)
    を満たすことを特徴とする光伝送システム。
  4. 前記Mビット遅延DPSK送信器、前記DPSK信号用全光再生中継器および前記Lビット遅延光遅延検波器に制御信号を送信可能な制御システムを備え、
    前記制御システムが、送信者となるMビット遅延DPSK送信器、受信者となる光受信器を特定し、当該特定されたMビット遅延DPSK送信器および光受信器の間に位置するp個(pは1以上の整数)のDPSK信号用全光再生中継器を特定する経路特定手段と、
    M=Liの総和+L (i=1、2、・・・、p)となるように、前記Mビット遅延DPSK送信器、p個のDPSK信号用全光再生中継器およびLビット遅延光遅延検波器のそれぞれの遅延ビット長M、LiおよびLを決定する遅延ビット決定手段と、
    前記遅延ビット長を、制御情報として、前記Mビット遅延DPSK送信器、p個のDPSK信号用全光再生中継器およびLビット遅延光遅延検波器のそれぞれに送信する送信手段と、を有することを特徴とする請求項2またはに記載の光伝送システム。
  5. 前記Mビット遅延DPSK送信器が、
    Q個(Q>1)の、スイッチ回路および当該スイッチ回路と接続されたビット遅延回路(=1、2、・・・、Q)の組を備え、何れかのスイッチ回路のみがオンされて、入力信号が、オンされたスイッチ回路に接続されたビット遅延回路を経て、ビットだけ遅延されるように構成され、かつ、
    前記DPSK信号用全光再生中継器のLiビット遅延光遅延検波器、および、前記Lビット光遅延検波器のそれぞれが、
    R個(R>1)の、光スイッチ回路および当該光スイッチ回路と接続されたLiビット光遅延回路またはLビット光遅延回路LiまたはL=1、2、・・・、R)の組を備え、何れかの光スイッチ回路のみがオンされて、前記光分岐器からの信号が、オンされた光スイッチ回路および当該光スイッチ回路に接続されたLiビット光遅延回路またはLビット光遅延回路を経て、前記光合成器に入力されるように構成されたことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の光伝送システム。
  6. 入力信号と、入力信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させた遅延信号とによってMビット差動符号化信号を生成するMビット遅延差動符号化ステップと、
    前記Mビット差動符号化信号をDPSK変調して、Mビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を送信する光位相変調ステップと、
    伝送路における1以上のDPSK信号用全光再生中継ステップであって、
    それぞれが、
    前記伝送路を経て伝送された前記DPSK変調光信号を受け入れ、受け入れた光信号を分配する光分岐ステップと、
    前記光分岐ステップにおいて分配された光信号の一方を、入力信号系列のLiビット長に相当するLiビットだけ遅延させるLiビット遅延ステップと、
    前記光分岐ステップにおいて分配された光信号のもう一方と、前記Liビット遅延ステップにおいてLiビット遅延された遅延信号とを合成する光合成ステップと、
    前記光合成ステップにおいて合成された強度変調された光信号の雑音成分を除去する全光再生中継ステップと、
    当該全光再生中継ステップにおいて雑音成分が除去された光信号を受け入れ、受け入れた光信号および変調が施されていない信号用レーザからの光に基づいて、位相変調された光信号を生成し、当該位相変調された光信号を、再度伝送路に出力する全光位相変調ステップと、を有するDPSK信号用全光再生中継ステップと、
    前記1以上のDPSK信号用全光再生中継ステップを経て伝送されたDPSK変調光信号を受け入れ、受け入れた光信号を分配する光分岐ステップと、
    当該光分岐ステップにより分配された光信号の一方を、入力信号系列のLビット長に相当するLビットだけ遅延させるLビット遅延ステップと、
    前記光分岐ステップにより分配された光信号のもう一方と、前記Lビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成ステップと、
    前記光合成ステップにおいて合成された光信号を受け入れ、受け入れた光信号を電気信号に変換する光受信ステップと、を備え、
    前記Mが、2j−1(j≧、ただし、jは整数)であり、かつ、
    M=Liの総和+L
    (i=1、2、・・・、p、ただし、pはDPSK信号用全光再生中継ステップの数)
    を満たすことを特徴とする光伝送方法。
  7. 入力信号と、入力信号を、入力信号系列のMビット長に相当するMビットだけ遅延させた遅延信号とによってMビット差動符号化信号を生成するMビット遅延差動符号化ステップ、および、Mビット差動符号化信号をDPSK変調して、DPSK変調光信号を生成する光位相変調ステップを、互いに異なる波長の信号を発生する複数のMビット遅延DPSK送信器によりそれぞれ実行することにより、それぞれ波長の異なる一群のMビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を生成するDPSK変調光信号生成ステップと、
    前記一群のMビット遅延符号化されたDPSK変調光信号を合波する波長合波ステップと、
    前記DPSK変調光信号に対して処理を施す1以上の中継ステップであって、
    それぞれが、
    伝送路を経て伝送された、前記合波されたDPSK変調光信号を、波長成分ごとに分波する波長分波ステップと、当該分波された波長成分ごとに対応する複数のDPSK信号用全光再生中継器によりそれぞれ実行されるDPSK信号用全光再生中継ステップと、前記DPSK信号用全光中継ステップによる複数のDPSK変調光信号を合波する波長合波ステップとを有し、
    前記DPSK信号用全再生中継ステップが、
    前記波長分波器により分波された光信号の何れかを受け入れ、受け入れた光信号を分配する光分岐ステップと、
    当該光分岐ステップにより分配された光信号の一方を、入力信号系列のLiビット長に相当するLiビットだけ遅延させるLiビット遅延ステップと、
    前記光分岐ステップにより分配された光信号のもう一方の光信号と、前記Liビット遅延回路から出力された遅延信号とを合成する光合成ステップと、
    前記光合成ステップにより合成された強度変調された光信号の雑音成分を除去する全光再生中継ステップと、
    当該全光再生中継ステップにより雑音成分が除去された光信号を受け入れ、受け入れた光信号および変調が施されていない信号用レーザからの光に基づいて、位相変調された光信号を生成し、当該位相変調された光信号を、再度伝送路に出力する全光位相変調ステップと、を有し、
    さらに、
    伝送路を経て伝送された、前記合波されたDPSK変調光信号を、波長成分ごとに分波する波長分波ステップと、
    前記波長成分ごとに分波されたDPSK変調光信号に対して処理を施す1以上の受信ステップであって、
    それぞれが、
    前記波長分波ステップにおいて分波された光信号の何れかを受け入れて、受け入れた光信号を分配する光分岐ステップ、当該光分岐ステップにおいて分配された光信号の一方を、入力信号系列のLビット長に相当するLビットだけ遅延させるLビット遅延ステップ、および、前記光分岐ステップにおいて分配された光信号のもう一方と、前記Lビット遅延ステップにおいて遅延された遅延信号とを合成する光合成ステップを複数回実行することにより、波長の異なる光信号のそれぞれをLビット遅延検波するLビット遅延光遅延検波ステップと、
    前記Lビット遅延光遅延検波ステップによる光信号の何れかを受け入れ、受け入れた光信号を電気信号に変換する変換ステップを実行する、光受信ステップと、を備え、
    前記Mが、2j−1(j≧、ただし、jは整数)であり、かつ、
    M=Liの総和+L
    (i=1、2、・・・、p、ただし、pはDPSK信号用全光再生中継ステップの数)
    を満たすことを特徴とする光伝送方法。
  8. 前記Mビット遅延送信器、前記DPSK信号用全光再生中継器および前記Lビット遅延光遅延検波器に制御信号を送信可能な制御システムにおいて、
    送信者となるMビット遅延DPSK送信器、受信者となる光受信器を特定し、当該特定されたMビット遅延DPSK送信器および光受信器の間に位置するp個(pは1以上の整数)のDPSK信号用全光再生中継器を特定する経路特定ステップと、
    M=Liの総和+L (i=1、2、・・・、p)となるように、前記Mビット遅延DPSK送信器、p個のDPSK信号用全光再生中継器およびLビット遅延光遅延検波器のそれぞれの遅延ビット長M、LiおよびLを決定する遅延ビット決定ステップと、
    前記遅延ビット長を、制御情報として、前記Mビット遅延DPSK送信器、p個のDPSK信号用全光再生中継器およびLビット遅延光遅延検波器のそれぞれに送信する送信ステップと、を有することを特徴とする請求項6または7に記載の光伝送方法。
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