JP4852176B2 - 現像ブレード - Google Patents

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Description

本発明は、現像ブレードに係り、特にレーザプリンタ、複写機、ファクシミリ等の電子写真画像形成装置の現像装置に用いる現像ブレードに関する。
電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置では、感光体ドラム上の潜像を現像するための現像装置を備えている。この現像装置は、例えば、図18に示されるように、ホッパー102、現像ローラ103、回動可能な攪拌板104、現像ブレード105を備えたような構造の現像装置101が知られている(特許文献1)。この現像装置101では、ホッパー102内の現像剤106が攪拌板104により現像ローラ103に供給され、現像ブレード105と現像ローラ103との摩擦帯電により現像ローラ103の周面上に現像剤が薄層で均一に担持される。そして、潜像が形成されている感光体ドラム107に現像ローラ103から現像剤106が移行して現像が行われる。
従来の現像ブレード105としては、例えば、図19に示すように、金属製の支持部材112の端側部112Aに沿って弾性部材(ブレード部材)114を備えた構造のものが知られている。このような現像ブレード105では、例えば、図19に鎖線で示したような複数の注入箇所115からブレード部材成形用の材料が金型のキャビティ内に注入されて製造されていた。
また、上記のような現像装置をカートリッジ化して、再生利用することも行われている(特許文献2)。
特開2003−43812号公報 特開2002−14593号公報
しかしながら、複数の注入箇所から金型のキャビティ内にブレード部材成形用の材料を注入した場合、ヒケ、ウエルドが発生し易く、均一な厚みの弾性部材(ブレード部材)114を成形することが難しいという問題があった。また、弾性部材(ブレード部材)114の成形時に、ブレード部材成形用の材料中に気泡が存在した場合、脱泡することが困難であるという問題もあった。
また、従来の現像ブレードは、上述のように、金属製の支持部材112の片面に弾性部材(ブレード部材)114を備えた構造であり、例えば、カートリッジ化した現像装置の再生の際に現像ブレードの交換が行われていた。そして、現像カートリッジの再生におけるコスト低減の観点から、再生時の現像ブレードの交換頻度を減少させることが望まれていた。しかし、画像品質の維持の点からは、再生毎の現像ブレードの交換が必要となり、再生コスト低減に支障を来たしていた。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、均一な厚みの弾性部材(ブレード部材)を備えた高品質の現像ブレードを簡便に製造する方法と、現像装置の再生利用におけるコスト低減を可能とする現像ブレードを提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の現像ブレードは、
支持部材と、該支持部材の1つの端側部に沿って両面に配設されたブレード部材を備え、該ブレード部材はキャビティに複数の微細凹部を有する金型を用いて形成されたものであり、表面に微細凹凸を有し、該微細凹凸は凸部の高さが0.2〜20μmの範囲であり、凸部のピッチが60〜240μmの範囲であるような構成とした。
本発明の他の態様として、支持部材の前記端側部が露出しているような構成とした。
本発明の他の態様として、支持部材の前記端側部を被覆するように両面のブレード部材が連続しているような構成とした。
両面にブレード部材を備えた本発明の現像ブレードは、表裏を入れ替えて装着することにより、高品質の画像形成が可能な耐久時間が大幅に増大し、例えば、カートリッジ化された現像装置の再生に際しては、表裏を入れ替えて装着して使用することができ、現像ブレードの交換頻度を半減させることができ、現像カートリッジの再生におけるコスト低減が可能となる。
現像ブレードの製造方法に使用する上金型の一例を示す平面図である。 下金型と図1に示される上金型とを型締めした状態を示す断面図であって(A)はA−A線矢視断面図、(B)はB−B線矢視断面図、(C)はC−C線矢視断面図である。 現像ブレードの一例を示す斜視図である。 図3に示される現像ブレードの平面図である。 現像ブレードの他の例を示す平面図である。 現像ブレードの製造方法に使用する上金型の他の例を示す平面図である。 図6に示される金型を用いて製造された現像ブレードの例を示す斜視図である。 現像ブレードの製造方法に使用する上金型の他の例を示す平面図である。 図8に示される金型を用いて製造された現像ブレードの例を示す斜視図である。 本発明の現像ブレードの一例を示す図であり(A)は正面図、(B)は背面図である。 図10に示される現像ブレードのA−A線矢視断面図である。 本発明の現像ブレードの製造に使用する金型を説明するための図であり、(A)は図10のA−A線、(B)は図10のB−B線、(C)は図10のC−C線にそれぞれ相当する部位での断面図である。 図12に示される金型を、キャビティ本体の軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。 本発明の現像ブレードの他の例を示す図であり(A)は正面図、(B)は背面図である。 図14に示される現像ブレードのA−A線矢視断面図である。 本発明の現像ブレードの製造に使用する金型を説明するための図であり、(A)は図14のA−A線、(B)は図14のB−B線、(C)は図14のC−C線にそれぞれ相当する部位での断面図である。 図16に示される金型を、キャビティ本体の軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。 現像装置の構造の一例を示す図である。 従来の現像ブレードの一例を示す斜視図である。
本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、現像ブレードの製造方法に使用する上金型の一例を示す平面図であり、図2は下金型と図1に示される上金型とを型締めした状態を示す断面図であって(A)はA−A線矢視断面図、(B)はB−B線矢視断面図、(C)はC−C線矢視断面図である。
図1および図2において、金型1は、キャビティ4が形成された型面(図1に斜線を付して示した平面)とキャビティ4に連通する1個のゲート9とを備えた上金型2と、平らな型面を有する下金型3とからなる。上金型2のキャビティ4は、ブレード部材を成形するためのキャビティ本体5と、このキャビティ本体5の一方の端部近傍に配設されゲート9が位置しているキャビティ注入部6と、キャビティ本体5の他方の端部近傍に配設されたキャビティ溜め部7とを有している。尚、キャビティ注入部6とキャビティ溜め部7の配設位置は逆であってもよい。
このような上金型2と下金型3は、キャビティ4が支持部材12で閉塞されるように型合わせして型締めされる。その後、ゲート9から成形材料を注入してキャビティ4内を充填することにより、現像ブレードが製造される。
1個のゲート9が位置するキャビティ注入部6から注入された成形材料は、図1に鎖線で示す流れに沿って、キャビティ本体5内を流れ、オーバーフローしてキャビティ溜め部7に到達する。このため、キャビティ本体5における成形材料の流れが良く、ヒケ、ウエルドの発生が防止される。また、成形材料中に気泡が存在しても、オーバーフロー用のキャビティ溜め部7に気泡を集めて脱気することができ、気泡が存在せず緻密で均一な厚みのブレード部材の成形が可能である。
上記の1個のゲート9とキャビティ本体5の端部との距離S(図1参照)は、0〜20mm、好ましくは5〜15mmの範囲で設定することができる。距離Sが20mmを超えると、ヒケ、ウエルドの発生防止効果が不十分となり好ましくない。
上金型2と下金型3との型締め圧は、例えば、0.5〜3MPa/キャビティーの範囲で設定することができる。
また、使用する成形材料としては、例えば、液状シリコーンゴムと硬化剤との混合物、LR3303(旭化成ワッカー(株)製)等を挙げることができる。
また、キャビティ本体5の最深部(上金型2の型面から最も深い部位)の壁面が湾曲凹部をなしているので、ゲート9から注入された成形材料のキャビティ本体5内での流れが良好なものとなり、ヒケ、ウエルドの発生が防止される。また、支持部材12上に成形されるブレード部材のカットや研磨の工程が不要となる。そして、製造された現像ブレードは、現像ローラと曲面で接触することとなり、現像ローラの周面上に現像剤を薄層でより均一に担持させることが可能となる。尚、湾曲凹部の曲率には特に制限はない。
図3は、上述の製造方法により製造された現像ブレードの一例を示す斜視図であり、図4は図3に示される現像ブレードの平面図である。図3および図4に示されるように、現像ブレード11は、支持部材12と、この支持部材12の1つの端側部12Aに沿って形成されたブレード部材15とを備えている。このブレード部材15は、現像ローラとの接触領域が曲面をなすものであり、図示例では、断面が略半円形状となっている。
ブレード部材15の一方の端部近傍にはスカート部16が連設されている。このスカート部16は、上述の上金型2においてゲート9が位置しているキャビティ注入部6によって成形された部位である。他方、上述の上金型2におけるキャビティ溜め部7には、キャビティ本体5からオーバーフローした成形材料が溜まり、例えば、図4に2点鎖線(想像線)で示すような突起物17が形成される。図4では、この突起物17が削除された状態が示されている。また、キャビティ本体5からオーバーフローした成形材料がキャビティ溜め部7に溜まり、図5に示すようなスカート部17を備えた現像ブレード11であってもよい。
現像ブレード11を構成する支持部材12の材質には特に制限はなく、例えば、SUS301、SUS304等のステンレス鋼、C5210等のバネ用リン青銅等からなる金属基板、セラミックス基板、PC(ポリカーボネート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂基板等を挙げることができ、厚みは、例えばステンレスであれば0.1mm程度が好ましい。また、支持基板12は、端側部12Aに対向する端側部12Bに沿って複数の穴部13を備えている。この穴部13は取り付け用、位置決め用等、任意に設定することができ、図示例に限定されるものではない。
現像ブレードの製造方法では、上金型に設けるキャビティ注入部の形状が上述の形状に限定されるものではない。例えば、図6に示されるように、上金型22は、キャビティ24がブレード部材を成形するための断面が半円形状のキャビティ本体25と、このキャビティ本体25に沿って配設されゲート29が位置するキャビティ注入部26を備えるものであってもよい。このキャビティ注入部26のゲート29が位置する側と反対側は、キャビティ溜め部27となっており、キャビティ注入部26とキャビティ溜め部27とは独立していない構造である。尚、図6にて斜線を付した部位は平坦な型面である。また、1個のゲート29とキャビティ本体25の端部との距離S(図6参照)は、0〜20mm、好ましくは5〜15mmの範囲で設定することができる。
このような上金型22と上述の下金型3とを用いることにより、図7に示されるような現像ブレード31が作製される。この現像ブレード31は、支持部材32の1つの端側部32Aに沿って形成されたブレード部材35と、このブレード部材35に沿って形成されたスカート部36,37(スカート部36,37は独立しておらず連続した形状となっている)とを備えている。尚、現像ブレード31を構成する支持部材32は、端側部32Aに対向する端側部32Bに沿って複数の穴部33を備えている。
また、図8に示されるように、上金型42は、キャビティ44がブレード部材を成形するためのキャビティ本体45と、このキャビティ本体45から矢印a方向に段差を設けることなく連続的に形成されたキャビティ注入部46を備えるものであってもよい。このキャビティ注入部46には1個のゲート49が位置し、ゲート49が位置する側と反対側は、キャビティ溜め部47となっており、キャビティ注入部46とキャビティ溜め部47とは独立していない構造である。尚、図8にて斜線を付した部位は平坦な型面である。また、1個のゲート49とキャビティ本体45の端部との距離S(図8参照)は、0〜20mm、好ましくは5〜15mmの範囲で設定することができる。
このような上金型42と上述の下金型3とを用いることにより、図9に示されるような現像ブレード51が作製される。この現像ブレード51は、支持部材52の1つの端側部52Aに沿って形成されたブレード部材55と、このブレード部材55の幅方向(矢印a方向)に連続的に形成されたスカート部56,57とを備えている。スカート部56とスカート部57は独立しておらず、ブレード部材55の長さ方向に沿って連続した形状となっている。尚、現像ブレード51を構成する支持部材52は、端側部52Aに対向する端側部52Bに沿って複数の穴部53を備えている。
図10は本発明の現像ブレードの一例を示す図であり(A)は正面図、(B)は背面図である。また、図11は図10に示される現像ブレードのA−A線矢視断面図である。図10および図11に示されるように、現像ブレード71は、支持部材72と、この支持部材72の1つの端側部72Aに沿って一方の面に形成されたブレード部材75と他方の面に形成されたブレード部材75′とを備えている。
現像ブレード71を構成する支持部材72は、端側部72Aに対向する端側部72Bに沿って複数の穴部73を備えている。尚、穴部73は取り付け用、位置決め用等、任意に設定することができ、図示例に限定されるものではない。
ブレード部材75は、支持部材72の端側部72Aに沿って形成されており、現像ローラとの接触領域が曲面をなし、また、一方の端部近傍にはスカート部76が、他方の端部近傍にはスカート部78が形成されている。
ブレード部材75′は、支持部材72を介してブレード部材75と対向するように端側部72Aに沿って形成されており、現像ローラとの接触領域が曲面をなしている。また、ブレード部材75′の一方の端部近傍には、支持部材72を介して上記のスカート部78と対向するようにスカート部78′が形成されている。そして、スカート部78とスカート部78′とが対向する部位の支持部材72には、貫通孔79が存在する。
このような本発明の現像ブレード71は、支持基板72の両面にブレード部材75,75′を備えているので、表裏を入れ替えて現像装置に装着することにより、高品質の画像形成が可能な耐久時間が大幅に増大(一方の面のみにブレード部材を備えた場合に比べて単純に2倍となる)する。
次に、上述の現像ブレード71の製造について説明する。
図12は、本発明の現像ブレードの製造に使用する金型を説明するための図であり、(A)は図10のA−A線、(B)は図10のB−B線、(C)は図10のC−C線にそれぞれ相当する部位での断面図である。また、図13は図12に示される金型を、キャビティ本体の軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
図12および図13において、使用する金型61は、キャビティ64が形成された型面とキャビティ64に連通するゲート69とを備えた上金型62と、キャビティ64′が形成された型面を有する下金型63とからなる。
上金型62のキャビティ64は、ブレード部材75を形成するためのキャビティ本体65と、このキャビティ本体65の一方の端部近傍に配設されゲート69が位置しているキャビティ注入部66と、キャビティ本体65の他方の端部近傍に配設されたキャビティ表裏連通部68とを有している。
また、下金型63のキャビティ64′は、ブレード部材75′を形成するためのキャビティ本体65′と、このキャビティ本体65′の一方の端部近傍に配設されたキャビティ溜め部67と、キャビティ本体65′の他方の端部近傍に配設されたキャビティ表裏連通部68′とを有している。
そして、キャビティ本体65とキャビティ本体65′が支持基板72を介して対向し、キャビティ表裏連通部68とキャビティ表裏連通部68′が支持基板72を介して対向し、キャビティ表裏連通部68とキャビティ表裏連通部68′とが対向する部位に支持基板72の貫通孔79が位置するように支持部材72を挿入した状態で上金型62と下金型63とを型合わせして型締めする。その後、ゲート69から成形材料を注入してキャビティ64,64′内に充填することにより、現像ブレード71が製造される。
このように1個のゲート69が位置するキャビティ注入部66から注入された成形材料は、図13に鎖線で示す流れに沿って、上金型62のキャビティ本体65内を流れてキャビティ表裏連通部68に到達する。そして、ここに位置する貫通孔79を通り抜けてキャビティ表裏連通部68′に至り、その後、下金型63のキャビティ本体65′内を流れ、オーバーフローしてキャビティ溜め部67に到達する。このため、キャビティ本体65,65′における成形材料の流れが良く、ヒケ、ウエルドの発生が防止される。また、成形材料中に気泡が存在しても、オーバーフロー用のキャビティ溜め部67に気泡を集めて脱気することができ、気泡が存在せず緻密で均一な厚みのブレード部材の成形が可能である。
尚、上述の下金型63のキャビティ溜め部67には、キャビティ本体65′からオーバーフローした成形材料が溜まり、例えば、図10(B)に2点鎖線(想像線)で示すような突起物77が形成される。図10(B)では、この突起物77が削除された状態が示されている。また、キャビティ本体65′からオーバーフローした成形材料がキャビティ溜め部67に溜まり、スカート部76,78,78′と同様の形状のスカート部が形成された現像ブレードであってもよい。
上記の1個のゲート69とキャビティ本体65の端部との距離S(図13参照)は、0〜20mm、好ましくは5〜15mmの範囲で設定することができる。また、支持部材72の貫通孔79とキャビティ本体65′の端部との距離S′(図13参照)も、0〜20mm、好ましくは5〜15mmの範囲で設定することができる。距離S,S′が20mmを超えると、ヒケ、ウエルドの発生防止効果が不十分となり好ましくない。
上述の上金型62と下金型63との型締め圧は、例えば、0.5〜3MPa/キャビティーの範囲で設定することができる。
また、使用する成形材料としては、例えば、液状シリコーンゴムと硬化剤との混合物、LR3303(旭化成ワッカー(株)製)等を挙げることができる。
また、キャビティ本体65,65′の最深部(型面から最も深い部位)の壁面が湾曲凹部をなしているので、ゲート69から注入された成形材料のキャビティ本体65,65′内での流れが良好なものとなり、ヒケ、ウエルドの発生が防止される。また、支持部材72上に成形されるブレード部材75,75′のカットや研磨の工程が不要となる。そして、製造された現像ブレードは、現像ローラと曲面で接触することとなり、現像ローラの周面上に現像剤を薄層でより均一に担持させることが可能となる。尚、湾曲凹部の曲率には特に制限はない。
尚、現像ブレード71のブレード部材75,75′の形状は、図示例に限定されるものでなく、例えば、上述の図7に示されるように、ブレード部材75に沿って形成されたスカート部を備えているような形状、図9に示されるように、ブレード部材75に段差なく連続的に形成されたスカート部を備えるような形状等であってよい。
図14は本発明の現像ブレードの他の例を示す図であり(A)は正面図、(B)は背面図である。また、図15は図14に示される現像ブレードのA−A線矢視断面図である。図14および図15に示されるように、現像ブレード91は、支持部材92と、この支持部材92の1つの端側部92Aに沿って一方の面に形成されたブレード部材95と他方の面に形成されたブレード部材95′とを備えている。
現像ブレード91を構成する支持部材92は、端側部92Aに対向する端側部92Bに沿って複数の穴部93を備えている。尚、穴部93は取り付け用、位置決め用等、任意に設定することができ、図示例に限定されるものではない。
ブレード部材95とブレード部材95′は、支持部材92の端側部92Aに沿って、かつ、端側部92Aを被覆するように形成されている。すなわち、現像ブレード91の先端部においてブレード部材95とブレード部材95′とが連続している。また、ブレード部材95とブレード部材95′は、現像ローラとの接触領域が曲面をなし、ブレード部材95の一方の端部近傍にはスカート部96が形成されている。
このような本発明の現像ブレード91は、支持基板92の両面にブレード部材95,95′を備えているので、表裏を入れ替えて現像装置に装着することにより、高品質の画像形成が可能な耐久時間が大幅に増大(一方の面のみにブレード部材を備えた場合に比べて単純に2倍となる)する。
次に、上述の現像ブレード91の製造について説明する。
図16は、本発明の現像ブレードの製造に使用する金型を説明するための図であり、(A)は図14のA−A線、(B)は図14のB−B線、(C)は図14のC−C線にそれぞれ相当する部位での断面図である。また、図17は図16に示される金型をキャビティ本体の軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
図16および図17において、使用する金型81は、キャビティ84が形成された型面とキャビティ84に連通するゲート89とを備えた上金型82と、キャビティ84′が形成された型面を有する下金型83とからなる。
上金型82のキャビティ84は、ブレード部材95を形成するためのキャビティ本体85と、このキャビティ本体85の一方の端部近傍に配設されゲート89が位置しているキャビティ注入部86とを有している。また、支持部材挿入用の凹部90を有している
一方、下金型83のキャビティ84′は、ブレード部材95′を形成するためのキャビティ本体85′と、このキャビティ本体85′の一方の端部近傍に配設されたキャビティ溜め部87とを有している。そして、キャビティ本体85とキャビティ本体85′が支持基板92を介して対向し、キャビティ本体85とキャビティ本体85′とが対向する空間に支持基板92の端側部92Aが位置するように支持部材92を挿入(凹部90に挿入)した状態で上金型82と下金型83とを型合わせして型締めする。その後、ゲート89から成形材料を注入してキャビティ84,84′内を充填することにより、現像ブレード91が製造される。
このように1個のゲート89が位置するキャビティ注入部86から注入された成形材料は、図17に鎖線で示す流れに沿って、上金型82のキャビティ本体85内と下金型83のキャビティ本体85′内を同時に流れ、オーバーフローしてキャビティ溜め部87に到達する。このため、キャビティ本体85,85′における成形材料の流れが良く、ヒケ、ウエルドの発生が防止される。また、成形材料中に気泡が存在しても、オーバーフロー用のキャビティ溜め部87に気泡を集めて脱気することができ、気泡が存在せず緻密で均一な厚みのブレード部材の成形が可能である。
尚、上述の下金型83のキャビティ溜め部87には、キャビティ本体85,85′からオーバーフローした成形材料が溜まり、例えば、図14(B)に2点鎖線(想像線)で示すような突起物97が形成される。図14(B)では、この突起物97が削除された状態が示されている。また、キャビティ本体85,85′からオーバーフローした成形材料がキャビティ溜め部87に溜まり、スカート部96と同様の形状のスカート部が形成された現像ブレードであってもよい。
上記の1個のゲート89とキャビティ本体85,85′の端部との距離S(図17参照)は、0〜20mm、好ましくは5〜15mmの範囲で設定することができる。距離Sが20mmを超えると、ヒケ、ウエルドの発生防止効果が不十分となり好ましくない。
上述の上金型82と下金型83との型締め圧は、例えば、0.5〜3MPa/キャビティーの範囲で設定することができる。
また、使用する成形材料としては、例えば、液状シリコーンゴムと硬化剤との混合物、LR3303(旭化成ワッカー(株)製)等を挙げることができる。
また、キャビティ本体85,85′の最深部(型面から最も深い部位)の壁面が湾曲凹部をなしているので、ゲート89から注入された成形材料のキャビティ本体85,85′内での流れが良好なものとなり、ヒケ、ウエルドの発生が防止される。また、支持部材92上に成形されるブレード部材95,95′のカットや研磨の工程が不要となる。そして、製造された現像ブレードは、現像ローラと曲面で接触することとなり、現像ローラの周面上に現像剤を薄層でより均一に担持させることが可能となる。尚、湾曲凹部の曲率には特に制限はない。
尚、現像ブレード91のブレード部材95,95′の形状は、図示例に限定されるものでなく、例えば、上述の図7に示されるように、ブレード部材95に沿って形成されたスカート部を備えているような形状、図9に示されるように、ブレード部材95に段差なく連続的に形成されたスカート部を備えるような形状等であってよい。
本発明の現像ブレードの製造では、金型のキャビティに複数の微細凹部を形成することがでる。このような微細凹部を備えた金型を使用することにより、成形時の成形材料の流れが良好なものとなり、ヒケ、ウエルドの発生が防止される。また、製造された現像ブレードは、ブレード部材の表面に微細な凹凸が存在したものとなり、他の部材に対する滑り性が得られ、取り扱いが容易で、かつ、塵等の付着が生じにくいものとなる。このような微細凹部は、深さを0.2〜20μm、好ましくは0.4〜4μmの範囲で設定することができ、また、微細凹部の形成ピッチは、例えば、60〜240μmの範囲で設定することができる。
電子写真画像形成装置の現像装置に用いられる現像ブレードの製造に利用可能である。
1,61,81…金型
2,22,42,62,82…上金型
3,63,83…下金型
4,24,44,64,84…キャビティ
5,25,45,85,85′,95,95′…キャビティ本体
6,26,46,66,86…キャビティ注入部
7,27,47,67,87…キャビティ溜め部
68,68′…キャビティ表裏連通部
9,29,49,69,89…ゲート
11,31,51,71,91…現像ブレード
12,32,52,72,92…支持部材
12A,32A,52A,72A,92A…端側部
15,35,55,75,95…ブレード部材

Claims (3)

  1. 支持部材と、該支持部材の1つの端側部に沿って両面に配設されたブレード部材を備え、該ブレード部材はキャビティに複数の微細凹部を有する金型を用いて形成されたものであり、表面に微細凹凸を有し、該微細凹凸は凸部の高さが0.2〜20μmの範囲であり、凸部のピッチが60〜240μmの範囲であることを特徴とする現像ブレード。
  2. 支持部材の前記端側部が露出していることを特徴とする請求項1に記載の現像ブレード。
  3. 支持部材の前記端側部を被覆するように両面のブレード部材が連続していることを特徴とする請求項1に記載の現像ブレード。
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