JP4852176B2 - 現像ブレード - Google Patents
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Description
また、上記のような現像装置をカートリッジ化して、再生利用することも行われている(特許文献2)。
また、従来の現像ブレードは、上述のように、金属製の支持部材112の片面に弾性部材(ブレード部材)114を備えた構造であり、例えば、カートリッジ化した現像装置の再生の際に現像ブレードの交換が行われていた。そして、現像カートリッジの再生におけるコスト低減の観点から、再生時の現像ブレードの交換頻度を減少させることが望まれていた。しかし、画像品質の維持の点からは、再生毎の現像ブレードの交換が必要となり、再生コスト低減に支障を来たしていた。
支持部材と、該支持部材の1つの端側部に沿って両面に配設されたブレード部材を備え、該ブレード部材はキャビティに複数の微細凹部を有する金型を用いて形成されたものであり、表面に微細凹凸を有し、該微細凹凸は凸部の高さが0.2〜20μmの範囲であり、凸部のピッチが60〜240μmの範囲であるような構成とした。
本発明の他の態様として、支持部材の前記端側部が露出しているような構成とした。
本発明の他の態様として、支持部材の前記端側部を被覆するように両面のブレード部材が連続しているような構成とした。
図1は、現像ブレードの製造方法に使用する上金型の一例を示す平面図であり、図2は下金型と図1に示される上金型とを型締めした状態を示す断面図であって(A)はA−A線矢視断面図、(B)はB−B線矢視断面図、(C)はC−C線矢視断面図である。
1個のゲート9が位置するキャビティ注入部6から注入された成形材料は、図1に鎖線で示す流れに沿って、キャビティ本体5内を流れ、オーバーフローしてキャビティ溜め部7に到達する。このため、キャビティ本体5における成形材料の流れが良く、ヒケ、ウエルドの発生が防止される。また、成形材料中に気泡が存在しても、オーバーフロー用のキャビティ溜め部7に気泡を集めて脱気することができ、気泡が存在せず緻密で均一な厚みのブレード部材の成形が可能である。
上金型2と下金型3との型締め圧は、例えば、0.5〜3MPa/キャビティーの範囲で設定することができる。
また、使用する成形材料としては、例えば、液状シリコーンゴムと硬化剤との混合物、LR3303(旭化成ワッカー(株)製)等を挙げることができる。
現像ブレード71を構成する支持部材72は、端側部72Aに対向する端側部72Bに沿って複数の穴部73を備えている。尚、穴部73は取り付け用、位置決め用等、任意に設定することができ、図示例に限定されるものではない。
ブレード部材75′は、支持部材72を介してブレード部材75と対向するように端側部72Aに沿って形成されており、現像ローラとの接触領域が曲面をなしている。また、ブレード部材75′の一方の端部近傍には、支持部材72を介して上記のスカート部78と対向するようにスカート部78′が形成されている。そして、スカート部78とスカート部78′とが対向する部位の支持部材72には、貫通孔79が存在する。
次に、上述の現像ブレード71の製造について説明する。
図12および図13において、使用する金型61は、キャビティ64が形成された型面とキャビティ64に連通するゲート69とを備えた上金型62と、キャビティ64′が形成された型面を有する下金型63とからなる。
上金型62のキャビティ64は、ブレード部材75を形成するためのキャビティ本体65と、このキャビティ本体65の一方の端部近傍に配設されゲート69が位置しているキャビティ注入部66と、キャビティ本体65の他方の端部近傍に配設されたキャビティ表裏連通部68とを有している。
そして、キャビティ本体65とキャビティ本体65′が支持基板72を介して対向し、キャビティ表裏連通部68とキャビティ表裏連通部68′が支持基板72を介して対向し、キャビティ表裏連通部68とキャビティ表裏連通部68′とが対向する部位に支持基板72の貫通孔79が位置するように支持部材72を挿入した状態で上金型62と下金型63とを型合わせして型締めする。その後、ゲート69から成形材料を注入してキャビティ64,64′内に充填することにより、現像ブレード71が製造される。
上記の1個のゲート69とキャビティ本体65の端部との距離S(図13参照)は、0〜20mm、好ましくは5〜15mmの範囲で設定することができる。また、支持部材72の貫通孔79とキャビティ本体65′の端部との距離S′(図13参照)も、0〜20mm、好ましくは5〜15mmの範囲で設定することができる。距離S,S′が20mmを超えると、ヒケ、ウエルドの発生防止効果が不十分となり好ましくない。
また、使用する成形材料としては、例えば、液状シリコーンゴムと硬化剤との混合物、LR3303(旭化成ワッカー(株)製)等を挙げることができる。
また、キャビティ本体65,65′の最深部(型面から最も深い部位)の壁面が湾曲凹部をなしているので、ゲート69から注入された成形材料のキャビティ本体65,65′内での流れが良好なものとなり、ヒケ、ウエルドの発生が防止される。また、支持部材72上に成形されるブレード部材75,75′のカットや研磨の工程が不要となる。そして、製造された現像ブレードは、現像ローラと曲面で接触することとなり、現像ローラの周面上に現像剤を薄層でより均一に担持させることが可能となる。尚、湾曲凹部の曲率には特に制限はない。
現像ブレード91を構成する支持部材92は、端側部92Aに対向する端側部92Bに沿って複数の穴部93を備えている。尚、穴部93は取り付け用、位置決め用等、任意に設定することができ、図示例に限定されるものではない。
このような本発明の現像ブレード91は、支持基板92の両面にブレード部材95,95′を備えているので、表裏を入れ替えて現像装置に装着することにより、高品質の画像形成が可能な耐久時間が大幅に増大(一方の面のみにブレード部材を備えた場合に比べて単純に2倍となる)する。
図16は、本発明の現像ブレードの製造に使用する金型を説明するための図であり、(A)は図14のA−A線、(B)は図14のB−B線、(C)は図14のC−C線にそれぞれ相当する部位での断面図である。また、図17は図16に示される金型をキャビティ本体の軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
上金型82のキャビティ84は、ブレード部材95を形成するためのキャビティ本体85と、このキャビティ本体85の一方の端部近傍に配設されゲート89が位置しているキャビティ注入部86とを有している。また、支持部材挿入用の凹部90を有している
上記の1個のゲート89とキャビティ本体85,85′の端部との距離S(図17参照)は、0〜20mm、好ましくは5〜15mmの範囲で設定することができる。距離Sが20mmを超えると、ヒケ、ウエルドの発生防止効果が不十分となり好ましくない。
また、使用する成形材料としては、例えば、液状シリコーンゴムと硬化剤との混合物、LR3303(旭化成ワッカー(株)製)等を挙げることができる。
また、キャビティ本体85,85′の最深部(型面から最も深い部位)の壁面が湾曲凹部をなしているので、ゲート89から注入された成形材料のキャビティ本体85,85′内での流れが良好なものとなり、ヒケ、ウエルドの発生が防止される。また、支持部材92上に成形されるブレード部材95,95′のカットや研磨の工程が不要となる。そして、製造された現像ブレードは、現像ローラと曲面で接触することとなり、現像ローラの周面上に現像剤を薄層でより均一に担持させることが可能となる。尚、湾曲凹部の曲率には特に制限はない。
2,22,42,62,82…上金型
3,63,83…下金型
4,24,44,64,84…キャビティ
5,25,45,85,85′,95,95′…キャビティ本体
6,26,46,66,86…キャビティ注入部
7,27,47,67,87…キャビティ溜め部
68,68′…キャビティ表裏連通部
9,29,49,69,89…ゲート
11,31,51,71,91…現像ブレード
12,32,52,72,92…支持部材
12A,32A,52A,72A,92A…端側部
15,35,55,75,95…ブレード部材
Claims (3)
- 支持部材と、該支持部材の1つの端側部に沿って両面に配設されたブレード部材を備え、該ブレード部材はキャビティに複数の微細凹部を有する金型を用いて形成されたものであり、表面に微細凹凸を有し、該微細凹凸は凸部の高さが0.2〜20μmの範囲であり、凸部のピッチが60〜240μmの範囲であることを特徴とする現像ブレード。
- 支持部材の前記端側部が露出していることを特徴とする請求項1に記載の現像ブレード。
- 支持部材の前記端側部を被覆するように両面のブレード部材が連続していることを特徴とする請求項1に記載の現像ブレード。
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