JP4851364B2 - 列車前方鉄道信号・標識認識装置 - Google Patents
列車前方鉄道信号・標識認識装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4851364B2 JP4851364B2 JP2007051534A JP2007051534A JP4851364B2 JP 4851364 B2 JP4851364 B2 JP 4851364B2 JP 2007051534 A JP2007051534 A JP 2007051534A JP 2007051534 A JP2007051534 A JP 2007051534A JP 4851364 B2 JP4851364 B2 JP 4851364B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- train
- railway signal
- recognition device
- sign
- rail
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
テンプレート画像は認識すべき鉄道信号・標識をパターン化した画像であって、鉄道信号・標識認識装置10のテンプレート記憶部18に予め登録されている。前記登録は、例えば認識すべき鉄道信号・標識のパターンをCADで作図し、入力部15からデジタルデータとして鉄道信号・標識認識装置10に入力することによって行われる。なお、テンプレートのスケールは、格納されているプログラムの従って段階的に変更される。
先ず、鉄道信号・標識認識装置10は、ビデオカメラ11で列車前方の監視エリアを撮影し、撮影画像データを画像データ蓄積部13に記憶する(101)。図4は、レール1以外の被写体を除外して模式的に示した検索画面、即ち、列車前方の撮影画像データから取得した1フレームの画面を示す。
続いて、鉄道信号・標識認識装置10は、列車前方の撮影画像データから取得した1フレームの画面(検索画面)の中に、Hough変換(ハフ変換)などの直線要素抽出技法を利用してレール2を抽出し、直線抽出したレール2の画像データをデータ記憶部19に記憶する(102)。 直線抽出したレール2の画像データには、検索画面上の座標位置(x,y)で特定されるレール位置とレール幅のデータが含まれている。図5は、レール1以外の被写体を除外して模式的に示した図4の検索画面上に、直線抽出したレール2を追加して示した画面である。
続いて、鉄道信号・標識認識装置10は、テンプレートのスケールを初期値スケールと決定し、テンプレート記憶部18からパターンマッチング処理の参照画像となるテンプレート画像を読み出し、そのスケールを初期値に設定する(103)。初期値スケールは、例えば、検索画面上で列車前方の最も遠方に列車から目視で認識できる鉄道信号・標識の大きさに対応したものである。換言すれば、図2において、Lxは列車前方鉄道信号・標識認識装置が鉄道信号・標識を認識できる仮想的な限界距離Lxに近い距離に存在する鉄道信号・標識の検索画面上の大きさであり、最適の初期値スケールは実験によって定められるものである。
続いて、鉄道信号・標識認識装置10は、テンプレートの初期値スケールに対応したレール幅を検索し、検索によって見つけたレール幅のレール位置(初期値レール位置)を特定する(104)。レール幅は標準軌で1435mm、狭軌では1067mm等と一定である。また、臨時信号機などの鉄道信号・標識もその形状とサイズは規定されて一定である。従って、レール幅と認識すべき鉄道信号・標識のサイズの比は一定である。換言すれば、検索画面上でレール幅と認識すべき鉄道信号・標識のスケールを表す値との比は一定である。この事実を利用して、鉄道信号・標識認識装置10は初期値スケールのテンプレート画像データをテンプレート記憶部18から読み出し、初期値スケールのテンプレート画像に対応したレール幅を検索する。そして、鉄道信号・標識認識装置10は検索して見つけた初期値レール位置を、検索画面上の座標位置(x,y)で特定する。
続いて鉄道信号・標識認識装置10は、検索画面上で初期値レール位置のレール幅に適したサイズの初期値建築限界を算出する(105)。建築限界は鉄道車両が安全に走行するための軌道上に確保された空間の限界であり、レール幅に基づいて予め規定されている。従って、検索画面上でレール幅が特定されれば、それに見合った検索画面上の建築限界は簡単に算出される。即ち、図6に示す如く検索画面上において列車側に近いレール位置のレール幅がAnであれば、このレール位置における建築限界はBnである。また、図7に示す如く検索画面上において列車側からかなり離れたレール位置のレール幅がA1であれば、このレール位置における建築限界はB1である。レール幅A1が、初期値スケールのテンプレート画像に対応したレール幅であれば、これによって初期値レール位置が決定される。
続いて鉄道信号・標識認識装置10は、ステップ105で決定した検索画面上でレール位置の近傍に存在する鉄道信号・標識の建植位置を算出して決定する(106)。建植位置は建植ケージに基づいて算出される。建植ゲージはレール中心から電柱内部までのまでの距離であって、その寸法は建築限界によって1900mm以上と定められている。図7に示す如く、初期値レール位置のレール幅A1に対応する建植ゲージはC1であって、この初期値レール位置における建植位置はP1とQ1である。また、図6に示す如く検索画面上において列車側に近いレール位置のレール幅がAnであれば、このレール位置における建植ゲージはCnであって、建植位置はPnとQnである。
続いて鉄道信号・標識認識装置10は、建植位置に対応した探索エリアを決定する(107)。即ち、図7に示す如く、レール幅A1の初期値レール位置においては、建植位置P1とQ1に探索エリアW1がそれぞれ決定される。そして、初期値探索エリアW1は初期値スケールのテンプレート画像が過不足なくカバーされるサイズのエリアであって、ここでは横幅D1で縦幅E1の矩形のエリアである。また、図6に示す如く検索画面上において列車側に近いレール幅Anのレール位置においては、建植位置PnとQnに探索エリアWnがそれぞれ決定される。そして、探索エリアWnはレール幅Anに対応するスケール画像が過不足なくカバーされるサイズのエリアであって、ここでは横幅Dnで縦幅Enの矩形のエリアである。
続いて鉄道信号・標識認識装置10は、初期値探索エリアW1についてパターンマッチングを実行し、パターンマッチングのスコアをデータメモリに記憶する(108)。このステップにおけるパターンマッチングは特別なものではなく、周知のパターンマッチングである。
ステップ108に続いて、鉄道信号・標識認識装置10はパターンマッチングがテンプレートの全てのスケールについて終了したか否かを判定する(109)。
ステップ109でNOと判定されたときには、鉄道信号・標識認識装置10は、テンプレートのスケールを段階的に変更して(110)、ステップ104に戻り、変更したスケールに対応したレール幅の検索を行う。続いて、鉄道信号・標識認識装置10は、レール幅に対応した建築限界の算出(105)、建築限界からの鉄道信号・標識の相対的な建植位置の決定(106)、探索エリアの決定(107)、パターンマッチングの実行とパターンマッチングのスコアのデータメモリへの記憶(108)を順に実行する。
ステップ111において、鉄道信号・標識認識装置10はデータ記憶部19に記憶されているパターンマッチングのスコアを検索し、最高スコアのパターンマッチングを選定する。データ記憶部19には、初期値を0.5、最終値を1.2と設定し、初期値と最終値の間を0.1間隔で段階的にスケールを変更してパターンマッチングを行った上述の実施例においては、8回のパターンマッチングのスコアが記憶されている。鉄道信号・標識認識装置10は、これら8回のパターンマッチングの中から最高スコアのパターンマッチングを選定するのである。
ステップ111に続いて、鉄道信号・標識認識装置10は最高スコアのパターンマッチングから、当該パターンマッチングに対応したテンプレートのスケールを特定する。そして、鉄道信号・標識認識装置10は特定したスケールに対応する検索エリアを特定する。即ち、鉄道信号・標識認識装置10は特定したスケールに対応する検索エリアと特定するレール位置とカメラからの俯角を特定する。そして、鉄道信号・標識認識装置10は、これら特定したレール位置、カメラからの俯角、テンプレートのスケール、及びパターンマッチングのスコアを出力する(112)。
最後に、鉄道信号・標識認識装置10は、ステップ112で出力したレール位置、カメラからの俯角、テンプレートのスケール、及びパターンマッチングのスコアを表示部20に画面表示し、或いは列車前方のどの位置に鉄道信号・標識が検出されたかを報知部21で音声報知する。
2 直線抽出されたレール
3 徐行予告信号機
4 徐行信号機
5 徐行解除信号機
10 鉄道信号・標識認識装置
11 ビデオカメラ
12 A/D変換部
13 画像データ蓄積部
14 制御部
15 入力部
16 設定部
17 プログラム記憶部
18 テンプレート記憶部
19 データ記憶部
20 表示部
21 報知部
Claims (3)
- ビデオカメラと鉄道信号・標識認識装置とを備え、パターンマッチングを行って列車前方のレールの近傍に設置されている鉄道信号・標識を認識する列車前方鉄道信号・標識認識装置において、列車前方の撮影画像データから取得した1フレームの画面である検索画面の中にレールを抽出する手段と、段階的に変更したテンプレート画像のスケールに対応した探索エリアを鉄道固有の情報であるレール幅、建築限界及び建植ゲージを利用して前記検索画面上のレールの近傍に特定する探索エリア特定手段と、探索エリア毎にパターンマッチングを行う手段と、最高のスコアを出したパターンマッチングに対応した探索エリアを決定し鉄道信号・標識を認識する手段とで構成したことを特徴とする列車前方鉄道信号・標識認識装置。
- 前記探索エリア特定手段は、テンプレート画像のスケールに対応したレール幅を探索して求める手段、前記レール幅に対応した建築限界を求める手段、及び前記建築限界からの鉄道信号・標識の相対的な建植位置を特定する手段で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の列車前方鉄道信号・標識認識装置。
- 前記テンプレート画像のスケールの段階的変更は、初期値から最終値まで複数段階に亘ってなされるものであることを特徴とする請求項1に記載の列車前方鉄道信号・標識認識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007051534A JP4851364B2 (ja) | 2007-03-01 | 2007-03-01 | 列車前方鉄道信号・標識認識装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007051534A JP4851364B2 (ja) | 2007-03-01 | 2007-03-01 | 列車前方鉄道信号・標識認識装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008215938A JP2008215938A (ja) | 2008-09-18 |
JP4851364B2 true JP4851364B2 (ja) | 2012-01-11 |
Family
ID=39836158
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007051534A Expired - Fee Related JP4851364B2 (ja) | 2007-03-01 | 2007-03-01 | 列車前方鉄道信号・標識認識装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4851364B2 (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5030983B2 (ja) * | 2009-02-10 | 2012-09-19 | 株式会社日立製作所 | 列車の停止検知システム並びに列車の移動速度及び位置検出システム |
KR101553656B1 (ko) * | 2009-02-19 | 2015-09-17 | 삼성전자 주식회사 | 로봇의 리로케이션 장치 및 방법 |
JP5458282B2 (ja) * | 2010-03-25 | 2014-04-02 | 独立行政法人交通安全環境研究所 | 列車搭載用画像処理システム |
JP5763974B2 (ja) * | 2011-06-03 | 2015-08-12 | 川崎重工業株式会社 | ふく進測定装置、ふく進測定システム及びふく進測定方法 |
JP6016226B2 (ja) * | 2012-04-04 | 2016-10-26 | シャープ株式会社 | 測長装置、測長方法、プログラム |
JP5996233B2 (ja) * | 2012-03-29 | 2016-09-21 | シャープ株式会社 | 画像撮像装置 |
US10091489B2 (en) * | 2012-03-29 | 2018-10-02 | Sharp Kabushiki Kaisha | Image capturing device, image processing method, and recording medium |
DE102014211851A1 (de) | 2014-06-20 | 2015-12-24 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Ausgeben eines akustischen Warnsignals eines Schienenfahrzeugs und Warnsystem für ein Schienenfahrzeug |
DE102014211840A1 (de) | 2014-06-20 | 2015-12-24 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Ansteuern eines Stromabnehmers eines Schienenfahrzeugs und Ansteuersystem für einen Stromabnehmer eines Schienenfahrzeugs |
JP6346868B2 (ja) * | 2015-03-31 | 2018-06-20 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | ステレオ画像処理方法およびその装置 |
JP6335136B2 (ja) * | 2015-03-31 | 2018-05-30 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | ステレオ画像処理方法およびその装置 |
FR3041593B1 (fr) * | 2015-09-30 | 2018-07-13 | Alstom Transp Tech | Systeme d'assistance a la conduite d'un vehicule ferroviaire |
JP6300887B1 (ja) * | 2016-11-24 | 2018-03-28 | 西日本旅客鉄道株式会社 | 制限速度表示装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10281728A (ja) * | 1997-04-02 | 1998-10-23 | Minolta Co Ltd | 画像データ処理装置及び撮影装置 |
JP4624594B2 (ja) * | 2000-06-28 | 2011-02-02 | パナソニック株式会社 | 物体認識方法および物体認識装置 |
JP4123138B2 (ja) * | 2003-11-21 | 2008-07-23 | 株式会社日立製作所 | 車両検知方法及び車両検知装置 |
-
2007
- 2007-03-01 JP JP2007051534A patent/JP4851364B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008215938A (ja) | 2008-09-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4851364B2 (ja) | 列車前方鉄道信号・標識認識装置 | |
JP4993644B2 (ja) | 列車運行支援装置 | |
CN105825696B (zh) | 基于信号灯信息提示的驾驶辅助系统 | |
US20160107689A1 (en) | Apparatus and method for driver assistance | |
US7899211B2 (en) | Object detecting system and object detecting method | |
JP6904614B2 (ja) | 対象物検出装置、予測モデル作成装置、対象物検出方法及びプログラム | |
JP4793324B2 (ja) | 車両監視装置および車両監視方法 | |
KR20120072020A (ko) | 자율주행 시스템의 주행정보 인식 방법 및 장치 | |
JP5471310B2 (ja) | 運転解析システム | |
JP5561064B2 (ja) | 車両用対象物認識装置 | |
CN103824452A (zh) | 一种轻量级的基于全景视觉的违章停车检测装置 | |
CN104508708A (zh) | 道路环境识别装置 | |
JP2013008070A (ja) | 標識認識装置及び標識認識方法 | |
CN104506800A (zh) | 一种多方向电警摄像机场景合成及综合监控方法和装置 | |
JP2005316607A (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
JP2017147629A (ja) | 駐車位置検出システム及びそれを用いた自動駐車システム | |
JP2007249257A (ja) | 移動体検出装置および移動体検出方法 | |
CN111369824B (zh) | 一种基于图像识别定位的引导泊车方法及系统 | |
Arshad et al. | Lane detection with moving vehicles using color information | |
JP2004355139A (ja) | 車両認識装置 | |
JP2017167608A (ja) | 物体認識装置、物体認識方法及び物体認識プログラム | |
JP4813304B2 (ja) | 車両周辺監視装置 | |
CN110210324B (zh) | 一种道路目标快速检测预警方法和系统 | |
JP2011103058A (ja) | 誤認識防止装置 | |
JP4469980B2 (ja) | 移動体追跡のための画像処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090807 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110809 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110908 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111018 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111020 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |