JP4849898B2 - タイヤ圧力検知システム及びタイヤ圧力検知装置 - Google Patents

タイヤ圧力検知システム及びタイヤ圧力検知装置 Download PDF

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本発明は、自動車等のタイヤ空気圧を検知するタイヤ圧力検知システム及びタイヤ圧力検知装置に関し、特に、タイヤ側に取り付けられるセンサユニットがタイヤ空気圧を含む複数のデータを車体側の制御ユニットへ無線伝送するものに関する。
米国において、自動車にタイヤ空気圧警報装置の取り付けを義務づける法律が施行された。このタイヤ空気圧の監視(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)には、RFID(radio frequency Identification)技術を用いるシステムが提案されている。当該システムは、タイヤに取り付けられ空気圧を検出する機能を有したトランスポンダ(センサユニット)と車体側のリーダ(制御ユニット)とがRFID技術を利用して無線通信を行う。
また、タイヤの気圧の他にタイヤの気温を監視するTPMSも提案されている。従来は、センサで取得した気圧、気温の計測値をトランスポンダにてデジタル符号化し、得られたデジタル符号をRFID技術により車体側のリーダへ伝送する。デジタル符号は、気圧、気温の識別情報と計測値の情報とを含むように構成され、リーダは、受信した当該デジタル符号から気圧及び気温それぞれの計測値を検知することができる。
情報検出にデジタル符号を用いる従来のTPMSでは、トランスポンダにてデジタル符号化を行うために、マイクロプロセッサが必要となり、構成が複雑化したり消費電力が大きくなり得るといった問題があった。また、リーダにおいても、デジタル符号を復号化する必要があり、構成が複雑化するといった問題があった。
本発明に係るタイヤ圧力検知システムは、制御ユニットとセンサユニットとが無線接続され、前記センサユニットが検知するタイヤ内の気圧を前記制御ユニットへ伝達するものであって、前記制御ユニットが、所定の送信周波数で変化する送信電磁場を発生する電磁場発生回路と、前記センサユニットに起因して生じる前記送信電磁場の振幅の変動から振幅変調信号を検波し、当該振幅変調信号の周波数に基づいて前記センサユニットからの送信データを取得するデータ受信回路と、を有し、前記センサユニットが、前記送信電磁場と相互作用し、当該送信電磁場に前記振幅の変動を及ぼすアンテナと、前記アンテナに流れるアンテナ電流を変化させて前記送信電磁場を振幅変調し、前記気圧を含む複数種類の前記送信データを交互に送信するデータ送信回路と、を有し、前記データ送信回路が、前記送信データに応じた周波数かつ前記送信データの種類毎に互いに分離した周波数帯域内にて定められる周波数の発振信号を前記振幅変調信号として生成し、当該発振信号に応じて前記アンテナ電流を変化させる発振回路を有するものである。
本発明によれば、センサユニットにて送信電磁場を振幅変調する変調信号の周波数が送信データに対応付けられ、また周波数帯域が送信データの種類に対応付けられる。制御ユニットでは、送信電磁場に与えられる変動の周波数及びその帯域から送信データを取得する。
上記タイヤ圧力検知システムにおいては、前記センサユニットが、前記タイヤ内の気温を検知する温度センサを有し、前記送信データが、前記気圧に加えて、さらに前記気温を含むように構成することができる。
また、上記タイヤ圧力検知システムにおいては、前記センサユニットが、前記気温を含む複数の物理量をそれぞれ検知する複数のセンサを有し、前記各センサが、検知対象とする前記物理量に応じて当該センサが有する電気的属性値を変化させるものとし、前記発振回路を、前記電気的属性値に応じて発振周波数を変化させるように構成することができる。
本発明に係るタイヤ圧力検知装置は、外部から与えられる供給電磁場と相互作用し、当該供給電磁場に振幅の変動を及ぼすアンテナと、前記アンテナに流れるアンテナ電流を変化させて前記供給電磁場を振幅変調し、気圧を含む複数種類の送信データを交互に送信し外部へ伝達するデータ送信回路と、を有し、前記データ送信回路が、前記送信データに応じた周波数かつ前記送信データの種類毎に互いに分離した周波数帯域内にて定められる周波数の発振信号を振幅変調信号として生成し、当該発振信号に応じて前記アンテナ電流を変化させる発振回路を有するものである。
上記タイヤ圧力検知装置においては、さらに、前記タイヤ内の気温を検知する温度センサを有し、前記送信データが、前記気圧に加えて、さらに前記気温を含むように構成することができる。
また、上記タイヤ圧力検知装置においては、前記気温を含む複数の物理量をそれぞれ検知する複数のセンサを有し、前記各センサが、検知対象とする前記物理量に応じて当該センサが有する電気的属性値を変化させ、前記発振回路を、前記電気的属性値に応じて発振周波数を変化させるように構成することができる。
本発明によれば、車体側の制御ユニットとタイヤ側のセンサユニットとの間を媒介する電磁場に与えられる変動の周波数によりセンサユニットから制御ユニットへ複数種類のデータが伝送される。この構成では、データの符号化が不要であり、センサユニット及び制御ユニットの構成の簡素化が図られる。また、各データの伝送では一定の周波数で或る期間にて継続する電磁場の変動が生起されるので、制御ユニットでは、伝送期間の一部にてノイズ等の影響を受けても他の部分から周波数を検知することができ、デジタル符号の伝送におけるビット欠落のような情報伝達の誤りが生じにくい。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
図1は、自動車等の車両のタイヤ空気圧を検知するタイヤ圧力検知システムの概略の構成を示す模式図である。本システムは、自動車2の各タイヤ4に取り付けられたトランスポンダであるセンサユニット6と、車体8におけるタイヤ4の近傍位置に取り付けられたリーダであるセンサ制御ユニット10とを含んで構成される。センサユニット6とセンサ制御ユニット10との間は、例えばセンサ制御ユニット10が送信する13.56MHzの電磁場を介して誘導結合方式にてワイヤレス接続される。なお、両者間のワイヤレス接続は、RFID技術で用いられる他の周波数また他の結合方式により実現することも可能である。
センサユニット6は、バッテリレスに構成され、センサ制御ユニット10からの電磁場を駆動電力に変換して動作する。そしてセンサユニット6は、取り付けられたタイヤ内の気圧及び気温を検知し、そのデータを発信する。一方、センサ制御ユニット10は、センサユニット6が発信するデータを検知し、例えば、ECU等の車両制御ユニット12へ通知する。車両制御ユニット12は、例えば、タイヤの圧力情報や温度情報に基づいてタイヤの異常状態を検知して車両の運行を制御したり、表示装置14に圧力、温度の測定結果を表示してドライバに通知することが可能である。
図2は、センサユニット6及びセンサ制御ユニット10の概略の回路図である。センサ制御ユニット10は、電磁場発生回路とデータ受信回路とを含んでおり、発振回路18、ドライバA1、コイルL1、包絡線検波回路20、波形整形回路22、フィルタ回路24及び処理部26を含んで構成される。
電磁場発生回路は、発振回路18、ドライバA1、コイルL1を含んで構成される。発振回路18は、周波数f0のクロックを生成し、ドライバA1へ供給する。ドライバA1は出力端子をコイルL1の一方端子に接続され、コイルL1の他方端子は接地される。ドライバA1は、発振回路18から入力端子に供給される周波数f0のクロックに応じてコイルL1に周波数f0の交流電流を流し、コイルL1はその交流電流に応じて、送信周波数f0で変化する送信電磁場を発生する。
データ受信回路は、包絡線検波回路20、波形整形回路22、フィルタ回路24、処理部26を含んで構成される。データ受信回路は、後述するセンサユニット6が送信電磁場に及ぼす変動の周波数に基づいて、センサユニット6からの送信データを取得する働きを有し、その詳細についてはセンサユニット6の説明後に述べる。
センサユニット6は、アンテナとしてコイルL2及びコンデンサC2からなる並列LC共振回路を有し、コイルL2とコイルL1との間の電磁場を介してセンサ制御ユニット10にワイヤレス接続される。例えば、本システムでは、コイルL1とコイルL2とが接近した際に両者が電磁誘導によりトランス結合することを利用する。センサ制御ユニット10側にて、上述のようにコイルL1が周波数f0の電磁場変動を発生させると、トランス結合したコイルL2の両端に、周波数f0の交流電圧が発生する。
なお、コンデンサC2の容量は、当該並列LC共振回路の共振周波数がf0となるように設定される。このLC共振回路の構成により、コイルL2は、外界の交流磁場のうち、センサ制御ユニット10が発生する周波数f0の成分に対して共振現象を起こし、コイルL2の両端に発生する交流の電圧振幅を増幅させることができる。コイルL2の一方端子は例えば抵抗R1を介して接地され、コイルL2の他方端子には検波、電力生成、圧力及び温度の検知、データ送信等の機能を有する応答回路が接続される。またコイルL2の両端には後述するトランジスタQ1が接続される。
コイルL2の他方端子には、ダイオードD2,D3のアノードがそれぞれ接続され、またアノードを接地されたダイオードD1のカソードが接続される。センサユニット6はバッテリレスに構成され、当該ユニットにて必要とされる電力は、センサ制御ユニット10からの送信電磁場によりコイルL2に生起する交流電流をダイオードD2で整流検波することにより生成される。ダイオードD2での整流により得られた直流電流はコンデンサC3を充電し、このコンデンサC3が充電電力をセンサユニット6の一般電源(システム電源)として供給する。
また、ダイオードD2のカソードにはさらに順方向にダイオードD4が接続され、ダイオードD4のカソードにはコンデンサC4の一方端子が接続される。コンデンサC4の他方端子は接地される。このコンデンサC4はカウンタ30用の電源を構成し、コンデンサC3と同様にコイルL2の出力電流を整流した直流により充電され、カウンタ30に動作電力を供給する。コンデンサC4は、例えば電解コンデンサ等の大きな容量を有するコンデンサで構成され、タイヤ4の回転に伴うコイルL2の出力電流の変動を平滑化し、タイヤ4の複数の回転周期に跨って継続してカウンタ30に動作電力を供給可能に構成される。これにより、カウンタ30は、タイヤ4の回転に伴う送信電磁場の受信強度の変化にかかわらずカウント状態を保持することが可能である。ちなみに、コンデンサC4の容量は、タイヤの状態監視を必要とする車両速度でのタイヤ回転周期にて所定電圧以上の電力が持続されるように設定することができる。
ダイオードD3もダイオードD2と同様に送信電磁場の送信周波数に応じた交流電流を整流検波する検波回路として機能する。ダイオードD3のカソードには抵抗R2及びコンデンサC5の一方端子が接続される。抵抗R2及びコンデンサC5の他方端子はそれぞれ接地される。これら抵抗R2及びコンデンサC5は、コンデンサC5の充電と抵抗R2による放電とにより、ローパスフィルタを構成する。このローパスフィルタの出力がカウンタ30の入力とされる。
本システムでは、切り替えて送信するデータの種類が圧力と温度との2種類であることに対応してカウンタ30は2つの状態を選択的に取りうるように構成される。すなわち、本システムのカウンタ30はカウント動作に連動して2つのカウント状態を交互に取る。よって、この場合、カウンタ30はラッチ回路で構成することもできる。カウンタ30は、そのカウント状態に基づいてスイッチ32に対する制御信号を生成し、スイッチ32を交互に切り換える。スイッチ32は、圧力検出回路34及び温度検出回路36のいずれかを選択的に動作させる。例えば、スイッチ32は圧力検出回路34、温度検出回路36へのシステム電源の供給を断続するように構成することができる。
圧力検出回路34は、タイヤ内の気圧を検知する圧力センサを含み、当該圧力センサの計測値に応じた周波数fpの発振信号を出力する。また、温度検出回路36は、タイヤ内の温度を検知する温度センサを含み、当該温度センサの計測値に応じた周波数ftの発振信号を出力する。ここで、圧力検出回路34の出力周波数の帯域(中心周波数をf1,幅を±Δf1とする)と温度検出回路36の出力周波数の帯域(中心周波数をf2,幅を±Δf2とする)とは異なり、互いに分離するように設定される。これら圧力検出回路34、温度検出回路36の出力発振信号は、周波数f0の送信電磁場に対する振幅変調信号とされるため、f1,f2≪f0に設定するのが好適であり、f0を上述のように13.56MHzとする場合には、一例としてf1を300kHz、f2を150kHzに設定することができる。また、Δf1+Δf2<|f1−f2|と設定することにより2つの帯域が分離される。
例えば、圧力センサは、容量型圧力センサであり、R,C,Lといった電気的属性値のうち電気容量Cpを圧力Pに応じて変化させるセンサ素子である。圧力検出回路34は、圧力センサの容量CpにコイルLpを組み合わせて構成したLC発振回路を備え、当該LC発振回路が圧力Pの変化に応じて周波数fpが変化する発振信号を生成する。また、例えば、温度センサは、抵抗温度センサであり、電気的属性値のうち電気抵抗Rtを温度Tに応じて変化させるセンサ素子である。温度検出回路36は、温度センサの抵抗Rtに容量Ctを組み合わせて構成したCR発振回路を備え、当該CR発振回路が温度Tの変化に応じて周波数ftが変化する発振信号を生成する。
圧力検出回路34、温度検出回路36の出力はそれぞれNANDゲート38への入力信号とされる。これら圧力検出回路34、温度検出回路36からNANDゲート38への入力信号は、各検出回路34,36が発振信号を出力する動作時には、その発振周波数に応じて論理レベル「H」(High)と「L」(Low)とが切り替わる。一方、圧力検出回路34、温度検出回路36は、非動作時にはNANDゲート38への入力がHレベルに保たれるように構成される。これにより、NANDゲート38は、動作している方の検出回路の発振信号と同じ周波数のクロックを出力する。
NANDゲート38の出力はトランジスタQ1のゲートに印加される。例えば、トランジスタQ1は、NANDゲート38の出力がHレベルのときオン状態となり、一方、NANDゲート38の出力がLレベルのときオフ状態となる。この構成により、コイルL2のインピーダンスは、トランジスタQ1がオフ状態のときよりオン状態のときの方が小さくなる。
このコイルL2のインピーダンスの変化は、コイルL1,L2を結合する電磁場の変動をもたらし、センサ制御ユニット10の上述した送信電磁場の送信回路の送信負荷に変化をもたらす。すなわち、センサユニット6は送信データである圧力や温度に応じた周波数の変動をセンサ制御ユニット10の送信電磁場に及ぼし、センサ制御ユニット10はコイルL1により受信した当該変動から、センサユニット6からの送信データを取得する。
センサ制御ユニット10に設けられるデータ受信回路は、このセンサユニット6からの送信データの取得のための回路である。データ受信回路は、ドライバA1の出力端子に、コンデンサC1で直流カットした上で接続される。データ受信回路の包絡線検波回路20は、上記送信負荷の変動に起因するドライバA1の出力端子での交流電流の振幅の変動を検波し、その振幅変動に応じた振幅変調信号を抽出する。抽出された周波数f1又はf2の振幅変調信号は波形整形回路22にて波形を整えられた上でフィルタ回路24に入力される。
フィルタ回路24は、入力された振幅変調信号からその周波数を求める。例えば、フィルタ回路24はデジタルフィルタ回路で構成することができ、その一部として周波数カウンタを内蔵する。周波数カウンタは、振幅変調信号の周波数を処理部26へ出力する。
処理部26は、周波数と圧力、温度の値との対応テーブルを予め記憶しており、当該テーブルに基づいて、入力された周波数から送信データの種類、すなわち圧力又は温度のいずれであるかの判別を行い、また周波数を圧力、温度の計測値に変換し送信データを再生する。処理部26は、このようにして得られた圧力及び温度を車両制御ユニット12へ出力する。
次に、本システムの動作についてさらに詳しく説明する。図3は、本システムの動作を説明するための模式的な信号波形図である。センサ制御ユニット10は送信電磁場を連続して生成するが、車両の走行時における当該送信電磁場を介したセンサ制御ユニット10とセンサユニット6との通信は、タイヤの回転によりセンサ制御ユニット10とセンサユニット6との距離が周期的に変化するため間欠的となる。図3(a)は、センサユニット6のアンテナにて検出される送信電磁場の波形を表している。この図3(a)は、センサユニット6のアンテナがセンサ制御ユニット10に近づいている期間τ1においてだけ、送信電磁場を検出して当該送信電磁場に応じた周波数f0で変化する波形40を出力し、遠ざかっている期間τ2においては送信電磁場を検出しないことを示している。ちなみに、τ1+τ2がタイヤの一回転の周期である。
図3(b)はセンサユニット6が検知した送信電磁場に基づいて生成する電源電圧の変化を示す波形である。図3(b)において実線で示す波形42はコンデンサC3が供給するシステム電源の電圧変化を表す。送信電磁場の検知開始(τ1の開始)と共にコンデンサC3の充電が開始されてシステム電源の電圧は立ち上がり、送信電磁場の検知終了(τ1の終了)と共にコンデンサC3の放電が開始されてシステム電源の電圧は立ち下がる。カウンタ30はCMOSトランジスタ等を用いたラッチ回路等により構成され、タイヤの一回転毎に、スイッチ32を現在の状態から他の状態に切り換える。ここで、電源電圧が低下するとカウンタ30が保持する現在の状態がリセットされるため、タイヤの次の回転周期におけるスイッチ32の切り換えを正しく行うことが難しくなる。そこで、本システムでは、カウンタ30用の電源として大容量のコンデンサC4を設けている。コンデンサC4の電圧は期間τ1においてコンデンサC3と同様に高い電圧に保たれると共に、期間τ2においては、図3(b)において点線44で示すように、期間τ1における高い電圧からの低下が少なく、カウンタ30の動作に必要な電圧が保たれる。そのため、カウンタ30は期間τ2においても設定された状態を保持することができ、次の回転周期に対応するスイッチ32の切り換え制御を正しく行うことができる。例えば、カウンタ30は或る回転周期においてスイッチ32を圧力検出回路34側に設定し、送信データとして圧力情報を送信した場合、期間τ2において、次回に送信すべき送信データの種類を特定する情報として、今回の送信データが圧力情報であったことを示すカウンタ状態を保持するか、次回に送信すべき送信データが温度情報であることを示すカウンタ状態を設定し保持する。
図3(c)はカウンタ30への入力信号の波形を示す。当該入力信号の波形46は、システム電源の波形42と同様、タイヤの回転周期ごとに一周期の変動をする。ただし、波形46は、抵抗R2及びコンデンサC5の充放電動作により、波形42に比べて立ち上がり、立ち下がりの時定数が大きくなっている。図3(d)は、当該入力信号に対するカウンタ30内の比較器の出力波形である。カウンタ30の入力に設けられる比較器は、タイヤの回転に応じて周期的に変動する波形46に同期して、HレベルとLレベルとを交互に出力する。例えば、比較器は、図3(d)に示すように、波形46が所定の閾値VHを上回ると出力レベルをLレベルに切り替え、一方、所定の閾値VLを下回ると出力レベルをHレベルに切り替える。すなわち、カウンタ30は、センサ制御ユニット10とセンサユニット6との通信時である期間τ1と非通信時である期間τ2とでの入力信号レベルの変化に基づいてタイヤの一回転を検知する回転検知回路としての機能を有する。
カウンタ30は例えば、比較器の出力がLレベルからHレベルに立ち上がるタイミングに同期して、カウンタ状態を切り替える。例えば、比較器出力の立ち上がりタイミングt1に先行する期間τ1にて、送信データが温度情報であることを示すカウンタ状態であった場合、カウンタ30は時刻t1での比較器出力の立ち上がりに連動して、カウンタ状態を次回に送信すべき送信データが圧力情報であることを示す状態に切り替える。同様に、次の立ち上がりタイミングt2では、カウンタ30はカウンタ状態を次回に送信すべき送信データが温度情報であることを示す状態に切り替える。これら切り替えのタイミングは期間τ2内であり、当該期間においてはシステム電源はオフ状態である。しかし、上述のようにカウンタ30はコンデンサC4から電源を供給され、期間τ2においても切り替え動作を行って、その状態を記憶、保持することができる。
カウンタ30は、カウンタ状態に応じてスイッチ32を切り替える。例えば、時刻t1ではスイッチ32はシステム電源を圧力検出回路34に接続するように切り替えられ、時刻t2では温度検出回路36に接続するように切り替えられる。このようにして、センサユニット6は、送信電磁場の受信強度の変化に基づいてタイヤの回転周期を検知し、回転周期に連動して送信データの種類を切り換える。
図3(e)はNANDゲート38から出力される発振信号の波形である。時刻t1にてシステム電源に接続された圧力検出回路34は、その後、タイヤが回転してセンサユニット6がセンサ制御ユニット10に近づきシステム電源が立ち上がると、発振動作を開始し、f1を中心周波数とする帯域にて、検知した圧力に応じた周波数fpを有するクロック48を生成する。タイヤが回転してセンサユニット6がセンサ制御ユニット10から遠ざかりシステム電源の供給が停止すると、クロック48も停止する。同様に、時刻t2にてシステム電源に接続された温度検出回路36は、システム電源が供給されている間、発振動作を継続し、f2を中心周波数とする帯域にて、検知した温度に応じた周波数ftを有するクロック50を生成する。このようにして、NANDゲート38からは、タイヤの回転周期ごとに周波数fpのクロック48と周波数ftのクロック50とが交互に出力される。そして、このNANDゲート38の出力によってトランジスタQ1のオン/オフが制御され、コイルL2のインピーダンスが変化し、コイルL1,L2を結合する電磁場の強度に変動をもたらす。すなわち、図3(e)に示すNANDゲート38の出力信号を振幅変調信号として、センサ制御ユニット10からの送信電磁場が振幅変調される。図3(f)は、この振幅変調された送信電磁場を示す波形である。
センサ制御ユニット10の包絡線検波回路20は、図3(f)に示す送信電磁場の変動から、図3(e)に示す振幅変調信号を検波、抽出する。フィルタ回路24は、包絡線検波回路20が出力する振幅変調信号に間欠的に交互に現れるクロック波形48,50の周波数を求め、処理部26へ出力する。そして、処理部26は、周波数と送信データとの対応テーブルに基づいて、送信データの種類及びその値を求める。
なお、上述の構成では、送信データの種類は圧力と温度との2種類としたが、送信データの種類を3種類以上とすることもできる。その構成では、カウンタは送信データの種類に応じた数の状態を選択的に取りうるように構成され、例えば、カウント動作に連動して、カウント状態を順番に、かつサイクリックに切り替える。そして、そのカウンタの出力に連動して、スイッチが3つ以上の物理量の検出回路を切り替えるように構成される。
また、上述の構成では、期間τ2にてカウンタ30には次回の送信データの種類に対応したカウント状態が設定されたが、期間τ2にて直前の期間τ1にて送信した送信データの種類に対応するカウント状態を保持し、次の期間τ1にて送信データの種類の切り替えを行うように構成することもできる。その場合には、図3(d)に示す比較器出力の立ち下がりに連動してカウンタ30は状態を切り替え、スイッチ32を切り替える。そして、各期間τ1途中でのスイッチの切り替え後からシステム電源が停止する期間τ1の終了まで、圧力検出回路34又は温度検出回路36からの発振信号がトランジスタQ1に与えられるように回路が構成される。
自動車等の車両のタイヤ空気圧を検知するタイヤ圧力検知システムの概略の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態におけるセンサユニット及びセンサ制御ユニットの概略の回路図である。 本発明の実施形態であるシステムの動作を説明するための模式的な信号波形図である。
符号の説明
2 自動車、4 タイヤ、6 センサユニット、8 車体、10 センサ制御ユニット、12 車両制御ユニット、14 表示装置、18 発振回路、20 包絡線検波回路、22 波形整形回路、24 フィルタ回路、26 処理部、30 カウンタ、32 スイッチ32、34 圧力検出回路、36 温度検出回路、38 NANDゲート。

Claims (6)

  1. 車体に配置された制御ユニットと前記車体のタイヤに取り付けられ当該タイヤ内の気圧を検知する圧力センサを備えたセンサユニットとが無線接続され、前記センサユニットが検知する前記気圧を前記制御ユニットへ伝達するタイヤ圧力検知システムにおいて、
    前記制御ユニットは、
    所定の送信周波数で変化する送信電磁場を発生する電磁場発生回路と、
    前記センサユニットに起因して生じる前記送信電磁場の振幅の変動から振幅変調信号を検波し、当該振幅変調信号の周波数に基づいて前記センサユニットからの送信データを取得するデータ受信回路と、
    を有し、
    前記センサユニットは、
    前記送信電磁場を受信すると共に、前記送信電磁場と相互作用し、当該送信電磁場に前記振幅の変動を及ぼすアンテナと、
    前記アンテナに流れるアンテナ電流を変化させて前記送信電磁場を振幅変調し、前記気圧を含む複数種類の前記送信データを交互に送信するデータ送信回路と、
    を有し、
    前記データ送信回路は、
    前記送信データに応じた周波数かつ前記送信データの種類毎に互いに分離した周波数帯域内にて定められる周波数の発振信号を前記振幅変調信号として生成し、当該発振信号に応じて前記アンテナ電流を変化させる発振回路を有
    前記送信電磁場の受信強度の変化に基づいて前記タイヤの回転周期を検知し、当該回転周期に連動して前記送信データの種類を切り換えて送信動作を行うこと、
    を特徴とするタイヤ圧力検知システム。
  2. 請求項1に記載のタイヤ圧力検知システムにおいて、
    前記センサユニットは、前記タイヤ内の気温を検知する温度センサを有し、
    前記送信データは、前記気圧に加えて、さらに前記気温を含むこと、
    を特徴とするタイヤ圧力検知システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のタイヤ圧力検知システムにおいて、
    前記センサユニットは、前記気を含む複数の物理量をそれぞれ検知する複数のセンサを有し、
    前記各センサは、検知対象とする前記物理量に応じて当該センサが有する電気的属性値を変化させ、
    前記発振回路は、前記電気的属性値に応じて発振周波数を変化させること、
    を特徴とするタイヤ圧力検知システム。
  4. タイヤ内の気圧を検知する圧力センサと、
    外部から与えられる供給電磁場を受信すると共に、当該供給電磁場と相互作用し、当該供給電磁場に振幅の変動を及ぼすアンテナと、
    前記アンテナに流れるアンテナ電流を変化させて前記供給電磁場を振幅変調し、前記気圧を含む複数種類の送信データを交互に送信し外部へ伝達するデータ送信回路と、
    を有し、
    前記データ送信回路は、
    前記送信データに応じた周波数かつ前記送信データの種類毎に互いに分離した周波数帯域内にて定められる周波数の発振信号を振幅変調信号として生成し、当該発振信号に応じて前記アンテナ電流を変化させる発振回路を有
    前記供給電磁場の受信強度の変化に基づいて前記タイヤの回転周期を検知し、当該回転周期に連動して前記送信データの種類を切り換えて送信動作を行うこと、
    を特徴とするタイヤ圧力検知装置。
  5. 請求項4に記載のタイヤ圧力検知装置において、
    さらに、前記タイヤ内の気温を検知する温度センサを有し、
    前記送信データは、前記気圧に加えて、さらに前記気温を含むこと、
    を特徴とするタイヤ圧力検知装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のタイヤ圧力検知装置において、
    前記気を含む複数の物理量をそれぞれ検知する複数のセンサを有し、
    前記各センサは、検知対象とする前記物理量に応じて当該センサが有する電気的属性値を変化させ、
    前記発振回路は、前記電気的属性値に応じて発振周波数を変化させること、
    を特徴とするタイヤ圧力検知装置。
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