JP4847392B2 - 通信システム、その送信機、受信機、通信方法 - Google Patents
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Description
この様な従来技術の例として、例えば特許文献1、特許文献2に記載の発明がある。
特許文献1に記載の発明では、送信データをIDFT部でOFDM変調してOFDM信号を生成し、生成したマルチキャリア信号の抑圧の要否の有無を判定し、抑圧が必要と判定したマルチキャリア信号を均等抑圧回路で均等に抑圧し、ピーク電圧部分をクリッピング回路でクリッピングすることにより、ピーク電圧を抑圧する。このように、送信ピーク電力がある閾値を超える場合にクリッピング処理を行い、PAPRを軽減する。
この場合、送信機は、2つの分散検出用信号を用いて、ガードバンド又は未使用サブキャリアの帯域に、2つの分散検出用のサブキャリアを追加する分散信号多重化手段を更に有する。一方、受信機は、上記分散検出手段の代わりに、上記分散検出用のサブキャリアを利用して送信電力の分散の有無を検出する分散検出用信号検出手段を更に有する。
この場合、送信機は、2つの分散検出用信号に対して未使用の拡散符号を用いて拡散処理を行う拡散手段を更に有する。一方、受信機は、上記分散検出手段の代わりに、上記検出用信号を利用して送信電力の分散の有無を検出する分散検出用信号検出手段を更に有する。
図1、図3に、本例のディジタル通信システムの第1の基本構成図を示す。図1には送信機の構成、図3には受信機の構成を示す。但し、ここでは、送信機、受信機において本発明による新規構成部分のみを示すものとし、送信機、受信機における一般的な構成は省略してある。その意味で、図1、図3に示す構成は、以下の説明では送信機10、受信機30と呼んでいるが、送信機内に設けられるピーク電力分散ユニット10、受信機内に設けられるピーク電力逆分散ユニット30等と呼んでも良い。
各種タイミング信号生成回路16は、シンボルタイミング信号を入力し、このシンボルタイミング信号に基づいて、上記各種構成部11〜14、15の動作タイミングを決める各種タイミング信号を生成・出力する。また、各種タイミング信号生成回路16は、シリアル・パラレル変換部11、電力分散部12、送信電力ピーク検出部13、及びパラレル・シリアル変換部15に対して、シンボルタイミング信号に基づいて生成した各種タイミング信号を出力する。
図2(a)に上記電力分散部12の構成例を示す。
上記2つのサンプル信号のペアは、任意でもよいが、同じサブシンボル内のサンプル信号同士をペアにすることは避けたほうがよい。上記2つのサンプル信号のペアは、図示の例では、サンプル信号P0(n)(n;整数)に対してはサンプル信号P0(N/2+n)が対応付けられる。よって、例えば、サンプル信号P0(0)とサンプル信号P0(N/2)、サンプル信号P0(1)とサンプル信号P0(N/2+1)等がペアとなる。
以上説明したことを式で表すと、以下の(1)式の通りとなる。
この場合、サンプル信号P0(1)の電力は、上記(1)式により、2つのサブシンボルに分散され、図2(c)に示す通り、サンプル信号P0(1)の電力は、分散信号P1(1)と分散信号P1(N/2+1)に分散される。そして、図2(c)に示す電力分布を有する分散信号P1が、選択部14に対して出力される。
図3は、上記の通り、受信機の構成ブロック図である。
図4(a)に上記電力合成部34の構成例を示す。
図示の電力合成部34は、複数の受信サンプル信号の和を求める加算器41と、複数の受信サンプル信号の差を求める減算器42とを備える。ここでは、送信機10側における上記図2(a)に示す構成例に応じて構成例を示す。よって、受信サンプル信号は図4(a)に示す通りP2(0)〜P2(N-1)のN個あるものとする(信号P2は上記信号P0、P1の何れかとなる)。また、加算器41はN/2個、減算器42もN/2個設けられる。
以上説明したことを式で表すと、以下の(2)式の通りとなる。
分散表示信号生成部52は、各種タイミング信号生成部16から出力される各種タイミング信号のうち、タイミング信号aを入力する。このタイミング信号aは、上記シンボルタイミング信号に基づいて生成される。また、分散表示信号生成部52は、送信電力ピーク検出部13が出力する検出信号bを入力する。そして、これら入力信号a,bに基づいて、分散表示信号を生成・出力する。分散表示信号は、送信信号が上記分散信号P1であるか否かを示す信号である。
図6(a)に上記分散表示信号生成部52の構成ブロック図を示す。
図示の分散表示信号生成部52は、発振器61、NOT回路62、スイッチ63、スイッチ64、及びON/OFF信号生成部65を有する。
各シンボルのタイミングは、タイミング信号aに基づいて決定されている。図8(b)に示す通り、タイミング信号aの立ち下がりが、各シンボルの始まりとなる。タイミング信号aは、上記の通り、シンボルタイミング信号に基づいて生成されるものであり、図6(b)に示す通り、各シンボルの前半で‘0’(Low)、後半で‘1’(High)となる信号である。
図6(b)には、任意の2つのシンボル(第1シンボル、第2シンボル)を示しており、第1シンボルに関しては検出信号bは‘0’であり、第2シンボルに関しては検出信号bは‘1’である。
図7に示す通り、受信機70は、図3に示す送信機30とほぼ同じ構成であるが、異なる点は、図3の分散検出部35の代わりに、分散表示信号検出部71が設けられている点である。
図示の分散表示信号検出部71は、タイミング信号生成部81、スイッチ82、分散表示信号抽出部83、直交復調部84、及び識別器85を有する。
図9に示す送信機90は、シリアル・パラレル変換部91、送信電力分散部92、送信電力ピーク検出部93、選択部94、パラレル・シリアル変換部95、各種タイミング信号生成回路96と、シリアル・パラレル変換部301、マッピング回路302、IFFT部303、及びP/S部(パラレル・シリアル変換部)304とを有する。
送信電力分散部92は、シリアル・パラレル変換部91の出力を入力し、1シンボル分の送信電力を複数のサブシンボルに分散する。送信電力ピーク検出部93は上記OFDMシンボルのピーク電力を検出し、これが設定された閾値を超えているか否かを判定して、判定結果を選択信号として選択部94に出力する。選択部94では選択信号に応じてシリアル・パラレル変換部91の出力信号と送信電力分散部92の出力の何れか一方を選択・出力する。パラレル・シリアル変換部95は、選択部94の出力信号をシリアル信号に変換する。
但し、図9に示す構成では、IFFT部303の出力信号(パラレル信号)を、P/S部304でシリアル信号に変換した後、直ちにシリアル・パラレル変換部91によってパラレル信号に戻しているだけなので、P/S部304とシリアル・パラレル変換部91は不要であると言える。よって、図9に示す構成において、P/S部304とシリアル・パラレル変換部91とを削除し、シリアル・パラレル変換部91の出力信号の代わりにIFFT部303の出力信号を用いる構成としてもよい。すなわち、図9の構成の代わりに図10に示す構成としてもよい。
図示の受信機100は、シリアル・パラレル変換部101、シンボルタイミング検出部102、各種タイミング信号生成部103、電力合成部104、分散検出部105、選択部106、FFT部311、及びパラレル・シリアル変換部312から成る。
図12(a)に、上記分散検出部105の構成例を示す。
(a)上記“特定の周波数成分”は、上記偶数番目のサブキャリアの何れか1つとすること。
まず、DFT部111は、シリアル・パラレル変換部101の出力(以下、受信信号(1)と記す)を入力し、この受信信号(1)の特定の偶数サブキャリアに対して第2サブシンボル時間T2でDFT(離散フーリエ変換)処理を行う。
DFT部112は、電力合成部104の出力信号(以下、合成信号(2)と記す)を入力し、この合成信号(2)の上記特定の偶数サブキャリアに対してOFDMシンボル時間NでDFT処理を行う。
相関器115は、DFT部111の出力とDFT部112の出力の相関値を検出する。
比較部117は、相関器115が検出した相関値と相関器116が検出した相関値とを比較し、相関器115の相関値のほうが大きい場合には「分散あり」を示す信号を、相関器116の相関値のほうが大きい場合には「分散なし」を示す信号を、選択部106に対して出力する。
この場合、DFT部113において、上記偶数サブキャリアの1つを対象としてOFDMシンボル時間NでのDFT処理を行えば、(当然のことながら)サブキャリア間の干渉は生じない。一方、DFT部111において第2サブシンボル時間T2でのDFT処理を行えば、サブキャリア間の干渉を受けることになる。尚、DFT部111,112,113,114は、例えば図示の例では、サブキャリア間の干渉が生じない場合には‘1’を出力し、サブキャリア間の干渉を受けた場合には‘1’以外の値を出力する。
この場合、DFT114において上記偶数サブキャリアの1つを対象として第1サブシンボル時間T1でのDFT処理を行えば、サブキャリア間の干渉は生じない。
以上述べたように、送信機側で分散処理が行われていない場合には、DFT113、DFT114によるDFT処理結果は、共に、サブキャリア間の干渉がないので、相関器116によって検出される相関値は1となる。一方、DFT111、DFT112によるDFT処理結果は、共に、サブキャリア間の干渉を受けるため、相関器115によって検出される相関値は1とはならない(相関値<1)。
尚、相関器115、116の機能は、後述する相関器165,166と同じである。
尚、図12(b)に示す信号は、図2の回路によって、図12(d)に示す通りの信号となる。例えば図2に示すP0(1)とP0(N/2+1)のペアを例にして加算器21による加算結果を各サブキャリア成分毎に考えると(P0(1)とP0(N/2+1)は、T(1)とT(5)に相当するものとする)、サブキャリアf0,f2に関しては共に正であるが、サブキャリアf1では正と負(絶対値は同じ)であるので、図12(d)に示す通り、加算の結果、サブキャリアf1のT(5)の信号は0となる。
図示の送信機120は、シリアル・パラレル変換部121、送信電力分散部122、送信電力ピーク検出部123、選択部124、パラレル・シリアル変換部125、各種タイミング信号生成回路126、拡散コード生成部127、拡散器128、合成器129、及びシリアル・パラレル変換部130を有する。
図示の受信機140は、シリアル・パラレル変換部141、シンボルタイミング検出部142、各種タイミング信号生成部143、電力合成部144、分散検出部145、選択部146、パラレル・シリアル変換部147を有し、これらは図3に示すシリアル・パラレル変換部31〜パラレル・シリアル変換部37と略同様の機能を果たす構成であり、特に説明しない。
図示の分散検出部145は、相関器161、相関器162、相関器163、相関器164、相関器165、相関器166、及び比較部167を有する。
まず、上記拡散コード生成部127で用いられるWalsh行列の例(N=8)を以下に示す。
そして、相関器161は受信信号(3)を入力して第2サブシンボル時間T2で相関処理を行い、相関器163は、受信信号(3)を入力してシンボル時間Nで相関処理を行う。また、相関器162は合成信号(4)を入力してシンボル時間Nで相関処理を行い、相関器164は合成信号(4)を入力して第1サブシンボル時間T1で相関処理を行う。
送信機側で分散処理が行われていない場合(「分散なし」の場合)の受信信号(3)、合成信号(4)の内容を図15(b)、(c)に示す。
この場合、相関器162、相関器161の相関処理では共にコード間の干渉が生じないので、相関器165による相関値は1となり、相関器163、相関器164の相関処理ではコード間の干渉が生じるため、相関器166による相関値は1とならない。
図16は、OFDM変調方式に係る他の実施例における送信機の構成例である。
図16に示す送信機170は、シリアル・パラレル変換部301、マッピング回路302、電力分散部172、送信電力ピーク検出部173、選択部174、パラレル・シリアル変換部175、各種タイミング信号生成回路176、及びIFFT部177を有する。これら各構成の動作は、基本的には図10に示す送信機90におけるシリアル・パラレル変換部301、マッピング回路302、送信電力分散部92、送信電力ピーク検出部93、選択部94、パラレル・シリアル変換部95、各種タイミング信号生成回路96、及びIFFT部303と略同様であるが、異なる点は、IFFT部177に、外部から更に2つの分散検出用信号(第1分散検出用信号、第2分散検出用信号)が入力している点である。
図示の受信機180は、シリアル・パラレル変換部181、シンボルタイミング検出部182、各種タイミング信号生成部183、電力合成部184、分散検出用信号検出部185、選択部186、FFT部188、及びパラレル・シリアル変換部187から成る。
図19(a)に示すように、分散検出用信号検出部185は、DFT部191,192,193,194、相関器195,196、及び比較部197を有する。これら構成の機能自体は、上記図12(a)のDFT部111〜114、相関器115,116、及び比較部117と同様であってよいが、DFT部111〜114に関しては、入力するデータと処理対象が異なる。
DFT部191は、受信信号の第1分散検出用信号に対して第2サブシンボル時間T2でのDFT処理を行う。
DFT部193は、受信信号の第1分散検出用信号に対してシンボル時間NでのDFT処理を行う。
そして、相関器195は、DFT191及びDFT192の出力信号の相関を求める。相関器196は、DFT193及びDFT194の出力信号の相関を求める。比較部197は、相関器195の出力と相関器196の出力とを入力し、両者の比較を行い、相関器195の出力値の方が大きい場合には「分散あり」を示す信号を、相関器196の出力値の方が大きい場合には「分散無し」を示す信号を、選択部186に対して出力する。
よって、この相関値を比較することにより分散の有無について検出を行うことができる。
図示の送信機200は、シリアル・パラレル変換部201、送信電力分散部202、送信電力ピーク検出部203、選択部204、パラレル・シリアル変換部205、各種タイミング信号生成回路206、拡散コード生成部207、各拡散器208、合成器209、及びシリアル・パラレル変換部210を有する。
図21に示す受信機220は、シリアル・パラレル変換部221、シンボルタイミング検出部222、各種タイミング信号生成部223、電力合成部224、分散検出用信号検出部225、選択部226、パラレル・シリアル変換部228、各相関器229、拡散コード生成部230、及びパラレル・シリアル変換部227を有する。
図示の分散検出用信号検出部225は、相関器241、相関器242、相関器243、相関器244、相関器245、相関器246、及び比較部247を有する。これら各構成は、その機能自体は、図15(a)に示す各構成と同様である。但し、相関器241〜相関器244に関しては、入力するデータと処理対象が異なる。
以上述べたことをまとめると、以下の通りとなる。
相関器242は、受信信号の第2検出用信号に対して第2サブシンボル時間T2での相関処理を行う。
相関器244は、受信信号の第2検出用信号に対してシンボル時間Nでの相関処理を行う。
既に、分散表示信号生成部52の構成例を図6(a)に示してあるが、この例に限らず、例えば図23(a)に示すような構成等であってもよい。
発振器251は所定周波数の信号を出力する。本例では、その周期がシンボル長の半分である信号が生成・出力される。
タイミング信号生成部264は、入力するシンボルタイミング信号を、識別器263に対して出力する。識別器263は、このシンボルタイミング信号に基づいて、検波器262から出力される信号を、各シンボル毎に、予め設定される所定の閾値レベルと比較して、閾値レベルを超えた場合には「分散なし」を示す信号を出力し、閾値レベルを超えない場合には「分散あり」を示す信号を出力する。
前記送信機は、
多重化された送信サンプル又は送信チップの各シンボル毎に、該シンボル内の各送信電力を測定し、該測定値が予め設定された閾値を超えるか否かを検出する送信電力ピーク検出手段と、
前記シンボル内の各送信電力を、該シンボル内を分割して成る複数のサブシンボルに分散することで、分散信号を生成・出力する電力分散手段とを有し、
前記送信電力ピーク検出手段によって前記測定値が予め設定された閾値を超えることが検出された場合には、前記電力分散手段から出力される前記分散信号を用いて前記受信機に対する送信を行い、
前記受信機は、
前記送信機が送信した信号を受信すると、該受信信号の各シンボル毎に、前記分散信号であるか否かを検出する分散検出手段と、
該分散検出手段によって前記分散信号であることが検出された場合、該シンボル内で前記複数のサブシンボルに分散された電力を合成する電力合成手段と、
を有することを特徴とする通信システム。
前記シンボル内の各送信電力を、該シンボル内を分割して成る複数のサブシンボルに分散することで、分散信号を生成・出力する電力分散手段とを有し、
前記送信電力ピーク検出手段によって前記測定値が予め設定された閾値を超えることが検出された場合には、前記電力分散手段から出力される前記分散信号を用いて任意の受信機に対する送信信号を出力することを特徴とする送信機。
該分散検出手段によって前記分散信号であることが検出された場合、該シンボル内で前記複数のサブシンボルに分散された電力を合成する電力合成手段と、
を有することを特徴とする受信機。
該分散表示信号を前記送信信号に多重化する分散表示信号多重化手段と、
を更に有することを特徴とする付記2記載の送信機。
2つの分散検出用信号を用いて、ガードバンド又は未使用サブキャリアの帯域に、2つの分散検出用のサブキャリアを追加する分散信号多重化手段を更に有することを特徴とする付記2記載の送信機。
前記受信信号が、ガードバンド又は未使用サブキャリアの帯域に、分散検出用のサブキャリアが追加されている信号である場合には、
前記分散検出手段に代えて、該分散検出用のサブキャリアを利用して送信電力の分散の有無を検出する分散検出用信号検出手段を更に有することを特徴とする付記3記載の受信機。
2つの分散検出用信号に対して未使用の拡散符号を用いて拡散処理を行う拡散手段を更に有することを特徴とする付記2記載の送信機。
前記受信信号に、2つの分散検出用信号が未使用の拡散符号によって拡散されてなる検出用信号が含まれている場合には、
前記分散検出手段に代えて、該検出用信号を利用して送信電力の分散の有無を検出する分散検出用信号検出手段を更に有することを特徴とする付記3記載の受信機。
前記送信機側では、多重化された送信サンプル又は送信チップの各シンボル毎に、該シンボル内の送信電力が所定の閾値を超えるか否かを検出し、閾値を越えたシンボルに関しては、該シンボル内の送信電力を、該シンボル内を分割して成る複数のサブシンボルに分散させた分散信号を生成して、該分散信号を前記受信機に送信し、
前記受信機側では、受信信号が前記分散信号であるか否かを検出し、分散信号である場合には、前記複数のサブシンボルに分散された電力を合成することを特徴とする通信方法。
前記送信機は、
多重化された送信サンプル又は送信チップの1シンボル分のパラレル信号である複数のサンプル信号を入力し、該各サンプル信号の送信瞬時電力を測定し、何れか1以上の測定値が予め設定された閾値を超えるか否かを検出する送信電力ピーク検出手段と、
前記複数のサンプル信号を入力し、各サンプル信号の送信電力を、前記1シンボル内を分割して成る複数のサブシンボルに分散することで、複数の分散信号を生成・出力する電力分散手段と、
前記複数のサンプル信号と複数の分散信号とを入力し、前記送信電力ピーク検出手段による検出結果に応じて、該サンプル信号と分散信号の何れか一方を選択・出力する選択手段とを有し、
前記選択手段の出力を用いて前記受信機に対する送信を行い、
前記受信機は、
前記送信機が送信した信号を受信すると、該受信信号の1シンボル分をパラレル信号に変換して出力するシリアル・パラレル変換手段と、
該シリアル・パラレル変換手段の出力を入力し、前記受信信号の1シンボル分が複数のサブシンボルに分散されたものであるか否かを検出する分散検出手段と、
前記シンボルが複数のサブシンボルに分散されたものである場合、該複数のサブシンボルに分散された受信電力を合成する合成手段と、
を有することを特徴とする通信システム。
前記複数のサンプル信号を入力し、各サンプル信号の送信電力を、前記1シンボル内を分割して成る複数のサブシンボルに分散することで、複数の分散信号を生成・出力する電力分散手段と、
前記複数のサンプル信号と複数の分散信号とを入力し、前記送信電力ピーク検出手段による検出結果に応じて、該サンプル信号と分散信号の何れか一方を選択・出力する選択手段とを有し、
前記選択手段の出力を用いて任意の受信機に対する送信信号を送出することを特徴とする送信機。
該シリアル・パラレル変換手段の出力を入力し、前記受信信号の1シンボル分が複数のサブシンボルに分散されたものであるか否かを検出する分散検出手段と、
前記シンボルが複数のサブシンボルに分散されたものである場合、該複数のサブシンボルに分散された受信電力を合成する合成手段と、
を有することを特徴とする受信機。
前記分散検出手段は、
前記シリアル・パラレル変換手段の出力又は前記合成手段の出力を入力して、任意の偶数サブキャリアに対するDFT処理を実行する複数のDFT手段と、
該複数のDFT手段のうちの特定のペアとなるDFT手段の出力を入力して相関を求める2つの相関器とを有し、
該2つの相関器の出力を比較することで、前記受信信号の1シンボルが複数のサブシンボルに分散されたものであるか否かを検出することを特徴とする付記13記載の受信機。
前記シリアル・パラレル変換手段の出力又は前記合成手段の出力を入力して、特定の直交コードを用いて相関処理を実行する複数の相関手段と、
該複数の相関手段のうちの特定のペアとなる相関手段の出力を入力して相関を求める2つの相関器とを更に有し、
該2つの相関器の出力を比較することで、前記受信信号の1シンボルが複数のサブシンボルに分散されたものであるか否かを検出することを特徴とする付記13記載の受信機。
それぞれが、前記シリアル・パラレル変換手段の出力を入力して前記2つの分散検出用サブキャリアの何れか一方を対象とするDFT処理を実行する複数のDFT手段と、
該複数のDFT手段のうちの特定のペアとなるDFT手段の出力を入力して相関を求める2つの相関器とを更に有し、
該2つの相関器の出力を比較することで、前記受信信号の1シンボルが複数のサブシンボルに分散されたものであるか否かを検出することを特徴とする付記13記載の受信機。
それぞれが、前記シリアル・パラレル変換手段の出力を入力して、前記拡散符号を用いて相関処理を実行する複数の相関手段と、
該複数の相関手段のうちの特定のペアとなる相関手段の出力を入力して相関を求める2つの相関器とを更に有し、
該2つの相関器の出力を比較することで、前記受信信号の1シンボルが複数のサブシンボルに分散されたものであるか否かを検出することを特徴とする付記13記載の受信機。
11 シリアル・パラレル変換部
12 電力分散部
13 送信電力ピーク検出部
14 選択部
15 パラレル・シリアル変換部
16 各種タイミング信号生成回路
21 加算器
22 減算器
23 減衰器
30 受信機
31 シリアル・パラレル変換部
32 シンボルタイミング検出部
33 各種タイミング信号生成部
34 電力合成部
35 分散検出部
36 選択部
37 パラレル・シリアル変換部
41 加算器
42 減算器
50 送信機
51 分散表示信号多重化部
52 分散表示信号生成部
61 発振器
62 NOT回路
63 スイッチ
64 スイッチ
65 ON/OFF信号生成部
70 受信機
71 分散表示信号検出部
81 タイミング信号生成部
82 スイッチ
83 分散表示信号抽出部
84 直交復調部
85 識別器
90 送信機
91 シリアル・パラレル変換部
92 送信電力分散部
93 送信電力ピーク検出部
94 選択部
95 パラレル・シリアル変換部
96 各種タイミング信号生成回路
100 受信機
101 シリアル・パラレル変換部
102 シンボルタイミング検出部
103 各種タイミング信号生成部
104 電力合成部
105 分散検出部
106 選択部
111,112,113,114 DFT部
115,116 相関器
117 比較部
120 送信機
121 シリアル・パラレル変換部
122 送信電力分散部
123 送信電力ピーク検出部
124 選択部
125 パラレル・シリアル変換部
126 各種タイミング信号生成回路
127 拡散コード生成部
128 拡散器
129 合成器
130 シリアル・パラレル変換部
140 受信機
141 シリアル・パラレル変換部
142 シンボルタイミング検出部
143 各種タイミング信号生成部
144 電力合成部
145 分散検出部
146 選択部
147 パラレル・シリアル変換部
148 パラレル・シリアル変換部
149 各相関器
150 拡散コード生成部
161 相関器
162 相関器
163 相関器
164 相関器
165 相関器
166 相関器
167 比較部
170 送信機
171 シリアル・パラレル変換部
172 送信電力分散部
173 送信電力ピーク検出部
174 選択部
175 パラレル・シリアル変換部
176 各種タイミング信号生成回路
177 IFFT部
180 受信機
181 シリアル・パラレル変換部
182 シンボルタイミング検出部
183 各種タイミング信号生成部
184 電力合成部
185 分散検出用信号検出部
186 選択部
187 パラレル・シリアル変換部
188 FFT部
191,192,193,194 DFT部
195,196 相関器
197 比較部
200 送信機
201 シリアル・パラレル変換部
202 送信電力分散部
203 送信電力ピーク検出部
204 選択部
205 パラレル・シリアル変換部
206 各種タイミング信号生成回路
207 拡散コード生成部
208 拡散器
209 合成器
210 シリアル・パラレル変換部
220 受信機
221 シリアル・パラレル変換部
222 シンボルタイミング検出部
223 各種タイミング信号生成部
224 電力合成部
225 分散検出用信号検出部
226 選択部
227 パラレル・シリアル変換部
228 パラレル・シリアル変換部
229 各相関器
230 拡散コード生成部
241 相関器
242 相関器
243 相関器
244 相関器
245 相関器
246 相関器
247 比較部
251 発振器
252 スイッチ
261 分散表示信号抽出部
262 検波器
263 識別器
264 タイミング信号生成部
301 シリアル・パラレル変換部
302 マッピング回路
303 IFFT部
304 P/S部(パラレル・シリアル変換部)
311 FFT部
312 パラレル・シリアル変換部
Claims (10)
- 送信機と受信機を備えた通信システムであって、
前記送信機は、
多重化された送信サンプル又は送信チップの各シンボル毎に、該シンボル内の各送信電力を測定し、該測定値が予め設定された閾値を超えるか否かを検出する送信電力ピーク検出手段と、
前記シンボル内の各送信電力を、該シンボル内を分割して成る複数のサブシンボルに分散することで、分散信号を生成・出力する電力分散手段とを有し、
前記送信電力ピーク検出手段によって前記測定値が予め設定された閾値を超えることが検出された場合には、前記電力分散手段から出力される前記分散信号を用いて前記受信機に対する送信を行い、
前記受信機は、
前記送信機が送信した信号を受信すると、該受信信号の各シンボル毎に、前記分散信号であるか否かを検出する分散検出手段と、
該分散検出手段によって前記分散信号であることが検出された場合、該シンボル内で前記複数のサブシンボルに分散された電力を合成する電力合成手段と、
を有することを特徴とする通信システム。 - 多重化された送信サンプル又は送信チップの各シンボル毎に、該シンボル内の各送信電力を測定し、該測定値が予め設定された閾値を超えるか否かを検出する送信電力ピーク検出手段と、
前記シンボル内の各送信電力を、該シンボル内を分割して成る複数のサブシンボルに分散することで、分散信号を生成・出力する電力分散手段とを有し、
前記送信電力ピーク検出手段によって前記測定値が予め設定された閾値を超えることが検出された場合には、前記電力分散手段から出力される前記分散信号を用いて任意の受信機に対する送信信号を出力することを特徴とする送信機。 - 任意の送信機が送信した信号を受信すると、該受信信号の各シンボル毎に、シンボル内の各送信電力を該シンボル内を分割して成る複数のサブシンボルに分散することで生成される分散信号であるか否かを検出する分散検出手段と、
該分散検出手段によって前記分散信号であることが検出された場合、該シンボル内で前記複数のサブシンボルに分散された電力を合成する電力合成手段と、
を有することを特徴とする受信機。 - 前記送信電力ピーク検出手段が前記測定値が前記閾値を超えたことを検出した場合、前記シンボル内の送信電力を複数のサブシンボルに分散したことを示す分散表示信号を生成する分散表示信号生成手段と、
該分散表示信号を前記送信信号に多重化する分散表示信号多重化手段と、
を更に有することを特徴とする請求項2記載の送信機。 - 前記分散検出手段に代えて、前記受信信号から電力分散有無を示す分散表示信号を抽出し、この分散表示信号に基づいて送信電力の分散の有無を検出する分散表示信号検出手段を更に有することを特徴とする請求項3記載の受信機。
- OFDM変調方式の通信である場合、
2つの分散検出用信号を用いて、ガードバンド又は未使用サブキャリアの帯域に、2つの分散検出用のサブキャリアを追加する分散信号多重化手段を更に有することを特徴とする請求項2記載の送信機。 - OFDM変調方式の通信である場合、
前記受信信号が、ガードバンド又は未使用サブキャリアの帯域に、分散検出用のサブキャリアが追加されている信号である場合には、
前記分散検出手段に代えて、該分散検出用のサブキャリアを利用して送信電力の分散の有無を検出する分散検出用信号検出手段を更に有することを特徴とする請求項3記載の受信機。 - CDM変調方式の通信である場合、
2つの分散検出用信号に対して未使用の拡散符号を用いて拡散処理を行う拡散手段を更に有することを特徴とする請求項2記載の送信機。 - CDM変調方式の通信である場合、
前記受信信号に、2つの分散検出用信号が未使用の拡散符号によって拡散されてなる検出用信号が含まれている場合には、
前記分散検出手段に代えて、該検出用信号を利用して送信電力の分散の有無を検出する分散検出用信号検出手段を更に有することを特徴とする請求項3記載の受信機。 - 送信機と受信機を備えた通信システムにおける通信方法であって、
前記送信機側では、多重化された送信サンプル又は送信チップの各シンボル毎に、該シンボル内の送信電力が所定の閾値を超えるか否かを検出し、閾値を越えたシンボルに関しては、該シンボル内の送信電力を、該シンボル内を分割して成る複数のサブシンボルに分散させた分散信号を生成して、該分散信号を前記受信機に送信し、
前記受信機側では、受信信号が前記分散信号であるか否かを検出し、分散信号である場合には、前記複数のサブシンボルに分散された電力を合成することを特徴とする通信方法。
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