JP4846427B2 - 内面ブローチの芯出しガイド構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内面ブローチの芯出しガイド構造に関し、特に高加工精度及び安定した切削加工が可能な内面ブローチの芯出しガイド構造に関する。
ワークに予め穿設された孔の内周を切削加工するブローチ加工に使用される内面ブローチは、その内面ブローチを切削加工方向に引き抜くための前摘み部、切削刃部、後摘み部が設けられた軸状に形成されている。そして、ブローチ加工装置のテーブルの所定位置にワークをセットし、リトリュービングヘッドに内面ブローチの後摘み部を係止し、リトリュービングヘッドを下降させて内面ブローチの先端側となる前摘み部をワークの孔に進入させ、プルヘッドによって前摘み部をクランプして切削加工方向に引き抜くことによって、切削刃部の切り刃によってワークの内周を切削加工する。
こうした内面ブローチ、特に硬度が45〜65HRCといった高硬度材の切削加工に使用される内面ブローチの切り刃は、一般にストレートランドが無い、即ち切り刃の逃げ面が逃げ角を有して形成されることから、切り刃が損耗したときにすくい面を再研削すると寸法変化が生じて切れ味が低下する。特に、高硬度材の仕上げ用ブローチ加工においては、逃げ角0°としてストレートランドをつけると、逃げ面の擦りが異常に大きくなり、加工面の粗さが悪化するため、ストレートランドをつけることができない。
また、組立式の内面ブローチにおいて切り刃が形成されるブレードの材質に超硬合金やCBN等を使用した仕上げ用内面ブローチでは、最終仕上げ精度が高いので再研削で外径が減ると使用に耐えられなくなる。また、ブレードの材質に超硬合金やCBN等の高価な材料を使用する場合、コスト面で好ましくない。
この対策として、ブローチホルダの外周面に長手方向に延在する複数のブレード取付溝を形成し、各ブレード取付溝に超硬合金製の切り刃を有するブレードを組み付ける組立式内面ブローチにおいて、ブレードの底面と取付溝の底面との間にスペーサまたはシム等の寸法調整部材を挿入し、ブレードをボルトによって固定する内面ブローチが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、組立式内面ブローチにおいて、ブローチホルダの外周面に形成されるブレード組付溝の底面を周方向に向けて軸線との間隔が漸次大きくなるように傾斜させ、ブレード組付溝に組み付けられるブレードを組付溝の底面に沿って移動して切刃外径を調整して固定することも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−330307号公報 特開2004−291098号公報
上記特許文献1に開示される内面ブローチによると、切り刃の損耗が進行した際、すくい面を再研削することによって切り刃を再生して使用でき、この再研削による径方向に減少するブローチ寸法は、ブレードの底面とブレード取付溝の底面との間に挿入するスペーサまたはシム等の寸法調整部材によって調整できる。
同様に、特許文献2に開示される内面ブローチにおいても、すくい面を再研削することによって切り刃を再生して使用することができ、この再研削による径方向に減少するブローチ寸法は、ブレードをブレード組付溝の底面に沿って移動して調整することができる。
しかし、特許文献1及び特許文献2のように、切り刃の径方向のブローチ寸法、即ちブローチ径を調整しても、各切り刃のピッチや内面ブローチの軸線、即ち同芯性にバラツキが生じ、このバラツキに起因して断続的な切削抵抗が発生してブローチに挙動が発生して、十分な加工精度の確保を困難にしている。
一方、高硬度の仕上げ加工に使用される内面ブローチでは例えば10〜120m/minの高速での切削加工が知られている。このときの内面ブローチの同芯性を確保する方法として、切削移動する内面ブローチをガイドブッシュ等のガイド治具でガイドすることによって内面ブローチの挙動を抑制して芯出しすることが知られている。しかし、ガイド治具は、鋼材或いは鋼材に硬質皮膜を付加しているものの、内面ブローチと高速で摺動する高速摺動条件下で使用されることから、焼き付きや硬質皮膜の剥離等により耐久性に乏しく早期交換が必要になり、設備コスト及びメンテナンスコストの増大が懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、摩耗や焼き付き等が無く高加工精度の切削加工が可能な耐久性に優れた内面ブローチの芯出しガイド構造を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の内面ブローチ構造の芯出しガイドの発明は、軸状のブローチホルダの外周面に複数の切り刃が設けられた内面ブローチをワークに穿設された孔及びワーク取付治具上にセットされたワークをクランプ保持するクランプに取り付けられたガイド治具の内孔内にワーク取付治具の先端側から進入させ、かつ上記ブローチホルダを上記ガイド治具によってガイドしつつ軸線に沿って切削加工方向に引き抜いて上記ワークの孔に切削加工を施すブローチ加工装置における内面ブローチの芯出しガイド構造において、上記ブローチホルダの外周面或いはガイド治具の内周面のいずれか一方の周面に周方向の間隔を有して形成された複数の芯出しガイド取付溝に嵌合して配設されて他方の周面にガイド面が摺接して上記切削加工方向に移動する内面ブローチをガイドするブロック状の芯出しガイドを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の内面ブローチの芯出しガイド構造において、上記複数の芯出しガイド取付溝が上記ブローチホルダの外周面に周方向の間隔を有して形成され、上記芯出しガイド取付溝に嵌合する基部及び芯出しガイド溝から突出して上記ガイド治具の内周面に摺接するガイド面を有する上記芯出しガイドと、該芯出しガイド取付溝に基部が嵌合する芯出しガイドの上記芯出しガイド取付溝から突出するガイド面の高さを調節する芯出し調整手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2の内面ブローチの芯出しガイド構造において、上記ガイド面は、ブローチホルダに設けられた最先端側の切り刃がワークに当接してから最終端側の切り刃がワークの孔から抜け出すまで連続してガイド治具の内周面に摺接する長さを有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1の内面ブローチの芯出しガイド構造において、上記複数の芯出しガイド取付溝が上記ガイド治具の内周面に周方向の間隔を有して形成され、該各芯出しガイド取付溝に嵌合する基部及び芯出しガイド溝から突出して上記ブローチホルダの外周面に摺接するガイド面を有する上記芯出しガイドと、該芯出しガイド取付溝に基部が嵌合する芯出しガイドの芯出しガイド取付溝から突出するガイド面の高さを調節する芯出し調整手段とを備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか1項の内面ブローチの芯出しガイド構造において、上記芯出し調整手段は、芯出しガイド取付溝の底面と、該底面と対向する芯出しガイドの基部の底面との間に介挿される寸法調整部材であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項の内面ブローチの芯出しガイド構造において、上記芯出しガイドは、セラミック材料製であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6の内面ブローチの芯出しガイド構造において、上記芯出しガイドと摺接する他方の周面に硬質皮膜を付加することを特徴とする。
請求項1の発明によると、内面ブローチのブローチホルダをワーク取付治具上にセットされたワークをクランプ保持するクランプに取り付けられたガイド治具によってガイドしつつ軸線に沿って切削加工方向に引き抜いてワークの孔に切削加工を施すにあたり、ブローチホルダの外周面或いはガイド治具の内周面のいずれか一方の周面に周方向の間隔を有して形成された複数の芯出しガイド取付溝に嵌合して配設されて他方の周面にガイド面が摺接して切削加工方向に移動する内面ブローチをガイドする耐久性に優れたブロック状の芯出しガイドを備えることから、内面ブローチの同芯性が維持されて、安定した高加工精度が確保できる。

また、芯出しガイドをブロック状に形成することによって、ガイド面が摩耗或いは損傷した際は、ガイド面を再研削して再生を図ることができる。従って、芯出しガイドの繰り返し使用が可能になり設備コスト及びランニングコストの大幅な抑制が得られる。
請求項2の発明は芯出しガイドの具体的構成を示すものであり、ブローチホルダの外周面に形成された芯出しガイド取付溝に嵌合保持した芯出しガイドのガイド面の高さを調節する芯出し調整手段を備えることから、芯出しガイドのガイド面がガイド治具の内周面に摺接して内面ブローチの同芯性が高精度で維持されて、十分な加工精度が確保できる。
また、ガイド治具の内周面との摺接によって芯出しガイドのガイド面が摩耗或いは損傷した際は、ガイド面を再研削して再生を図り、その再研削により減少した寸法を芯出し調整手段により補うことにより芯出しガイドを再利用することができる。これにより芯出しガイドの繰り返し使用が可能になり、或いは芯出しガイドのみを交換することでブローチホルダを長期に亘り使用することができ設備コスト及びランニングコストの大幅な抑制が得られる。
請求項3の発明によると、芯出しガイドのガイド面が、ブローチホルダに設けられた最先端側の切り刃がワークに当接してから最終端側の切り刃がワークの孔から抜け出すまで連続してガイド治具の内周面に摺接する長さを有することから、切り刃による切削開始から切削が終了するまでの全切削加工に亘ってブローチホルダに取り付けられた各芯出しガイドのガイド面がガイド治具の内周面に摺接して内面ブローチの同芯性が高精度で維持され、安定して連続する切削抵抗が確保されて内面ブローチの挙動が抑制されて加工精度が確保できる。
請求項4の発明は芯出しガイドの具体的構成を示すものであり、ガイド治具の内周面に形成された芯出しガイド取付溝に嵌合保持した芯出しガイドのガイド面の高さを調節する芯出し調整手段を備えることから、芯出しガイドのガイド面がブローチホルダの外周面に摺接して内面ブローチの同芯性が高精度で維持されて十分な加工精度が確保できる。
また、ブローチホルダの外周面との摺接によって芯出しガイドのガイド面が摩耗或いは損傷した際は、ガイド面を再研削して再生を図り、その再研削により減少した寸法を芯出し調整手段により補うことにより芯出しガイドを繰り返し再利用することができる。
請求項5の発明によると、芯出し調整手段を対向する芯出しガイド取付溝の底面と芯出しガイドの底面との間に介挿されるシムやスペーサ等の調整寸法調整部材によって容易にかつ安価に形成することができる。
請求項6の発明によると、表面の摩擦係数が比較的小さく耐焼き付き性及び耐摩耗性に優れたセラミック材料、例えばSiやAlによって芯出しガイドを形成することができ、芯出しガイドの安定した長期に亘る使用が可能になる。
請求項7の発明によると、セラミック材料製の芯出しガイドと摺接する他方の周面に硬質皮膜を付加することにより芯出しガイドの摩耗がより抑制されてより芯出しガイドの安定した長期に亘る使用が可能になる。
本発明に係る内面ブローチの芯出しガイド構造の実施の形態を被切削材であるワークの硬度が45〜65HRCで、切削加工速度が10〜120m/minの切削加工を例に、図を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1は、本実施の形態に係るブローチ加工装置1の構成を示す図、図2は内面ブローチの側面図、図3は図2のI−I線断面図、図4は図3のII−II線断面図である。
図5は被切削材であるワークWの要部断面図であり、ワークWは略円筒状であって、軸方向に孔Waが貫通し、その内周面となる内径部Wbから切削加方向である軸方向に延在して仕上げ切削加工される溝Wcが等間隔で複数、本実施の形態では3本の溝Wcが放射状に形成されている。
ブローチ加工装置1は、図1に示すように水平方向に延在するテーブル面2a及び上下方向に延在する軸線Lと同軸上に貫通する貫通孔2bを有するテーブル2と、テーブル面2a上に軸線Lと同軸上に貫通する開口部3aが形成されてワークWを保持するワーク取付治具3と、ワーク取付治具3上にセットされたワークWをクランプ保持するクランプ5と、クランプ5に取り付けられて内面ブローチ10を位置決め及びガイドするガイド治具である円筒状で内孔を有するガイドブッシュ6と、内面ブローチ10の後端側の後摘み部14を係止して内面ブローチ10を下降させて先端側の前摘み部13をワークWの孔Wa内に進入させる図示しないリトリュービングヘッドと、前摘み部13をクランプして切削加工方向Fに所定の加工速度で引き抜くプルヘッド8を備えている。ガイドブッシュ6の内周面7には表面の摩擦係数が比較的小さく耐焼き付き性及び耐摩耗性に優れたCrN等の硬質被膜が付加されている。
内面ブローチ10は、図2に示すように鋼材製のブローチホルダ11と、ブローチホルダ11に取り付けられる超硬合金やCBN等の硬質材料からなるブレード21と、表面の摩擦係数が比較的小さく耐焼き付き性及び耐摩耗性に優れると共に、水溶性クーラント、油性クーラント、ミスト、無潤滑等各種の潤滑条件に拘わらず摺動部の安定した摺動性が確保できるSiやAl等のセラミック材料によって形成された芯出しガイド25等から構成されている。
ブローチホルダ11は、軸線Lを中心とした円柱軸状で、ブレード21及び芯出しガイド25を取り付けるホルダ本体12と、ホルダ本体12の切削加工方向端部、即ち先端側にプルヘッド8にクランプされる前摘み部13が設けられ、後端側にリトリュービングヘッドに係止される後摘み部14が設けられている。
ホルダ本体12の外周面12aに、周方向に等間隔で軸線Lに沿って延在する複数、本実施の形態では3本のブレード取付溝15が形成されている。各ブレード取付溝15は、図3及び図4に示すように軸線L方向に延在して周方向に互いに対向する平面状に形成された一対の壁面15a、15aと軸線L方向に延在する平面状の底面15bとから構成された比較的幅が狭くかつ深い断面略コ字状に形成されている。
また、ホルダ本体12の外周面12aに、周方向に等間隔で軸線Lに沿って延在する芯出しガイド取付溝17が各隣接するブレード取付溝15の間に形成されている。換言すると芯出しガイド取付溝17とブレード取付溝15が周方向に交互に形成されている。
各芯出しガイド取付溝17は、図3及び図4に示すように軸線L方向に延在して周方向に互いに対向する平面状に形成された一対の壁面17a、17aと軸線L方向に延在する平面状の底面17bとから構成された比較的幅が広くかつ浅い断面略コ字状でほぼホルダ本体12の全長に亘って形成されている。
更に、ホルダ本体12には各ブレード取付溝15に嵌合保持して取り付けられるブレード21及び各芯出しガイド取付溝17に嵌合保持して取り付けられる芯出しガイド25を固定するボルト等の固定手段を取り付けるネジ孔等の固定手段取付部が形成されている。これら固定手段及び固定手段取付部は図面の簡略化を図るため図示を省略している。
ブレード21は、ブレード取付溝15に嵌合可能な断面矩形の柱状に形成された基部22、即ち基部22はブレード取付溝15の互いに対向する壁面15a、15aに対向する一対の側面22a、22aと、上記底面15bに対向する底面22bと、底面22bと反対側に形成された外面を有している。この基部22の外面に軸線L方向に間隔を隔てて基部22と一体に多数の切り刃23が1条に配設されている。これらの各切り刃23は、基部22をブローチホルダ11に装着した状態において軸線Lからブローチ径となる刃先23aまでの距離がブローチホルダ11の先端側から後端側に移行するに従って僅かに大きくなり、先端側の切り刃23が荒削刃、後端側の切り刃23が仕上げ刃となる。各切り刃23は、すくい面23bと逃げ面23cとの間にストレートランドが無く、逃げ面23cが逃げ角βを有する傾斜面に形成されている。また、軸線L方向に隣接する切り刃23の間隔部分がチップポケット23dとなる。
このように形成されたブレード21は、ブレード取付溝15の底面15bと基部22の底面22bとの間に芯出し調節手段であるシムやスペーサ等の寸法調整部材24を介在して基部22がブレード取付溝15に嵌合してホルダ本体12に組み付けられ、ボルト等の固定手段によって固定される。一方、ブレード21の切り刃23が損傷した際にはすくい面23bを研削して切り刃23の再生を図り、すくい面23bの再研削に伴ってブローチ径が減少し、そのブローチ径が公差範囲から外れた場合には、寸法調整部材24を追加または厚さが異なる他のものと取り替えて、この減少した寸法を寸法調整部材24で補い、切り刃23を有するブレード21を再利用する。
芯出しガイド25は、芯出しガイド取付溝17の全長に亘って芯出しガイド取付溝17に嵌合可能な断面が扁平状の矩形或いは板状に形成された基部26、即ち基部26は芯出しガイド取付溝17の互いに対向する壁面17a、17aに対向する一対の側面26a、26aと、上記底面17bに対向する底面26bと、底面26bと反対側に周方向中央部が軸線L方向に連続して突出する外面を有するブロック状に形成されている。芯出しガイド25の外面は、その周方向中央部に軸線L方向に延在する断面円弧状で突出してガイドブッシュ6の内周面7に摺接可能に面接するガイド面27が形成され、ガイド面27の両側に沿って面取状に傾斜してガイドブッシュ6の内周面7との接触を回避する傾斜面27bを有している。特にガイド面27は、切り刃23によりワークWを切削加工のする全範囲、即ち最先端側の切り刃23がワークWに当接してから最後端側の切り刃23がワークWの孔Waから抜け出す全ての切削加工期間に亘ってガイドブッシュ6の内周面7に摺接可能な長さLaを有している。
このように形成された芯出しガイド25は、芯出しガイド取付溝17の底面17bと基部26の底面26bとの間に芯出し調整手段としての寸法調整部材28を介在して基部26が芯出しガイド取付溝17に嵌合してホルダ本体12に組み付けられ、ボルト等の固定手段によって固定される。そして、各芯出しガイド取付溝17の底面17bと芯出しガイド25の底面26bとの間に介在する寸法調整部材28を種々の厚さを有する寸法調整部材28と取り替え、或いは複数積層することによって芯出しガイド25のガイド面27が芯出しガイド取付溝17から突出する高さ、即ち軸線Lからガイドブッシュ6の内周面7に摺接するガイド面27までの寸法Lbが容易に調整できる。換言すると、ガイドブッシュ6に対する内面ブローチ10の同芯性が容易に調整できる。
次に、このように構成されたブローチ加工装置1及び内面ブローチ10によるワークWの切削加工について図6のフローチャートに従って説明する。
予め内面ブローチ10は、その各ブレード21が寸法調整部材24によって調整されてブレード取付溝15に嵌合して組み付けられて切削加工すべきワークWに応じたブローチ径に設定されると共に、各芯出しガイド25のガイド面27がガイドブッシュ6の内周面7に摺接して内面ブローチ10の軸線Lがガイドブッシュ6に対して調芯されて同芯性が確保できるように寸法調整部材28によって調整されて基部26が芯出しガイド取付溝17に嵌合して組み付けられている。
ブローチ加工装置1のプルヘッド8及びリトリュービングヘッドは共に上昇位置に維持されており、このリトリュービングヘッドに後摘み部14を係止して内面ブローチ10を軸線Lと同軸上に取り付け、先端側の前摘み部13が切削加工方向F側となるように内面ブローチ10を吊り下げた状態に保持する(ステップS1)。
この状態でワークWをテーブル2上のワーク取付治具3にセットし、クランプ5によりワークWをクランプする。このワークWのクランプによってクランプ5に支持されたガイドブッシュ6が軸線Lと同軸上にセットされる(ステップS2)。
次に、内面ブローチ10が吊り下げ保持されたリトリュービングヘッドを軸線Lに沿って下降させる(ステップS3)。リトリュービングヘッドの下降に伴って、図1に示すように、軸線Lに沿って下降する内面ブローチ10の前摘み部13がガイドブッシュ6の内孔内を貫通してプルヘッド8に達し、該位置でリトリュービングヘッドの下降を停止すると共に、前摘み部13をプルヘッド8によってクランプし、かつリトリュービングヘッドによる後摘み部14の係止を解除する(ステップS4)。このプルヘッド8により前摘み部13をクランプした状態においてブローチホルダ11に取り付けられた各芯出しガイド25のガイド面27がガイドブッシュ6の内周面7に当接して内面ブローチ10は軸線Lと同軸上に芯出しされ、ガイドブッシュ6と内面ブローチ10の同芯性が高精度で確保される。
しかる後、プルヘッド8を切削加工方向Fとなる下方に予め設定された切削速度、本実施の形態では10〜120m/minで下降させ、下降するプルヘッド8により内面ブローチ10の後摘み部14をリトリュービングヘッドから引き抜くと共に内面ブローチ10を切削加工方向Fに下降させて、内面ブローチ10の各ブレード21に形成された切り刃23によりワークWの各溝Wcを切削加工する(ステップS5)。
このプルヘッド8の下降により最先端側の切り刃23がワークWに当接する溝Wcの切削加工開始から最後端側の切り刃23がワークWの孔Waから抜け出し、孔Waに形成された溝Wcの切削加工が終了するまでの全切削加工に亘って、ブローチホルダ11に取り付けられた各芯出しガイド25のガイド面27がガイドブッシュ6の内周面7に摺接して内面ブローチ10を軸線Lと同軸上に維持してガイドブッシュ6と内面ブローチ10の同芯性を高精度で確保する。
更なるプルヘッド8の下降により内面ブローチ10の後摘み部14がワークWから抜け出し後、プルヘッド8の下降を停止し内面ブローチ10の下降動作を停止する(ステップS6)。
このプルヘッド8の下降動作停止後、クランプ5によるワークWのクランプを解除してワーク取付治具3上の切削加工が完了したワークWを搬出する(ステップS7)。
従って、本実施の形態によると、プルヘッド8の下降により最先端側の切り刃23による溝Wcの切削開始から最後端側の切り刃23がワークWの孔Waから抜け出し、孔Waに形成された溝Wcの切削が終了するまでの各切り刃23による全切削加工に亘ってブローチホルダ11に取り付けられた各芯出しガイド25のガイド面27がガイドブッシュ6の内周面7に摺接して内面ブローチ10の軸線Lとの同芯性が高精度で維持され、安定して連続する切削抵抗が確保されて内面ブローチ10の挙動が抑制されて十分な加工精度が確保できる。
また、ガイドブッシュ6の内周面7との摺接によって芯出しガイド25のガイド面27が摩耗或いは損傷した際は、ガイド面27を再研削してガイド面27の平滑性の再生を図り、その再研削により減少した軸線Lからガイド面27までの寸法が公差範囲から外れた場合には、芯出しガイド取付溝17の底面17bと芯出しガイド26の底面26bとの間に介挿される寸法調整部材28を追加または取り替えて、この減少した寸法を寸法調整部材28で補い、芯出しガイド25を再利用する。これにより高価なSiやAl等のセラミック材料によって形成された芯出しガイド25の繰り返し使用が可能になり、或いは芯出しガイド25のみを交換することでブローチホルダ11を長期に亘り半永久的に使用することができ設備コスト及びランニングコストの大幅な抑制が得られる。
また、表面の摩擦係数が比較的小さく耐焼き付き性や耐摩耗性に優れたSiやAl等のセラミック材料によって芯出しガイド25を形成することによって芯出しガイド25の耐久性が確保され、例えば硬度が45〜65HRCのワークWを10〜120m/minの切削速度で切削加工する高速摺動の条件下での切削加工であっても芯出しガイド25の異常摩耗や焼き付きの発生が無い。また、SiやAl等のセラミック材料にあっては、水溶性クーラント、油性クーラント、ミスト、無潤滑等各種の潤滑条件に拘わらず摺動部の安定した摺動性が確保できることと相俟って内面ブローチ10や設備の破損が回避でき、長期に亘る安定した内面ブローチ10による切削加工が行える。
切削速度60m/min、切削荷重20〜100kgfの摺動条件下における従来の鋼材に硬質皮膜を付加した芯出しガイド、本実施の形態におけるセラミック材料による芯出しガイド、本実施の形態におけるセラミック材料による芯出しガイド及びガイドブッシュにCrN等の硬質皮膜を付加した場合における各芯出しガイドの寿命(摺動距離に対する摩耗量)を図7に示す。
従来の芯出しガイドの寿命に比べ、セラミック材料による芯出しガイドは約10倍の寿命を有し、更にガイドブッシュにCrN等の硬質皮膜を付加することによってセラミック材料による芯出しガイドの寿命が数倍向上することが確認できる。
(第2実施の形態)
図8乃至図11を参照して本発明の第2実施の形態を説明する。なお、図8乃至図11において上記図1乃至図6と対応する部分には同一符号を付することで該部の詳細な説明を省略する。
図8は本実施の形態に係るブローチ加工装置の構成を示す図、図9はガイド治具であるガイドブッシュの断面図、図10は内面ブローチの側面図、図11は図10のIII−III線断面図である。
内面ブローチ30は、図10及び図11に示すように鋼材製のブローチホルダ31と、ブローチホルダ31に取り付けられる超硬合金やCBN等の硬質材料製のブレード21から構成される。
ブローチホルダ31は、軸線Lを中心とした円柱軸状で、ブレード21を取り付けるホルダ本体32と、ホルダ本体32の切削加工方向端部、即ち前端に前摘み部13が設けられ、後端に後摘み部14が設けられている。
ホルダ本体32の外周面32aに、周方向に等間隔で軸線Lに沿って延在する複数、本実施の形態では3本のブレード取付溝15が形成されている。各ブレード取付溝15は、軸線L方向に延在して周方向に互いに対向する平面状に形成された一対の壁面15a、15aと軸線L方向に延在する平面状の底面15bとから構成された比較的幅が狭くかつ深い断面略コ字状に形成されている。ホルダ本体32の外周面32aに表面の摩擦係数が比較的小さく耐焼き付き性及び耐摩耗性に優れたCrN等の硬質皮膜が付加されている。
更に、ホルダ本体32には各ブレード取付溝15に嵌合して取り付けられるブレード21を固定するボルト等の固定手段を取り付けるネジ孔等の固定手段取付部が形成されている。これら固定手段及び固定手段取付部は図面の簡略化を図るため図示を省略している。
ブレード21は、ブレード取付溝15に嵌合可能な側面22a、22a及び底面22bを有する断面矩形の柱状に形成された基部22の外面に一体に多数の切り刃23が1条に配設されている。このブレード21は、ブレード取付溝15の底面15bと基部22の底面22bとの間に芯出し調整手段となるシムやスペーサ等の寸法調整部材24を介在して基部22がブレード取付溝15に嵌合してホルダ本体32に組み付けられ、固定手段によって固定される。一方、ブレード21の切り刃23が損傷した際にはすくい面23bを研削して切り刃23の再生を図り、すくい面23bの再研削によりブローチ径が減少してブローチ径が公差範囲から外れた場合には、寸法調整部材24を追加または取り替えて、この減少した寸法を寸法調整部材24で補い、切り刃23を有するブレード21を再利用する。
ブローチ加工装置1は、テーブル2、ワーク取付治具3、クランプ5、ガイド治具としてクランプ5に取り付けられる円筒状で内孔を有するガイドブッシュ41、図示しないリトリュービングヘッド、プルヘッド8を備え、ガイドブッシュ41を除き他の構成が第1実施の形態と同様の構成である。
ガイドブッシュ41は、図9に示すように内周面41aに周方向に等間隔で軸線Lに沿って延在する芯出しガイド取付溝42が複数、本実施の形態では3本の芯出しガイド取付溝42が形成されている。各芯出しガイド取付溝42は、軸線L方向に延在して周方向に互いに対向する平面状に形成された一対の壁面42a、42aと軸線L方向に延在する平面状の底面42bとから構成された比較的幅が広くかつ浅い断面略コ字状に形成されている。また、ガイドブッシュ41の内周面41aに、周方向に等間隔で軸線Lに沿って延在して内面ブローチ30に形成された切り刃23の通過を許容する凹溝44が形成されている。
更に、ガイドブッシュ41には各芯出しガイド取付溝42に嵌合して取り付けられる芯出しガイド45を固定するボルト等の固定手段を取り付けるネジ孔等の固定手段取付部が形成されている。これら固定手段及び固定手段取付部は図面の簡略化を図るため図示を省略している。
芯出しガイド45は、表面の摩擦係数が比較的小さく耐焼き付き性及び耐摩耗性に優れたSiやAl等のセラミック材料によって形成されて芯出しガイド取付溝42に嵌合可能な断面が扁平状の矩形或いは板状に形成されたブロック状の基部46、即ち基部46は芯出しガイド取付溝42の互いに対向する壁面42a、42aに対向する一対の側面46a、46aと、上記底面42bに対向する底面46bを有し、底面46bと反対側にガイド面47が凹設されている。このガイド面47は内面ブローチ30のホルダ本体32の外周面32aに摺接及び嵌合可能な周方向中央部が軸線L方向に連続して凹設された断面円弧状に形成されている。
このように形成された芯出しガイド45は、芯出しガイド取付溝42の底面42bと基部46の底面46bとの間にシムやスペーサ等の芯出し調整手段である寸法調整部材48を介在して基部46が芯出しガイド取付溝42に嵌合してガイドブッシュ41に組み付けられ、ボルト等の固定手段によって固定される。そして、各芯出しガイド取付溝42の底面42bと芯出しガイド45の底面46bとの間に介在する寸法調整部材48を種々の厚さを有する寸法調整部材48と取り替え、或いは複数積層することによって芯出しガイド45のガイド面47が芯出しガイド取付溝42から突出する高さ、即ち軸線Lから内面ブローチ30のホルダ本体32の外周面32aが摺接するガイド面47までの寸法Lcが容易に調整できる。換言すると、ガイドブッシュ41に対する内面ブローチ30の同芯性が容易に調整できる。
次に、このように構成されたブローチ加工装置1によるワークWの切削加工について図6のフローチャートに従って説明する。
予め内面ブローチ30は、その各ブレード21が寸法調整部材24によって調整されてブレード取付溝15に嵌合保持され切削加工すべきワークWに応じたブローチ径に設定され、ブローチ加工装置1のクランプ5に取り付けられるガイドブッシュ41には、その各芯出しガイド取付溝42の底面42bと芯出しガイド45の底面46bとの間に介在する寸法調整部材48によって突出量が調整されてガイドブッシュ41に取り付けられている。
ブローチ加工装置1のプルヘッド8及びリトリュービングヘッドは共に上昇位置において、リトリュービングヘッドに後摘み部14を係止して内面ブローチ30を軸線Lと同軸上に取り付け保持する(ステップS1)。
この状態でワークWをワーク取付治具3にセットし、クランプ5によりワークWをクランプする。このワークWのクランプによってクランプ5に支持されガイドブッシュ41が軸線Lと同軸上にセットされる(ステップS2)。
次に、内面ブローチ30が吊り下げ保持されたリトリュービングヘッドを軸線Lに沿って下降させる(ステップS3)。リトリュービングヘッドの下降に伴って、図8に示すように、内面ブローチ30の前摘み部13がガイドブッシュ41の内孔を貫通してプルヘッド8に達し、該位置でリトリュービングヘッドの下降を停止すると共に、前摘み部13をプルヘッド8によってクランプし、かつリトリュービングヘッドによる後摘み部14の係止を解除する。(ステップS4)。このプルヘッド8により前摘み部13をクランプした状態においてホルダ本体32の外周面32aが、ガイドブッシュ41に取り付けられた各芯出しガイド45のガイド面47に当接して内面ブローチ30は軸線Lと同軸上に芯出しされ、内面ブローチ30の軸線Lに対する同芯性が高精度で確保される。
しかる後、プルヘッド8を切削加工方向Fとなる下方に予め設定された切削速度、例えば10〜120m/minで下降させ、後摘み部14をリトリュービングヘッドから引き抜くと共に内面ブローチ30を切削加工方向Fに下降させて、各ブレード21に形成された切り刃23によりワークWの各溝Wcを切削加工する(ステップS5)。
このプルヘッド8の下降により最先端側の切り刃23がワークWに当接する溝Wcの切削加工開始から最後端側の切り刃23がワークWの孔Waから抜け出し、孔Waに形成された溝Wcの切削加工が終了するまで、ホルダ本体32の外周面32aがガイドブッシュ41に取り付けられた各芯出しガイド45のガイド面47に摺接して内面ブローチ30を軸線Lと同軸上に維持する。
更なるプルヘッド8の下降により内面ブローチ30の後摘み部14がワークWから抜け出した後、プルヘッド8の下降を停止して内面ブローチ30の下降動作を停止する(ステップS6)。このプルヘッド8の下降動作停止後、クランプ5によるワークWのクランプを解除してワーク取付治具3上の切削加工が完了したワークWを搬出する(ステップS7)。
従って、本実施の形態によると、プルヘッド8の下降により最先端側の切り刃23による溝Wcの切削加工開始から最後端側の切り刃23がワークWの孔Waから抜け出し、孔Waに形成された溝Wcの切削加工が終了するまでの各切り刃23による全切削加工に亘ってブローチホルダ31のホルダ本体32の外周面32aがガイドブッシュ41に取り付けられた各芯出しガイド45のガイド面47に摺接して内面ブローチ30の軸線Lとの同芯性が高精度で維持され、安定して連続する切削抵抗が確保されて内面ブローチ30の挙動が抑制されて十分な加工精度が確保される。
また、内面ブローチ30の外周面32aとの摺接によって芯出しガイド45のガイド面47が摩耗或いは損傷した際は、ガイド面47を再研削してガイド面47の平滑性の再生を図り、その再研削により減少して軸線Lからガイド面47までの寸法が公差範囲から外れた場合には、芯出しガイド取付溝42の底面42bと芯出しガイド45の底面46bとの間に介挿される寸法調整部材48を追加または取り替えて、この減少した寸法を寸法調整部材48で補い、芯出しガイド45を再利用する。これにより高価なSiやAl等のセラミック材料によって形成された芯出しガイド45の繰り返し使用が可能になり、或いは芯出しガイド45のみを交換することでブローチホルダ31を長期に亘り半永久的に使用することができ設備コスト及びランニングコストの大幅な抑制が得られる。
また、表面の摩擦係数が比較的小さく、耐焼き付き性及び耐摩耗性に優れたSiやAl等のセラミック材料によって芯出しガイド45を形成することにより、例えば硬度が45〜65HRCのワークWを10〜120m/minの切削速度で切削加工する高速摺動の条件下での切削加工であっても芯出しガイド45の異常摩耗や焼き付きの発生が無く、内面ブローチ30や設備の破損が回避でき、長期に亘る安定した内面ブローチ30による切削加工が行える。
また、第1実施の形態のブローチホルダ11に配設する長尺な芯出しガイド25に比べ、ガイドブッシュ41に配設される芯出しガイド45を大幅に短尺にすることができ、高価なセラミック材料からなる芯出しガイドの小型化による設備コスト及びランニングコストの低減が期待できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記各実施の形態では芯出し調整手段として芯出しガイド取付溝の底面と芯出しガイドの底面との間に介挿したシムやスペーサ等の寸法調整部材によって構成したが、芯出しガイド取付溝の底面及び芯出しガイド部材の底面を軸方向或いは周方向に軸線との間隔が漸次大きくなるように傾斜させ、芯出しガイド組付溝に組み付けられる芯出しガイド部材を芯出しガイド取付溝の底面に沿って移動して芯出しガイド部材のガイド面の突出量を調整することもできる。
本発明の第1実施の形態に係るブローチ加工装置の要部構成図である。 内面ブローチの側面図である。 図2のI−I線断面図である。 図3のII−II線断面図である。 ワークの要部断面図である。 ブローチ加工装置の作動概要を示すフローチャートである。 芯出しガイドの寿命比較図である。 本発明の第2実施の形態に係るブローチ加工装置の要部構成図である。 ガイドブッシュの断面図である。 内面ブローチの側面図である。 図10のIII−III線断面図である。
符号の説明
1 ブローチ加工装置
6 ガイドブッシュ(ガイド治具)
7 内周面
10 内面ブローチ
11 ブローチホルダ
12 ホルダ本体
12a 外周面
13 前摘み部(先端側)
14 後摘み部(後端側)
17 芯出しガイド取付溝
17b 底面
23 切り刃
25 芯出しガイド
26 基部
26a 側面
26b 底面
27 ガイド面
28 寸法調整部材(芯出し調整手段)
30 内面ブローチ
31 ブローチホルダ
32 ホルダ本体
32a 外周面
41 ガイドブッシュ(ガイド治具)
41a 内周面
42 芯出しガイド取付溝
42a 壁面
42b 底面
45 芯出しガイド
46 基部
46b 底面
47 ガイド面
48 寸法調整部材(芯出し調整手段)
W ワーク
Wa 孔
L 軸線
F 切削加工方向
La ガイド面の長さ

Claims (7)

  1. 軸状のブローチホルダの外周面に複数の切り刃が設けられた内面ブローチをワークに穿設された孔及びワーク取付治具上にセットされたワークをクランプ保持するクランプに取り付けられたガイド治具の内孔内にワーク取付治具の先端側から進入させ、かつ上記ブローチホルダを上記ガイド治具によってガイドしつつ軸線に沿って切削加工方向に引き抜いて上記ワークの孔に切削加工を施すブローチ加工装置における内面ブローチの芯出しガイド構造において、
    上記ブローチホルダの外周面或いはガイド治具の内周面のいずれか一方の周面に周方向の間隔を有して形成された複数の芯出しガイド取付溝に嵌合して配設されて他方の周面にガイド面が摺接して上記切削加工方向に移動する内面ブローチをガイドするブロック状の芯出しガイドを備えたことを特徴とする内面ブローチの芯出しガイド構造。
  2. 上記複数の芯出しガイド取付溝が上記ブローチホルダの外周面に周方向の間隔を有して形成され、
    上記芯出しガイド取付溝に嵌合する基部及び芯出しガイド溝から突出して上記ガイド治具の内周面に摺接するガイド面を有する上記芯出しガイドと、
    該芯出しガイド取付溝に基部が嵌合する芯出しガイドの上記芯出しガイド取付溝から突出するガイド面の高さを調節する芯出し調整手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の内面ブローチの芯出しガイド構造。
  3. 上記ガイド面は、ブローチホルダに設けられた最先端側の切り刃がワークに当接してから最終端側の切り刃がワークの孔から抜け出すまで連続してガイド治具の内周面に摺接する長さを有することを特徴とする請求項2に記載の内面ブローチの芯出しガイド構造。
  4. 上記複数の芯出しガイド取付溝が上記ガイド治具の内周面に周方向の間隔を有して形成され、
    該各芯出しガイド取付溝に嵌合する基部及び芯出しガイド溝から突出して上記ブローチホルダの外周面に摺接するガイド面を有する上記芯出しガイドと、
    該芯出しガイド取付溝に基部が嵌合する芯出しガイドの芯出しガイド取付溝から突出するガイド面の高さを調節する芯出し調整手段とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の内面ブローチの芯出しガイド構造。
  5. 上記芯出し調整手段は、芯出しガイド取付溝の底面と、該底面と対向する芯出しガイドの基部の底面との間に介挿される寸法調整部材であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の内面ブローチの芯出しガイド構造。
  6. 上記芯出しガイドは、セラミック材料製であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の請求項1に記載の内面ブローチの芯出しガイド構造。
  7. 上記芯出しガイドと摺接する他方の周面に硬質皮膜を付加することを特徴とする請求項6に記載の内面ブローチの芯出しガイド構造。
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