JP4845096B2 - ナビゲーション装置、地図サーバ、地図更新方法および地図更新プログラム - Google Patents

ナビゲーション装置、地図サーバ、地図更新方法および地図更新プログラム Download PDF

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Description

本発明はナビゲーション装置の地図データを更新するためのナビゲーション装置、地図サーバ、地図更新システム、地図更新方法および地図更新プログラムに関する。
従来、ナビゲーション装置が地図データを更新する場合、走行履歴に応じて設定された更新対象領域の変更部分のファイルを地図センター等から取得し、地図データを更新することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、更新対象領域の変更部分を地図センターから一律に取得する更新処理では、更新対象領域が広い場合や、更新対象領域の長さが長い場合に、地図センターからナビゲーション装置が通信により取得する更新データ量が多くなり、通信時間が長くなるという問題がある。
また特許文献2には、メッシュデータに含まれる道路データのうち、全道路を含むデータを取得する領域と、主要道路のみを含むデータを取得する領域とに分類して更新データを取得するナビゲーション装置が開示されている。
しかしながら特許文献2では、全道路を含むデータを取得して地図データを更新する領域では、メッシュデータに含まれる道路データをすべて取得することになる。その結果、全道路を含むデータを取得する領域が広い場合に、ナビゲーション装置が通信により取得する更新データ量が多くなり、通信時間が長くなるという問題がある。
特開2003−121371号公報 特開2003−75174号公報
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、走行履歴に応じてナビゲーション地図データを更新する更新データを選択し、更新データを通信する通信時間を短縮するナビゲーション装置、地図サーバ、地図更新システム、地図更新方法および地図更新プログラムを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するためのナビゲーション装置は、サーバ地図データを管理する地図サーバが前記サーバ地図データから取得する更新ファイルによりナビゲーション地図データを更新するナビゲーション装置において、複数の区画に分割された前記ナビゲーション地図データの各区画に対応する区画ファイルを更新するための前記更新ファイルを前記地図サーバから受信する通信手段と、前記更新ファイルにより前記ナビゲーション地図データを更新する更新手段と、を備え道路種別に応じて分類された走行履歴経路上の各道路を表す部分経路毎に、前記走行履歴経路から所定距離内の範囲が更新範囲として設定され、且つ、設定された前記更新範囲に含まれる前記区画ファイル毎に、更新対象とする道路種別が設定され、前記更新手段は、前記地図サーバによって、前記更新範囲において更新された前記サーバ地図データのサーバファイルから選択された、更新対象とする前記道路種別に対応する道路更新レベルを有する前記更新ファイルにより、前記更新ファイルに対応する前記区画ファイルを更新することを特徴とする。
この構成では、過去に走行したか、または目的地までの走行経路を探索した結果得られた走行履歴経路上の道路種別に応じて部分経路が設定され、部分経路毎に設定された更新範囲の区画ファイルを更新する更新ファイルが、部分経路の道路種別に応じて取得される。したがって、走行履歴経路の道路種別に関係なく一律に更新ファイルが取得される場合に比べ、更新ファイルのデータ量を減少することができる。さらに、ナビゲーション地図データの区画において更新された道路種別に対応する道路更新レベル毎に管理され各区画ファイルに対応するサーバファイルから更新ファイルが選択されるので、ナビゲーション地図データの区画ファイルにおいて更新する道路種別が全道路である場合にも、区画ファイルに対応するすべての道路更新レベルのサーバファイルが選択されるのではなく、区画において更新された道路種別に対応する道路更新レベルのサーバファイルが更新ファイルとして選択される。その結果、ナビゲーション地図データを更新するための更新ファイルの総データ量が減少するので、地図サーバからナビゲーション装置が受信する更新ファイルの通信時間が減少する。さらに、受信した更新ファイルによりナビゲーション地図データを更新するナビゲーション装置の負荷が低下する。
(2)上記目的を達成するための地図サーバは、ナビゲーション装置がナビゲーション地図データを更新するための更新ファイルをサーバ地図データから取得する地図サーバにおいて、複数の区画に分割され各区画に対応する区画ファイルを有する前記ナビゲーション地図データを更新する前記更新ファイルを前記サーバ地図データから取得する取得手段と、前記更新ファイルを前記ナビゲーション装置に送信する通信手段と、を備え道路種別に応じて分類された走行履歴経路上の各道路を表す部分経路毎に、前記走行履歴経路から所定距離内の範囲が更新範囲として設定され、且つ、設定された前記更新範囲に含まれる前記区画ファイル毎に、更新対象とする道路種別が設定され、前記更新範囲において更新された前記サーバ地図データのサーバファイルから、更新対象とする前記道路種別に対応する道路更新レベルを有する前記更新ファイルを選択し、前記通信手段は、前記ナビゲーション装置が前記更新ファイルにより前記更新ファイルに対応する前記区画ファイルを更新するために、前記更新ファイルを前記ナビゲーション装置に送信することを特徴とする。
この構成では、過去に走行したか、または目的地までの走行経路を探索した結果得られた走行履歴経路上の道路種別に応じて部分経路が設定され、部分経路毎に設定された更新範囲の区画ファイルを更新する更新ファイルが、部分経路の道路種別に応じて取得される。したがって、走行履歴経路の道路種別に関係なく一律に更新ファイルが取得される場合に比べ、更新ファイルのデータ量を減少することができる。さらに、ナビゲーション地図データの区画において更新された道路種別に対応する道路更新レベル毎に管理され各区画ファイルに対応するサーバファイルから更新ファイルが選択されるので、ナビゲーション地図データの区画ファイルにおいて更新する道路種別が全道路である場合にも、区画ファイルに対応するすべての道路更新レベルのサーバファイルが選択されるのではなく、区画において更新された道路種別に対応する道路更新レベルのサーバファイルが更新ファイルとして選択される。その結果、ナビゲーション地図データを更新するための更新ファイルの総データ量が減少するので、地図サーバからナビゲーション装置が受信する更新ファイルの通信時間が減少する。さらに、受信した更新ファイルによりナビゲーション地図データを更新するナビゲーション装置の負荷が低下する。
(3)上記目的を達成するための地図更新方法は、サーバ地図データを管理する地図サーバが前記サーバ地図データから取得する更新ファイルによりナビゲーション地図データを更新する地図更新方法において、複数の区画に分割された前記ナビゲーション地図データの各区画に対応する区画ファイルを更新するための前記更新ファイルを前記地図サーバから受信する通信段階と、前記更新ファイルにより前記ナビゲーション地図データを更新する更新段階と、を含み道路種別に応じて分類された走行履歴経路上の各道路を表す部分経路毎に、前記走行履歴経路から所定距離内の範囲が更新範囲として設定され、且つ、設定された前記更新範囲に含まれる前記区画ファイル毎に、更新対象とする道路種別が設定され、前記更新段階において、前記地図サーバによって、前記更新範囲において更新された前記サーバ地図データのサーバファイルから選択された、更新対象とする前記道路種別に対応する道路更新レベルを有する前記更新ファイルにより、前記更新ファイルに対応する前記区画ファイルを更新することを特徴とする。
この更新方法では、過去に走行したか、または目的地までの走行経路を探索した結果得られた走行履歴経路上の道路種別に応じて部分経路が設定され、部分経路毎に設定された更新範囲の区画ファイルを更新する更新ファイルが、部分経路の道路種別に応じて取得される。したがって、走行履歴経路の道路種別に関係なく一律に更新ファイルが取得される場合に比べ、更新ファイルのデータ量を減少することができる。さらに、ナビゲーション地図データの区画において更新された道路種別に対応する道路更新レベル毎に管理され各区画ファイルに対応するサーバファイルから更新ファイルが選択されるので、ナビゲーション地図データの区画ファイルにおいて更新する道路種別が全道路である場合にも、区画ファイルに対応するすべての道路更新レベルのサーバファイルが選択されるのではなく、区画において更新された道路種別に対応する道路更新レベルのサーバファイルが更新ファイルとして選択される。その結果、ナビゲーション地図データを更新するための更新ファイルの総データ量が減少するので、地図サーバから受信する更新ファイルの通信時間が減少する。さらに、受信した更新ファイルによりナビゲーション地図データを更新する更新負荷が低下する。
(4)上記目的を達成するための地図更新プログラムは、サーバ地図データを管理する地図サーバが前記サーバ地図データから取得する更新ファイルによりナビゲーション地図データを更新する地図更新プログラムにおいて、複数の区画に分割された前記ナビゲーション地図データの各区画に対応する区画ファイルを更新するための前記更新ファイルを前記地図サーバから受信する通信段手段、前記更新ファイルにより前記ナビゲーション地図データを更新する更新手段としてコンピュータを機能させ道路種別に応じて分類された走行履歴経路上の各道路を表す部分経路毎に、前記走行履歴経路から所定距離内の範囲が更新範囲として設定され、且つ、設定された前記更新範囲に含まれる前記区画ファイル毎に、更新対象とする道路種別が設定され、前記更新手段は、前記地図サーバによって、前記更新範囲において更新された前記サーバ地図データのサーバファイルから選択された、更新対象とする前記道路種別に対応する道路更新レベルを有する前記更新ファイルにより、前記更新ファイルに対応する前記区画ファイルを更新することを特徴とする。
この更新プログラムでは、過去に走行したか、または目的地までの走行経路を探索した結果得られた走行履歴経路上の道路種別に応じて部分経路が設定され、部分経路毎に設定された更新範囲の区画ファイルを更新する更新ファイルが、部分経路の道路種別に応じて取得される。したがって、走行履歴経路の道路種別に関係なく一律に更新ファイルが取得される場合に比べ、更新ファイルのデータ量を減少することができる。さらに、ナビゲーション地図データの区画において更新された道路種別に対応する道路更新レベル毎に管理され各区画ファイルに対応するサーバファイルから更新ファイルが選択されるので、ナビゲーション地図データの区画ファイルにおいて更新する道路種別が全道路である場合にも、区画ファイルに対応するすべての道路更新レベルのサーバファイルが選択されるのではなく、区画において更新された道路種別に対応する道路更新レベルのサーバファイルが更新ファイルとして選択される。その結果、ナビゲーション地図データを更新するための更新ファイルの総データ量が減少するので、地図サーバから受信する更新ファイルの通信時間が減少する。さらに、受信した更新ファイルによりナビゲーション地図データを更新する更新負荷が低下する。
尚、本発明に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源、プログラムにより機能が特定されるハードウェア資源、またはそれらの組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。また、請求項に記載された方法およびプログラムの各動作の順序は、技術上の阻害要因がない限り、記載順に限定されるものではなく、どのような順序で実行されてもよく、また同時に実行されてもよい。
以下、本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるナビゲーション装置20と地図サーバとしてのセンター60とからなる地図更新システム10のハードウェア構成を示すブロック図である。
(ハードウェア構成)
ナビゲーション装置20は自動車、オートバイ等の車両に搭載される。ナビゲーション装置20は、目的地点までの推奨経路や自車の走行地点を案内するものである。インタフェース22は、AD変換器、DA変換器等で構成され、ナビゲーション装置20内のナビゲーション処理ユニット50と各ブロックとの信号形態の変換、ならびに通信ユニット24を介してセンター60との通信信号形態の変換を行う。
ハードディスク装置(HDD)30には、ナビゲーション地図データとしての地図データベース(地図DB70、図2参照)、過去に走行したか目的地までの走行経路を探索して得られた走行履歴経路の情報である走行履歴情報74および通過区画・道路履歴情報76(以下、単に道路履歴情報76という)、地図DB70の更新管理情報78(図2参照)、ナビゲーション装置20の各種プログラムモジュール82(図7参照)が使用するアプリケーションDB84(図7参照)等が格納されている。
方位センサ32は、推測航法に用いる地磁気センサ、左右車輪速度差センサ、振動ジャイロ、ガスレートジャイロ、光ファイバジャイロ等で構成されている。
GPSユニット34は、衛星航法に用いる3個又は4個の衛星から送られてくる軌道データを受信し、自車の現在地の緯度経度データを出力するためのアンテナ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成される。
自車の走行速度を検出する車速センサ36は、推測航法による位置検出手段としても用いられる。車速を時間で積分することにより走行距離が求まる。電波や超音波を用いたドップラ対地速度センサ、光と空間フィルタを用いた対地速度センサを用いて走行距離を求めてもよい。
操作ユニット38は、地図DB70の更新指示または目的地等の各種入力に用いるリモートコントローラ、操作パネル等で構成される。目的地はマイクによって音声入力し、音声入力された目的地を音声認識してもよい。
ディスプレイ40は、地図や各種の警告表示に用いるLCD(Liquid Crystal Display)、HUD(Head Up Display)等で構成される。警告表示は、地図表示に用いるディスプレイとは別のディスプレイ、例えば車速、距離、エンジン回転数等を表示するディスプレイで表示してもよい。
スピーカ42は、車両の走行履歴経路、走行状態を案内する音声出力、および各種警告を告知する音声出力に用いられる。スピーカ42はオーディオスピーカと共用してもよいし、ナビゲーション専用のものを設けてもよい。
ナビゲーション処理ユニット50は、CPU、RAM、ROM等から構成されている。ナビゲーション処理ユニット50のCPUは、制御プログラムを実行することにより、ナビゲーション装置20内の各部を制御するとともに、自車が走行している走行道路を特定する。また、ナビゲーション処理ユニット50は、センター60から取得する差分ファイルにより地図DB70を更新する。
ナビゲーション処理ユニット50のRAMは、CPUで処理されるデータやプログラムを一時的に格納する。ナビゲーション処理ユニット50のROMは、CPUで実行される制御プログラムを格納している書き換え可能な不揮発性のメモリであり、EEPROM等を用いる。制御プログラムはHDD30に格納してもよい。制御プログラム、各種プログラムモジュール、地図DB70の更新ファイル等のデータは、携帯電話、DCM(Data Communication Module)等の通信により所定のセンターからダウンロードされる。また、ナビゲーション装置20で使用するこれらデータは、図示しないリムーバブルメモリ等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体からの読み出し等によってHDD30またはROMに格納してもよい。
センター60のHDD66には、サーバ地図データとしての地図データベース(地図DB100、図2参照)、および地図DB100の差分管理情報104(図2参照)等が格納されている。
センター60は、通信ユニット62によりナビゲーション装置20の通信ユニット24との間でデータの送受信を行う。
データ処理ユニット64は、CPU、RAM、ROM等から構成されている。データ処理ユニット64のCPUは、データ処理プログラムを実行することにより、地図DB100を更新するときに最新バージョンの差分ファイルを生成し、差分管理情報104を更新する。
(ソフトウェア構成)
図2は地図更新システム10の制御プログラムのソフトウェア構成を示すブロック図である。
(ナビゲーション装置20のブロック図)
地図DB70は、グラフ形式で地図をデジタル表現した情報で構成されるデータベースであって、自車位置の検出、ならびに推奨経路の探索及び表示に用いられる。地図DB70では、交差点、曲がり点、行き止まり点などはノードであり、道路はノードとノードを結ぶリンクとして定義されている。また各リンクには距離、制限速度、レーン数、幅員、コーナーの半径等が属性情報として定義されている。地図DB70は、図3に示すようにメッシュ状に区画分割された地図の各区画200に対応する区画ファイル72(図7参照)によって構成されている。各メッシュには固有番号が付されている。また、ナビゲーション装置20は、地図DB70のデータを元に、各種プログラムモジュール82に応じたアプリケーションDB84(図7参照)を構成している。
また走行履歴情報74(図6参照)は、例えば、過去に走行した走行履歴経路、あるいは目的地までの走行経路を探索した結果得られた走行履歴経路を走行履歴として格納している。走行履歴情報74には、走行履歴経路の出発地点210、214および到着地点212、216(図4、5参照)の座標等が格納されている。
道路履歴情報76(図6参照)は、出発地点210から到着地点212、ならびに出発地点214から到着地点216までの走行履歴経路における走行道路のリンク番号毎の道路種別、進入メッシュ番号等を格納している。
更新管理情報78は、地図DB70の各区画200に対応する区画ファイル72のファイル属性であるメッシュ番号、バージョンおよびファイル名等をテーブル形式で管理している(図7参照)。
部分経路設定モジュール90は、ナビゲーション処理ユニット50を部分経路設定手段として機能させるプログラム部品である。部分経路設定モジュール90は、走行履歴情報74および道路履歴情報76に基づいて、各走行履歴経路の道路種別に応じて、各走行履歴経路において部分経路を設定する。本実施形態では、道路種別を一般道路と高規格道路とに分類している。高規格道路とは、高速道路、自動車専用道路よびバイパスからなる道路であり、一般道路とは、高速道路、自動車専用道路よびバイパスからなる高規格道路以外の道路を表すものとする。この分類以外に、一般道路を、国道および県道と、高規格道路、国道および県道を除くその他の道路とにさらに分類してもよい。図4では、走行履歴経路が一般道路220、高速道路222、一般道路224に分けられ、各道路が部分経路として設定される。また、図5では、一般道路226だけを走行しているので、走行履歴経路全体が一つの部分経路として設定される。
更新範囲設定モジュール92は、ナビゲーション処理ユニット50を更新範囲設定手段として機能させるプログラム部品である。更新範囲設定モジュール92は、部分経路設定モジュール90によって設定された部分経路毎に、部分経路の道路種別に応じて地図DB70の更新範囲を設定する。
例えば図4の走行履歴経路において、更新範囲設定モジュール92は、出発地点210から高速道路222への進入地点までの距離を半径r1とし、出発地点210を中心として半径r1の範囲を更新範囲230とする。次に、更新範囲設定モジュール92は、進入した地点と降りた地点との間の高速道路222の両側に幅d1の範囲を設定し、この範囲を更新範囲232とする。次に、高速道路222を降りた地点から到着地点212までの距離を半径r2とし、到着地点212を中心として半径r2の範囲を更新範囲234とする。
また図5に示す走行履歴経路においては、出発地点214から到着地点216まで一般道路226だけを走行しているので、更新範囲設定モジュール92は、出発地点214、到着地点216をそれぞれ中心として、出発地点214と到着地点216との直線距離を半径とする範囲を更新範囲236、238とする。
そして更新範囲設定モジュール92は、このようにして設定した更新範囲毎に、更新範囲に含まれる区画ファイル72の履歴番号、メッシュ番号、バージョンの情報を走行履歴情報74および更新管理情報78から抽出し、対象メッシュ情報80(図6参照)に格納する。
ファイル属性設定モジュール94は、ナビゲーション処理ユニット50をファイル属性設定手段として機能させるプログラム部品である。ファイル属性設定モジュール94は、更新範囲設定モジュール92が設定した更新範囲に含まれる区画ファイル72の更新の要否を判定するためのファイル判定属性、本実施形態では更新対象となる道路種別を、走行履歴情報74および道路履歴情報76に基づいて設定し、対象メッシュ情報80に格納する。例えば図9に示すように、更新範囲の部分経路の道路種別が高規格道路である場合は高規格道路を更新対象とする。また、更新範囲の部分経路の道路種別が一般道路である場合はすべての道路種別の道路を更新対象とする。したがって、図4および図5に示す更新範囲230、234、236、238においては、すべての道路種別の道路を更新対象とする。また、更新範囲232においては、高規格道路を更新対象とする。
更新モジュール96は、ナビゲーション処理ユニット50を更新手段として機能させるプログラム部品である。更新モジュール96は、センター60から送信される差分ファイルとして生成されたサーバファイル102(図参照)を更新ファイルとし、この更新ファイルにより更新ファイルに対応する区画200の地図DB70の区画ファイル72を更新し、更新管理情報78の更新した区画ファイル72のバージョンを変更する。
通信モジュール98は、ナビゲーション処理ユニット50を通信手段として機能させるプログラム部品である。通信モジュール98は、ナビゲーション装置20の制御プログラムからの送信要求に応じて、更新範囲に含まれる対象メッシュ情報80等のデータをセンター60に送信し、センター60から地図データを含む各種データを受信する。
(センター60のブロック図)
地図DB100は、地図DB70と同様に、グラフ形式で地図をデジタル表現した情報で構成されるデータベースである。図7に示すように、地図DB100は、各バージョン毎にサーバファイル102の集合体として管理されている。地図DB100のサーバファイル102は、地図DB70の区画ファイル72に対応しており、各サーバファイル102に対応する区画ファイル72と同じメッシュ番号が付されている。基準となるバージョン1.0以降の各バージョンの地図データを構成するサーバファイル102は、地図DB100が更新されるときに直前のバージョンからの変更分である差分ファイルとして生成されている。
差分管理情報104は、図7に示すように、地図DB100の各サーバファイル102のファイル属性であるメッシュ番号、バージョン、道路更新レベル、サーバファイル102が対応するメッシュの座標およびファイル名等をテーブル形式で管理している。道路更新レベルは、例えば図8に示すようにA、B、Cにレベル分けされており、区画ファイル72に対応する各バージョンのサーバファイル102において、更新された道路種別を示している。道路更新レベル毎に更新された道路種別は異なっている。道路更新レベルAは少なくとも高規格道路が更新されていることを示し、道路更新レベルBは高規格道路を除き、少なくとも国道、県道が更新されていることを示し、道路更新レベルCは高規格道路、国道、県道を除く道路が更新されていることを示している。
判定モジュール106は、データ処理ユニット64を判定手段として機能させるプログラム部品である。判定モジュール106は、ナビゲーション装置20から受信する対象メッシュ情報80と、センター60の差分管理情報104とから、ナビゲーション装置20の地図DB70の区画ファイル72が更新すべきファイルであるかを判定する。
判定モジュール106が区画ファイル72の更新の要否を判定する具体例を説明する。
メッシュ番号1の区画ファイル72のバージョンは図6の対象メッシュ情報80に示されているように1.0である。また、メッシュ番号1の区画ファイル72の更新対象となる道路種別はすべての道路である。差分管理情報104を参照すると、メッシュ番号1に対応するサーバファイル102には、バージョン1.0、2.0、X.0(X.0はバージョンが2.0よりも新しい)のファイルが存在する。
まず、判定モジュール106は、図6の対象メッシュ情報80と図7の差分管理情報104とのバージョンを比較し、メッシュ番号1に関して、バージョン1.0の区画ファイル72よりもバージョンの新しいバージョン2.0、道路更新レベルAのサーバファイル102と、バージョンX.0、道路更新レベルCのサーバファイル102とが存在していると判断する。
次に、メッシュ番号1の区画ファイル72よりもバージョンの新しいサーバファイル102の道路更新レベルと、対象メッシュ情報80におけるメッシュ番号1の道路種別とを比較する。メッシュ番号1のバージョン2.0、X.0のサーバファイル102の道路更新レベルは、AおよびCである。道路更新レベルAはサーバファイル102において高規格道路が更新されていることを示し、道路更新レベルCは高規格道路、国道、県道を除く道路が更新されていることを示している。メッシュ番号1の区画ファイル72において更新対象道路種別はすべての道路であるから、メッシュ番号1、バージョン2.0、X.0の両サーバファイル102において、メッシュ番号1の区画ファイル72を更新すべき道路は更新されているか、更新されている可能性がある。したがって、判定モジュール106は、メッシュ番号1の区画ファイル72を更新すべきファイルであると判定する。
次に、メッシュ番号2の区画ファイル72の更新処理について説明する。図6の対象メッシュ情報に示されているように、メッシュ番号2で更新対象となる道路種別は高規格道路である。また、メッシュ番号2の区画ファイル72のバージョンは2.0である。図7の差分管理情報104を参照すると、メッシュ番号2において区画ファイル72よりもバージョンの新しいバージョンX.0のサーバファイル102の道路更新レベルはBである。道路更新レベルBは、サーバファイル102において高規格道路を除き国道、県道が少なくとも更新されていることを示している。つまり、メッシュ番号2の区画ファイル72において更新すべき高規格道路は、メッシュ番号2、バージョンX.0のサーバファイル102において更新されていない。したがって、判定モジュール106は、メッシュ番号2の区画ファイル72を更新すべきファイルではないと判定する。
以下、判定モジュール106は、対象メッシュ情報80と差分管理情報104とに基づいて、走行履歴経路毎に対象メッシュ情報80に示されるメッシュ番号の区画ファイル72の更新の要否を判定する。
選択モジュール108は、データ処理ユニット64を選択定手段として機能させるプログラム部品である。選択モジュール108は、判定モジュール106が更新すべきであると判定した区画ファイル72のファイル判定属性である道路種別に対応するサーバファイル102を地図DB100から選択する。前述した例で言えば、メッシュ番号1の区画ファイル72に関しては、更新ファイルとして地図DB100のメッシュ番号1、バージョン2.0、X.0の両サーバファイル102を更新ファイルとして選択する。
取得モジュール110は、データ処理ユニット64を取得手段として機能させるプログラム部品である。取得モジュール110は、判定モジュール106が更新すべきであると判定した区画ファイル72に対応するサーバファイル102を地図DB100から取得する。
通信モジュール112は、データ処理ユニット64を通信手段として機能させるプログラム部品である。通信モジュール112は、取得モジュール110が取得したサーバファイル102を更新ファイルとしてナビゲーション装置20に送信する。また、通信モジュール112は、ナビゲーション装置20から、対象メッシュ情報80等のデータを受信する。
次に、地図更新システム10の作動について、図4、図5の走行履歴経路を例にして説明する。
図10、図11は地図更新システム10の地図更新プログラムの流れを示すフローチャートである。本実施形態では、図10に示す処理はナビゲーション装置20において実行され、図11に示す処理はセンター60において実行される。
(ナビゲーション装置20側処理)
ステップ300では、ナビゲーション装置20は、走行履歴経路に高規格道路の走行履歴があるかを判定する。図4に示すように高速道路222の走行履歴があれば、ナビゲーション装置20は、ステップ302において、走行履歴経路上で出発地点210を中心として高速道路222への進入地点までの距離を半径r1とした円内の現バージョンの道路情報をメッシュ単位で取得し、対象メッシュ情報80に格納する。
次にステップ304においてナビゲーション装置20は、走行履歴経路上で高速道路222の走行部分において、高速道路222を中心として高速道路222の両側の所定幅d1の範囲内の現バージョンの道路情報をメッシュ単位で取得し、対象メッシュ情報80に格納する。
次にステップ306においてナビゲーション装置20は、走行履歴経路上で到着地点212を中心として高速道路222から降りた地点までの距離を半径r2とした円内の現バージョンの道路情報をメッシュ単位で取得し、対象メッシュ情報80に格納する。そして、ナビゲーション装置20は、処理をステップ308に移行する。
また、ナビゲーション装置20は、図5に示すように走行履歴経路に高規格道路の走行履歴がない場合、ステップ310において、走行履歴経路上で出発地点214を中心として到着地点216までの距離を半径とした円内の現バージョンの道路情報をメッシュ単位で取得し、対象メッシュ情報80に格納する。さらに、ナビゲーション装置20は、ステップ312において、走行履歴経路上で到着地点216を中心として出発地点214までの距離を半径とした円内の現バージョンの道路情報をメッシュ単位で取得し、対象メッシュ情報80に格納する。そして、ナビゲーション装置20は、処理をステップ308に移行する。
ステップ308において、ナビゲーション装置20は、すべての走行履歴経路の検査が終了したかを判定し、終了していなければステップ300に処理を戻す。すべての走行履歴経路の検査が終了すれば、ナビゲーション装置20は、ステップ314において、対象メッシュ情報をセンター60に送信する。そして、センター60から更新ファイルが送信されるまで待機する。
センター60から更新ファイルを受信すると、ステップ316においてナビゲーション装置20は、更新ファイルで地図DB70を更新する。
(センター60側処理)
センター60は、ステップ320において、ナビゲーション装置20から受信した対象メッシュ情報80と、センター60の差分管理情報104とを比較し、同じ番号のメッシュにおいてセンター60の地図DB100のバージョンがナビゲーション装置20の地図DB70よりも新しいかを判定する。
センター60の地図DB100のバージョンがナビゲーション装置20の地図DB70のバージョンよりも新しい場合、センター60は、ステップ322において、地図DB100のサーバファイル102が対象メッシュ情報80のメッシュの更新対象道路に該当するかを判定する。具体的には、センター60は、前述したように更新範囲のメッシュのサーバファイル102に関し、このメッシュで更新すべき道路種別の道路が更新されているかを判定する。更新されている場合、センター60は、該当するサーバファイル102をナビゲーション装置20に送信する更新ファイルとして地図DB100から取得し、ステップ326に処理を移行する。
センター60の地図DB100のバージョンがナビゲーション装置20の地図DB70のバージョンと同じか古ければ、センター60は、ステップ326において、全メッシュを処理したかを判定する。未処理のメッシュがある場合は、ステップ310に処理を戻す。
全てのメッシュを処理すると、ステップ328において、センター60は、地図DB100から取得したサーバファイル102を更新ファイルとしてナビゲーション装置20に送信する。
第1実施形態では、過去に走行したか、あるいは目的地までの走行経路を探索した結果得た走行履歴経路において、道路種別に応じて部分経路を設定し、部分経路に応じて設定された更新範囲において、走行履歴経路の道路種別に応じて更新すべき道路種別を設定している。したがって、すべての道路種別について、地図DB70よりもバージョンの新しい地図DB100の差分ファイルで地図DB70を更新する場合に比べ、地図DB70を更新するデータ量が減少する。その結果、センター60からナビゲーション装置20に更新データを送信する通信時間が減少するので、通信料が安くなる。また、地図DB70を更新するデータ量が減少するので、地図DB70を更新するナビゲーション装置20の負荷が低下する。
また、区画ファイル72に対応するサーバファイル102が、更新された道路種別に対応する道路更新レベル毎に管理されているので、例えば更新範囲230、234、236、238のように、すべての道路種別が更新対象となる更新範囲においても、すべての道路更新レベルのサーバファイル102が選択されるのではなく、区画ファイル72よりもバージョンの新しいサーバファイル102だけを更新ファイルとして選択できる。その結果、地図DB70を更新するデータ量がさらに減少するので、地図DB70を更新するナビゲーション装置20の負荷が低下する。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による地図更新システムのソフトウェア構成を図12に示す。第2実施形態の地図更新システムのハードウェア構成は、第1実施形態と実質的に同一である。尚、第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
第2実施形態では、センター60は、走行履歴情報74、道路履歴情報76、更新管理情報78をナビゲーション装置20から受信することにより、部分経路設定モジュール90、更新範囲設定モジュール92、ファイル属性設定モジュール94を実行している。このように、センター60で実行する処理を増加することにより、地図DB70を更新するナビゲーション装置20の更新負荷を低下できる。
上記第1実施形態、第2実施形態に対し、ナビゲーション装置20がセンター60から差分管理情報104を受信することにより、ナビゲーション装置20において、部分経路設定モジュール90、更新範囲設定モジュール92、ファイル属性設定モジュール94、判定モジュール106、選択モジュール108を実行してもよい。センター60は、ナビゲーション装置20で選択された更新ファイルを地図DB100から取得し、ナビゲーション装置20に送信する。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による地図更新システムのソフトウェア構成を図13に示す。第3実施形態の地図更新システムのハードウェア構成は、第1実施形態と実質的に同一である。
(ナビゲーション装置20のブロック図)
基準地点設定モジュール120は、ナビゲーション処理ユニット50を基準地点設定手段として機能させるプログラム部品である。基準地点設定モジュール120は、地図DB70を更新するときに、図14に示すように更新する領域の基準地点240を設定する。基準地点設定モジュール120は、ユーザの居住所、現在の自車の位置、操作ユニット38からユーザが入力した地名、またはディスプレイ40に表示されている地名一覧から取得される地名等を基準地点として設定する。
分類モジュール122は、ナビゲーション処理ユニット50を分類手段として機能させるプログラム部品である。分類モジュール122は、走行履歴情報74に基づいて指定した走行回数に応じて走行履歴経路を走行履歴経路群に分類する。ここで、走行回数とは、実際に走行した回数だけでなく、目的地までの走行経路を探索した回数も表すものとする。第3実施形態では、1回以上走行した走行履歴経路群と、2回以上走行した走行履歴経路群とに分類する。
更新範囲設定モジュール124は、ナビゲーション処理ユニット50を更新範囲設定手段として機能させるプログラム部品である。更新範囲設定モジュール124は、分類モジュール122で分類された各走行履歴経路群の走行履歴経路において、基準地点240から最も遠い最遠地点を基準地点240からの半径として、図14に示すように更新範囲242、244を設定する。更新範囲242は1回以上走行した走行履歴経路群の更新範囲であり、更新範囲244は2回以上走行した走行履歴経路群の更新範囲である。
ファイル属性設定モジュール126は、ナビゲーション処理ユニット50をファイル属性設定手段として機能させるプログラム部品である。ファイル属性設定モジュール126は、更新範囲設定モジュール124が設定した更新範囲に含まれる区画ファイル72の更新の要否を判定するためのファイル判定属性、本実施形態では更新対象となる道路種別を、走行履歴情報74および道路履歴情報76に基づいて設定し、第1実施形態と同様に、対象メッシュ情報80に格納する。図14に示す更新範囲242、244においては、更新範囲242は高規格道路を更新対象とする。また、更新範囲244はすべての道路種別の道路を更新対象とする。
(センター60のソフトウェア構成)
センター60は、ナビゲーション装置20から受信する対象メッシュ情報80と、センター60の差分管理情報104とから、判定モジュール106、選択モジュール108および取得モジュール110により、地図DB70の区画ファイル72の更新の要否を判定し、更新要と判定された区画ファイル72を更新する更新ファイルをDB100から選択して取得する。
次に、第3実施形態の地図更新システム10の地図更新プログラムの流れを図15のフローチャート基づいて説明する。
(ナビゲーション装置20側処理)
ステップ350において、ナビゲーション装置20は、指定した走行回数に応じて走行履歴経路を走行履歴経路群に分類する。さらにナビゲーション装置20は、各走行履歴経路群の中の走行履歴経路において、基準地点240から最も遠い最遠地点と基準地点240からの距離を半径として、基準地点240を中心とした円を更新範囲242、244とする。
ステップ352において、ナビゲーション装置20は、設定された更新範囲242、244において、区画ファイルの更新の要否を判定するファイル判定属性である、更新対象の道路種別を設定する。そして、ナビゲーション装置20は、更新範囲242、244の区画ファイル72のメッシュ番号、バージョン、更新対象とする道路種別を図6に示す対象メッシュ情報80としてセンター60に送信する。そしてナビゲーション装置20は、地図DB70を更新する更新ファイルがセンター60から送信されるまで待機する。
ナビゲーション装置20は、センター60から更新ファイルが送信されると、ステップ354において、送信された更新ファイルにより地図DB70を更新する。
(センター60側処理)
センター60側で実行されるステップ360〜ステップ368の処理は、第1実施形態の図11に示すステップ320〜ステップ328と実質的に同一である。
第3実施形態では、過去に走行したか、あるいは目的地までの走行経路を探索した結果得た走行履歴経路を走行回数に応じて走行履歴経路群に分類し、走行履歴経路群毎に基準地点240から異なる範囲の更新範囲242、244を設定し、更新範囲242、244の走行回数に応じて更新対象とする道路種別を設定した。したがって、すべての道路種別について、地図DB70よりもバージョンの新しい地図DB100の差分ファイルで地図DB70を更新する場合に比べ、地図DB70を更新するデータ量が減少する。その結果、センター60からナビゲーション装置20に更新データを送信する通信時間が減少するので、通信料が安くなる。また、地図DB70を更新するデータ量が減少するので、地図DB70を更新するナビゲーション装置20の負荷が低下する。
第3実施形態の更新範囲242、244の設定に対し、例えば、走行履歴経路群の各走行履歴経路の基準地点240からの最遠地点の平均を半径とする更新範囲を設定してもよい。このように、走行回数に応じて分類された各走行履歴経路群と規準地点との距離をどのような基準に基づいて設定してもよい。
第3実施形態では更新範囲242、244を基準地点240を中心とした円として分けたが、県、市、町、村等の行政範囲を更新範囲同士の境界としてもよい。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による地図更新システムのソフトウェア構成を図16に示す。第4実施形態の地図更新システムのハードウェア構成は、第3実施形態と実質的に同一である。尚、第3実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付す。
第4実施形態では、センター60は、走行履歴情報74、道路履歴情報76、更新管理情報78をナビゲーション装置20から受信することにより、分類モジュール122、更新範囲設定モジュール124、ファイル属性設定モジュール126を実行している。このように、センター60で実行する処理を増加することにより、地図DB70を更新するナビゲーション装置20の更新負荷を低下できる。
上記第3実施形態、第4実施形態に対し、ナビゲーション装置20がセンター60から差分管理情報104を受信することにより、ナビゲーション装置20において、分類モジュール122、更新範囲設定モジュール124、ファイル属性設定モジュール126、判定モジュール106、選択モジュール108を実行してもよい。センター60は、ナビゲーション装置20で選択された更新ファイルを地図DB100から取得し、ナビゲーション装置20に送信する。
(他の実施形態)
以上説明した上記実施形態では、ファイル判定属性として道路種別を採用したが、ファイル判定属性としては、道路種別以外にも、例えば公共施設の本庁、支庁の区別、銀行等の本店、支店の区別を採用してもよい。
また、地図DBが階層構造になっており、階層によりデータの詳細レベルが異なる場合には、データの詳細レベルが更新範囲に応じて異なる階層をファイル判定属性としてもよい。
また、上記実施形態では、車両に搭載されるナビゲーション装置について説明したが、本発明の用途はこれに限るものではなく、例えば地図を参照するためにユーザが携帯するナビゲーション装置に適用してもよい。
また、ナビゲーション装置20とセンター60とによる各モジュールの分担は、上記複数の実施形態で示した形態に限るものではなく、処理上可能な範囲の組み合わせにおいてナビゲーション装置20とセンター60とにより分担してもよい。
第1実施形態によるハードウェアのブロック図。 第1実施形態によるソフトウェアのブロック図。 地図DBの分割形態を示す説明図。 走行履歴経路を示す説明図。 走行履歴経路を示す説明図。 対象メッシュ情報を生成する説明図。 地図DBと管理情報との対応図。 道路更新レベルと更新された道路種別との対応図。 走行履歴道路種別と更新対象道路種別との対応図。 ナビゲーション装置における地図更新を示すフローチャート。 センターにおける地図更新を示すフローチャート。 第2実施形態によるソフトウェアのブロック図。 第3実施形態によるソフトウェアのブロック図。 基準地点からの距離を示す説明図。 第3実施形態の地図更新を示すフローチャート。 第4実施形態によるソフトウェアのブロック図。
符号の説明
10:地図更新システム、20ナビゲーション装置、50:ナビゲーション処理ユニット(部分経路設定手段、更新範囲設定手段、ファイル属性設定手段、基準地点設定手段、分類手段、更新手段)、60:センター(地図サーバ)、64:データ処理ユニット(部分経路設定手段、更新範囲設定手段、ファイル属性設定手段、判定手段、選択手段、取得手段)、70:地図DB(ナビゲーション地図データ)、72:区画ファイル、74:走行履歴情報、76:道路履歴情報、78:更新管理情報、80:対象メッシュ情報、100:地図DB(サーバ地図データ)、102:サーバファイル、(差分ファイル、更新ファイル)、104:差分管理情報、220、224、226:一般道路(部分経路、走行履歴経路)、222:高速道路(部分経路、走行履歴経路)、230、234、236、238、242、244:更新範囲、240:基準地点

Claims (4)

  1. サーバ地図データを管理する地図サーバが前記サーバ地図データから取得する更新ファイルによりナビゲーション地図データを更新するナビゲーション装置において、
    複数の区画に分割された前記ナビゲーション地図データの各区画に対応する区画ファイルを更新するための前記更新ファイルを前記地図サーバから受信する通信手段と、
    前記更新ファイルにより前記ナビゲーション地図データを更新する更新手段と、
    を備え、
    道路種別に応じて分類された走行履歴経路上の各道路を表す部分経路毎に、前記走行履歴経路から所定距離内の範囲が更新範囲として設定され、且つ、設定された前記更新範囲に含まれる前記区画ファイル毎に、更新対象とする道路種別が設定され、
    前記更新手段は、
    前記地図サーバによって、前記更新範囲において更新された前記サーバ地図データのサーバファイルから選択された、更新対象とする前記道路種別に対応する道路更新レベルを有する前記更新ファイルにより、前記更新ファイルに対応する前記区画ファイルを更新することを特徴とするナビゲーション装置。
  2. ナビゲーション装置がナビゲーション地図データを更新するための更新ファイルをサーバ地図データから取得する地図サーバにおいて、
    複数の区画に分割され各区画に対応する区画ファイルを有する前記ナビゲーション地図データを更新する前記更新ファイルを前記サーバ地図データから取得する取得手段と、
    前記更新ファイルを前記ナビゲーション装置に送信する通信手段と、
    を備え、
    道路種別に応じて分類された走行履歴経路上の各道路を表す部分経路毎に、前記走行履歴経路から所定距離内の範囲が更新範囲として設定され、且つ、設定された前記更新範囲に含まれる前記区画ファイル毎に、更新対象とする道路種別が設定され、
    前記更新範囲において更新された前記サーバ地図データのサーバファイルから、更新対象とする前記道路種別に対応する道路更新レベルを有する前記更新ファイルを選択し、
    前記通信手段は、
    前記ナビゲーション装置が前記更新ファイルにより前記更新ファイルに対応する前記区画ファイルを更新するために、前記更新ファイルを前記ナビゲーション装置に送信することを特徴とする地図サーバ。
  3. サーバ地図データを管理する地図サーバが前記サーバ地図データから取得する更新ファイルによりナビゲーション地図データを更新する地図更新方法において、
    複数の区画に分割された前記ナビゲーション地図データの各区画に対応する区画ファイルを更新するための前記更新ファイルを前記地図サーバから受信する通信段階と、
    前記更新ファイルにより前記ナビゲーション地図データを更新する更新段階と、
    を含み、
    道路種別に応じて分類された走行履歴経路上の各道路を表す部分経路毎に、前記走行履歴経路から所定距離内の範囲が更新範囲として設定され、且つ、設定された前記更新範囲に含まれる前記区画ファイル毎に、更新対象とする道路種別が設定され、
    前記更新段階において、
    前記地図サーバによって、前記更新範囲において更新された前記サーバ地図データのサーバファイルから選択された、更新対象とする前記道路種別に対応する道路更新レベルを有する前記更新ファイルにより、前記更新ファイルに対応する前記区画ファイルを更新することを特徴とする地図更新方法。
  4. サーバ地図データを管理する地図サーバが前記サーバ地図データから取得する更新ファイルによりナビゲーション地図データを更新する地図更新プログラムにおいて、
    複数の区画に分割された前記ナビゲーション地図データの各区画に対応する区画ファイルを更新するための前記更新ファイルを前記地図サーバから受信する通信手段、
    前記更新ファイルにより前記ナビゲーション地図データを更新する更新手段としてコンピュータを機能させ、
    道路種別に応じて分類された走行履歴経路上の各道路を表す部分経路毎に、前記走行履歴経路から所定距離内の範囲が更新範囲として設定され、且つ、設定された前記更新範囲に含まれる前記区画ファイル毎に、更新対象とする道路種別が設定され、
    前記更新手段は、
    前記地図サーバによって、前記更新範囲において更新された前記サーバ地図データのサーバファイルから選択された、更新対象とする前記道路種別に対応する道路更新レベルを有する前記更新ファイルにより、前記更新ファイルに対応する前記区画ファイルを更新することを特徴とする地図更新プログラム。
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