JP4842883B2 - 移動体衛星通信システム - Google Patents

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Description

この発明は、航空機や船舶などの移動体における衛星通信システムに関するもので、特に衛星資源を最適に、かつ有効活用を図るようにした移動体衛星通信システムに関するものである。
衛星通信システムの多元接続には、周波数分割多元接続(FDMA=Frequency DivisionMultiple Access:以下、FDMAという)方式、時分割多元接続(TDMA=Time Division Multiple Access:以下、TDMAという)方式、符号分割多元接続(CDMA=CodeDivision Multiple Access:以下、CDMAという)方式と呼ばれる3種類の方式があり、必要な通信容量、周波数帯域、衛星中継局の電力、地球局の規模、無線回線の種類などを考慮していずれの方式を使用するか決定している。
また衛星通信システムの多元化接続におけるアクセス方式には、一般的に固定割当多元接続(PAMA=Pre−Assigned Multiple Access:以下、PAMAという)方式と、要求割当多元接続(DAMA=Demand Assigned Multiple Access:以下、DAMAという)方式が広く利用されている。
PAMA方式は、予め各固定局に規定の情報速度および通信チャンネル数が割当てられており、予め固定局毎に規定の通信チャンネル数を確保しておくことが出来る為、固定局毎でアクセスする移動局数と通信チャンネル数がほぼ同等な場合には、常に通信チャンネルが確保され、低呼損率で運用することが可能である。但し、通信チャンネルが未使用な状態でも、常に割当てられた状態である為、場合によっては回線利用効率が低下する方式である。
一方DAMA方式は、固定局または移動局からの呼要求発生時に規定の情報速度の通信チャンネルをその固定局―移動局間に割当てる方式であり、PAMA方式の様に予め各固定局に回線数を割当てており、未使用状態であっても他の固定局が使用出来ない方式に比べ、回線効率が非常によい方式と言える。但し、通信チャンネル数に比べ移動局が多くなるにつれ呼損率が増加する傾向となる為、ユーザの通信運用に応じてPAMA方式とDAMA方式の両方式を選択または両方式を組み合わせた方式を利用することが行われる。
上記DAMA方式を利用した衛星通信伝送システムにおいて、呼の発生時に衛星チャンネルの伝送速度を呼が要求するものにし、その呼に対して衛星チャンネルを割当てることにより中継局の衛星に搭載したトランスポンダの使用電力が使用可能範囲を超える場合は、衛星チャンネルの伝送速度及び送信電力の少なくとも一方を下げるようにして、トランスポンダの使用電力が使用可能範囲になるようにする。一方、呼の切断によりトランスポンダの使用電力にまだ余裕がある場合は可変速度変復調器に指示を出して衛星チャンネルの伝送速度を上げるようにする。こうしてトランスポンダの使用電力に応じて衛星チャンネルの伝送速度または送信電力を制御し、伝送効率を向上させるようにしたものがある。(特許文献1参照)
また、CDMA方式を利用した衛星通信伝送システムにおいて、地球局から衛星通信チャンネルへの接続要求があると、衛星局に搭載された中継器の電力密度を測定し、この電力密度が許容値以上のときには接続の要求を行った地球局の衛星回線の使用を制限し、電力密度が許容値よりも小さいときには接続の要求を行った地球局及びその通信相手となる地球局による衛星回線の使用を許可するようにして、衛星通信回線の効率的な利用を図るようにした衛星通信回線接続方法がある。(特許文献2参照)
特許第2850682号公報 特開2003−332966号公報
しかしながら、従来は、特許文献1、2のいずれも衛星局に搭載された中継器の使用電力あるいは電力密度を測定して、通信チャンネルの情報速度を制御したり、通信回線の接続を制御するもので、各固定局−移動局間で通信回線を接続した後の送信局と受信局間における通信回線の環境に応じた通信状況が充分考慮されていない。例えば、送信局と受信局との回線間の天候条件、信号の干渉などによる電力減衰条件は充分考慮されていないため、送信局と受信局との間で一度通信回線が設定された後はその設定された条件で送信局と受信局との間の通信が継続されることとなり、衛星資源を最適に且つ有効活用して、回線利用の効率を図るためには最適な制御とは言えないものであった。特に航空機、船舶等の移動体における衛星通信システムでは、移動体局の位置、姿勢、天候状態、他衛星からの干渉、他回線との相互干渉により、時々刻々と受信状態が変化し、このような回線環境における通信状況を考慮することは非常に重要である。
また、一般に航空機、船舶等の移動体における衛星通信システムでは、ユーザが要求する規定の衛星サービスエリア内で通信する全ての移動体が衛星サービスエリアの端(EOC=Edgeof Coverage:以下、EOCという)に位置し、最悪動揺状態でも確実に固定局と通信可能となる回線設計を行うことが前提条件であり、他にも天候条件、使用周波数の伝播特性、フェージング、CDMA干渉等による電力減衰条件を加味した回線設計が行なわれる。しかし、移動体の位置は変化することから全ての移動体が常にEOCで、最悪動揺状態である確率は低く、衛星サービスエリアの比較的内側でかつ安定した動揺状態で通信している確率が高いにも関わらず、各移動体の移動局および固定局の等価等方輻射電力(EIRP=EquivalentIsotropically Radiated Power:以下、EIRPという)は常に一定である。
したがって、従来の移動体衛星通信システムは、接続前に指定された通信速度を保証する方式であり、その後のいかなる電波状況にも影響されず指定された通信速度で通信チャネルを保持する保証型の、いわゆる情報速度保証型の「Guarantee」方式を採用し、CDMA干渉、移動体の位置/動揺状態、天候状態等の環境変化の全ての最悪条件を予め見込んで、規定ビット・エラー・レート(BitError Rate:以下、BERという)および固定情報速度を確立させる為のEIRPを送信しており、確実に所要のBERおよび情報速度の通信は確立するものの、環境条件が最悪条件まで達しない良好な状態、すなわち規定BER、情報速度を満たす受信搬送波電力と雑音電力の比C/N(Carrierto Noise:以下、受信C/Nという)値よりも良好でかつ更に情報速度の増大が可能な受信C/N値であっても情報速度を多種の速度に可変できる方式ではなく、送信局と受信局との間の通信状況に応じて情報速度をマルチ・レート(Multi−Rate)化出来るようなベスト・エフォート(BestEffort)方式の移動体衛星通信システムではないという問題点があった。
また、規定BERおよび固定情報速度の通信を確立する規定受信C/N値よりも余剰に受信電力を受信した場合に、環境の変化に追従し、規定受信C/N値が一定になるように送信EIRPを制御する仕組みがない為、余剰な電力を送信することになり、その結果、CDMA干渉が増大し、電力利用方法が非効率である。
更にPAMA方式による移動体衛星通信システムでは、予め移動体、固定局に固定情報速度の回線を所要数分割当てられたもので、複雑な機器構成を要さず通信システムを実現可能とするが、時期、情勢により通信所要は月、日単位から時間単位毎へと変化する傾向にあり、リアルタイムに通信チャンネルの状態を監視、統制し、ユーザの通信所要に応じた通信構成を構築することができていない問題がある。
従来、情報速度を増大する為には、移動体に搭載される電力増幅器の大容量化による送信EIRPの増大や送受信アンテナの高利得化、衛星局に搭載された中継器の性能向上などを実施していたが、費用的な面だけではなく、現実的に実現困難な場合が多い。移動体搭載においては、器材の小型化、軽量化が求められ、容易に電力増幅器の大電力化、送受信アンテナの大型化による高利得化は困難であった。また、通信衛星は約10年といったような長期スパンの運用を前提としている為、容易に高性能化することは不可能である。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたものであり、今利用している移動体衛星通信システムの衛星資源を最適、かつ有効活用することを目的とし、より具体的には、各固定局−移動局間で設定された通信回線の受信C/Nをリアルタイムに監視して情報の情報速度或いは送信EIRPを制御することで、またリアルタイムに回線の空きチャンネルを監視して情報の情報速度を制御することで、送信EIRPの増大や通信衛星の性能向上を図ることなく通信回線の情報速度増大、更に回線利用効率の向上を図るようにし、その結果、いわゆる「Guarantee」方式を維持しつつ、さらにベスト・エフォート(BestEffort)方式にも対応した新規な移動体衛星通信システムを提供することを目的とするものである。
この発明は、地上の固定局と移動体に搭載された移動局とが衛星局を介してCDMA方式を使用して通信を行うと共に、通信衛星サービスエリア内で上記固定局と移動局との衛星通信回線チャネル数が所定の通信チャネル数で且つ通信チャネル毎にアップリンク/ダウンリンクとも固定の情報速度となるように回線設計された移動体衛星通信システムにおいて、上記固定局または移動局から送信される電力を受信して受信電力と雑音電力の比(C/N)を検出するC/N判定部を上記固定局および移動局にそれぞれ設け、C/N判定部で検出された受信C/N値を衛星局を介して送信側の固定局または移動局に、移動局の動揺特性、移動速度に依存する上記受信C/N値の変化に追従する周期にて通知し、送受信とも規定のBER(ビット・エラー・レート)を満足しつつ、固定情報速度で復調出来る受信C/N以上のC/NをC/N判定部が検出した場合は、余剰電力量に応じて固定局または移動局が送信する情報量を増大させ、通信チャネルの情報速度をリアルタイムに増大するようにしたものである。
この発明は、通信チャンネル当りの送信EIRPの増大や通信衛星の性能向上を図ることなく、現状の衛星資源の電力を有効活用することにより、これまでの情報速度を保証しつつ、更にベスト・エフォートに情報速度を増大したり送信電力を制限することが可能である。また、未使用な通信チャンネルが発生した場合は、その通信チャンネルを現在通信している通信チャンネルと同時利用することで、更に情報速度の増大が実現可能である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1における移動体衛星通信システムについて図1乃至図6を用いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1、2による移動体衛星通信システムを模式的に示すシステム概要図、図2は図1に示すような移動体衛星通信システムの固定局として使用されるこの発明の実施の形態1による固定局を示すブロック構成図、図3は図1に示すような移動体衛星通信システムの移動局として使用されるこの発明の実施の形態1による移動局を示すブロック構成図、図4は受信電力の余剰部が発生する仕組みを説明した概念図である。図5はこの発明の実施の形態1によるマルチ・レート化実現の固定局−移動局間通信手順を示した図である。図6は受信C/Nと情報速度を対比させたテーブルである。
図1に示す移動体衛星通信システムの概要図において、航空機、船舶等の移動体に搭載された移動局1−1、1−2、・・・、1−n(以下、一般化する場合は移動局1と称す)は、衛星に中継器を搭載した衛星局2を介して地上に配置された複数の固定局3−1、3−2、・・・、3−n(以下、一般化する場合は固定局3と称す)のいずれかと衛星通信回線チャネルにより符号分割多元接続方式(CDMA方式)を使用した通信が行えるようになっている。複数の固定局3−1、3−2、・・、3−nは地上回線4−1、4−2、・・・、4−nにより通信統制局5に互いに接続され、通信統制局5はリアルタイムに、各固定局3で使用している回線数(通信チャンネル数)、回線使用頻度、通信時間などの通信使用状況の監視、および通信中の移動局1と固定局3の受信C/Nの監視を行い、また監視によりこれら収集した情報は各固定局3にその状態を配信している。
こうして複数の移動局1と衛星局2と複数の固定局3と通信統制局5により通信衛星サービスエリア6が構成される。この通信衛星サービスエリア6内でCDMA方式を利用したPAMA(固定割当多元接続)方式の移動体衛星通信が行われる。なお通信衛星サービスエリア6の外郭はエリアの端であるEOC6aである。
このようなPAMA(固定割当多元接続)方式の移動体衛星通信システムでは、通信衛星サービスエリア6内で固定局3と移動局1との衛星通信回線チャネル数が所定の通信チャネル数(Nチャンネル)で、且つ通信チャネル毎にアップリンク(移動局1または固定局3から衛星局2への通信回線)/ダウンリンク(衛星局2から移動局1または固定局3への通信回線)とも固定の情報速度となるように回線設計されている。
次に、図2の固定局のブロック構成図について説明する。固定局3は、中継器を搭載した衛星局2を介して任意の移動局1−1、1−2、・・・、1−nと送受信を行う空中線7、送信周波数変換機能および送信電力増幅機能を担う送信部8、受信周波数変換機能および低雑音増幅機能を担う受信部9、端末11から送信する信号を変調し、また受信部9で受信した信号を復調する変調/復調機能を担う変復調部10、固定電話や携帯電話やPC端末などの端末11−1、11−2、・・・、11−n(以下、一般化する場合は端末11と称す)、および通信制御および通信統制局5からの制御に基づき変復調部10を制御する回線制御部12から構成される。
変復調部10の内部は、端末11からのベースバンド信号を宇宙空間に無線として伝送する為に変調する変調部10a、受信部9で無線として受信した信号を復調し、ベースバンド信号に変換する復調部10b、送信部8から送信される送信EIRPを制御するための電力制御部10c、受信部9で受信した信号から搬送波電力と雑音電力の比である受信C/Nを検出して判定するC/N判定部10d、受信C/Nに基づいて情報速度の変更を制御する速度制御部10e、端末11および回線制御部12とインタフェースするインタフェース部10fから構成されている。なお速度制御部10eは、図6に示すような受信C/Nと情報速度を対比させたテーブルを有し、C/N判定部10dで判定した受信C/Nに応じて通信チャネンネルの情報速度を決定し、情報速度を可変に制御することができる。変調部10a・復調部10bは速度制御部10eからの制御に応じて情報速度を可変にすることができる変復調器となっている。このような可変速度変復調器は特開2005−167834号公報に記載されているようなMulti−Rate SS変復調器が利用できる。こうして情報速度がマルチ・レート化できるようになっている。なお、インタフェース部10fには、変調部10a、復調部10b、電力制御部10c及び速度制御部10eに対する制御信号を出力する一方、変調部10a及び復調部10bからの状態信号が通知される制御機能(図示省略)を有しており、このインタフェース部10fが回線制御部(通信統制局クライアント)12からの指示を受けて変調部10a、復調部10b、電力制御部10c及び速度制御部10eをそれぞれ制御し、また変調部10a及び復調部10bの状態、すなわち変調部10a及び復調部10bにおいて設定された情報速度等を監視する。
次に、図3の移動局のブロック構成図について説明する。移動局1は、中継器を搭載した衛星局2を介して任意の固定局3−1、3−2、・・・、3−nと送受信を行う空中線13、送信周波数変換機能および送信電力増幅機能を担う送信部14、受信周波数変換機能および低雑音増幅機能を担う受信部15、端末17から送信する信号を変調し、また受信部15で受信した信号を復調する変調/復調機能を担う変復調部16、固定電話や携帯電話やPC端末などの端末17−1、17−2、・・・、17−n(以下、一般化する場合は端末17と称す)、および通信制御および通信統制局5からの制御に基づき変復調部16を制御する回線制御部18から構成される。
変復調部16の内部は、端末17からのベースバンド信号を宇宙空間に無線として伝送する為に変調する変調部16a、受信部15で無線として受信した信号を復調し、ベースバンド信号に変換する復調部16b、送信部14から送信される送信EIRPを制御するための電力制御部16c、受信部15で受信した信号から搬送波電力と雑音電力の比である受信C/Nを検出して判定するC/N判定部16d、受信C/Nに基づいて情報速度の変更を制御する速度制御部16e、端末17および回線制御部18とインタフェースするインタフェース部16fから構成されている。なお速度制御部16eは、図6に示すような受信C/Nと情報速度を対比させたテーブルを有し、C/N判定部16dで判定した受信C/Nに応じて通信チャネンネルの情報速度を決定し、情報速度を可変に制御することができる。変調部16a・復調部16bは速度制御部16eからの制御に応じて情報速度を可変にすることができる変復調器となっている。このような可変速度変復調器は固定局3で使用される変調部10a・復調部10bと同様なMulti−Rate SS変復調器が利用できる。こうして情報速度がマルチ・レート化できるようになっている。なお、インタフェース部16fには、変調部16a、復調部16b、電力制御部16c及び速度制御部16eに対する制御信号を出力する一方、変調部16a及び復調部16bからの状態信号が通知される制御機能(図示省略)を有しており、このインタフェース部が回線制御部(通信統制局クライアント)18からの指示を受けて変調部16a、復調部16b、電力制御部16c及び速度制御部16eをそれぞれ制御し、また変調部16a及び復調部16bの状態、すなわち変調部16a及び復調部16bにおいて設定された情報速度等を監視する。
なお、回線制御部12、18に制御情報を送受信する方法としては、1つ目は1回線の中で信号情報と制御情報を多重化して送受信する方法と、2つ目は信号情報と制御情報をCDMA多重して送受信する方法の2通りがあり、1つ目の方法は、識別子を付加して制御情報と信号情報を判別出来るようにパケット化して送受信する方法で、2つ目の方法は、拡散符号で制御情報と信号情報を判別して送受信する方法である。
受信C/Nは図4に示すように以下で説明する環境条件により変動するが、この様な環境条件においても確実に規定のBERおよび情報速度を確立させる為に最悪条件を考慮して回線設計される。図4の左図は回線設計上の受信電力を示し、受信局側における搬送波の受信信号電力Prと,受信時に発生する熱雑音や他の回線からの干渉によるCDMA干渉等の雑音電力Pzとがあり、この受信信号電力Prと雑音電力Pzとの比を信号対雑音比C/Nと定義し、このC/N値により規定のBERおよび情報速度で復調可能かが決定される。なお回線の品質を左右するのは、信号のS/N(信号電力対雑音電力比)であるが、変調器及び復調器の特性を分離し、衛星回線部分の特性を一般的に規定するため、ここでは搬送波電力対雑音電力比(C/N)を使用しているが、信号のS/Nを用いてもよい。
上記で説明した通り最悪環境条件の元でも通信チャンネルを確立させる為には送信局EIRPが受信局側に到達するまでに環境条件により減衰する量を予め送信局側で規定のBERおよび情報速度を復調出来るEIRPに加算して送信することにより、受信局側では復調出来る。
しかし、図4の右図に示すように、実回線上の通信においては常に天候が悪条件とは限らず、常に通信チャンネルが全て確立されている状態でもなく、全ての移動局1がEOCに位置する確率も少ない状態で、各移動局が安定した動揺状態であれば余剰に電力を受信することが出来る。図4の右図において、天候が比較的晴天であり、CDMA干渉が無い状態では等価的に雑音電力Pzが低下した状態の為、余剰電力Pnoiseが発生する。また、衛星局2に対して仰角が高い位置に移動局1が位置し、動揺状態が安定している場合は余剰電力Preceiveが発生する。
この様な原理から、図4の左図が規定のBERおよび情報速度を確立するための受信C/Nで受信信号電力Prが回線設計上、受信すると推定される受信信号電力とすると、図4の右図の余剰電力Pnoise或いは余剰電力Preceiveを受信することにより雑音電力よりもより多くの信号電力を受信していることになり、その結果、受信C/Nが余剰に発生することが考えられる。したがって固定局3では図2に示すC/N判定部10d、移動局1では図3に示すC/N判定部16dで受信C/Nを常時監視することで、現時点でどれだけ情報速度を増大させることが可能かリアルタイムで判断することが可能である。
上記のように実際の回線上では回線設計上の受信電力と比較して余剰電力が存在することから、この発明はこのようなことを前提に受信C/Nを常時監視しながら情報速度をマルチ・レート(Multi−Rate)化するようにしたものである。即ち、既定のBERを満足しつつ、固定の情報速度で復調できる受信C/N以上の受信C/Nが得られた場合には、その余剰電力量に応じて送信局側の情報量を増大させ、通信チャンネルの情報速度を増大するようにしたものである。以下、例えば移動局1を送信局側とし、移動局1から固定局3方向への情報速度をMulti−Rate化する方法について図5を用いて説明する。
図5において、(1)は通信回線の接続後に移動局1から固定局3に衛星局2を介してキャリア(電波)を送信している状態である。(2)は受信局である固定局側3において移動局1から送信されている電波を受信し、その受信C/Nを監視している状態を示しており、固定局3では移動局1から送信されている電波を受信部9を介して受信し、その受信C/Nを図2に示すC/N判定部10dにより常時監視する。(3)は監視した受信C/N値を送信部8を介して移動局1側に所定の周期で通知する。(4)は固定局3から通知された受信C/N値を移動局1側で受信し、その受信C/N値に基づいて通信回線の情報速度Vを変更する状態を示しており、移動局1では固定局3から通知された受信C/N値を受信部15を介して受信し、その受信C/Nをインタフェース部16fを介して速度制御部16eに通知する。速度制御部16eでは、図6に示すような受信C/Nと情報速度を対比させたテーブルを参照し、固定局3から通知された受信C/Nに余剰電力があると判定した場合には、それに対応して通信回線の情報速度Vを増大するよう変調部16aを制御して現在の情報速度Vを変更する。(5)は固定局3側も同様に送信局側1に通知した受信C/N値に基づいて通信回線の情報速度Vを変更する状態を示しており、固定局3では、C/N判定部10dにより判定された受信C/N値がインタフェース部10fを介して速度制御部10eに通知され、速度制御部10eが移動局1から送信された信号を図6に示すようなテーブルを参照して復調可能な情報速度Vで待ち受けられる状態に、すなわち移動局1側で変更された情報速度に対応して通信回線の情報速度Vを増大するよう復調部10bの情報速度Vを変更する。こうして(1)→(2)→(3)→(4)(5)のように情報の情報速度変更サイクルをリアルタイムに行うことで、回線効率を向上することができる。
なお上記の例では、移動局1を送信局側としたが、固定局3を送信局側とした場合も同様である。すなわち固定局3から移動局1方向への情報速度をMulti−Rate化する場合には送信局側と受信局側が入れ替わるだけで、全く同様な方法である。
通信チャンネルが規定のBERおよび固定情報速度で確立された後は、固定局3では図2に示すC/N判定部10d、移動局では図3に示すC/N判定部16dで互いにリアルタイムに受信C/Nを監視し、受信電力の余剰を監視しているが、この受信C/Nを図2に示す変復調部10と図3に示す変復調部16で多重化して定周期で互いに送信している。送信周期は、移動局の動揺特性、移動速度に依存し、受信C/Nの変化に限りなく追従して情報速度をMulti−Rate化する為には、比較的受信C/Nの変化が多い航空機は送信周期を早く、比較的受信C/Nの変化が少ない船舶は送信周期を遅くすることで実現可能である。
以上のように実施の形態1の発明では、各固定局−移動局間において規定のBERおよび固定情報速度で確立された後は、当該固定局−移動局間において受信C/Nをリアルタイムに監視し、その値に基づいてMulti−Rate化出来るように構成した変復調器の情報速度を制御するので、規定BERを満足しつつ固定情報速度で復調出来る受信C/N以上のC/Nを得られた場合は、その余剰電力量だけ送信局側で情報量を増大しても復調することが可能であり、その結果、いわゆる「Guarantee」方式を維持しつつ、かつ、送信EIRPの増大や通信衛星の性能向上を図ることなく、ベスト・エフォート(Best Effort)方式にも対応した移動体衛星通信システムを実現することが可能である。
なお、図1に示すような通信衛星を利用した衛星通信システムでは、各固定局−移動局間における回線接続状況を共通の通信統制局5においても管理しており、このような共通の通信統制局5において各固定局−移動局間における受信C/Nの監視、さらに各固定局−移動局間の情報速度の制御を行うことも考えられるが、通信統制局5においてこれらの制御を行うように構成した場合、各固定局−移動局間において通信統制局5の処理時間の待ち状態が発生し、よりリアルタイムに情報速度或いは送信EIRPを制御することができない。一方、各移動局が搭載された移動体はサービスエリア内を高速で移動し、その位置、姿勢等が刻々と変化するものであり、各固定局−移動局間における情報速度或いは送信EIRPの制御はよりリアルタイム性が要求される。これに対し、実施の形態1による移動体通信システムでは、各固定局−移動局間における受信C/Nの監視、さらに各固定局−移動局間の情報速度の制御を各固定局−移動局で行うように構成しているので、通信統制局5における処理負担の増加等を防止することができ、より容易かつリアルタイムに情報速度或いは送信EIRPを制御することができる移動体衛星通信システムを実現することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では受信C/Nの余剰電力値に応じて通信チャネルの情報速度を増大する例を説明した。しかしながら、端末11、17からのコンテンツの内容により情報速度を増大する必要がなく、常に固定情報速度で通信可能な場合がある。すなわち、図4に示すような余剰な受信C/Nが発生した場合において、送信側のEIRPを制限し、規定のBERおよび情報速度で復調可能な受信C/N値にすることで、電力を節約することが出来、他の通信チャンネルにおいてCDMA干渉を低減させることに寄与することが可能である。この発明の実施の形態2は、余剰な受信C/Nが発生した場合に送信側のEIRP(等価等方輻射電力)を制限するようにしたものである。
以下、この発明の実施の形態2を図に基づいて説明する。この実施の形態2における移動体衛星通信システムの固定局として使用される固定局のブロック構成図および移動局として使用される移動局のブロック構成図は、実施の形態1における図2および図3と同様につき、説明は省略する。図7はこの発明の実施の形態2による電力制御実現の固定局−移動局間通信手順を示した図である。以下、移動局1が送信局側で、移動局1から固定局3方向への送信EIRPを制限する方法を図6、図7に基づいて説明する。
図7において、(1)は移動局1から固定局3に衛星局2を介してキャリア(電波)を送信している状態である。(2)は受信局である固定局側3では図2に示すC/N判定部10dで移動局1から送信されている電波を受信して受信C/Nを常時監視し、余剰電力を測定する。(3)は監視した受信C/N値を移動局1側に定周期で通知する。(4)は移動局1側では固定局3から通知された受信C/N値から余剰電力があれば、図6に示す受信C/Nと情報速度を対比させたテーブルを参照し、送信電力を下げるよう制限する。例えば、固定情報速度V1で通信する回線においては、図6より受信C/NはP1が必要であるが、P1以上の受信C/N:P2を受信した場合は、P2とP1の差分を算出し、送信側でP2とP1の差分だけC/Nが下がるように送信電力を制限する。このように規定のBERおよび固定情報速度で復調する為のC/Nとの差分を算出し、その差分に応じて図3に示す電力制御部16cにより送信電力を制限した送信EIRPに変更する。こうして(1)→(2)→(3)→(4)のように電力制御サイクルをリアルタイムに行うことで、回線効率を向上することができる。
なお上記の方法は、固定局3が送信局側で、固定局3から移動局1方向への送信電力を制限する場合も、送信局側と受信局側が入れ替わるだけで、全く同様な方法である。
以上のように実施の形態2の発明では、受信C/Nをリアルタイムに監視し、その値によって送信側の送信EIRPを制限出来る変復調部を準備することで、規定BERを満足しつつ、固定情報速度で復調出来る受信C/N以上の受信C/Nを得られた場合は、その余剰電力量だけ送信局側で送信EIRPを制限し、受信局側では、規定BERを満足しつつ固定情報速度で復調出来る受信C/N量のみ受信する状態にすることにより、CDMA干渉を低減し、他通信チャンネルの受信C/Nを増大させ、通信チャンネルの情報速度の増大を実現することができる。
なお実施の形態1および実施の形態2で述べた送信EIRPとは、送信アンテナ利得Gに送信機出力電力Pを掛けたPとして定義されるもので、変復調器の送信電力の変更、電力増幅器の増幅率の変更、アンテナ利得の変更などにより、送信電力が変更されるもので、一般的に衛星通信での送信電力を送信EIRPという。したがってここでは送信EIRPとして説明しているが、一般の送信電力と同じことである。
実施の形態3.
次にこの発明の実施の形態3について説明する。実施の形態1、2は受信C/Nをリアルタイムに監視し、規定BERを満足しつつ、固定情報速度で復調出来る受信C/N以上のC/Nを得られた場合は、その余剰電力量に応じて情報速度を増大したり、送信局側のEIRPを制限していたが、この発明の実施の形態3は、回線の空き状況をリアルタイムに監視し、ユーザの回線利用要求に応じて、通信チャンネル回線に空きがあれば割当回線数を増やして情報速度を増大するようにしたものである。
以下、この発明の実施の形態3を図8に基づき説明する。図8は通信統制局5から固定局3にプリアサインされている通信チャンネルと通信状況を示すテーブルである。なお実施の形態3における移動体衛星通信システムの全体構成図及び固定局と移動局の回路構成は図1〜図3とほぼ同じであるので、説明を省略する。
図1に示す通信統制局5では、リアルタイムに各固定局3−1、3−2、・・・、3−nの通信利用状況情報を収集し、各固定局3にその状態を配信して、通信回線数および回線速度を統制している。即ち、通信統制局5の機能としては、1)各固定局3で使用している回線数、通信使用状況の監視と、2)受信C/Nの監視がある。1)の監視機能としては、各固定局での通信状況を監視することで、各固定局の回線使用頻度、通信時間を統計的に把握することが可能となり、ある固定局からの回線数増加要求にどの固定局の空き回線を割当てるかを瞬時に判断し、回線利用効率を向上させることが可能である。2)の監視機能としては、通信機器の送受信性能を常時監視することができ、ユーザの整備・維持に資することが可能で、また統計的に監視することで、衛星回線の実力を把握することが可能となり、運用に応じて柔軟に回線構成を変更することが可能となる。
今、図1に示す固定局3−nと移動局1−nが通信中に図2に示す端末11−nで情報速度増大の要求が発生した場合は、図2に示すインタフェース部10f経由で図2の回線制御部12に入力され、回線制御部12より回線割当て要求を図2に示す通信統制局5に通知する。通信統制局5では、図8に示す通信テーブルを参照に空いている通信チャンネルを検索し、例えば空いている通信チャンネルC1を利用可能と判断した場合は、固定局3−nと移動局1−n間に通信チャンネルC1と通信チャンネルCnの2つの通信チャンネルを使用して情報速度の増大を図ることが出来る。
図1に示す固定局3−nと移動局1−nが通信中に図3に示す端末17−nで情報速度増大の要求が発生した場合は、図3に示すインタフェース部16f経由で図3の回線制御部18に入力され、回線制御部18より回線割当て要求を、変復調部16、固定局3−nを経由して図2に示す通信統制局5に通知する。通信統制局5では図8に示す通信テーブルを参照に空いている通信チャンネルを検索し、例えば空いている通信チャンネルC1を利用可能と判断した場合は、固定局3−nと移動局1−n間に通信チャンネルC1と通信チャンネルCnの2つの通信チャネルを使用して情報速度の増大を図ることが出来る。
回線を割当てる方法としては、1つ目は空き回線を検索する固定局の順番を予め決めておき、その順番に従って検索し、空き回線が見つかり次第、他の固定局へ割当てる方法がある。2つ目はユーザが判断する方法がある。
図1に示す固定局3−nと移動局1−nが通信チャンネルC1と通信チャンネルCnを利用して通信中に、固定局3−1が移動局1−1に呼を要求する場合は、固定局3−1の図2に示す回線制御部12から通信統制局5経由で固定局3−nの図2に示す回線制御部12に通信チャンネルC1の開放要求が通知され、固定局3−nと移動局1−n間で通信チャンネルC1が開放された後、再び固定局3−nの図2に示す回線制御部12から通信統制局5経由で固定局3−1の図2に示す回線制御部12に通知され、固定局3−1と移動局1−1間で通信チャンネルC1が接続される。
以上のように実施の形態3の発明では、移動体衛星通信システムの複数ある固定局が移動体との通信に利用している通信チャンネルの使用数をリアルタイムに監視することにより、未使用の通信チャンネルが発生した場合には、その通信チャンネルを現在通信している移動体−固定局に加えて2チャネル分を同時に利用することにより、衛星中継器上の電力密度の制限値を超えることなく、情報速度の増大を実現することが出来る。また、上記の未使用であった通信チャンネルで呼要求が発生した場合は、衛星局に搭載された中継器上の電力密度が制限値を超えている為に呼を制限するのではなく、2チャネル同時通信のうち1チャネルを切断し、衛星中継器上の電力密度を下げた状態にした上で、呼の要求を受けることが出来、常に移動体衛星通信システムとしてN回線全てにおいて固定情報速度を保証しつつ、未使用通信チャンネル分を一時的に他の移動局-固定局で利用させることにより等価的に情報速度の増大を図ることが可能であり、かつリアルタイムにこれらを実現することが可能である。
なお以上の実施形態1〜3においては、固定割当多元接続(PAMA)方式で説明しているが、この発明はこれに限定されることなく、要求割当多元接続(DAMA)方式にも同様に適用可能なものである。即ち、両方式の制御方法等は異なるにしても、DAMA方式は概念的にはPAMA方式に含まれるものである。DAMA方式は、例えば、図8に示すように、固定局3−2は通信チャネルが4回線割当てられており、もし移動局が4局以上ある場合は、この4回線の中で呼要求が発生する順に回線を割当てていくような方式であるが、これは各固定局が割当てた回線数の中でDAMA方式として運用する形態であって、衛星中継器から見た全回線を各固定局に予め割当てた回線の中でDAMA方式として運用する形態であることから広義ではPAMA方式に含まれるものである。この発明で説明しているのは、各固定局に予め最大使用回線が割当てられて、もし他の固定局の回線を利用して回線増大を図るのであれば、再度各固定局に回線数をリアサインし、各固定局がアサインされた回線数内で使用することが可能であるということである。
この発明の実施の形態1による移動体衛星通信システムを模式的に示す概要図である この発明の実施の形態1による固定局を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1による移動局を示すブロック構成図である。 受信電力の余剰部が発生する仕組みを説明した概念図である。 この発明の実施の形態1によるMulti−Rate化実現の固定局−移動局間通信手順を示した図である。 この発明の実施の形態1による受信C/Nと情報速度を対比させたテーブルである。 この発明の実施の形態2による電力制御実現の固定局−移動局間通信手順を示した図である。 この発明の実施の形態3による固定局にプリアサインされている通信チャンネルと通信状況を示すテーブルである。
符号の説明
1−1〜4−n 移動局、 2 衛星局、
3−1〜3−n 固定局、 4−1〜4−n 地上回線、
5 通信統制局、 6 衛星サービスエリア、
6a EOC、
7 送受信アンテナ、 8 送信部、
9 受信部、 10 変復調部、
10a 変調部 10b 復調部
10c 電力制御部 10d C/N判定部
10e 速度制御部 10f インタフェース部、
11 端末、
12 回線制御部、 13 送受信アンテナ、
14 送信部、 15 受信部、
16 変復調部、 16a 変調部
16b 復調部 16c 電力制御部
16d C/N判定部 16e 速度制御部
16f インタフェース部、 17 端末、
18 回線制御部。

Claims (3)

  1. 地上の固定局と移動体に搭載された移動局とが衛星局を介してCDMA方式を使用して通信を行うと共に、通信衛星サービスエリア内で上記固定局と移動局との衛星通信回線チャネル数が所定の通信チャネル数で且つ通信チャネル毎にアップリンク/ダウンリンクとも固定の情報速度となるように回線設計された移動体衛星通信システムにおいて、
    上記固定局または移動局から送信される電力を受信して受信電力と雑音電力の比(C/N)を検出するC/N判定部を上記固定局および移動局にそれぞれ設け、
    上記C/N判定部で検出された受信C/N値を上記衛星局を介して送信側の固定局または移動局に、移動局の動揺特性、移動速度に依存する上記受信C/N値の変化に追従する周期にて通知し、送受信とも規定のBER(ビット・エラー・レート)を満足しつつ、上記固定情報速度で復調出来る受信C/N以上のC/Nを上記C/N判定部が検出した場合は、余剰電力量に応じて上記固定局または移動局が送信する情報量を増大させ、上記通信チャネルの情報速度をリアルタイムに増大するようにしたことを特徴とする移動体衛星通信システム。
  2. C/N判定部で判定した受信C/Nと情報速度とを対比させたテーブルを有する速度制御部を設け、上記受信C/Nに余剰電力があれば、上記テーブルに基づいて、固定局または移動局の変復調部における情報速度を増大するようにした請求項1に記載の移動体衛星通信システム。
  3. 複数の固定局に接続された通信統制局を設け、この通信統制局は移動体衛星通信システムの各通信チャネルの通信使用状況及び通信中の移動局と固定局の受信C/Nを監視し、監視により収集した情報は各固定局に配信し、ユーザの回線利用要求に応じて、回線に空きがあればリアルタイムに各固定局への回線割当て構成を変更するようにした請求項1記載の移動体衛星通信システム。
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