JP4841938B2 - タイヤとリムとの組立体およびその異常状況判別方法 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献2には、タイヤを適用リムに装着し、タイヤと適用リムの組立体内部に、中空リング状の隔壁を介してリムに沿って周方向に延びる室を区画し、該室内に発泡性組成物を封入し、タイヤ受傷時に発泡性組成物の膨張によって隔壁を拡張して、この拡張した隔壁にてタイヤ内圧の復活を可能にする技術が開示されている。
(1)タイヤをリムに装着し、該タイヤの内側にチューブを配置したタイヤとリムとの組立体であって、該チューブは内室および外室に区画する二重壁構造を有し、該内室内に、樹脂による連続相と独立気泡とからなる熱膨張可能な中空粒子を充填し、該チューブの内側と外側の圧力を測定するセンサーを、該チューブの外壁に設け、かつ該チューブの内室とチューブの外側とを隔てる壁部分に、中空粒子が熱膨張した際に放出する気体のみを選択通過させるフィルターを設けたことを特徴とするタイヤとリムとの組立体。
すなわち、図1に示す安全タイヤは、タイヤ1をリム2に装着し、該タイヤ1とリム2とで区画されたタイヤ1の内部に、環状のチューブ3を配置し、該チューブ3の内側と外側の圧力を測定する圧力センサー4を、チューブ3に設けて成る。なお、符号5は、気体供給用のバルブである。
まず、タイヤに異物が刺さった場合など、タイヤからのエアー漏洩が非常に緩慢なスローパンクの場合を例に説明する。
その際のチューブ3内外の圧力変動パターンを、図4に示す。従って、かような圧力変動パターンが測定された場合は、タイヤに異物が刺さった事の判定が下されることになる。
すなわち、この種のタイヤは、図8に示すように、前記チューブ3を内室7および外室8に区画する二重壁構造とし、その内室7内に、樹脂による連続相と独立気泡とからなる熱膨張可能な中空粒子9を充填したものである。
すなわち、傷口10はタイヤ気室内の気体が漏れ出る流路となるが、その流路長さはタイヤの肉厚分にほぼ相当する。本発明の中空粒子は、上記流路内において『圧密』状態で入り込んで多数の中空粒子によって流路を詰まらせることができる。更に上述した内圧復活機構によりタイヤ気室内の圧力が増加されると、タイヤ骨格に張力が与えられることにより、傷口の内径は絞り込まれるように減少していく。ゆえに傷口内に圧密状態で入り込んだ中空粒子群には、タイヤ気室内の増圧によりタイヤ側から絞り込まれるように圧縮力が働く。ここで、本発明の中空粒子は、中空部圧力が高いために、この圧縮力に対して中空部圧力に起因する反力が発生するため、圧密の度合いを高めることができ、より大きな内径の傷口においても、タイヤ気室内の気体がほとんど漏れ出さない程度まで傷口を閉塞できる。
従って、パンクの原因となった傷口は、瞬時にかつ確実に中空粒子によって塞ぐことが可能である。
このスローパンクの場合は、図13にチューブ3内外の圧力変動パターンを示すように、前段は図4に示した場合と同様に推移する。そして、内圧の低下を引き金として上述した中空粒子が機能し始めると、同図の後段に示すような、圧力変動パターンが測定される結果、タイヤに異物が刺さった後に内圧低下し、その内圧低下を中空粒子の内圧復活機能によって回復させたとの判定が下されることになる。
その後、タイヤの異常状況に応じた対処を施した後、つまり、釘踏み等の微細な受傷では、タイヤ及びチューブの受傷箇所を塞ぐ処置、更に、サイドカットなどの大受傷では、タイヤ及びチューブの交換処置を施し、通常状態に戻った段階で検知を初期化する事で、より正確な検知手段とすることが出来る。
サイズ195/45ZR16のタイヤを6.5J-16のホィールに組み込む際に、上記タイヤチューブ3を装填して釘踏み検出用のタイヤとし、人工的に釘を打ち込んで、チューブ内外圧の推移をモニターしたところ、図4に示した圧力変動パターンが得られた。なお、刺した釘は、市販品の2.8mmφ×50mmである。
図4から明らかなように、タイヤからのエアー漏洩が殆ど無いレベルの受傷、いわゆるスローパンクチャーでも、容易に検出可能であった。
同様の手順にて作製した釘踏み検出タイヤの、サイドウォール部分にカッターナイフで切れ込みを入れ、サイドカット受傷と同じ状況を人為的に作り出した場合の、チューブ内外圧の推移を図6に示した。
同図から明らかなように、タイヤ内の圧力を全て消失してしまうような大受傷は、上記のスローパンクチャーとは全く異なる挙動を示す為、パンクの形態毎に異なる警報を発することが可能である。
2 リム
3 チューブ
4 圧力センサー
4a 外圧センサー
4b 内圧センサー
7 内室
7a 内壁
7b フィルター
8 外室
9 中空粒子
10 受傷
Claims (5)
- タイヤをリムに装着し、該タイヤの内側にチューブを配置したタイヤとリムとの組立体であって、該チューブは内室および外室に区画する二重壁構造を有し、該内室内に、樹脂による連続相と独立気泡とからなる熱膨張可能な中空粒子を充填し、該チューブの内側と外側の圧力を測定するセンサーを、該チューブの外壁に設け、かつ該チューブの内室とチューブの外側とを隔てる壁部分に、中空粒子が熱膨張した際に放出する気体のみを選択通過させるフィルターを設けたことを特徴とするタイヤとリムとの組立体。
- 前記チューブ内に気体を導入するバルブをリムに気密下で装着した請求項1に記載のタイヤとリムとの組立体。
- タイヤをリムに装着し、該タイヤの内側にチューブを配置し、該チューブは内室および外室に区画する二重壁構造を有し、該内室内に、樹脂による連続相と独立気泡とからなる熱膨張可能な中空粒子を充填し、該チューブの外壁にセンサーを設け、かつ該チューブの内室とチューブの外側とを隔てる壁部分に、中空粒子が熱膨張した際に放出する気体のみを選択通過させるフィルターを設けた、タイヤとリムとの組立体について、該チューブに設けたセンサーを用いて、チューブの内側と外側の圧力変動を測定し、該測定結果に基づいてタイヤの異常状況をその種類毎に検知することを特徴とするタイヤとリムとの組立体の異常状況判別方法。
- タイヤをリムに装着し、該タイヤの内側にチューブを配置し、該チューブは内室および外室に区画する二重壁構造を有し、該内室内に、樹脂による連続相と独立気泡とからなる熱膨張可能な中空粒子を充填し、該チューブの外壁にセンサーを設け、かつ該チューブの内室とチューブの外側とを隔てる壁部分に、中空粒子が熱膨張した際に放出する気体のみを選択通過させるフィルターを設けた、タイヤとリムとの組立体について、該チューブに設けたセンサーを用いて、チューブの外室内とチューブの外側の圧力を測定し、該測定結果に基づいてタイヤの異常状況並びに中空粒子の膨張をその種類毎に検知することを特徴とするタイヤとリムとの組立体の異常状況判別方法。
- タイヤの異常状況に応じた対処を経たのち、検知を初期化する請求項3または4に記載のタイヤとリムとの組立体の異常状況判別方法。
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