JP4841340B2 - 極低温用小口径止め弁 - Google Patents

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Description

本発明は、高圧・極低温流体の活ラインに使用される配管において、流体を制御する口径50mm以下の小口径用止め弁の改良に関する。
従来、高圧・極低温流体(例えば、LNG)を取り扱うパイプラインには、流体を制御するために用途に応じてそれぞれ所定個所に仕切弁や玉形弁などの止め弁を取付けて使用している。
特に、口径50mm以下の小口径用止め弁に使用される弁体は、全体が極低温(−150℃以下)に耐えうる金属素材、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼材などにより形成してあり、弁座と弁体とが圧接する部分には、金属摩耗に対する耐久性と耐摩耗性を有する合金材、例えば、コバルト・タングステン合金からなるステライトを溶着して形成し、前記ステライトの表面は、弁座との気密性を維持するため超仕上げによる鏡面加工が施されている。
前記弁体の内、仕切弁用として使用される止め弁の弁体100は、図11、12、13に示すごとく、左右両端にガイド溝101を設け、上部には図1に示す弁棒20の接続部21を挿通する係止溝部102を形成し、弁座5と当たる弁座面103の中央に凹部105を設け、該弁座面で前記弁座5と当接する位置にステライト110を溶着してある。さらに弁座面103の両側には凹み機械加工によってそれぞれ凹部105、105を設けてあり、さらに、流入側の片面と底面との間にガス抜孔106を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−269721号公報
また、玉形弁用として使用される止め弁の弁体120は、図14、15に示すごとく、全体を円柱状に形成し、上部には図6に示す弁棒68の接続部69を挿通するU字型をした係止溝121を設け、該係止溝の上方に幅狭に形成した係止段部122を形成し、下面には弁座54と当接する弁座部125を設け、該弁座部に前記弁座54と当接する位置にステライト126を溶着して形成したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−270707号公報
前記止め弁の弁体100、120は、それぞれ極低温領域において強靭性と弾性を有する金属材により成形するため製造が困難であると共に、高価なステライト110、126を溶着して形成するため製造コストが高く大変不経済であった。また、前記弁体100、120は長期間の使用により弁座面に溶着したステライト110、126が、弁座5との金属摩擦による摩耗や損傷が発生し易く、弁座5、54の部分から極低温流体が漏洩するおそれがあった。さらに、漏洩した極低温流体が少量の場合には、回転ハンドル33、85を増し締めすることにより気密性を維持することができる。しかし、増し締めで漏洩が止まらない場合には、流路を遮断して止め弁を分解し、ステライト110、126の表面をすり合わせによる補修を行なうなど修理作業が大掛かりになって非能率的であった。さらに、前記補修が困難な場合には、弁体の交換作業を行なうためメンテナンスが大変であるなど多くの問題点を有していた。
そこで、本発明は、高圧・極低温流体を取り扱うパイプラインにおいて使用される止め弁の弁体を極低温領域において、金属弁体と変わらぬ強靭性と弾性を有する硬質合成樹脂材で形成することにより、弁体の耐久性の向上とコストの軽減を図ると共に、弁体と弁座との接触面の損傷を極力防止し、さらに、回転ハンドルに前記弁体の締め過ぎによる変形を防止することによって補修などのメンテナンスを不要にすることを目的とする。
請求項1の発明は、極低温領域において強靭性と弾性を有するポリ・エーテル・エーテル・ケトン樹脂材に、9μm以上の径を有するピッチ系炭素繊維を充填した硬質合成樹脂材で形成した弁体60と、垂直方向に開口した弁座54を開閉する断面円柱状に形成した本体61の上部に、前記弁棒68の下部に小径部70を介して設けた接続部69を挿通させるU字型に形成した軸受溝部62を設け、該軸受溝部の上部に小径で一端に軸受部64を有したU字型の係止段部63を一体に形成し、前記本体61の下部に前記弁座54と当接する下面が平坦な弁座面65を設け、前記弁座54を内部に設けた弁箱52の上部垂直方向に取付けた前記弁棒68を保護するフタの耐圧さや管75の上部に取付けたヨーク部77に設けた軸受部78に前記弁棒68のねじ部71を螺合し該ねじ部(71)の上部に設けた連結部72に嵌合したスリーブ82に回転ハンドル85を回動可能に嵌合し、上部に前記弁体60を操作する回転ハンドル85を取付けた弁棒68とで構成してなる止め弁51であって、前記回転ハンドル85と前記弁棒68との間に、回転ハンドルの回動操作により弁体60の締め過ぎを防止するトルク制御手段80を設け、前記スリーブ82の鍔部83に一定間隔に複数のボール受部84を設け、前記スリーブ82に回転可能に取付けた回転ハンドル85のボス部86に、前記ボール受部84と合致する位置にそれぞれ設けた孔89内に収容したボール91をばね93と調節ねじ94とでトルク調整可能に取付けてなり、前記弁座54を前記弁体60で閉口すると、回転ハンドル85とスリーブ82とが一体に回転し、回転ハンドル85の締着力が設定トルクを超えると、ばね93の弾性力に抗して前記ボール91がボール受部84から離脱し、回転ハンドル85を空転させて前記弁体60の締め過ぎを防止することを特徴とする。
したがって、極低温領域において強靭性と弾性を有する硬質合成樹脂材に炭素繊維を充填して圧縮弾性の高い弁体60を取付けたことにより金属弁体と変わらぬ気密性、復元性に優れ、耐久性を向上させることによりメンテナンスを不要にし、且つ、回転ハンドルにトルク制御手段80を取付けたことにより、止め弁51の弁体60による締め過ぎによる変形や破損を防止することができる。
(削除)
垂直方向の流路53と弁座54を有する第2の止め弁51である玉形弁体60を、強靭性と弾性を有する硬質合成樹脂材に炭素繊維を充填して形成したことにより、弁体60の圧縮弾性は高く、金属弁体と変わらぬ気密性と復元性に優れることにより弁体60の耐久性を向上させたことによりメンテナンスを不要にし、且つ、弁体60の軸受溝部62の係止段部63に軸受部64を一体に形成して強度をもたせて、弁体60の昇降動をスムースに行なうことができる。さらに、スリーブ82と回転ハンドル85との間に介在させたボール91を、ばね93と該ばねを押圧する調節ねじ94とで形成したトルク制御手段80により、回転ハンドル85による弁体60の締め過ぎによる変形や破損を防止する作用を有する。
本発明にかかる実施の形態を図面により説明すると、図1は本発明にかかる仕切弁用の第1の止め弁の一部破断した正面図、図2は仕切弁に取付けたトルク制御手段の要部拡大断面図、図3は弁棒に装着した仕切弁体の平面図、図4は図3のB―B断面図、図5は図3のA―A断面図、図6は本発明にかかる玉形弁用の第2の止め弁の一部破断した正面図、図7は玉形弁に取付けた第2のトルク制御手段の要部拡大断面図、図8は玉形弁体の平面図、図9は同正面図、図10は図9のC―C断面図である。
この仕切弁用の第1の止め弁2は、水平方向に開口した流路4と弁座5を有した弁箱3の両側にフランジ8、8を取付け、前記弁箱3内に収容した仕切弁体10の上部垂直方向に長尺な弁棒20と、該弁棒を保護するフタの耐圧さや管26と、該フタの耐圧さや管の上部に取付けたヨーク部27に回動スリーブ30を回転可能に取付けて形成してある。
この回動スリーブ30の内部に形成した送りねじ部31に、前記弁棒20の上部に設けたねじ部23を回動可能に螺合し、前記回動スリーブ30の送りねじ機構である弁棒20を昇降動させる前記回動スリーブ30に嵌合した回転ハンドル33のボス部34を、前記ヨーク部27の上部に押え板43を介して押えナット44で取付け、該回動ハンドル33と前記弁棒20との間に前記弁体10の締め過ぎを防止するトルク制御手段36を設けてある。
前記弁体10は、図3、4、5に示すごとく、本体11を硬質合成樹脂材、好ましくは、ポリ・エーテル・エーテル・ケトン樹脂材に、繊維素材、例えば、ガラス繊維、炭素繊維若しくはウイスカ繊維など、好ましくは、9μm以上の径を有するピッチ系炭素繊維を充填して略断面くさび形に形成し、本体11の上部に前記弁棒20の接続部21が挿通する軸受溝部13を設け、さらに、該軸受溝部の上部を狭幅に形成した係止段部14を設け、該係止段部の一端をU字型に形成した軸受部15で閉塞して一体に形成してある。このように従来の金属製弁体100の係止溝部102が、図11に示すように、I字型であったものを本発明の仕切弁体10は、図3に示すように、軸受溝部13をU字型にした(図4)ことにより、構造上強度を向上させる作用を有する。
図4に示すごとく、前記弁体10の左右両側中央にガイド溝部12を形成し、前記弁箱3内に設けたガイド部(図示せず)と嵌合して前記弁体10が昇降動するときのブレを防止している。図3、5に示すごとく、前記弁座面16の表面は平坦に形成してあるため機械加工を不要にできる作用を有し、さらに、流入ロ側の片面と底面との間にガス抜孔18を連通して設け、弁座5を閉じた状態で弁箱3の上方に設けた弁室6内で流体が気化したとき、弁室6内で異常昇圧したガス圧を排気できるようにしてある。
図5に示すように、前記弁棒20は、下部に異径の小径部22を介して接続部21を設け、該接続部の両側に前記弁体10の軸受溝部13に嵌合する面取部21aを形成し、弁棒20の上部には前記回動スリーブ30の送りねじ部31と螺合するねじ部23を設け、該ねじ部の上部には後記するトルク制御手段36を取付けるねじ軸部24を一体に設けてある。
前記トルク制御手段36は、前記弁棒20の上部に設けたねじ部23の上方に突出させたねじ軸部24に、弁棒20が上下動するストロークを調節する調節ナット38と、座金40と、該調節ナットを締着するロックナット41とにより構成されている。前記調節ナット38は、下部に円筒状のはかま部39を設けてあり、該はかま部の下面と前記回転ハンドル33に設けたボス部34の上端、または、ハンドル押えナット44の上面とを当接可能に形成してある。
トルク制御手段36のトルク制御は、前記調節ナット38を緩めた後、回転ハンドル33を回動操作して下方に位置した仕切弁体10で弁座5を所定圧力で閉口する。次いで、図2に示すごとく、回転ハンドル33の回転操作により降下した弁棒20のねじ軸部24に螺合した調節ナット38を降下させ、はかま部39の下端を押えナット44の上面に当接する。さらにこの調節ナット38の上部を座金40を介してロックナット41で締着して当該位置を固定している。
前記したごとく、前記弁体10は、全体を前記した硬質合成樹脂材に炭素繊維材を充填して形成したことにより、−150℃以下の極低温において高い強靭性と弾性を保持し、また、引張強度・圧縮強度も常温より高いので弁座5との耐摩耗性に優れ、且つ、弁座5を傷つけることがなく、また、弁座5への密着性も高くて気密性を保持することができるため、前記弁体10の補修や修理などのメンテナンスが不要となり、ガス漏れの修理に対しては、熟練した技術を必要とせず、前記弁体10を交換するだけの簡単な作業で終了することができる。
また、前記弁体10を略断面くさび形に形成したことにより、弁座5への進入・離脱をスムースに行なうことができ、弁座5との摩擦による摩耗や損傷を防止できる。前記弁体10は前記した硬質合成樹脂材により形成してあるため、金属材の弁体に比べ柔軟性を有しており、弁箱3が低温歪みによって変形した場合でもその歪みに前記弁体10が追従変形して弁座5を確実に閉塞することができる。
さらにまた、弁棒20の接続部21に前記弁体10の係止段部14に係止して上昇させるとき、閉口時の前記弁体10には大きな圧力が加わっているため、係止段部14に強い荷重が加わる。そのとき係止段部14の強度が弱いと、接続部21と係止段部14とが片当たりしたり変形したりし、スムースに弁体10を昇降動させることができないので、係止段部14の一端に軸受部15を設けて全体をU字型に形成して強度不足を補填し、接続部21の片当たりや係止段部14の変形を防止して、弁体の昇降動をスムースに行なうことができる。
即ち、金属弁体の弁棒との連結部分である係止溝部102がI字型(図11)であったものを、軸受溝部13をU字型(図4)にしたことにより強度を向上させたものである。さらに、図12、13に示すように、弁体100の流入及び流出側に設けた弁座面103の中央部にそれぞれ凹部105を設ける為に凹み機械加工を必要としていた。しかし、本発明にあっては本体11の両側の弁座面は平坦であるため、機械加工を不要にできるという作用を有している。
前記トルク制御手段36は、弁棒20のねじ軸部24を調節ナット38で所定位置に固定したことにより、回転ハンドル33を回動操作して弁棒20に取付けた調節ナット38のはかま部39が、ハンドル押えナット44の上面に当接すると降下が阻止されて仕切弁体10の締め過ぎによる変形や損傷を防止または軽減して長期間使用することができる。
本発明の実施形態である玉形弁用の第2の止め弁51は、図6に示すご如く、垂直方向の流路53と弁座54とを有する弁箱52の両側にフランジ57を取付け、前記弁箱52内に収容した玉形弁体60の上部垂直方向に長尺な弁棒68の下端を取付けてある。一方、前記弁箱52の上部垂直方向に、前記弁棒68を保護するフタの耐圧さや管75を取付けてあり、該フタの耐圧さや管の上部に取付けたヨーク部77に設けた軸受部78に、前記弁棒68のねじ部71を螺合し、該ねじ部の上部に設けた連結部72にスリーブ82を嵌合して該スリーブに回転ハンドル85を回動可能に嵌合してある。
回転ハンドル85と前記スリーブ82との間に、回転ハンドル85による前記弁体60の締め過ぎを防止するトルク制御手段80を設け、該トルク制御手段を介して弁棒68を回転することにより前記弁体60を昇降動させて閉め過ぎることなく弁座54を開閉させるものである。
前記弁体60は、全体を硬質合成樹脂材、好ましくは、ポリ・エーテル・エーテル・ケトン樹脂材に、繊維素材、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、ウイスカ繊維など、好ましくは、9μm以上の径を有するピッチ系炭素繊維を充填して形成し、図8、9、10に示すごとく、円柱状に形成した本体61の上部に、前記弁棒68の接続部69が挿通するU字型の軸受溝部62を設け、該軸受溝部の上部には前記弁棒68に小径部70が挿通する係止段部63を一体に形成し、該係止段部63の一端をU字型に形成した軸受部64で閉塞し、前記本体61の下部には前記弁座54と圧着する平坦な弁座面65を一体に設けてある。
前記弁棒68は、下部に異径な小径部70を介して接続部69を設け、上部にヨーク部77と螺合するねじ部71を形成し、該ねじ部の上部にはスリーブ82を嵌合する連結部72を設け、該連結部の上部に回転ハンドル85を固定するねじ軸部73を一体に形成してある。
前記トルク制御手段80は、スリーブ82の鍔部83の表面に一定又は任意間隔で周方向に少なくとも1個以上、好ましくは8個所のボール受部84を設け、前記スリーブ82に回転可能に嵌合した回転ハンドル85のボス部86に、前記ボール受部84と合致する位置にそれぞれ孔89を設けてある。この孔89の下端に設けた小径のボール孔90内と、前記スリーブ82のボール受部84との間にボール91をそれぞれ係合し、各ボールの上方からボールを押圧するばね93と押えリング92と調節ねじ94とで圧力調整可能に弾発してある。前記ボール受部84の上端には、前記ボール91を着座させるテーパー状の凹部84aを設けてあり、該凹部のテーパー状傾斜角度の変化と前記ばねの付勢力とによってボール91のトルクを調整できるようにしてある。尚、内部にボールなどを収容する孔89とボール受部84の数は、弁側の制御トルクに応じて増減するのは勿論である。
95は弁棒68のねじ軸部73に螺合する固定ナットで、前記スリーブ82に回転可能に取付けた回転ハンドル85に押え板98を介して締着(ハンドルがスリップする時は回転するので隙間がある)し、該固定ナット95と前記スリーブ82との間に固定ナットの弛みを防止する固定ボルト97を取付けてある。
前記弁体60は、全体を前記した硬質合成樹脂材に炭素繊維材を充填して形成したことにより、−150℃以下の極低温においても高い強靭性と弾性を保持し、また、引張強度・圧縮強度も常温よりも高いので弁座との耐摩耗性に優れ、且つ、弁座を傷つけることなく弁座への密着性も高く気密性を保持することができる。したがって、弁体の補修や修理などのメンテナンスが不要で、ガス漏れの修理に対しては、熟練した技術を必要とせず、弁体を交換するだけの簡単な作業で終了することができる。また、従来の弁体120の底面には耐久性を高める為にステライトを溶着させていたが、この弁体61は合成樹脂材に炭素繊維を充填させて強度を高めると共に、トルクを規制できるようにしたことにより弁体の底面は平坦のままに形成してあるので、機械加工を不要にできるという作用を有する。
さらに、玉形弁体60の昇降時において、前記弁体60の軸受溝部62の裏側に弁棒68の接続部69を引っ掛かけて回転させながら上昇するとき、弁体60の上方から圧力が負荷されている場合には、係止段部63の裏側に強い荷重が加わり、該係止段部が変形する強度不足を補填するため、前記したごとく、係止段部63の一端に軸受部64をU字型にして一体に形成して強度を高めたことにより係止段部63の変形を防止し、前記弁体60の昇降動をスムースに行なうことができる。
前記弁体60を開閉する回転ハンドル85と弁棒68とのトルク伝達の要否は、トルク制御手段80であるスリーブ82のボール受部84と、回転ハンドル85の孔89に設けたボール孔90内にばねを弾発させて収容したボール91とによって着脱可能に連結してある。即ち、調整ねじ94を回動させることによりばね93の弾性力を調整することができる。
回転ハンドル85のトルクは、前記弁体60で弁座54を閉口したとき、流体が漏れない締着力にトルク調節ねじ94でばね93の弾性力を調整して設定してある。弁座54を閉口した前記弁体60の締着力が設定トルクを超えると、前記ボール91はばね93の弾性力に抗してボール受部84から離脱し、回転ハンドル85が空転するので締着力は伝達されない。したがって、前記弁体60による弁座54の締め過ぎによる変形や損傷を防止し、弁体60を長期間使用することができるため極めて経済的である。
本発明にかかる仕切弁用の第1の止め弁の一部破断した正面図である。 仕切弁に取付けたトルク制御手段の要部拡大断面図である。 弁棒に装着した仕切弁体の平面図である。 図3のB―B断面図である。 図3のA―A断面図である。 本発明にかかる玉形弁用の第2の止め弁の一部破断した正面図である。 玉形弁に取付けた第2のトルク制御手段の要部拡大断面図である。 玉形弁体の平面図である。 同正面図である。 図9のC―C断面図である。 従来の仕切弁体の平面図である。 従来の仕切弁体の正面図である。 図12のD―D断面図である。 従来の玉形弁体の平面図である。 従来の玉形弁体の中央断面図である。
51 止め弁
52 弁箱
54 弁座
60 玉形弁体
61 本体
62 軸受溝部
63 係止段部
64 軸受部
65 弁座面
68 弁棒
69 接続部
70 小径部
72 連結部
71 ねじ部
75 フタの耐圧さや管
77 ヨーク部
78 軸受部
80 トルク制御手段
82 スリーブ
83 鍔部
84 ボール受部
85 回転ハンドル
86 ボス部
89 孔
91 ボール
93 ばね
94 調節ねじ

Claims (1)

  1. 極低温領域において強靭性と弾性を有するポリ・エーテル・エーテル・ケトン樹脂材に、9μm以上の径を有するピッチ系炭素繊維を充填した硬質合成樹脂材で形成した弁体(60)と、
    垂直方向に開口した弁座(54)を開閉する断面円柱状に形成した本体(61)の上部に、前記弁棒(68)の下部に小径部70を介して設けた接続部(69)を挿通させるU字型に形成した軸受溝部(62)を設け、該軸受溝部の上部に小径で一端に軸受部(64)を有したU字型の係止段部(63)を一体に形成し、前記本体(61)の下部に前記弁座(54)と当接する下面が平坦な弁座面(65)を設け、前記弁座(54)を内部に設けた弁箱(52)の上部垂直方向に取付けた前記弁棒(68)を保護するフタの耐圧さや管(75)の上部に取付けたヨーク部(77)に設けた軸受部(78)に前記弁棒(68)のねじ部(71)を螺合し該ねじ部(71)の上部に設けた連結部(72)に嵌合したスリーブ(82)に回転ハンドル(85)を回動可能に嵌合し、上部に前記弁体(60)を操作する回転ハンドル(85)を取付けた弁棒(68)とで構成してなる止め弁(51)であって、
    前記回転ハンドル(85)と前記弁棒(68)との間に、回転ハンドルの回動操作により弁体(60)の締め過ぎを防止するトルク制御手段(80)を設け、
    前記スリーブ(82)の鍔部(83)に一定間隔に複数のボール受部(84)を設け、前記スリーブ(82)に回転可能に取付けた回転ハンドル(85)のボス部(86)に、前記ボール受部(84)と合致する位置にそれぞれ設けた孔(89)内に収容したボール(91)をばね(93)と調節ねじ(94)とでトルク調整可能に取付けてなり、
    前記弁座(54)を前記弁体(60)で閉口すると、回転ハンドル(85)とスリーブ(82)とが一体に回転し、回転ハンドル(85)の締着力が設定トルクを超えると、ばね(93)の弾性力に抗して前記ボール(91)がボール受部(84)から離脱し、回転ハンドル(85)を空転させて前記弁体(60)の締め過ぎを防止することを特徴とする極低温流体用小口径止め弁。
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