JP4840665B2 - デジタルioユニット - Google Patents

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Description

この発明は、IO機器が接続されるとともに、ネットワークを介して制御装置とIOデータの通信を行なうデジタルIOユニットに関するものである。
FA(Factory Automation)におけるネットワークシステムは、生産設備の制御を司る1または複数のPLC(プログラマブルコントローラ)と、そのPLCにより動作が制御される機器とが、制御系のネットワークに接続される。それらPLCと機器は、その制御系のネットワークを介してサイクリックに通信を行なうことで、IOデータの送受を行ない、生産設備を制御する。
PLCは、制御プログラムに基づいて演算実行するCPUユニット、センサやスイッチなどの入力機器を接続してそれらのオン・オフ信号を入力信号として取り込む入力ユニット、アクチュエータやリレーなどの出力機器を接続してそれらに対して出力信号を送り出す出力ユニット、ネットワークに接続された他の装置とデータの送受を行なう通信ユニット、マスタスレーブ通信をするためのマスタユニット、各ユニットに電源を供給する電源ユニット、などの複数のユニットを組み合わせることにより構成されている。
上記のマスタユニットには、フィールドネットワークが接続され、そのフィールドネットワークに接続されたデジタルIOユニット(リモートIOユニット)との間で、マスタスレーブ通信を行なう。デジタルIOユニットは、入力機器や出力機器などのIO機器が配線接続され、そのIO機器との間でIOデータを入出力する。入力については、IO機器のうち入力機器(IN機器)の内部接点の開閉あるいは内部トランジスタのオンオフによる電圧変化を配線を経由して取り込む(ネットワーク通信ではない)。出力については、IO機器のうち出力機器(OUT機器)に対して配線を経由して電圧信号を出力する(ネットワーク通信ではない)。また、ネットワーク経由でマスタユニット(PLC)との間でIOデータをネットワーク通信によって送受する。送信については、IO機器のうち複数の入力機器(IN機器)から取込んだオンオフ信号のそれぞれをパラレル−シリアル変換をし、シリアル信号をネットワーク通信によりマスタユニットへ送信する。受信については、PLCの演算結果によるそれぞれのオンオフ信号を、マスタユニットからネットワーク通信により受信し、デジタルIOユニット内にてシリアル−パラレル変換をし、各出力機器へ出力するオンオフ信号を得ることとなる。ここでデジタルIOユニットのデジタルはON/OFFの2値信号を意味し、IOはIN(入力)とOUT(出力)とを意味する。
この種のデジタルIOユニットは、ケース内に通信コネクタやIOコネクタ(端子台)等の外部インタフェースを実装した回路基板を収納して構成される。ケースは、通常、回路基板を収納する上面が開口された筐体基部と、その部筐体基部の上面開口を塞ぐ筐体蓋部とから構成される。ケース内に収納する基板は、1枚、あるいは必要に応じて複数枚(通常は2枚)に分割して構成される。
この種のデジタルIOユニットの分野において、通信制御部とIO回路部とを独立した別々のケースに収容すると共に、それらのケース同士を結合する技術については、例えば、特許文献1に開示された発明がある。
特開平11−135958号公報
ところで、デジタルIOユニットは、配線接続されるIO機器の台数が用途によって、例えば8点、16点、32点、64点等と異なるため複数種類を品揃えすることが望ましい。また、IO機器との接続方法が用途によって、例えば端子台、MILコネクタ等と異なるため複数種類を品揃えすることが望ましい。IO機器の台数が8種、接続が4種あった場合、デジタルIOユニットのケースや基板の開発は、個々の事情、仕様ごとに行なわれる。つまり、上記の8種、4種の全ての組合せである32種にとって最適な設計をするようにしている。従って、設計すべき個数が非常に多くなり、煩雑である。
また、例えば新たに1つの通信プロトコルに対応するデジタルIOユニットを設計する場合、その通信プロトコル用にケース,基板をすべて新規で作る必要があった。よって、仮に、IO機器の台数が8種、接続が4種、通信プロトコルが4種に対応しようとする場合、すべての組合せである128種類分のデジタルIOユニットを設計する必要があり、その労力が煩雑であるばかりでなく、開発に時間がかかってしまう。このことは、通信プロトコルの追加に限らず、別の機能を追加することにおいても同様のことが言える。
また、設計対象の種類が、IO機器の点数違い、その点数の入出力の割合違い、接続方式違い、通信プロトコル違い、出力トランジスタのNPN型、PNP型などの組合せによって多くなると、それにともない、生産・保管する種類も増すことになり、在庫管理も煩雑なりコストも増す。
本発明は、設計する総数を削減するとともに、新たな機能の追加等があった場合でも、それに伴い必要となる開発対象を少なくし、短期間で開発を完了することができるデジタルIOユニットを提供することになる。
この発明のさらに他の目的ならびに作用効果については、明細書の以下の記述を参照することにより、当業者であれば容易に理解されるであろう。
上記の目的を達成するため、本発明に係るデジタルIOユニットは、IO機器が接続されるとともに、ネットワークを介して制御装置とIOデータの通信を行なうデジタルIOユニットであって、回路基板と、その回路基板を収納するケースと、を備え、前記回路基板は、通信部基板,IO回路部基板,ベース部基板の3つのモジュールに分けてそれぞれ設計されたものを組み合わせて接続して構成され、前記通信部基板には、接続するネットワーク用の外部インタフェースと、そのネットワーク用の通信回路と、を備え、前記ベース部基板には、前記IO機器を接続するためのIO機器用の外部インタフェースを備え、前記IO回路部基板には、IO機器との間でIOデータを送受する機能を備え、前記回路基板を構成する通信部基板,IO回路部基板並びにベース部基板には、それぞれすくなくとも1つの他の基板と接続するための接続コネクタが設けられ、その接続コネクタの設置位置は、各基板をケース内に実装した際には、接続対象の接続コネクタ同士が直接接続できる位置に対向するように設定され、前記ケースは、通信部筐体,IO部筐体の2つのモジュールに分けてそれぞれ設計されたものを連結して構成され、前記ケース内には、回路基板を構成する3つのモジュールが上下に重なるようにして収納され、前記通信部筐体は、前記ネットワーク用の外部インタフェースの寸法形状、並びに、その外部インタフェースの周辺の前記通信部基板の寸法形状に合わせて設定され、前記IO部筐体は、前記ベース部基板の寸法形状にあわせて設定されるようにした。
回路基板を、3つのモジュールに分けてそれぞれを開発し、必要な使用似合わせて適宜選択したモジュールを組み合わせることで、目的とする回路基板が構成される。外部インタフェースをそれぞれ備える通信部基板と、ベース基板と、を、それぞれ別の基板で構成し、さらに、デジタルIOユニットの機能(入力/出力/入出力の別,電源モニタ・断線検知・短絡検知機能などのサービス機能)を実現するための回路をIO回路基板により構成した。よって、通信プロトコル,入出力点数,外部インタフェースの構造の相違等にあわせて、各モジュールをそれぞれ設計すると、“通信部基板の種類”דIO部基板の種類”דベース部基板の種類”分のデジタルIOユニットを構成することができる。よって、各モジュールの種類が多くなるほど、全ての組み合わせを個々に設計していた従来のものに比べ、設計数を可及的に抑制できる。また、各モジュールを適宜組み合わせてそれぞれのデジタルIOユニットを構成することができるので、各デジタルIOユニットから見ると、部品の共通化が図れ、保管管理も容易になる。
また、例えば、異なる通信プロトコルに対応する場合には、その通信プロトコル用の通信部基板を開発するだけで、回路基板についての開発は完了するので、短期間で開発を完了することができる。
なお、従来は、仮に基板を分割することがあったとしても、設置スペースを効率よく利用し、全体の小型化を図ることを目的としており、その思想が異なる。
(2)前記回路基板を構成する通信部基板,IO回路部基板並びにベース部基板には、それぞれすくなくとも1つの他の基板と接続するための接続コネクタが設けられ、少なくとも一組の接続対象の接続コネクタ同士の接続はフレキシブルケーブルを用いて行なうようにするとよい。このようにすると、接続コネクタの配置レイアウトの自由度が増し、結果として基板の小型化を図ることができる。
記ケースは、通信部筐体,IO部筐体の2つのモジュールに分けてそれぞれ設計されたものを連結して構成され、前記ケース内には、回路基板を構成する3つのモジュールが上下に重なるようにして収納され、前記通信部筐体は、前記ネットワーク用の外部インタフェースの寸法形状、並びに、その外部インタフェースの周辺の前記通信部基板の寸法形状に合わせて設定され、前記IO部筐体は、前記ベース部基板の寸法形状にあわせて設定されるようにケースもモジュール化することで、ケースの設計労力も可及的に抑制できる。
(3)IO部筐体は、筐体本体を構成する上面が開口されたIO部筐体基部と、そのIO部筐体基部の上面開口を塞ぐIO部筐体蓋部とから構成され、前記IO部筐体蓋部は、前記IO機器用の外部インタフェースの寸法形状に合わせて設定された窓孔を備え、前記IO機器用の外部インタフェースは、前記窓孔内に挿入され、外部に露出するように構成するとよい。
(4)通信部筐体は、筐体本体を構成する上面が開口された通信部筐体基部と、その通信部筐体基部の上面開口を塞ぐ通信部筐体蓋部とから構成され、前記通信部筐体蓋部は、前記通信機器用の外部インタフェースの寸法形状に合わせて設定された窓孔を備え、前記通信機器用の外部インタフェースは、前記通信部筐体蓋部の窓孔内に挿入され、外部に露出するように構成するとよい。
本発明は、デジタルIOユニットをモジュールの組み合わせによって実現することで、少ない種類のモジュールを用いて多機種への対応が可能となる。
図1,図2は、本発明に係るデジタルIOユニットを構成する各モジュールの一例を説明するための図であり、図3は、それら各モジュールを組み合わせることにより構成されたデジタルIOユニットの一例の分解斜視図を示している。
デジタルIOユニット1は、リモートIOユニットも称されるものである。このデジタルIOユニットは、出力機器や入力機器等のIO機器が配線で電気的に接続されるとともに、ネットワークを介してPLCとネットワーク接続されてIOデータ等をネットワーク通信によって送受する。つまり、デジタルIOユニット1に接続されたIO機器がセンサ等の入力機器の場合、デジタルIOユニットは、その入力機器からINデータを取り込み、そのINデータをパラレル−シリアル変換してネットワーク経由でPLCにシリアル伝送により送信する。また、IO機器がアクチュエータ等の出力機器の場合、デジタルIOユニットは、ネットワーク経由でシリアル伝送によりPLCのマスタユニットから受信し、シリアル−パラレル変換して各出力機器に対応するOUTデータを接続された出力機器に出力する。
デジタルIOユニット1は、ケースと、基板と、から構成される。基板は、各種の信号処理をするための電気回路基板であり、ネットワークケーブルを接続するためのコネクタや、IO機器を接続するための端子台なども実装される。ケースは、上記の基板を収納するもので、プラスチック製の筐体からなる。このように、ケース内に基板が収納されることから、デジタルIOユニット1の外観は、略矩形状となる。そして、ケースの一部は開口部が設けられ、その開口部を介して基板に実装されたコネクタや端子台などの外部と接続するインタフェース部分が露出するように構成される。
デジタルIOユニット1は、機能に着目すると、大別して通信部とIO部とに分けることができる。通信部は、ネットワークに接続し、そのネットワークを介してPLCとの間でIOデータの送受等を行なう。IO部は、接続されたIO機器との間でIOデータの送受等を行なう。
ネットワークは、デバイスネット,コンポネット,プロフィバスなど各種の通信プロトコルがあり、通常、通信プロトコルごとにネットワークケーブルに接続するコネクタの寸法形状・構造が相違するし、通信プロトコルごとに通信インタフェースなどの回路構成も相違する。そこで、通信部は、それらの相違に対応させる必要がある。IO部は、IO点数の相違や、IO機器とのインタフェースの相違等に対応させる必要がある。つまり、点数によって端子台の形状や大きさが異なり、接続方法によって端子台に代えてコネクタを実装する場合もある。基板についても、通信部の仕様が異なれば基板の配線パターンも実装部品も異なり、基板の形状や大きさが異なる。
一方、例えば、8点用のデバイスネット対応のデジタルIOユニットと、16点用のデバイスネット対応のデジタルIOユニットのようにIO点数が相違しても通信プロトコルが同じ場合、IO部の構成はそのIO点数に対応させてそれぞれ異なる構成となるが、通信部の構成は同じもので共通できる。
逆に、同じ8点用のデジタルIOユニットであっても、接続するネットワークの通信プロトコルが相違する場合、IO部の構成は共通化できるが、通信部の構成はそれぞれの通信プロトコルに対応させる必要がある。
そこで、本実施形態では、ケース10を、IO部と通信部とで2分割し、それぞれをモジュール化した。基本的な構成は、IO部となるプラスチック製のIO部筐体11は、筐体本体を構成する上面が開口されたIO部筐体基部13と、IO部筐体基部13の上面開口を塞ぐIO部筐体蓋部14とから構成される。同様にして、通信部となるプラスチック製の通信部筐体12は、上面が開口された筐体本体を構成する通信部筐体基部15と、通信部筐体基部15の上面開口を塞ぐ通信部筐体蓋部16とから構成される。
図1に示すように、IO部筐体基部13は、その長手方向における左側部分が開口されており、通信部筐体基部15については右側部分が開口されている。そして、それらの開口部同士を突き合わせた状態において、両基部13,15は互いを接近させる1アクションで結合するスナップフィット結合構造を利用して互いに結合一体化される。
スナップフィット結合構造は、IO部筐体基部13の底面に設けたIO部側第1係止部13aと、通信部筐体基部15の底面に設けた通信部側第1係止部15aと、を連結し、IO部筐体基部13の側壁面に設けたIO部側第2係止部13bと、通信部筐体基部15の側壁面に設けた通信部側第2係止部15bと、を連結することで構成される。
また、IO部筐体基部13とIO部筐体蓋部14との結合、並びに、通信部筐体基部15と通信部筐体蓋部16との結合も、それぞれスナップフィット結合構造を利用して行われる。なお、両基部同士の結合、並びに各基部とそれぞれ対応する蓋部の結合は、本実施形態では、スナップフィット結合構造を用いるようにしたが、本発明は、これに限ることはなく、各種の結合構造を用いることができる。
IO部筐体基部13の底面所定位置には、基板の位置決め用の軸部13cが設けられる。IO部筐体基部13の側壁上端所定位置には、基板の位置決め用凹部13dが設けられる。また、IO部筐体蓋部14の天面には、窓孔14aが形成される。この窓孔14に、基板に実装されたIO機器用の端子台などの外部とのインタフェース部分が入り込み、当該インタフェース部分が外部に露出する。
通信部筐体基部15の側壁面上方所定位置には、基板固定用の係止孔15cが設けられる。また、通信部筐体蓋部16の天面には、窓孔16aが形成される。この窓孔16aに、基板に実装されたネットワークケーブル接続用のコネクタなどの外部とのインタフェース部分が入り込み、当該インタフェース部分が外部に露出する。
IO部筐体11と通信部筐体12とを結合してなる1個の筐体の中には、基板が実装される。実装する基板は、通信制御部基板21、IO回路部基板22,ベース部基板23の3枚を有する。
通信制御部基板21は、通信部としての機能を実現するための回路が形成される基板であり、通信コネクタ21a等の外部とのインタフェースもこの通信制御部基板21上に実装される。さらに、通信制御部基板21には、電源端子21b、通信物理層21c、電源回路21d、クロック発振器21e、リセット回路21f、EEPROM21g、アドレス設定スイッチ21h、通信用LED21i、及びASICおよびCPUなどの主要部品21jなどが含まれる。通信コネクタ21aと、物理層21cにより通信インタフェースが構成される。通信用LED21iは、動作LEDとも称され、通信実行時に点滅あるいは所定の色が点灯などする。電源端子21bは、例えば、外部電源を接続するための端子であり、この外部電源から供給される電圧が、電源回路21dにて所望の電圧に変換され、IO機器に供給される。
IO部は、多様なケースに対応できるように、ケースの寸法形状に関わる部分と、ケースに関わらない部分に分割した。ケースに関わる部分を「ベース部」(ベース部基板23)、ケースに関わらない部分(IO機器との間のIOデータの送受機能や、電源モニタ・断線検知・短絡検知機能などのサービス機能などの各種の機能を実現する部分)を「IO回路部」(IO回路部基板22)とする。
ベース部基板23には、IO機器を接続するためのIOコネクタ(端子台)23a及びIO機器の動作状態を示すIO用LED23bなどが含まれている。IO用LED23bは、機能の点から見るとIO回路部基板22側に設置しても良いが、IOコネクタ23aの近くに配置することで、そのIOコネクタ23aに接続された個々のIO機器の動作状況をすぐに理解できるようになるという利点があるため、本実施形態では、ベース部基板23側に設置した。
IO回路部基板22には、IOデータをIOコネクタとの間で送受する入出力部22a,入出力電源モニタなどのステータス22b及び通信制御部基板21側の回路と、IO機器とを電気的に絶縁するフォトカプラ22cなどが含まれている。
上記の各基板を構成する部品は、各基板により実現する機能等に対応してその形状等が変更され、また、適宜増減されることもある。図3,図4に示されるように、通信制御部基板21とIO回路部基板22とベース部基板23とは、3段重ねの状態で収容される。なお、通信制御部基板21の側縁部には、係止片(突起)21kが外側に向けて突出するように形成され、この係止片21kが、通信部筐体基部15に設けた基板固定用の係止孔15cに嵌ることで、通信制御部基板21が通信部筐体基部15に対して位置決め固定される。ベース部基板23には、所定位置に位置決め用孔部23dが形成されており、その位置決め用孔部23d内に、IO部筐体基部13の底面に形成した軸部13cを挿入することで、ベース部基板23は、IO部筐体基部13に対して水平方向(ベース部基板23の基板と平行な方向)の位置決めがなされる。また、ベース部基板23の周縁所定板には、係止片23eが設けられており、この係止片23eがIO部筐体基部13の側壁上端に形成した位置決め用凹部13eと符合することで、ベース部基板23がそれ以上下方に移動することが抑止され、ベース部基板23のIO部筐体基部13に対する上下方向の位置決めがなされる。
図4は、各回路基板とそれを収容する筐体との位置関係を示している。同図に示すように、筐体全体を小型に構成するために、3枚の基板21,22,23は互いに一部を重ね合わせた3段重ね構成とされている。通信制御部基板21の表裏両面の所定位置には、接続コネクタ21mを設ける。また、IO回路部基板22の上面所定位置と、ベース部基板23の下面所定位置には、それぞれ接続コネクタ22e,23fを設ける。各回路基板同士の電気的な導通は、上記接続コネクタ同士を適宜連結することで行なう。
連結した筐体基部13,15内に各基板21,22,23を配置した状態で、その筐体基部13,15の上方から、それぞれ対応する筐体蓋部14,16を接合することで、デジタルIOユニット10が構成される。もちろん、各基板同士は、接続コネクタを連結して一体化しておく。
また、基板を収納した状態でIO部筐体蓋部14をIO部筐体基部13に接合した状態では、IOコネクタ(端子台)23a等のインタフェースは窓孔14a内に位置し、外部に露出する。同様に、基板を収納した状態で通信部筐体蓋部16を通信部筐体基部15に接合した状態では、通信コネクタ21a等のインタフェースは窓孔16a内に位置し、外部に露出する。このように各インタフェースが窓孔14a,16aを介して露出(突出)するため、ネットワークケーブルやIO機器を簡単に接続できる。
上述したように、ケース10については通信部筐体11とIO部筐体12とに2分割し、基板(回路基板)は通信制御部基板21とIO回路部基板22とベース部基板23とに3分割し、計5つのモジュールを組み合わせてデジタルIOユニット1を構成するようにした。なお、通信部筐体11とIO部筐体12は、図示の例ではそれぞれ基部と蓋部とに更に2つのパーツから構成するようにしたが、図6(c)に示すように、蓋部がない構成のものもある。
そして、各モジュールは、要求されるそれぞれの機能・仕様に合わせて設計されるとともに、各モジュールを任意の組み合わせで選択し、それらを接続して組み立てるようにすることから、各モジュール間の接続部の構造は同一、或いは対応可能な構成としている。つまり、筐体にあっては、IO部筐体基部13のIO部側第1係止部13a並びにIO部側第2係止部13bと、通信部筐体基部15の通信部側第1係止部15a並びに通信部側第2係止部15bの形状並びに形成位置をそれぞれ同じに設定する(図5,図6参照)。なお、対応する係止部同士がスナップフィット結合できればよいので、多少外観形状等が相違していてももちろん良い。また、IO部筐体基部13と通信部筐体基部15の接合面の端面形状も等しくする。これにより、両筐体基部13,15同士を結合して一体化した場合、両筐体基部13,15間のつなぎ目に隙間・段差などが生じず、1つのケースとして外観上もキレイであると共に、強度も増す。
また、両筐体基部13,15の接合する端面の形状が一致させることから、両筐体基部13,15ひいてはそれに接続する両筐体蓋部14,16の幅も等しくなる。これに伴い、収納する各基板21,22,23の寸法形状も、最大幅は筐体基部13,15の幅によって制限される。よって、IO点数等が多く、収納する基板の面積を大きくする場合には、基板並びに筐体の長さを長くすることより対応する。筐体については、例えば図6(a),(b),(c)に示すように、IO点数により長さが異なる。
また、基板同士を導通させるための接続コネクタ21m,22e,23fの設置位置並びに形状・構造も、各基板ごとに統一を図り、どのような組み合わせでも対応する接続コネクタ同士が対向する位置に位置し、接続できるようにする。
各筐体蓋部14,16に形成する窓孔14a,16aは、それぞれベース部基板23に実装するIOコネクタ23a等の外部インタフェースや、通信制御部基板21に設けた通信コネクタ21a等の外部インタフェースの形状に符合する形状にし、必要以上に大きく開口して内部が露出しないようにする(図3,図5,図6中の窓孔14a,16aの形状は、それぞれ異なる)。
上述した例では、各モジュールの外形寸法をそれぞれ適切に設計することについての一例を説明したが、各基板の回路構成(配線パターン+実装する部品)も、それぞれの仕様に対応して設計される。
各モジュールを設計するに際し考慮する仕様の一例としては、以下のものがある。例えば、デジタルIOユニット10が接続されるフィールドネットワークの通信プロトコルの種類は、デバイスネット(DeviceNet:商標)、コンポネット(CompoNet/IP:商標)、プロフィバス(profibus:商標)などの他、多種存在する。従って、各通信プロトコルに合わせて通信制御部基板21を設計したり、通信部筐体12を設計したりする。IO機器を接続するためのIOコネクタの端子形状に着目すると、ネジ端子、コネクタ、スクリューレスクランプ端子など、やはり多数の種類が存在する。従って、その端子形状・大きさ)に応じてIOコネクタ23aを実装するベース部基板23の大きさ(長さ)を設計したり、IO部筐体蓋部15の大きさ(長さ)や窓孔15aの形状を設計したりする。入出力種別としては、入力,出力,入力出力混在の3種類が存在する。従って、その入出力種別に応じてIO回路部基板の回路構成を設計する。IO点数は、4点,8点,16点,32点と、多岐にわたる。点数が多くなるほど、主にIOコネクタ23aを実装するベース部基板23やIO部筐体11の寸法形状が大きく(長く)なる。更に、入出力の機能が単純なON/OFFだけでなく、電源モニタ・断線検知・短絡検知機能などのサービス機能が付加されることがある。従って、それら付加機能に応じてIO回路部基板22の回路構成を設計したり、ユーザに検知結果を知らせるための警報手段をベース部基板23に実装するようにしたりする。このような種別に対応するには、デジタルIOユニット10の機能ごとに着目し、基板に関する設計事情については、通信制御部基板とIO回路部基板とベース部基板とに3分割するのが最も適すると言える。従来の設計だと、例えば“通信プロトコルの種類”דIO接続の種類”ד入出力の種類”の数、つまり全ての組合せである種類数の積の数だけの設計が少なくとも必要であったところ、この実施形態であれば、“通信プロトコルの種類”+“IO接続の種類”+“入出力の種類”の数、つまり分割部品の種類数である和の数の部品を予め設計して揃えておき、それを組合せることで対応できる。
なお、仮に基板に関する設計事情について4分割とした場合を考えると、かえって部品点数が増えてしまう。また、通信制御およびIO回路とを合わせた基板Aとベース部基板Bとの2分割とした場合を考えると、基板Aは通信種類数×IO種類数(または入出力種類数)の部品数となり、基板BはIO種類の部品数となり、部品合計数としては3分割よりも減る場合もあるが、通信種類を新規に増やそうとする場合には基板A全体の設計を改めて行なう必要がある。この実施形態のように通信制御部基板とIO回路部基板とを分割しておく3分割設計だと、IO回路部基板は共有して利用できるから基板A全体について改めて設計を行なう必要は無く、通信制御部基板の範囲だけを新規設計するのみですむので、設計行為全体の効率をあげることができる。また、通信制御部基板CとIO回路およびベースを合わせた基板Dとの2分割とした場合を考えると、3分割よりも部品点数は減る場合もあるが、IO端子台の種類を新規に増やそうとする場合には基板D全体について改めて設計を行なう必要がある。この実施形態のようにIO回路部基板とベース部基板とを分割しておく3分割設計だと、IO回路部基板は共有して利用できるから基板D全体の設計を改めて行なう必要は無く、端子台を実装するベース部基板の範囲だけを新規設計するのみですむので、設計行為全体の効率をあげることができる。
このように、デジタルIOユニット10を、モジュールの組み合わせによって実現することで、設計するモジュールの種類を少なくしつつ、多機種への対応が可能となる。更に、例えば、新たな通信プロトコルが1種類追加された場合、従来のものでは、その通信プロトコルに対応したそれぞれの種類のデジタルIOユニット用の基板や筐体を設計する必要があるが、本実施形態では、新たに追加した通信プロトコルに対応した通信制御部基板21と、通信部筐体12を設計するだけで対応できる。同様のことは、入力点数の増加や、新たなIOコネクタの増加など、他の部分についても言える。よって、新しい通信/IO接続について技術開発してから実際の商品リリースまでの期間が短くできるとともに、商品の開発工数も下げることができる。
また、上述した実施形態では、基板間の接続を接続コネクタ同士を直接接続する異で行なっていたが、本発明はこれにかぎこるとはなく、例えば、図7に示すように、フレキシブルケーブル25を利用するとよい。このフレキシブルケーブル25の両端を各基板に設けた接続コネクタに接続することで、接続コネクタの設置位置がずれていても良くなり、設計の幅が広がる。例えば、ベース部基板はIOコネクタ(端子台)が乗っており、IOコネクタの形状は様々であり、IOコネクタに影響されてしまう。従って、コネクタ位置を一定にするためには、実装する部品等の影響を受けないように接続コネクタの設置エリアを余裕を持って設定する必要があり、基板形状が大きくなってしまう。これに対し、フレキシブルケーブル25による接合であれば、接続コネクタの位置を決めなくても接合できるので、基板の寸法形状ひいては筐体の寸法形状を小さくすることが可能となる。
本発明に係るデジタルIOユニットを構成する各モジュールの一例を説明するための図である。 本発明に係るデジタルIOユニットを構成する各モジュールの一例を説明するための図である。 各モジュールを組み合わせることにより構成されたデジタルIOユニットの一例の分解斜視図である。 デジタルIOユニットの断面図である。 通信部筐体の一例を示す図である。 IO部筐体の一例を示す図である。 基板同士を接続するための接続コネクタの別の形態を示すである。
符号の説明
1 デジタルIOユニット
11 IO部筐体
12 通信部筐体
13 IO部筐体基部
14 IO部筐体蓋部
14a 窓孔
15 通信部筐体基部
16 通信部筐体蓋部
16a 窓孔
20 回路基板
21 通信部基板
21a 通信コネクタ(外部インタフェース)
22 IO回路部基板
23 ベース部基板
23a IOコネクタ(外部インタフェース)

Claims (4)

  1. IO機器が接続されるとともに、ネットワークを介して制御装置とIOデータの通信を行なうデジタルIOユニットであって、
    回路基板と、その回路基板を収納するケースと、を備え、
    前記回路基板は、通信部基板,IO回路部基板,ベース部基板の3つのモジュールに分けてそれぞれ設計されたものを組み合わせて接続して構成され、
    前記通信部基板には、接続するネットワーク用の外部インタフェースと、そのネットワーク用の通信回路と、を備え、
    前記ベース部基板には、前記IO機器を接続するためのIO機器用の外部インタフェースを備え、
    前記IO回路部基板には、IO機器との間でIOデータを送受する機能を備え、
    前記回路基板を構成する通信部基板,IO回路部基板並びにベース部基板には、それぞれすくなくとも1つの他の基板と接続するための接続コネクタが設けられ、
    その接続コネクタの設置位置は、各基板をケース内に実装した際には、接続対象の接続コネクタ同士が直接接続できる位置に対向するように設定され、
    前記ケースは、通信部筐体,IO部筐体の2つのモジュールに分けてそれぞれ設計されたものを連結して構成され、
    前記ケース内には、回路基板を構成する3つのモジュールが上下に重なるようにして収納され、
    前記通信部筐体は、前記ネットワーク用の外部インタフェースの寸法形状、並びに、その外部インタフェースの周辺の前記通信部基板の寸法形状に合わせて設定され、
    前記IO部筐体は、前記ベース部基板の寸法形状にあわせて設定されたことを特徴とするデジタルIOユニット。
  2. 前記接続コネクタのうちの少なくとも一組の接続対象の接続コネクタ同士の接続はフレキシブルケーブルを用いて行なうことを特徴とする請求項1に記載のデジタルIOユニット。
  3. IO部筐体は、筐体本体を構成する上面が開口されたIO部筐体基部と、そのIO部筐体基部の上面開口を塞ぐIO部筐体蓋部とから構成され、
    前記IO部筐体蓋部は、前記IO機器用の外部インタフェースの寸法形状に合わせて設定された窓孔を備え、
    前記IO機器用の外部インタフェースは、前記窓孔内に挿入され、外部に露出するように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のデジタルIOユニット。
  4. 通信部筐体は、筐体本体を構成する上面が開口された通信部筐体基部と、その通信部筐体基部の上面開口を塞ぐ通信部筐体蓋部とから構成され、
    前記通信部筐体蓋部は、前記通信機器用の外部インタフェースの寸法形状に合わせて設定された窓孔を備え、
    前記通信機器用の外部インタフェースは、前記通信部筐体蓋部の窓孔内に挿入され、外部に露出するように構成したことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のデジタルIOユニット。
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