JP4840019B2 - 回転センサ装置および回転センサ装置の調整方法 - Google Patents
回転センサ装置および回転センサ装置の調整方法 Download PDFInfo
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Description
以下、本発明を具体化した実施形態を説明するに先立ち、その第1の参考例について図面に従って説明する。
図1は、本参考例における回転センサ装置1の斜視図である。図2(a)は回転センサ装置1の平面図、図2(b)は側面図である。
今、図2に示すように、ロータ50の形態として、歯50aの間の間隔Lが大きいロータ50と、図3に示すように、歯50aの間の間隔Lが小さいロータ50が在ったものとする。
このようにして、ロータ50の形態(歯50aの間隔L)に応じて、ロータ50の歯50aの移動方向Xに沿う方向での間隔Pを調整した集磁板31を設置することにより調整する(必要なセンシング信号を得る)。
(1)磁気抵抗素子11,12からロータ50に向かうバイアス磁界(B)の生成領域に、センサチップ10側からロータ50側に向かって延びる集磁板31を、ロータ50の歯50aの移動方向Xに沿う方向に複数並設したので、集磁板31の間隔Pを変更することによりロータ50の歯50aの間隔Lの変更に対処することができる。つまり、ロータ50の歯50aの間隔Lの変更の変更に伴い、集磁板31の間隔Pを変更することにより、同じセンサチップ10を使用して必要な調整を行うことができる。詳しくは、図25,26の場合においてロータの歯110aの間隔Lが大きいと磁気抵抗素子101,102の間隔dを変更しなければならないが(そうしないと磁気変化の低下を招き、必要なセンシング信号が得られない)、本参考例ではそれを回避することができる。
(第2の参考例)
次に、第2の参考例を、第1の参考例との相違点を中心に説明する。
(第3の参考例)
次に、第3の参考例を、第2の参考例との相違点を中心に説明する。
図11には本参考例の回転センサ装置の平面図を示す。図12(a)には平面図、図12(b)には側面図を示す。本参考例においても、センサチップ10の外側に磁気シールド材61を配置している。
(実施の形態)
次に、本発明を具体化した一実施の形態を、第2の参考例との相違点を中心に説明する。
図14に示すように、基板70としてセラミックや樹脂等を用いて、集磁しにくい(又はしない)材料にて構成する。この基板70の上にセンサチップ10とリードフレーム(図示略)を載せ、この基板70と集磁板31(集磁板ユニット30)を連結支持するとともに磁気シールド材61を集磁板31(集磁板ユニット30)と連結支持して、センサチップ10と、リードフレームと、チップ・ロータ間に配する集磁板31と、磁気シールド材(集磁板)61とを一体化している。その結果、位置合わせを容易に行うことができる。このとき、リードフレームの一部または全部を集磁性の材料を使用してもよい。
これに代わり、図15に示すように、センサチップ10とバイアス磁石20と集磁板31(集磁板ユニット30)と磁気シールド材61とを樹脂80にてモールドしてもよい。特に、応力等の影響を受けやすい場合にもセンサチップ10の外側の磁気シールド材61により応力等の影響を無くすことができる。
さらに、集磁板31の配置(センサチップ10と集磁板31との関係)について言及する。
あるいは、図16(b)に示すように、センサチップ10と集磁板31を接触させてもよい。
あるいは、図16(d)に示すように、センサチップ10の下に集磁板31を接触させ、かつ、磁気抵抗素子11,12の下に重ならないようにして配置してもよい。
また、図17(a)に示すように、センサチップ10の上においてセンサチップ10の近傍に集磁板31を接触させずに配置してもよい。
あるいは、図17(c)に示すように、センサチップ10の上の全体に集磁板31がくるようにして接触させずに、かつ、磁気抵抗素子11,12の上に重なるようにして配置してもよい。
あるいは、図17(e)に示すように、センサチップ10と同じ高さにおいて集磁板31の空洞部35にセンサチップ10の一部が入るようにし、かつ、接触させずに、かつ、磁気抵抗素子11,12の上下に重ならないようにして配置してもよい。図17(f)に示すように、センサチップ10と同じ高さにおいて集磁板31の空洞部35にセンサチップ10全体が入るようにし、かつ、接触させずに配置してもよい。
次に、集磁板31の配置(保持部材と集磁板との関係)について言及する。
図18(a)に示すように、板状の保持部材90の上に集磁板31を短冊状に配置してもよい。図18(b)に示すように、保持部材91の内部に集磁板31を短冊状に埋設してもよい。図18(c)に示すように、保持部材92の間に集磁板31を短冊状に配置してもよい。
図19(a)に示すように、センサチップ10のバイアス磁石20側にも、集磁板ユニット95を配置し、集磁板ユニット95において複数の集磁板96を集磁板保持部材97によって保持する構成としてもよい。つまり、バイアス磁石20とセンサチップ10との間に集磁板96を複数並設してもよい。
また、図19(c)に示すように、センサチップ10とロータ間の集磁板31に関して、各集磁板31の大きさは変えずに、各集磁板ごとに磁力の変化があるようにして、場所による感度が一様になるようにしてバイアス磁石20とセンサチップ10(磁気抵抗素子12)とロータ50との間において最短距離を通るのを防止する。
図20に示すように、ロータ50とセンサチップ10とバイアス磁石20とが一直線上に配置されていない構造においては、センサチップ10とロータ50との間にL字状に折り曲げた集磁板40を配置するようにしてもよい。つまり、図28に示すように、通常、ロータ110に対しセンサチップ100とバイアス磁石120が垂直方向になければ検出できない。また、図27に示すように、実施状態によってはロータ110に対しセンサチップ100とバイアス磁石120が垂直方向だけでなく傾きが発生する場合にも検出が難しかった。図20の構成においては、集磁板(40)の形状を変更することによりロータ50とセンサチップ10とバイアス磁石20が一直線上に無くてもセンシング可能となる。
また、図23で示したようにセンサチップ10を複数用いて検出するようにしてもよいことは勿論である。
Claims (4)
- 外周面に一定間隔(L)をおいて歯(50a)を有するロータ(50)に対し離間して配置され、ロータ(50)の歯(50a)の移動方向(X)に沿う方向に一定間隔(d)をおいて形成された一対の磁気検出素子(11,12)を有するセンサチップ(10)と、
前記センサチップ(10)での一対の磁気検出素子(11,12)を通りロータ(50)に向かうバイアス磁界(B)を付与するバイアス磁石(20)と、
を備えた回転センサ装置であって、
基板(70)に前記センサチップ(10)を搭載し、
前記磁気検出素子(11,12)からロータ(50)に向かうバイアス磁界(B)の生成領域に、センサチップ(10)側からロータ(50)側に向かって延びる集磁板(31)を、ロータ(50)の歯(50a)の移動方向(X)に沿う方向に複数並設するとともに、前記基板(70)に前記集磁板(31)を連結支持したことを特徴とする回転センサ装置。 - 前記集磁板(31)は、センサチップ(10)側に比べてロータ(50)側が幅広となる形状であることを特徴とする請求項1に記載の回転センサ装置。
- 外周面に一定間隔(L)をおいて歯(50a)を有するロータ(50)に対し離間して配置され、ロータ(50)の歯(50a)の移動方向(X)に沿う方向に一定間隔(d)をおいて形成された一対の磁気検出素子(11,12)を有するセンサチップ(10)と、
前記センサチップ(10)での一対の磁気検出素子(11,12)を通りロータ(50)に向かうバイアス磁界(B)を付与するバイアス磁石(20)と、
を備えた回転センサ装置の調整方法であって、
前記磁気検出素子(11,12)からロータ(50)に向かうバイアス磁界(B)の生成領域に、センサチップ(10)側からロータ(50)側に向かって延びる集磁板を、ロータ(50)の歯(50a)の移動方向(X)に沿う方向に複数並設した構成とし、
前記ロータ(50)と前記センサチップ(10)と前記バイアス磁石(20)とが一直線上に配置されている状態から、配置されていない状態にするときに、前記集磁板(40)の形状を変更するようにしたことを特徴とする回転センサ装置の調整方法。 - 外周面に一定間隔(L)をおいて歯(50a)を有するロータ(50)に対し離間して配置され、ロータ(50)の歯(50a)の移動方向(X)に沿う方向に一定間隔(d)をおいて形成された一対の磁気検出素子(11,12)を有するセンサチップ(10)と、
前記センサチップ(10)での一対の磁気検出素子(11,12)を通りロータ(50)に向かうバイアス磁界(B)を付与するバイアス磁石(20)と、
を備えた回転センサ装置の調整方法であって、
前記センサチップ(10)を複数用い、かつ、各センサチップ(10)について前記磁気検出素子(11,12)からロータ(50)に向かうバイアス磁界(B)の生成領域に、センサチップ(10)側からロータ(50)側に向かって延びる集磁板を、ロータ(50)の歯(50a)の移動方向(X)に沿う方向に複数並設した構成とし、
前記ロータ(50)の径が変わったときに、各センサチップ(10)に対応する集磁板(45,46,47)として、ロータ(50)の径が変わる前とは異なる部位にバイアス磁界を向かわせる形状のものに変更するようにしたことを特徴とする回転センサ装置の調整方法。
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