JP4839738B2 - 中間転写ベルト - Google Patents
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Description
中間転写ベルトの体積抵抗値の検討(例えば、特許文献1参照。)、
中間転写ベルトの導電性物質としてカーボンブラック、イオン導電性物質、金属酸化物を使用する検討(例えば、特許文献2、3、4参照。)、
中間転写ベルトの層構成を複数の層にし、抵抗値を調整して耐リーク性を向上させる検討(例えば、特許文献5参照。)、
中間転写ベルトの導電性物質として、電子導電性物質とイオン導電性物質とを共に含有させる検討(例えば、特許文献6参照。)がされている。
感光体に接触する側から基材層よりも膜厚の薄い表面層と基材層を有する多層構造の中間転写ベルトにおいて、該表面層と基材層が導電性物質を含有し、
該表面層に含有する導電性物質がイオン導電物質、基材層に含有する導電性物質が電子伝導性物質であり、
該中間転写ベルトを下記の測定条件で電位特性を測定した時、
最高表面電位(Vmax)が100〜300Vで、
最高表面電位(Vmax)と最高表面電位から2秒後の表面電位(V2.0)との比(Vmax)/(V2.0)が下記式(1)を満足することを特徴とする中間転写ベルト。
測定条件
測定器:感光体試験器「EPA8300」(川口電気社製)
測定条件 :スタティックモード6(30m/sec)
帯電電流 :−25.0μA(定電流測定)
測定環境 :20℃、60%RH
測定 :表面電位の測定カーブから最高表面電位(Vmax)と最高表面電位
から2秒後の表面電位(V2.0)を求める。
(Vmax)/(V2.0)≧2.0
中間転写ベルトの表面電位は、下記条件で測定した値である。
測定条件 :スタティックモード6(30m/sec)
帯電電流 :−25.0μA(定電流測定)
測定環境 :20℃、60%RH
測定 :表面電位の測定カーブから最高表面電位(Vmax)と最高表面電位から2秒後の表面電位(V2)を求める。
本発明の中間転写ベルトの形状は、シームレス(無端)ベルト構造が一般的であるが、シート状フィルムからのベルト作製など、これに限定するものではない。
2.次いで、ポリアミド酸に電子導電性物質を含有した塗膜形成液で第二層(基材層)を形成し、
中間転写ベルトを得る。
本発明に用いられる導電性物質しては、イオン導電性物質と電子導電性物質を挙げることができる。
図3は、本発明の中間転写ベルトの構造の一例を示す模式図である。
遠心成型法とは、塗膜形成液を筒状シリンダーの内面に塗布し、筒状シリンダーを回転させてその遠心力により筒状の中間転写ベルト、即ちシームレスベルトを作製する方法で、この際、シリンダーの回転数は適宜で良く、特に制限はないが、好ましくは500〜1500rpm、より好ましくは800〜1000rpmである。
次に、本発明の中間転写ベルトが使用可能な画像形成装置について説明する。
本発明に用いられる記録媒体としては、トナー画像を保持する支持体で、通常画像支持体、転写材或いは転写紙といわれるものである。具体的には薄紙から厚紙までの普通紙、アート紙やコート紙等の塗工された印刷用紙、市販されている和紙やはがき用紙、OHP用のプラスチックフィルム、布等の各種転写材を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
(塗膜形成液1の作製)
3,3´,4,4´−ビフエニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)とp−フエニレンジアミン(PDA)との当モル量を、Nメチルピロリジノン(NMP)溶媒中、20℃で重縮合反応させて、固形分16質量%の「芳香族ポリアミド酸溶液1」(溶液粘度4.1Pa・s)を2kg合成した。
「芳香族ポリアミド酸溶液1」2kgに、イオン導電性物質として下記構造の化合物(化1)を22g(固形分に対し6.9質量%)と希釈溶媒としてNメチルピロリジノン1kgとを加え、スリーワンモーターに羽根を付けた撹拌機で撹拌混合し、更にこれをサンドグラインダーに移し換えて十分に混合分散し、「塗膜形成液2」を作製した。
「塗膜形成液2」の作製に用いたイオン導電性物質を、下記構造の化合物(化2)に変更した以外は同様にして「塗膜形成液3」を作製した。
バインダー樹脂としてジメチルシリコン変性PIワニス(固形分20質量%、シクロヘキサノン溶媒)1kg、イオン導電性物質としてステアリルトリメチルアンモニウム40gを撹拌混合し、「塗膜形成液4」を作製した。
「塗膜形成液4」の作製で用いたステアリルトリメチルアンモニウム40gを、カーボンブラック40g(pH7、数平均一次粒子径21nm)に変更した以外は同様にして「塗膜形成液5」を作製した。
「塗膜形成液1」の作製で用いたカーボンブラックの量を72gから36gに変更した以外は同様にて「塗膜形成液6」を作製した。
「塗膜形成液1」の作製で用いたカーボンブラックを添加しなかった以外は同様にて「塗膜形成液7」を作製した。
「塗膜形成液1」の作製で用いたカーボンブラックの量を72gから100gに変更した以外は同様にて「塗膜形成液8」を作製した。
図4に記載の遠心成型装置の円筒状シリンダー(金型)内面に、「塗膜形成液2」を、塗布装置のスリットからディスペンサを介して円筒状シリンダー内面に塗布し、1000rpmで10分回転させて均一な塗膜層を得た。次いで円筒状シリンダーを150℃に加熱機により加熱し、250rpmで円筒状シリンダーを回転させながら30分溶媒乾燥・硬化反応を行い膜厚15μmの「塗膜形成液2の塗膜」(表面層)を形成した。
「中間転写ベルト1」の作製で用いたの「塗膜形成液2」を、「塗膜形成液3」に変更した以外は「中間転写ベルト1」と同様にしてトータル膜厚85μmの「中間転写ベルト2」を得た。これを「実施例2」とする。
同じ円筒状シリンダーを使用し、まず「塗膜形成液4」を、ディスペンサを介して円筒状シリンダー内面に塗布し、1000rpmで10分回転させて均一な塗膜層を得た。次いで円筒状シリンダーを120℃に昇温し、250rpmで円筒状シリンダーを回転させながら30分溶媒乾燥を行ない膜厚15μmの「塗膜形成液4の塗膜」を形成した。
「中間転写ベルト1」の作製において、「塗膜形成液2の塗膜」(表面層)の塗膜を形成せず、「塗膜形成液1」を用いて「塗膜形成液1の塗膜」(基材層)のみの「中間転写ベルト4」を作製した。トータル膜厚は70μmであった。これを「比較例1」とする。
「中間転写ベルト3」の作製において、「塗膜形成液4の塗膜」(表面層)の塗膜を形成せず、「塗膜形成液5」を用いて「塗膜形成液5の塗膜」(基材層)のみの「中間転写ベルト5」を作製した。トータル膜厚は70μmであった。これを「比較例2」とする。
「中間転写ベルト1」の作製で用いた「塗膜形成液2」を、「塗膜形成液6」に変更した以外は「中間転写ベルト1」と同様にして「中間転写ベルト6」を作製した。トータル膜厚は80μmであった。これを「比較例3」とする。
「中間転写ベルト1」の作製で用いた「塗膜形成液2」を、「塗膜形成液7」に変更した以外は「中間転写ベルト1」と同様にして「中間転写ベルト7」を作製した。トータル膜厚は80μmであった。これを「比較例4」とする。
「中間転写ベルト1」の作製で用いた「塗膜形成液2」を「塗膜形成液6」に変更、「塗膜形成液1」を「塗膜形成液8」に変更した以外は「中間転写ベルト1」と同様にして「中間転写ベルト8」を作製した。トータル膜厚は80μmであった。これを「比較例5」とする。
上記で作製した「中間転写ベルト1〜8」の表面電位を前記の条件で測定し、最高表面電位(Vmax)とその2秒後の表面電位(V2)を求め、(Vmax)/(V2)の値を算出した。
上記で作製した「中間転写ベルト1〜8」を、線速を1.3倍に高速に改造した「8050」(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)に搭載して、評価を行った。
転写性(T)は、高温高湿環境で以下のようにして測定した。
転写性(T)=A/W0
W0=W(サンプル)/W(中間転写ベルト1)
W(サンプル):各サンプルの未転写トナーの回収量
W(中間転写ベルト1):中間転写ベルト1の未転写トナーの回収量
〈べた画像の白抜け〉
高温高湿環境下で、中間転写ベルトから記録媒体へトナー像を転写するときの転写電流値を25μA、50μA、75μA、100μA、150μAと変更して両面プリントを作成し、両面プリントの裏面べた画像の白抜けの有無で評価した。白抜けの有無は、べた画像を10倍のルーペで観察し、0.5mm程度のちりちりした白点が有るかどうかで判断した。尚、転写電流値の値は、その幅が広いほど安定した転写ができ好ましい。
高温高湿環境下で、両面プリントの裏面(2面目)のプリントを行った文字画像を、ルーペで10倍に拡大して観察し、文字画像に中抜が発生しているかどうかを目視で評価した。
◎:中抜けの発生なく良好
○:中抜けが数個発生しているが、実用上問題なし
×:顕著な中抜けが顕著に発生し、実用上問題有り。
低温低湿環境下で、両面プリントの裏面(2面目)のプリントを行った文字画像を、ルーペで10倍に拡大して観察し、文字部周辺のトナー散りの状態を目視で評価した。
◎:トナー散りが無く良好
○:トナー散りが少し発生しているが、実用上問題なし
×:トナー散りが顕著に発生し、実用上問題有り。
低温低湿環境下で、黒パッチを数箇所有する原稿を、10枚連続してプリンした後、続いて均一なハーフトーン画像の原稿をプリントし、該ハーフトーン画像中に前記べた画像と白地の履歴が現れている(メモリー発生)か否(メモリー発生なし)かを目視で評価した。
○:メモリー発生なし
×:メモリー発生あり。
21 表面層
22 基材層
101 イオン導電性物質
102 電子導電性物質
Claims (1)
- 感光体に接触する側から基材層よりも膜厚の薄い表面層と基材層を有する多層構造の中間転写ベルトにおいて、該表面層と基材層が導電性物質を含有し、
該表面層に含有する導電性物質がイオン導電物質、基材層に含有する導電性物質が電子伝導性物質であり、
該中間転写ベルトを下記の測定条件で電位特性を測定した時、
最高表面電位(Vmax)が100〜300Vで、
最高表面電位(Vmax)と最高表面電位から2秒後の表面電位(V2.0)との比(Vmax)/(V2.0)が下記式(1)を満足することを特徴とする中間転写ベルト。
測定条件
測定器:感光体試験器「EPA8300」(川口電気社製)
測定条件 :スタティックモード6(30m/sec)
帯電電流 :−25.0μA(定電流測定)
測定環境 :20℃、60%RH
測定 :表面電位の測定カーブから最高表面電位(Vmax)と最高表面電位
から2秒後の表面電位(V2.0)を求める。
式(1)
(Vmax)/(V2.0)≧2.0
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