JP4839093B2 - 減衰装置 - Google Patents

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Description

本発明は、減衰装置に関する。
従来、自動車等の車両では、車体と車輪とを適度な剛性で支えるとともに、車輪に加わった衝撃が車体に伝達されるのを防止するために、減衰装置が利用されている。
減衰装置は、一般的に、粘性流体が充填されたシリンダと、このシリンダ内で摺動するピストンと、このピストンに連結されたピストンロッドとを備え、ピストンの移動により粘性流体を複数の流体室間で移動させる構造を有している。そのための構成として、ピストンには粘性流体の通路が形成されており、粘性流体がこの通路を通過する際の粘性抵抗等が減衰力として得られるようになっている。
また、前記した通路にチェックバルブを設けるとともに、このチェックバルブを伸長側のストロークの増大に伴って閉じる側に付勢するスプリングを設けた減衰装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この減衰装置では、伸長側のストロークが増大するとスプリングの押圧力が弱まって、チェックバルブを通過する粘性流体の流動抵抗が下がるように作用する。これにより、伸長側のストロークの増大に伴って流動抵抗に基づく減衰力が低下するようになっている。
特開昭61−88035号公報
ところで、車両のロール時の走行性を向上させるためには、減衰力を高めてサスペンションを硬く設定する必要がある。しかし、そのような硬いサスペンションの設定では、通常走行時の乗車フィーリングが低下するおそれがあるため、これら両方の条件を満足する減衰装置、つまり、車両の通常走行時は柔らかいストロークで衝撃吸収特性を可能とし、また、車両のロール時は硬い衝撃吸収特性を可能とする減衰装置の開発が望まれている。
また、従来の減衰装置では、減衰力が伸長側のストロークに伴って低下するように構成されてはいたが、その減衰力の低下はスプリングの押圧力の変化によるものであったため、減衰力の変化が一義的であり、減衰力可変の自由度が低かった。
そこで、本発明では、走行時の状態に対応した減衰力を得ることができ、しかも、減衰力可変の自由度が高い減衰装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決した本発明係る減衰装置は、外力が入力されるピストンロッドと、このピストンロッドに入力された外力を減衰する第1減衰部材と、この第1減衰部材と異なる減衰特性を有し、当該第1減衰部材を移動可能に内包し、前記第1減衰部材に入力された外力を減衰する第2減衰部材とを備え前記第1減衰部材は、粘性流体が充填された第1シリンダと、前記ピストンロッドに連結されて前記第1シリンダ内に摺動可能に設けられ、第1シリンダ内を少なくとも2つの流体室に区画する第1シリンダ用ピストンとを含み、前記第2減衰部材は、前記第1シリンダの周囲全体を満たすように粘性流体が充填され、前記第1シリンダの全体を摺動可能に内包する第2シリンダを含んでおり、前記第1シリンダの外周面における軸方向の略中央位置には、前記第2シリンダのピストンとして機能する第2シリンダ用ピストンが設けられているとともに、前記第2シリンダの外部には、前記第1シリンダ用ピストンに連結された前記ピストンロッドのみが導出されており、さらに、前記第1シリンダは、前記第1シリンダの摺動方向に伸縮する弾性部材で前記第2シリンダ内の所定位置に保持されることを特徴とする。
発明によれば、第1減衰部材が第2減衰部材に内包された二重構造の減衰装置が得られ、ピストンロッドに入力された外力をこれら2つの減衰部材で減衰することができる。これにより、例えば、ピストンロッドに入力された外力を第1減衰部材で減衰した後に、第2減衰部材で減衰するように構成することができ、第1減衰部材で減衰されなかった外力を、第2減衰部材で減衰するという段階的な減衰を実現することができる。これにより、例えば、車両の通常走行時には、第1減衰部材により減衰力をソフトにして軟らかい衝撃吸収特性が得られるように設定することが可能となり、また、車両のロール時には第2減衰部材により減衰力をハードにして硬い衝撃吸収特性が得られるように設定することが可能となる。したがって、減衰力可変の自由度が高い減衰装置が得られる。
また、本発明によれば、第1シリンダが第2シリンダに内包され、第1シリンダ(第2シリンダ用ピストン)が第2シリンダのピストンとして機能する構成であるので、簡単な構成で二重構造の減衰装置が得られ、ピストンロッドに入力された外力をこれら2つのシリンダ内における作用で減衰することができる。これにより、例えば、ピストンロッドに入力された外力を第1シリンダ内で減衰した後に、第2シリンダ内で減衰するように構成することができ、第1シリンダ内で減衰されなかった外力を、第2シリンダ内で減衰するという段階的な減衰を実現することができる。
しかも、第1シリンダ(第2シリンダ用ピストン)が第2シリンダのピストンとして機能し、その分、部品点数を削減することができるので、第1シリンダが第2シリンダに内包されるという構造をとりながら、簡単な構造とすることができる。
また、減衰装置内における減衰力低減のためのストロークは、第1シリンダ内で第1シリンダ用ピストンが摺動することによるものと、第2シリンダ内で第1シリンダ自体が摺動することによるものとを加えたものとなるので、結果として、減衰装置の全長を増やさずに減衰力低減のためのストロークを確保することができ、コンパクトで減衰能力に優れた減衰装置が得られる。また、減衰力可変の自由度も高まる。
また、第1減衰部材と第2減衰部材とでは、減衰特性が異なるように構成されているので、例えば、前記のように外部からの入力が第1シリンダで減衰された後に、第2シリンダによって減衰されるように設定することができ、減衰力が可変される領域を自由に設定することができる。
また、本発明によれば、弾性部材により第2シリンダ内で第1シリンダが所定位置に保持されるようになるので、外力を受けた後の所定位置への復帰性に優れ、安定した減衰力特性が得られるようになる。また、弾性部材の伸縮によりピストンとしての第1シリンダ(第2シリンダ用ピストン)のスムーズな摺動を実現することができる。また、第1シリンダ(第2シリンダ用ピストン)が小刻みにストロークするような場合に振動吸収性が良くなって乗車フィーリングが向上する。
本発明によれば、走行時の状態に対応した減衰力を得ることができ、しかも、減衰力可変の自由度が高い減衰装置が得られる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る減衰装置の詳細について説明する。本実施形態では、左右前輪のストラット型懸架装置に適用される減衰装置について説明する。なお、減衰装置は左右で同一構造のものが適用されるので、以下では、その一方である右前輪に適用される減衰装置について説明し、方向性を示す語、例えば「上下」の語については、減衰装置を右前輪に対して取り付けた状態を基準とする。
参照する図面において、図1は本発明の一実施の形態に係る減衰装置を説明するための右前輪周りの構造を後方側から見た図、図2は同じく設置状態を説明するための分解斜視図、図3は本発明の一実施の形態に係る減衰装置の拡大断面図、図4は同じく模式断面図である。
はじめに、図1,図2を参照して、本実施形態の減衰装置が適用される右前輪周りの構造について説明する。なお、図1,図2において、減衰装置1の後記するカバー5(図3参照)は、図示を省略している。
減衰装置1が適用されるストラット型懸架装置30は、コイルスプリング31を備えてキャスター角に沿って立ち、減衰装置1を内蔵して頂部のストラットマウント32が図示しない車体側に固定される。また、減衰装置1の下端部が連結部材33を介してナックル34に固定され、このナックル34は、図示しない車体に揺動自在に連結されたロアアームLAで支持される。また、ナックル34には、図示しない軸受部が組み付けられており、この軸受部に支持されたドライブシャフトDSがハブHに連結されている。また、ナックル34には、図示しない操舵装置からのタイロッドTが連結されている。
減衰装置1は、図3,図4に示すように、主としてシリンダチューブ2と、このシリンダチューブ2に対して往復動し、外力の入力部となるピストンロッド3とを備えて構成される。
シリンダチューブ2は、第1減衰部材10と、第2減衰部材20とを備え、第1減衰部材10が第2減衰部材20に移動可能に内包された二重構造となっている。本実施形態では、ピストンロッド3に入力された外力を、まず、第1減衰部材10で減衰し、この第1減衰部材10に入力された外力(第1減衰部材10で減衰されなかった外力)を第2減衰部材20で減衰するように構成している。
そのための構成として、第1減衰部材10は、第1シリンダ11と、この第1シリンダ11内に摺動可能に設けられ、第1シリンダ11内を2つの流体室A1,A2に区画する第1シリンダ用ピストン12とを備えている。
第1シリンダ11は、図3に示すように、外筒11aと内筒11bとからなる二重管となっており、これら外筒11aと内筒11bとが図示しないリブ等によって同心に結合されて、外筒11aと内筒11bとの間に流体室A3(以下、第1リザーバ室A3という)が形成されている。このような第1シリンダ11内には粘性流体として油が充填されている。
第1シリンダ用ピストン12は、内筒11bの内部を、ピストンロッド3が収容されない前記流体室A1と、ピストンロッド3が収容される前記流体室A2とに区画し、両流体室A1,A2を連通する圧側通路12aと伸側通路12bとを備える。圧側通路12aは図示しないチェックバルブにより開閉され、また、伸側通路12bは図示しないディスクバルブにより開閉される。
これにより、圧縮時には、流体室A1の油が、圧側通路12aを通って図示しないチェックバルブを変形させて開き、流体室A2に導かれる。これにより圧側減衰力を生ずる。また、伸長時には、流体室A2の油が、伸側通路12bを通って図示しないディスクバルブを変形させて開き、流体室A1に導かれる。これにより伸側減衰力を生ずる。
第1シリンダ11の下部には、内筒11bの流体室A1と第1リザーバ室A3とを仕切る第1ボトムバルブ13が設けられている。この第1ボトムバルブ13には、ボルト13aが挿着され、ボルト13aとナット13bとの間に、図示しないディスクバルブ、チェックバルブ13c等を介装している。
このような第1ボトムバルブ13は、第1シリンダ11における圧縮時に、内筒11bに侵入するピストンロッド3の侵入容積分の油が、チェックバルブ13cの開口から通路13dを通じて図示しないディスクバルブを変形させて開き、流体室A1から第1リザーバ室A3へ油を押し出して、圧側減衰力を得る。また、伸長時に、内筒11bから退出するピストンロッド3の退出容積分の油が、チェックバルブ13cを押し開き、第1リザーバ室A3から流体室A1へ補給され、伸側減衰力を得る。
なお、第1リザーバ室A3は、ガス室G(図4参照)と油室とに区画されており、第1シリンダ11における圧縮時に第1リザーバ室A3に押し出された油によってガス室Gが圧縮されるようになっている。また、圧縮時には、ピストンロッド3の下端部が第1ボトムバルブ13の上端部に当接しないように、第1シリンダ11における圧縮限界(縮み切り状態)が設定されている。
ピストンロッド3には、ブラケット3aを介して、第1シリンダ用リバウンドラバー3bが設けられている。この第1シリンダ用リバウンドラバー3bは、リング状を呈しており、伸長時に、第1シリンダ11の内筒11bの上部に設けられた軸封部11cに当接して、ピストンロッド3の伸長側の移動を規制するようになっている。
また、ピストンロッド3の下端部および第1ボトムバルブ13の上端部には、圧縮時のフェイルセーフ機能として、サブバンプストップラバー3c,3cがそれぞれ設けられている。
第2減衰部材20は、粘性流体としての油が充填され、前記第1シリンダ11を摺動可能に内包する第2シリンダ21を含んで構成されている。本実施形態では、第1シリンダ11が、第2シリンダ21のピストンとして機能するようになっており、第1シリンダ11の摺動方向に伸縮する弾性部材としてのボトムスプリング24で第2シリンダ21内の所定位置に保持されるようになっている。
また、第1シリンダ11の外周面には、第2シリンダ用ピストン22が設けられており、この第2シリンダ用ピストン22により、第2シリンダ21内が2つの流体室B1,B2に区画される。
さらに、第2シリンダ21は、これに充填される油が、第1シリンダ11に充填される油よりも粘性の大きいものとなっている。これにより、外部からの入力があったときには、その入力が第1シリンダ11で減衰され、その後に、第2シリンダ21によって減衰されるように減衰特性が設定されている。
第2シリンダ21は、前記第1シリンダ11と同様に外筒21aと内筒21bとからなる二重管となっており、これらの外筒21aと内筒21bとが図示しないリブ等によって同心に結合されて、外筒21aと内筒21bとの間に流体室B3(以下、第2リザーバ室B3という)が形成されている。
第2シリンダ用ピストン22は、内筒21bの内部を、ピストンロッド3が収容されない前記流体室B1と、ピストンロッド3が収容される前記流体室B2とに区画し、両流体室B1,B2を連通する圧側通路22aと伸側通路22bとを備えている。圧側通路22aは図示しないチェックバルブにより開閉され、また、伸側通路22bは図示しないディスクバルブにより開閉される。
これにより、圧縮時には、流体室B1の油が圧側通路22aを通り、図示しないチェックバルブを変形させて開き、流体室B2に導かれる。これにより圧側減衰力を生ずる。また、伸長時には、流体室B2の油が伸側通路22bを通り、図示しないディスクバルブを変形させて開き、流体室B1に導かれて伸側減衰力を生ずる。
なお、第2シリンダ21内における第1シリンダ11の往復動を円滑に行うために、第2シリンダ21の内壁部には、ベアリング25が設けられている。
第2シリンダ21の下部には、内筒21bの流体室B1と第2リザーバ室B3とを仕切る第2ボトムバルブ23が設けられている。この第2ボトムバルブ23には、ボルト23aが挿着され、ボルト23aとナット23bとの間に、図示しないディスクバルブ、チェックバルブ23c等を介装している。
このような第2ボトムバルブ23は、第2シリンダ21における圧縮時に、内筒21bに侵入するピストンロッド3の侵入容積分の油が、チェックバルブ23cの開口から通路23dを通じて図示しないディスクバルブを変形させて開き、流体室B1から第2リザーバ室B3へ油を押し出して、圧側減衰力を得る。また、伸長時に、内筒21bから退出するピストンロッド3の退出容積分の油が、チェックバルブ23cを押し開き、第2リザーバ室B3から流体室B1へ補給され、伸側減衰力を得る。
また、第2リザーバ室B3は、ガス室G(図4参照)と油室とに区画されており、第2シリンダ21における圧縮時に第2リザーバ室B3に押し出された油によってガス室Gが圧縮されるようになっている。
また、第1シリンダ11の上部には、第2シリンダ用リバウンドラバー26が設けられている。
さらに、ストラットマウント32の下部のスプリングシート32aの下方には、ピストンロッド3の周りにバンプストップラバー4が設けられている。また、シリンダチューブ2の上部は、外カバー5で覆われている。
次に、主として図5,図6を参照して、本実施形態の減衰装置1の作用を説明する。なお、説明を分かりやすくするため、図5(a),図6(a)に示すように、初期状態(通常状態)では、第1シリンダ11内で第1シリンダ用ピストン12が所定位置に位置しており、また、第2シリンダ21内で第1シリンダ11がボトムスプリング24によって所定位置に保持されているとする。
図示しない車両が走行して路面の凹凸や加減速によりタイヤ40(図1参照)が上下動すると、減衰装置1では、ピストンロッド3がシリンダチューブ2に対して上下に相対動する。
はじめに、バンプストローク時(圧縮時)について説明する。圧縮時には、図5(b)に示すように、ピストンロッド3が第1シリンダ11内に侵入する。これにより、流体室A1の油が圧側通路12a(図3参照)を通り、図示しないチェックバルブを変形させて開き、流体室A2に導かれる。これにより、圧側減衰力を生ずる。
このように、圧縮時に、はじめにピストンロッド3が第1シリンダ11内に侵入するのは、前記と同様に、第1シリンダ11内の油の粘性よりも第2シリンダ21内の油の粘性のほうが大きく設定されていること、およびボトムスプリング24による保持力が第1シリンダ11に作用していることに起因する。つまり、第1シリンダ11に充填されている油よりも、第2シリンダ21に充填される油のほうが粘性の大きいものを使用しているので、ピストンロッド3による外力が入力されたときは、まず、第1シリンダ11内でその外力が減衰されるとともに、その後に、第1シリンダ11に外力が及んだときに、第2シリンダ21内で第1シリンダ11が移動されて、第1シリンダ11に及んだ外力が減衰されるように作用する。これにより、第1シリンダ11内で減衰されなかった大きな外力は、段階的に第2シリンダ21内で減衰されることとなる。
ピストンロッド3が第1シリンダ11内に侵入すると、内筒11b(図3参照)に侵入するピストンロッド3の侵入容積分に相当する油が、第1ボトムバルブ13のチェックバルブ13c(図3参照)を通じて、流体室A1から第1リザーバ室A3へ油を押し出す。そして、このとき通路13d(図3参照)を通過する際の流通抵抗により減衰力が生ずる。
その後、図5(b)に示すように、ピストンロッド3が圧縮側に移動して第1シリンダ11における圧縮限界の状態になると、第1シリンダ11内におけるピストンロッド3の圧縮方向の移動が規制される。
この状態から引き続きピストンロッド3に圧縮方向の外力が作用すると、ボトムスプリング24のばね力に抗して第1シリンダ11が第2シリンダ21内を下動し、結果として、第2シリンダ21内にピストンロッド3がさらに侵入する(図5(c)参照)。
このとき、第2シリンダ21内を第1シリンダ11が下動することで、流体室B1の油が圧側通路22a(図3参照)を通り、図示しないチェックバルブを変形させて開き、流体室B2に導かれる。これにより、第2シリンダ21内で厚側減衰力が生ずる。また、内筒21b(図3参照)に侵入するピストンロッド3の侵入容積分の油が、チェックバルブ23c(図3参照)の開口から通路23d(図3参照)を通じて図示しないディスクバルブを変形させて開き、流体室B1から第2リザーバ室B3へ油を押し出す。そして、このとき通路23dを通過する際の流通抵抗により減衰力が生ずる。
ここで、このようなピストンロッド3の圧縮側への移動後に、伸長側への移動に切り替わった場合には、前記した作動と逆の作動、つまり、図5(c)に示す状態から図5(b)に示す状態となるように、第2シリンダ21内で第1シリンダ11がボトムスプリング24のばね力により伸長側に戻され、その後、図5(b)に示す状態から図5(a)に示す状態となるように、ピストンロッド3が伸長側に戻される。
次に、リバウンドストローク時(伸長時)には、図6(b)に示すように、ピストンロッド3が伸長側に移動して第1シリンダ11内から退出することで、流体室A2の油が伸側通路12b(図3参照)を通り、図示しないディスクバルブを変形させて開く。これにより、流体室A2の油が流体室A1に導かれて伸側減衰力を生ずる。
このとき、内筒11b(図3参照)から退出するピストンロッド3の退出容積分に相当する油が流体室A1で不足するので、第1ボトムバルブ13のチェックバルブ13c(図3参照)を通じて、第1リザーバ室A3から流体室A1へ油が補給されることとなり、通路13dを通過する際の流通抵抗により減衰力が生ずる。
図6(b)に示すように、ピストンロッド3が伸長側に移動して第1シリンダ用リバウンドラバー3b(図3参照)が第1シリンダ11の軸封部11c(図3参照)に当接する状態になると、第1シリンダ11内におけるピストンロッド3の伸長側への移動が規制される。
この状態から外力によりピストンロッド3が伸長側に引き続き移動すると、ボトムスプリング24の付勢力に抗して第1シリンダ11が第2シリンダ21内を上動する状態となり、結果として、第2シリンダ21内からピストンロッド3が退出する。
このとき、第2シリンダ21内を第1シリンダ11が上動することで、流体室B2の油が、伸側通路22bを通って図示しないディスクバルブを変形させて開き、流体室B1に導かれる。これにより、第2シリンダ21内で伸側減衰力が生ずる。また、流体室B1では、内筒21bから退出するピストンロッド3の退出容積分に相当する油が不足することとなるので、第2ボトムバルブ23のチェックバルブ23c(図3参照)を通じて、第2リザーバ室B3から流体室B1へ油が補給される。これにより、第2ボトムバルブ23の通路23d(図3参照)を通過する際の流通抵抗により減衰力が生ずる。
ここで、このようなピストンロッド3の伸長側への移動後に、圧縮側への移動に切り替わった場合には、前記した作動と逆の作動、つまり、図6(c)に示す状態から図6(b)に示す状態となるように、第2シリンダ21内で第1シリンダ11がボトムスプリング24の弾性により戻され、その後、図6(b)に示す状態から図6(a)に示す状態となるように、ピストンロッド3が戻される。
以上説明した本実施形態の減衰装置1によれば、第1減衰部材10が第2減衰部材20に内包された二重構造の減衰装置1が得られ、ピストンロッド3に入力された外力をこれら2つの減衰部材10,20で減衰することができる。
また、ピストンロッド3に入力された外力を第1減衰部材10で減衰した後に、第2減衰部材20で減衰するように構成されているので、第1減衰部材10で減衰されなかった外力を、第2減衰部材20で減衰するという段階的な減衰を実現することができる。つまり、車両の通常走行時は、第1減衰部材10により減衰力をソフトにして軟らかい衝撃吸収特性が得られるような設定が可能となり、また、車両のロール時は第2減衰部材20により減衰力をハードにして硬い衝撃吸収特性が得られるように設定することができる。したがって、減衰力可変の自由度が高い減衰装置1が得られる。
また、第1減衰部材10としての第1シリンダ11が第2減衰部材20としての第2シリンダ21に内包され、第1シリンダ11が第2シリンダ21のピストンとして機能する構成であるので、簡単な構成で二重構造の減衰装置1が得られ、ピストンロッド3に入力された外力をこれら2つの第1シリンダ11,第2シリンダ21内における作用で減衰することができる。これにより、第1シリンダ11内で減衰されなかった外力を、第2シリンダ21内で減衰するという段階的な減衰特性を簡単な構造で実現することができる。
また、減衰装置1内における減衰力低減のためのストロークは、第1シリンダ11内で第1シリンダ用ピストン12が摺動することによるものと、第2シリンダ21内で第1シリンダ11自体が摺動することによるものとを加えたものとなるので、結果として、減衰装置1の全長を増やさずに減衰力低減のためのストロークを確保することができ、コンパクトで減衰能力に優れた減衰装置1が得られる。また、小さなストロークで大きな減衰力を得られるようになり、省スペース化を図ることができて、タイヤハウス周りの狭い空間にも好適に設けることができる。
さらに、第2シリンダ21の油の粘性を第1シリンダ11の油の粘性よりも大きくしてあるので、ピストンロッド3からの入力が第1シリンダ11で減衰された後に、第2シリンダ21によって減衰される減衰装置1を簡単に構成することができる。また、油の粘性を調整することにより減衰力が可変される領域を自由に設定することが可能となる。また、車種ごとのサスペンション等の特性に合わせた設定変更も自由に行うことができる。
また、第1シリンダ11は、第1シリンダ11の摺動方向に伸縮するボトムスプリング24で第2シリンダ21内の所定位置に保持されるようになるので、外力を受けた後の所定位置への復帰性に優れ、安定した減衰力特性が得られるようになる。また、ボトムスプリング24の伸縮により第1シリンダ11のスムーズな摺動を実現することができる。また、第1シリンダ11が小ストロークする際の振動吸収性が良くなって乗車フィーリングが向上する。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されず、発明の主旨に応じた適宜の変更実施が可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施形態では、第2シリンダ21の油の粘性を第1シリンダ11の油の粘性よりも大きく設定したが、これに限られることはなく、これとは逆に、第1シリンダ11の油の粘性を第2シリンダ21の油の粘性をよりも大きく設定してもよい。
また、第1減衰部材10と第2減衰部材20との減衰特性を異ならせる手法としては、第1シリンダ用ピストン12、第2シリンダ用ピストン22の通路やバルブ等の仕様を変更することが挙げられる。この場合、第1シリンダ11と第2シリンダ21との油の粘性が同じでも、バルブ等を通過する駅の流量が異なることによって、減衰特性を異ならせることができる。
また、第1シリンダ11内および第2シリンダ21内は、3つ以上の流体室に区画してもよい。
本発明の一実施の形態に係る減衰装置を説明するための右前輪周りの構造を後方側から見た図である。 同じく設置状態を説明するための分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る減衰装置の拡大断面図である。 同じく模式断面図である。 (a)〜(c)はバンプストローク時(圧縮時)の作用説明図である。 (a)〜(c)はリバウンドストローク時(伸長時)の作用説明図である。
符号の説明
1 減衰装置
2 シリンダチューブ
3 ピストンロッド
3b 第1シリンダ用リバウンドラバー
3c サブバンプストップラバー
4 バンプストップラバー
A1,A2 流体室
A3 第1リザーバ室
B1,B2 流体室
B3 第2リザーバ室
10 第1減衰部材
11 第1シリンダ
12 第1シリンダ用ピストン
13 第1ボトムバルブ
20 第2減衰部材
21 第2シリンダ
22 第2シリンダ用ピストン
23 第2ボトムバルブ
24 ボトムスプリング
26 第2シリンダ用リバウンドラバー

Claims (1)

  1. 外力が入力されるピストンロッドと、このピストンロッドに入力された外力を減衰する第1減衰部材と、この第1減衰部材と異なる減衰特性を有し、当該第1減衰部材を移動可能に内包し、前記第1減衰部材に入力された外力を減衰する第2減衰部材とを備え
    前記第1減衰部材は、粘性流体が充填された第1シリンダと、前記ピストンロッドに連結されて前記第1シリンダ内に摺動可能に設けられ、第1シリンダ内を少なくとも2つの流体室に区画する第1シリンダ用ピストンとを含み、
    前記第2減衰部材は、前記第1シリンダの周囲全体を満たすように粘性流体が充填され、前記第1シリンダの全体を摺動可能に内包する第2シリンダを含んでおり
    前記第1シリンダの外周面における軸方向の略中央位置には、前記第2シリンダのピストンとして機能する第2シリンダ用ピストンが設けられているとともに、
    前記第2シリンダの外部には、前記第1シリンダ用ピストンに連結された前記ピストンロッドのみが導出されており、
    さらに、前記第1シリンダは、前記第1シリンダの摺動方向に伸縮する弾性部材で前記第2シリンダ内の所定位置に保持されることを特徴とする減衰装置。
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