JP4838987B2 - 非水電解液二次電池 - Google Patents
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Description
また、本発明の第二の目的は、特に、コバルト酸リチウムを用いる場合に、放電特性と容量に優れ、かつ信頼性の高い非水電解液二次電池を提供することである。
つまり、本発明において、上記高分子体は、正極内に含まれており、また、分子量が大きいため、従来の低分子量の過充電添加剤とは異なり、非水電解液内への移動が抑制される。さらに、上記高分子体は、熱安定性が高い。このため、電池が過充電状態になった場合、主に正極近傍で高分子体の分解反応が進行し、正極が高抵抗の被膜で覆われるようになる。これにより、過充電がそれ以上進行することを防止することが可能となる。また、高温で保存した場合にも、非水電解液内に移動しにくく、熱安定性が高いために、電池特性の劣化を抑えることができる。このため、高温で保存した場合でも、高い信頼性を備える電池とすることが可能となる。
図1の非水電解液二次電池は、電池ケース1、極板群4および非水電解液(図示せず)からなる。極板群4は、正極板5、負極板6、およびセパレータ7からなり、正極板5と負極板6とがセパレータ7を介して渦巻状に巻回されている。
また、正極板5は正極集電体と正極合剤層からなり、負極板6は、負極集電体と負極合剤層からなる。
重合度が100より小さくなると、上記高分子体が電解液に溶解する可能性がある。重合度が20000より大きくなると、上記高分子体を作製するときの収率が低下する場合がある。
また、その分子量は、10,000〜2,000,000の範囲にあることが好ましい。
また、これ以外の方法を用いて、上記高分子体を合成してもよい。
また、上記高分子体は、上記のように、非水電解液中ではなく、主に正極近傍に存在し、熱安定性も高い。従って、従来の過充電添加剤とは異なり、電池全体に存在すること、高温下で分解することがあまりないため、電池を高温で保存した場合でも、電池特性が劣化することがほとんどない。このため、高温保存後の信頼性を向上させることが可能となる。
これらの導電材のなかで、化学的安定性および導電性の観点から、人造黒鉛やアセチレンブラックが特に好ましい。
これらの結着剤のなかで、化学的安定性および結着性の観点から、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が特に好ましい。
正極集電体は、フォイル状、フィルム状、シート状、ネット状等でもよい。また、正極集電体は、パンチングされたもの、ラス加工体、多孔質体、発泡体、繊維群の成形体などであってもよい。
正極用集電体の厚さは、特に限定されないが、1〜500μmであることが好ましい。
上記リチウム合金の中では、特に、ケイ素、スズ、アルミニウム、亜鉛、マグネシウムから選ばれる少なくとも一種とリチウムとを含む合金が好ましい。
また、負極活物質の平均粒径は、特に限定はされないが、1〜30μmであることが好ましい。
また、これらの導電材のなかで、人造黒鉛、アセチレンブラックおよび炭素繊維が特に好ましい。
導電材の添加量は、負極活物質100重量部あたり、1〜30重量部であることが好ましく、1〜10重量部であることが特に好ましい。
上記負極集電体の厚さは、1〜500μmであることが好ましい。
また、フィラーの添加量は、正極または負極の0〜10重量%であることが好ましい。
これらの中でも、環状カーボネートと鎖状カーボネートとの混合系、または環状カーボネートと鎖状カーボネートと脂肪族カルボン酸エステルとの混合系が好ましい。
これらの中でも、溶質としてLiPF6を用いることが特に好ましい。
セパレータの耐有機溶剤性、およびセパレータと非水溶媒との親和性から、セパレータとしては、オレフィン系ポリマー、あるいはガラス繊維などから作製されたシート、不織布または織布からなるものを用いることが好ましい。ここで、上記オレフィン系ポリマーとしては、ポリプロピレン、ポリエチレンなどが挙げられる。これらのポリマーは、単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。
セパレータの空孔率は、電子やイオンの透過性と素材や膜圧に応じて決定される。この空孔率は、一般的には30〜80%であることが望ましい。
また、セパレータの厚さは、一般的には、10〜300μmであることが好ましい。
また、正極および/または負極に含まれるポリマー材料と、セパレータを構成するポリマー材料とは、同じであってもよいし、異なってもよい。
種々の平均分子量のポリ酢酸ビニル(米国Aldrich社製)を酢酸エステルからシュウ酸エステルへとエステル交換することによって、正極に添加される高分子体を合成した。詳細は以下の通りである。
取り出した有機層に無水硫酸マグネシウム20gを加えて3時間放置して、有機層を脱水した。次に、その硫酸マグネシウムをろ紙を用いて濾別した。得られた濾液をロータリーバキュームエバポレーターでエバポレートして、溶媒であるクロロホルムを取り除き、高分子体を白色固体として得た。これを化合物1とした。
ここで、化合物1〜3において、一般式(1)で表されるモノマー単位の含有量は、一般に10〜50モル%の範囲にある。
5重量部の化合物1を脱水N−メチルピロリジノンに溶解した。この溶液に、正極活物質であるリチウム含有コバルト複合酸化物(LiCoO2)粉末を80重量部と、導電材である炭素粉末を10重量部と、結着剤であるポリフッ化ビニリデン樹脂を5重量%とを添加し、正極スラリーを作製した。このとき、結着剤であるポリフッ化ビニリデン樹脂は、脱水N−メチルピロリジノンに溶解させた。
次に、得られた正極スラリーを、アルミニウム箔からなる正極集電体上に塗布し、乾燥した。乾燥後、圧延し、所定の寸法に切断して、正極を得た。この正極には、正極リードを溶接しておいた。
負極活物質である黒鉛粉末95重量部と、結着剤であるポリフッ化ビニリデン樹脂5重量部とを混合した。この混合物を脱水N−メチルピロリジノンに添加して、負極スラリーを作製した。このとき、結着剤であるポリフッ化ビニリデン樹脂は、無水N−メチルピロリジノンに溶解させた。
次に、得られた負極スラリーを、銅箔からなる負極集電体上に塗布し、乾燥させた。乾燥後、圧延し、所定の寸法に切断して、負極を得た。この負極には、負極リードを溶接しておいた。
図1に示される円筒型電池を作製した。
上記のようにして得られた正極及び負極を、セパレータを介して複数回渦巻状に巻回して、極板群を作製した。この極板群の上部および下部に、それぞれ上部絶縁リング8および下部絶縁リング9を配置した。
この後、正極リードを封口板に接続し、負極リードをニッケル鍍金した鉄製の電池ケースの底部に接続した。
電池ケース内に、エチレンカーボネートとエチルメチルカーボネートの体積比1:1の混合溶媒にLiPF6を1.5モル/リットルの濃度で溶解させた非水電解液を所定量注入した。
最後に、電池ケースの開口端部を、絶縁パッキングを介して封口板にかしめつけることにより、電池ケースの開口部を封口して、円筒型電池を作製した。このようにして得られた電池を電池1とした。なお、作製した電池の外径は18mmとし、長さは65mmとした。
電池を、400mAの定電流で4.2Vに達するまで充電し、その後、400mAの定電流で3.0Vに達するまで放電して、そのときの放電容量を測定した。1kHzの交流電圧を電池に印加して、そのときのインピーダンスを測定することにより、電池の内部抵抗を測定した。得られた結果を表2に示す。
400mAの定電流で、電池両極の電圧が12Vに達するまで過充電を行い、12V到達直後の電池の温度を測定した。また、1kHzの交流電圧を印加して、そのときのインピーダンスを測定することにより、電池の内部抵抗を測定した。得られた結果を表2に示す。
初期特性を確認した後、初期特性を測定したときと同様の条件で充電した電池を、60℃に維持された恒温槽中で20日間保存した。保存後の電池を400mAの定電流で3.0Vに達するまで放電して、その放電容量を測定した。初期特性確認時の放電容量に対する高温保存後の放電容量の割合に100をかけたものを保存後の容量維持率とした。得られた結果を表2に示す。
しかしながら、比較電池2および比較電池3は、保存後の容量維持率が、それぞれ79%および70%と低下していた。これらの化合物は、非水電解液に溶解しており、電池全体に広がっている。高温保存時には、これらの化合物の分解が電池全体で生じるために、その電池特性が低下したと考えられる。
また、正極活物質としてLiNiO2またはLiMn2O4を用いた用いた電池4および電池5でも、電池1〜3と同様の効果が得られた。
2 封口板
3 絶縁パッキング
4 極板群
5 正極板
5a 正極リード
6 負極板
6a 負極リード
7 セパレータ
8 上部絶縁リング
9 下部絶縁リング
Claims (2)
- (1)リチウムイオンを電気化学的に吸蔵および放出し得る材料を負極活物質として含む負極、
(2)リチウム複合酸化物を正極活物質として含む正極、
(3)前記負極と前記正極との間に配置されたセパレータ、ならびに
(4)非水電解液
を具備してなる非水電解液二次電池であって、
前記正極が、さらに、高分子体を含み、
前記高分子体は、以下の式:
前記高分子体の重合度が100以上であり、
前記高分子体の割合が、前記正極活物質100重量部あたり、1〜6.25重量部である非水電解液二次電池。 - 前記リチウム複合酸化物が、コバルト酸リチウムである請求項1に記載の非水電解液二次電池。
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