JP4838398B1 - 医療装置 - Google Patents

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Abstract

医療装置1は、体内101に導入され、体内101を撮像する撮像手段50と、撮像装置50から延設して外部機器5と信号または電力を授受し、体内101から体外へ体壁102を介して引き出されるケーブル43と、ケーブル43の端部に配設され、電気接点63を有して外部機器5と電気的に接続される電気端子部61と、少なくとも電気接点63を覆って電気端子部61に所定の強度で水密に接着され、体内101から体外へケーブル43を引き出すときに把持されるカバー体60と、電気端子部61からカバー体60を取り外すための易剥部66と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、体内に導入使用される撮像装置を備えた医療装置に関する。
周知のように、医療装置である内視鏡装置は、内視鏡内に撮像装置を備えており、患者の体腔内へ導入されて、撮像装置によって撮影された観察像により、体内患部の各種検査、各種処置などを行うためのものである。
このような内視鏡には、体内の管腔管路である、食道、胃、大腸、十二指腸などの消化臓器内に口腔、または肛門から導入する従来型のものの他、近年、臍部近傍から体壁を穿刺して貫通して、腹腔内へ導入して、消化管内検査の他、体内の臓器を観察しながら治療処置を行う外科手術、所謂、腹腔鏡下外科手術が注目されている。このような内視鏡装置は、体内に導入される内視鏡とビデオプロセッサなどの外部機器とを電気的に有線接続するケーブルを備えている。
ところで、体腔内を観察するための医療用小型カメラでは、映像信号、制御信号、電力供給用信号などを授受するケーブルを有し、このケーブルの先端部に電気接点が設けられたものがある。このケーブルは、カメラを体腔内の体壁に固定するため、カメラと共に一度体腔内に導入されて、体壁を貫通させて体外へ引き出して、外部機器のビデオプロセッサと接続される場合がある。そのため、ケーブルの電気接点には、防水キャップを設ける必要がある。
このような外部機器との非接続時のケーブルの電気接点部を防水する防水キャップなどのカバー体に関しては、従来から提案されており、例えば、日本国特開2009−273792号公報に電気接点部材が配設されたコネクタの接続口と着脱自在な防水キャップが記載されている。この従来の防水キャップは、上記接続口の内周面に密着して防水するOリングを設けると共に、接続口の外周に配置されたコネクタ取付固定用の回転リングの前面に密着して、水密を保持するシール部材を設けた内視鏡用コネクタの技術が開示されている。
また、例えば、日本国特開平10−199609号公報には、コネクタを防水構造とするために被せたケースの外周を把持回転した際に、内部のコネクタに回転トルクが加わらないように、防水キャップにスリットを形成して、このスリットをケース上のピンと係合させることで、防水キャップがケースに対して回動することを制限させる防水コネクタ構造の技術が開示されている。
しかしながら、カメラと共に一度、体腔内にケーブルを導入する医療装置である場合、従来構造の防水キャップなどのカバー体を把持してケーブルを体外へ引き出す際に、コネクタとの接続強度が弱いと体内でコネクタから外れてしまい、電気接点に汚れ(粘膜、血液など)が付着してしまう可能性がある。その反面、体外へ引き出されたコネクタに被せた防水キャップなどのカバー体が取り外し難い構成であると、ビデオプロセッサへの接続までに時間が掛かり、緊急を要する手術のときには適さない構成となってしまう。
さらに、カメラと共に一度体腔内にケーブルを導入する医療装置である場合、ケーブルが体内から体外へ引き出すときに体壁を通過するため、コネクタを覆うカバー体によって生体の組織を傷つけないようにすることが好ましい。
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ケーブル端部に配設されたコネクタに被せられるカバー体がコネクタから外れ難くい構造として電気接点を確実に防水、汚れ付着防止などすると共に、使用時にはコネクタから簡単にカバー体を取り外せる医療装置を提供することである。
本発明の一態様の医療装置は、体内に導入される医療装置であって、前記体内を撮像する撮像装置と、前記撮像装置から延設して外部機器と信号または電力を授受し、前記体内から体外へ体壁を介して引き出されるケーブルと、前記ケーブルの端部に配設され、電気接点を有して前記外部機器と電気的に接続される電気端子部と、少なくとも前記電気接点を覆って前記電気端子部に所定の強度で水密に接着され、前記体内から前記体外へ前記ケーブルを引き出すときに把持されるカバー体と、前記電気端子部から前記カバー体を取り外すための易剥部と、を具備する。
また、本発明の他の態様の医療装置は、体内に導入される医療装置であって、前記体内を撮像する撮像手段と、前記撮像手段から延設して外部機器と信号または電力を授受し、前記体内から体外へ体壁を介して引き出されるケーブルと、前記ケーブルの端部に配設され、電気接点を有して前記外部機器と電気的に接続される電気端子部と、少なくとも前記電気接点を覆って前記電気端子部に所定の強度で水密に接着され、前記体内から前記体外へ前記ケーブルを引き出すときに把持されるカバー体と、前記電気端子部から前記カバー体を取り外すための易剥手段と、を具備する。
本発明の第1の実施の形態に係り、医療装置である内視鏡システムの構成を示す図 同、体外装置、及び穿刺針の構成を示す断面図 同、腹腔内設置カメラの構成を示す断面図 同、電気端子部を覆う防滴部が装着された電気ケーブルワイヤの端部の構成を示す斜視図 同、防滴部のリング状の掛止部をフック針により引掛けた状態を示す斜視図 同、電気ケーブルワイヤから防滴部を取り外すときの状態を示す斜視図 同、電気ケーブルワイヤから防滴部を取り外した状態を示す斜視図 同、フック針を腹壁に穿刺した状態を示し、腹腔内設置カメラを腹腔内へ留置する手順を説明するための図 同、フック針によって、防滴部のワイヤを引掛ける前の状態を示し、腹腔内設置カメラを腹腔内へ留置する手順を説明するための図 同、体外装置が腹部上に設置された状態における、体外装置、及び腹腔内設置カメラの断面図 同、電気端子部と電気ケーブルワイヤのコネクタを接続する状態を説明するための斜視図 同、腹腔内設置カメラが腹壁へ留置された状態を示す内視鏡システムの全体構成図 同、変形例の防滴部の構成を示す斜視図 本発明の第2の実施の形態に係り、防滴部の構成を示す側面図 同、図14の防滴部の構成を示す断面図 同、変形例の防滴部の構成を示す側面図 同、図16の防滴部の構成を示す断面図 同、図16の防滴部に切り込み部を設けた構成を示す側面図 同、防滴部を取り外すための専用器具の一例を示す図 同、図19の防滴部を取り外すための専用器具の構成を示す断面図 同、図19とは異なる防滴部を取り外すための専用器具の一例を示す図 同、図21のカッタユニットの構成を示す平面図 本発明の第3の実施の形態に係り、防滴部の構成を示す側面図 同、図23の防滴部の構成を示す断面図 同、薬液に防滴部を浸漬した状態を示す図 同、防滴部が薬液により浸漬処理された状態を示す図 同、第1の変形例の電気端子部の構成を示す斜視図 同、図27の電気端子部を覆う防滴部の構成を示す斜視図 同、第2の変形例の電気端子部の構成を示す斜視図 同、図29の電気端子部を覆う防滴部の構成を示す分解斜視図 同、図29の電気端子部を覆う防滴部の構成を示す斜視図 同、係止部の変形例を示す斜視図 同、第3の変形例の電気端子部を覆う防滴部の構成を示す斜視図
以下、本発明である医療装置について説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態に基づく図面は、模式的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、夫々の部分の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面の相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、以下の説明において、例えば、腹腔鏡下外科手術を行う、医療機器を備えた医療装置を例示する。
(第1の実施の形態)
先ず、腹腔鏡下外科手術に用いられる本発明の医療装置である内視鏡システムについて、以下に説明する。なお、図1から図12は本発明の第1実施形態に係り、図1は医療装置である内視鏡システムの構成を示す図、図2は体外装置、及び穿刺針の構成を示す断面図、図3は腹腔内設置カメラの構成を示す断面図、図4は電気端子部を覆う防滴部が装着された電気ケーブルワイヤの端部の構成を示す斜視図、図5は防滴部のリング状の掛止部をフック針により引掛けた状態を示す斜視図、図6は電気ケーブルワイヤから防滴部を取り外すときの状態を示す斜視図、図7は電気ケーブルワイヤから防滴部を取り外した状態を示す斜視図、図8はフック針を腹壁に穿刺した状態を示し、腹腔内設置カメラを腹腔内へ留置する手順を説明するための図、図9はフック針によって、防滴部のワイヤを引掛ける前の状態を示し、腹腔内設置カメラを腹腔内へ留置する手順を説明するための図、図10は体外装置が腹部上に設置された状態における、体外装置、及び腹腔内設置カメラの断面図、図11は電気端子部と電気ケーブルワイヤのコネクタを接続する状態を説明するための斜視図、図12は腹腔内設置カメラが腹壁へ留置された状態を示す内視鏡システムの全体構成図、図13は変形例の防滴部の構成を示す斜視図である。
図1に示すように、腹腔鏡下外科手術を行う本実施の形態の内視鏡システム1は、小型なカプセル型の医療装置である腹腔内設置カメラ(以下、カメラと略記する)2と、体内に導入されたカメラ2を体外側から固定保持するためのカメラ固定ユニットである体外装置3と、体外装置3に挿抜自在であって、カメラ2を掛止して引き上げる穿刺針であるフック針4と、画像処理回路が内蔵された信号処理装置であるカメラコントロールユニット(以下、CCUと略記する)5と、このCCU5とケーブル11により電気的に接続され、観察画像を表示する表示装置であるモニタ6と、により主に構成されている。
CCU5は、カメラ2と電気的に接続される通信ケーブル12が電気コネクタを介して着脱自在に接続され、この通信ケーブル12に電気的に接続されるカメラ2から伝送された画像信号を映像信号に生成してモニタ6に出力する。このモニタ6は、例えば、液晶ディスプレイであって、CCU5から出力された映像信号を受けて、カメラ2による観察画像を画面上に表示する。また、CCU5は、体外装置3と電気ケーブル13により着脱自在に接続されている。
次に、体外装置3、及びフック針4について、図2を用いて、以下に詳しく説明する。
体外装置3は、図2に示すように、カメラ2を体腔内で牽引して固定するカメラ固定ユニットであり、筐体21内に受信機22、及びこの受信機22と電気的に接続された電気コネクタ部23が内蔵されている。
この電気コネクタ部23は、CCU5に接続される電気ケーブル13に接続されている。体外装置3は、電気ケーブル13を介して、CCU5からの電源、及び受信機22からの信号をCCU5へ伝送する。
筐体21には、側面から横方向にスライド穴部24が形成されている。このスライド穴部24には、付勢バネ25が端面に固定された非磁性体から形成された固定部を構成する固定レバー26が挿通配置されている。この固定レバー26は、略直方体形状をしており、筐体21の内部方向へスライド穴部24に沿ってスライド自在に配設されている。また、固定レバー26は、その中途部に、付勢バネ25側に凸状の円弧面27aを備えた孔部27が形成されている。
筐体21には、上下に貫通する挿通部28が形成されている。この挿通部28は、筐体21の上面開口となり、上部に拡がるように円錐状のテーパ面29が形成されている。
以上のように構成された体外装置3には、固定レバー26の孔部27と挿通部28が一致するように固定レバー26が筐体21内に押し込まれたスライド位置において、上下方向に貫通する孔にエンドクローズを構成するフック針4が挿抜自在に挿通配置される。
体外装置3に挿通自在なフック針4は、円筒状の穿刺針管31と、この穿刺針管31の上部に連設された針ヘッド32と、穿刺針管31内にスライド自在に挿通するフック部34が先端に形成された穿刺ロッド33と、この穿刺ロッド33の上部に連設されたフックヘッド35と、このフックヘッド35と針ヘッド32の間に介装されたバネ36と、を有して構成されている。
穿刺針管31は、先端が斜めに切断された鋭利な針状に形成された、直径がおよそ、3mmの細長な金属管体である。針ヘッド32は、穿刺針管31よりも外径が大きく、先端側が円錐状に形成されて穿刺針管31と一体形成されている。この針ヘッド32は、筐体21の上部に形成されたテーパ面29に当接することで、フック針4が筐体21の下方へ抜け落ちないよう構成されている。
穿刺ロッド33は、細長な金属製の棒体であり、上部に連設されたフックヘッド35がバネ36によって、針ヘッド32から離反する方向に付勢されている。これにより、穿刺ロッド33は、先端に形成されたフック部34が穿刺針管31内に収容されている。
また、フック針4は、ユーザによって、フックヘッド35がバネ36の付勢力に抗して、穿刺針管31へ押し込まれると、先端に形成されたフック部34が穿刺針管31の先端から突出する。
このように構成されたフック針4は、筐体21の挿通部28、及び固定レバー26の孔部27に挿通配置された状態において、固定レバー26が付勢バネ25の付勢力によって、筐体21の外側方向への押圧力により、筐体21に挿通固定される。つまり、フック針4は、穿刺針管31の外周面が固定レバー26の孔部27の一側面に形成された円弧面27aにより、押圧されて、挿通部28の内面と当接することで筐体21に挿通した状態で固定される。
次に、カメラ2について、図3を用いて、以下に詳しく説明する。
カメラ2は、図3に示すように、カプセル型の筐体部を構成する外装部41と、この外装部41の一側部から突起した板状の把持部42と、外装部41の上部中央から延設された通信ケーブル43と、を有している。
外装部41は、制御部44と、送信機45と、バッテリ46と、2つの電磁コイル47,48と、撮像部であるカメラユニットを構成し、内部に撮像手段である撮像ユニット50と、照明光の光源となるLED、有機ELなどから構成された小型で低消費電力な照明ユニットを構成する複数の照明部57と、が内部に設けられている。
制御部44は、送信機45、撮像ユニット50、および照明部57と電気的に接続されている。なお、制御部44は、各構成を駆動制御するため、バッテリ46、または通信ケーブル43を介して駆動電源が入力される。また、制御部44は、一方の電磁コイル48とも電気的に接続されている。他方の電磁コイル47は、通信ケーブル43内に挿通する配線の1つが接続されている。
撮像ユニット50は、CCD、CMOSなどの固体撮像素子55と、この固体撮像素子55を駆動制御し、固体撮像素子55に入射された撮影光を光電変換する撮像素子駆動回路部55aと、固体撮像素子55に撮影光を集光する対物レンズ群56と、この対物レンズ群56を保持するレンズ保持枠56aと、を有して主に構成されている。なお、本実施の形態の撮像ユニット50は、その撮影可能な画角が例えば、120°以上となるように、広角な視野範囲を撮像する撮像光学系が設定されている。また、撮像ユニット50は、ズーム機能などを有していても良い。
照明部57は、駆動制御される照明駆動回路部57a上に配置されている。なお、外装部41には、撮像ユニット50、及び各照明部57を気密保持してカバーする透明な観察窓、及び照明窓を構成するサファイアガラスなどから形成されたカバー部材51,58が配設されている。これらカバー部材51,58は、外装部41の下部に配設されている。
また、カメラ2は、通信ケーブル43に電力が供給されると、電磁コイル47に電流が供給され、この電磁コイル47で発生する磁力によって、もう一方の電磁コイル48で発生した誘導電流が制御部44に入力される。そして、制御部44は、内部に図示しない切替スイッチが設けられており、電磁コイル48から誘導電流が入力されると、バッテリ46による電力供給から通信ケーブル43を介して電力供給を受けるように内部のスイッチを切替える構成となっている。
なお、通信ケーブル43は、カメラ2内の制御部44への各種指示信号、撮像ユニット50からの撮像信号などをCCU5と授受するための通信ケーブルである。
次に、図4〜図7を用いて、カメラ2の外装部41から延設された通信ケーブル43の延出端に設けられる電気端子部、及び電気端子部を被覆するカバー体について、以下に詳しく説明する。
通信ケーブル43は、図4、図6、および図7に示すように、延出端に電気端子部61が設けられている。この電気端子部61は、前方に延設された略矩形ブロック状の雄型端子62を有した雄型コネクタである。この雄型端子62は、CCU5に接続された通信ケーブル12の端部に設けられた雌型のコネクタ14(図1参照)と電気的に接続自在な構成となっている。
また、電気端子部61の雄型端子62は、両側面上に複数の電気接点63が設けられている。この電気端子部61には、雄型端子62を覆うように、防水、および汚れ防止用のカバー体である防滴部(防水キャプともいう)60が装着される。このように雄型端子62は、防滴部60が装着されて覆われることで防滴(体液、血液などの汚れ付着防止、および防塵)される。
この防滴部60は、図5に示すように、前方側にフック針4のフック部34を引掛けて把持できるようにループ形成された掛止部64を一体的に、イージーピール性(易開封性)樹脂(イージーシーラント材ともいい、PP、PEなどの材質)を使用して前方が閉塞された円筒フィルム状に薄肉形成されている。そして、防滴部60は、複数の電気接点63を覆うように、電気端子部61の雄型端子62が収容される空間部65を有している。
したがって、防滴部60は、雄型端子62全体、および電気端子部61の先端外周部部分までを覆うように配設され、雄型端子62を水密保持する防水、および防汚のカバー体を構成している。なお、防滴部60は、前方側の掛止部64を先細りにして、後方へ向けてなだらかな形状となっている。また、上述のイージーピール性樹脂は、生体適合性があり、耐熱性、および摺動性が高いものが好ましい。
以上に説明した、防滴部60は、イージーピール性樹脂の特性を生かして、内周一部を雄型端子62の後方外周部と熱接合、圧着接合など接着加工とした易剥手段(易剥部)となるイージーピール性接着部となるシール66によって、接合部を所定の方向から容易に凝集剥離、層間剥離、界面剥離などが行なえるように構成されている。
この防滴部60の内周一部と雄型端子62の後方外周部との接合部は、掛止部64にフック針4のフック部34を掛止して、ある程度の力量で引っ張っても、容易には外れないような強度を有している。また、防滴部60は、基端縁部の一部分に長手方向へ、ここでは易開封加工を構成する2本の切り込み67が形成され、これら切り込み67に沿って短冊状に剥離片68を前方に向けて引き裂いて、シール66一部分を剥離させた後、シール66の周方向に沿って剥離させることで、容易に電気端子部61から取り外すことができる。これら切り込み67も、易剥手段の1つを構成する。
なお、防滴部60の基端部分に設けられる分離手段は、切り込み67に限定されることなく、基端部分のどの位置からも切り裂くことができるような易剥手段となる易開封加工のマジックカット(登録商標)加工でも良い。また、防滴部60は、短冊状に剥離片68を引き裂き易いように、切り込み67に沿って形成された、内部に液体が入り込まないような細かな易剥手段となる易開封加工のミシン目を設けても良い。
以上のように構成された本実施の形態の内視鏡システム1は、腹腔鏡下外科手術に用いられ、患者の体腔の1つである腹腔内の治療に用いられる。
ここで、腹腔鏡下外科手術のため、本実施の形態の内視鏡システム1のカメラ2を患者の体腔である腹腔へ設置する手順、及び作用について、図面、主に図8から図12に基づいて、以下に詳しく説明する。
先ず、術者は、図2に示したように、体外装置3に設けられた挿通部28にフック針4の穿刺針管31を挿入する。このとき、術者は、穿刺針管31が体外装置3を貫通するように、固定レバー26を筐体21内に押し込み、固定レバー26の孔部27に穿刺針管31が貫通するように挿入する。また、体外装置3は、電気ケーブル13の電気コネクタがCCU5と接続されている状態である。
そして、術者は、体外装置3が十分に穿刺針管31の手元側となる針ヘッド32側に位置して体外装置3の下面から穿刺針管31を十分に突出させる(図2、及び図3参照)。この状態において、体外装置3は、固定レバー26に付勢バネ25の付勢力によって、固定レバー26の孔部27の一壁面である円弧面27aが穿刺針管31に当接して抑えることで、穿刺針管31から抜け落ちないようになっている。
次に、術者は、患者の腹壁102にメスなどにより小さな切開部を処置し、これら切開部にトラカール110を穿刺する。そして、術者は、把持鉗子などの処置具120によって、カメラ2の把持部42を把持して、腹壁102に穿刺したトラカール110を介してカメラ2を腹腔101内に導入する。なお、術者は、カメラ2の通信ケーブル43の電気端子部61に防滴部60を予め装着しておく。
術者は、カメラ2を腹腔101内に導入後、図8、及び図9に示すように、腹腔101内における腹壁102の壁面方向を撮影できるように、カメラ2の観察方向を向ける。そして、術者は、カメラ2による撮影画像をモニタ6によって確認しながら、体外装置3に挿通保持された状態のフック針4の穿刺針管31が腹壁102を貫通するように穿刺する。このときのカメラ2は、バッテリ46からの電源で駆動しており、撮像ユニット50で撮像した画像信号を送信機45から体外装置3の受信機22へ無線通信している。
そして、術者は、穿刺針管31から穿刺ロッド33を導出するため、フックヘッド35を押し込む(図2参照)。このときに、術者は、図9に示すように、カメラ2の観察方向を変更して、通信ケーブル43の端部に装着された防滴部60の掛止部64の位置を確認する。なお、図9においては、腹壁102方向である上方を撮影しているカメラ2を反転した、下方側を撮影している状態を示している。
術者は、モニタ6に表示されたカメラ2による観察画像を確認しながら、穿刺ロッド33に形成されたフック部34を防滴部60の掛止部64に引掛ける(図5参照)。そして、術者は、フック部34に防滴部60の掛止部64が引掛かったら、穿刺ロッド33のフックヘッド35の押し込みを開放する。すると、穿刺ロッド33は、フック部34に掛止部64を引掛けた状態で、穿刺針管31内へ導入される。
次に、術者は、穿刺ロッド33のフック部34に防滴部60の掛止部64を掛止した状態で、フック針4の穿刺針管31を腹腔101から体外へ引き抜く。さらに、術者は、防滴部60が装着された通信ケーブル43が腹壁102を貫通して体外へ延出するように、フック針4を体外側へ、さらに牽引する。
なお、防滴部60は、前方側の掛止部64を先細りにして、後方へ向けてなだらかな形状となっているため、腹壁102を通過するときに、腹壁102の生体組織が損傷することなく、腹壁102を容易に通過させることができる。また、防滴部60は、腹壁102を貫通させて通信ケーブル43を体外へ引き出す程度の力量でも、電気端子部61から容易には外れないような接合強度となっているため、ユーザが牽引する力量を手加減、注意などする必要もない。
そして、術者は、通信ケーブル43を牽引すると共に、体外装置3を患者の腹部方向へ穿刺針管31に対して相対移動させて、体外装置3の挿通部28に防滴部60が装着された通信ケーブル43が貫挿するまで穿刺針管31を牽引する。
このとき、術者は、体外装置3の固定レバー26を筐体21内側へ押し込むことで、容易に体外装置3をフック針4の穿刺針管31に対して相対的にスライドさせることができる。そして、術者は、体外装置3の挿通部28に通信ケーブル43が貫挿したら、通信ケーブル43を牽引しながら、体外装置3を患者の腹部方向へ、今度は通信ケーブル43に沿って移動させる。
つまり、術者は、体外装置3の固定レバー26を筐体21内側へ押し込む状態を維持することで、容易に体外装置3を通信ケーブル43に対して相対的にスライドさせることができる。
そして、術者は、図10に示すように、体外装置3が患者の腹部上に載置した状態で、体外装置3とカメラ2が腹壁102を挟んだ状態となるまで、通信ケーブル43を牽引する。このとき、術者は、カメラ2の上部を腹壁102内面に十分に密着させ、体外装置3の固定レバー26の押し込みを開放する。
すると、体外装置3の固定レバー26は、付勢バネ25の付勢力を受けて、矢印R方向へ移動し、孔部27が筐体21の挿通部28とずれた状態となる。これら孔部27、及び挿通部28に挿通している通信ケーブル43は、挟まれた状態となり、筐体21に係止される。このとき、通信ケーブル43に常に一定以上の張力がかかっていることになる。これにより、体外装置3とカメラ2は、通信ケーブル43にかかっている常に一定以上の張力が保たれて、腹壁102を挟んだ状態が保持されて、カメラ2が腹腔101内の腹壁102内面に固定される。
そして、術者は、図6、および図7に示したように、体外に取り出した通信ケーブル43の端部に装着された防滴部60を取り外す。このとき、術者は、イージーピール性樹脂の特性により雄型端子62と接着された防滴部60のシール66を剥離させることで、容易に防滴部60を電気端子部61から取り外すことができる。最後に、術者は、通信ケーブル43の電気端子部61をCCU5に接続されている通信ケーブル12のコネクタ14に接続させる(図11参照)。
すると、カメラ2は、図3に示した、内部の電磁コイル47に通信ケーブル43から電流が供給される。電磁コイル47には、電流が流れることで磁力が発生して、もう一方の電磁コイル48に発生した誘導電流が制御部44に入力される。
制御部44は、電磁コイル48に発生した誘導電流を受けて、内部の切替スイッチを切替て、バッテリ46による電力供給から通信ケーブル43からの電力供給が行なわれる。
こうして、図12に示すように、カメラ2が患者の腹腔101内に、確りと安定した状態で留置され、本実施の形態の内視鏡システム1により、腹腔鏡下外科手術が行われる。なお、例えばトラカール110には、図示しない気腹チューブの一端部が取り付けられ、腹腔101内にはカメラ2の視野を確保する目的、及び腹腔101へ導入される手術器具などを操作するための領域を確保する目的とした気腹用気体として、例えば二酸化炭素ガスなどが注入されている。そして、術者は、カメラ2を腹腔101内で腹壁102に引き上げて留置した状態で、トラカール110に処置具120を挿通して、腹腔鏡下外科手術を行う。
なお、術者は、腹腔鏡下外科手術を終えると、体外装置3の固定レバー26を筐体21内側へ押し込みながら、体外装置3を防滴部60の掛止部64から引き抜く。そして、術者は、腹腔101内のカメラ2を把持鉗子などの処置具120で把持して、トラカール110を介して、腹腔101から体外へ取り出す。
以上に述べた本実施の形態の内視鏡システム1によれば、カメラ2を腹腔101内へ導入時に、このカメラ2の各種信号を有線伝送する通信ケーブル43の電気端子部61が防滴部60によって覆われているため、電気端子部61の電気接点63を腹腔101内で露出させなくて良くなる。そのため、電気接点63は、高湿である腹腔101内で晒されることがなく、腹腔101内で血液、体液などの汚れの付着も防止され、劣化、腐食などの発生が抑制される。
また、防滴部60には、カメラ2を腹腔101へ導入して、通信ケーブル43を腹腔101内から体外に取り出すときに、限られた空間である腹腔101内での作業性を向上させるため、フック針4の穿刺ロッド33の先端に配されたフック部34が掛止し易いように、ループ状の掛止部64が設けられている。この防滴部60を通信ケーブル43の電気端子部61に装着することによって、術者であるユーザは、カメラ2の通信ケーブル43を腹腔101内から体外に容易に引出すことができ、手技の作業性が向上する。
また、術者であるユーザは、2本の切り込み67に沿って引き裂くことで、防滴部60と電気端子部61を接着しているシール66を剥離させ、防滴部60を容易に電気端子部61から取り外すことができる。そして、術者であるユーザは、直ぐに、電気端子部61を通信ケーブル12のコネクタ14に接続させることができる。
以上から、本実施の形態の内視鏡システム1は、通信ケーブル43端部に配設された電気端子部61に被せられるカバー体である防滴部60を所定の力量で引っ張っても、電気端子部61から外れ難くい接着構造としたシール66を設けて、電気接点63を確実に防水して、汚れ付着などを防止すると共に、使用時には直ぐに電気端子部61から防滴部60を取り外せるため、ユーザによる手技の作業性も向上させることができる。
(第1の変形例)
図13に示すように、防滴部60は、通信ケーブル43の中途部まで被覆する構成としても良い。さらに、防滴部60は、通信ケーブル43の全体を被覆する構成としても良い。
このような構成により、通信ケーブル43は、防滴部60に被覆された部分に汚れの付着が防止され、防滴部60を取り外すことで被覆されていた外表面部分が綺麗な状態として使用することができる。
また、防滴部60には、剥離片68を引き裂き易いように、切り込み67に沿って形成された易開封加工であるミシン目67aが設けられており、容易に通信ケーブル43から取り外すことができる。
(第2の実施の形態)
次に、図14から図20に基づいて、本発明の内視鏡システムに係る第2の実施の形態について、以下に説明する。なお、図14から図20は、本発明の第2の実施の形態に係り、図14は防滴部の構成を示す側面図、図15は図14の防滴部の構成を示す断面図、図16は変形例の防滴部の構成を示す側面図、図17は図16の防滴部の構成を示す断面図、図18は図16の防滴部に切り込み部を設けた構成を示す側面図、図19は防滴部を取り外すための専用器具の一例を示す図、図20は図19の防滴部を取り外すための専用器具の構成を示す断面図、図21は図19とは異なる防滴部を取り外すための専用器具の一例を示す図、図22は図21のカッタユニットの構成を示す平面図である。また、以下の説明において、上述した第1の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成について同じ符号を用い、それら構成の詳細な説明を省略し、それら特徴は第1の実施の形態に適用することができるものである。
図14、および図15に示すように、本実施の形態のカバー体となる防滴部(防滴部)70は、円筒状の熱収縮チューブ71と、前方側にワイヤをループ形成した掛止部73が設けられた頭部72と、を備えて構成されている。なお、掛止部73は、第1の実施の形態と同様に、フック針4のフック部34を引掛けて把持するためのものである。
防滴部70の熱収縮チューブ71は、後方開口部に電気端子部61の雄型端子62が設けられた先端部分が挿通され、前方開口部に頭部72の後方部分が挿通されて、熱処理により収縮される。この熱収縮チューブ71は、複数の電気接点63を覆うように、電気端子部61の雄型端子62を水密に収容する。
なお、熱収縮チューブ71に覆われる電気端子部61と頭部72には、周方向に突没した、所謂、チューブフィッティング構造61a,72aが設けられている。このようにチューブフィッティング構造61a,72aを設けることで、熱収縮チューブ71を介して接続される電気端子部61と頭部72は、長手方向に対して、ある程度の力量で引っ張っても、それぞれが容易には外れないような強度とすることができる。
また、頭部72の前方は、先細りにして、後方へ向けてなだらかな形状となるテーパが形成されており、腹壁102を通過するときに、腹壁102の生体組織が損傷することなく、防滴部70が腹壁102を容易に通過する。
以上のように構成された、本実施の形態の防滴部70は、第1の実施の形態に記載した効果に加え、熱収縮チューブ71を用いたことで、外径を太らせることなく細径となる。
なお、図16、および図17に示すように、防滴部70は、ループ形成した掛止部76を前方に一体形成した熱収縮体(チューブ)75としても良い。さらに、図18に示すように、防滴部70を電気端子部61から取り外し易くするための易開封加工である切り込み77を基端一部の長手方向に形成しても良い。
ところで、防滴部70を電気端子部61から取り外しを容易に行えるように、図19、および図20に示すような易剥手段(易剥部)を構成する取外し専用器具80が使用される。
この取外し専用器具80は、筐体81の一面に汚れ除去用の弁82が設けられ、この弁82の開口部から防滴部70が取り付けられている通信ケーブル43が挿入される。なお、弁82は、ゴム、スポンジなどから形成されており、防滴部70、および通信ケーブル43の先端部分の汚れを除去するものである。
通信ケーブル43の防滴部70が取外し専用器具80内に挿入されると、内部に設けられた2つの円盤状カッタ83が回動し、熱収縮チューブ71に切り込み(図20中、破線で示す)が入る。この熱収縮チューブ71は、2つの円盤状カッタ83によって全長に切り込みが入れられると、2つに分離されて電気端子部61から外れ、掛止部73を有する頭部72と共に、筐体81内のスペース81a内に脱落する。こうして、通信ケーブル43を取外し専用器具80から引き出せば、容易に防滴部70を取り外せ、電気端子部61を露出させることができる。
また、通信ケーブル43は、熱収縮チューブ71の全長に2つの円盤状カッタ83によって切り込みが確実に入るように、電気端子部61から所定の長さ位置にマーキング43aを設けることで、取外し専用器具80へ挿入する長さの目安とすることができる。
また、図21、および図22に示すように、相対的に回動する2つの刃106,107からなるカッタユニット112を備えた易剥手段の取外し専用器具100としても良い。
詳述すると、取外し専用器具100は、筐体111の凹部104にカッタユニット112と、所定の隙間を有して対向配置された汚れ除去用の2つのスポンジ103とが設けられている。カッタユニット112の2つの刃106,107の可動範囲に合わせて、筐体111の凹部104の内側面部にスリット105が形成されている。
カッタユニット112の2つの刃106,107は、上部に円弧状に切り欠いた刃部106a,107aと、中途部に半円状の凹部106b,107bと、が形成され、下部側で回動軸108によって連結されている。なお、カッタユニット112は、2つの刃部106a,107aによって上部側で連続する円弧状が形成され、半円状の2つの凹部106b,107bによって中途部において円形状の孔部となるように、2つの刃106,107が回動軸108により連結されている。そして、回動軸108には、2つの刃106,107を付勢する捻りバネ109が外挿配置されている。
防滴部70を有する通信ケーブル43の先端部分を取外し専用器具100の上部側から押し付けるように挿入すると、2つの刃部106a,107aによって熱収縮チューブ71に切り込みが入る。このとき、2つの刃106,107は、上部側が開くように、相対的に回動し、通信ケーブル43が2つの凹部106b,107bによって形成される孔部まで押し込まれる。
そして、通信ケーブル43を引き抜くと、切り込みが入った熱収縮チューブ71を、掛止部73を有する頭部72と共に、電気端子部61から外すことができる。また、防滴部70は、2つのスポンジ103の隙間に入ることで、汚れが除去される。
なお、この汚れ除去のための部材は、スポンジ103に限定されることなく、ゴムワイパなどの弾性体でも良い。さらに、以上に説明した、2つの形態の取外し専用器具80,100の構成は、体外装置3に一体的に設けても良い。
(第3の実施の形態)
次に、図23から図33に基づいて、本発明の内視鏡システムに係る第3の実施の形態について、以下に説明する。なお、図23から図33は、本発明の第3の実施の形態に係り、図23は防滴部の構成を示す側面図、図24は図23の防滴部の構成を示す断面図、図25は薬液に防滴部を浸漬した状態を示す図、図26は防滴部が薬液により浸漬処理された状態を示す図、図27は第1の変形例の電気端子部の構成を示す斜視図、図28は図27の電気端子部を覆う防滴部の構成を示す斜視図、図29は第2の変形例の電気端子部の構成を示す斜視図、図30は図29の電気端子部を覆う防滴部の構成を示す分解斜視図、図31は図29の電気端子部を覆う防滴部の構成を示す斜視図、図32は係止部の変形例を示す斜視図、図33は第3の変形例の電気端子部を覆う防滴部の構成を示す斜視図である。また、以下の説明においても、上述した第1、および第2の実施の形態の内視鏡システム1と同一の構成について同じ符号を用い、それら構成の詳細な説明を省略し、それら特徴は上述の各実施の形態に適用することができるものである。
図23、および図24に示すように、本実施の形態のカバー体である防滴部90は、ワイヤをリング状にした掛止部92と共に、電気端子部61の雄型端子62に生体適合性のある樹脂を吹付けてコーティングした樹脂コーティング部91を備えている。なお、掛止部92は、樹脂コーティング部91から抜けないように、樹脂コーティング部91内に収容される端部がコイル形成されている。
このように、電気端子部61の雄型端子62を樹脂によってコーティングして、両側面上に複数の電気接点63も、樹脂コーティング部91により覆われて防滴(体液、血液などの汚れ付着防止、および防塵)される。
このように構成された防滴部90は、樹脂コーティング部91を構成する樹脂に、例えば、シリコンを用いた場合、図25、および図26に示すように、易剥手段(易剥部)である容器内の樹脂溶解剤、例えば、樹脂溶解剤ダイナソルブ(D社商品)中に浸漬させることで、樹脂コーティング部91が溶解して、電気端子部61の雄型端子62から取り除くことができる。なお、樹脂溶解剤が入っている容器を体外装置3と一体的に設けても良い。
(第1の変形例)
なお、防滴部90は、図27、および図28に示すように、複数の電気接点63を覆うように、電気端子部61の雄型端子62の両側面に樹脂コーティング部93を個別に施し、2つの樹脂コーティング部93のそれぞれがワイヤをループ状にした掛止部94の端部を一つずつ収容させた構成としても良い。
(第2の変形例)
また、防滴部90は、図29から図31に示すように、電気端子部61の雄型端子62の両側面から先端面まで、複数の電気接点63を覆うように樹脂コーティング部85を形成し、電気端子部61の雄型端子62に中心軸の点対称位置の側部に前後方向に2つの長溝62a(図中では、1つのみ図示)と、これら2つの長溝62aの基端に繋がるように外周回りに凹部状の周溝62bと、を設けて、これら溝62a、62bに係合装着する弾性のある別体の掛止部86を備えた構成としても良い。なお、樹脂コーティング部85には、2つの長溝62aに沿った側部に凹部状の2つの溝部85a(図30、および図31では、1つのみ図示)が形成されている。
また、掛止部86は、周溝62bに係入する樹脂製のリング部87と、このリング部87から延設され、長溝62a、および溝部85aに係入する樹脂製の2本の腕部88と、これら2本の腕部88から延出して、ループ形成された金属などのワイヤ89と、を有している。なお、掛止部86は、全体を樹脂成型し、2つの腕部88の先端部分を繋いだ前方にループ部88aを設けた構成としても良い。
(第3の変形例)
さらに、防滴部90は、図33に示すように、電気端子部61の雄型端子62の周囲を螺旋状に巻回する線材95を配置し、樹脂コーティング部91を線材95ごと電気端子部61の雄型端子62を覆うように形成しても良い。なお、線材95は、一端が樹脂コーティング部91内でワイヤから形成された掛止部92の端部に接続され、他端が樹脂コーティング部91の後方から延出した構成となっている。
この防滴部90は、線材95の延出端を引っ張ることで、樹脂コーティング部91が壊されて、電気端子部61の雄型端子62から取り除くことができる。つまり、線材95は、ここでの易剥手段(易剥部)を構成する。
以上に記載した発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得るものである。
例えば、各実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする不具合に対して、述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得るものである。
本出願は、2010年7月13日に日本国に出願された特願2010−158952号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の内容は、本願明細書、請求の範囲、および図面に引用されたものである。

Claims (9)

  1. 体内に導入される医療装置であって、
    前記体内を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置から延設して外部機器と信号または電力を授受し、前記体内から体外へ体壁を介して引き出されるケーブルと、
    前記ケーブルの端部に配設され、電気接点を有して前記外部機器と電気的に接続される電気端子部と、
    少なくとも前記電気接点を覆って前記電気端子部に所定の強度で水密に接着され、前記体内から前記体外へ前記ケーブルを引き出すときに把持されるカバー体と、
    前記電気端子部から前記カバー体を取り外すための易剥部と、
    を具備することを特徴とする医療装置。
  2. 前記カバー体がイージーピール性樹脂から形成され、
    前記易剥部が前記易開封性樹脂の特性を生かした接合加工したイージーピール性接着部としたことを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  3. 前記易剥部が、さらに、前記カバー体の縁部に設けられた易開封加工を含むことを特徴とする請求項2に記載の医療装置。
  4. 前記易開封加工は切り込みであることを特徴とする請求項3に記載の医療装置。
  5. 前記カバー体が熱収縮チューブから形成され、
    前記易剥部が前記熱収縮チューブに切り込みを入れて、前記電気端子部から前記熱収縮チューブを取り外すカッタを備えたことを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  6. 前記カバー体が樹脂から形成され、
    前記易剥部が前記樹脂を溶解する樹脂溶解剤を備えることを特徴とする請求項1に記載の医療装置。
  7. 前記カバー体に前記体内から前記体外へ取り出すときにフック自在な掛止部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の医療装置
  8. 前記カバー体と着脱自在な前記掛止部を備えたことを特徴とする請求項7に記載の医療装置。
  9. 体内に導入される医療装置であって、
    前記体内を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段から延設して外部機器と信号または電力を授受し、前記体内から体外へ体壁を介して引き出されるケーブルと、
    前記ケーブルの端部に配設され、電気接点を有して前記外部機器と電気的に接続される電気端子部と、
    少なくとも前記電気接点を覆って前記電気端子部に所定の強度で水密に接着され、前記体内から前記体外へ前記ケーブルを引き出すときに把持されるカバー体と、
    前記電気端子部から前記カバー体を取り外すための易剥手段と、
    を具備することを特徴とする医療装置。
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