JP4835475B2 - ガスタービンの焼ばめ締結構造 - Google Patents

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本発明は、ガスタービンの焼ばめ締結構造に関し、詳しくは、ガスタービンのシャフト側と少なくともタービンディスク側との間の焼ばめ締結構造に関するものである。
ガスタービンは、コンプレッサで加圧した気体を燃焼器で燃焼させ、発生した高温高圧の燃焼ガスによりタービンを駆動し、このタービンによりコンプレッサを駆動するように構成されている。
このようなガスタービンとして、タービンのシャフトとコンプレッサのシャフトとが同軸の一体構造または連結構造とされたものがある。そして、この種のガスタービンのシャフトに、例えば、複数のインペラを有する少なくとも2段のコンプレッサディスクと、複数のブレードを有する少なくとも2段のタービンディスクとが装着されたものがある。
ここで、各コンプレッサディスクおよび各タービンディスクは、相互に所定間隔を開けた状態で一体に回転するように、筒状アームや筒状スペーサなどを介して相互に連結されている(例えば特許文献1、2参照)。そして、これらの一体化されたコンプレッサディスクおよびタービンディスクは、前端側のコンプレッサディスクと後端側のタービンディスクとがそれぞれ支持構造を介してシャフトに同心状に支持されることで、シャフトと一体に回転するようになっている。
ここで、支持構造としては、シャフトの前後にそれぞれ設けられたテーパ筒状(ラッパ状ないしロート状)または段付き筒状の支持部材の大径部に形成された焼ばめ締結部と、コンプレッサディスクおよびタービンディスクの側面に設けられた筒状アームなどの筒状接続部または筒状支持部材の焼ばめ締結部とを焼ばめ締結する構造が一般的である。
特開平07−324632号公報 特開2006−138319号公報
ところで、前述したような支持構造の焼ばめ締結構造においては、シャフト側の支持部材の焼ばめ締結部や、コンプレッサディスクおよびタービンディスク側の筒状接続部または筒状支持部材の焼ばめ締結部の寸法のバラツキにより、焼ばめ力が不足する場合がある。この場合、シャフトと共に各コンプレッサディスクおよび各タービンディスクが高速回転すると、焼ばめ締結構造の外周側の焼ばめ締結部が遠心力により大きく撓んで焼ばめ締結構造が緩む恐れがある。
殊に、高温の燃焼ガスが流通するタービンディスク側の焼ばめ締結構造においては、高温となった外周側の焼ばめ締結部が遠心方向に撓み易くなるため、焼ばめ締結構造に緩みが発生し易くなる。そして、焼ばめ締結構造に緩みが発生すると、シャフトの回転バランスが崩れてシャフトが大きく振動する恐れがある。
そこで、本発明は、ガスタービンのシャフト側の支持部材と、コンプレッサディスクおよびタービンディスクの少なくともタービンディスク側の筒状接続部または筒状支持部材との間の焼ばめ締結構造の緩みの発生を確実に防止することができるガスタービンの焼ばめ締結構造を提供することを課題とする。
本発明に係るガスタービンの焼ばめ締結構造は、ガスタービンのシャフト側の支持部材に設けられた第1の焼ばめ締結部と、コンプレッサディスクおよびタービンディスクの少なくともタービンディスク側の筒状接続部または筒状接続部材に設けられた第2の焼ばめ締結部とを焼ばめする焼ばめ締結構造であって、第1、第2の焼ばめ締結部のうち、内周側に配置される一方の焼ばめ締結部は、外周側に配置される他方の焼ばめ締結部に較べて遠心方向への撓み量が相対的に大きく設定されており、支持部材の第1の焼ばめ締結部が一方の焼ばめ締結部として内周側に配置されており、この第1の焼ばめ締結部にはマスが付加されており、マスが付加された前記第1の焼ばめ締結部には、切込みまたはすり割りが形成されている。
本発明に係るガスタービンの焼ばめ締結構造では、シャフトと共にコンプレッサディスクおよびタービンディスクが高速回転する際、内周側に配置される一方の焼ばめ締結部が外周側に配置される他方の焼ばめ締結部に対し相対的に大きく遠心方向へ撓む。また、外周側の第2の焼ばめ締結部の遠心方向への撓み量に対する内周側の第1の焼ばめ締結部の遠心方向への撓み量が確実に大きくなり、内周側の第1の焼ばめ締結部は、切込みまたはすり割りにより遠心方向に容易に撓む。このため、内周側の一方の焼ばめ締結部が外周側の他方の焼ばめ締結部に押圧されるのであり、焼ばめ締結構造の緩みの発生が確実に防止される。
一方、本発明のガスタービンの焼ばめ締結構造において、第2の焼ばめ締結部が他方の焼ばめ締結部として外周側に配置されている場合、第2の焼ばめ締結部が設けられた筒状接続部または筒状接続部材は、第2の焼ばめ締結部の遠心方向への撓み量が減少するように先端部に向かって漸次薄肉化されているのが好ましい。この場合、外周側の第2の焼ばめ締結部の遠心方向への撓み量に対する内周側の第1の焼ばめ締結部の遠心方向への撓み量が相対的に大きくなる。
本発明に係るガスタービンの焼ばめ締結構造によれば、シャフトと共にコンプレッサディスクおよびタービンディスクが高速回転する際、内周側の一方の焼ばめ締結部を外周側の他方の焼ばめ締結部に対し相対的に大きく遠心方向へ撓ませて外周側の他方の焼ばめ締結部に押圧させることができ、焼ばめ締結構造の緩みの発生を確実に防止することができる。その結果、シャフトの回転バランスが崩れてシャフトが大きく振動する事態を未然に防止することができる。
以下、図面を参照して本発明に係るガスタービンの焼ばめ締結構造の最良の実施形態を説明する。この説明において、同一または同様の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略することがある。ここで、参照する図面において、図1は一実施形態に係るガスタービンの焼ばめ締結構造が適用されたガスタービンの概略構造を模式的に示す縦断面図である。
一実施形態に係るガスタービンの焼ばめ締結構造は、図1に示すようなガスタービンに適用されている。このガスタービンは、出力軸となる1本のシャフト1がコンプレッサ2のシャフトとタービン3のシャフトとを兼用した1軸の軸流式ガスタービンである。
シャフト1の前部には、コンプレッサ2を構成する前段のコンプレッサディスク4および後段のコンプレッサディスク5が遊嵌されている。また、シャフト1の後部には、タービン3を構成する前段のタービンディスク6および後段のタービンディスク7が遊嵌されている。
前段のコンプレッサディスク4には、その前後の面からシャフト1の軸方向に突出する筒状アーム4A,4Bが筒状接続部として形成されている。そして、コンプレッサディスク4の外周には、ケーシング8の内壁面に沿って回転する複数のインペラ4Cが配列されている。
後段のコンプレッサディスク5には、その前後の面からシャフト1の軸方向に突出する筒状アーム5A,5Bが筒状接続部として形成されている。そして、コンプレッサディスク5の外周には、ケーシング8の内壁面に沿って回転する複数のインペラ5Cが配列されている。
前段のタービンディスク6には、その前後の面からシャフト1の軸方向に突出する筒状アーム6A,6Bが筒状接続部として形成されている。そして、タービンディスク6の外周には、ケーシング8の内壁面に沿って回転する複数のブレード6Cが配列されている。
後段のタービンディスク7には、その前後の面からシャフト1の軸方向に突出する筒状アーム7A,7Bが筒状接続部として形成されている。そして、タービンディスク7の外周には、ケーシング8の内壁面に沿って回転する複数のブレード7Cが配列されている。
そして、ケーシング8には、燃焼器9の燃料噴射ノズル9Aが貫通して装着されている。この燃料噴射ノズル9Aは、前段のコンプレッサディスク4のインペラ4Cおよび後段のコンプレッサディスク5のインペラ5Cの回転により吸入されて加圧された圧縮空気に燃料を噴射し、これを着火させて燃焼させる。
ここで、前段のコンプレッサディスク4、後段のコンプレッサディスク5、前段のタービンディスク6および後段のタービンディスク7は、相対回転することなく一体に回転するように、相互に同心状に連結されている。
すなわち、前段のコンプレッサディスク4の筒状アーム4Bの先端面と後段のコンプレッサディスク5の筒状アーム5Aの先端面との間、後段のコンプレッサディスク5の筒状アーム5Bの先端面と前段のタービンディスク6の筒状アーム6Aの先端面との間、前段のタービンディスク6の筒状アーム6Bの先端面と後段のタービンディスク7の筒状アーム7Aの先端面との間がそれぞれ凹凸係合により同心状に連結されている。
一方、シャフト1の前部には、前段のコンプレッサディスク4の前面から前方に突出する筒状アーム(筒状接続部)4Aを支持する支持部材としてのフロントシャフト10が固定され、シャフト1の後部には、後段のタービンディスク7の後面から後方に突出する筒状アーム(筒状接続部)7Bを支持する支持部材としてのリヤシャフト11が固定されている。
フロントシャフト10は、大径部に筒状アーム4Aが焼ばめ締結されるテーパ筒状(ラッパ状ないしロート状)に形成されており、その大径部よりシャフト1の軸方向前方に位置する小径部がシャフト1の前部に例えば螺合して固定されている。同様に、リヤシャフト11は、大径部に筒状アーム7Bが焼ばめ締結されるテーパ筒状(ラッパ状ないしロート状)に形成されており、その大径部よりシャフト1の軸方向後方に位置する小径部がシャフト1の後部に例えば螺合して固定されている。
そして、フロントシャフト10の小径部およびリヤシャフト11の小径部がそれぞれベアリング12、13を介してケーシング8側の図示しない不動部材に回転自在に支持されることで、シャフト1と共に前段のコンプレッサディスク4、後段のコンプレッサディスク5、前段のタービンディスク6および後段のタービンディスク7が同心状に一体に回転できるようになっている。
ここで、フロントシャフト10およびリヤシャフト11は、略同様の形状を有するため、両者を代表してリヤシャフト11の形状を説明する。図2に示すようにテーパ筒状に形成されたリヤシャフト11の大径部には、後段のタービンディスク7の筒状アーム(筒状接続部)7Bの内周側にインロー嵌合する第1の焼ばめ締結部11Aが形成されており、この第1の焼ばめ締結部11Aには、外周嵌合面11Bが形成されている。
一方、筒状アーム(筒状接続部)7Bの先端側には、第1の焼ばめ締結部11Aの外周嵌合面11Bに焼ばめされる内周嵌合面7B1が形成されており、この内周嵌合面7B1を有する筒状アーム(筒状接続部)7Bの先端側が第2の焼ばめ締結部7B2を構成している。
ここで、リヤシャフト11の遠心方向への撓み量は、遠心力による等分布荷重を受ける片持ち梁の撓み量として、次の式(1)および式(2)により求めることができる。なお、式(1)において、yrはリヤシャフト11の遠心方向への撓み量、Frはリヤシャフト11が受ける遠心力、Lrはリヤシャフト11の片持ち梁としての長さ、Erはリヤシャフト11のヤング率、Irはリヤシャフト11の断面2次モーメントである。また、式(2)において、mrはリヤシャフト11の質量、Rrはリヤシャフト11の重心半径、ωrはリヤシャフト11の回転角速度である。
(1)……yr=(Fr)(Lr)/8(Er)(Ir)
(2)……Fr=(mr)(Rr)(ωr)
同様に、筒状アーム(筒状接続部)7Bの遠心方向への撓み量は、遠心力による等分布荷重を受ける片持ち梁の撓み量として、次の式(3)および式(4)により求めることができる。なお、式(3)において、ydは筒状アーム7Bの遠心方向への撓み量、Fdは筒状アーム7Bが受ける遠心力、Ldは筒状アーム7Bの片持ち梁としての長さ、Edは筒状アーム7Bのヤング率、Idは筒状アーム7Bの断面2次モーメントである。また、式(4)において、mdは筒状アーム7Bの質量、Rdは筒状アーム7Bの重心半径、ωdは筒状アーム7Bの回転角速度である。
(3)……yd=(Fd)(Ld)/8(Ed)(Id)
(4)……Fd=(md)(Rd)(ωd)
ここで、yr>ydとすれば、リヤシャフト11の第1の焼ばめ締結部11Aと筒状アーム7Bの第2の焼ばめ締結部7B2との間の焼ばめ締結構造の緩みの発生を防止することができる。そして、yr>ydとするには、例えばFr>Fdとなるようにmr>mdとすればよい。そこで、一実施形態のガスタービンの焼ばめ締結構造においては、mr>mdとすることでyr>ydとなるようにしている。
すなわち、図3に示すように、リヤシャフト11の第1の焼ばめ締結部11Aの内周側には、第1の焼ばめ締結部11Aの遠心方向への撓み量を増大させる手段として、mr>mdとするための複数のマス11C,11C…が付加されている。これらのマス11C,11C…は、第1の焼ばめ締結部11Aの内周側に肉盛りされた厚肉部をその内周側から放射方向(遠心方向)に形成された複数の切込み(またはすり割り)11D,11D…により円周方向に複数に分割することで形成されている。
そして、これらのマス11C,11C…が付加されることにより、リヤシャフト11側の第1の焼ばめ締結部11Aは、筒状アーム7B側の第2の焼ばめ締結部7B2に較べて遠心方向への撓み量が相対的に大きく設定されている。なお、図1に示したフロントシャフト10もリヤシャフト11と同様に構成されており、フロントシャフト10側の第1の焼ばめ締結部は、前段のコンプレッサディスク4の筒状アーム4A側の第2の焼ばめ締結部に較べて遠心方向への撓み量が相対的に大きく設定されている。
以上のように構成された本実施形態のガスタービンの焼ばめ締結構造では、図1に示したシャフト1と共に前段のコンプレッサディスク4、後段のコンプレッサディスク5、前段のタービンディスク6および後段のタービンディスク7が高速回転する際、リヤシャフト11側の第1の焼ばめ締結部11Aが筒状アーム7B側の第2の焼ばめ締結部7B2に対し相対的に大きく遠心方向へ撓む。
このため、リヤシャフト11側の第1の焼ばめ締結部11Aの外周嵌合面11Bが筒状アーム7B側の第2の焼ばめ締結部7B2の内周嵌合面7B1に押圧されるようになり、第1の焼ばめ締結部11Aと第2の焼ばめ締結部7B2との間の焼ばめ締結構造の緩みの発生が確実に防止される。
同様に、フロントシャフト10側の第1の焼ばめ締結部(符号省略)が前段のコンプレッサディスク4の筒状アーム4A側の第2の焼ばめ締結部(符号省略)に対し相対的に大きく遠心方向へ撓むため、フロントシャフト10側の第1の焼ばめ締結部の外周嵌合面(符号省略)が筒状アーム4A側の第2の焼ばめ締結部の内周嵌合面(符号省略)に押圧されるようになり、両者の間の焼ばめ締結構造の緩みの発生が確実に防止される。
すなわち、本実施形態のガスタービンの焼ばめ締結構造によれば、シャフト1側のリヤシャフト11と後段のタービンディスク7側の筒状アーム7Aとの間の焼ばめ締結構造の緩みの発生を確実に防止することができ、同様に、シャフト1側のフロントシャフト10と前段のコンプレッサディスク4側の筒状アーム4Aとの間の焼ばめ締結構造の緩みの発生を確実に防止することができる。その結果、シャフト1の回転バランスが崩れてシャフト1が大きく振動する事態を未然に防止することができる。
本発明に係るガスタービンの焼ばめ締結構造は、前述した一実施形態に限定されるものではない。例えば、図2および図3に示したリヤシャフト11は、図4および図5に示す形状に変更してもよい。
図4および図5に示すリヤシャフト11は、第1の焼ばめ締結部11Aの外周側に複数のマス11E,11E…を付加したものである。これらのマス11E,11E…は、第1の焼ばめ締結部11Aの外周側に肉盛りされた厚肉部をその外周側から放射方向(遠心方向)に形成された複数の切込み(またはすり割り)11F,11F…により円周方向に複数に分割することで形成されている。
図4および図5に示したリヤシャフト11は、前述したmr>mdの関係を満足すると共に、Rr>Rdの関係も満足する。このため、図1に示したシャフト1と共に前段のコンプレッサディスク4、後段のコンプレッサディスク5、前段のタービンディスク6および後段のタービンディスク7が高速回転する際、リヤシャフト11側の第1の焼ばめ締結部11Aが筒状アーム7B側の第2の焼ばめ締結部7B2に対し相対的に一層大きく遠心方向へ撓む。
そして、リヤシャフト11側の第1の焼ばめ締結部11Aの外周嵌合面11Bが筒状アーム7B側の第2の焼ばめ締結部7B2の内周嵌合面7B1に強く押圧されるようになり、第1の焼ばめ締結部11Aと第2の焼ばめ締結部7B2との間の焼ばめ締結構造の緩みの発生が一層確実に防止される。なお、図4および図5に示したリヤシャフト11と同様に構成されたフロントシャフト10も、同様の作用効果を奏する。
一方、図2に示した後段のタービンディスク7の筒状アーム7Bは、図6に示すように変形してもよい。すなわち、筒状アーム7Bは、第2の焼ばめ締結部7B2の遠心方向への撓み量が減少するように、外径を先端部に向かって漸次減少させることで肉厚を先端部に向かって漸次薄肉化してもよい。
この場合、前述したmr>mdにおけるmdが減少し、後段のタービンディスク7の筒状アーム7B側の第2の焼ばめ締結部7B2の遠心方向への撓み量に対するリヤシャフト11側の第1の焼ばめ締結部11Aの遠心方向への撓み量が相対的に大きくなる。このため、第1の焼ばめ締結部11Aと第2の焼ばめ締結部7B2との間の焼ばめ締結構造の緩みの発生が一層確実に防止される。
なお、後段のタービンディスク7に筒状接続部として一体に形成された筒状アーム7Bは、筒状接続部材としてタービンディスク7に適宜の手段で固定される別部材であってもよい。前段のコンプレッサディスク4の筒状アーム4Aも同様である。
本発明の一実施形態に係るガスタービンの焼ばめ締結構造が適用されたガスタービンの概略構造を模式的に示す縦断面図である。 図1に示した後段のタービンディスクの筒状アームをシャフトに支持するリヤシャフトの拡大断面図である。 図2に示したリヤシャフトの大径側から見た斜視図である。 図2に示したリヤシャフトの変形例を示す図2に対応した拡大断面図である。 図4に示したリヤシャフトの大径側から見た斜視図である。 図2に示した筒状アームの変形例を示す図2に対応した拡大断面図である。
符号の説明
1…シャフト、2…コンプレッサ、3…タービン、4…前段のコンプレッサディスク、4A,4B…筒状アーム、4C…インペラ、5…後段のコンプレッサディスク、5A,5B…筒状アーム、5C…インペラ、6…前段のタービンディスク、6A,6B…筒状アーム、6C…ブレード、7…後段のタービンディスク、7A,7B…筒状アーム、7B1…内周嵌合面、7B2…第2の焼ばめ締結部、7C…ブレード、8…ケーシング、9…燃焼器、10…フロントシャフト、11…リヤシャフト、11A…第1の焼ばめ締結部、11B…外周嵌合面、11C…マス、11D…切込み、12,13…ベアリング。

Claims (2)

  1. ガスタービンのシャフト側の支持部材に設けられた第1の焼ばめ締結部と、コンプレッサディスクおよびタービンディスクの少なくともタービンディスク側の筒状接続部または筒状接続部材に設けられた第2の焼ばめ締結部とを焼ばめする焼ばめ締結構造であって、
    前記第1、第2の焼ばめ締結部のうち、内周側に配置される一方の焼ばめ締結部は、外周側に配置される他方の焼ばめ締結部に較べて遠心方向への撓み量が相対的に大きく設定されており、
    前記支持部材の第1の焼ばめ締結部が一方の焼ばめ締結部として内周側に配置されており、この第1の焼ばめ締結部にはマスが付加されており、
    前記マスが付加された前記第1の焼ばめ締結部には、切込みまたはすり割りが形成されていることを特徴とするガスタービンの焼ばめ締結構造。
  2. 前記第2の焼ばめ締結部が設けられた前記筒状接続部または筒状接続部材は、先端部に向かって漸次薄肉化されていることを特徴とする請求項に記載のガスタービンの焼ばめ締結構造。
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