JP4834713B2 - 固液分離装置 - Google Patents

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本発明は、水処理プロセスにおいて、懸濁物質含有原水を固体と液体とに分離する固液分離装置に関する。
水処理プロセスの一例として、重力沈降、凝集沈澱または加圧浮上等の固液分離処理が利用されている。
重力沈降や凝集沈澱では、沈降槽内に原水を流入し、原水に含まれる懸濁物質と液体との比重を利用して原水の液体よりも比重の大きい懸濁物質を沈降させた後に上澄みを処理水とすることで、原水から懸濁物質と処理水とを分離している。この場合、沈降速度は懸濁物質の比重や粒子の大きさによって異なる。
沈降速度の遅い懸濁物質の場合、沈降槽の容積を大きくして沈降効率を上げたり、傾斜管や傾斜板を利用して沈降効率を上げることで、処理速度の向上を図ることもある。一方、このようにして沈降効率を上げたとしても、依然として1時間以上の滞留時間が必要である等のように滞留時間の減少には限界があり、容積も大きい点が問題である。
また、加圧浮上では、比重が小さい固形物質や油脂等のように浮上性がある懸濁物質の場合、分離液の循環水等に空気を加圧溶解して分離槽に流入させ、発生した微細気泡を懸濁物質に付着させて浮上分離することで、原水から懸濁物質と処理水とを分離している。この加圧浮上では、気泡を付着させた固形物質や油脂等の懸濁物質の上昇速度は、速くても200mm/min程度である。したがって、加圧浮上でも多くの処理時間が必要な点が問題である。
上述したように、従来の重量沈降や加圧浮上で問題であった処理速度を短縮するため、浮上性の固体粒子に凝集剤を添加し、この固体粒子に分離対象である懸濁物質を付着させ、旋回流によって懸濁物質を中心に収集して分離する方法もある(例えば、特許文献1参照)。また、旋回流の遠心力によって土砂等の比重の大きい固形物質を分離除去する技術もある(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−251345号公報 特開2000−167432号公報
しかしながら、旋回流で生じる遠心力のみを利用して原水から懸濁物質(固体)と処理水(液体)とに分離することは不十分であった。すなわち、特許文献1に記載の技術は原水に凝集剤を添加することを前提とした処理に対応するものである。また、特許文献2に記載の技術は固体と液体の分離ではなく土砂の分離に関するものである。
上記課題に鑑み、本発明は、容易かつ短時間で原水を懸濁物質(固体)と処理水(液体)とに分離し、回収する固液分離装置を提供する。
本発明に係る固液分離装置は、2つの円錐形を底面で重ね合わせた紡錐形状を有し、流入した原水を内部で旋回させて懸濁物質と処理水とに分離する分離槽と、流入した原水が分離槽内で旋回するように、分離槽の中心より外側に設置される流入管と、分離槽の上部に開口されたフロス排出口を有し、原水よりも比重が小さく分離槽内で浮上した懸濁物質を排出するフロス排出管と、分離槽の底部に開口されたスラッジ排出口を有し、原水よりも比重が大きく分離槽内で沈降した懸濁物質を排出するスラッジ排出管と、原水から懸濁物質が除去された処理水を分離槽から排出する処理水排出管とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、容易かつ短時間で原水を懸濁物質(固体)と処理水(液体)とに分離し、回収することができる。
本発明に係る固液分離装置は、水処理プロセスにおいて用いられる装置であって、懸濁物質を含む原水を懸濁物質と処理水とに分離する。以下に、図面を用いて各実施形態に係る固液分離装置について説明する。
〈第1の実施形態〉
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る固液分離装置1aは、原水を導水する導水ライン10と、導水ライン10に接続され、原水を送水する送水ポンプ11と、送水ポンプ11と接続される流入管12と、流入管12に接続され、送水ポンプ11によって送水された原水が流入する分離槽13と、分離槽13の上部に接続され、分離槽13内で浮上した懸濁物質(フロス)を排出するフロス排出口141を有するフロス排出管14と、フロス排出管14を介して、排出されたフロスを回収するフロス回収槽15と、分離槽13の下部に接続され、分離槽13内で沈降した懸濁物質(スラッジ)を排出するスラッジ排出口161を有するスラッジ排出管16と、スラッジ排出管16を介して、排出されたスラッジを回収するスラッジ回収槽17と、分離槽13の上部に接続され、原水からフロスとスラッジが回収された後の処理水を排出する処理水排出口181を有する処理水排出管18とを備えている。
また、固液分離装置1aは、図1に示すように、処理水排出管18から処理水の一部を取り込む循環ライン19aと、循環ライン19aを介して送水される処理水を貯水する循環槽20と、循環槽20から導水ライン10に処理水を送水する循環ライン19bを備えている。
分離槽13は、2つの円錐形により形成される両円錐である。流入管12は、図2に示すように、分離槽13の中心(中心軸C)より外側に接続されており、流入管12を介して分離槽13に原水が流入すると、流入した原水によって分離槽13の中心軸Cと略一致する軸を回転軸とする旋回流が発生する。
原水は、液体(例えば、水)と固体(懸濁物質)とを含むが、分離槽13内で原水が旋回すると、原水の液体より比重が小さい懸濁物質(フロス)は、遠心力によって中心軸Cの方向に移動しながら浮上してフロス排出管14から排出される。また、原水の液体より比重が大きい懸濁物質(スラッジ)は、遠心力によって分離槽13の内壁方向に移動しながら沈降してスラッジ排出管16から排出される。原水からフロスとスラッジが排出された後の処理水は、処理水排出管18から排出される。
図2に示す一例では、フロス排出管14よりも細い処理水排出管18が、フロス排出管14の内部に配置(挿通)され、フロス排出管14と処理水排出管18の中心が、中心軸Cと略一致するように配置(挿通)されている。また、図2に示す例では、フロス排出口141は分離槽13の上端(頂部)に接続され、処理水排出口181は分離槽13の中央付近(中層部)に位置しており、各排出口141,181の位置は分離している。上述したようにフロスは旋回しながら浮上して分離槽13の中心軸Cの方向に移動するため、フロスが中心軸Cの周辺に集合するよりも下方に処理水排出口181を配置しておけば、処理水排出管18から排出する処理水にフロスが含まれるのを防止できる。なお、図2に示す例では、スラッジを排出するスラッジ排出口161は、分離槽13の下端(底部)に接続されている。
このように、分離槽13の形状を両円錐にしたことにより、分離槽13内で液体が上下方向に流れやすくなるため旋回が生じやすくなり、旋回速度を上げ、懸濁物質と処理水との分離効率を向上させることができる。
また、固液分離装置1aでは、図1に示すように、循環槽20に処理水を貯水した後、循環槽20に貯水した処理水を循環ライン19bを介して原水に混合することができる。例えば、分離槽13に流入する原水の量が少ない場合、フロスを浮上させ、スラッジを沈降させるために十分な強さの旋回流が生じないが、原水に処理水を混合させることで、分離槽13への流入量を確保し、フロスの浮上とスラッジの沈降に必要な旋回流を発生させることができる。
なお、図1及び図2に示す例では、分離槽13の上部に処理水排出管18を有しているが、分離槽13の下部に処理水排出管18を有していても良い。
上述したように、第1の実施形態に係る固液分離装置1aでは、両円錐の分離槽13を利用することで、分離槽13における懸濁物質と処理水との分離効率を向上することができる。
《変形例》
図2に示した例では、フロス排出管14の内部に、フロス排出管14よりも細い処理水排出管18が配置されている例で説明したが、図3に示すように、処理水排出管18の内部に、処理水排出管18よりも細いフロス排出管14が配置される構成でもよい。
図3に示す一例では、処理水排出口181を分離槽の上端(頂部)に接続し、フロス排出口141を処理水排出口181よりも低い位置に配置して、各排出口181,141の位置を分離させている。上述したようにフロスは旋回しながら浮上して分離槽13の中心に集合する。すなわち、ある程度の高さになったとき、フロスは分離槽13の中心軸Cの方向に集まってくるため、フロスが原水中の中心軸Cに集合するよりも高い位置にフロス排出口141が存在していれば、フロス排出口141が処理水排出口181よりも低い位置にあってもよい。
図3に示す変形例の場合でも、図2に示した場合と同様に、両円錐の分離槽13を利用しているため、分離槽13における懸濁物質と処理水との分離効率を向上することができる。
〈第2の実施形態〉
図4を用いて第2の実施形態に係る固液分離装置1bについて説明する。第2の実施形態に係る固液分離装置1bにおいて、図1及び図2を用いて上述した固液分離装置1aと同一の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
第2の実施形態に係る固液分離装置1bは、第1の実施形態に係る固液分離装置1aと比較すると、分離槽13の上部に配置される第1処理水排出管18aに加え、分離槽13の下部に配置される第2処理水排出管18bを備えている点で異なる。また、固液分離装置1bでは、第1処理水排出管18aがバルブ182aを有し、第2処理水排出管18bがバルブ182bを有し、このバルブ182a,182bの開閉を調整する調整装置21を備えている点で異なる。
図5に示す一例では、フロス排出管14よりも細い第1処理水排出管18aが、フロス排出管14の内部に配置(挿通)され、フロス排出管14と第1処理水排出管18aの中心が、分離槽13の中心軸Cと略一致するように配置されている。また、スラッジ排出管16よりも細い第2処理水排出管18bがスラッジ排出管16の内部に配置(挿通)され、スラッジ排出管16と第2処理水排出管18bの中心が、分離槽13の中心軸Cと略一致するように配置されている。
分離槽13では、流入した原水によって旋回流が発生すると、遠心力によってフロスが中心軸Cの方向に移動しながら浮上してフロス排出管14から排出される。また、遠心力によってスラッジが分離槽13の内壁の方向に移動しながら沈降してスラッジ排出管16から排出される。さらに、原水からフロスとスラッジが分離された処理水は、第1処理水排出管18a又は第2処理水排出管18bから排出される。固液分離装置1bでは、このように、分離槽13の上下に設けられる処理水排出管18a,18bから処理水が排出されるため、分離槽13内では、内壁面に沿った上向きの流れと下向きの流れが起こりやすく、懸濁物質の回収を促進させることができる。
また、固液分離装置1bでは、調整装置21によって、各処理水排出管18a,18bによるの処理水の排出量をセンサ(図示せず)によって測定し、この排出量に応じてバルブ182a,182bを調整し、各処理水排出管18a,18bからの処理水の排出をコントロールして各処理水排出管18a,18bからの処理水の排出をコントロールして、懸濁物質の回収を効果的にすることもできる。
また、固液分離装置1bでは、調整装置21によって、原水に含まれるフロスとスラッジの含有率に応じてバルブ182a,182bを調整し、各処理水排出管18a,18bからの処理水の排出をコントロールして、処理水への懸濁物質の混入を防止することもできる。例えば、スラッジよりもフロスが多い場合、第2処理水排出管18bからのみ処理水を排出したり、第2処理水排出管18bから排出する処理水の量を第1処理水排出管18aから排出する処理水の量よりも多くするようにバルブ182a,182bを調節することが考えられる。また、フロスよりもスラッジが多い場合、第1処理水排出管18aからのみ処理水を排出したり、第1処理水排出管18aから排出する処理水の量を第2処理水排出管18bから排出する処理水の量よりも多くするようにバルブ182a,182bを調節することが考えられる。
なお、図4に示す例では、調整装置21によってバルブ182a,182bの開閉を調整して各処理水排出管18a,18bから排出する処理水の比率を変更しているが、重力により、旋回する原水は上方向への流れより下方向への流れの方が強くなると考えられる。そのため、上下方向の流れが同等になるように、例えば、第1処理水排出管18aの径を第2処理水排出管18bの径よりも細く求め、このように求めた径の処理水排出管18a,18bを利用することで、バルブ182a,182bを使用しなくてもバルブ182a,182bを使用する場合と同様の効果を得ることができる。また、固液分離装置1bで処理する原水に含まれるフロスとスラッジの含有率があらかじめ把握している略一定比率の場合には、この含有率に応じた処理水を排出できるように各処理水排出管18a,18bの径を調整することで、バルブ182a,182bを使用する場合と同様の効果を得ることができる。
図4に示す例では、第2処理水排出管18bから排出される処理水が、第1処理水排出管18aから排出される処理水に合流するものとして表わしているが、合流しなくてもよい。
また、図5に示す例では、フロス排出管14よりも細い処理水排出管18aがフロス排出管14の内部に配置される構成であるが、図3で上述した場合と同様に、処理水排出管18aよりも細いフロス排出管18aが処理水排出管18aの内部に配置されていても良い。
上述したように、第2の実施形態に係る固液分離装置1bでは、両円錐の分離槽13を利用することで、分離槽13における上下方向への流れを発生しやすくなるため、懸濁物質と処理水との分離効率を向上することができる。また、処理水排出管18a,18bからの排出量を調整し、上下方向への流れを調整することで、分離効率を向上することができる。
《変形例》
図5に示した例では、フロス排出管14よりも細い第1処理水排出管18aが、フロス排出管14の中を通り、フロス排出管14と第1処理水排出管18aの中心が、中心軸Cと略一致するように配置され、スラッジ排出管16よりも細い第2処理水排出管18bがスラッジ排出管16の中を通り、スラッジ排出管16と第2処理水排出管18bの中心が、中心軸Cと略一致するように配置されていた。しかし、図6に示すように、フロス排出管14の端に第1処理水排出管18aが配置され、フロス排出管14の内壁と第1処理水排出管18aの外壁とが接触していてもよい。また、第2処理水排出管18bについても、スラッジ排出管16の端に第2処理水排出管18bが配置され、スラッジ排出管16の内壁と第2処理水排出管18bの外壁とが接触していてもよい。
例えば、原水に含まれるフロスが比較的重くて分離槽13内で中心に集まりにくい物質である場合や、原水に含まれるスラッジが比較的軽くて分離槽13内で内壁に移動しにくい物質である場合でも、旋回流の中心軸とも略一致する分離槽13の中心軸Cから処理水排出管18a,18bをずらすことで、処理水への懸濁物質の混入を防止できる。
図6に示す変形例の場合でも、分離効率を向上することができる。また、原水の液体と懸濁物質との比重差が小さい場合であっても、処理水への懸濁物質の混入を防止して分離精度を向上することができる。
〈第3の実施形態〉
図7を用いて第3の実施形態に係る固液分離装置1cについて説明する。第3の実施形態に係る固液分離装置1cにおいて、図1及び図2を用いて上述した固液分離装置1aと同一の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
第3の実施形態に係る固液分離装置1cは、第1の実施形態に係る固液分離装置1aと比較すると、流入管12に微細気泡を発生して原水に供給する微細気泡発生装置22を有している点で異なる。
特に比重の小さく、原水である液体と懸濁物質(フロス)との密度差が小さいとき、遠心力を利用して中心軸Cの方向へ移動させにくく、分離効率を高めることができない場合がある。この場合、分離槽13に流入する前の原水に微細気泡発生装置22で発生した微細気泡を供給し、このフロスに微細気泡を付着させて浮力を高めることで、比重の小さい懸濁物質の分離精度を向上することができる。
上述したように、第3の実施形態に係る固液分離装置1cでは、両円錐の分離槽13を利用することで、分離槽13における懸濁物質と処理水との分離効率を向上することができる。また、原水に微細気泡を供給し、フロスに付着させることで、比重の小さい懸濁物質の分離精度を向上することができる。
〈第4の実施形態〉
図8を用いて第4の実施形態に係る固液分離装置1dについて説明する。第4の実施形態に係る固液分離装置1dにおいて、図1及び図2を用いて上述した固液分離装置1aと同一の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。また、図7を用いて上述した固液分離装置1cと同一の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
第4の実施形態に係る固液分離装置1dは、第3の実施形態に係る固液分離装置1cと比較すると、フロス排出管14に圧力調整弁23を有している点で異なる。
フロスに微細気泡が付着している場合、微細気泡発生装置22を用いていない場合と比較すると、フロスは膨化してフロス回収槽15で回収されるフロスの容積が増加する。したがって、分離槽13で回収するフロスの容積を減らすため、圧力調整弁23でフロスに圧力をかけて消泡し、フロスの容積を調節する。具体的には、予め原水の比重、フロスの比重およびスラッジの比重から、最適な圧力を求め、圧力調整弁23では、この圧力を利用してフロスに付着している微細気泡を消泡する。
上述したように、第4の実施形態に係る固液分離装置1dでは、両円錐の分離槽13を利用することで、分離槽13における懸濁物質と処理水との分離効率を向上することができる。また、原水に微細気泡を供給し、フロスに付着させることで、比重の小さい懸濁物質の分離精度を向上することができる。さらに、微細気泡が付着したフロスを消泡することで、フロスの容積を減少させることができる。
〈第5の実施形態〉
図9を用いて第5の実施形態に係る固液分離装置1eについて説明する。第5の実施形態に係る固液分離装置1eにおいて、図1及び図2を用いて上述した固液分離装置1aと同一の構成については、同一の符号を用いて説明を省略する。
第5の実施形態に係る固液分離装置1eは、第1の実施形態に係る固液分離装置1aと比較すると、原水に含まれている有価物を吸着する吸着粒子を原水に添加する吸着粒子添加装置24を有している点で異なる。
ここで、「有価物」とは、例えば、亜鉛、ニッケル、インジウム等の希少金属類や、リン、油分、又は、ホウ素であり、原水から回収して、再利用することのできる物質である。また、「吸着粒子」とは、例えば、金属粒子に、有価物を吸着する特性のある物質をコーティングした粒子である。
原水中に含まれる懸濁物質が原水の液体より比重が大きい物質(スラッジ)のみでスラッジ排出管16からのみ懸濁物質を回収しており、原水に有価物が含まれている場合、吸着粒子添加装置24は、有価物を吸着する原水の液体よりも比重が小さい吸着粒子を原水に供給する。このようにすれば、有価物を吸着粒子に吸着させてフロス排出管14から回収することができるため、固液分離に加え、有価物の回収も可能になる。
一方、原水中に含まれる懸濁物質が原水の液体より比重が小さい物質(フロス)のみでフロス排出管14からのみ懸濁物質を回収しており、原水に有価物が含まれている場合、吸着粒子添加装置24は、有価物を吸着する原水の液体よりも比重が大きい吸着粒子を原水に供給する。このようにすれば、有価物を吸着粒子に吸着させてスラッジ排出管16から回収することができるため、固液分離に加え、有価物の回収も可能になる。
上述したように、第5の実施形態に係る固液分離装置1eでは、両円錐の分離槽13を利用することで、分離槽13における懸濁物質と処理水との分離効率を向上することができる。また、原水に有価物を吸着する吸着粒子を供給することで、固液分離の際に有価物の回収も行なうことができる。
第1の実施形態に係る固液分離装置の構成を説明する図である。 第1の実施形態に係る固液分離装置の分離槽における懸濁物質及び処理水の分離と排出について説明する図である。 第1の実施形態の変形例に係る固液分離装置の分離槽における懸濁物質及び処理水の分離と排出について説明する図である。 第2の実施形態に係る固液分離装置の構成を説明する図である。 第2の実施形態に係る固液分離装置の分離槽における懸濁物質及び処理水の分離と排出について説明する図である。 第2の実施形態の変形例に係る固液分離装置の分離槽における懸濁物質及び処理水の分離と排出について説明する図である。 第3の実施形態に係る固液分離装置の分離槽における懸濁物質及び処理水の分離と排出について説明する図である。 第4の実施形態に係る固液分離装置の分離槽における懸濁物質及び処理水の分離と排出について説明する図である。 第5の実施形態に係る固液分離装置の分離槽における懸濁物質及び処理水の分離と排出について説明する図である。
符号の説明
1a〜1e…固液分離装置
10…ライン
11…ポンプ
12…流入管
13…分離槽
14…フロス排出管
141…処理水排出口
15…フロス回収槽
16…スラッジ排出管
161…スラッジ排出口
17…スラッジ回収槽
18,18a,18b…処理水排出管
181…処理水排出口
182a,182b…バルブ
19a,19b…循環ライン
20…循環槽
21…調整装置
22…微細気泡発生装置
23…圧力調整弁
24…吸着粒子添加装置

Claims (2)

  1. 2つの円錐形を底面で重ね合わせた紡錘形状を有し、流入した原水を内部で旋回させて懸濁物質と処理水とに分離する分離槽と、
    流入した原水が前記分離槽内で旋回するように、前記分離槽の中心より外側に設置される流入管と、
    前記分離槽の上部に開口されたフロス排出口を有し、原水よりも比重が小さく前記分離槽内で浮上した懸濁物質を排出するフロス排出管と、
    前記フロス排出管の径よりも細く構成されて当該フロス排出管の内部に挿通され、前記フロス排出口よりも低くかつ前記スラッジ排出口より高い中層部に排出口が位置し、原水から懸濁物質が除去された処理水を前記分離槽から排出する第1処理水排出管と、
    前記分離槽の底部に開口されたスラッジ排出口を有し、原水よりも比重が大きく前記分離槽内で沈降した懸濁物質を排出するスラッジ排出管と、
    前記スラッジ排出管の径よりも細く構成されて当該スラッジ排出管の内部に挿通され、前記フロス排出口よりも低くかつ前記スラッジ排出口より高い中層部に排出口が位置し、原水から懸濁物質が除去された処理水を前記分離槽から排出する第2処理水排出管と、
    を備えることを特徴とする固液分離装置。
  2. 前記第1処理水排出管は第1バルブを有し、
    前記第2処理水排出管は第2バルブを有し、
    前記分離槽に流入する原水のフロスとスラッジの含有率に応じて前記第1バルブと前記第2バルブの開閉を調整する調整装置を備えることを特徴とする請求項記載の固液分離装置。
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