JP4833636B2 - 遮水型常温収縮チューブユニット - Google Patents
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Description
その一例として、架橋ポリエチレン絶縁に代表されるプラスチック絶縁電力ケーブルの導体接続部に、該導体接続部とその両側のケーブル絶縁体とに跨って、例えばゴム製の補強絶縁筒を被せ、この上に、例えば鉛箔、銅箔あるいはアルミ箔等の金属箔を周方向に筒状に巻き、その両側縁部を所定量オーバーラップ(縦沿え重ね巻きともいう)させて設けた遮水層を内包させた遮水型常温収縮チューブユニットを被せ、該ユニットの常温収縮チューブを収縮させて、前記ゴム製の補強絶縁筒の外周面に密着させたものがある(特許文献1)。
このように金属箔の両端縁部が常温収縮チューブを傷付けると、その傷を起点にして亀裂が生じて、使用時に常温収縮チューブが裂けてしまう恐れがある。
状コアと、該筒状コアの外方に金属箔を周方向に筒状に巻いて形成した遮水層と、該遮水
層の外側に弾性的に拡径された状態で被せた常温収縮チューブと、を有する遮水型常温収
縮チューブユニットを、前記常温収縮チューブが収縮された後も前記金属箔の常温収縮チ
ューブ周方向に沿う端縁を含む端縁部を折り曲げた状態で使用することにより、端縁と前
記常温収縮チューブとの接触を防止したことを特徴とするものである。
この請求項1記載の遮水型常温収縮チューブユニットは、前記常温収縮チューブが収縮
された後も金属箔の前記端縁が外側にある常温収縮チューブに接触しないように折り曲げ
られた状態で使用されているので、常温収縮チューブが収縮された後も金属箔の端縁が常
温収縮チューブの内面を傷付け難くなる。その結果、常温収縮チューブが収縮された後も
常温収縮チューブが金属箔の端縁で傷付けられた傷が原因で裂けたりする恐れが少なくな
る。
縮チューブユニットを、前記常温収縮チューブが収縮された後も前記遮水層の金属箔を筒
状に巻いたオーバーラップ部を形成する側縁部のうち、常温収縮チューブが収縮された後
も外側に位置する側縁部を折り曲げた状態で使用することにより側縁と常温収縮チューブ
との接触を防止したことを特徴とするものである。
請求項2記載の遮水型常温収縮チューブユニットによれば、金属箔を筒状に巻いたオー
バーラップ部を形成する側縁部のうち、常温収縮チューブが収縮された後も外側に位置す
る側縁部が、その側縁が外側にある常温収縮チューブに接触しないように折り曲げられた
状態で使用されているので、金属箔の側縁が常温収縮チューブの内面を傷付け難くなる。
その結果、常温収縮チューブが収縮された後も常温収縮チューブが金属箔の側縁で傷付け
られた傷が原因で裂けたりする恐れが少なくなる。
このようにしてなる請求項3記載の遮水型常温収縮チューブユニットによれば、接触防止層を設けたことにより、金属箔の常温収縮チューブ周方向に沿う端縁が、常温収縮チューブの収縮中も含め直接常温収縮チューブに接触することがなくなる。すなわち、金属箔の端縁が常温収縮チューブを傷付ける恐れがなくなる。
その結果、常温収縮チューブが金属箔の端縁で傷付けられた傷が原因で裂けたりする恐れがなくなる。
この遮水型常温収縮チューブユニットでは、プラスチックフィルムで接触防止層を形成できるので、簡便である利点がある。
この遮水型常温収縮チューブユニットでは、金属箔の端縁をテープで覆うだけでよいので、製造し易い利点がある。
が収縮された後も遮水層を形成する金属箔の端縁を含む両端縁部を折り曲げた状態で使用
することにより、常温収縮チューブが収縮された後も両端縁で常温収縮チューブに傷を付
ける恐れの少ない遮水型常温収縮チューブユニットを提供することができる。
その結果、常温収縮チューブ3がその傷がもとで裂けるような事態を回避することができる。
但し、本発明者らの実験によれば、常温収縮チューブ3が金属箔のエッジによる傷が原因で裂けたりする事故の多くは、金属箔の常温収縮チューブ周方向に沿う端縁部2b、2bによる傷が原因であることがわかっている。それ故、金属箔の端縁部2b、2bを内側に折り曲げ、常温収縮チューブ3の内面と端縁部2b、2bの端縁が直接接触しないようにするだけで、金属箔の端縁(エッジ)による傷が原因で常温収縮チューブ3が裂ける事故はほとんど回避することができる。
このように金属―プラスチックラミネートシートを用いると、金属箔と常温収縮チューブ3の接着力が高まり、遮水性をより向上させることができる。
また前記実施例では金属箔としてアルミ箔を使用しているが、銅箔や鉛箔等、他の金属からなる箔を用いてもよいことは言うまでもない。
このように遮水層2と常温収縮チューブ3との間に接触防止層4を設ければ、図1の実施例のように金属箔の端縁部2b、2bや側縁部2aを折り曲げることなく、これら縁部と常温収縮チューブ3の内面との直接的な接触を回避できる。
もちろんこの場合も、プラスチックフィルムの方が金属箔よりも長く、幅も広く、しかも金属箔の両端縁部2b、2bや側縁部2aの各端縁よりもプラスチックフィルムの各縁部が先に出ているように金属箔とプラスチックフィルムを重ねた状態で筒状コア1に巻きつけることは言うまでもない。
さらにこの接触防止層6上にアルミ箔からなる金属箔をその側縁部がオーバーラップするように筒状に巻き付けて遮水層2を形成する。この遮水層2上に、その両端縁部2b、2bを覆い込むように、かつその側縁部が一部重なるように金属箔よりも幅の広いプラスチックフィルムを筒状に被せて接触防止層(外側接触防止層)4を形成後、最後に常温収縮チューブ(外側常温収縮チューブ)3を被せたものである。
そのため、この実施例の遮水型常温収縮チューブユニットでも、金属箔による常温収縮チューブへの傷の付与は確実に防止することができる。
もちろんプラスチックフィルムを用いた接触防止層4、6を用いずに、金属箔の両端縁部2b、2bを、そして必要なら側縁部2aを折り曲げて、これら縁部が常温収縮チューブ3、5に直接触れないようにしてもよいことは言うまでもない。
例えば、金属箔の端縁部2bを図7に示すように内側に1回、U字状に折り曲げたものも本発明に含まれる。
また、前記接触防止層4は、図8に示すように、金属箔からなる遮水層2の端縁部2bの表面から裏面にかけてプラスチックテープ等を貼り付け、端縁を覆うものであってもよい。ところで、若干遮水性能を損なう懸念はあるが、布テープ等をプラスチックテープの代わりに用いても、常温収縮チューブの損傷防止という本発明の効果を奏することができる。
2 遮水層
2a 側縁部
2b 端縁部
3 常温収縮チューブ
4 接触防止層
5 常温収縮チューブ(内側常温収縮チューブ)
6 接触防止層(内側接触防止層)
Claims (5)
- 筒状コアと、該筒状コアの外方に金属箔を周方向に筒状に巻いて形成した遮水層と、該
遮水層の外側に弾性的に拡径された状態で被せた常温収縮チューブと、を有する遮水型常
温収縮チューブユニットを、前記常温収縮チューブが収縮された後も前記金属箔の常温収
縮チューブ周方向に沿う端縁を含む端縁部を折り曲げた状態で使用することにより、端縁
と前記常温収縮チューブとの接触を防止したことを特徴とする遮水型常温収縮チューブユ
ニット。 - 前記常温収縮チューブを、前記常温収縮チューブが収縮された後も前記遮水層の金属箔
を筒状に巻いたオーバーラップ部を形成する側縁部のうち、外側に位置する側縁部を折り
曲げた状態で使用することにより、側縁と常温収縮チューブとの接触を防止したことを特
徴とする請求項1記載の遮水型常温収縮チューブユニット。 - 前記金属箔の端縁が前記常温収縮チューブに接触しないように、前記金属箔と前記常温
収縮チューブとの間に接触防止層を介在させたことを特徴とする請求項1記載の遮水型常
温収縮チューブユニット。 - 前記接触防止層が前記金属箔よりも幅広のプラスチックフィルムを配置することで形成
したものであることを特徴とする請求項3記載の遮水型常温収縮チューブユニット。 - 前記接触防止層が前記金属箔の端縁を覆うように金属箔の表から裏にかけてテープを貼
ることによって形成されたものであることを特徴とする請求項3記載の常温収縮チューブ
ユニット。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005318958A JP4833636B2 (ja) | 2005-09-30 | 2005-11-02 | 遮水型常温収縮チューブユニット |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005285730 | 2005-09-30 | ||
JP2005285730 | 2005-09-30 | ||
JP2005318958A JP4833636B2 (ja) | 2005-09-30 | 2005-11-02 | 遮水型常温収縮チューブユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007124876A JP2007124876A (ja) | 2007-05-17 |
JP4833636B2 true JP4833636B2 (ja) | 2011-12-07 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005318958A Expired - Fee Related JP4833636B2 (ja) | 2005-09-30 | 2005-11-02 | 遮水型常温収縮チューブユニット |
Country Status (1)
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Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4278815B2 (ja) * | 2000-02-17 | 2009-06-17 | 古河電気工業株式会社 | 遮水型常温収縮性チューブ |
JP3895682B2 (ja) * | 2002-12-17 | 2007-03-22 | 古河電気工業株式会社 | 遮水チューブ |
-
2005
- 2005-11-02 JP JP2005318958A patent/JP4833636B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2007124876A (ja) | 2007-05-17 |
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