JP4833203B2 - レーザ画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示装置および画像表示方法に関する。本発明は、特に、光源としてレーザ光源を使用して画像を形成するレーザ画像表示装置、および、これを用いてカラー画像を表示する方法に関する。
現在、様々な方式の画像表示装置が普及している。それら種々の画像表示装置の採用する画像表示方式のひとつに、変調された光源光をスクリーン上に投影し画像を表示するプロジェクションディスプレイ方式がある。従来、この方式を用いた画像表示装置に用いられる光源は、ランプ光源である。しかし、ランプ光源は、寿命の短さ、色再現可能領域の制限、および、光利用効率の低さ、といった問題を有する。
これらランプ光源の有する問題を解決するために、近年、プロジェクションディスプレイの光源としてレーザ光源を用いることが試みられている。本願においては、光源にレーザ光源を使用する画像表示装置をレーザ画像表示装置と称し、同様に、光源にレーザ光源を使用し、画像を表示するスクリーンをレーザ画像表示スクリーンと称することにする。レーザ画像表示装置のレーザ光源は、ランプ光源に比べて寿命が長く、レーザ光の備える指向性の強さゆえに光利用効率の向上が容易である。さらに、レーザ光源の発するレーザ光は単色性に優れており、ランプ光源に較べて色再現可能領域を拡大することができ、色鮮やかな画像表示を可能にする。
図1は、従来のレーザ画像表示装置の構成概略図である。レーザ画像表示装置100は、カラー画像を表示可能とするため、赤色(R)レーザ光源1R、緑色(G)レーザ光源1G、および、青色(B)レーザ光源1Bなる3色のレーザ光源を備える。レーザ光源1R、1G、および1Bを出射した赤、緑、および、青の3色のレーザ光は、光インテグレータ2に導かれ、光インテグレータ2を透過する。光インテグレータ2を出射したレーザ光は、光強度分布がほぼ一様な長方形断面を有するレーザ光である。さらに、レーザ光は、照明光学系3(リレーレンズ、ミラー3a、フィールド・レンズ3b等)を経由した後、空間光変調素子4に入射する。空間光変調素子4は、2次元画像を構成するようにレーザ光を変調する。変調を受けた赤、緑、および、青の3色のレーザ光は、ダイクロイック・プリズム33により合波され、投射レンズ34よりスクリーン10上へ投射され、スクリーン上10にフルカラー2次元画像が形成される。
従来、レーザ画像表示装置を用いた2次元画像のフルカラー表示に関し、色再現可能領域の拡大を目的とする提案が数多くなされている。例えば、特許文献1(特開平10−293268号公報)は、レーザ光源の発するレーザ光の波長として赤色レーザ光は、625ないし635ナノメートル、青色レーザ光は、455ないし465ナノメートルを用いることにより、色再現可能領域を拡大させる方法を提案する。
一方、ディスプレイ装置による色の再生においては、従来、色再現可能領域をできるだけ広く確保することを目的として、R(赤色)、G(緑色)、または、B(青色)のいずれかの原色を表示する場合、xy色度図において、ディスプレイ装置の有する色再現可能領域の成す多角形(三角形)の頂点に対応する色を使用して原色表示する。
同様、レーザ画像表示装置においても、R、G、または、Bのいずれかの原色を表示する場合、xy色度図において色再現可能領域の成す多角形(三角形)の頂点に対応する色を使用して原色を表示し、広い色再現可能領域を有効に活用することが考えられている。
このように、レーザ画像表示装置は、その光源であるレーザ光源の特性を活用することによって、色再現可能領域を拡大することが可能である。しかし、拡大された色再現可能領域を有するレーザ画像表示装置を用いたフルカラー画像の表示において、表示された画像の品質を向上させる方法に関する提案は、これまでのところ、殆どなされていない。
特開平10−293268号公報
そこで、本発明は、スペクトル幅の狭い光を発する単色性光源(例えば、レーザ光源)を用いた画像表示装置における画像表示において、スペクトル幅の比較的広い光を発する光源(例えば、ランプ光源)を用いた画像表示装置画像表示の色再現可能領域よりも広い色再現可能領域を確保し、かつ、表示される画像が、鑑賞者にとって好ましい、自然な発色を実現する画像表示装置(例えば、レーザ画像表示装置)、および、そのような画像表示装置を用いたカラー画像表示方法を提供する。
本発明は、その一態様において、第1の波長を有する第1レーザ光を出射可能な第1のレーザ光源と、第2の波長を有する第2レーザ光を出射可能な第2のレーザ光源と、入力信号に基づいて、画像を構成する画素を表示する第1および第2レーザ光のパワーを制御可能な色出力変換コントローラと、を有するレーザ画像表示装置であって、光出力変換コントローラは、画素を表示する第1レーザ光のパワーを第1最小パワーから第1最大パワーの間で制御可能であり、画素を表示する第2レーザ光のパワーを第2最小パワーから第2最大パワーの間で制御可能であり、入力信号が、画素の表示に関し、第1レーザ光を実質的に第1最大パワーで、かつ、第2レーザ光を実質的に第2最小パワーで表示することによって表示可能な、レーザ画像表示装置の色再現可能領域の端点を示唆する場合、光出力変換コントローラは、画素を、第1最大パワー以下の第1パワーの第1レーザ光、および、第2最小パワーよりも大きな第2パワーの第2レーザ光で表示するように、第1および第2レーザ光のパワーを制御し、端点を除いた色再現可能領域に含まれる色を画素に表示するレーザ画像表示装置である。
本発明の一態様においては、さらに、第3の波長を有する第3レーザ光を出射可能な第3のレーザ光源を有し、第1の波長は、620ないし700ナノメートルの範囲に含まれ、第2の波長は、500ないし550ナノメートルの範囲に含まれ、第3の波長は、430ないし470ナノメートルの範囲に含まれ、光出力変換コントローラは、画素を表示する第3レーザ光のパワーを、第3最小パワーから第3最大パワーの間で制御可能であり、入力信号が、画素の表示に関し、第1レーザ光を実質的に第1最大パワーで、かつ、第2および第3レーザ光を実質的に第2および第3最小パワーで表示することによって表示可能な、レーザ画像表示装置の色再現可能領域の端点を示唆する場合、光出力変換コントローラは、画素を、第1パワーの第1レーザ光と、少なくとも、第2パワーの第2レーザ光および第3最小パワーよりも大きな第3パワーの第3レーザ光のいずれかとで表示するように、第1、第2、および、第3レーザ光のパワーを制御し、端点を除いた色再現可能領域に含まれる色を画素に表示することが好ましい。
本発明の一態様においては、入力信号の示唆する色再現可能領域の端点が、実質的に、赤色の原色に対応する場合、色出力変換コントローラは、第1、第2、および、第3パワーを、第1パワーの第1レーザ光と、少なくとも、第2パワーの第2レーザ光および第3パワーの第3レーザ光のいずれかとを加法混色してなる、画素の表示にかかる色が色度座標(Xr,Yr)に関して、Xr>0.67、かつ、Yr<−1.5Xr+1.35、かつ、Yr<0.31、の範囲に含まれるように、画素を表示する第1、第2、および、第3レーザ光のパワーを制御することが好ましい。
本発明の一態様においては、光出力変換コントローラは、画素を表示する第2パワーと第3パワーの合計パワーが第1パワーの1/200以上になるように、第1、第2、および、第3レーザ光のパワーを制御することが好ましい。
本発明の一態様においては、第2パワーは、第3パワーよりも小さいことが好ましい。
本発明の一態様においては、光出力変換コントローラは、第1、第2、および、第3のレーザ光源からのレーザ光出力パワーの少なくともいずれかを制御することによって、画素に表示される第1、第2、および、第3レーザ光のパワーを制御することが好ましい。
本発明は、その一態様においては、さらに、第1、第2、および、第3レーザ光の少なくともいずれかを変調可能な光変調素子を有し、光出力変換コントローラは、光変調素子を制御することによって、画素に表示される第1、第2、および、第3レーザ光のパワーを制御することが好ましい。
本発明は、その別の一態様において、620ないし700ナノメートルの範囲に含まれる第1の波長を有する第1レーザ光を出射可能な第1のレーザ光源と、500ないし550ナノメートルの範囲に含まれる第2の波長を有する第2レーザ光を出射可能な第2のレーザ光源と、430ないし470ナノメートルの範囲に含まれる第3の波長を有する第3レーザ光を出射可能な第3のレーザ光源と、入力信号に基づいて、画像を構成する画素を表示する第1、第2、および、第3レーザ光のパワーを制御可能な色出力変換コントローラと、を有するレーザ画像表示装置においてカラー画像を表示する方法であって、入力信号が画素を赤色の原色で表示することを示唆するか否かを判定するステップと、判定ステップにおいて、入力信号が、画素を赤色の原色で表示することを示唆するものであると判定された場合に、画素を、第1パワーの第1レーザ光と、少なくとも、第2パワーの第2レーザ光および第3パワーの第3レーザ光のいずれかとで表示するステップとを有し、表示するステップにおいて画素を表示する、第1パワーの第1レーザ光と、少なくとも、第2パワーの第2レーザ光および第3パワーの第3レーザ光のいずれかとを加法混色してなる色が、色度座標(Xr,Yr)に関して、Xr>0.67、かつ、Yr<−1.5Xr+1.35、かつ、Yr<0.31、の範囲に含まれるカラー画像を表示する方法である。
本発明の別の一態様においては、第2パワーと第3パワーの合計パワーは、第1パワーの1/200以上であることが好ましい。
本発明の別の一態様においては、前記第2パワーは、前記第3パワーよりも小さいことが好ましい。
本発明にかかる画像表示装置およびカラー画像表示方法は、従来の画像表示装置よりも広い色再現可能領域を有し、鑑賞者にとって好ましい、自然な発色を有する画像を表示可能である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明にかかる実施形態によるレーザ画像表示装置200のブロック図である。レーザ画像表示装置200は、外部からの画像入力信号(入力信号)を受ける画像信号入力部205、画像入力信号(入力信号)に基づき出力信号を生成する色出力変換コントローラ207、出力信号に基づき空間光変調素子204を制御する空間光変調素子制御部204C、光源から出射したレーザ光を変調する空間光変調素子204、出力信号に基づきレーザ光源201R、201G、および、201Bを制御するレーザ光源出力制御部203、赤色(Red(R))レーザ光源201R、緑色(Green(G))レーザ光源201G、ならびに、青色(Blue(B))レーザ光源201Bを有する。
色出力変換コントローラ207は、原色近傍画像出力補正部208を含み、原色近傍画像出力補正部208は、画像入力信号(入力信号)を変換して出力信号を得るためのカラーマネージメント・テーブル208Tを備える。カラーマネージメント・テーブル208Tは、その一部に原色表現補正テーブル208TCを含む。
レーザ光源出力制御部203は、赤色レーザ光源201Rを駆動制御する赤色レーザ光源駆動部203R、緑色レーザ光源201Gを駆動制御する緑色レーザ光源駆動部203G、および、青色レーザ光源201Bを駆動制御する青色レーザ光源駆動部203Bを備える。
このように、レーザ画像表示装置200は、RGBに対応する3色のレーザ光源、および、空間光変調素子を備えることにより、カラー画像の表示が可能である。赤色レーザ光源201Rは、620ないし700ナノメートル、緑色レーザ光源201Gは、500ないし550ナノメートル、青色レーザ光源201Bは、400ないし470ナノメートルの波長のレーザ光を出射可能であることが望ましい。このとき、レーザ画像表示装置200は、広い色再現可能領域を得ることができる。
本実施形態においては、赤色レーザ光源201Rは、中心波長638ナノメートルを有する半導体レーザ光源であり、緑色レーザ光源201Gは、中心波長525ナノメートルを有するSHGレーザ光源であり、青色レーザ光源201Bは、中心波長454ナノメートルを有する半導体レーザ光源である。
レーザ画像表示装置200は、光源光で空間光変調素子を照明する照明光学系、空間光変調素子により変調された光をスクリーン(表示面)に投影する投影光学系に関し、レーザ画像表示装置100(図1参照。)と同等の構成にすることができる。レーザ画像表示装置200は、R、G、および、Bの各色を空間変調させてスクリーン上(表示面上)で混色する積分的加法混色法によってカラー画像を表示する。レーザ画像表示装置200は、R、G、および、Bの各色について、500:1の変調コントラスト能力を有し、R、G、および、Bの3色を全て最大出力とした場合に、白色(White)がスクリーンに表示されるように設定されている。また、逆に、スクリーンに黒色(Black)を表示する場合は、レーザ画像表示装置200は、R、G、および、Bの3色を全て最小出力として黒色を表示する。このとき、レーザ画像表示装置200は、R、G、および、Bの3色それぞれについて、白色(White)表示の場合の1/500の出力を行う。
レーザ画像表示装置200のR、G、および、Bの三色のレーザ光源201R、201G、および、201B、ならびに、空間光変調素子204によって、スクリーンの1画素を表示する際のパワーは、以下の通りである。
最大出力時(白色(White(W))表示時)の最大パワーは、それぞれ、
赤色(Red(R)) :815nW、
緑色(Green(G)):540nW、
青色(Blue(B)) :355nW、であり、
最小出力時(黒色(Black(Bk))表示時)の最小パワーは、それぞれ、
赤色(Red(R)) :1.6nW、
緑色(Green(G)):1.1nW、
青色(Blue(B)) :0.7nwである。
なお、レーザ画像表示装置200における色の表示にかかるパワーの変調は、レーザ光源201R、201G、および、201Bの出力パワーを変化させて行う他、空間光変調素子204を制御し、当該色の表示にかかる各色レーザ光の量を変化させることにより行うこともできる。
また、レーザ画像表示装置200の色再現可能な、R、G、および、Bの各色のxy色度座標は、
赤色(Red(R)) :(0.714,0.283)、
緑色(Green(G)):(0.116,0.823)、
青色(Blue(B)) :(0.153,0.023)、である。上記各色の表示は、空間光変調素子204、ならびに、レーザ光源201R、201G、および、201Bの少なくともいずれかの出力パワーを変化させ、1つの色の表示にかかる出力パワーを最大パワーとし、他の2つの色の表示にかかる出力パワーを最小パワーとすることで可能である。また、空間光変調素子204は、透過型に限定されず、反射型の変調素子でもよい。その場合も反射型の変調素子で反射され出射する光量を変化させることで上記光量の制御が可能である。
図3Aは、本実施形態のレーザ画像表示装置200の色再現可能領域をCIExy色度図で示した図である。本図においてレーザ画像表示装置200の色再現可能領域は、一点鎖線で囲む領域303である。レーザ光源は、一般に、単色性に優れた光源である。よって、レーザ画像表示装置においては、使用するレーザ光の波長を適切に選択することにより、従来のディスプレイとの比較において、広い色再現可能領域を得ることができる。領域303の形成する三角形の3つの頂点は、前段に記載の色度座標、(0.714,0.283)、(0.116,0.823)、および、(0.153,0.023)と一致する。
さらに、比較のため、従来のCRTの色再現可能領域(sRGB規格)を、実線で囲む領域301として示す。本実施形態のレーザ画像表示装置200の色再現可能領域303は、sRGB規格の色再現可能領域301を完全に包含し、かつ、色再現可能領域303のCIExy色度図での面積に関してsRGB規格の色再現可能領域301との比較では、205%の面積を有する。
先述のとおり、レーザディスプレイ装置における色の再生においては、色再現可能領域をできるだけ広く確保することに主眼を置いている。そのため、入力信号がR、G、または、Bのいずれかの原色を示す場合、色再現可能領域303の三角形の頂点に対応する色を使用して原色(R、G、または、B)を表示し、広い色再現可能領域の有効活用が図られている。
しかしながら、本願の発明者は、十分に広い色再現可能領域を有するレーザ画像表示装置においては、徒に広い色再現可能領域の全てを利用することに囚われずに、鑑賞者が自然な発色と認識するような色表現の実現を目指すことが重要と考える。鑑賞者にとって自然な色表現を実現するためには、色表現の方法を策定する上で人の色覚の特性を考慮することが重要である。本願発明者の抱くこの思想は、本発明として結実する。本発明は、人の色覚特性を考慮したレーザ画像表示装置およびカラー画像表示方法である。この、本発明により、レーザ画像表示装置における技術革新の歩みは、新たな段階へステップアップする。
そもそも、レーザ光源は、スペクトル幅が非常に狭い励起光源である。人は普段、このような非常に狭いスペクトル特性を有する光を目にすることがない。人は、単色性の光に対し、違和感を覚える傾向がある。そのため、人は、R、G、または、Bのいずれか1色のレーザ光源のみから発せられた光を見た場合に違和感を覚える場合がある。この、「R、G、または、Bのいずれか1色のレーザ光源のみから発せられた光」とはまさに、従来のレーザ画像表示装置において、入力信号がR(赤色)、G(緑色)、または、B(青色)のいずれかの原色を示す場合において鑑賞者が目にする光である。本発明は、この点に着目し、鑑賞者に違和感を抱かせないような原色表現を実現するものである。ここで、「原色」とは、赤色、緑色、および、青色と、色度図におけるそれら3色近傍の色を指す。
特に、人は、波長620ナノメートルよりも長波長の光に対しては、主に1種類の視細胞のみが刺激され、色を認識する。そのため、人の瞳に入射する光に620ナノメートル以下の波長の光が存在しない場合、上記1種類の視細胞を除いて視細胞は刺激されず、異種の視細胞間で受けた刺激を比較することができないために、人は違和感を覚えやすい。実世界において人の視細胞が普段受ける刺激の態様に近づけるためには、入力信号が赤色、緑色、または、青色、といった原色を示す場合であっても、その他の色のレーザ光源出力を加えて表示することが好ましい。
本発明にかかる実施形態によるレーザ画像表示装置200は、入力信号がR、G、または、Bいずれかの原色を示す場合であっても、入力信号の示す原色に対応するレーザ光源の出力に加え、他の色のレーザ光源の出力を少なくとも1色加えて入力信号の示す原色を表示する。入力信号の示す原色に対応するレーザ光源の光に、それとは異なる色のレーザ光源の光を混入させてなる光を鑑賞者に提供することにより、鑑賞者の感じる違和感が軽減される。
図3Bは、図3Aの部分拡大図である。本図は、図3Aから、0.65≦Xr≦0.75、0.2≦Yr≦0.35の領域を抽出し拡大表示する図である。ここで図3Bに示されている領域は、赤色を含む。本図を参照し、レーザ画像表示装置200における原色の表示方法を説明する。
ここでは、赤色に関し原色表示の方法を説明するが、他の原色(緑色および青色)の表示においても、本発明は有効である。赤色の原色表示は、本発明の効果が特に顕著であるため、例示目的で、赤色の原色表示の方法を説明する。
また、図4は、本発明にかかるカラー画像表示方法のフローチャートである。本図を図2および図3Bと併せて参照し、原色表示の方法を説明する。
レーザ画像表示装置200において、スクリーン上の一画素に表示する色の情報を含む信号、すなわち画像入力信号は、画像信号入力部205に入力される。入力された画像入力信号は、入力信号として、色出力変換コントローラ207に送られる。
色出力コントローラ207は、入力信号を、空間光変調素子204ならびにレーザ光源201R、201G、および、201Bの駆動制御に供される出力信号に変換する機能を有する。本発明にかかる作用は、色出力コントローラ207に含まれる原色近傍画像出力補正部208により実現される。色出力コントローラ207の行うこの変換は、原色近傍画像出力補正部208に備わったテーブルを参照することにより実施可能である。このテーブルは、本願においては、カラーマネージメント・テーブルと称され、図2においては、参照数字208Tで示される。
入力信号を受けた色出力変換コントローラ207の原色近傍画像出力補正部208は、入力信号の示す色が、「原色近傍色」であるか、否かを判定する(ステップS401)。ここで、「原色近傍色」は、原色を含み、xy色度図において原色から所定の範囲に含まれる色を含むものである。「入力信号が、原色を示す」とは、入力信号に含まれるRGB3色の輝度信号が、R、G、および、Bのいずれか1色のみについて最大で、かつ、他の2色の輝度信号が最小の状態である場合を指す。例えば、入力信号が、各8bitのRGB3成分によって表現される場合、赤色の原色は、(R,G,B)=(255,0,0)とされる。また、例えば、入力信号が原色近傍色であるか、否かは、RGB3成分のうち、最大の大きさを有する成分と他の2成分との比が、共に所定値以上であるか、否かといった判定基準を設けることにより判定すればよい。
入力信号が、原色近傍色である場合(ステップS401における「YES」)、原色近傍画像出力補正部208は、カラーマネージメント・テーブル208Tに含まれる原色表現補正テーブル208TCを用いて、入力信号を出力信号に変換する(ステップS403)。
原色表現補正テーブル208TCを用いた信号変換については、後で詳述する。
入力信号が原色近傍色ではない場合(ステップS401における「NO」)、原色近傍画像出力補正部208は、カラーマネージメント・テーブル208Tに含まれる通常のテーブル(原色表現補正テーブル208TCとは異なるテーブル)を用いて、入力信号を出力信号に変換する(ステップS403)。通常のテーブルは、従来的な手法による信号変換テーブルであってよい。
色出力変換コントローラ207は、原色近傍画像出力補正部208の生成した出力信号を、空間光変調素子制御部204Cおよびレーザ光源出力制御部203に送る。出力信号を受けた空間光変調素子制御部204Cは、出力信号に基づいて変調素子制御値を決定し(ステップS407)、この値に基づいて空間光変調素子204を駆動制御する(ステップS409)。出力信号を受けたレーザ光源出力制御部203は、出力信号に基づいて、赤色レーザ光源駆動部203R、緑色レーザ光源駆動部203G、および、青色レーザ光源駆動部203Bに制御信号を送り、各レーザ光源駆動部203R、203G、および、203Bは、各レーザ光源201R、201G、および、201Bを駆動する(ステップS411)。
これより、図4のステップS403における、原色表現補正テーブル208TCを用いた信号変換について詳述する。
原色表現補正テーブル208TCは、入力信号に対応した値を有する参照テーブルであり、特に、原色近傍の色を示す入力信号に対応した値を備えている。
原色表現補正テーブル208TCは、入力信号が、原色近傍の色を示す場合に参照され、出力信号の導出に用いられる。
ここでは、入力信号が、赤色の原色を示す場合を例に、原色表現補正テーブル208TCを用いた信号変換を説明する。赤色の原色を示す入力信号は、各成分8bit階調のRGB3成分で表現した場合、(R,G,B)=(255,0,0)である。一般に、(R,G,B)=(255,0,0)といった信号を受けた場合、画像表示装置は、赤色光を最大出力パワーとし、緑色および青色光を最小出力パワーとして、赤色の原色を表現する。これに対し、本願においては、原色表現補正テーブル208TCを用いて入力信号の信号変換を行うことで、赤色レーザ光源201Rからの出力パワーを、その最大出力パワーまたは最大出力パワーよりも所定量だけ低い値で、そして、緑色レーザ光源201Gおよび青色レーザ光源201Bからの出力パワーの少なくともいずれかを、それらの最小出力パワーよりも所定量だけ高い値で、各光源201R、201G、および、201Bからの光を表示させるような出力信号に変換する。ここで、最大出力パワーとは、白色を表示させる場合における光の出力パワーであり、最小出力パワーとは、黒色を表示させる場合における光の出力パワーである。
レーザ画像表示装置200においては、仮に、赤色レーザ光を最大パワーで表示し、緑色および青色レーザ光を最小パワーで表示した場合、xy色度座標(0.714,0.283)を有する色がスクリーンに表示される。この色は、色再現可能領域303の赤色領域における頂点(色再現可能領域303赤色領域端点)に対応する。図3Bでは、このxy色度座標(0.714,0.283)を座標点C1としている。しかし、原色表現補正テーブル208TCを利用することによって、レーザ画像表示装置200が実際に、赤色の原色として表示するのは、座標点C2に対応する色である。座標点C2は、xy色度座標(0.706,0.281)を有する。因みに、このときの3つのレーザ光の、スクリーンの一画素の表示にかかるパワーは、
赤色(Red(R))パワー:800nW、
緑色(Green(G))パワー:2nW、
青色(Blue(B))パワー :4.2nW、となる。
このように、原色表現補正テーブル208TCは、色度図において、色再現可能領域303の成す多角形(三角形)の頂点(色再現可能領域の端点)、および、頂点(端点)近傍の辺、ならびに、色再現可能領域303内部の、頂点(端点)および辺の頂点(端点)近傍部分の範囲に含まれる色を色表現に使わないように、入力信号を信号変換することができる参照テーブルである。これによって、レーザ画像表示装置200の実際の色表現領域は、色再現可能領域303の示す領域内に包含される、狭小化色再現可能領域307になる。しかし、レーザ画像表示装置200の色再現可能領域303が、広大な領域を有し、狭小化色再現可能領域307の狭小化の程度も僅かであるため、画像表示装置としての機能を発揮する上で支障はない。
上記赤色原色の表示に際し、赤色レーザ光のパワーが、最大出力パワーよりも低く設定されるのは、入力信号が、赤色原色に近い中間色である場合において表示される色の輝度との調整を目的としている。鑑賞者に違和感を与えずに赤色原色を表示することのみを目的とした場合、赤色レーザ光のパワーは、最大出力パワーであってもよい。
また、原色表現補正テーブル208TCは、赤色の原色近傍色を示す入力信号に対しても、同様に、青色および緑色レーザ光の少なくともいずれか一方のレーザ光出力が、最小パワーよりも大きくなるように、信号変換する。よって、レーザ画像表示装置200においては、赤色の原色および原色近傍色を表示する場合、赤色レーザ光源201Rのレーザ光出力のみで色を表示することがなく、他の色のレーザ光出力の存在によって、鑑賞者は違和感を覚えなくなる。
入力信号が原色を示す場合のみならず、原色近傍色を示す場合も考慮した原色表現補正テーブル208TCを用いることにより、画像表示に使用される色再現可能領域(狭小化色再現可能領域307)は、周縁部全域において滑らかに接続される。図3Bは、赤色原色近傍領域における狭小化色再現可能領域307を示すが、緑色原色および青色原色とその近傍領域における狭小化色再現可能領域307も同様に、滑らかな周縁部を有する。
原色表現補正テーブル208TCにより、赤色の原色を表示するときの色度座標値は、色再現可能領域303を最大限に活用する場合に利用される頂点の座標点C1から、色再現可能領域303の内部の座標点C2に移る。これに伴い、原色近傍色の表示に用いる色度座標値も、色再現可能領域303を最大限に活用する場合に利用される色の座標値から変化する。結果、レーザ画像表示装置200は、例えば図3Bで示される狭小化色再現可能領域307に含まれる色のみを用いて画像表示を行う。そのため、原色または原色近傍色を表示する場合であっても、3原色(RGB)のレーザ光源の少なくとも2つから、最小出力パワーよりも大きいパワーのレーザ光が出射され、複数のピークを有するスペクトル特性を示す光によって、画像に含まれる全ての画素を表示する。これにより、レーザ画像表示装置200は、鑑賞者にとって違和感のない画像を提供することができる。さらにまた、狭小化色再現可能領域307は、例えばsRGBといった従来の色再現可能領域を全て包含し、従来の色再現可能領域よりも格段に拡大された領域を有するため、鑑賞者は、自然で、色鮮やかな画像を楽しむことができる。
また、本実施形態においては、赤色レーザ光源201Rとして、特に620ナノメートルよりも長い波長を発行可能なレーザ光源を用いることが望ましい。そうすることで、赤色原色の表示に使用する色の、色度図におけるy値(図3Aおよび図3Bにおける縦軸Yr軸の座標値)を小さくすることができ、従来表示できなかったような彩度の高い赤色の表現が可能となる。具体的には、赤色の表面色(5R3)では、従来のディスプレイでは、彩度11までの色しか表現できないが、実施の形態のレーザ画像表示装置は彩度16(JIS規定最高値)まで表現することができる。
原色表現補正テーブル208TCは、入力信号が赤色の原色を示す場合に当該赤色原色表示にかかるスクリーン上一画素における緑色および青色レーザ光のパワーの合計、すなわち赤色レーザ光以外のパワーの合計が、赤色レーザ光のパワーの1/200以上であるように、規定されることが好ましい。また、カラーマネージメント・テーブル208Tは、原色および原色近傍色に含まれない色を表示する場合においても、常に、当該色の表示にかかるスクリーン上一画素における赤色レーザ光以外のレーザ光、すなわち緑色および青色レーザ光の合計パワーが、赤色レーザ光のパワーの1/200以上であるように、規定されることがより好ましい。常に、赤色レーザ光以外のレーザ光のパワーが、前記したパワー以上表示されて、各画素の色を表示することにより、赤色レーザ光のみが、鑑賞者の特定の1種類の視細胞のみを刺激することがなくなり、鑑賞者にとって違和感のない画像の表示が実現できる。また、中間色においても、前述したように、赤色レーザ光源201R以外の光源すなわちレーザ光源201Gおよび201Bからのレーザ光が含まれるため、色度調整を行うことで、鑑賞者に自然な画像を提供することができる。
本実施形態のレーザ画像表示装置200においては、赤色の原色を表示する場合、赤色レーザ光源201Rからの赤色レーザ光のパワーを800nWとし、緑色レーザ光源201Gおよび青色レーザ光源201Bからの緑色および青色レーザ光のパワーの合計を6.2nWとしている。つまり、(赤色レーザ光パワー/200)≦(緑色レーザ光パワー+青色レーザ光パワー)の関係を満足するパワーが、その表示にかかるスクリーン一画素で表示されるように原色表現補正テーブル208TCを定めている。また、原色および原色近傍色以外の色を表示する場合も、(赤色レーザ光パワー/200)≦(緑色レーザ光パワー+青色レーザ光パワー)の関係を満足するパワーが、その表示にかかるスクリーン一画素で表示されるようにカラーマネージメント・テーブル208Tを定めている。3つの光源からのレーザ光のパワーが上記のような関係を満足することにより、620nmよりも長波長のレーザ光源を用いた色表示においても、常に、鑑賞者の2つ以上の視細胞を刺激可能となり、鑑賞者に違和感のない画像を提供できる。上記関係において赤色レーザ光パワーにかかる係数「1/200」は、発明者の実施した実験に基づく値である。この実験において、緑色レーザ光のパワーと青色レーザ光のパワーの合計パワーが、赤色レーザ光のパワーの1/200に満たない場合、被験者が違和感を訴えることが多くあった。さらに好ましくは、赤色の原色を表示する場合、(1/30)≧(緑色レーザ光パワー+青色レーザ光パワー)/(赤色レーザ光パワー)≧(1/200)、の関係を満足するように、各光源からのレーザ光が、その表示にかかるスクリーン一画素で表示されるように原色表現補正テーブル208TCを定めることが望ましい。
さらには、例えば、入力信号が赤色の原色を示す場合、その画素に及ぶ緑色および青色レーザ光源201Gおよび201Bからのレーザ光のパワーは、青色レーザ光源201Bからの青色レーザ光のパワーが、緑色レーザ光源201Gからの緑色レーザ光のパワーを上回るように、原色表現補正テーブル208TCを定めることが望ましい。より好ましくは、青色レーザ光源201Bからの青色レーザ光のパワーは、緑色レーザ光源201Gからの緑色レーザ光のパワーの1.5倍を上回るように、さらにより好ましくは、青色レーザ光源201Bからの青色レーザ光のパワーは、緑色レーザ光源201Gからの緑色レーザ光のパワーの2倍を上回るように、原色表現補正テーブル208TCを定めることが望ましい。
これは、人の色覚で赤と感じる赤のユニーク色は赤―紫上の非スペクトル色であることに起因する。青色レーザ光源201Bの出力を、緑色レーザ光源201Gの出力よりも多く、赤色レーザ光源の出力に加えて表示することにより、実際に表示される赤色の原色の色度座標を、上記赤のユニーク色に近づけることができる。よって、赤色の原色を示す入力信号に基づいて実際に表示される色を、鑑賞者が彩度の高い赤であると認識できるようになる。このとき、赤色の原色に近い中間色も、赤色の原色の表示に用いる色度座標値とうまく適合するように、赤色レーザ光源201R以外の光源からの出力を加えて表示する。そのようにして上記赤のユニーク色に近い色を表示することで、実際に表示に用いている色再現可能領域(狭小化色再現可能領域307)が、色再現可能範囲303よりも狭くなっていることを鑑賞者に感じさせずに、鮮やかな画像を提供することができる。従来のディスプレイ装置では、その色再現可能領域の狭さ故、このような、赤のユニーク色の表現は、考慮することができなかった。このような試みは、レーザ画像表示装置において拡大された色再現可能領域を得た故に可能となった新しい試みである。
レーザ画像表示装置200の表示する原色、特に、赤色の原色の特徴について、xy色度図を用いた説明を行う。レーザ画像表示装置200の表示する赤色の原色は、実際にスクリーンに表示される赤色の原色が、色度座標(Xr,Yr)に関し、Xr>0.67、Yr<−1.5Xr+1.35、Yr<0.31の範囲内に含まれる。図3Bは、上記範囲を示している。直線309は、Xr=0.67を示す直線であり、直線311は、Yr=0.31を示す直線であり、直線313は、Yr=−1.5Xr+1.35の直線である。よって、上記範囲は、図3Bにおいて、直線309の右側、かつ、直線311の下側、かつ、直線313の下側の範囲である。
赤色の原色を示す入力信号に対応した実際の表示色をこの範囲に含めるようにすることで、広い色表示領域と、鑑賞者に違和感を与えない画像を鑑賞者に提供することができる。赤色の原色を示す入力信号に対応する表示色の色度座標が、Xr≦0.67(直線309の左側)またはYr≧0.31(直線311の上側)に含まれる場合、従来と同様の彩度の低い色表現しかできなくなる。なぜなら、原色の表示に用いる色度座標を基点として、他の中間色の表示に用いる色度座標が順次定まるためである。また、赤色の原色を示す入力信号に対応した実際の表示色の色度座標が、Yr≧−1.5Xr+1.35(直線313の上側)に含まれる色度座標である場合、実際の表示色は620nm以上の長波長の光のみから構成されることになり、赤色の原色を表示したときに、鑑賞者の1つの視細胞のみを強く刺激するために、鑑賞者は、違和感を覚える。また、この、鑑賞者の抱く違和感は、赤色レーザ光源201Rに、より長波長のレーザ光を発する光源を使用することで、より顕著に表れる。そのため、使用する赤色レーザ光源201Rの発するレーザ光波長が長波長側に変更される場合、狭小化色再現可能領域307の周縁部を、さらに、内側に(図3Bにおいて左側へ)狭めるように、原色表現補正テーブル208TCを定めることが望ましい。なお、赤色の原色および赤色原色近傍色以外の色を示す入力信号に対応する色を表示する場合であっても、Yr≧−1.5Xr+1.35の色を使用することは避けることが望ましい。Yr≧−1.5Xr+1.35の色は、鑑賞者に違和感を抱かせる傾向が強いためである。
入力信号がR、G、または、Bのいずれかの原色を示す場合において、(R、G、または、Bの)原色に相当する色で、その入力信号に対応した画素を表示するレーザ光源201R、201G、または、201Bからの出力パワーは、白色を表示するときの上記出力パワーよりも低い出力パワーを有することが好ましい。本実施形態では、赤色の原色に対応する色を表示する場合には、赤色レーザ光源201Rからの赤色レーザ光のパワーは、800nWとしており、白色(White)表示時の815nWよりも低く出力される。レーザ光源を用いた彩度の高い色は、白色表示に対し明るく見える。それは特に彩度が最も高くなる色再現可能領域の頂点(端点)であるR、G、および、Bの原色を表示する時に最も生じやすい。このため、原色を示す入力信号に基づいて画素を表示するときに、その原色に相当するレーザ光源からのレーザ光を抑えることで、人が感じる自然な色合いを表現可能となる。また色再現可能領域の辺にあたる純色(黄色(Yellow)、マゼンタ(Magenta)等)を表示する場合も、同様にレーザ光源からの出力を抑えるように表示することが好ましい。例えば、マゼンタ(Magenta)を示す(R,G,B)=(255,0,255)なる入力信号に基づいて色を表示するときには、赤色レーザ光源201Rおよび青色レーザ光源201Bからのレーザ光の少なくともいずれかのパワーを白色(White)表示の場合よりも小さくして表示することが好ましい。例えば、白色表示の際の3つの光源からの出力パワーを、(赤色レーザ光源出力パワー,緑色レーザ光源出力パワー,青色レーザ光源出力パワー)=(100%,100%,100%)と表わした場合、例えば、マゼンタの表示に使う3つの光源からの出力パワーを(99%,0%,99%)とすればよい。ここで、0%は、黒色表示の時の光源パワーを指す。このことは、特に、彩度が高く、明るいマゼンタ近傍の色が自然界に少ないため、効果的である。あるいは、マゼンタの表示に使用しない光源のパワーを加えてもよく、例えば、マゼンタの表示の際、3つの光源からの出力パワーを(100%,1%,100%)としても効果がある。さらには、両手法を兼ね併せて、大きな出力が必要なレーザ光は、白色表示の時よりも低いパワーに抑え、出力が必要でないレーザ光のパワーを黒色表示の時よりも高いパワーにしてもよい。例えば、マゼンタの表示の際、3つの光源から出力され画素を表示するレーザ光のパワーを(99%,1%,99%)としてもよい。
本発明は、レーザ画像表示装置以外にも利用可能である。本発明は、特に、入力信号の想定する色度領域(例えば、sRGB)との比較において、表示可能な色度領域が広い表示装置に有効である。
広い色再現可能領域を確保しつつ、赤のユニーク色に近い色や彩度の高い赤色や紫色を表現するために、赤色レーザ光源201Rおよび青色レーザ光源201Bの発するレーザ光の波長は、xy色度座標におけるy値が小さい波長であることが好ましい。このため、赤色レーザ光源201Rは、620nmよりも長波長のレーザ光を出射可能であり、かつ、青色レーザ光源201Bは、470nmより短波長のレーザ光を出射可能であることが好ましい。このことは、xy色度座標を用いれば、赤色レーザ光源201Rは、y値が0.31未満のレーザ光を出射可能であり、かつ、青色レーザ光源201Bは、y値が0.06未満のレーザ光を出射可能であることに対応する。また視感度を確保するために、赤色レーザ光源201Rは、620ないし700ナノメートルの波長を有するレーザ光を出射可能であり、かつ、青色レーザ光源201Bは、430ないし470ナノメートルの波長を有することが好ましい。また、よりy値の小さい色度の色を表示するために、赤色レーザ光源201Rのレーザ光の波長は、630nmないし700ナノメートルに含まれ、かつ、青色レーザ光源201Bのレーザ光の波長は、430ないし455ナノメートルに含まれることが、より好ましい。このような波長を有するレーザ光源201Rおよび201Bと、緑色レーザ光源201Gを使用することで、従来表現することができなかった彩度の高い赤や紫を表現することができ、鑑賞者に色鮮やかで自然な画像を提供できる。
上述したレーザ画像表示装置の色表現の手法は、入力信号(画像入力信号)を出力信号(画像表示信号)に変換する一連のプログラムによって実行することができる。このプログラムは、レーザ画像表示装置内に備えることが望まれる。本実施形態のレーザ画像表示装置200は、色出力変換コントローラ207にこのプログラムが備えられ、コントローラ207により実行される。このプログラムは、赤色の原色を示す画像入力信号のみならず、その近傍の色(原色近傍色)を示す画像入力信号を、本願発明に基づいて、出力信号に変換し、鑑賞者にとって好ましい色表現を実現する。この変換は、赤色の原色を示す入力信号に対し、赤色レーザ光源201R以外の光出力が加えられるように出力信号に変換する。またRed原色に近い中間色の画像入力信号に対しても、赤色の原色を示す入力信号に対する変換と適合するように、赤色レーザ光源201R以外の光出力が加えられるように出力信号に変換する。このときも、入力信号が赤色の原色を示す入力信号により照明される画素に対する各光源の出力、および、それによって実現される照明の色の色度は前述した好ましい範囲に含まれる。
また、前述のプログラムは、鑑賞者にとって好ましい色表現が可能となるように、従来型の映像入力信号(具体的にはsRGB規格に準ずる映像入力信号など)の色度の変換も同時に行い、出力信号(画像表示信号)に変換することもできる。sRGB規格に準ずる映像入力信号(従来型の映像信号)を出力信号に変換する場合、従来型の基準色度範囲(図3Aに示すsRGB規格の色再現可能領域301)の範囲内でのみ色を表示するように変換することもできるが、好ましくはレーザ画像表示装置200の色表現能力を完全に活用するために、従来よりも広い色度範囲(例えば、狭小化色再現可能領域307)に含まれる色を用いて表示を行う。このとき、出力信号(画像表示信号)は、本発明の色表示領域の色度範囲すなわち狭小化色再現可能領域307をフルに活用するように変換される。先述のとおり、本発明の色表示領域の色度範囲とは、例えば、赤色の原色を入力信号が示す場合に、実際に表示される色の色度が、赤色レーザ光源201Rのみから出力される光の示す色度ではなく、他の色のレーザ光源(緑色および青色レーザ光源201Gおよび201B)からのレーザ光出力を加えて構成される光の示す色度となるように定められる色度の範囲である。赤色の原色を示す入力信号に基づいて実際に出力される各光源の出力パワー、および、各光源の光の混合によって構成される光の色度は、前述した範囲に含まれることが好ましい。また中間色を示す入力信号は、赤色等の原色を示す入力信号に基づいて照射される光の色度に適合するように、かつ、鑑賞者に好ましい表現となるように出力信号に変換される。
発明者は、図3Aの色再現可能領域303を備えるレーザ画像表示装置200を用いて、色の表示に関する評価を行った。図5はこの評価の結果をまとめた表である。この評価は、赤色の原色近傍色を示す入力信号を、各条件の定める所定量の青色および緑色レーザ光の出力を加えるように出力信号に変換し、原色近傍色の画像を表示し、被験者に違和感および色の鮮明度に対する評価をさせることにより行う。赤色の原色を示す入力信号を出力信号に変換する場合に、赤色レーザ光源201R以外の光源からの出力を最も多く加え、入力信号の示す色が、赤色の原色から離れるに従って、変換によって加える赤色レーザ光源201R以外の光源からの出力を単調に減少させた。また、中間色を示す入力信号を用いた評価も行った。黒色および白色を示す入力信号の表示には、上述した出力パワーを設定している。赤色の原色近傍色については、数種類の色を示すように、入力信号を複数用意した。このような複数の画像を、10人の鑑賞者(被験者)が評価した。赤色の原色を示す入力信号に基づいて画像を表示する際に加える赤色レーザ光源201R以外の光源201Gおよび201Bからの出力パワー比と、赤色の原色に対応して実際に表示される色の色度と、鑑賞者の評価を図5に示す。
10人の鑑賞者は、違和感について、0(違和感は無い)または1(違和感がある)のいずれかの評価を与え、色鮮やかさについて、0(従来と変わらない)、1(従来よりも少し色鮮やか)、2(従来よりもとても色鮮やか)のいずれかの評価を与える。赤色の原色を示す入力信号の表示を、実質的に赤色レーザ光源201Rのみからの出力で行った場合(条件6および7)、違和感を覚える反応が多いことがわかる。レーザ光源201Gおよび201Bの合計パワーが、赤色レーザ光源201Rからのレーザ光のパワーに対し、1/200(0.005)以上となるように、赤色レーザ光源201Rの光出力に緑色レーザ光および青色レーザ光を加えることにより、条件0、1、2、3、4、および5の結果からわかるように、違和感がなくなり、画像は鑑賞者にとって好ましい表現となる。表示される色の色度についても、Yr<−1.5Xr+1.35の範囲とすることで、長波長の光(波長620ナノメートル以上の光)のみからなる色の表現がなくなり、違和感がなくなることがわかる。また条件2,3の比較からわかるように、青色レーザ光のパワーを緑色レーザ光のパワーよりも大きくすることで、色鮮やかな画像と感じやすく、鑑賞者にとって好ましいことがわかる。また、赤色レーザ光以外の色のレーザ光を加えすぎ、赤色の原色を示す入力信号に基づいて実際に表示される色の色度がXr>0.67もしくはYr<0.31の範囲を超えてしまうと(条件4および5)、色鮮やかな表現と感じにくくなる傾向があることから、Red原色の表示色度は、Xr>0.67およびYr<0.31であることが好ましいことがわかる。
本実施形態においては、レーザ画像表示装置200は、光出力を加える方法として、各色の出力を画像表示面上で加える積分的加法混色法を用いているが、各画素を表示するために各色の光を急速に切り換えて継時的に混ぜる時間平均的加法混色法を用いてもよい、また、各色用の微小画素を複数個用いて1画素を構成する空間的加法混色法を用いても構わない。
レーザ画像表示装置200は、3つの空間光変調素子を有する構成としたが、画像を形成する変調方法としては、空間光変調素子1つを用いてレーザ光源のパワーを変調させてもよく、また、レーザのパワー変調と走査によって画像を形成してもよい。また、一次元光変調素子や、色分離された光変調素子を用いてもよい。
レーザ画像表示装置200は、3つ相異なるレーザ光源を有する構成としたが、互いに異なる波長を出射可能なレーザ光源を少なくとも2つ備えるレーザ画像表示装置であれば、本発明を利用することができる。また、相異なる4波長以上を出射可能なレーザ光源を有するレーザ画像表示装置においても、本発明を利用することができる。
本発明のレーザ光源は、レーザ発振を用いた光源であればよい。半導体レーザのみならず、気体レーザ、固体レーザなどを波長変換したSHGレーザを用いることがきる。
なお、本発明のレーザ画像表示装置のインテグレータ、照明光学系、変調素子、投射光学系等は、実施形態に示した構成に限定されない。画像表示のために必要な光学素子を適宜使用することができる。
なお、本発明のスクリーン(表示面)は、プロジェクション方式の画像表示装置で使用されるスクリーンに限定されない。スクリーン(表示面)は、あらゆる画像表示装置における、画像表示面を含む。
本発明のレーザ画像表示装置およびカラー画像表示方法は、レーザ光を用いた動画や静止画といった画像の表示装置、例えば液晶ディスプレイ等、およびそれに使用する色表示の方法として使用することができる。
従来のレーザ画像表示装置の構成概略図 本発明によるレーザ画像表示装置のブロック図 本発明によるレーザ画像表示装置の色再現可能領域を示すCIExy色度図 図3Aの部分拡大図 本発明によるカラー画像表示のフローチャート カラー画像表示の評価結果を示す図
符号の説明
1R・・・赤色レーザ光源 1G・・・緑色レーザ光源
1B・・・青色レーザ光源 2・・・・光インテグレータ
3・・・・照明光学系 3a・・・ミラー
3b・・・フィールド・レンズ 4・・・・空間光変調素子
10・・・・レーザ画像表示スクリーン
33・・・・ダイクロイック・プリズム
34・・・・投射レンズ 100・・・・レーザ画像表示装置
200・・・・レーザ画像表示装置 201R・・・赤色レーザ光源
201G・・・緑色レーザ光源 201B・・・青色レーザ光源
203・・・・レーザ光源出力制御部 203R・・・赤色レーザ光源駆動部
203G・・・緑色レーザ光源駆動部 203B・・・青色レーザ光源駆動部
204・・・・空間光変調素子 204C・・・空間光変調素子制御部
205・・・・画像信号入力部 207・・・・色出力変換コントローラ
208・・・・原色近傍画像出力補正部
208T・・・カラーマネージメント・テーブル
208TC・・原色表現補正テーブル

Claims (7)

  1. 第1の波長を有する第1レーザ光を出射可能な第1のレーザ光源と、
    第2の波長を有する第2レーザ光を出射可能な第2のレーザ光源と、
    入力信号に基づいて、画像を構成する画素を表示する前記第1および第2レーザ光のパワーを制御可能な色出力変換コントローラと、を有するレーザ画像表示装置であって、
    前記光出力変換コントローラは、前記画素を表示する前記第1レーザ光のパワーを第1最小パワーから第1最大パワーの間で制御可能であり、前記画素を表示する前記第2レーザ光のパワーを第2最小パワーから第2最大パワーの間で制御可能であり、
    前記入力信号が、前記画素の表示に関し、前記第1レーザ光を実質的に前記第1最大パワーで、かつ、前記第2レーザ光を実質的に前記第2最小パワーで表示することによって表示可能な、前記レーザ画像表示装置の色再現可能領域の端点を示唆する場合、
    前記光出力変換コントローラは、前記画素を、前記第1最大パワー以下の第1パワーの前記第1レーザ光、および、前記第2最小パワーよりも大きな第2パワーの前記第2レーザ光で表示するように、前記第1および第2レーザ光のパワーを制御し、前記端点を除いた前記色再現可能領域に含まれる色を前記画素に表示するレーザ画像表示装置。
  2. さらに、第3の波長を有する第3レーザ光を出射可能な第3のレーザ光源を有し、
    前記第1の波長は、620ないし700ナノメートルの範囲に含まれ、
    前記第2の波長は、500ないし550ナノメートルの範囲に含まれ、
    前記第3の波長は、430ないし470ナノメートルの範囲に含まれ、
    前記光出力変換コントローラは、前記画素を表示する前記第3レーザ光のパワーを、第3最小パワーから第3最大パワーの間で制御可能であり、
    前記入力信号が、前記画素の表示に関し、前記第1レーザ光を実質的に前記第1最大パワーで、かつ、前記第2および第3レーザ光を実質的に前記第2および第3最小パワーで表示することによって表示可能な、前記レーザ画像表示装置の色再現可能領域の端点を示唆する場合、
    前記光出力変換コントローラは、前記画素を、前記第1パワーの第1レーザ光と、少なくとも、前記第2パワーの第2レーザ光および前記第3最小パワーよりも大きな第3パワーの第3レーザ光のいずれかとで表示するように、前記第1、第2、および、第3レーザ光のパワーを制御し、前記端点を除いた前記色再現可能領域に含まれる色を前記画素に表示する請求項1に記載のレーザ画像表示装置。
  3. 前記入力信号の示唆する前記色再現可能領域の端点が、実質的に、赤色の原色に対応する場合、
    前記色出力変換コントローラは、
    前記第1、第2、および、第3パワーを、前記第1パワーの第1レーザ光と、少なくとも、前記第2パワーの第2レーザ光および前記第3パワーの第3レーザ光のいずれかとを加法混色してなる、前記画素の表示にかかる色が色度座標(Xr,Yr)に関して、
    Xr>0.67、かつ、
    Yr<−1.5Xr+1.35、かつ、
    Yr<0.31、の範囲に含まれるように、前記画素を表示する前記第1、第2、および、第3レーザ光のパワーを制御する請求項2に記載のレーザ画像表示装置。
  4. 前記光出力変換コントローラは、前記画素を表示する前記第2パワーと前記第3パワーの合計パワーが前記第1パワーの1/200以上になるように、前記第1、第2、および、第3レーザ光のパワーを制御する請求項2または3に記載のレーザ画像表示装置。
  5. 前記第2パワーは、前記第3パワーよりも小さい請求項3に記載のレーザ画像表示装置。
  6. 前記光出力変換コントローラは、前記第1、第2、および、第3のレーザ光源からのレーザ光出力パワーの少なくともいずれかを制御することによって、前記画素に表示される前記第1、第2、および、第3レーザ光のパワーを制御する請求項2に記載のレーザ画像表示装置。
  7. さらに、前記第1、第2、および、第3レーザ光の少なくともいずれかを変調可能な光変調素子を有し、
    前記光出力変換コントローラは、前記光変調素子を制御することによって、前記画素に表示される前記第1、第2、および、第3レーザ光のパワーを制御する請求項2に記載のレーザ画像表示装置。
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