JP4833136B2 - ファイル管理プログラム、ファイル管理システムおよびファイル管理装置 - Google Patents

ファイル管理プログラム、ファイル管理システムおよびファイル管理装置 Download PDF

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Description

この発明は、複数のクライアント装置それぞれに接続され、前記複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルを管理するファイル管理プログラム、ファイル管理システムおよびファイル管理装置に関する。
従来より、ハードウエア資源やアプリケーションソフト、データベースなどの情報資源を集中管理するサーバ装置と、サーバ装置が管理する資源を利用するクライアント装置とから構成されるクライアントサーバシステムなどの分散型コンピュータシステムが多く利用されている。
このような分散型コンピュータシステムでは、ファイルやデータベースを集中管理しているため、異なるクライアント装置が一つのファイルを同時に編集(更新)することができず、ファイルやデータベースの使い勝手が悪かった。そこで、異なるクライアント装置が一つのファイルを同時に編集・更新することができ、使い勝手の良い様々な技術が開示されている。
例えば、特許文献1(特開2006−11936号公報)では、同時にファイルの同一箇所を編集することを禁じたまま、異なる箇所の同時編集を許可する技術が開示されている。
特開2006−11936号公報
しかしながら、上記した従来の技術では、ファイル全体を同時に編集することができないという課題があった。具体的には、後からファイルを編集したいクライアント装置に対しては、編集したい箇所だけ同時に編集することができるので、一つのファイルを同時に編集できるとは言い難く、使い勝手も悪い。
また、従来の技術では、責任分界点が曖昧になり、ファイル管理が煩雑になるという課題があった。具体的には、ファイルの一部分においては、同時に編集することができるが、ファイル全体としては、先に編集しているクライアント装置(ユーザ)が権限を所有していることになる。つまり、ファイル全体では編集権限を所有するクライアント装置が2台存在することになる結果、責任分界点が曖昧になり、管理が煩雑になる。
そこで、この発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、ファイル全体を同時に編集することが可能であることと、ファイル管理を簡単に行うことが可能であるファイル管理プログラム、ファイル管理システムおよびファイル管理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、複数のクライアント装置それぞれに接続され、前記複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルを管理することをコンピュータに実行させるファイル管理プログラムであって、前記ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持しているクライアント装置を示す排他権所有装置と、前記排他権を譲渡されたクライアント装置を示す譲渡先装置とを記憶する譲渡管理情報記憶手段と、前記譲渡管理情報記憶手段に記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を、前記譲渡管理情報記憶手段から排他権所有装置を取得して、当該更新承認要求を送信する更新承認手順と、前記更新承認手順により送信された更新承認要求に対して、前記排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新するファイル更新手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記クライアント装置から受け付けた前記ファイルを編集する内容を示す編集内容を前記排他権所有装置に送信して、前記排他権所有装置によって前記編集内容が承認された場合に、当該クライアント装置を前記譲渡先装置として、前記譲渡管理情報記憶手段に格納する譲渡管理情報更新手順をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記の発明において、前記ファイルを処理するスケジュール情報を記憶するスケジュール情報記憶手段と、前記ファイルの編集を希望する編集要求を前記クライアント装置から受け付けた場合に、前記スケジュール情報記憶手段に記憶される当該ファイルに対応したスケジュール情報を取得するとともに、当該ファイルの排他権を保持している排他権所有装置を前記譲渡管理情報記憶手段から取得し、取得したスケジュール情報と排他権所有装置とから、当該排他権所有装置の当該ファイルに対する処理状態を判定する利用者状態判定手順とをさらに備え、前記譲渡管理情報更新手順は、前記編集内容とともに、前記利用者状態判定手順により判定された前記処理状態をクライアント装置に送信することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記の発明において、複数のファイルを管理するファイル管理装置と、前記ファイル管理装置に管理されるファイルに対して各種処理を実行するクライアント装置とから構成されるファイル管理システムであって、前記複数のクライアント装置は、前記ファイル管理装置に対して、ファイルを更新することができる排他権の取得を前記ファイル管理装置に要求する排他権取得要求手段と、前記排他権取得要求手段により排他権が取得されたファイルに対して、他のクライアント装置から排他権譲渡要求を受信した場合に、前記他の装置に排他権を譲渡する排他権譲渡手段と、前記ファイル管理装置は、前記ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持しているクライアント装置を示す排他権所有装置と、前記排他権を譲渡されたクライアント装置を示す譲渡先装置とを記憶する譲渡管理情報記憶手段と、前記譲渡管理情報記憶手段に記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を、前記譲渡管理情報記憶手段から排他権所有装置を取得して、当該更新承認要求を送信する更新承認手段と、前記更新承認手段により送信された更新承認要求に対して、前記排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新するファイル更新手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記の発明において、複数のクライアント装置それぞれに接続され、前記複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルを管理するファイル管理装置であって、前記ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持しているクライアント装置を示す排他権所有装置と、前記排他権を譲渡されたクライアント装置を示す譲渡先装置とを記憶する譲渡管理情報記憶手段と、前記譲渡管理情報記憶手段に記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を、前記譲渡管理情報記憶手段から排他権所有装置を取得して、当該更新承認要求を送信する更新承認手段と、前記更新承認手段により送信された更新承認要求に対して、前記排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新するファイル更新手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1、4、5の発明によれば、ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持しているクライアント装置を示す排他権所有装置と、排他権を譲渡されたクライアント装置を示す譲渡先装置とを記憶し、記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を排他権所有装置に送信し、送信された更新承認要求に対して、排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新するので、ファイル全体を同時に編集することが可能であることと、ファイル管理を簡単に行うことが可能である。
例えば、ファイルAの排他権を所有するクライアント装置Aから一時的に排他権を譲渡されたクライアント装置BがファイルAを編集した場合、当該編集内容を承認するか否かをクライアント装置Aに問い合わせ、承認する場合にのみ、ファイルAを更新する。この場合、クライアント装置Aとクライアント装置Bとの両方が同時にファイルAにアクセスしている状態であり、同時にファイルAを編集していたとしても、クライアント装置Bによる編集をクライアント装置Aが承認しなければ、ファイルAは更新されないことなるので、ファイル全体を同時に編集することが可能であることと、ファイル管理を簡単に行うことが可能である。
また、請求項2の発明によれば、クライアント装置から受け付けたファイルを編集する内容を示す編集内容を排他権所有装置に送信して、排他権所有装置によって編集内容が承認された場合に、当該クライアント装置を譲渡先装置として格納するので、同時に更新の際の矛盾を防止することが可能である。
例えば、ファイルAの排他権をもともと所有するクライアント装置Aは、ファイルAの編集を希望するクライアント装置Bの編集内容を確認して承認してから、当該ファイルAの排他権を譲渡するので、編集内容を確認して承認できる場合にのみ、編集を許可することになる結果、同時に更新の際の矛盾を防止することが可能である。
また、請求項3の発明によれば、ファイルを処理するスケジュール情報を記憶し、ファイルの編集を希望する編集要求をクライアント装置から受け付けた場合に、記憶される当該ファイルに対応したスケジュール情報を取得するとともに、当該ファイルの排他権を保持している排他権所有装置を取得し、取得したスケジュール情報と排他権所有装置とから、当該排他権所有装置の当該ファイルに対する処理状態を判定し、編集内容とともに、判定された処理状態をクライアント装置に送信するので、同時に更新の際の矛盾をさらに防止することが可能である。
例えば、複数の文書を「基本設計、機能設計、コーディング、詳細設計」などとするプロジェクトで本発明を利用する場合に、それぞれの文書のスケジュールを記憶しておき、それぞれのスケジュール内でのみ、他の装置による編集を許可したり、ユーザにより許可する時期を容易に設定することができる結果、同時に更新の際の矛盾をさらに防止することが可能である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係ファイル管理プログラム、ファイル管理システムおよびファイル管理装置の実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本実施例に係るファイル管理装置の概要および特徴、ファイル管理装置の構成および処理の流れを順に説明し、最後に本実施例に対する種々の変形例を説明する。
[ファイル管理装置の概要および特徴]
まず最初に、図1を用いて、実施例1に係るファイル管理装置の概要および特徴を説明する。図1は、実施例1に係るファイル管理装置を含むシステムの全体構成を示すシステム構成図である。
図1に示すように、このファイル管理装置は、利用者を一意に識別するユーザIDとして「AAA」が割り当てられたクライアント装置Aと、同様に「BBB」が割り当てられたクライアント装置Bとがインターネットなどのネットワークを介して相互に通信可能に接続される。なお、この利用者IDは、ファイル管理装置によってクライアント装置と対応付けて記憶されている。具体的には、ファイル管理装置は、「利用者ID、クライアント装置名」として「AAA、クライアント装置A」や「BBB、クライアント装置B」と記憶している。
また、ファイル管理装置は、複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルを管理する。具体的には、ファイル管理装置は、クライアント装置Aやクライアント装置Bが更新、修正、閲覧などの各種処理を実行する複数のファイル(例えば、ファイル名=ファイルA)などとファイル管理DBに記憶する。そして、ここでは、クライアント装置Aが、ファイルAの更新中、つまり、ファイルAの排他権を所有しているおり、一時的に、クライアント装置Bに排他権を譲渡している状態である。
このような構成において、ファイル管理装置は、ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを編集することができる排他権を保持している排他権所有装置と、排他権を譲渡された譲渡先装置とを記憶する。具体的に例を挙げれば、ファイル管理装置は、『ファイルを一意に識別する識別情報を示す「文書ID」、当該ファイルを編集することができる排他権を保持している排他権所有装置を示す「譲渡者ユーザID」、排他権を譲渡された譲渡先装置を示す「譲渡先ユーザID」』として「001、AAA、BBB」などと譲渡管理情報DBに記憶する。
そして、ファイル管理装置は、譲渡管理情報DBに記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を、譲渡管理情報DBから排他権所有装置を取得して、当該更新承認要求を送信する(図1の(1)と(2)参照)。上記した例で具体的に説明すると、排他権所有装置であるクライアント装置A(AAA)から排他権が譲渡されているクライアント装置B(BBB)は、ファイル管理DBに記憶されるファイルA(文書ID=001、版数=1)に対して編集作業を行う。そして、クライアント装置Bによる編集作業が終了すると、ファイル管理装置は、排他権を譲渡しているクライアント装置Aに、当該ファイルAの更新(文書ID=001、版数=2)を承認するか否かを示す更新承認要求を送信する。なお、ここでは、ファイルAが編集されたことを「版数」により示すこととする。つまり、編集前のファイルAは、「版数=1」であり、編集後のファイルAは、「版数=2」となる。
続いて、ファイル管理装置は、送信された更新承認要求に対して、排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新する(図1の(3)と(4)参照)。上記した例で具体的に説明すると、更新承認要求を受信した排他権所有装置のクライアント装置Aは、排他権の譲渡先装置であるクライアント装置BによるファイルA(文書ID=001、版数=2)の更新を承認する旨の信号をファイル管理装置に送信する。すると、ファイル管理装置は、ファイルA(文書ID=001、版数=1)を「文書ID=001、版数=2」とする。そして、ファイル管理装置は、排他権をもとの所有装置であるクライアント装置Aに返却する。
一方、クライアント装置Aから承認を拒否する旨の信号を受信した場合、ファイル管理装置は、クライアント装置Bにより編集されたファイルA(文書ID=001、版数=2)を破棄して更新を許可しない。つまり、ファイルAは、「版数=1」のままとなる。
このように、実施例1に係るファイル管理装置は、クライアント装置Aとクライアント装置Bとの両方が同時にファイルAにアクセスしている状態であり、同時にファイルAを編集していたとしても、クライアント装置Bによる編集をクライアント装置Aが承認しなければ、ファイルAは更新されないこととなる結果、上記した主たる特徴のごとく、ファイル全体を同時に編集することが可能であることと、ファイル管理を簡単に行うことが可能である。
[ファイル管理装置の構成]
次に、図2を用いて、図1に示したファイル管理装置の構成を説明する。図2は、実施例1に係るファイル管理装置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、このファイル管理装置10は、通信制御I/F部11と、記憶部20と、制御部30とから構成される。なお、後述するシーケンス図において、各種DBやクライアント装置へ表示画面例などを用いて、機能部における詳細な処理の流れを説明するので、ここでは、詳細な説明は省略する。
通信制御I/F部11は、接続されるクライアント装置との間でやり取りする各種情報に関する通信を制御する。具体的に例を挙げれば、通信制御I/F部11は、ファイルを編集するクライアント装置に当該ファイルを送信したり、クライアント装置Bからファイの編集要求を受信したり、クライアント装置Aに更新許可要求を送信したり、クライアント装置Aから承認信号を受信したりする。
記憶部20は、制御部30による各種処理に必要なデータおよびプログラムを格納するとともに、特に本発明に密接に関連するものとしては、文書ファイルDB21と、利用者情報DB22と、排他管理情報DB23と、文書管理情報DB24と、スケジュール情報DB25と、譲渡管理情報DB26とを備える。なお、後述する各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
文書ファイルDB21は、複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルを記憶する。具体的に例を挙げると、文書ファイルDB21は、図3に示すように、『ファイルを一意に識別する識別情報を示す「文書ID」、当該ファイルのファイル名を示す「ファイル名」、当該ファイルの更新状況を示す「版数」、当該ファイルの内容を示す「文書内容」』として「001、要件定義書、2、・・・」などと記憶する。なお、図3は、文書ファイルDBに記憶される情報の例を示す図である。
利用者情報DB22は、ファイル管理装置10が管理するファイルを編集するクライアント装置に関する情報を記憶する。具体的に例を挙げれば、利用者情報DB22は、図4に示すように、『利用者を一意に識別する「ユーザID」、利用者の氏名を示す「ユーザ名」、利用者が所属する部署名を示す「所属」、利用者の役職を示す「役職」、当該ファイルに対して利用者の担当処理内容を示す「担当分野」』として「AAA、山田太郎、第三開発部、主任技術者、機能設計」や「BBB、鈴木花子、第三開発部、係長、基本設計」などと記憶する。なお、図4は、利用者情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
排他管理情報DB23は、編集対象ファイルと当該ファイルの排他権所有装置と対応づけて記憶する。具体的に例を挙げれば、排他管理情報DB23は、図5に示すように、『編集対象ファイルを示す「文書ID」、当該ファイルに対して排他権限取得中のユーザを示す「排他権限取得中のユーザID」』として「001、AAA」や「002、AAA」などと記憶する。なお、図5は、排他管理情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
文書管理情報DB24は、複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルと、当該ファイルの編集内容とを対応付けて記憶する。具体的に例を挙げると、文書管理情報DB24は、図6に示すように、『ファイルを一意に識別する識別情報を示す「文書ID」、当該ファイルのファイル名を示す「ファイル名」、当該ファイルを編集する利用者のグループを示す「グループID」、当該グループにより編集される内容を示す「工程」、当該ファイルの更新状況を示す「版数」』として「001、要件定義書、G001、基本設計、1」や「002、機能設計書、G001、機能設計、1」などと記憶する。なお、図6は、文書管理情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
スケジュール情報DB25は、ファイルを処理するスケジュール情報を記憶する。具体的に例を挙げると、スケジュール情報DB25は、図7に示すように、『当該ファイルを編集する利用者のグループを示す「グループID」、当該グループにより編集される内容を示す「工程」、編集される内容を開始する時期を示す「始期」、編集される内容が終了する時期を示す「終期」』として「G001、基本設計、2007/01/01、2007/01/14」や「G001、機能設計、2007/01/15、2007/01/31」、「G001、詳細設計、2007/02/01、2007/02/14」、「G001、コーディング、2007/02/15、2007/02/28」などと記憶する。なお、図7は、スケジュール情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
譲渡管理情報DB26は、ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持している排他権所有装置と、排他権を譲渡された譲渡先装置とを記憶する。具体的に例を挙げると、譲渡管理情報DB26は、図8に示すように、『ファイルを一意に識別する識別情報を示す「文書ID」、当該ファイルを編集することができる排他権を保持している排他権所有装置を示す「譲渡者のユーザID」、排他権を譲渡された譲渡先装置を示す「譲受者のユーザID」』として「001、AAA、BBB」などと記憶する。なお、図8は、譲渡管理情報DBに記憶される情報の例を示す図である。
制御部30は、OS(Operating System)などの制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、特に本発明に密接に関連するものとしては、文書ファイル送信部31と、利用者状態判定部32と、排他通知部33と、交渉通知部34と、ファイル更新部35とを備え、これらによって種々の処理を実行する。
文書ファイル送信部31は、クライアント装置からの編集要求に応じて、当該編集対象となるファイルをクライアント装置に送信する。具体的に例を挙げると、文書ファイル送信部31は、クライアント装置Aから「文書ID=001」の文書取得要求を受信した場合に、排他管理情報DB23に記憶される編集対象ファイルの排他権を所有する装置を取得して、当該ファイルの排他権をクライアント装置Aが所有しているかまたは、だれも所有していないと判定すると、「文書ID=001」のファイルを文書ファイルDB21から取得してクライアント装置Aに送信する。
利用者状態判定部32は、排他権所有装置以外のクライアント装置からファイル編集要求を受信した場合に、排他権所有装置に状態を判定して、その結果をクライアント装置に送信する。上記した例で具体的に説明すると、排他権所有装置以外のクライアント装置Bからファイル編集要求を受信した場合に、利用者状態判定部32は、スケジュール情報DB25や文書管理情報DB24などを参照して、排他権所有装置であるクライアント装置Aが編集対象ファイルにおいて各種処理を実行する「担当期間内」か「担当期間中」か「担当期間経過後」なのかを判定して、当該判定した結果をクライアント装置Bに送信する。
排他通知部33は、排他権所有装置以外のクライアント装置からファイル編集要求を受信した場合に、当該編集対象ファイルの排他権に関する情報をクライアント装置に通知する。上記した例で具体的に説明すると、排他権所有装置以外のクライアント装置Bからファイル編集要求を受信した場合に、排他通知部33は、編集対象ファイルであるファイルAの排他権の所有状況を排他管理情報DB23から取得して、当該取得した情報をクライアント装置Bに通知する。
交渉通知部34は、譲渡管理情報DB26に記憶される排他権の譲渡情報を更新したり、譲渡管理情報DB26に記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を、譲渡管理情報DB26から排他権所有装置を取得して、当該更新承認要求を送信したりする。上記した例で具体的に説明すると、クライアント装置Aの承認によって文書「文書ID=001」の排他権がクライアント装置Bに譲渡された場合に、交渉通知部34は、譲渡管理情報DB26に記憶される排他権の譲渡情報を更新する。また、譲渡管理情報DB26に記憶されるクライアント装置Bによって文書「文書ID=001」の編集が行われた場合に、当該文書「文書ID=001」の更新を承認するか否かを示す更新承認要求を、クライアント装置Bに送信する。
ファイル更新部35は、交渉通知部34により送信された更新承認要求に対して、前記排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新する。上記した例で具体的に説明すると、交渉通知部34によりクライアント装置Bによる文書「文書ID=001、版数=2」の更新を承認する旨の信号をクライアント装置Aから受信すると、ファイル更新部35は、文書ファイルDB21や文書管理情報DB24に記憶される文書「文書ID=001、版数=1」を文書「文書ID=001、版数=2」に更新する。
[ファイル管理装置による処理]
次に、図9を用いて、ファイル管理装置による処理を説明する。図9は、実施例1に係るファイル管理装置におけるファイル更新処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示すように、ファイル編集要求を受信すると(ステップS901肯定)、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、排他管理情報DB23を更新する(ステップS902)。上記した例で具体的に説明すると、交渉通知部34は、どのクライアント装置が(どのユーザが)排他権を所有したのかを排他管理情報DB23に格納する。
そして、上記したファイルと同一ファイルへの編集要求を受信すると(ステップS903肯定)、交渉通知部34は、当該ファイルの排他権を他の装置が所有していることを、要求元のクライアント装置に送信する(ステップS904)。上記した例で具体的に説明すると、クライアント装置Bから文書「文書ID=001、版数=1」への編集要求を受信した場合、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、当該文書「文書ID=001、版数=1」の排他権をクライアント装置Aが所有していることを、クライアント装置Bに送信する。
続いて、同一ファイルへの編集要求を送信したクライアント装置から交渉要求を受信すると(ステップS905肯定)、交渉通知部34は、排他権を所有しているクライアント装置に、当該交渉要求を送信する(ステップS906)。上記した例で具体的に説明すると、文書「文書ID=001、版数=1」への編集要求を送信したクライアント装置Bから、当該編集の許可を依頼する交渉要求を受信した場合に、交渉通知部34は、排他権を所有しているクライアント装置Aに、当該交渉要求を送信する。
そして、排他権を所有しているクライアント装置から交渉許可を受信すると(ステップS907肯定)、文書ファイル送信部31は、交渉要求元・編集要求元のクライアント装置に該当ファイルを送信する(ステップS908)。上記した例で具体的に説明すると、排他権を所有しているクライアント装置Aから交渉許可を受信すると、ファイル管理装置10の文書ファイル送信部31は、交渉要求元・編集要求元のクライアント装置Bに文書「文書ID=001、版数=1」を送信する。
その後、ファイルを送信されたクライアント装置から更新承認要求を受信すると(ステップS909肯定)、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、もともと排他権を所有していたクライアント装置に当該更新承認要求を送信する(ステップS910)。
上記した例で具体的に説明すると、編集が許可された(排他権が一時的に譲渡された)クライアント装置Bは、当該文書「文書ID=001、版数=1」の編集が終了する(文書「文書ID=001、版数=2」)と、編集した内容を当該文書に反映してもらうように更新承認要求をファイル管理装置10に送信する。すると、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、当該文書「文書ID=001、版数=1」の排他権をもともと所有していたクライアント装置Aに、当該更新承認要求を送信する。
そして、もともと排他権を所有していたクライアント装置から更新が承認されると(ステップS911肯定)、ファイル管理装置10のファイル更新部35は、ファイルを更新する(ステップS912)。上記した例で具体的に説明すると、排他権をもともと所有していたクライアント装置Aからクライアント装置Bによる文書「文書ID=001、版数=1」の更新が承認されると、ファイル管理装置10のファイル更新部35は、文書「文書ID=001、版数=1」を文書「文書ID=001、版数=2」に更新する。
一方、上記したファイルと異なるファイルへの編集要求を受信した場合(ステップS903否定)、排他権を所有しているクライアント装置から交渉拒否を受信した場合(ステップS907否定)、排他権をもともと所有していたクライアント装置から更新が拒否されると(ステップS911否定)、ファイル管理装置10は、処理を終了する。
[ファイル管理装置を含むシステムによる処理シーケンス]
次に、図10〜図32を用いて、ファイル管理装置を含むシステムによる処理シーケンスを説明する。図10は、実施例1に係るファイル管理装置におけるファイル更新処理の流れを示すシーケンス図である。
最初に、このシーケンス図における処理を概略的に説明する。はじめに、ファイル管理装置は、クライアント装置Aからファイル(文書ID=001の文書ファイル)の取得要求を受け付けると、当該ファイルの排他権をクライアント装置Aに付与して当該ファイルをクライアント装置Aに送信する。そして、クライアント装置Aは、当該ファイルに対して独占的にファイル編集を実施する。その後、ファイル管理装置は、クライアント装置Bから当該ファイルの編集要求を受け付け、その旨をクライアント装置Aに通知する。そして、クライアント装置Aから排他権の譲渡が許可されると、ファイル管理装置は、クライアント装置Aからクライアント装置Bに当該ファイルの排他権を譲渡する。そして、排他権を譲渡されたクライアント装置Bは、当該ファイルの編集を実施する。この時点で、排他権はクライアント装置Aからクライアント装置Bに譲渡され、クライアント装置Bは、ファイル全体を編集することができる状態となる。
そして、当該ファイルの編集が終了したクライアント装置Bは、ファイル管理装置に対して当該ファイルの更新を依頼する。すると、ファイル管理装置は、当該ファイル更新依頼を、もとの排他権所有装置であるクライアント装置Aに送信する。そして、クライアント装置Aは、クライアント装置Bによる編集内容を確認して当該ファイルの更新を許可すると、ファイル管理装置は、クライアント装置Bによる編集内容を当該ファイルに反映させてファイルを更新する。そして、編集内容が反映されると、クライアント装置Bは、排他権をクライアント装置Aに返還する。
その後、排他権を返還されたクライアント装置Aは、自装置における当該ファイルの編集履歴を、クライアント装置Bにより編集されたファイルに反映する要求をファイル管理装置に送信する。そして、ファイル管理装置は、クライアント装置Aから受信した反映要求をもとにファイルを更新し、これを承認するか否かをクライアント装置Bに問い合わせる。続いて、クライアント装置Bは、これを承認するとともに、再び編集要求をファイル管理装置に送信してファイルを受信し、その間に自装置において編集した内容を当該ファイルに反映する要求をファイル管理装置に送信する。
そして、ファイル管理装置は、この更新を許可するか否かをクライアント装置Aに問い合わせ、クライアント装置Aは、この更新を許可するとともに、その間に自装置において編集した内容を当該ファイルに反映し、当該ファイルをファイル管理装置に送信する。そして、ファイル管理装置は、更新されたファイルを受信し、当該ファイルの排他権をクライアント装置Aから取得する。
なお、以下のシーケンス図では、ファイルの更新状況を枝番で示す。具体的には、文書「001(1)」が更新された場合には、文書「001(2)」と表示され、更新されるごとに、枝番(数字)が増加する。
次に、図10を用いて、具体的に説明する。図10に示すように、クライアント装置Aは、文書取得要求をファイル管理装置Aに送信する(ステップS1001)。具体的には、クライアント装置Aは、ファイル管理装置10にアクセスすると、図22に示すような画面を表示出力する。そして、クライアント装置Aは、表示された画面に「ユーザID、パスワード」の入力を受け付けることで、ファイル管理装置にアクセスすることができ、図11に示したような「取得要求者のユーザID=AAA、文書ID=001」をファイル管理装置10に送信する。なお、図22は、アクセス時に表示される画面の構成例を示す図であり、図11は、文書取得要求の構成例を示す図である。
すると、ファイル管理装置10の排他通知部33は、排他管理情報を確認して排他管理情報を更新し、文書ファイルをクライアント装置Aに送信する(ステップS1002〜ステップS1004)。具体的には、「取得要求者のID=AAA、文書ID=001」を受信したファイル管理装置10の排他通知部33は、排他管理情報DB23に文書「文書ID=001」の排他権取得中のユーザIDに「AAA」を格納し、文書「文書ID=001」をクライアント装置Aに送信する。
そして、クライアント装置Aは、受信した文書の編集を開始し(ステップS1005)、編集履歴を保存していく(ステップS1006)。
一方で、クライアント装置Bは、クライアント装置Aが編集している同一の文書について、文書取得要求をファイル管理装置10に送信する(ステップS1007)。具体的には、ステップS1001と同様に、クライアント装置Bは、ファイル管理装置10にアクセスすると、図22に示すような画面が表示出力し、表示された画面に「ID、パスワード」が入力されることでファイル管理装置10にアクセスすることができ、図11に示したような「取得要求者のID=BBB、文書ID=001」をファイル管理装置10に送信する。
すると、ファイル管理装置10の排他通知部33は、排他管理情報を確認して、権限取得者の状態を判定し、排他通知をクライアント装置Bに送信する(ステップS1008〜ステップS1010)。
具体的には、クライアント装置Bから文書取得要求を受信したファイル管理装置10の排他通知部33は、排他管理情報DB23(図5参照)から文書「文書ID=001」の排他状況を確認する。そして、ファイル管理装置10の利用者情報判定部32は、排他権所有装置であるクライアント装置Aの状態を判定する。続いて、排他通知部33は、図12に示したような、『文書を示す「文書ID」、当該文書のファイル名を示す「ファイル名」、排他権限取得中のユーザIDを示す「排他権限取得中のユーザID」、排他権取得中のユーザ名を示す「ユーザ名」、排他権取得者の状態を示す「状態」』から構成される「001、要件定義書、AAA、山田太郎、担当外」などの排他通知をクライアント装置Bに送信する。なお、権限取得者の状態を判定については、図33を用いて詳細に説明するので、ここでは、省略する。また、図12は、排他通知の構成例を示す図である。
続いて、クライアント装置Bは、受信した排他通知を表示出力して、編集する内容を示す交渉内容の入力をユーザから受け付けて、交渉要求をファイル管理装置10に送信する(ステップS1011〜ステップS1013)。
具体的には、クライアント装置Bは、排他通知として、図23に示すような「文書(001)は、Aさんが既に編集中です。・・・」を表示出力する。そして、クライアント装置Bは、ユーザにより「承認」が選択されると、図24に示したような、編集する目的(要件)や編集内容、要求権限(閲覧、書き込み)を受け付ける。そして、クライアント装置Bは、受け付けた情報を、図13に示したような、『編集する文書を示す「文書ID」、交渉要求者を示す「交渉要求者のユーザID」、要求する権限を示す「要求権限」、要求する内容を示す「要件情報」』から構成される「001、BBB、書込み、顧客仕様の変更に伴う修正」などの交渉要求をクライアント装置Aに送信する。なお、図23は、排他通知の構成例を示す図であり、図24は、交渉内容入力画面の例を示す図であり、図13は、交渉通知の構成例を示す図である。
すると、ファイル管理装置10の利用者状態判定部32は、交渉要求者であるクライアント装置Bの利用者情報を取得して交渉要求者の状態を判定し、交渉通知部34は、交渉通知をクライアント装置Aに送信する(ステップS1014〜ステップS1016)。
具体的には、ファイル管理装置10の利用者状態判定部32は、交渉要求者であるクライアント装置Bの利用者情報を利用者情報DB22(図4参照)から取得し、交渉要求者の状態を判定する。そして、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、図14に示すような『交渉要求の内容を示す「交渉要求情報」、交渉要求者を示す「交渉要求者のユーザID」、交渉要求者の所属部署を示す「所属」、交渉要求者の役職を示す「役職」、交渉要求者の状態を示す「状態」』から構成される「001、BBB、書込み、顧客仕様の変更に伴う修正、鈴木花子、第三開発部、係長、担当期間の経過後」などの交渉要求をクライアント装置Aに送信する。なお、図14は、交渉要求通知の構成例を示す図である。
続いて、クライアント装置Aは、受信した交渉通知を表示出力して編集を許諾すると、自装置が編集した履歴情報からクライアント装置Bに提供する文書を選択し、交渉応答をファイル管理装置10に送信して、自装置のおける当該ファイルの編集を続ける(ステップS1017〜ステップS1021)。
具体的には、クライアント装置Aは、受信した交渉通知として図25に示したような画面を表示出力する。そして、ユーザから「許諾」が選択されると、クライアント装置Aは、図26に示したような文書「文書ID=001、要件定義書」の編集履歴を表示する。その後、「001(2)」が選択されると、クライアント装置Aは、図15に示したような『文書を一意に識別する識別情報を示す「文書ID」、当該文書の内容を示す「文書内容」、当該交渉を許可するか否かを示す「諾否」』から構成される「001、・・・、許諾」などの交渉応答をファイル管理装置10に送信する。また、クライアント装置Aは、装置のおける当該ファイルの編集を続け、図16に示したような文書履歴を作成する。
つまり、クライアント装置Aは、自装置が文書(001)を編集した履歴の中から、一つを選択してクライアント装置Bに送信する。なお、図25は、交渉通知の構成例を示す図であり、図26は、編集履歴の構成例を示す図であり、図15は、交渉応答の構成例を示す図であり、図16は、文書履歴の構成例を示す図である。
すると、ファイル管理装置10は、排他管理情報を確認して、文書管理情報の版数を更新するとともに、排他管理情報と譲渡管理情報を更新して、交渉結果通知をクライアント装置Bに送信する(ステップS1022〜ステップS1026)。
具体的には、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、排他権をクライアント装置Bが所有していることを排他管理情報を参照して確認し、文書管理情報DB24(図6参照)に記憶される「文書ID=001」の文書の「版数」を「2」に更新する。続いて、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、排他管理情報DB23に記憶される「文書ID=001」の文書の「排他権限取得中のユーザID」を「AAA→BBB」に更新するとともに、譲渡管理情報DB26(図8参照)に記憶される「譲受者のユーザID」に「BBB」を格納し、交渉結果通知として図17に示したような「文書ID、諾否」をクライアント装置Bに送信する。なお、図17は、交渉結果の構成例を示す図である。
そして、クライアント装置Bは、交渉結果を受信し、文書「文書ID=001」の文書取得要求をファイル管理装置10に送信する(ステップS1027〜ステップS1028)。
具体的には、クライアント装置Bは、交渉結果として「許可」を受信する。すると、クライアント装置Bは、許可された文書「文書ID=001」の文書取得要求をファイル管理装置10に送信する。
続いて、ファイル管理装置10の文書ファイル送信部31は、排他管理情報を確認して文書ファイルをクライアント装置Bに送信する(ステップS1029とステップS1030)。具体的には、ファイル管理装置10は、排他管理情報DB23に記憶される文書「文書ID=001」の「排他権限取得中のユーザID」が「BBB」であることを確認して、文書「文書ID=001」をクライアント装置Bに送信する。
すると、クライアント装置Bは、文書ファイルの編集を開始し、終了すると、文書更新要求をファイル管理装置10に送信する(ステップS1031とステップS1032)。具体的には、「文書ID=001」の文書を受信したクライアント装置Bは、当該文書ファイルの編集を開始する。そして、編集が終了すると、クライアント装置Bは、図27に示したような文書「001」の更新要求選択画面を表示出力し、ユーザから「アップロード」の選択を受け付ける。すると、クライアント装置Bは、図18に示したような『更新対象のファイルを示す「文書ID」、更新された内容を示す「文書内容」、更新者を示す「更新要求者のユーザID」』などから構成される「001、・・・、BBB」などの文書更新要求をファイル管理装置10に送信する。なお、図27は、更新要求選択画面の構成例を示す図であり、図18は、更新要求の構成例を示す図である。
そして、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、排他管理情報を確認して、文書管理情報の版数を更新するとともに、排他管理情報と譲渡管理情報を更新して、返還通知をクライアント装置Aに送信する(ステップS1033〜ステップS1037)。
具体的には、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、クライアント装置Bが排他権を所有していることを排他管理情報を参照して確認し、文書管理情報DB24(図6参照)に記憶される文書「文書ID=001」の「版数」を「2→3」に更新する。続いて、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、排他管理情報DB23に記憶される文書「文書ID=001」の「排他権限取得中のユーザID」を「BBB→AAA」に更新するとともに、譲渡管理情報DB26(図8参照)に記憶される「譲渡者のユーザID」に「BBB」、「譲受者のユーザID」に「AAA」を格納する。すると、交渉通知部34は、返還通知として図19に示したような『更新されたファイルを示す「文書ID」、更新されたファイルのファイル名を示す「ファイル名」、返還者を示す「返還者のユーザID」、返還者の氏名を示す「ユーザ名」』から構成される「001、要件定義書、BBB、鈴木花子」などの返還通知をクライアント装置Aに送信する。なお、図19は、返還通知の構成例を示す図である。
続いて、クライアント装置Aは、受信した返還通知を表示出力し、文書取得要求をファイル管理装置10に送信する(ステップS1038とステップS1039)。具体的には、クライアント装置Aは、図28に示したような返還通知を表示出力し、ユーザから「OK」の選択を受け付けると、文書取得要求をファイル管理装置10に送信する。なお、図28は、返還通知の表示出力例を示す図である。
すると、ファイル管理装置10の文書ファイル送信部31は、排他管理情報を確認して文書ファイルをクライアント装置Aに送信する(ステップS1040とステップS1041)。具体的には、ファイル管理装置10は、排他管理情報DB23に記憶される文書「文書ID=001」の「排他権限取得中のユーザID」が「AAA」であることを確認して、文書「文書ID=001」をクライアント装置Aに送信する。
続いて、クライアント装置Aは、取得した文書ファイルに対して自装置で編集した履歴を再び取得して、取得した文書ファイルとの差分を出力し、文書ファイルに反映して、文書更新要求をファイル管理装置10に送信する(ステップS1042〜ステップS1045)。
具体的には、クライアント装置Aは、取得した文書ファイルに対して自装置で編集した履歴を取得して、図29に示すような取得した文書ファイルとの差分を出力する。そして、クライアント装置Aは、当該反映内容をユーザから受け付けて当該ファイルを更新すると、「文書ID=001、文書内容=・・・、更新要求者のユーザID=AAA」(図18参照)を文書更新要求としてファイル管理装置に送信する。
図29に示される画面の左画面は、クライアント装置AがステップS1020で送信した文書(001(2))と、現地点における文書(001(n))との差分を表示し、右画面は、ライアント装置AがステップS1020で送信した文書(001(2))と、クライアント装置Bによって当該文書(001(2))が編集された後の文書(001(3))との差分を表示している。つまり、ここでは、クライアント装置Bが、クライアント装置Aから受信した文書(001(2))を文書(001(3))に編集する間に、文書(001(2))が送信元のクライアント装置Aによって編集された文書(001(n))を、文書(001(3))に反映するか否かを示している。なお、図29は、文書ファイルの差分を出力する例を示す図である。
すると、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、排他管理情報を確認して、文書管理情報の版数を更新するとともに、排他管理情報と譲渡管理情報を更新して、承認依頼通知をクライアント装置Bに送信する(ステップS1046〜ステップS1050)。
具体的には、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、クライアント装置Aが排他権を所有していることを排他管理情報を参照して確認し、文書管理情報DB24に記憶される文書「文書ID=001」の「版数」を「3→4」に更新する。続いて、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、排他管理情報DB23に記憶される文書「文書ID=001」の「排他権限取得中のユーザID」を「AAA→BBB」に更新するとともに、譲渡管理情報DB26に記憶される「譲渡者のユーザID」に「AAA」、「譲受者のユーザID」に「BBB」を格納する。すると、交渉通知部34は、承認依頼通知として図20に示したような『更新されたファイルを示す「文書ID」、更新されたファイルのファイル名を示す「ファイル名」、承認依頼者を示す「承認依頼者のユーザID」、承認依頼者の氏名を示す「ユーザ名」』を「001、要件定義書、AAA、山田太郎」などとして表す承認依頼通知をクライアント装置Bに送信する。なお、図20は、承認依頼通知の構成例を示す図である。
続いて、クライアント装置Bは、受信した承認依頼通知を表示出力し、文書取得要求をファイル管理装置10に送信する(ステップS1051とステップS1052)。具体的には、クライアント装置Bは、図30に示したような承認依頼通知を表示出力し、ユーザから「内容確認」の選択を受け付けると、文書取得要求をファイル管理装置10に送信する。なお、図30は、承認依頼通知の表示出力例を示す図である。
続いて、ファイル管理装置10の文書ファイル送信部31は、排他管理情報を確認して文書ファイルをクライアント装置Bに送信する(ステップS1053とステップS1054)。具体的には、ファイル管理装置10は、排他管理情報DB23に記憶される文書「文書ID=001」の「排他権限取得中のユーザID」が「BBB」であることを確認して、文書「文書ID=001」をクライアント装置Bに送信する。
続いて、クライアント装置Bは、取得した文書ファイルに対して自装置で編集した履歴を取得して、取得した文書ファイルとの差分を出力し、文書ファイルに反映して、文書更新要求をファイル管理装置10に送信する(ステップS1055〜ステップS1058)。
具体的には、クライアント装置Bは、取得した文書ファイルに対して自装置で編集した履歴を取得して、図31に示すような取得した文書ファイルとの差分を出力する。そして、クライアント装置Bは、当該反映内容をユーザから受け付けて当該ファイルを更新すると、「文書ID=001、文書内容=・・・、更新要求者のユーザID=BBB」(図18参照)を文書更新要求としてファイル管理装置に送信する。なお、図31は、文書ファイルの差分を出力する例を示す図である。
この図31の左画面では、クライアント装置Bが、はじめにクライアント装置Aから文書(001(1))を受信して文書(001(2))に編集した状態と、さらに文書(001(2))を編集した文書(001(3))の状態との差分を示す。また、右画面では、クライアント装置Aが、はじめにクライアント装置Bに文書(001(1)を送信して編集された文書(001(2)にさらに、自装置が編集した内容を追加した文書(001(3))と、クライアント装置Bにおいて文書(001(3))に編集される間に自装置で編集した文書(001(4))との差分を示している。
すると、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、排他管理情報を確認して、文書管理情報の版数を更新するとともに、排他管理情報と譲渡管理情報を更新して、承認依頼通知をクライアント装置Bに送信する(ステップS1059〜ステップS1062)。
具体的には、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、クライアント装置Bが排他権を所有していることを排他管理情報を参照して確認し、文書管理情報DB24に記憶される文書「文書ID=001」の「版数」を「4→5」に更新する。続いて、ファイル管理装置10の交渉通知部34は、排他管理情報DB23に記憶される「文書ID=001」の文書の「排他権限取得中のユーザID」を「BBB→AAA」に更新するとともに、譲渡管理情報DB26に記憶される「譲渡者のユーザID」に「BBB」、「譲受者のユーザID」に「AAA」を格納する。そして、ユーザにより「変更」が選択されると、交渉通知部34は、返還通知として「001、要件定義書、BBB、鈴木花子」(図19参照)をクライアント装置Aに送信する。
続いて、クライアント装置Aは、受信した返還通知を表示出力し、文書取得要求をファイル管理装置10に送信する(ステップS1063とステップS1064)。具体的には、クライアント装置Aは、返還通知を表示出力し(図28参照)、ユーザから「OK」の選択を受け付けると、文書取得要求をファイル管理装置10に送信する。
すると、ファイル管理装置10の文書ファイル送信部31は、排他管理情報を確認して文書ファイルをクライアント装置Aに送信する(ステップS1065とステップS1066)。具体的には、ファイル管理装置10は、排他管理情報DB23に記憶される文書「文書ID=001」の「排他権限取得中のユーザID」が「AAA」であることを確認して、文書「文書ID=001」をクライアント装置Aに送信する。
続いて、クライアント装置Aは、取得した文書ファイルに対して自装置で編集した履歴を取得して、取得した文書ファイルとの差分を出力し、文書ファイルに反映して、承認応答をファイル管理装置10に送信する(ステップS1067〜ステップS1070)。
具体的には、クライアント装置Aは、ステップS1042〜ステップS1044と同様に、取得した文書ファイルに対して自装置で編集した履歴を取得して、取得した文書ファイルとの差分を出力する。そして、クライアント装置Aは、図32に示すように、クライアント装置Bの編集内容を確認して、ユーザにより「承認」が選択されると、図21に示すような「文書ID=001、承認者のユーザID=AAA」を承認応答としてファイル管理装置10に送信する。なお、図32は、クライアントBによる編集内容結果の例を示す図であり、図21は、承認応答の構成例を示す図である。
ここで、図32では、クライアント装置Aによって編集が承認された文書(001(4))から、クライアント装置Bによってさらに編集された文書である文書(001(5))を示している。
そして、ファイル管理装置10の排他通知部33は、排他管理情報を確認して、排他管理情報を更新し、交渉通知部34は、承認結果通知をクライアント装置Bに送信する(ステップS1071〜ステップS1073)。具体的には、承認応答「文書ID=001、ユーザID=AAA」を受信したファイル管理装置10の排他通知部33は、排他管理情報DB23に文書「文書ID=001」の排他権取得中のユーザIDから「AAA」を削除するとともに、譲渡管理情報DB26(図8参照)に記憶される「譲渡者のユーザID」と「譲受者のユーザID」とを削除する。そして、交渉通知部34は、受信した承認結果通知をクライアント装置Bに送信する。
その後、クライアント装置Bは、送信された承認結果通知を受信して、表示出力し(ステップS1074)、当該ファイル管理装置を含むシステムによる処理シーケンスが終了する。
[ファイル管理装置を含むシステムによる利用者状態判定処理]
次に、図33を用いて、ファイル管理装置を含むシステムによる利用者状態判定処理を説明する。図33は、実施例1に係るファイル管理装置における利用者状態判定処理の流れを示すフローチャートである。なお、この処理は、図10におけるステップ1009とステップS1015の処理に該当する。
図33に示すように、ファイル管理装置10の利用者状態判定部32は、利用者情報と文書管理情報とを取得して、担当分野と工程とを比較する(ステップS3301〜ステップS3303)。
具体的には、ファイル管理装置10の利用者状態判定部32は、図4に示した利用者情報DB22から利用者情報「ユーザID=AAA、ユーザ名=山田太郎、所属=第三開発部、役職=主任技術者、担当分野=機能設計」と、図6に示した文書管理情報DB24から文書管理情報「文書ID=001、ファイル名=要件定義書、グループ名=G001、工程=基本設計、版数=1」とを取得する。そして、利用者状態判定部32は、取得した利用者情報の「担当分野」と文書管理情報の「工程」とが一致するか否かを判定する。
そして、利用者情報の「担当分野」と文書管理情報の「工程」とが一致しない場合、
利用者状態判定部32は、「担当外」を出力する(ステップS3304)。
一方、利用者情報の「担当分野」と文書管理情報の「工程」とが一致する場合、利用者状態判定部32は、スケジュール情報を取得して、現在時刻と始期・終期とを比較する(ステップS3305とステップS3306)。
具体的には、利用者情報の「担当分野」と文書管理情報の「工程」とが一致する場合、利用者状態判定部32は、図7に示したようなスケジュール情報DB25から「グループID=G001、工程=基本設計、始期=2007/01/01、終期=2007/01/14」などを取得し、現在時刻と始期・終期とを比較する。
そして、現在時刻が始期よりも前であれば、利用者状態判定部32は、「担当期間前」を出力し(ステップS3307)、現在時刻が始期と終期との間であれば、「担当期間中」を出力し(ステップS3308)、現在時刻が終期よりも後であれば、「担当期間経過後」を出力する(ステップS3309)。
[実施例1による効果]
このように実施例1によれば、ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持しているクライアント装置を示す排他権所有装置(クライアント装置A)と、排他権を譲渡されたクライアント装置を示す譲渡先装置(クライアント装置B)とを記憶し、記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を排他権所有装置に送信し、送信された更新承認要求に対して、排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新するので、ファイル全体を同時に編集することが可能であることと、ファイル管理を簡単に行うことが可能である。
例えば、ファイルAの排他権を所有するクライアント装置Aから一時的に排他権を譲渡されたクライアント装置BがファイルAを編集した場合、当該編集内容を承認するか否かをクライアント装置Aに問い合わせ、承認する場合にのみ、ファイルAを更新する。この場合、クライアント装置Aとクライアント装置Bとの両方が同時にファイルAにアクセスしている状態であり、同時にファイルAを編集していたとしても、クライアント装置Bによる編集をクライアント装置Aが承認しなければ、ファイルAは更新されないこととなるので、ファイル全体を同時に編集することが可能であることと、ファイル管理を簡単に行うことが可能である。
また、実施例1によれば、クライアント装置Bから受け付けたファイルを編集する内容を示す編集内容を排他権所有装置であるクライアント装置Aに送信して、クライアント装置Aによって編集内容が承認された場合に、当該クライアント装置Bを譲渡先装置として、格納するので、同時に更新の際の矛盾を防止することが可能である。
例えば、ファイルAの排他権をもともと所有するクライアント装置Aは、ファイルAの編集を希望するクライアント装置Bの編集内容を確認して承認してから、当該ファイルAの排他権を譲渡するので、編集内容を確認して承認できる場合にのみ、編集を許可することになる結果、同時に更新の際の矛盾を防止することが可能である。
また、実施例1によれば、ファイルを処理するスケジュール情報を記憶し、ファイルの編集を希望する編集要求をクライアント装置Bから受け付けた場合に、記憶される当該ファイルに対応したスケジュール情報を取得するとともに、当該ファイルの排他権を保持している排他権所有装置(クライアント装置A)を取得し、取得したスケジュール情報とクライアント装置Aとから、当該クライアント装置Aの当該ファイルに対する処理状態を判定し、編集内容とともに、判定された処理状態をクライアント装置に送信するので、同時に更新の際の矛盾をさらに防止することが可能である。
例えば、複数の文書を「基本設計、機能設計、コーディング、詳細設計」などとするプロジェクトで本発明を利用する場合に、それぞれの文書のスケジュールを記憶しておき、それぞれのスケジュール内でのみ、他の装置による編集を許可したり、ユーザにより許可する時期を容易に設定することができる結果、同時に更新の際の矛盾をさらに防止することが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に示すように、(1)クライアント装置の数、(2)ファイルの種類、(3)システム構成等、(4)プログラム、にそれぞれ区分けして異なる実施例を説明する。
(1)クライアント装置の数
例えば、実施例1では、クライアント装置Aとクライアント装置Bとの2つの装置がファイル管理装置に接続されており、この両装置の間でファイルの編集が行われる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、3つのクライアント装置がファイル管理装置に接続されて、その間でファイルの編集が行われてもよく、クライアント装置の台数を限定するものではない。
(2)ファイルの種類
また、本発明では、ファイル管理装置に管理されるファイルの種類を限定するものではなく、例えば、表形式、文字形式、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)など様々な形式のファイルを管理することができる。
(3)システム構成等
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合(例えば、排他通知部と交渉通知部とを統合するなど)して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理(例えば、ファイル管理装置がユーザIDとパスワードとの入力受け付ける画面を出力する処理など)の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理(例えば、クライアント装置がユーザIDとパスワードとをユーザから受け付ける処理など)の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(例えば、図3〜図8、図11〜図21など)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
(4)プログラム
ところで、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムを他の実施例として説明する。
図34は、ファイル管理制御プログラムを実行するコンピュータシステムの例を示す図である。図12に示すように、コンピュータシステム100は、RAM101と、HDD102と、ROM103と、CPU104とから構成される。ここで、ROM103には、上記の実施例と同様の機能を発揮するプログラム、つまり、図34に示すように、文書ファイル送信プログラム103aと、利用者状態判定プログラム103bと、排他通知プログラム103cと、交渉通知プログラム103d、ファイル更新プログラム103eとがあらかじめ記憶されている。
そして、CPU104には、これらのプログラム103a〜103eを読み出して実行することで、図34に示すように、文書ファイル送信プロセス104aと、利用者状態判定プロセス104bと、排他通知プロセス104cと、交渉通知プロセス104d、ファイル更新プロセス104eとなる。なお、文書ファイル送信プロセス104aは、図2に示した、文書ファイル送信部31に対応し、同様に、利用者状態判定プロセス104bは、利用者状態判定部32に対応し、排他通知プロセス104cは、排他通知部33に対応し、交渉通知プロセス104dは、交渉通知部34に対応し、ファイル更新プロセス104eは、ファイル更新部35に対応する。
また、HDD102には、複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルを記憶する文書ファイルテーブル102aと、ファイル管理装置が管理するファイルを編集するクライアント装置に関する情報を記憶する利用者情報テーブル102bと、編集対象ファイルと当該ファイルの排他権所有装置と対応づけて記憶する排他権管理情報テーブル102cと、複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルと、当該ファイルの編集内容とを対応付けて記憶する文書管理情報テーブル102dと、ファイルを処理するスケジュール情報を記憶するスケジュール情報テーブル102eと、ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持している排他権所有装置と、排他権を譲渡された譲渡先装置とを記憶する譲渡管理情報テーブル102fとが設けられる。なお、文書ファイルテーブル102aは、図2に示した、文書ファイルDB21に対応し、同様に、利用者情報テーブル102bは、利用者情報DB22に対応し、排他管理情報テーブル102cは、排他管理情報DB23に対応し、文書管理情報テーブル102dは、文書管理情報DB24に対応し、スケジュール情報テーブル102eは、スケジュール情報DB25に対応し、譲渡管理情報テーブル102fは、譲渡管理情報DB26に対応する。
ところで、上記したプログラム103a〜103eは、必ずしもROM103に記憶させておく必要はなく、例えば、コンピュータシステム100に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」の他に、コンピュータシステム100の内外に備えられるハードディスクドライブ(HDD)などの「固定用の物理媒体」、さらに、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータシステム100に接続される「他のコンピュータシステム」に記憶させておき、コンピュータシステム100がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
(付記1)複数のクライアント装置それぞれに接続され、前記複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルを管理するファイル管理プログラムであって、
前記ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持しているクライアント装置を示す排他権所有装置と、前記排他権を譲渡されたクライアント装置を示す譲渡先装置とを記憶する譲渡管理情報記憶手段と、
前記譲渡管理情報記憶手段に記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を、前記譲渡管理情報記憶手段から排他権所有装置を取得して、当該更新承認要求を送信する更新承認手順と、
前記更新承認手順により送信された更新承認要求に対して、前記排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新するファイル更新手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするファイル管理プログラム。
(付記2)前記クライアント装置から受け付けた前記ファイルを編集する内容を示す編集内容を前記排他権所有装置に送信して、前記排他権所有装置によって前記編集内容が承認された場合に、当該クライアント装置を前記譲渡先装置として、前記譲渡管理情報記憶手段に格納する譲渡管理情報更新手順をさらに備えたことを特徴とする付記1に記載のファイル管理プログラム。
(付記3)前記ファイルを処理するスケジュール情報を記憶するスケジュール情報記憶手段と、
前記ファイルの編集を希望する編集要求を前記クライアント装置から受け付けた場合に、前記スケジュール情報記憶手段に記憶される当該ファイルに対応したスケジュール情報を取得するとともに、当該ファイルの排他権を保持している排他権所有装置を前記譲渡管理情報記憶手段から取得し、取得したスケジュール情報と排他権所有装置とから、当該排他権所有装置の当該ファイルに対する処理状態を判定する利用者状態判定手順とをさらに備え、
前記譲渡管理情報更新手順は、前記編集内容とともに、前記利用者状態判定手順により判定された前記処理状態をクライアント装置に送信することを特徴とする付記2に記載のファイル管理プログラム。
(付記4)複数のファイルを管理するファイル管理装置と、前記ファイル管理装置に管理されるファイルに対して各種処理を実行するクライアント装置とから構成されるファイル管理システムであって、
前記複数のクライアント装置は、
前記ファイル管理装置に対して、ファイルを更新することができる排他権の取得を前記ファイル管理装置に要求する排他権取得要求手段と、
前記排他権取得要求手段により排他権が取得されたファイルに対して、他のクライアント装置から排他権譲渡要求を受信した場合に、前記他の装置に排他権を譲渡する排他権譲渡手段と、
前記ファイル管理装置は、
前記ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持しているクライアント装置を示す排他権所有装置と、前記排他権を譲渡されたクライアント装置を示す譲渡先装置とを記憶する譲渡管理情報記憶手段と、
前記譲渡管理情報記憶手段に記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を、前記譲渡管理情報記憶手段から排他権所有装置を取得して、当該更新承認要求を送信する更新承認手段と、
前記更新承認手段により送信された更新承認要求に対して、前記排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新するファイル更新手段と、
を備えたことを特徴とするファイル管理システム。
(付記5)前記ファイル管理装置の更新承認手段は、前記譲渡管理情報記憶手段に記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、前記更新承認要求を前記排他権所有装置に送信するとともに、前記譲渡先装置に編集される前のファイルと前記譲渡先装置によって編集された後のファイルとの差分を抽出して、抽出した差分を前記排他権所有装置に送信することを特徴とする付記4に記載のファイル管理システム。
(付記6)前記複数のクライアント装置は、前記ファイル管理装置の更新承認手段により前記譲渡先装置に編集される前のファイルと前記譲渡先装置によって編集された後のファイルとの差分を受信した場合に、前記譲渡先装置の編集時期と同時期に自装置において編集したファイルから、当該差分を反映させるファイルを選択する差分反映手段をさらに備えたことを特徴とする付記5に記載のファイル管理システム。
(付記7)複数のクライアント装置それぞれに接続され、前記複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルを管理するファイル管理装置であって、
前記ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持しているクライアント装置を示す排他権所有装置と、前記排他権を譲渡されたクライアント装置を示す譲渡先装置とを記憶する譲渡管理情報記憶手段と、
前記譲渡管理情報記憶手段に記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を、前記譲渡管理情報記憶手段から排他権所有装置を取得して、当該更新承認要求を送信する更新承認手段と、
前記更新承認手段により送信された更新承認要求に対して、前記排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新するファイル更新手段と、
を備えたことを特徴とするファイル管理装置。
(付記8)複数のクライアント装置それぞれに接続され、前記複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルを管理することに適するファイル管理方法であって、
前記ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持しているクライアント装置を示す排他権所有装置と、前記排他権を譲渡されたクライアント装置を示す譲渡先装置とを記憶する譲渡管理情報記憶手段と、
前記譲渡管理情報記憶手段に記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を、前記譲渡管理情報記憶手段から排他権所有装置を取得して、当該更新承認要求を送信する更新承認工程と、
前記更新承認工程により送信された更新承認要求に対して、前記排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新するファイル更新工程と、
を含んだことを特徴とするファイル管理方法。
以上のように、本発明に係るファイル管理プログラム、ファイル管理システムおよびファイル管理装置は、複数のクライアント装置それぞれに接続され、前記複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルを管理することに有用であり、特に、ファイル全体を同時に編集することと、ファイル管理を簡単に行うことに適する。
実施例1に係るファイル管理装置を含むシステムの全体構成を示すシステム構成図である。 実施例1に係るファイル管理装置の構成を示すブロック図である。 文書ファイルDBに記憶される情報の例を示す図である。 利用者情報DBに記憶される情報の例を示す図である。 排他管理情報DBに記憶される情報の例を示す図である。 文書管理情報DBに記憶される情報の例を示す図である。 スケジュール情報DBに記憶される情報の例を示す図である。 譲渡管理情報DBに記憶される情報の例を示す図である。 実施例1に係るファイル管理装置におけるファイル更新処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1に係るファイル管理装置におけるファイル更新処理の流れを示すシーケンス図である。 実施例1に係るファイル管理装置におけるファイル更新処理の流れを示すシーケンス図である。 実施例1に係るファイル管理装置におけるファイル更新処理の流れを示すシーケンス図である。 文書取得要求の構成例を示す図である。 排他通知の構成例を示す図である。 交渉通知の構成例を示す図である。 交渉要求通知の構成例を示す図である。 交渉応答の構成例を示す図である。 文書履歴の構成例を示す図である。 交渉結果の構成例を示す図である。 更新要求の構成例を示す図である。 返還通知の構成例を示す図である。 承認依頼通知の構成例を示す図である。 承認応答の構成例を示す図である。 アクセス時に表示される画面の構成例を示す図である。 排他通知の構成例を示す図である。 交渉内容入力画面の例を示す図である。 交渉通知の構成例を示す図である。 編集履歴の構成例を示す図である。 更新要求選択画面の構成例を示す図である。 返還通知の表示出力例を示す図である。 文書ファイルの差分を出力する例を示す図である。 承認依頼通知の表示出力例を示す図である。 文書ファイルの差分を出力する例を示す図である。 クライアントBによる編集内容結果の例を示す図である。 実施例1に係るファイル管理装置における利用者状態判定処理の流れを示すフローチャートである。 ファイル管理制御プログラムを実行するコンピュータの例を示す図である。
符号の説明
10 ファイル管理装置
11 通信制御I/F部
20 記憶部
21 文書ファイルDB
22 利用者情報DB
23 排他管理情報DB
24 文書管理情報DB
25 スケジュール情報DB
26 譲渡管理情報DB
30 制御部
31 文書ファイル送信部
32 利用者状態判定部
33 排他通知部
34 交渉通知部
35 ファイル更新部
100 コンピュータシステム
101 RAM
102 HDD
102a 文書ファイルテーブル
102b 利用者情報テーブル
102c 排他管理情報テーブル
102d 文書管理情報テーブル
102e スケジュール情報テーブル
102f 譲渡管理情報テーブル
103 ROM
103a 文書ファイル送信プログラム
103b 利用者状態判定プログラム
103c 排他通知プログラム
103d 交渉通知プログラム
103e ファイル更新プログラム
104 CPU
104a 文書ファイル送信プロセス
104b 利用者状態判定プロセス
104c 排他通知プロセス
104d 交渉通知プロセス
104e ファイル更新プロセス

Claims (5)

  1. 複数のクライアント装置それぞれに接続され、前記複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルを管理することをコンピュータに実行させるファイル管理プログラムであって、
    前記ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持しているクライアント装置を示す排他権所有装置と、前記排他権を譲渡されたクライアント装置を示す譲渡先装置とを記憶する譲渡管理情報記憶手段と、
    前記譲渡管理情報記憶手段に記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を、前記譲渡管理情報記憶手段から排他権所有装置を取得して、当該更新承認要求を送信する更新承認手順と、
    前記更新承認手順により送信された更新承認要求に対して、前記排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新するファイル更新手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするファイル管理プログラム。
  2. 前記クライアント装置から受け付けた前記ファイルを編集する内容を示す編集内容を前記排他権所有装置に送信して、前記排他権所有装置によって前記編集内容が承認された場合に、当該クライアント装置を前記譲渡先装置として、前記譲渡管理情報記憶手段に格納する譲渡管理情報更新手順をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のファイル管理プログラム。
  3. 前記ファイルを処理するスケジュール情報を記憶するスケジュール情報記憶手段と、
    前記ファイルの編集を希望する編集要求を前記クライアント装置から受け付けた場合に、前記スケジュール情報記憶手段に記憶される当該ファイルに対応したスケジュール情報を取得するとともに、当該ファイルの排他権を保持している排他権所有装置を前記譲渡管理情報記憶手段から取得し、取得したスケジュール情報と排他権所有装置とから、当該排他権所有装置の当該ファイルに対する処理状態を判定する利用者状態判定手順とをさらに備え、
    前記譲渡管理情報更新手順は、前記編集内容とともに、前記利用者状態判定手順により判定された前記処理状態をクライアント装置に送信することを特徴とする請求項2に記載のファイル管理プログラム。
  4. 複数のファイルを管理するファイル管理装置と、前記ファイル管理装置に管理されるファイルに対して各種処理を実行するクライアント装置とから構成されるファイル管理システムであって、
    前記複数のクライアント装置は、
    前記ファイル管理装置に対して、ファイルを更新することができる排他権の取得を前記ファイル管理装置に要求する排他権取得要求手段と、
    前記排他権取得要求手段により排他権が取得されたファイルに対して、他のクライアント装置から排他権譲渡要求を受信した場合に、前記他の装置に排他権を譲渡する排他権譲渡手段と、
    前記ファイル管理装置は、
    前記ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持しているクライアント装置を示す排他権所有装置と、前記排他権を譲渡されたクライアント装置を示す譲渡先装置とを記憶する譲渡管理情報記憶手段と、
    前記譲渡管理情報記憶手段に記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を、前記譲渡管理情報記憶手段から排他権所有装置を取得して、当該更新承認要求を送信する更新承認手段と、
    前記更新承認手段により送信された更新承認要求に対して、前記排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新するファイル更新手段と、
    を備えたことを特徴とするファイル管理システム。
  5. 複数のクライアント装置それぞれに接続され、前記複数のクライアント装置が各種処理を実行する複数のファイルを管理するファイル管理装置であって、
    前記ファイルを一意に識別する識別情報に対応付けて、当該ファイルを更新することができる排他権を保持しているクライアント装置を示す排他権所有装置と、前記排他権を譲渡されたクライアント装置を示す譲渡先装置とを記憶する譲渡管理情報記憶手段と、
    前記譲渡管理情報記憶手段に記憶される譲渡先装置によって当該ファイルの編集が行われた場合に、当該ファイルの更新を承認するか否かを示す更新承認要求を、前記譲渡管理情報記憶手段から排他権所有装置を取得して、当該更新承認要求を送信する更新承認手段と、
    前記更新承認手段により送信された更新承認要求に対して、前記排他権所有装置が承認した場合に、当該ファイルを更新するファイル更新手段と、
    を備えたことを特徴とするファイル管理装置。
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