JP4831809B2 - 濁水用回転装置の軸シール構造 - Google Patents
濁水用回転装置の軸シール構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4831809B2 JP4831809B2 JP2005332071A JP2005332071A JP4831809B2 JP 4831809 B2 JP4831809 B2 JP 4831809B2 JP 2005332071 A JP2005332071 A JP 2005332071A JP 2005332071 A JP2005332071 A JP 2005332071A JP 4831809 B2 JP4831809 B2 JP 4831809B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- bearing
- shaft
- water
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
Description
上述の構成において、上部圧力容器54にて固化したスラグは、回転する回転歯59と、固定歯60とにより粉砕される。この時、回転歯59には、半径方向に大きな曲げ応力が発生する。この大きな曲げ応力は、回転歯59については、その直径が大きいため殆ど問題になることはない。しかしながら、回転軸61に与える影響は無視できず、回転軸61の回転歯59端からシール付軸受63迄の間に半径方向の押圧力を与える。
従って、本発明は上記従来技術の問題点に鑑み、シール部材の磨耗を低減でき、軸シール構造の長寿命化を可能とした濁水用回転装置の軸シール構造を提供することを目的とする。
少なくとも何れかの前記シール部において、前記回転軸と対面する側に前記シール水空間側から前記回転軸に沿って延在するように形成された動圧発生溝を有することを特徴とする。
さらに本発明において、前記シール水空間と前記潤滑油室の間に前記回転軸を囲繞するごとく形成したドレン溝と、該ドレン溝とシール水空間の間に設けた中間シール部と、を備えることが好ましい。
前記シール水空間と前記潤滑油室の間に形成したドレン溝と、該ドレン溝とシール水空間の間に設けた中間シール部と、を備えてもよい。
このように、潤滑油をシールする軸受側シール部を完全接触シール構造とすることによってシール性を高く維持し、潤滑油の漏れを確実に防止することができる。このとき、ドレン溝が設けられていることにより軸受側シール部の耐圧を極めて低くすることができるため、磨耗を最小限に抑えることができ、一方、高耐圧性の容器側シール部及び/又は中間シール部は動圧発生溝により回転軸への押圧力を低減され磨耗を抑制できる。従って、本構成によれば、必要なシール性能を維持した上で軸シール構造全体の長寿命化が可能となる。
これにより、シール部材が回転軸との摺動により磨耗した場合であっても、ハウジング全体を交換することなくスリーブのみを交換すればよく、交換が容易となりメンテナンス性が向上する。
また、軸シール構造をハウジングと別体のスリーブに形成することで、シール部材嵌合溝、シール水空間、ドレン溝等の加工精度を向上させることができる。
また、圧力開放したドレン溝を設けることにより、軸受側シール部にかかる差圧を低減することができ、シール部材の長寿命化が図れるとともに、軸受側シール部のシール性を向上させ、潤滑油の漏れを確実に防ぐことができる。
さらに、ハウジングのうちシール部を含む回転軸周囲をスリーブ構造とすることにより、シール部の交換が容易となりメンテナンス性が向上する。
図1は本発明の実施例1に係る軸シール構造の概略を示す側断面図、図2は本発明の実施例2に係る軸シール構造を模式的に示す側断面図、図3は本発明の実施例3に係る軸シール構造を模式的に示す側断面図、図4は本発明の実施例4に係る軸シール構造の概略を示す側断面図、図5は本実施例に係る軸受機構の詳細断面図である。
本実施例では一例として、石炭ガス化炉のスラグ排出装置における軸シール構造につき説明するが、他にも汚水処理設備における汚泥掻揚機、或いは各種建設機器などのように濁水中に設けられた濁水用回転装置における軸シール構造に適用される。
前記自動調芯ころ軸受29の圧力容器54内側には、内側軸受カバー(シールハウジング)21が設けられている。該内側軸受カバー21は、図示略のガスケット等を介在させて多数の取付ボルト28cにより軸受箱20に取付けられている。
軸受箱20のシール水供給通路9には、図示略のシール水フィルタが介装されたシール水循環サイクルが設けられており、電動モータ等によって駆動される水圧ポンプによりシール水が循環するようになっている。
さらに、シール水循環サイクルには水圧調整弁が設けられ、シール水空間Cに供給する水圧力が制御される。シール水空間Cのシール水圧力は、容器内空間Aの圧力(スラグホッパの場合約3MPa)よりも若干高く、且つ自動調芯ころ軸受29及び空間C内の潤滑油圧力(例えば4MPa)と同じか若干低い圧力(例えば3.5MPa)に設定されている。空間Cのシール水は、容器側シール5から圧力容器54内に僅かに漏れるが、元々圧力容器54内は濁水で満たされているため何ら問題はない。
外側軸受カバー22の中心孔には、回転軸1の小径の部分が貫通している。そして、外側軸受カバー22と回転軸の間にはリング状の非高圧シール4が配設されており、軸受装置内の潤滑油が外部に漏れないようにシールされている。尚、非高圧シール4は、シール押板30及び取付ボルト31により脱落しないように封入されている。
外側軸受カバー22には自動調芯ころ軸受29及び潤滑油室Bに潤滑油を供給する図示略の潤滑油供給通路と潤滑油回収通路が形成されている。潤滑油回収通路は、潤滑油フィルタが介装された管路により潤滑油タンクに接続される。潤滑油圧力は、管路に設けられた圧力調整弁により制御され、潤滑油を自動調芯ころ軸受29及び潤滑油室Bに加圧供給している。
ハウジング2は回転軸1の周囲を囲繞するごとく配設され、該ハウジング2の容器内空間A側(濁水側)には、容器側シール5が設けられている。該容器側シール5は、ハウジング2に形成された円周溝に嵌合配置され、耐高差圧構造となっている。好適には容器側シール5は、回転軸1との対向面側に設けられた押さえ部材5bと、該押さえ部材5bの外周側に装着されたOリング5aから構成される。尚、前記押さえ部材5bは摩擦係数の小さいテフロン(登録商標)が好ましい。
本実施例2に係る軸シール構造は、実施例1と同様に容器側シール5及び軸受側シール6と、これらのシールの間に形成されたシール水空間Cとを有し、さらに本実施例2の特徴的な構成として、ハウジング2にドレン溝15と中間シール7が設けられた構成となっている。
そしてドレン溝15とシール水空間cの間に中間シール7が設けられている。該中間シール7は、ハウジング2に形成された円周溝に嵌合配置され、耐高差圧構造となっている。好適には中間高圧シール7は、回転軸1との対向面側に設けられた押さえ部材7bと、該押さえ部材7bの外周側に装着されたOリング7aから構成される。尚、前記押さえ部材7bは摩擦係数の小さいテフロン(登録商標)が好ましい。
ハウジング2の回転軸1周囲には、該回転軸1の軸方向に沿って容器内側から順に、容器内空間A、容器側シール5、シール水空間C、中間シール7、ドレン溝15、軸受側シール6、潤滑油室Bが配設されている。
ハウジング(内側軸受カバー)22の回転軸1の挿入部には、スリーブ10が嵌入されており、該スリーブ10は取付ボルト12によりハウジング22に固定される。また、スリーブ10とハウジング22への濁水の浸入を防ぐために、該スリーブ10とハウジング22の間にOリング等のシール11が挟持されている。該スリーブ10には、実施例1乃至実施例3に示したシール構造が設けられている。スリーブ10の径は、容器外側に向けて小径、中径、大径と3段階で段階的に拡径されており、前記シール11はスリーブ10の中径部位に配設されている。
また、シール構造をハウジングと別体のスリーブ10に形成することで、シール5〜7、シール水空間C、ドレン溝15等の加工精度を向上させることができる。
さらに、スリーブ10の小径から中径への段差部には取付ボルト10が設けられるが、該取付ボルト12の先端でスリーブ10を押圧固定している。従って、回転軸1とスリーブ10の間に異物が混入して回転軸1にスリーブ10が焼き付いた場合に、取付ボルト10が折損するなどによって異常が直ぐに検知できる。また、スリーブ10が焼き付いた場合においても、ハウジング22自体が損傷することなくスリーブ10の交換のみで対処できる。
5 容器側シール
6 軸受側シール
7 中間シール
5a、6a、7a Oリング
5b、6b、7b 押さえ部材
5c、6c、7c 動圧発生溝
8、9 シール水供給通路
10 スリーブ
12 取付ボルト
15 ドレン溝
20 軸受箱
21 内側軸受カバー
22 外側軸受カバー
29 自動調芯ころ軸受
A 容器内空間
B 潤滑油室
C シール水空間
Claims (4)
- 濁水を収容する容器内に回転装置が設けられ、前記容器の貫通部に固定された軸受に対して回転軸が回転自在に挿入された回転装置の軸シール構造であって、前記軸受がハウジングに固定され、該ハウジングに形成された潤滑油室側に位置する軸受側シール部と、前記濁水側に位置する容器側シール部と、前記軸受側シール部と前記容器側シール部の間に回転軸を囲繞するごとく形成されたシール水空間と、を備えた濁水用回転装置の軸シール構造において、
少なくとも何れかの前記シール部において、前記回転軸と対面する側に前記シール水空間側から前記回転軸に沿って延在するように形成された動圧発生溝を有することを特徴とする濁水用回転装置の軸シール構造。 - 前記シール水空間と前記潤滑油室の間に形成したドレン溝と、該ドレン溝とシール水空間の間に設けた中間シール部と、を備えたことを特徴とする請求項1記載の濁水用回転装置の軸シール構造。
- 前記容器側シール部のみに前記動圧発生溝を設け、前記軸受側シール部を接触シール構造としたことを特徴とする請求項1若しくは2記載の濁水用回転装置の軸シール構造。
- 前記ハウジングのうち前記シール部を含む回転軸周囲を、該ハウジングとは別体で形成したスリーブ構造としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の濁水用回転装置の軸シール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005332071A JP4831809B2 (ja) | 2005-11-16 | 2005-11-16 | 濁水用回転装置の軸シール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005332071A JP4831809B2 (ja) | 2005-11-16 | 2005-11-16 | 濁水用回転装置の軸シール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007139030A JP2007139030A (ja) | 2007-06-07 |
JP4831809B2 true JP4831809B2 (ja) | 2011-12-07 |
Family
ID=38202163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005332071A Active JP4831809B2 (ja) | 2005-11-16 | 2005-11-16 | 濁水用回転装置の軸シール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4831809B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103267128A (zh) * | 2013-06-03 | 2013-08-28 | 上海工程机械厂有限公司 | 一种链轮轴密封机构 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101378658B1 (ko) * | 2007-10-11 | 2014-03-27 | 두산인프라코어 주식회사 | 엔진의 누출방지용 배기매니폴드 |
JP2012102806A (ja) * | 2010-11-10 | 2012-05-31 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 濁水用回転装置 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS594739B2 (ja) * | 1980-06-20 | 1984-01-31 | 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 | ライトペン装置 |
JPS5949059A (ja) * | 1982-09-14 | 1984-03-21 | Fujitsu Ltd | 画情報伝送方法 |
US4569067A (en) * | 1983-08-04 | 1986-02-04 | Motorola, Inc. | Dual master shift register bit |
JP3305196B2 (ja) * | 1996-04-09 | 2002-07-22 | 三菱重工業株式会社 | 軸封装置 |
JP4069435B2 (ja) * | 1999-11-30 | 2008-04-02 | 日本精工株式会社 | スピンドルシール装置 |
JP2005238114A (ja) * | 2004-02-26 | 2005-09-08 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | スラグ粉砕機の軸受構造 |
-
2005
- 2005-11-16 JP JP2005332071A patent/JP4831809B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103267128A (zh) * | 2013-06-03 | 2013-08-28 | 上海工程机械厂有限公司 | 一种链轮轴密封机构 |
CN103267128B (zh) * | 2013-06-03 | 2015-06-17 | 上海工程机械厂有限公司 | 一种链轮轴密封机构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007139030A (ja) | 2007-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8505924B2 (en) | Rotary shaft sealing assembly | |
JP5580532B2 (ja) | メカニカルシール装置 | |
US8608176B2 (en) | Sealing arrangement | |
US7044217B2 (en) | Stuffing box for progressing cavity pump drive | |
JP4831809B2 (ja) | 濁水用回転装置の軸シール構造 | |
CN103874860B (zh) | 用于竖直涡轮泵的轴承组件 | |
EP1348897B1 (en) | Shaft seal device | |
JP5225675B2 (ja) | メカニカルシール装置 | |
WO2016067490A1 (ja) | 主軸装置 | |
JP2005238114A (ja) | スラグ粉砕機の軸受構造 | |
CN101532498B (zh) | 多层次渣浆泵的机械密封 | |
JP2009113056A (ja) | 連続鋳造設備のロール装置 | |
CN201582033U (zh) | 轴向无间隙密封装置 | |
CN216429930U (zh) | 熔体出料齿轮泵组合密封结构 | |
WO2012063683A1 (ja) | 濁水用回転装置 | |
CN205715302U (zh) | 绞吸头轴承室密封装置 | |
CN101074680A (zh) | 复合涂层衬里油浆泵 | |
EP2511576B1 (en) | Seal arrangement | |
JP4136971B2 (ja) | スラリ流体用ロータリジョイント | |
US6227712B1 (en) | Internal oil flow path for gear box bearings | |
US12006979B2 (en) | Bearing seat assembly | |
DK2881628T3 (en) | Shaft seal system and associated rotary shaft sealing system | |
JP2012246979A (ja) | 軸封構造および回転流体機械 | |
CN113931839A (zh) | 一种釜底熔体出料齿轮泵组合密封结构 | |
USRE9703E (en) | Valve-stem packing |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071214 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100630 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101222 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20110114 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110902 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110919 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4831809 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |