JP4830054B1 - シャッター - Google Patents
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Abstract
【課題】開口部全体が水につかるような大量の水が押し寄せた場合でも、自動的かつ効果的に、その開口部の内側への水の浸入を食い止めること。
【解決手段】水よりも軽い比重を有する昇降板と、前記昇降板を収納する収納部と、前記収納部の上方で前記昇降板を昇降自在に案内する枠部と、前記枠部と前記昇降板との接触面をシールするシール部と、を備えたシャッターであって、
前記昇降板は、前記収納部に流入した水の水位変動に応じて前記収納部及び前記枠部の間を上下動することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】水よりも軽い比重を有する昇降板と、前記昇降板を収納する収納部と、前記収納部の上方で前記昇降板を昇降自在に案内する枠部と、前記枠部と前記昇降板との接触面をシールするシール部と、を備えたシャッターであって、
前記昇降板は、前記収納部に流入した水の水位変動に応じて前記収納部及び前記枠部の間を上下動することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、建物への水の浸入を防止する防水構造技術に関する。
上記技術分野において、特許文献1に示されているように、高潮や集中豪雨等による浸水を防止しようとする浮力式床面止水装置がある。
しかしながら、上記浮力式床面止水装置は、いわゆる防潮堤に類するものであり、水位が止水板を超えた場合に水の浸入を防ぐことができなかった。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るシャッターは、
建物の開口部に設置され、前記建物内への津波の流入を防止するためのシャッターであって、
水よりも軽い比重を有する昇降板と、
前記昇降板を収納する収納部と、
前記収納部の内部及び上方において、前記昇降板の4辺を昇降自在に案内するガイドローラを備えた枠部と、
前記ガイドローラと前記昇降板との接触面よりも内側において、前記枠部と前記昇降板との隙間を環状にシールして、前記開口部から前記建物内への津波の流入を防ぐシール部と、
を備え、
前記昇降板は、前記収納部に流入した水の水位変動に応じて前記収納部及び前記枠部の間を上下動することを特徴とする。
前記昇降板の下部が、前記昇降板の上部に比して重量が大きいことは好適である。
前記昇降板が、前記建物の外側に向けて膨らむように湾曲していることも好適である。
建物の開口部に設置され、前記建物内への津波の流入を防止するためのシャッターであって、
水よりも軽い比重を有する昇降板と、
前記昇降板を収納する収納部と、
前記収納部の内部及び上方において、前記昇降板の4辺を昇降自在に案内するガイドローラを備えた枠部と、
前記ガイドローラと前記昇降板との接触面よりも内側において、前記枠部と前記昇降板との隙間を環状にシールして、前記開口部から前記建物内への津波の流入を防ぐシール部と、
を備え、
前記昇降板は、前記収納部に流入した水の水位変動に応じて前記収納部及び前記枠部の間を上下動することを特徴とする。
前記昇降板の下部が、前記昇降板の上部に比して重量が大きいことは好適である。
前記昇降板が、前記建物の外側に向けて膨らむように湾曲していることも好適である。
本発明によれば、開口部全体が水につかるような大量の水が押し寄せた場合でも、自動的かつ効果的に、その開口部の内側への水の浸入を食い止めることができる。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1実施形態)
次に、本発明の第1実施形態に係るシャッター100について説明する。本実施形態のシャッター100は、図1に示されるように、建物の玄関ドア150の外側に配置されている。そして、玄関前には玄関ドア150とシャッター100に挟まれた玄関前空間160が形成されている。
次に、本発明の第1実施形態に係るシャッター100について説明する。本実施形態のシャッター100は、図1に示されるように、建物の玄関ドア150の外側に配置されている。そして、玄関前には玄関ドア150とシャッター100に挟まれた玄関前空間160が形成されている。
シャッター100は、水よりも軽い比重を有する昇降板101と、昇降板101を収納する収納部102と、収納部102の上方で昇降板101を昇降自在に案内する枠部103とを備えている。収納部102と枠部103とは一体に形成され、ケーシングとして機能する。
シャッター100は、玄関ドア150が設置された建物の開口の屋外180側の開口端部170に設置される。枠部103は、建物の屋外180側の開口端部170に嵌め込みにより設置されている。長方形の開口端部170と枠部103の接続部は水密になっており、開口端部170と枠部の間を通って屋外180側から玄関前空間160側に水が浸入することが防止されている。
昇降板101は、中空の四角形の板状部材であり、比重が水よりも軽いので水に浮く。従って、シャッター100の収納部102に水が流れ込むとシャッター100内の昇降板101に浮力が作用し、水位Wsの変動に応じて、昇降板101がシャッター100内を昇降する。昇降板101内部をメッシュ構造など多孔構造でもよい。また、必ずしも密閉中空体である必要は無く、水が来る側とは逆の内側(ここでは玄関側)の面に通気口を設けても良い。そうすれば、昇降板101内部を大気圧に保つことができ、内部気圧の変化を要因とする応力の増加などを回避することができる。
収納部102は、枠部103の下側に一体に形成されており、地中に埋設された状態である。収納部102は、玄関ドア150側に配置された内側板部と、その外側に対向する状態で配置された外側板部とを備え、上端に開口を有する袋状の構成である。この開口は、枠部103の下側開口に連通している。つまり、収納部内空間は枠部内空間に連通している。して、収納部102の中空部107に昇降板101を収納可能である。収納部102は、さらに、上端に跳ね上げ式の踏み板159を備えている。この踏み板159が閉じた状態では、収納部102の上端開口は閉口状態にあり、玄関を出入りする者が収納部102の上端に躓くことはない。
なお、以下の説明では、収納部内空間と、枠部内空間とを合わせた空間を、便宜的にシャッター100の内部空間と称する。
また、シャッター100は、シール部材142を備えている。シール部材142は、枠部103及び収納部102上端と昇降板101との接触面をシールするものであり、枠部103の内板及び収納部102上端の内板に、開口部105を完全に取り囲むように設置されている。
シール部材142としては、種々のセルフシールパッキンを用いることが可能である。セルフシールパッキンとしては、例えば、リップパッキンやスクィーズパッキンを挙げることができる。そして、リップパッキンとしては、例えば、カップパッキン、フランジパッキン、Vパッキン、Uパッキン、Lパッキンを挙げることができる。また、スクィーズパッキンとしては、例えば、Oリング、角リングを挙げることができる。シール部材142のパッキンの素材は、ゴムに限られず、例えば皮革などでもよい。
カバー106は、開口部105の周囲の枠部103に設けられ、枠部103と昇降板101との隙間を小さくする。津波の海水中に異物が混在している場合に、この隙間より大きな異物が内部に侵入するのを防ぐ。これにより、内部の動作の障害となるような異物の侵入を防ぐことができる。
シャッター100は、収納部102の屋外180側に、収納部102に隣接する屋外側作業スペースS1を備えている。このような作業スペースS1があれば、シャッター100の、特に収納部102のメインテナンス時の作業性が向上する。
また、本実施形態のシャッター100は、収納部102と屋外180側の空間とを連通する取水口Wmを備えている。取水口Wmがあれば、増水時に迅速に収納部102に水を取り入れることができ、迅速に浮力を利用して昇降板101を上昇させることができる。
上端ストッパ155及び下端ストッパ153は、昇降板101の昇降範囲を規制するものである。上端ストッパ155は、枠部103の上枠体133に取り付けられており、昇降板101を上昇限度位置である密閉位置(図1において二点鎖線で示される昇降板の位置参照)よりも上昇させないようにしている。また、下端ストッパ153は、収納部102の底板に取り付けられており、昇降板101を下降限度位置である退避位置(図1において実線で示される昇降板の位置参照)よりも下降させないようにしている。つまり昇降板101は、下端ストッパ153に当接している退避位置101aと上端ストッパ155に当接している密閉位置101bと、の間を昇降移動可能になっている。
図2は、シャッター100を正面から見た場合の内部構成を示す図である。図2に示されるように、枠部103は、垂直に延びる左右の縦枠体131,132と、両縦枠体131,132の上端に繋がった上枠体133とを備えている。枠部103の中心部分は、これら3つの枠体に囲まれた長方形の開口部105になっている。
左右の縦枠体131,132は、長手方向に直交する断面の形状がU形状であり(図5参照)、U形状の開口が開口部105側に向けられた状態になっている。また、上枠体133も同様に、長手方向直交断面の形状がU形状であり、U形状の開口が開口部側に向けられている。
次に、図3〜図5を用いて、シャッター100内部における昇降板101のガイド機構について説明する。図3は、図2のB−B面におけるシャッターの断面図である。図4は、図1のC−C面におけるシャッターの断面図である。図5は、図2のD−D面におけるシャッターの断面図である。
図3及び図4に示されるように、シャッター100は、ガイド部材308、309、401を備えている。ガイド部材308、309、401は、枠部103内を上下動(垂直移動)する昇降板101を移動方向に案内するものである。ガイド部材308、309、401は、枠部103に固定された支持部308a、309a、401aと、水平の回転軸周りに回転可能な状態で支持部に取り付けられたガイドローラ308b、309b、401bとを備えている。
ガイド部材308のガイドローラ308bは、玄関ドア150側に向いた昇降板101の内側面301に接する。ガイド部材309のガイドローラ309bは、屋外180側に向いた昇降板101の外側面302に接する。
ガイド部材308、309は、上下方向に一列に並ぶ状態で、枠部103の内面と収納部102の内面に、それぞれ複数設置されている。つまり、シャッター100は、枠部103から収納部102まで延在するガイド部材308、309の列をそれぞれ2列備えている。
図4、図5に示すように、ガイド部材401のガイドローラ401bは、昇降板101の左右の側面に接する。
ガイド部材401は、上下方向に一列に並ぶ状態で、枠部103と、収納部102の左右の横板には、それぞれ複数設置されている。つまり、シャッター100は、枠部103から収納部102まで延在する縁部ガイド部材401の列を昇降板101の移動空間の左右両側に備えている。
内側のガイドローラ308bと外側のガイドローラ309bとの離間距離L1は昇降板101の内外方向Xの厚さ寸法に対応しており、昇降板101は両ガイドローラ308b,309bの間に配置されている。このような構造にすると、両ガイドローラ308b,309bによって、昇降板101の内外方向Xの位置ズレが防止される。
また、左側の縁部ガイドローラ401bと右側の縁部ガイドローラ401bの離間距離L2は昇降板101の幅方向Yの寸法に対応しており、昇降板101は左右の縁部ガイドローラ401bの間に配置されている。このような構造にすると、左右の縁部ガイドローラ401bによって、昇降板101の左右方向の位置ズレが防止される。
このように、昇降板101の内外方向及び左右方向の位置ズレを防止すると、昇降板101をスムーズに上下動させることができる。
シール部材142は、図5に示されるように、枠部103及び収納部102上端の内板に固定された台座部551とその台座部551に固定されたパッキン552とを備えている。
パッキン552は、柔軟なゴム製の環状部材であり、開口部105を取り囲むように配置されている。そして、パッキン552は、密閉位置(図4において二点鎖線で示される位置参照)に位置する昇降板101を正面視したとき、昇降板101の外周縁に囲まれる範囲内にパッキン552全体が位置するように配置されている(図4参照)。
また、昇降板101は、下部が上部に比べて重量が大きくなっている。別言すれば、図6に示されるように、昇降板101の重心位置601は、昇降板101の上下方向の中間位置602よりも下側に位置している。このような構造にすると、昇降するときの昇降板101の安定性が向上し、昇降板101をスムーズに昇降させることができる。
図7は、シール部材142の構造を詳しく説明するための図である。図5でも説明したように枠部103及び収納部102上端の内板に固定された台座部551とその台座部551に固定されたパッキン552とを備えている。
パッキン552は、台座部551に固定された根元部701と、根元部701から突出したリップ部702とを備えている。リップ部702は、根元部701から内外方向Xの外側(屋外側)に向けて突出しており、リップ部702の先端は、開口部105から離間する向きに湾曲している。従って、環状のリップ部702の内側面721は、外方向(図中左方向)外側(図中上側)に向いた凸面になっており、他方の外側面722は、内方向(図中右方向)内側(図中下側)に向いた凹面になっている。
凸状である内側面721の頂上の稜線部(内外方向外側に最も突出した位置)723は、自然状態(昇降板が収納部102に収納された状態)では、リップ部の全周に亘り、昇降板101の内側面301の位置よりも昇降板101の内部側に位置している。したがって、昇降板101が上昇して密閉位置に位置すると、シール部材142のリップ部702は、全周に亘って昇降板101の内側面301に当接する(図7参照)。リップ部702が全周に亘って昇降板101に当接すると、枠部103の開口(開口部)105が昇降板101によって塞がれる。
ところで、シール部材142のリップ部702と昇降板101とが当接した状態で枠部103に水が浸入して水位Wsがリップ部702の位置まで上昇すると、リップ部702の外側面722が水の力Wfによって押される(図7参照)。水の押す力Wfの方向は、外側面722の表面に直交する方向である。従って、リップ部702のうち昇降板101に接触している部分(稜線部723)は、水の押す力Wfで昇降板101に押し付けられる。この押し付け力Wfによって接触部分の水密性が向上する。このように、本実施形態のシャッター100のシール部材142は、浸入防止対象である水から受ける力(水圧)を利用して浸入防止性能を向上させる、いわゆるセルフシールパッキンである。
次に、上述した昇降板101の津波など大量の水が押し寄せた時の位置の変化について図8を用いて詳しく説明する。
通常時、シャッター100の昇降板101は、退避位置に位置している。そして、シャッター100に津波が押し寄せると、まず、取水口Wmから海水が収納部102内に流入する(S801)。
この状態で、その水位が退避位置に位置する昇降板101の喫水線位置の高さ位置(昇降板101の上端からHだけ下方の位置)に達し、さらに水位が上昇すると、昇降板101が水に浮いた状態になる。この状態になると、昇降板101は、水位の昇降に応じて自動的に昇降する。昇降板101は、喫水線よりも上側の浮上部(上端から長さHの部分)を常に水面上に突出させた状態で昇降する。したがって、昇降板101の上縁を乗り越えて玄関ドア150に水が流入することはない。
津波の海面上昇に伴い、昇降板101は、浮力により、複数のガイドローラに沿って上昇する(S802)。昇降板101の上昇に伴い、踏み板159が上方に回動し、開放位置に移動する(S803)。
昇降板101は、津波の水位に応じてに徐々に上昇すると、水位が上側シール部材142の高さに達する前に、先に昇降板101の上部が上側シール部材142の高さに達してシール部材142に当接する(S804)。
そして、昇降板101がシール部材142に当接すると、シール部材142のうち昇降板101が当接している部分が水密状態になる。
このように、本実施形態で用いているシャッター100では、常に水面上に出ている昇降板101の浮上部が水面より高い位置でシール部材142に当接して水密状態を確保する。つまり、水密状態が確保された領域の上端(昇降板101の上端)は常に水面より高い位置である。したがって、水位が変動しても、シャッター100の開口部105から玄関ドア150への水の流入は常に防止できる。
さらに水位が上昇すると、最終的に昇降板101は密閉位置に達し(S805)、環状のシール部材142の全周に亘って昇降板101が当接する状態になる。この状態でも、シャッター100の開口部から玄関ドア150への水の浸入が完全に防止できる。その後、さらに水位が上昇して、住宅が水没状態になっても、開口部105から住宅内部への水の流入が防止された状態が維持される。
このように、玄関ドア150等の出入り口の外側にシャッターを設置すれば、水位に応じて自動的に昇降板101が上昇して開口部から住宅内への水の流入を確実に防止できる。
なお、シャッター100の設置位置は、玄関の外側に限られず、建物の種々の開口に設置可能である。ここで建物の開口とは、例えば、玄関などの居住者の出入口、窓や換気口等の貫通口、屋内駐車スペースの入口や荷物搬入口等の車両出入口として用いられる開口のことである。なお、建物の開口にシャッターを設置する場合、開口の外側端部にシャッターを設置することが好ましい。
(第2実施形態)
本実施形態のシャッター900は、図9に示すように、第1実施形態のシャッター100に、昇降板101を付勢して昇降させる昇降機構を加えたものである。これ以外の構成は、第1実施形態のシャッター100と同様であるため、その詳しい説明を省略する。
本実施形態のシャッター900は、図9に示すように、第1実施形態のシャッター100に、昇降板101を付勢して昇降させる昇降機構を加えたものである。これ以外の構成は、第1実施形態のシャッター100と同様であるため、その詳しい説明を省略する。
昇降機構としては、ここでは、収納部内に鉛直に延在する状態で設置されたボールネジ911と、ボールネジの長手方向に沿って移動可能に螺合された昇降部材912と、ボールネジ911を回転させるための回転器具913とを備える。回転器具913としては、例えば、ボールネジ911にチェーン・スプロケット機構を介して着脱可能に連結できる回転用のハンドルを挙げることができる。昇降部材912としてはナットなどを挙げられる。
このような構成の昇降機構を設置する場合は、上下方向に延在する貫通孔901aを中央部に備えた昇降板901を用いる。この貫通孔901aは、昇降板901内部の中空部とは隔絶されており、昇降板901の中空部の密閉性は確保されている。従って、昇降板901の水に浮く性質は維持されている。
回転器具913を用いる場合は、まず、昇降板901の貫通孔901aに上からボールねじ911を挿入し、昇降板901の下端から突出したボールねじ部分に昇降部材912を螺合させる。この状態で、これらの部材を収納部102の内部に入れて、ボールねじ911の下端及び上端をシャッター900に対して中心軸周りに回転可能に取り付ける。なお、昇降部材912は、昇降板901の下端面に当接するものである。従って、ボールねじ911を回転させて昇降部材912を昇降させることによって、昇降板901を昇降させることができる。
昇降板901を昇降させる場合は、ボールネジ911に回転用のハンドルなどの回転器具913をチェーン・スプロケット機構(不図示)を介して連結する。
上記構成により昇降板901を手動で昇降させることができるので、シャッター900のメインテナンス作業性を向上させ、緊急時の対応が可能となる。
(第3実施形態)
上記実施形態では、1つのリップ部を有するシール部材142を設けたが、図10に示すように複数のリップ部1011、1012を有するシール部材1001を設置しても良い。あるいは、シール部材自体を複数設けても良い。このように、リップ部又はシール部材を複数設置すると、水密性がより確実に確保される。
上記実施形態では、1つのリップ部を有するシール部材142を設けたが、図10に示すように複数のリップ部1011、1012を有するシール部材1001を設置しても良い。あるいは、シール部材自体を複数設けても良い。このように、リップ部又はシール部材を複数設置すると、水密性がより確実に確保される。
(第4実施形態)
図11は、本発明の第4実施形態としてのシャッター1100を示す図である。上述の実施形態では、外側にメンテナンス用作業スペースを設けたが、図11の構成では内側(玄関側)にメンテナンス用作業スペースS2を備えている。本実施形態のシャッター1100は、図11に示すように、ケーシング(枠部103及び収納部102)にヒンジを有する扉1101を有している。この扉は、冷蔵庫の扉のように片側に大きく開く構造であることが望ましい。
図11は、本発明の第4実施形態としてのシャッター1100を示す図である。上述の実施形態では、外側にメンテナンス用作業スペースを設けたが、図11の構成では内側(玄関側)にメンテナンス用作業スペースS2を備えている。本実施形態のシャッター1100は、図11に示すように、ケーシング(枠部103及び収納部102)にヒンジを有する扉1101を有している。この扉は、冷蔵庫の扉のように片側に大きく開く構造であることが望ましい。
このように、作業スペースを屋内側に設けることにより特に収納部102のメインテナンス時の作業性が向上する。
また、本実施形態のシャッター1100は、開閉できる扉1101を備えているので、ガイドローラやシール部材のメインテナンスを容易に行なうことができる。
本実施形態のシャッター1100のこれら以外の構成は、第1実施形態のシャッター100と同じであるため同じ構成については同じ符号を付してその説明を省略する。
なお、内側板ではなく、外側板を開閉可能にしてもよい。つまり、作業スペースS1,S2に面するいずれか一方の側板を開閉可能にすることができる。
(第5実施形態)
図12は、本発明の第5実施形態としてのシャッター1200を示す図である。本実施形態のシャッター1200は、昇降板1201に、のぞき窓1211と開閉可能な脱出口1212とを備えている。のぞき窓1211により、昇降板1201が上昇して密閉位置1201bにきても、シャッター1200の外側を見ることができる。また、脱出口1212があれば、何らかの不具合で昇降板1201が密閉位置1201bに固定された状態になっても、シャッター1200の屋外側と玄関側との間で行き来できる。
図12は、本発明の第5実施形態としてのシャッター1200を示す図である。本実施形態のシャッター1200は、昇降板1201に、のぞき窓1211と開閉可能な脱出口1212とを備えている。のぞき窓1211により、昇降板1201が上昇して密閉位置1201bにきても、シャッター1200の外側を見ることができる。また、脱出口1212があれば、何らかの不具合で昇降板1201が密閉位置1201bに固定された状態になっても、シャッター1200の屋外側と玄関側との間で行き来できる。
(第6実施形態)
図13は、本発明の第6実施形態としてのシャッター1300の内部を上方から示す図である。本実施形態では、シール部材1342の設置位置は、昇降板1301の内側面1311である。昇降板1301にシール部材1342を設置する場合は、シール部材1342の台座部1351を昇降板1301の外周縁部に沿って全周に亘って設置する。そして、台座部1351に、上記実施形態で用いたパッキンと同じ構造のセルフシールパッキン1352を設置する。このパッキン1352は、密閉位置に位置する昇降板1301を正面視したとき、パッキン1352がシャッター枠部中央の開口部105を取り囲む状態になるよう配置される。これにより、シャッター1300の玄関側に水が浸入することが防止できる。
図13は、本発明の第6実施形態としてのシャッター1300の内部を上方から示す図である。本実施形態では、シール部材1342の設置位置は、昇降板1301の内側面1311である。昇降板1301にシール部材1342を設置する場合は、シール部材1342の台座部1351を昇降板1301の外周縁部に沿って全周に亘って設置する。そして、台座部1351に、上記実施形態で用いたパッキンと同じ構造のセルフシールパッキン1352を設置する。このパッキン1352は、密閉位置に位置する昇降板1301を正面視したとき、パッキン1352がシャッター枠部中央の開口部105を取り囲む状態になるよう配置される。これにより、シャッター1300の玄関側に水が浸入することが防止できる。
(第7実施形態)
図14は、本発明の第7実施形態としてのシャッター1400の内部を上方から示す図である。本実施形態では、昇降板1401の形状は、平板状ではなく、湾曲している。湾曲した昇降板1401としては、例えば、屋外側に向けて凸状態に湾曲した構造のものが好ましい。昇降板1401は、屋外側から玄関側への水の浸入を防止するものであり、増水したとき、昇降板1401は、屋外側の面1411で水圧を受ける。従って、屋外凸に湾曲していれば、より高い水圧に耐えることができ、優れた耐久性を実現することができる。
図14は、本発明の第7実施形態としてのシャッター1400の内部を上方から示す図である。本実施形態では、昇降板1401の形状は、平板状ではなく、湾曲している。湾曲した昇降板1401としては、例えば、屋外側に向けて凸状態に湾曲した構造のものが好ましい。昇降板1401は、屋外側から玄関側への水の浸入を防止するものであり、増水したとき、昇降板1401は、屋外側の面1411で水圧を受ける。従って、屋外凸に湾曲していれば、より高い水圧に耐えることができ、優れた耐久性を実現することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステム又は装置も、本発明の範疇に含まれる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステム又は装置も、本発明の範疇に含まれる。
Claims (3)
- 建物の開口部に設置され、前記建物内への津波の流入を防止するためのシャッターであって、
水よりも軽い比重を有する昇降板と、
前記昇降板を収納する収納部と、
前記収納部の上方において、前記昇降板の4辺を昇降自在に案内するガイドローラを備えた枠部と、
前記ガイドローラと前記昇降板との接触面よりも内側において、前記枠部と前記昇降板との隙間を環状にシールして、前記開口部から前記建物内への津波の流入を防ぐシール部と、
を備え、
前記昇降板は、前記収納部に流入した水の水位変動に応じて前記収納部及び前記枠部の間を上下動することを特徴とするシャッター。 - 前記昇降板の下部は、前記昇降板の上部に比して重量が大きいことを特徴とする請求項1に記載のシャッター。
- 前記昇降板は、前記建物の外側に向けて膨らむように湾曲していることを特徴とする請求項1または2に記載のシャッター。
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