JP4829712B2 - 合成木材 - Google Patents

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本発明は、合成木材に関し、より詳細には、高剛性であり、吸水性が低く、且つ安価で生産性に優れた合成木材に関する。
従来より、熱可塑性樹脂と木粉を混合して押出成形して得られた合成木材が主に建材として多用されている。例えば木粉を含んだポリプロピレンやポリエチレンはデッキ材等として用いられ、市販されている。これらの合成木材は木材と比較して耐水性や機械物性に優れ、屋外に使用しても色調の変化が少ない等の付加価値を有するものであり、また、合成木材の成形においてはシリンダで混練した樹脂温度より低い金型温度で賦形することによって、混練樹脂に圧縮をかけ、木粉と熱可塑性樹脂の密着性向上効果を発現させて、機械物性を向上させたり、異形形状を保持する工夫がなされている。
また、アルミ等の金属芯材に対して木調の熱可塑性樹脂を被覆した材料が、剛性等の機械物性に優れているため、デッキ材や手すりなどの建材に用いられている。
さらに、特定のセラミック微細中空粒子、シリカ粉末及びガラス粉末やガラスマイクロバルーンからなる組成物に、固形換算で6質量%以下のレゾール型フェノール樹脂、硬化剤及び水を加えて得られる不燃性複合材を木材に積層又は被覆してなる複合合成木材が提案されている(例えば特許文献1参照)。
木粉と熱可塑性樹脂を押出成形して得られた合成木材については、木粉の乾燥に多大のエネルギーを必要とし、充分に乾燥を行わないと成形品内部に水蒸気によるボイドやクラックを生じるし、また、金型で混練樹脂が圧縮される際に木粉空隙部分に内包されていた空気が樹脂中に吹きだし、ボイドやクラックを生じるという問題がある。このような問題は木粉が多孔質である以上、少なからず生じるものである。そこで、このような問題を回避すべく、金型内で充分に冷却を行い、成形品表面にまで欠陥が達する前に硬化させるといった手段が取られることもある。しかし、そうすると、金型内での樹脂粘度が高くなるために成形機にかかる背圧が過大になりやすいし、また、成形品を充分に固化させるために押出量を減少せざるを得ず生産性が低下するといった問題が生じる。
また、アルミ等の金属を芯材とし、木調の樹脂を被覆した材料については、金属の成形と被覆層の成形を同時に行うことが難しく、あらかじめ成形された金属に樹脂を被覆するのが一般的であり、そのため、長尺品の成形には定尺の金属を接合する工程を必要とし、コストがかかるし、また、中空形状のアルミを用いた場合には被覆層を厚くしないと、軽量衝撃に対して高周波の音を生じやすいといった問題がある。
さらに、不燃性複合材を木材に積層又は被覆してなる複合合成木材については、不燃性複合材を予め木材に貼着しうるように成形して供する場合、中空形状に成形したり、長尺に成形するのは困難であり、使用分野が制限されるのを免れない。
こうした状況下に、高剛性、低吸水性であって、且つ安価で生産性に優れた合成木材を開発することが求められていた。
登録実用新案公報第3039061号
本発明は、上記した従来技術のもつ問題点に鑑み、高剛性であり、吸水性が低く、且つ安価で生産性に優れた合成木材を提供することを課題とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、芯材とそれを被覆する表面被覆層とを含む合成木材において、芯材を、特定割合の強化無機材料を含む熱可塑性樹脂組成物からなるものとし、表面被覆層を、木調のものとし、それを芯材の外面の少なくとも一部に積層させることにより、所期の課題が達成されることを見出し、この知見に基づいて本発明をなすに至った。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、強化無機材料を40〜70体積%含む熱可塑性樹脂組成物からなる芯材(A)と、芯材(A)の外面の少なくとも一部に積層されてなる木調の表面被覆層(B)とを含む合成木材であって、芯材(A)に用いられる熱可塑性樹脂が、ポリエチレンを40〜60質量%、ポリプロピレンを30〜60質量%及びポリスチレンを3〜20質量%の割合で含んだポリオレフィンであることを特徴とする合成木材が提供される。
また、本発明の第2の発明によれば、第1の発明において、強化無機材料がフライアッシュであることを特徴とする合成木材が提供される。
また、本発明の第の発明によれば、第1又は2の発明において、表面被覆層(B)が、熱可塑性樹脂と木質材料とを含有することを特徴とする合成木材が提供される。
また、本発明の第の発明によれば、第の発明において、木質材料が木粉であることを特徴とする合成木材が提供される。
また、本発明の第の発明によれば、第3又は4の発明において、表面被覆層(B)に用いられる熱可塑性樹脂がポリエチレンであることを特徴とする合成木材が提供される。
また、本発明の第の発明によれば、第1ないしのいずれかの発明において、芯材(A)及び表面被覆層(B)の一方又は両方が、さらに不飽和カルボン酸変性ポリオレフィンを含むことを特徴とする合成木材が提供される。
本発明の合成木材によれば、高剛性であり、吸水性が低く、且つ安価で生産性に優れるなどの顕著な効果が奏される。
本発明の合成木材は、合成木材の必要性能を分化し、合成木材を構成する各部に分担させている。すなわち、本発明の合成木材は、合成木材に必要な剛性は強化無機材料を充填した芯材によって発現させ、衝撃強度、曲げ強度等は芯材に被覆させた表面被覆層により発現させ、また、表面被覆層に木調や木質感をもたせることで木材に似た外観を形成させてなるものである。
本発明の合成木材は、強化無機材料を40〜70体積%含む熱可塑性樹脂組成物からなる芯材(A)と、芯材(A)の外面の少なくとも一部に積層されてなる木調の表面被覆層(B)とを含むことで特徴付けられるものである。
以下、本発明の合成木材について、その構成や、その製造法等について詳細に説明する。
1.合成木材の構成
<芯材>
芯材は、強化無機材料を40〜70体積%含む熱可塑性樹脂組成物、すなわち強化無機材料と熱可塑性樹脂を含む組成物であって、強化無機材料を組成物全量に対し40〜70体積%含むものである。
強化無機材料は特に限定されないが、好ましくは石炭灰、ガラス繊維、炭酸カルシウム、マイカ、ウォラストナイト、バライト、セリサイト、石膏、セメントコンクリート粉砕物、岩石粉粒体、ガラス粉粒体、珪酸カルシウム、珪砂、シリカ、アルミナ、バーミキュライト、パーライト、膨張頁岩等が挙げられ、中でも石炭灰、特にフライアッシュが火力発電所からの副産物として多量排出され、安価で入手しやすく、また、環境保全や廃棄物リサイクルの点からも推奨される。また、フライアッシュは球状をしていることから押出成形機内で樹脂の流速が安定し、スクリュー等での混練によるせん断で形状が変化しにくい点でも好ましい。
強化無機材料は粒状のものが好ましく、かかる粒状物の平均粒径は、好ましくは1〜1000μm、より好ましくは10〜300μmとするのがよい。この粒径が小さすぎると熱可塑性樹脂中に均一に分散させることが困難となるし、また、大きすぎても薄肉の成形品を得ることが困難であるし、成形品に外力が加わった際に強化無機材料と熱可塑性樹脂との界面に応力集中が発生しやすい。
強化無機材料は芯材を構成する熱可塑性樹脂組成物全量に対し通常40vol%以上、70vol%未満、好ましくは50〜65vol%、より好ましくは55〜65vol%の割合で含有させることが肝要である。この含有割合が40vol%未満では充分な弾性率向上効果が期待できないし、また、70vol%以上では強化無機材料間に樹脂が入り込みにくく、成形時にクラックを生じる等の不具合を生じる恐れがある。
また、芯材に用いられる熱可塑性樹脂は特に限定されず、例えばポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ABS、EVA、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、アクリル系樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンスルフイド、ポリアセタール等が挙げられる。ポリオレフィンとしては具体的には、LLDPE(線状低密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、LDPE(低密度ポリエチレン)等のポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・エチレンランダム共重合体、プロピレン・α−オレフィンブロック共重合体、プロピレン・α−オレフィンランダム共重合体等が挙げられ、中でもポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ABS等が好ましく挙げられる。
ポリスチレン樹脂は高い弾性率をもっていることから、それを混合させた熱可塑性樹脂により合成木材の剛性を向上させることができる。
熱可塑性樹脂としては、特にポリオレフィンにポリスチレンの混合されたものや、ポリプロピレンが好ましい。
熱可塑性樹脂は特にバージン品でなくてもよく、例えば、家庭から排出され、回収された容器包装材のリサイクル用品でもよい。リサイクル用品の容器包装材はポリエチレンが40〜60質量%程度、ポリプロピレンが30〜60質量%程度、ポリスチレンが3〜20質量%程度の割合で含まれているので好適に用いられる。
芯材には、さらに、強化無機材料と熱可塑性樹脂の界面密着性を向上させ、さらなる弾性率向上効果を得るために、不飽和カルボン酸変性ポリオレフィンを適宜配合させてもよい。不飽和カルボン酸変性ポリオレフィンには例えば無水マレイン変性ポリプロピレン等が用いられる。不飽和カルボン酸変性ポリオレフィンは、コスト対効果の観点から、その酸変性度は2〜20%、中でも7〜12%、その配合量は熱可塑性樹脂に対し0.2〜10%、中でも0.5〜5%とするのが好ましい。
芯材の賦形される形状としては、使用目的や用途等に応じ様々で適宜選択でき、限定されるものではないが、例えば、デッキ材として使用される場合は軽量化、原料コストの低減を図るために中空とされることが好ましい。また、エッジに嵌合部を設けて互いに接合したり、根太に接合できるように構成されることにより施工が楽になり好ましい。また、合成枕木等に使用される場合には、断面が方形の長尺角材の形状が好ましい。
<表面被覆層>
表面被覆層は、木調のものであれば特に制限されないが、木調の熱可塑性樹脂又は木質材料を含む熱可塑性樹脂組成物から構成されるものが好ましい。
それらにおける熱可塑性樹脂は芯材と同様、特に限定されないが、高い衝撃強度をもち、比較的耐候性に優れるポリオレフィン、中でもポリエチレンやポリプロピレン、特にポリエチレンが望ましい。
また、表面被覆層は、芯材(A)の外面の少なくとも一部に積層されていることが肝要であり、その形態としては、具体的には例えば上面のみに表面被覆層を設けたデッキ材、部屋の内面側のみに表面被覆層を設けた住宅用の内装造作材、全周を被覆したルーバーなどが挙げられ、用途や外観の必要性に応じて被覆する部位を決定するとよい。
木調の熱可塑性樹脂は、熱可塑性樹脂被覆材の外表面に、柾目や板目模様等の木目模様など、外観が木調となるように、線状の凹凸を形成したり、適当な顔料を線状に流したり、サンディングを施すことによって得られる。線状の凹凸を形成させるには、例えば金型に予め凹凸形状を形成しておいたり、表面被覆層に熱収縮率の異なる2種以上の熱可塑性樹脂を用いることによって立体的な凹凸形状を付与するなどして行われる。熱収縮率の差としては、1×10−5/℃以上とするのがより明確に木目調を付与できるので好ましい。
表面被覆層として好ましくは、木質材料を含む熱可塑性樹脂組成物、すなわち熱可塑性樹脂に木質材料を混合配合したブレンド物が、木固有の手触りや温かみ等の木質感が発現されるので、用いられる。
木質材料としては、例えば材木、木板、合板、パルプ、竹材等の切削屑、研磨屑、切断鋸屑、粉砕物等の木粉、おがくず等が挙げられ、中でも木粉が好ましい。
また、表面被覆層(B)が、熱可塑性樹脂を含む場合、さらに添加剤として芯材(A)でも適宜配合される不飽和カルボン酸変性ポリオレフィンを含んでいてもよい。
このように、本発明の合成木材は、強化無機材料を高充填した芯材で優れた剛性を発揮し、表面被覆層で木調外観や木質感、優れた衝撃強度や曲げ強度を発揮し、従来の合成木材成形品よりも大幅に物性を向上させることができ、さらには芯材に木粉ではなく強化無機材料が高充填されていることで吸水による寸法変化も極めて小さくすることができるし、また、従来技術で問題視される合成木材押出成形固有のボイドやクラック等による生産性の問題も解消されるものである。
また、本発明の合成木材には、成形性を向上させるための可塑剤(α,β不飽和カルボン酸系モノマー、低分子オレフィン等)、成形性を向上させるための滑剤(ステアリン酸、ステアリン酸金属塩等)、耐候性等の耐久性を向上させる紫外線吸収剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、木質感、木目調や、デザイン性を付与するための顔料或いは顔料マスターバッチ、難燃性等を付与する難燃剤、熱可塑性樹脂組成物の各組成成分間の親和性を向上させるための酸変性オレフィン、低分子酸変性オレフィン等の添加剤が芯材及び表面被覆層の一方又は両方に配合されていてもよい。
本発明の合成木材のサイズについては、使用目的や用途等に応じて様々であるが、芯材の肉厚は強度、剛性の点から、厚み1mm以上、好ましくは3mm以上とするのがよい。また、表面被覆層の厚みは0.1〜3mm、好ましくは0.5〜1.5mmとするのがよく、厚みが0.1mm未満になると引掻き傷がついた場合に芯材が露出して傷が目立つ可能性があるし、また、3mmを越えると強化無機材料を充填した芯材の割合が少なくなり、必要とする剛性が得にくい可能性がある。
2.合成木材の製造法
本発明の合成木材は、以下のような方法で製造することができる。
・各種原料を押出機にて加熱混練、押出成形する方法
・各種原料について複数の混練部をもつ多層型射出成形機にて成形する方法
・芯材原料および表面被覆層原料を段階的に加熱プレス型内に投入して圧締後、冷却して脱型する方法
・予め表面被覆層となる被覆材を作成し、この被覆材を別途作成した芯材に被着させたのち、加熱圧締するかあるいは貼着する方法
上記の押出成形法においては、具体的には、例えば熱可塑性樹脂と強化無機材料とからなるか、あるいはこれらと必要に応じ配合される添加成分とからなる複合材料を、押出機に連結された加熱賦形型、それに直結された冷却型、冷却型に直結された表面加熱型に順次供給して芯材を賦形し、さらに芯材を表面加熱型に直結された加熱被覆型に送り、これに熱可塑性樹脂や木質材料を含む熱可塑性樹脂組成物を供給、被覆させて表面被覆層を形成させ、製品化される。
また、押出機に直結した加熱賦形型を出た樹脂をサイジング金型により賦形し、その後に被覆金型を通して表面を被覆することも可能である。
また、必要に応じて冷却水槽や引取り機を備えてもよい。
押出機としては、一軸、同方向二軸、異方向二軸等の一般的なものの他、遊星ねじ押出機、KCKコンテニアンミキサー等の特殊なものも用いられる。
また、芯材を賦形する方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、芯材原料混合物を、圧縮空気、プランジャー、送りプレス、無端ベルト等を用いて、押圧あるいは圧締する方法等が挙げられる。
また、芯材の外面の少なくとも一部に木調の表面被覆層を積層させ方法としては、特に限定されるものではなく、例えば、以下のような方法が挙げられる。
・前記の押出成形のように、被覆金型と被覆原料を混練するためのサブ押出機により芯材に被覆する方法。
・複数のシリンダを備えた射出成形機を用いて芯材原料を混練、金型に注入した後に被覆原料を混練して金型に注入する方法。(芯材原料と被覆原料の順序は特に限定されない。)
・あらかじめ成形された芯材の表面を加熱溶融させて表面被覆層を溶着する方法。
・あらかじめ成形された芯材にホットメルト接着剤などの接着剤を塗工し、表面被覆層を貼り付ける方法。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
実施例1〜3、比較例1〜4
表1、表2に示す種類及び配合割合の芯材原料を単軸押出機で加熱混練し、ペレットとした。このペレットをΦ50一軸押出機で加熱融解させて押出し、加熱賦形型、冷却賦形型、表面加熱型、加熱被覆型に順次送り出して板状の芯材を成形した。比較例1及び4は、この芯材自体を試料とした。
さらに表面被覆層をもつ試料については、表1、表2に示す種類及び配合割合の表面被覆層用原料を用い、上記した板状の芯材の送り出された加熱被覆型にて、芯材の表面に被覆層を形成させた。
いずれの試料も、断面が6×60mmの平板状長尺体とした。
各試料の成形時の最大線速を測定し、また、各試料について、機械物性、24時間水中に浸漬したときの吸水量(質量変化)と寸法変化(厚み方向)をJIS K 6911に準拠して測定した。これらの測定結果も表1、表2に示す。
なお、表面被覆層をもつ試料については、断面が4×58mmの平板状長尺芯材の全周に1mm厚の被覆層を設け上記断面のものとした。
Figure 0004829712
Figure 0004829712
これより、芯材(本発明の規定範囲内のもの)のみからなる試料(比較例1)では衝撃強度、曲げ強度に劣るし、また、芯材に樹脂とともに木粉を用いた試料(比較例2)では曲げ弾性率に劣り、剛性が低下する上に、吸水性が高く、寸法変化も大きいし、また、強化無機材の含有割合が低く、本発明の規定範囲内に達しない試料(比較例3)では曲げ弾性率に劣り、剛性が低下するし、また、芯材(本発明の規定範囲外のもの)のみからなる試料(比較例4)では成形体表面にクラックが発生してしまうのに対し、実施例の試料はいずれも高剛性で、衝撃強度、曲げ強度に優れる上に、吸水性が低く、寸法変化も小さいことが分かる。
本発明の合成木材は、高剛性であり、吸水性が低く、且つ安価で生産性に優れているため、各種エクステリア製品、住宅用内装材等の建材、各種構造材、例えばデッキ材、手すり、枕木等として使用することができる。

Claims (6)

  1. 強化無機材料を40〜70体積%含む熱可塑性樹脂組成物からなる芯材(A)と、芯材(A)の外面の少なくとも一部に積層されてなる木調の表面被覆層(B)とを含む合成木材であって、
    芯材(A)に用いられる熱可塑性樹脂が、ポリエチレンを40〜60質量%、ポリプロピレンを30〜60質量%及びポリスチレンを3〜20質量%の割合で含んだポリオレフィンであることを特徴とする合成木材。
  2. 強化無機材料がフライアッシュであることを特徴とする請求項1に記載の合成木材。
  3. 表面被覆層(B)が、熱可塑性樹脂と木質材料とを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の合成木材。
  4. 木質材料が木粉であることを特徴とする請求項に記載の合成木材。
  5. 表面被覆層(B)に用いられる熱可塑性樹脂がポリエチレンであることを特徴とする請求項3又は4に記載の合成木材。
  6. 芯材(A)及び表面被覆層(B)の一方又は両方が、さらに不飽和カルボン酸変性ポリオレフィンを含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の合成木材。
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