JP4829409B2 - 微細刃具の刃先検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は刃先幅が0.05〜0.5mmの微細刃具の刃先の検査に好適であり、0.001mm単位まで測定可能な微細刃具の刃先の検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10(a),(b)はJIS B 4211で規定されている通常のエンドミルの側面図である。
(a)は刃先が角である普通のスクエアエンドミル101を示し、(b)は刃先が球面である普通のボールエンドミル102を示し、図中、Dは刃先幅である。
【0003】
細いエンドミルは、歯科用ドリルのやすりの様に極く小さなもので、外径2mm程度の丸棒の先端を鉛筆の様に尖らせ、その先端に切れ刃を形成したものであり、市販品としては刃先幅Dの最小値が、0.2mmのものが実用に供されている。
【0004】
ところで近年、精密樹脂成形金型のキャビティ形状は増々微細になり、それを達成するためにより細いエンドミルが必要となってきた。すなわち、より細かな機械加工を施すには、さらに小さな刃先幅のエンドミル(微細エンドミル)が必要となってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、エンドミルの更なる微細化を妨げている大きな要因は、刃先の検査装置にある。従来、この種の刃具の刃先検査には、時計修理工が用いる8倍ルーペを経て、50倍単眼(又は双眼)顕微鏡が用いられてきた。
【0006】
図11(a),(b)は従来の単眼顕微鏡の原理図である。
(a)に示す通り、単眼顕微鏡110は、筒111に対物レンズ112、目盛付きガラス板113、接眼レンズ114を直列に取付け、検査対象115を、例えば50倍に拡大して見ることのできる検査具である。
(b)は(a)のb−b矢視図、すなわち目盛付きガラス板113の平面図であり、目盛付きガラス板113は透明なガラス板に同心円状の目盛116を刻む若しくはプリントしたものである。
【0007】
図12は従来の目盛付きガラス板の目盛を拡大した図であり、目盛116を構成する線117の幅(太さ)tは0.01mmが刻み若しくはプリントの限度(製造限界)であり、そのために線117と線117とのピッチpは0.1mmが製造の限度となる。
【0008】
ところで、検査対象のみならず、線117,117も図11(a)の接眼レンズで拡大される。倍率が上がるほど、線の幅が大きくなり、しかも輪郭が不明朗になる。これは、ドットプリンタで打った文字(フォント)を拡大すると、輪郭がギザギザになることと同じである。
そのために、拡大率があまりあげることができず、50倍程度の倍率が常用される。
【0009】
そして、50倍で例えば0.1mmを見れば5mm(50×0.1=5mm)の像を見ることができるが、この大きさの像において長さや角度を正確に計測するには熟練を要し、生産性が悪く、実用的でない。
そのため、上述した通りに、市販品の刃先幅Dは0.2mmが限度となる。
【0010】
逆に、従来は0.5mm以上の刃先幅のエンドミルが主流であって50倍程度の工具顕微鏡で不自由はしていなかったのが実情であると言える。
【0011】
しかし、エンドミルの微細化要求は留ることはなく、0.2mmを下回る0.1mmの微細エンドミル、さらには0.05mm、この好ましくは0.03mmの刃先幅の超微細エンドミルが切望されている。
そこで、本発明の目的は0.05〜0.5mmの刃先幅の刃具を提供することのできる技術を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の微細刃具の刃先検査装置は、刃先幅が0.05〜0.5mmの微細刃具をセットすることのできる刃具セット台と、前記微細刃具の移動量を測定するデジタルカウンタと、300倍を超える倍率を有するズーム機構を内蔵するとともに光学情報を電気情報に変換する固体撮像デバイスカメラを備える顕微鏡と、この顕微鏡の先を刃具セット台に臨ませるべく顕微鏡を支える顕微鏡支持部材と、固体撮像デバイスからの電気情報を処理して映像情報にする処理部と、この処理部からの情報を映像表示すると共に表示面が平坦であるフラットディスプレイと、このフラットディスプレイの表示面に取外し可能に貼り付ける透明ゲージプレートと、からなる微細刃具の刃先検査装置において、
前記透明ゲージプレートには、適用倍率を示す倍率文字及び長さを測るときに使用する直線目盛が明示され、且つこの直線目盛に添えて1目盛が0.01ミリであることが明示されていることを特徴とする
【0013】
刃先幅が0.05mmの刃先を、600倍でズームアップすれば、フラットディスプレイに見掛け上30mmの大きさの刃先像を表示させることができる。この見掛け上(拡大像)30mmの刃先像に透明ゲージプレートを重ねることで、刃先幅の計測、形状の確認などを観察者の目視で行うことができる。
透明ゲージプレートに付す目盛は線の太さを0.1mm、線と線のピッチを1〜5mmにすることは、通常の学童用物差しを作る技術を以てすれば容易なことである。この程度の目盛で見掛け上30mmの大きさを精度良く計測できることは言うまでもない。
【0014】
すなわち、従来は対物レンズと接眼レンズとの間に目盛板を配置していたものを、本発明では接眼レンズより観察者寄りに、具体的には接眼レンズに代わる固体撮像デバイスより観察者寄りのフラットディスプレイに目盛板に代わる透明ゲージプレートを配置したことを特徴とする。この結果、透明ゲージプレートに付す目盛の線の太さ、ピッチは容易に定めることができ、透明ゲージプレートはごく安価のもので済ませることができる。
そして、安価な透明ゲージプレートを多種類準備しておき、観察対象に応じて、交換すればよい。
【0015】
請求項2では、透明ゲージプレートには円錐状に尖らせた刃具先端のテーパ角を測るときに使用する斜線目盛、及びボールエンドミルのボールの直径を測るときに使用する同心円目盛が明示されていることを特徴とする。
【0016】
細刃具のうちで微細エンドミルはスクエアエンドミル、ボールエンドミルともに刃具先端のテーパ角を測る必要があり、加えてボールエンドミルはボールの直径を測る必要がある。
そこで、透明ゲージプレートに、傾斜目盛と同心円目盛を付すことで検査能率を高める。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、方位線x,yは説明の必要なので図の余白に記載した。
図1は本発明に係る微細刃具の刃先検査装置の構成図であり、微細刃具の刃先検査装置10は、刃先幅が0.05〜0.5mmの微細刃具11をセットすることのできる刃具セット台20と、300倍を超える倍率(実施例では約300倍〜3000倍の倍率)を有するズーム機構31を内蔵するとともに光学情報を電気情報に変換する固体撮像デバイスカメラ(CCDカメラ)32を備える顕微鏡30と、この顕微鏡の先33を刃具セット台20に臨ませるべく顕微鏡30を支える顕微鏡支持部材40と、固体撮像デバイスカメラ32の電気情報を処理し映像情報に変換する処理部35と、この処理部35からの情報を映像表示すると共に表示面51が平坦であるフラットディスプレイ50と、表示面51に取外し可能に貼り付ける透明ゲージプレート60と、からなる。61,61は取外し容易な粘着剤付き透明テープである。
【0018】
なお、図が複雑になるので研削盤は省略したが、装置ベース21に研削盤を付属することで、検査装置付き研削盤が得られる。具体的に、砥石を顕微鏡の先33まで横移動可能にし、砥石での研削を実施したら、砥石を待機させ、刃具を検査し、また砥石での研削を実施する如くに、検査と研削とを交互に実施する。
従来は研削盤から刃具を外し、この刃具を工具顕微鏡で検査し、また研削盤に取付けて研削することから、能率が悪かった。この点、本発明によれば、刃具を外す必要がないので、能率良く研削が行える。
【0019】
刃先検査装置10を詳しく説明すると、刃具セット台20は、装置ベース21にy軸に沿って移動可能なy方向スライダ22を載せ、このy方向スライダ22を移動させると共にそのときの移動量を計測するデジタルカウンタ23(1位の目盛0.001mm)を備えたy方向移動つまみ24の回転で移動できるようにし、この様なy方向スライダ22にx軸に沿って移動可能なx方向スライダ25を載せ、このx方向スライダ25を移動させると共にそのときの移動量を計測するデジタルカウンタ26(1位の目盛0.001mm)を備えたx方向移動つまみ27の回転で移動できるようにし、この様なx方向スライダ25に水平スピンドル28を回転自在に取付け、この水平スピンドル28の先端に刃具11を把持するチャック29を取付け、水平スピンドル28の後端に回転用つまみ28aを取付けたものである。
【0020】
顕微鏡支持部材40は、装置ベース21に立てた支柱41に、スライドブロック42を取付け、このスライドブロック42を任意の高さでロックボルト43で固定することができるスタンドであり、スライドブロック42に上下腕44,45を上下動スライド可能に取付け、これらの上下腕44,45で顕微鏡30を支えさせる。ピント合せつまみ46を回すことで、顕微鏡30のピントを合せることができる。なお、顕微鏡支持部材40は顕微鏡30を支えることができれば図の構造に限定するものではない。
【0021】
ところで、本発明では表示面が湾曲している一般のディスプレイは採用しない。映像が、ディスプレイの周囲において歪み、後述する透明ゲージプレート60の目盛と合わなくなるからである。
そこで、本発明では表示面51が平坦(含むほぼ平坦)面であるフラットディスプレイ50を採用する。
【0022】
図2は本発明に係る透明ゲージプレート図であり、透明ゲージプレート60は、樹脂透明板62に倍率文字63、及び長さを測るときに使用する直線目盛64,65を必須事項し、円錐状に尖らせた刃具先端のテーパ角を測るときに使用する斜線目盛66を選択事項とし、ボールエンドミルのボールの直径を測るときに使用する同心円目盛67を選択事項としたものである。
【0023】
図1に示すズーム機構31には倍率を示す目盛34が刻まれており、凡その倍率を設定することができる。しかし、この倍率は正確であるべきである。
また、透明ゲージプレート60は簡単に交換できるためズーム倍率と異なっていることがあり得る。従って、初期チェックとしてこれらの確認をする必要がある。
【0024】
図3(a)〜(c)は透明ゲージプレートの倍率にズーム倍率が合致することの確認説明図である。
(a)において、先ず、表示面51に刃具の像12を写し、この像12をx方向に移動させる(図1のx方向移動つまみ27を回す)。この像12の移動軌跡に直線目盛64を合致させつつ透明ゲージプレート60を表示面51に貼り付ける。
【0025】
次に透明ゲージプレート60の原点68に、矢印▲1▼の要領で像12の例えば尖先を合せる。そして、(b)に示すx方向デジタルカウンタ26をリセットして「0.000」にする。
(a)に戻って、刃具の像12をx軸に沿って矢印▲2▼のごとく、例えば3目盛(0.03mm)移動させる。
このときにx方向デジタルカウンタ26を読み、(c)に示す通りに「0.030」になっていれば、透明ゲージプレートの倍率文字にズーム倍率が合致している。
仮に、不一致であれば、ズームの倍率を微調整し、再度確認すればよい。
【0026】
ここで、重要なことは、透明ゲージプレート60に倍率文字63と直線目盛64が記されていれば、ズーム倍率の較正のみならず、刃具の長さの計測が可能となることである。刃具で重要な刃先幅などは図3(a)〜(c)の要領で簡単に計測することができる。
従って、本発明の透明ゲージプレート60は好ましくは図2とするが、簡便的には図3(a)であっても差支えない。
【0027】
図4(a)〜(d)は本発明に係る微細刃具の素材加工工程図である。
(a)に示す通り、例えば直径2.0mmの素材71を準備する。素材は超硬など刃具として常用されている材料であれば、材質の種類は問わない。
この素材71を研削盤で鉛筆の様に先端を突にする。
(b)は、先端が円錐部72になった第1中間材73を示す。円錐部72を研削盤で半割りにする。
(c)は、先端が半割り円錐になった第2中間材74を示す。
(d)は、(c)のd矢視図であり、削り出した平坦面がすくい面75になる。
この第2中間材74に更に手を加えて、微細スクエアエンドミル又は微細ボールエンドミルを製造する。この要領を以下に説明する。
【0028】
図5は(a)〜(d)は微細スクエアエンドミルの加工工程図である。
(a)は図4(d)の拡大図であり、この第2中間材74の先端を加工線76に沿って削り落とす。
(b)は先端を削り落としたところの第3中間材77を示す。
(c)は(b)のc線断面図であり、加工線78に沿って第1逃げ面79を形成することですくい面75との間のコーナに底刃80を付け、加工線81に沿って第2逃げ面82を形成する。
(d)は(b)のd線断面図であり、加工線83に沿って円周第1逃げ面84を形成することですくい面75との間のコーナに側刃85を付け、加工線86に沿って円周第2逃げ面87を形成する。
これで、スクエアエンドミルを得ることができる。
【0029】
図6は本発明の透明ゲージプレートの斜線目盛及び同心円目盛の使用法説明図である。なお、同心円目盛67の使用法は後述する。
スクエアエンドミルの円錐状に尖らせた刃具先端の側刃85を斜線目盛66に重ねることで、テーパ角(例えば15度)を読み取ることができる。ただし、透明ゲージプレートの貼り方によっては斜線目盛66に角度誤差が発生する。そこで、若干手間は掛るが、本発明では、別の角度計測法も用意している。
【0030】
図7(a)〜(f)は本発明の別の角度計測法の説明図である。
(a)において、先ず原点68に刃具の側刃85を合せる。
そして、(b)において、y側のデジタルカウンタ23及びx側のデジタルカウンタ26をリセットして「0.000」にする。
(c)において、y側のデジタルカウンタ23の目盛を例えば「0.015」に合せる。この作業は図1のy方向移動つまみ24を回すことで実施できる。
(d)はそのときのデジタルカウンタ23,26の表示を示す。
【0031】
(e)において、表示面上の側刃85を右に移動して、原点68に合せる。この作業は、図1のx方向移動つまみ27を回すことで実施する。この移動中にはx側のデジタルカウンタ26の目盛を読む必要はない。
側刃85が原点68に重なったら、(f)にてx側のデジタルカウンタ26の数値(例えば「0.004」)を読取る。
【0032】
(g)に示す通り、刃具の側刃をy(0.015mm)上げ、次に結果としてx(0.004mm)右へ移動したことになるため、この結果得られる角度θは、tanθ=0.004/0.015=4/15=0.2666、θ=15゜の単純な三角法演算で求めることができる。
図6では角度を簡易的に求め、最終的に図7の三角法演算で精密な角度を計算すれば、能率良くテーパ角を計測し、仕上げることができる。
【0033】
図8は本発明の透明ゲージプレートによる逃げ面の仕上り確認要領図であり、表示面51に写った刃具の像12を矢印▲3▼のごとく回す(図1の回転用つまみ28aを回す。)と、側刃85は矢印▲4▼のごとく右に移動する軌跡が目視できる。この移動が滑らかであれば、図5(d)に示した円周第1逃げ面84及び円周第2逃げ面87が仕様通りに形成できていることになる。
もし、移動軌跡が図の矢印▲4▼のごとく右へ移動しなければ、刃具破損の原因になることから逃げ面84,87の再加工が必要になる。
【0034】
図9は(a)〜(c)は微細ボールエンドミルの加工工程図である。
(a)は図4(d)の拡大図であり、この第2中間材74の先端を加工線88に沿って丸める。
(b)は先端を丸めたところの第3中間材77を示す。
(c)は(b)のc線断面図であり、加工線89に沿って第1逃げ面91を形成することですくい面75との間のコーナに底刃80を付け、加工線93に沿って第2逃げ面94を形成する。これで微細ボールエンドミルを得ることができる。
【0035】
図6に戻って、ボールエンドミルの先端95を同心円目盛67に合せることで、ボールエンドミルのボールの直径を測ることができる。
【0036】
尚、本発明の刃先検査装置10は、微細エンドミル(スクエアエンドミル、ボールエンドミル)の検査に好適であるが、0.5mm以上の図10(a),(b)のような通常のエンドミルや、その他の微細刃具であるドリル、リーマ、バイト、ブローチの検査に適用することは差支えない。
また、請求項1では刃先幅0.05〜0.5mmの刃具を対象としたが、ズームの倍率をアップすれば、0.001mmまで計測可能である。従って、検査対象は0.05mm以下であっても差支えない。
【0037】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1では、接眼レンズより観察者寄りに、具体的には接眼レンズに代わる固体撮像デバイスより観察者寄りのフラットディスプレイに目盛板に代わる透明ゲージプレートを配置したことを特徴とする。
この結果、透明ゲージプレートに付す目盛の線の太さ、ピッチは容易に定めることができ、透明ゲージプレートはごく安価のもので済ませることができる。
そして、安価な透明ゲージプレートを多種類準備しておき、観察対象に応じて、交換すればよい。
ところで、ズーム機構には倍率を示す目盛が刻まれており、凡その倍率を設定することができる。しかし、この倍率は正確であるべきである。また、透明ゲージプレートは簡単に交換できるためズーム倍率と異なっていることがあり得る。従って、初期チェックとして、ズーム倍率と選ばれた透明ゲージプレートの適合性を確認する必要がある。
そこで、請求項1では、透明ゲージプレートに、適用倍率を示す倍率文字及び長さを測るときに使用する直線目盛を明示し、且つこの直線目盛に添えて1目盛が0.01ミリであることを明示した。
微細刃具を移動させる。この移動量を、透明ゲージプレートに付した直線目盛で読取る。
併行して、移動量を、刃具セット台に付属するデジタルカウンタで読取る。直線目盛での読みとデジタルカウンタでの読みとが合致すれば、透明ゲージプレートの倍率文字にズーム倍率が合致している。仮に、不一致であれば、ズームの倍率を微調整し、再度確認すればよい。
【0038】
また、従来の技術で説明した顕微鏡では、観察者だけが検査対象を見ることができ、その他の者は同時には見ることができない。そこで、従来は、観察者が像を紙に描き、この紙上の像で他の者に説明をすることになる。この結果、微細刃具に対する教育が非能率的になり、従来は微細刃具の学習が極めて困難であった。
この点において、本発明では観察すべき刃具の像はフラットディプレイに表示でき、この像を複数の者が同時に目視できるため、1人が指導者で残りが学習者であれば、能率良く刃具の見方、研磨の仕方など必要な技術を伝承することができる。
【0039】
請求項2では、透明ゲージプレートには円錐状に尖らせた刃具先端のテーパ角を測るときに使用する斜線目盛、及びボールエンドミルのボールの直径を測るときに使用する同心円目盛が明示されていることを特徴とする。
【0040】
細刃具のうちで微細エンドミルはスクエアエンドミル、ボールエンドミルともに刃具先端のテーパ角を測る必要があり、加えてボールエンドミルはボールの直径を測る必要がある。
そこで、透明ゲージプレートに、傾斜目盛と同心円目盛を付すことで検査能率を高める。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る微細刃具の刃先検査装置の構成図
【図2】本発明に係る透明ゲージプレート図
【図3】透明ゲージプレートの倍率にズーム倍率が合致することの確認説明図
【図4】本発明に係る微細刃具の素材加工工程図
【図5】微細スクエアエンドミルの加工工程図
【図6】本発明の透明ゲージプレートの斜線目盛及び同心円目盛の使用法説明図
【図7】本発明の別の角度計測法の説明図
【図8】本発明の透明ゲージプレートによる逃げ面の仕上り確認要領図
【図9】微細ボールエンドミルの加工工程図
【図10】JIS B 4211で規定されている通常のエンドミルの側面図
【図11】従来の単眼顕微鏡の原理図
【図12】従来の目盛付きガラス板の目盛を拡大した図
【符号の説明】
10…微細刃具の刃先検査装置、11…刃具、12…刃具の像、20…刃具セット台、30…顕微鏡、31…ズーム機構、32…固体撮像デバイスカメラ(CCDカメラ)、33…顕微鏡の先、35…処理部、40…顕微鏡支持部材、50…フラットディスプレイ、51…表示面、60…透明ゲージプレート、63…倍率文字、64,65…直線目盛、66…傾斜目盛、67…同心円目盛、68…原点。

Claims (2)

  1. 刃先幅が0.05〜0.5mmの微細刃具(11)をセットすることのできる刃具セット台(20)と、前記微細刃具(11)の移動量を測定するデジタルカウンタ(23)と、300倍を超える倍率を有するズーム機構(31)を内蔵するとともに光学情報を電気情報に変換する固体撮像デバイスカメラ(32)を備える顕微鏡(30)と、この顕微鏡(30)の先を前記刃具セット台(11)に臨ませるべく前記顕微鏡(30)を支える顕微鏡支持部材(40)と、前記固体撮像デバイスからの電気情報を処理して映像情報にする処理部(35)と、この処理部(35)からの情報を映像表示すると共に表示面(51)が平坦であるフラットディスプレイ(50)と、このフラットディスプレイ(50)の表示面(51)に取外し可能に貼り付ける透明ゲージプレート(60)と、からなる微細刃具の刃先検査装置(10)において、
    前記透明ゲージプレート(60)には、適用倍率を示す倍率文字(63)及び長さを測るときに使用する直線目盛(64)が明示され、且つこの直線目盛(64)に添えて1目盛が0.01ミリであることが明示されていることを特徴とする微細刃具の刃先検査装置。
  2. 前記透明ゲージプレート(60)は、円錐状に尖らせた刃具先端のテーパ角を測るときに使用する斜線目盛(66)、及びボールエンドミルのボールの直径を測るときに使用する同心円目盛(67)が明示されていることを特徴とする請求項1記載の微細刃具の刃先検査装置。
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