JP4828960B2 - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類の乾燥用にヒートポンプを具えた衣類乾燥機に関する。
従来より、衣類乾燥機において、衣類の乾燥用にヒートポンプを具えたものは、乾燥性能が良く、エネルギーの省減に効果があるものとして注目されている。このヒートポンプを具えた衣類乾燥機においては、衣類を収容する乾燥室の空気を、ヒートポンプの蒸発器と凝縮器とを配設した通風路を通して循環させ、そのうちの蒸発器で空気の冷却除湿をし、凝縮器で空気の加熱をして、乾燥室に逐次送り込み、そして又、衣類から水分を奪った空気を通風路に通すということを繰り返すことにより、衣類を漸次乾燥させるようにしている。
従って、衣類を乾燥させる際に発生する水分を蒸発器で回収し、その折りに吸収した潜熱を圧縮機により高温の冷媒状態に変換し、凝縮器で空気を加熱するエネルギーとして再使用する。このようにすることで、外部には僅かな放熱ロスがある以外、ほとんどエネルギーを逃がさず再利用できる。従って、効率の良い乾燥を実現できるのである。
しかして、このものにおいては、上記通風路を蒸発器と凝縮器との間の部分で遮断し、そして、通風路外の空気を吐風用送風機により蒸発器(冷却器)に通して機外に吐出させることにより、衣類乾燥機が設置された洗面室等のスペースの冷房をすることが考えられている(例えば特許文献1参照)。
特開平9−56992号公報
上述のごとく考えられたものの場合、吐風用送風機が通風路の後方に設置されており、通風路外の空気を通風路に送り込む方式となっている。この方式では、多数のダンパ(風路切換装置)を配置して風路を切換える必要があり、構造が複雑となる。又、蒸発器が、ヒートポンプに一般的に用いられる、多数の伝熱フィンを付設するものにおいては、本来空気抵抗が大きく、ダンパによる密閉度を高めないと、所期の風の流れは作りにくい。よって、その分、厳密な造りが必要となる。
加えて、吐風用送風機に万一故障が発生したときには、衣類乾燥機の全体を前方に出すか、前後を反転させるかして、吐風用送風機の点検、修理、交換の作業を行うしかなく、作業性が良くない。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、ヒートポンプによる乾燥運転及び冷房運転の選択使用ができるものにおいて、それを簡単な構造で実現でき、併せて、冷房運転用の吐風用送風機に万一故障が発生したときの点検、修理、交換の作業性が良い衣類乾燥機を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の衣類乾燥機においては、乾燥室の空気を、ヒートポンプの蒸発器、凝縮器を配設した通風路を通して循環させることにより衣類を乾燥させる乾燥機能と、風路切換装置により、前記通風路から機外の前方に通じた吐風口の開放をし、吐風用送風機により、前記通風路の前記蒸発器と凝縮器との間の部位に設けた吸気口から通風路外の空気を吸入して、その空気を前記蒸発器を通して前記吐風口から機外の前方に吐出することにより、設置スペースの冷房をする冷房機能とを有し
前記吐風用送風機を前記通風路の前方に設置したことを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、吐風用送風機を通風路の前方に配置したことで、通風路外の空気を蒸発器を通して効率良く吸い込むことができる。又、風路切換装置も、それ1つだけあれば、乾燥運転状態から冷房運転状態への切換えが可能になる。よって、非常に簡単な構造で、衣類乾燥機が設置されたスペースの冷房ができるようになる。更に、冷房運転用の吐風用送風機に万一故障が発生したときの点検、修理、交換は、衣類乾燥機の全体を動かすことなく、通風路の前方ででき、作業性を良くできる。
以下、本発明を洗濯乾燥機に適用して、その第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図5を参照して説明する。
まず、図2には、洗濯乾燥機、中でもドラム式(横軸形)洗濯乾燥機の全体構成を示しており、外箱1の内部に、水槽2を配設し、水槽2の内部に回転槽(ドラム)3を配設している。
上記水槽2及び回転槽3は、ともに円筒状を成すもので、前側(図中、左側)の端面部にそれぞれの開口部4,5を有している。このうち、回転槽3の開口部5は洗濯物(衣類)出し入れ用であり、それを水槽2の開口部4が囲繞している。又、水槽2の開口部4は、外箱1の前面部に形成した洗濯物出し入れ用の開口部6にベローズ7で連ねており、外箱1の開口部6には扉8を開閉可能に設けている。
回転槽3には又、周側部(胴部)のほゞ全域に孔9を形成しており(一部のみ図示)、この孔9は、洗濯時及び脱水時に通水孔として機能し、乾燥時には通風孔として機能するようになっている。水槽2には、前側の端面部の上部(前記開口部4より上方の部分)に温風出口10を形成し、後側の端面部の上部に温風入口11を形成している。このほか、水槽2の底部の最後部には、排水口12を形成しており、この排水口12に水槽2外で排水弁13を接続し、更に、排水弁13に排水ホース14を接続して、これらにより水槽2内の水を機外に排出するようにしている。
回転槽3の後側の端面部の後面(背面)には、補強部材15を取付けており、この補強部材15を介して、回転槽3の後側の端面部の中心部に回転軸16を取付け、この回転軸16を補強部材15から後方へ突出させている。回転槽3の後側の端面部の中心部周りには、多数の温風導入孔17を形成している。
これに対して、水槽2の後側の端面部の中心部には、軸受ハウジング18を取付けており、この軸受ハウジング18の中心部に上記回転軸16を挿通して軸受19,20により回転可能に支承している。又、それにより、回転槽3を水槽2に同軸状で回転可能に支持している。なお、水槽2は、図示しないサスペンションにより前記外箱1に弾性支持しており、その支持形態は、水槽2の軸方向が前後となる横軸状で、しかも前上がりの傾斜状であり、従って、この水槽2に上述のように支持された回転槽3も、同形態となっている。
前記軸受ハウジング18には、外周に、モータ21のステータ22を取付けており、このステータ22に、回転軸16の後端部に取付けたロータ23を外側から対向させている。従って、モータ21はアウターロータ形であり、更に、この場合、ブラシレスDCモータであって、回転槽3を回転軸16を中心に回転させる駆動装置として機能するようになっている。
水槽2の後側の端面部の内側には、温風カバー24を装着している。一方、前記補強部材15には、前記回転軸16を取付けた中心部の周囲部分に複数の比較的大きな温風導入口25を形成しており、この部分の外周部にシール部材26を装着し、このシール部材26の先端縁部を温風カバー24の前面に圧接させることによって、前記温風入口11から上記温風導入口25へと気密に通じる温風通路27を構成している。
水槽2の下方(外箱1の底面上)には、複数個のクッション28を介して台板29を配置し、この台板29上に通風ダクト30を配置している。この通風ダクト30は、前端部の上部に吸風口31を有しており、この吸風口31に、前記水槽2の温風出口10を還風ダクト32及び接続ホース33を介して接続している。なお、還風ダクト32は前記ベローズ7の左側を迂回するように配管している。
一方、通風ダクト30の後端部には循環用送風機34のケーシング35を接続しており、このケーシング35の出口部36を、接続ホース37及び給風ダクト38を介して、前記水槽2の温風入口11に接続している。なお、給風ダクト38は前記モータ21の左側を迂回するように配管している。
これらの結果、還風ダクト32、接続ホース33、通風ダクト30、ケーシング35、接続ホース37、給風ダクト38により、前記水槽2の温風出口10と温風入口11とを接続して通風路39が設けられている。
なお、前記循環用送風機34は、この場合、遠心ファンであり、ケーシング35の内部に遠心羽根車40を有しており、その遠心羽根車40を回転させるモータ41をケーシング35の外部に有している。
しかして、通風路39中、通風ダクト30の内部には、前部に蒸発器42を配置しており、後部に凝縮器43を配置している。これらの蒸発器42及び凝縮器43は、いずれも詳しくは図示しないが、冷媒流通パイプに伝熱フィンを細かいピッチで多数配設して成るフィン付きチューブ形のもので、熱交換性に優れており、それらの伝熱フィンの各間を、前記通風ダクト30を後述のように流れる風が通るようになっている。
そして更に、蒸発器42及び凝縮器43は、図3に示す圧縮機44及び絞り弁(特には電子式の絞り弁)45と共にヒートポンプ46を構成するもので、このヒートポンプ46においては、接続パイプ47によって、圧縮機44、凝縮器43、絞り弁45、蒸発器42の順にこれらをサイクル接続しており(冷凍サイクル)、圧縮機44が作動することによって冷媒を循環させるようになっている。なお、圧縮機44は、図2に示すように、通風ダクト30外に並設している。
通風ダクト30の側面部中、前記吸風口31と蒸発器42との間における通風ダクト30底面部の最低部30aに臨む部分には、除湿水排出口48を形成しており、この除湿水排出口48は、前記外箱1の側面下部に形成した排水口49に接続パイプ50によって接続している。排水口49には又、通風ダクト30の底面部中、凝縮器43の直前部分に形成した冷却水排出口51を、接続パイプ52によって接続している。なお、通風ダクト30は、底面部中の、蒸発器42の直下に位置する部分30bを上記除湿水排出口48に向け下降する傾斜面としている。
更に、前記通風ダクト30の前端部の前面部には、吐風口53を形成している。この吐風口53は、それより前方の外箱1前下部に形成した吐風スペース54を介して、通風路39から機外に通じている。なお、吐風スペース54は下部が外箱1内のスペースと連通し、上部が機外に開口している。
又、吐風口53は、通風路39の前記回転槽3と前記蒸発器42との間の部分である吸風口31と連通していて、その連通部分には、切換ダンパ55を設けている。この切換ダンパ55は、詳細には、吐風口53側に位置して、上端部が支軸56により前後に回動可能に支持され、図示を省略したモータや電磁石など駆動源の動力により回動されて、前記通風ダクト30の吸風口31の閉鎖、開放の切換えをし、同時に吐風口53の開放、閉鎖の切換えをする風路切換装置として機能するようになっている。
一方、通風路39における蒸発器42と凝縮器43との間の部分である通風ダクト30の中間部の上壁には、吸気口57を形成しており、凝縮器43の直上部には冷却装置58を設けている。この冷却装置58は、この場合、凝縮器43の上面部と略同じ大きさの四角形の扁平容器から成る散水器であり、底部のほゞ全面部に多数の散水孔(図示省略)を有していて、その散水孔から凝縮器43に散水することにより、凝縮器43を冷却するようになっている。又、冷却装置58は、上壁部の一端部に受水口60を有していて、この受水口60に給水チューブ61の先端部を接続している。
しかして、給水チューブ61の基端部は、前記外箱1内の後上部に取付けた給水弁62の出口部の一つに接続している。なお、給水弁62は、給水チューブ61の基端部を接続した出口部のほかにも、出口部を複数有するもので、それらは前記外箱1内の前側の上部に配置した給水ボックス63に接続パイプ64によって接続している。更に、給水ボックス63は、詳しくは図示しないが、洗剤投入部並びに柔軟仕上剤投入部を有していて、上記給水弁62は、出口部の開放の選択により、洗い時に給水ボックス63の洗剤投入部を経て前記水槽2内に給水し、最終すすぎ時に給水ボックス63の柔軟仕上剤投入部を経て同じく水槽2内に給水し、そして、洗濯乾燥機が設置されたスペースの冷房をするときに、給水チューブ61を経て冷却装置58に注水するようにしている。
そして、通風路39の前方である前記通風ダクト30の吐風口53前面(前記吐風スペース54内)には、吐風用送風機65を設置している。この吐風用送風機65は、この場合、横流ファンであり、詳細には図4及び図5に示すように、ケーシング66の内部に、多数の長尺状翼片を円筒状に配列して成る横流羽根車67を有し、その横流羽根車67を回転させるモータ68をケーシング66の外部に並設していて、全体に横長状を成している。
しかして、吐風用送風機65のケーシング66の後部には、図4に示すように、複数の取付部69を有しており、この取付部69を前記通風ダクト30の吐風口53前面の周囲部に当てて、それぞれねじ70により着脱可能に取付けている。又、その結果、吐風用送風機65はケーシング66の入口部71を吐風口53に合致させて連通させており、ケーシング66の出口部72を上方(機外)に開放させている。
なお、吐風用送風機65に対して、前記外箱1の前面部の下部(前記吐風スペース54の前面部)は前カバー73であり、この前カバー73は外箱1の前面部の下辺部に図2に示すねじ74により取付けることにより、通風路39の前方で着脱可能としている。
このほか、外箱1の背面部の上部には、空気出入口75を形成しており、一方、外箱1の前面部の上部の裏側には、制御装置76を設けている。この制御装置76は、例えばマイクロコンピュータから成るものであり、洗濯乾燥機の作動全般を制御する制御手段として機能するようになっている。
次に、上記構成の洗濯乾燥機の作用を述べる。
上記構成の洗濯乾燥機では、標準的な運転コースが開始されると、最初に洗濯(洗い及びすすぎ)運転が開始される。この洗濯運転では、給水弁62にて水槽2内に給水する動作が行われ、続いて、モータ21が作動されることにより、回転槽3が低速で正逆両方向に交互に回転される。
洗濯運転が終了すると、次に、脱水運転が開始される。この脱水運転では、水槽2内の水を排出した後、回転槽3を高速で一方向に回転させる動作が行われる。これにより、回転槽3内の洗濯物は遠心脱水される。
脱水運転が終了すると、次に、乾燥運転が実行される。この乾燥運転では、図2に示すように、切換ダンパ55が、通風ダクト30の吸風口31の開放をし、吐風口53の閉鎖をするようにセットされる。この状態で、回転槽3を低速で正逆両方向に回転させつつ、循環用送風機34のモータ41を作動させる。すると、遠心羽根車40の送風作用で、図2に矢印で示すように、水槽2内の空気が温風出口10から通風路39の還風ダクト32及び接続ホース33を経て通風ダクト30内に流入される。
又、このときには、ヒートポンプ46の圧縮機44の作動が開始される。これにより、ヒートポンプ46に封入した冷媒が圧縮されて高温高圧の冷媒となり、その高温高圧の冷媒が凝縮器43に流れて、通風ダクト30内の空気と熱交換する。その結果、通風ダクト30内の空気が加熱され、反対に、冷媒の温度は低下して液化される。この液化された冷媒が、次に、絞り弁45を通過して減圧された後、蒸発器42に流入し、気化する。それにより、蒸発器42は通風ダクト30内の空気を冷却する。蒸発器42を通過した冷媒は圧縮機44に戻る。
これらにより、前記水槽2内から通風ダクト30内に流入した空気は、蒸発器42で冷却されて除湿され、その後に凝縮器43で加熱されて温風化される。そして、その温風が接続ホース37、給風ダクト38を経て、温風入口11から水槽2内に供給され、更に、温風通路27、温風導入口25を経て、温風導入孔17から回転槽3内に供給される。
回転槽3内に供給された温風は洗濯物の水分を奪った後、前記温風出口10から還風ダクト32及び接続ホース33を経て通風ダクト30内に流入する。
かくして、蒸発器42と凝縮器43を有する通風ダクト30と回転槽3との間を空気が循環することにより、回転槽3内の洗濯物が乾燥される。従って、この場合、回転槽3内は乾燥室として機能する。なお、この乾燥運転中、蒸発器42では、前述の通風ダクト30内を通る空気の冷却除湿が行われることに伴い、表面に結露が生じ、その露が蒸発器42から滴下して直下の通風ダクト30における傾斜面30bを流下し、除湿水排出口48から接続パイプ50及び排水口49を通って機外に排出される。
以上に対して、洗濯乾燥機が設置されたスペースの冷房を行うときには、図1に示すように、切換ダンパ55が、通風ダクト30の吐風口53の開放をし、吸風口31の閉鎖をするように切換えられ、この状態で、ヒートポンプ46の圧縮機44の作動が開始されると共に、吐風用送風機65が作動される。
これらにより、図1に実線矢印で示すように、通風ダクト30外の空気が吸気口57から通風ダクト30内に吸入されて蒸発器42を通り冷却される。そして、その冷却された空気が吐風口53から吐風用送風機65を通って機外の前方に吐出され、洗濯乾燥機が設置されたスペースの冷房を行う。なお、それに伴って、外箱1の空気出入口75からは、機外の空気が外箱1内(通風ダクト30外)に吸い込まれる。
又、このときには、図1に破線矢印で示すように、給水弁62から給水チューブ61を経て凝縮器43上の冷却装置58に給水がなされるものであり、従って、冷却装置58の散水孔からは、凝縮器43に散水がなされ、かくして凝縮器43が冷却される。すなわち、凝縮器43からは、蒸発器42で空気を冷却する際に吸収した熱エネルギーと、圧縮機44の仕事によって加わった熱エネルギーとが、冷却媒体(この場合、水)に放出されるものであり、かくして、冷房システムとして有効に機能する。
なお、凝縮器43から上述の熱エネルギーを奪った水は、冷却水排出口51から接続パイプ52及び排水口49を通って機外に排出される。
更に、このとき、凝縮器43は上述のように冷却されるが、それを通る空気の流れを積極的に遮断してはいない。しかし、乾燥運転時に凝縮器43を通る風路は、給風ダクト38等を介して回転槽3に繋がり、更に回転槽3から還風ダクト32に繋がっており、このような構成では、風路はほゞ密閉に近い。従って、冷房時に、吸風口31を切換ダンパ55で塞ぐことにより、凝縮器43側の風路は実質的に塞がれることになり、蒸発器42と凝縮器43との間に吸気口57が存していても、凝縮器43を通る空気流が実際には生じない。
又、乾燥運転時においても、吸気口57は開いたままで良い。これは、上述のように風路が全体的に閉じられていて、1箇所に開口があっても、空気の流れに大きな影響を与えないためである。これは、缶入り等の液体が、缶の1箇所に孔があっても、出にくいことと同様のことである。それよりも、通風ダクト30の吸気口57を形成した部分は、循環用送風機34が生成する循環風の流れの風下側に位置するもので、負圧となる場所であり、そこで若干の圧力逃がしができることにより、むしろ乾燥運転時の蒸発器42における除湿をしやすくできるという効果すらある。
このように本構成のものでは、回転槽3内(乾燥室)の空気を、ヒートポンプ46の蒸発器42、凝縮器43を配設した通風路39を通して循環させることにより衣類を乾燥させ、切換ダンパ55により、通風路39から機外に通じた吐風口53の開放をし、通風路39に設けた吸気口57から通風路39外の空気を吐風用送風機65により蒸発器42を通し吐風口53から機外に吐出するように切換えるものであって、上記吐風用送風機65を通風路39の前方に設置している。
それにより、吐風用送風機65は、通風路39外の空気を従来考えられたもののように通風路39内に送り込むのではなく、蒸発器42を通して効率良く吸い込むようになる。このため、従来考えられたもののように多数のダンパを配置して風路を切換える必要はなく、風路切換装置は切換ダンパ55の1つで、乾燥運転状態から冷房運転状態への切換えることができ、構造の簡素化ができる。又、蒸発器42が、ヒートポンプ46に一般的に用いられる、多数の伝熱フィンを付設して有するもので、本来空気抵抗が大きいものでも、切換ダンパ55による密閉度を従来考えられたもののように高めなくても、所期の風の流れを作りやすく、その分、造りを簡易にできる。
更に、吐風用送風機65に万一故障が発生したときの点検、修理、交換も、衣類乾燥機の全体を動かすことなく、通風路39の前方ででき、作業性を良くすることができる。加えて、本構成のものの場合、洗濯乾燥機(衣類乾燥機)の全体において、吐風用送風機65を具えず、且つ切換ダンパ55を乾燥運転時の状態で固定したものを基本機種とし、それに吐風用送風機65をオプションとして取付け、切換ダンパ55を乾燥運転時の状態から冷房運転時の状態に切換えることができるようにセットすれば、冷房機能を任意に追加して使用できるようにもなる。
なお、吐風用送風機65の点検、修理、交換や、追加取付けの際には、前カバー73を取外して行うと良い。
更に、本構成のものの場合、吐風用送風機65は横流ファンであり、横長状であるから、洗濯乾燥機(衣類乾燥機)の奥行を大幅に拡大することなく、それの組込みができる。又、吐風用送風機65が吐出する風も横長状に吐出させ得て、使用者がその風に有効に当たることができる。
以上に対して、図6ないし図8は本発明の第2実施例(第2の実施形態)を示すもので、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
このものの場合、吐風用送風機65を前カバー73に取付けている。詳細には図7に示すように、吐風用送風機65のケーシング66の前部に、複数の取付部81を設け、この取付部81を前カバー73の裏面部に当てて、それぞれねじ82により着脱可能に取付けている。そして一方、吐風用送風機65のケーシング66の後部には、押えフランジ83を設けており、この押えフランジ83を前記通風ダクト30の吐風口53前面の周囲部にパッキン84を介して圧接させ、気密化するようにしている。
このものでは、図8に示すように、前カバー73を取外すことにより、それと共に吐風用送風機65をも取り外すことができ、更に、前カバー73ごと吐風用送風機65を取付けることができるので、吐風用送風機65の点検、修理、交換や、追加取付けの際の作業性を一段と良くすることができる。
このほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、特に洗濯乾燥機全体としては、上述の横軸形に限られず、水槽及び回転槽を横軸状に有する横軸形であっても良いし、又、本来的には洗濯と乾燥の両機能を有する洗濯乾燥機に限られず、乾燥機能のみを有する衣類乾燥機に適用できるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
本発明の第1実施例を示す全体の冷房運転時状態の縦断側面図 全体の乾燥運転時状態の縦断側面図 ヒートポンプのサイクル構成図 吐風用送風機部分の拡大縦断側面図 全体の、前カバー取外し状態の正面図 本発明の第2実施例を示す図2相当図 図4相当図 前カバー(吐風用送風機)取外し状態の図6部分相当拡大図
符号の説明
図面中、3は回転槽(乾燥室)、39は通風路、42は蒸発器、43は凝縮器、46はヒートポンプ、53は吐風口、55は切換ダンパ(風路切換装置)、57は吸気口、65は吐風用送風機、73は前カバーを示す。

Claims (2)

  1. 乾燥室の空気を、ヒートポンプの蒸発器、凝縮器を配設した通風路を通して循環させることにより衣類を乾燥させる乾燥機能と
    風路切換装置により、前記通風路から機外の前方に通じた吐風口の開放をし、吐風用送風機により、前記通風路の前記蒸発器と凝縮器との間の部位に設けた吸気口から通風路外の空気を吸入して、その空気を前記蒸発器を通して前記吐風口から機外の前方に吐出することにより、設置スペースの冷房をする冷房機能とを有し
    前記吐風用送風機を前記通風路の前方に設置したことを特徴とする衣類乾燥機。
  2. 通風路の前方に着脱可能な前カバーを具え、吐風用送風機をその前カバーに取付けたことを特徴とする請求項1記載の衣類乾燥機。
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